2013年07月31日(水曜日)

 (12:37)「リコー クオンプ事務局からのお知らせ」として、「クオンプはすべてのサービスを終了いたします」と二通もメールが来た。怒り心頭だな。

 『「クオンプ」のサービス開始よりおよそ5年間、お客様には長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました。関係者一同、心より御礼申し上げます。』とメールの最後に。5年で終わったクラウドのサービスですか。

 まだ怒りを誘う文章がある。『2013年8月1日以降は「クオンプ」にアクセスできなくなります。また、利用規約に基づき、お預かりした個人情報およびお客様のデータを削除させていただきます。』と。

 ダウンロードはしましたよ。全部。しかしクオンプサイドに消されるのはしゃくだから、自分でこれから消しに行こうとも思う。時間との競争になります。途中で考え直してくれるのかと思ったら、それもなかった。

 評判落としましたな。もう信用する気になりませんから。


2013年07月30日(火曜日)

 (23:37)今日本の大銀行のHPの一番上は大変なことになっていますね。「...に注意」「...に全部は入力しないで下さい」「...が重要です」と。それだけネットバンキングのセキュリティを巡る問題が大きくなっていると言うことでしょう。今集めてみたら

 「【インターネットバンキング】暗証カードのすべての数字を入力いただくことはありませんので、絶対に入力しないでください。(平成25年2月13日更新)」「iPS細胞事業を騙る投資勧誘にご注意ください。(平成25年5月20日更新)」(三井住友)

 「【インターネットバンキング】ログイン直後に確認番号表(乱数表)を入力することはありませんので、絶対に入力しないでください(平成25年7月12日)。 当行を装った不審な電子メールにご注意ください(平成25年2月4日)。」(三菱UFJ)

 「【重要】みずほダイレクトにおいて、第2暗証番号6桁を盗み取ろうとするウィルスにご注意ください。(2013年7月29日更新)【重要】みずほ銀行は、合併に関するご案内も含めていかなる場合にも、電話、電子メール等でキャッシュカードやインターネットバンキング等の暗証番号等をお尋ねすることはございませんので、万一そのような照会がきた場合には、絶対にお答えにならないでください。また、みずほ銀行を騙る偽サイトやコンピュータウイルス等にご注意ください。(2013年7月29日更新)」(みずほ)

 となっている。三井住友と三菱UFJは事前に顧客に暗証番号カード数字、確認番号表(乱数表)を渡すシステムを取っているので、「それを偽サイトの求めに応じて入力するな」と求めて、みずほはそれがないので「第2暗証番号」を一度に入力することはしないで...と警告している。

 確かに一般的に乱数や第2暗証番号は振り込みなどに関わる指定・数字入力を終えて最後に一部を求められるもので、それを最初から全部入れるというのはあり得ないわけです。多分普通にネットバンキングを行っていた人は、「あれ」と思う。

 しかしそれでも、偽フロントに入ってしまって、数字を入れてしまう人がいるんでしょうね。それは、送金指示の最後の壁が崩れてしまうことを意味する。「ログイン番号」「暗証番号」「乱数か第2暗証番号」の三つの壁が今の日本のネットバンキングを守っているもので、前2者は口座に入るもの、最後がお金を送出するに必要なもの。とすれば、詐欺を働きたい向きにとっては最後が一番重要ということでしょう。

 「なぜ偽サイトに誘導されるのか。それをなくす」が一つの対策のポイントになり、その後は利用者が気を付けなければならない問題となる。みずほの表記で気になるのは、「第2暗証番号6桁を盗み取ろうとするウィルス」との表現。

 どんなことかと見るとこういうことらしい。この手のページが出てきた段階で既に「ウィルス感染」だと。確かにこの両方を一度に求めるページを見たことはない。ということは偽ページだということ。

 ネットバンキングは既に経済の毛細血管ですから、「もうちょっと安全なシステムは出来ないのかな」と思う一方で、「これは追いかけっこ。利用者の注意力が最後の砦なんだろうな」とも思う。


2013年07月29日(月曜日)

 (19:37)多分NHKのBSか何かで中継したのでしょう。しかし見ることができなかったので、ユーチューブの映像を見たり、日米の新聞記事を見ながら、「なぜ彼はあれほどまでにニューヨークの人たちに歓待を受けたのだろうか」と考えていました。だって、ヤンキースは選手の入れ替えがことのほか激しいチームで、一回チームを去った選手の引退セレモニーなんて普通はしない。

 しかし日曜日は4万を超える大観衆が集まるなか、ヤンキースと一日契約を交わした松井の引退セレモニーをあえて行った。「何がヤンキースを、そしてニューヨークをそこまで動かしたのか」と思うじゃないですか。

 ヤンキースが松井に「悪いことをした」と思っていることは確かです。2009年のMVPに対するその年オフのヤンキースの交渉態度は、今振り返っても「なんだかな」という印象が強かった。「まだ守りたい」というヤンキースにやや重荷の松井の希望はあったにせよ、もうちょっと温かい交渉の仕方があったはずだ。それはキャッシュマン故かもしれない。だからヤンキースは球団として松井への借りを返したかった、とも思える。

 しかし何よりも、ニューヨークのファンに松井がデビュー以来鮮烈だったと言うことが大きいと思う。言うまでもなく、2009年の第六戦での彼の6打点の活躍は記憶に残る。しかしそれ以上に、時間の経過の中でニューヨークの人々も松井の人柄に惹かれたような気がする。

 日本から持って行ったあだ名が「ゴジラ」ですから、ニューヨークの連中も「どんな奴か」と思っていたはずだ。しかし来てみたら全く印象が違ったはずだ。派手なガッツポーズも、7年間に数回しかしていない。この第六戦でも「松井は抑え気味だ」とアナウンサーが言っている。自分の気持ちに正直で、チームを思い、ニューヨークを愛した。それはMVPインタビューで素直に出ていた。ジーターに好かれたことも大きい。

 日本で国民栄誉賞、ニューヨークでは所属したチームでの時期を違えての、しかし望まれての希有な引退セレモニー。若くして栄誉が揃いすぎた印象もするが、彼は多分それを今後もチカラにすると思う。

 今新幹線の中でこの文章を書いていますが、この映像を見ながら「本当に記憶に残る、劇的な男だ」と思う。サッカー日韓戦での日本の勝利も嬉しいが、それよりも松井がニューヨークのヤンキースタジアムに戻り、ピンストライプを着て、マウンドで、大観衆を前にして球を投げた、というのが嬉しい一日でした。


2013年07月28日(日曜日)

 (07:37)ちょっと泳いだ後に伊豆の湯河原温泉郷で一泊。日曜日は朝早い時間に起きて奥湯河原や独歩の湯(万葉公園)などをゆっくりと巡って歩いたのですが、「この町の町名はまんまだな」と思いました。

 奥湯河原に通じる道を歩くと、左手に川があるのです。岩がごつごつした「山の川」という感じの川ですが、その河原にはいっぱい湯煙が立っている。この夏の季節に。源泉から出てくる湯もあるでしょうし、近くの温泉旅館からはき出される湯煙もあるのでしょうが、まさに「湯+河原」。

独歩の湯 万葉公園  湯河原には昔から来ています。何かと言えば会社の旅行とかの行く先がこことか他の伊豆の地だったので。そういえば麻雀大会もあったな。ははは。知ってはいたのですが、改めて歩くと気がつくことが多い。

 もう使われなくなった廃屋の旅館があると思えば、綺麗に整備されて、駐車場に車がいっぱいとまっている宿もある。この町も一時の勢いは失せているんでしょうね。しかし旅館によっては人気となっているという印象でしょうか。

湯河原五大滝の一つ  泊まったのはオーベルジュ風の旅館。旅館には珍しく、メーンがイタリアンかな。しかし最後に穴子ご飯とバジルなどを使った汁が出てきたのには笑った。まあ個性を出そうとしてどの宿もいろいろトライしているのです。

 それにしても、東京から来ると真鶴道路のあの入り口は相変わらず混みます。伊豆は山脈がそのまま沈んだような地形を持つ半島で、そもそも平地が少ない。海岸沿いに道が一本あって、あとはなしということろが多い。

 ということは、その一本道が混むとどうしようもない、という構造。これは昔から変わらない。未来もそうでしょう。伊豆半島の真ん中に高速道路ができても、観光地や大きな街は海岸沿いにありますから。

 伊豆の道路の混みは、かなり凄くても「想定内」ですがね。


2013年07月27日(土曜日)

 (08:37)「鍋を食べるなら今でしょう......夏でしょう」という訳で、昨日は総勢10人ほどで「鍋パーティー」でした。夏は体力が落ち気味。しっかりと、おいしく栄養補給というわけです。Again。

 六本木の石頭楼が、今までの店とちょっと離れたところに「離れ」を作った。そこも見たくて。竜土町(ミッドタウンの角)の交差点からガソリンスタンドを左に見て乃木坂に向かってちょっと歩き、昔民酒党(店は変わっていました....まあ本家がね...)があったところを左に入って、ディープブルーを右折して、そしてその左側の白い建物がそう。以前は美容室だった。

 以前の仕事仲間だったので、皆で言いたいことを言って。子供も二人。かわいいお嬢ちゃん。まあ皆若い。鍋は相変わらずおいしかったな。「夏に最適」と思いました。白くて、夏らしい建物で、庭もあるんですよ。なかなか良い場所だと思いました。

 夏の鍋と言えば、このページの二番目に登場する随園別館の「羊肉のしゃぶしゃぶ」もいいな。ここも少し前に行きました。あの「たれ」がナイス。

 冬にアイスクリームがおいしいように、「夏の鍋」は最高だと思いました。


2013年07月26日(金曜日)

 (13:37)中国政府もやはりこれ以上の景気鈍化を警戒し始めたようです。フィナンシャル・タイムズにはという記事がある。「The government will eliminate taxes on small businesses, reduce costs for exporters and line up funds for the construction of railways.」と書いてある。

 「中小企業に対する付加価値税の撤廃」「輸出業者に対する手続き・諸コスト引き下げ」「鉄道建設促進の資金チャネルの確保」と「三本の柱」構成になっている。安倍さんの「三本の矢」をまねたわけではないだろうが、それだけ中国政府が景気の現状を「やはり厳しい」と見始めたということでしょう。最初は「(経済の)量から質への転換の産みの苦しみ」と見ていたが、「そうは行っていられなくなった」ということでしょう。三本の柱をもっと具体的に見ると

  1. 月の売り上げが3250米ドル(30万円ちょっと)以下の中小企業に対しては、暫定的に付加価値営業税を免除する(8月月初から実施)
  2. 輸出認証手続きを簡素化し、輸出企業の管理コストを引き下げる。中でもコモディティ輸出に関わる検査料を暫定的に撤廃し、工業製品に対する税関検査を整備・簡素化する
  3. 国家目標である鉄道建設に、より多くのチャネルから資金が集まるようにする
 というもの。一方で習近平政権は、「ハエも虎もたたく」方針は変えないそうで、ウラでは引き続きあるのかもしれないが、表だった贈答経済は戻りそうもない。汚職も引き続き厳しく取り締まると。「ハエも虎もたたく」という方針を変えないのは、これまでのような党や軍の汚職・奢侈が続けば、共産党政治が終焉を迎えざるを得ない事態を招く危険性がある、というものだろう。

 二つの要請を満たす道は狭いし、その途中ではバランシング・アクトが必要となる。今回のFTが呼ぶところの「mini-stimulus」はその一環と言える。世界経済の視点から見ると、これが成功して欲しい。しかし長い目で見ると、これは達成が相当難しい仕事だと理解できる。


2013年07月26日(木曜日)

 (00:37)スピードを楽しむためには、どうもとりあえずはマック向けのWifi stationのようです。しかしこれがメチャ速い。

 水曜日だったと思ったのですが、所用があって銀座に。久しぶりにアップル・ストアに寄ったのです。「何か新しい製品はないか」と。そしたら紹介されたのが「AirMac Extreme」というルーター。

 技術的なことは分かりません。しかし今家で使っている無線ルーターがちょっと遅いなと思っていたので、「次世代の802.11ac Wi-Fiテクノロジーを搭載し、Mac、Windowsパソコンや、iPhone、iPod touch、Apple TVといったWi-Fi対応デバイスが、高性能のワイヤレスアクセスを利用できるようにします」といううたい文句にちょっと反応した。

 最近ガジェットに対する支出が減っていることもあって、「ちょっと試してみよう」と思って買ったのです。ちょっと重かったのですが。使ったらびっくり。本当に家にあるアップル製品がすべて素早く動き始めた。

 今までのルーターだと、どうもそのwifiとLTEがぶつかって(?)、メールのダウンロードがiPhoneなどでうまく行かなかったのが(だから家ではしばしばwifiを外している)、今回は非常にスムーズで問題なく出来る。これはうれしい。

 「802.11ac Wi-Fiテクノロジー」といわれてもよく分からない。要するに情報を無線状態に飛ばすときに有線の情報伝達速度をできる限り維持する技術らしい。「ac」という単語に秘密があるんでしょうね。

 それはさておき、関連機器にもまだまだ改善の余地ありなのだな、と思いました。しばらくアップル製品はiphone miniを含めて全部このルーターで動かすことにしました。(今やってみたら、どうやらwindows マシンもものすごく速く動く。そういえば、説明文に「windowsパソコン」ともあった)


2013年07月24日(水曜日)

 (08:37)朝ネットでニュースを見ていたら、サンケイ新聞のサイトの上から三つのニュースのタイトルが

『細野氏「反海江田」へ 党内、混乱に拍車』

『「中山成彬氏、仲間と思わず」橋下氏が離党求める』

『みんな内紛再び 江田氏が党改革提起も渡辺氏は「議題としない」』

 となっていて、「日本の野党は一体どうなっているのか」と改めて思う。無論、創造的破壊、創造的混乱なら意味がある。しかしそういう印象はしない。

 巨大になった自民党を牽制する意味でも、健全な野党は絶対必要です。しかしその力はどこにもなくなってしまった。野党連合の話はある。しかし「維新」と「みんな」のトップが個性を強く残しながら合体しても、「二日後には分かれてもおかしくないな」とも思う。今回の選挙の一つの特徴は、個性牽引政党の限界を示したことかな。

 民主党は創業者の二人(鳩山、菅両氏)を離党処分にする方針と伝えられる。良い事だと思う。この二人は結局創業社長として会社の足を引っ張っただけだ。民主党はこの二人と小沢さんを追い払って初めて、「今後何が出来るのか」の試練に直面する

 そういう意味では、日本の政治は当面は国民が自民党を監視しないと行けないんでしょうね。自民党も監視を歓迎するでしょう。今日はしばらく聞かなかった自民党の派閥のニュースが結構出てきている。良くない傾向です。一致して当たったからこそ、国民は野党にないまとまり、信頼を自民党に見て賭けたのに。

 アップルの決算は2・四半期連続の大幅減益。しかしティム・クック最高経営責任者(CEO)が「いくつかの驚くような製品を今年秋から2014年にかけて送り出すために注力しているところだ」と述べているのが救いかな。何が出てくるのか....。


2013年07月24日(水曜日)

 (07:37)あらら、朝のラジオのニュースを聞いていたら、またDJポリスが活躍したそうな。中止になったが都内の花火大会に出動して、またまた喝采のDJぶりをはっきしたそうな。

 いいじゃないですか。こういうニュースは。当面彼が出場するとニュースになるんですかね。選挙戦の政治家の言葉よりはすんなりと、ユーモアをもって人々の心に響くという意味では、見習う点がある。

 良い言葉といえば、昨日のワインセラー説明者の言葉も良かった。夜は綱町三井倶楽部で40人ほどの集まりがあって、講演から同じ会場での立食パーティーに移る際に時間があったので、同倶楽部のワインセラーを全員で見せてもらったのです。

 私が見たワインセラーの中ではもっとも大きい。実に古い、良質のワインを含めて銘柄は豊富です。説明者が「このワインは18XX年の.....」と言ったので、私が「酸化しているのでは」と冗談半分に言ったら、別に反論するでもなく、「そうですね、実はワインも最後は雨水に帰ると言われています」と言ったのです。

 良い言葉だな、と思いました。葡萄は雨水が育てる。だからそれによって育った葡萄から取れたワインは、雨水の変形とも言える。それは時間を経て雨水に帰る.....。ナイス。それにしても良いワインセラーでした。好きな人は機会があったら見せてもらえば良いと思います。

 会合も面白かったですよ。今後が楽しみな会社、昔から名前を残している会社、そしてITがらみの面白い会社、ビル管理の会社がうまくミングルしている会合で、私も懐かしい名前もあって、かなりの方と名刺を交換しました。知らないうちに社長が替わっていた会社もあったな。ははは。

 「雨」と言えば、昨日の東京の雨がいかに凄かったかは、今朝の皇居の玉砂利に鮮明に示されていました。雨が強いと玉砂利が揃うんですよ。地面にぴたっと。整地したようになる。今朝はそれが綺麗でした。

 それにしても昨日の雷と雨は凄かった。かつ地域性が高かった。私は目黒には行きませんでしたが、相当大変だったのではと思っています。今日はどうでしょうか....。


2013年07月23日(火曜日)

 (12:37)本当に珍しいアナウンスを新幹線の中で聞きました。確かこうだったような。

 「新幹線をご利用頂きましてありがとうございます。本日は非常に外が暑くなっており、車内の冷房が効きにくくなっております。ご面倒ですが、窓際のお客様で”暑い”と感じるお客様は窓をお閉め下さい.....」
 だったと思った。実は今年は新幹線の冷房は3.11があった年とか去年に比べるとどちらかというとしっかり機能している。比較的良く冷えている。しかし確かに今日はちょっと窓際に座って窓を開けていると暑い。顔の半分が。

 アナウンスを聞くまでもなく、私は通常景色はたまにしか見ないので、窓を閉めていることが多い。だから、「当然で良いアイデア」「良いアナウンス」だと思ったのですが、その一方で、「観光客には辛いな」と思いました。だって窓を開けなければ富士山も見えない。

 観光シーズンでない平日はそれでいいんでしょうね。問題は今が観光シーズンだと言うこと。私は大体窓際に座るので、カーテンを下ろすかどうかは自分で判断するが、隣に観光客らしい人が座るとちょっと考える。

 そう言う意味では、いつもはがっかりする「トンネル入り」は夏は歓迎です。やはり太陽光が入ってこない分だけ、車内が一時的にもひんやりしますから。相当違う。ということは、夏は山陽新幹線が居心地が良いということか ?

 「カーテンを閉める」というのは、熱を遮断する一つの有力な方法だと思う。例えばホテルの南向きの部屋のカーテンを開け放しておくと、夏の昼間などいくら冷房を入れていてもとっても暑い。一度そういう部屋に入って閉口した。それ以来、「カーテンを閉めておいて」と頼んでいる。

 昼間からカーテンを閉めるのはあまり雰囲気は良くない。しかし夏陽、夕陽を浴びて暑くなった部屋が冷えるのを待つのも忍耐が居る。そうい意味では、「なるべく、どこでもカーテンを閉める」というのは夏には有効な省エネテクかもしれない。それは多分一般の家でもそうなんでしょうね。心しよう。


2013年07月23日(火曜日)

 (00:37)今年の参議院選挙を数字から総括しようといろいろな統計に目を通しているのですが、気付くことが多い。

 まず県別の投票率を見ていて、案外大都市の投票率が高いことに気がつく。予想と違った。東京は激戦になったこともあったかもしれないが、投票率53.51%で全国平均の52.61%をかなり上回った。大阪も52.72で全国平均を上回り、愛知も全国平均を上回るの52.65%。

 対して投票率の低かったのは、青森(46.25%)でこれが全国最低。さっと見たところ47%台の投票率の都道府県がないので、これがダントツに低い。48%台で岡山(48.88%)が出てきて、あと49%台は茨城、栃木、千葉、広島、徳島、愛媛、高地、福岡、宮崎などとなっている。ということは、地区としては北関東と中国、四国、九州の投票率が低い。

 面白いのは、全国で一番投票率が高いのは島根県の60.89%だが、次が山形県の60.76%であること。60%台の投票率は全国でこの2県しかない。青森が46.25%で全国最低だが、その近くの山形県は全国最高の投票率に限りなく近い。同じ東北地方でなぜこの違いが出たのか。

 全般に東北地方は投票率が高い。岩手も57.53%あり、秋田も56.19%ある。そういう意味では、青森の投票率の低さは突出している。事情はよく知りません。無風で面白くなかったのかも知れない。選管の努力不足。それとも高齢化。

 選挙区と比例で投票率が0.01%ずれている都道府県がいくつかある。東京もそう。選挙区の53.51%に対して、比例は53.50%。選挙区だけを投票した人が若干いた、ということでしょう。0.01%の差でその逆もある。全国平均では選挙区と比例は52.61%で揃っている。

 比例での政党別の得票と率(政党名 個人名)も興味深い統計だ。記事によれば、みんな(8.93%)も維新(11.93%)も前回の衆議院選挙の時よりも得票を大きく減らしている。維新などほぼ半分だ。議席は伸ばしたが、両党の幹部の顔色がすぐれないのはここに原因がある。政党としての支持を落としたと言うこと。

 凋落が激しいのは民主党。同党は前回の参議院選挙では比例で16の議席を取った。今回は7。これを見ても得票が半減以上していることが分かる。衝撃的なのは、得票総数が713万票で、これは公明党(自民の次ぐ)の759万票を大きく下回る。

 政党名か個人名かの統計も面白い。公明党が圧倒的に個人を売り込んでいる(55.95%)。大きな政党では続いては民主党(32.33%)で、これは自民党の23.72%を大きく上回る。個人はある程度売れたが、民主党は政党を売れなかった、と読める。信任の問題でしょう。個人をもっとも売れていないのは共産党の9.82%。「政党名だけ書けば良い」という人が多かったとも受け取れる。

 比例の全体の得票率を見ても、「ガリバーと子ども達」の世界。これじゃいけないでしょう。先日も書きましたが、「弱すぎる野党」が日本が抱える新たな問題となった。

 今の日本の野党は窮鼠となったところが多い。社民党の福島さんも留任のようですが、同党の又市幹事長は、「拙速に党首が辞めるという余裕は、我が党にはない」と。民主党も維新もこれなんでしょうね。だとしたら、再生は相当先 ?

 備忘のためにリンクを残しておきます。後々見られるので。
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 2013参議院選挙の総合フロントページ
 県別投票率 青森が低く、山形が高い ?
 民主、過去最低13.4% 比例得票 維新、前回より大幅減
 与党圧勝 ねじれ解消 参院選、自民65大幅増


2013年07月22日(月曜日)

 (17:37)日本のテレビというのはなぜ選挙投票・開票日の翌日の朝のニュースというと、延々と当選した候補者の「\(^o^)/シーン」を流し続けるのですかね。あんなの見ている側には何の情報でもないし、何の意味もない。電波の無駄遣い。

 大体バンザイシーンは、何かが完了して成功したとき。政治家になることが成功だったら、それは大きな間違いでしょう。数少ない「バンザイ拒否組」に哲学を感じるし、意味もないバンザイシーンを流し続ける放送局には「ちょっと考えたら」と言いたい。

 「ちょっと考えたら」と言えば、日曜日、NHKの夜7時のニュースをちょっと遅れて見ようと思ってつけたら、いきなり大河ドラマが進行中。久しぶりに5分ほど見て、「全く進化していない」と思いました。

 「殿に命を捧げる」風の昔から見飽きたドラマ。NHKはあんなのを何十年やっているんでしょうかね。「殿に命を捧げる」ね。美しくも何ともないでしょう。私は昔からNHKの番組では「紅白歌合戦」と「大河ドラマ」が日本を悪くしたもっとも代表的なものとの考え方で、特に大河ドラマはいつもけしからんと思っているのです。

 歌合戦もなぜ今時男と女が別れて歌で競わなければならないのか。あの途中の意味のないバカ騒ぎも含めて全くの電波の無駄使いだと思う。意味不明。今回の一連の選挙報道もデジャブが多くて、せいぜいちらちらと数字を見るだけが役に立ったくらいかな。
 


2013年07月21日(日曜日)

 (21:37)どのメディアの選挙開票速報を見ても、「残り」が「24〜36」(121のうち)という段階に既になっていて、「体勢決着」という感じですね。結果は大枠では事前の予想通り。自公が非改選を含めて過半数を確保し、ねじれが解消という図式。

 しかし思うのは、「何でこんなに野党は弱いのだろう」ということ。野党の獲得予想議席のかなりの部分は「比例」で取っている。つまり選挙区で当選した議員は殆どいない。

 問題は、最近出てきた野党のいくつか、特に「みんな」と「維新」は出来てから相当たつのに、依然として「地域政党」の色彩が強いということです。ちっとも全国レベルになっていない。これも日本の野党が抱える問題の一つです。

 この両党が選挙区でなかなか勝てない、特に創党者の地元以外ではその傾向が強いというのは、全国レベルでは地に付いた政治活動をしていない、出来ていない、していても支持が集まっていないということで、これは政党のレーゾンデートルとして問題でしょう。

 政党の担当者は、「私たちの主張が浸透しなかった」ということを言う。これは的外れの弁解でしょう。最初から浸透するような主張をしていない、というのが当たっていると思う。なぜなら参議院選挙は事前にいつあるのかは分かっている。分かっているわけだから、時間はたっぷりあるはずです。

 個別で興味深いのは東京選挙区でしょうか。全国唯一の5人区ですが、今の段階でNHKは「山本太郎氏」に当確を打っている。丸川、山口両氏に続いて。あとは共産、自民・武見、民主・鈴木の争いだが、枠は二つ。

 「東京で議席が取れなければ私は辞める」と細野さん(民主党幹事長)は言っているようですが、これは私が半蔵門に行く頃には判明しているのでしょう。労働組合員が沢山いる東京で民主党が負ければ(仮定ですが)、確かに民主党には大きな衝撃でしょう。

 でも全体的に見て、「信頼感競争」の選挙だったのかな、と。やっぱりごたごたした政党が弱い。信頼感が崩れていた。さらに言えば、全体的に株高という形で姿が見えるアベノミクス以外には、国民に見える争点はなかなか定まらなかった印象がする。原発とかいろいろあったのに。その辺も取り上げたい。


2013年07月21日(日曜日)

 (10:37)大阪で一つ講演会を引き受けたために、10時半の新幹線で移動中ですが、多分今日からでしょうね、新幹線の乗客もガラッと変わりました。いつもはビジネスマンのラインですが、今日からはそれに観光を含めていろいろな目的の人が混じる。

凄い人出でした  特に今日は夏休み入り後の最初の週末とあって、私の周りは普段は見かけないタイプの人ばかりです。まあ日本にも多様な人がいらっしゃることが分かって良い。

 「いろいろな人が居る」と言えば、土曜日の午前中に久しぶりに築地の場内の昔良く行っていた寿司屋に行きました。最初の経営者が亡くなって、未亡人となった女性が切り盛りしていて、板さんも代替わりしている。

 味も少し変わりましたが、まあまあですかね。朝気分良く寿司が食べられるのが築地の場内の寿司屋の良いところで、新しいネームの寿司屋も一杯出来ましたが、私はもう20年以上前によく行っていた寿司屋を今回もトライしました。

 それにしても、凄い人出でした。うーん、目の子ですが三分の一は海外の人だな。そのうちの三分の二はアジア系、特に台湾、中国が多い。寿司屋で私の隣の隣に座った二人組は台湾からと言っていました。

 面白いのは、握りのプロセス、そして出来上がりと、彼等は(この二人は)すべて写真に収めるのです。それも一眼レフともうちょっと小型のデジカメで。二人とも二つを使い分けて二人で撮る。「海外の人は皆そうですよ」と板さん。

 まあ私もあまり不慣れな方じゃないので、特に気にはならない。二人揃って一眼レフを構えている姿を逆に撮ろうかとiphone に手が伸びましたが、辞めておきました。大人げないので。でも食べ物は控えめだったな。要するに築地を撮りに来ているのだと思いました。

 あれを移転すると、どうなるんでしょう。あの狭さ、あのごちゃごちゃ感がいいのに。かつ、移転するとなると各業者に膨大な資金が必要になるので、行けない人達が増えると思うが。

 気になったのは、昔はそんなことはなかったと思うが、「呼び込み」が凄いこと。移転の為の資金作りのように聞こえたのは考え過ぎ ?


2013年07月19日(金曜日)

 (14:37)今見た日経のサイトにネット選挙「決戦の土日」 無党派の閲覧急増という記事があって、「そうなんだろうな」と思いました。これがネットの特性かな、と。

 私にとっては木曜日にも金曜日にも自分が出演する番組があって、「解禁されてもなぜネット選挙が盛り上がらないのか」を話題として取り上げようと思ったのですが、その度に「ちょっと待てよ」と思ったのです。やはり日曜日の投票を前に、「さて、どういう主張だったのか」と思って調べる人がいるかも知れない、と思ったからです。日曜日に投票所に行く直前まで。

 そうなるかどうかに関しては、この日経の記事がある程度トレンドを知らせてくれている。調べても当日が凄い良い天気だったりすると、またはお出かけにちょうど良い薄曇りだったりすると、「やはり出かけよう」ということになって実際には投票所には行かないかも知れない。

 それは分からないのですが、ネットの特性としては土曜日の午後から日曜日の投票所行きまで盛り上がる可能性がある。例えば土曜日の夜にちょっと候補者が気を許して変な書き込みをしたら、それが炎上ということだってある。

 ま、「盛り上がるとはどういうことか」という疑問もあるのですが、実際の選挙活動は土曜日の夜8時でしたっけ、終わるのですが、ネットは眠らずに各党、各候補者の意見をキャリーするので、その辺は各陣営とも力の入れ場ではないでしょうか。「決戦は土曜午後8時から」かもしれない。

 選挙はそうとして、問題は一般に予想されている形で与党が勝ってねじれが解消したとして、その後の日本がどうなるのか、です。この点に関してはウォール・ストリート・ジャーナルに「Japan's Growth Outlook Remains Tenuous Despite Rebound」という記事があって、その書き出しは

Japan's remarkable economic rebound is likely to give Prime Minister Shinzo Abe a landslide victory in Sunday's elections. But that growth is expected to fizzle within a year or two, unless Mr. Abe uses his momentum from that win to accelerate some wrenching policy changes.
 となっている。それはその通りで、今の「日本の景況感のうっすらとした良さの感覚」は、もっぱら金融政策がもたらしている。東京地区の6月の百貨店売上高が9%以上も伸びたり。しかし金融政策だけでは景況感を長くは支えられない。

 多分この週末にモスクワで開かれるG20で日本に対する意見があるとしたら、「構造改革や規制緩和をどうやって実施し、今後の日本経済の成長を確かなものにするのか」という問題意識でしょう。

 賃金が上がらず、企業の投資も伸びない中では、景気の息の長い拡大は難しい。今は4.1%で世界の先進国の中でも最も高いGDP成長率でも、「その後」は課題が多い。与党がねじれを解消した後、どのくらい本気で法人税の引き下げをやるか、規制緩和をやるかに掛かってきている。今日のマーケットの大きな変動は、無論ポジション調整もあるが、背景にはそうした大きな図式があるような気がする。


2013年07月18日(木曜日)

 (06:37)投票日の日曜日に予定がいくつか入っていて、その深夜には「選挙関連番組」への出演もあるために、水曜日に「期日前投票」をやりました。

 平日の昼間なので投票所は閑散かなと思って行きましたが、結構前後に人が居て、「期日前投票も一般化したな」と思いました。場所は限られていますが、投票方法はいたって簡単。

 投票用紙を持って行ってちょっとしたカードに氏名、生年月日と、いくつかある「何故」のコーナー(選択肢)に印を付けるだけ。「仕事」とか「旅行」とかいくつかある。書き込むのに1分も必要としない。

 でも結構な人数の方が投票所には居ました。私の記憶だと6人いらっしたかな。投票用紙を原本と付き合わすところにお二人、比例区と選挙区の投票サイトに各二人。不確かな記憶ですが。

 期日前投票が始まってずっと朝から夕方までどなたかが居るわけだから、あれは結構大変かな、と思いました。手間もコストも。ま、場所によって違うんでしょうが、「最低の人員配置」は義務づけられているのでしょうから。期日前投票をするのは、今回が二回目だと思う。

 バーナンキの議会証言で重要なのは「they are by no means on a preset course」でしょうか。フリーハンドを確保しに来た。金利引き上げの目安としての失業率6.5%も「トリガーではないよ」と強調。

 この結果、米長期金利(10年債)は実に久しぶりに2.5%を割った。もっとも6月の住宅着工と許可件数が予想外に低水準だったことも要因。アメリカの株価は高値を維持していますが、上昇力は鈍ってきた。日米共に「材料不足」の様相。

 海外のニュースでは、中国のグラクソスミスクラインに対する調査が興味深いですね。今朝のウォール・ストリート・ジャーナルには「China Bans Glaxo Executive From Leaving」という記事がある。

 「贈り物」が社会の慣習になっていると聞く中国。賄賂とそれの境目は難しいのですが、それを敢えて「内資、外資問わず不正を正す」というのが習近平の政策のように見える。これには日本の企業も「対応は難しい」と思っているに違いない。


2013年07月16日(火曜日)

 (20:37)ウォール・ストリート・ジャーナルの「Business Confidence Declines in Survey」という記事を読みながら、「今の世界経済の最大の特徴は、このちぐはぐ感なんだろうな」と思いました。何が「ちぐはぐ」かって、最大のものは「弱い実体経済」と「強いマーケット」との乖離と言うことになる。

 一言で状況を表そうとすれば、それは「金融相場」ということだ。乖離状況が生ずるのは特に珍しいことではない。しかしそれは通常はいつか「景気の回復」から「実績相場」に切り替わっていくのが理想的だし、今まではそうだった。しかし今回のそれはまだその兆しがはっきりとは見えない。これだけ景気下支えの強力な金融政策を持続的にしているのに。

 例えば先頭を走るアメリカでは、今週の統計として目立ったのは小売売上高(6月)だ。マーケットの予想は「0.8%の増加」というものが多かった。しかし実績は「0.4%の増加」にとどまった。それも専ら自動車販売の好調が支えたもの。これは株高が背景でしょう。

 ブルームバーグの記事には「飲食店の売上高は1.2%減と2008年2月以来で最大の落ち込みだった。建築資材の売上高は2.2%減と、昨年5月以来で最大の減少率だった。百貨店での売上高は1%減少した」とある。雇用が伸びていたのは飲食店などの部門だったのに。

 車を除けばアメリカ国民の消費はあまり伸びていない。アメリカのGDPの7割を占める消費が伸びていないと言うことは、それだけを取ると「景気回復はとても本格的になっているとは言えない」ということになる。

 ウォール・ストリート・ジャーナルに載ったこのデータ分析会社Markitの調査は、17カ国の11000社を調査するという大規模なもの。調査は6月12日から26日までの二週間。それで何が分かったかというと

「the proportion expecting an increase in activity over the coming 12 months exceeded the proportion expecting a decline by 30 percentage points―down from 39 percentage points in February」
 だという。2月より9%ポイントも悪化している。しかも「Markit said the decline in business confidence was most notable in the U.S. and China, with smaller declines recorded in the euro zone and Japan.」という文章も見える。

 世界経済のワンツーの企業景気信頼感がもっとも顕著に落ちている、というのが気になる。ヨーロッパや日本も落ちている、と。ということは、企業の投資や雇用の増加は世界的に見込めない、少なくとも年内は、ということになる。

 この記事には、「アメリカの企業の景気の先行きに対する期待は急速に落ちているから、量的緩和措置の早期縮小なんて時期尚早ですよ」と書いてある。インフレ率の推移を見てもそれは言えると思う。

 この記事には、「なぜそうなのか」に関しては分析が掲載されていない。本文をネットで見れるのならあとで見ようと思う。サイトはここだが、簡単には全文を読ませてはくれないでしょう。

 今回は「金融相場のデュレーション」は長くなるかも知れない。なにせやっていることが大胆なので。しかしもしこの会社の言っていることが確かだとすると、民間経済へのバトンタッチはなかなか難しいようにも思える。これはやはり問題でしょう。


2013年07月15日(月曜日)

 (17:37)新幹線で大阪に移動中ですが、駅という駅、ホームというホームが人であふれかえっています。ま時間帯的に「3日間のお休み中の移動を終えて帰路」ということでしょうが、それにしてもミニ夏休みの様相。

 午前中は高速を移動していましたが、車のナンバーを見ているとこれまた実によく日本中のナンバーがミングルしている。この「夏のイメージ」が好きですね。人々があちこちに移動する。

 注目されていて「日本が休み中に発表される中国の重要統計」とされた統計は、「7.5%への減速」でした。一部ではもっと低い数字を予想する向きもありましたが、前期比0.2パーセンテージポイントの低下で、そういう意味では妥当なところでしょうか。

 しかし最近は中国の統計を見ると、「真実なの ?」と本気で思ってしまう。そもそも数字そのものが鉛筆舐め舐めか、そのウラの実体経済が歪んでいますから。真実性は低い。それでも数字を信じるとすると、以下のような記事になるようです。毎日に載った北京発の共同電。

 中国国家統計局が15日発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比7.5%増だった。成長率は1〜3月期の7.7%を下回り、2四半期連続で減速した。第2の経済大国、中国の成長鈍化が日本を含む世界景気の下押しリスクとなるのは必至で、先行き懸念が広がりそうだ。

 中国で不良債権拡大が懸念されているノンバンクなど「影の銀行(シャドーバンキング)」対策のため、習近平指導部が金融引き締め策を取り、投資などが鈍ったのが要因。輸出悪化や内需不振で製造業の生産活動が低迷していることも景気の足取りを重くしている。(北京・共同)

 この記事には、「世界景気の下押しリスクとなるのは必至で、先行き懸念が広がりそうだ」と書いてあるが、統計発表後マーケットがどう動いたのかをブルームバーグで見ると、「Europe Shares Rise With Asian Stocks, Gas After China GDP」と書いてある。「7.5%への減速」はマーケットの予想通りだったと。

 安心したのは、アジアの株ばかりでなく資源を大量に中国に売っているオーストラリアのドルなどもそうで、0.4%ほどの上昇となっている。この記事には興味深い中味もある。「A Chinese government decision to almost double investment quotas for qualified foreign institutional investors to $150 billion supported markets. 」 というもの。

 有資格の機関投資家相手の枠ですから、あまり一般人には関係なさそうですが、「株安には触れるな」とおふれを出している中国政府ですから、ちっとは上海の株価が上がってくれればと思ったのか...とも思いますが。


2013年07月14日(日曜日)

 (06:37)土日を富士五湖の一つ河口湖周りで過ごしていますが、まあ凄いですよ。道は渋滞する、日頃見かけない「鹿児島」とかのナンバーの車が走っている。

 私はしばしばゴルフなどで河口湖周りには来るのですが、その違いは顕著です。富士山の世界遺産登録以来。人出が凄く増えた。その効果は大きいですね。もともと有名な山ですから、「ではやっぱり改めて見よう」という人が国内からも、海外からも。

 たまたま一緒になった鐘山苑というホテルの関係者によると、6月末(確か27日)の登録以来、今年の夏の宿泊予約が1000人分増えた、と。これは多いでしょう。一つの旅館、ホテルでそうなので、これは地域全体としては凄まじい経済効果があったと言える。

 気がつくのはちょっと最初に書きましたが、「富士山」ナンバー以外の車の著しい増加。「鹿児島」は見つけた中で一番遠い地域のナンバーですが、その他にも「普段は富士山が見えない県・県域だろうな」と思われる地域からの車が著しく増えている。

 列車でこの地域に移動してきた人によると、電車も凄まじい混みようだったそうで、むろん「3連休」ということはあるが、それにしても効果抜群ということでしょう。

 ええことです。写真は今朝私がiphone で撮ったものですが、まだ雪が残っている。珍しいのだそうです。「今年の冬は厳しかったので」「富士山登山で雪の上を歩いてきたという方も居ました」と観光関係者。この猛暑に耐えての雪残り。素晴らしい。

 そう言えば、先週木曜日のこの番組に出ていたら「富士見の謎」という本を知り、今それをちらちら読んでいるのですが、面白い。一番西は和歌山色川峠富士見、一番北は福島県の山中から見えるそうですが、むろんどちらも行ったことがありません。

 行ってもその時見えるかどうか。だって富士山って、霧とか靄とか雲で実は綺麗に見えることはそれほどない。毎週二回新幹線で通りますが、見えるケースの方がはるかに少ない。見えたらラッキーです。

 当分、「富士山ブーム」は続くんでしょうね。


2013年07月13日(土曜日)

 (06:37)ニューヨークが強いな。金曜日はNASDAQが出遅れを取り戻すように大幅に上昇。21・78ポイント高の3600・08で取引を終えた。これは2000年9月29日以来約12年9か月ぶりの高値。

 日中ほとんど下げて展開していたダウ平均株価(30種)も引けでは続伸し、こちらの終値は前日終値比3・38ドル高の1万5464・30ドル。2日連続での最高値更新。同じく史上最高値を更新しているSP500も続伸して1680.19。+5.17と1700に接近した。

 総じて景気に関する指標が良いのに、中央銀行の総裁(バーナンキFRB議長)が失業率の6.5%への低下もトリガーではなく一種の目安で、例えば失業率が6.3%に下がってもゼロ金利を解除しない可能性もある、と言っているのだから株に資金が集まるのは分かる。

 先日の「forward guidance」ではないが、世界的に「宣言金融政策」、つまり「こうしますよ」「こうしませんよ」という宣言をうまく組み合わせることによって市中のお金の流れをコントロールすることが世界的な流れになっている印象がする。

 金利操作の余地が少ない中では、「それが有効」というより、「それしか手がない」というのが当たっている。そうだとしたら、宣言の仕方がうまい国の政策が機能すると言うことになる。さてそれは今のところどこでしょうか。黒田さんもいちずで分かりやすくはありますが、バーナンキよりは言葉が少ないかな。ま、バーナンキが必ずしもうまくいっている訳ではない。

 それにしても、今朝起きて思ったのは、ロンドンで787が停止中に出火、ドーバーを渡ってフランスでは列車が高速で駅に突入(現時点で少なくとも7人死亡)と、ヨーロッパではいろいろなことが起きている。列車の事故はカナダでもあった。これはテロの可能性も指摘されている。

 ま色々あるのが世界ですか。しかしちょっと多いかな。いろいろ。


2013年07月12日(金曜日)

 (14:37)ふっと思ったのです。「暫く耳を専門家にほじってもらってないな」と。

 別に聞きにくいわけではない。毎日風呂に入った後で綿棒で自分なにりはほじっているのです。しかし素人だから、「たまには専門家に....」と思ったのです。で、かなり前に行ったことがある街の耳鼻科のお医者さんに行きました。

 「どうしました」とお医者さん。「いや何も無いのですが、しばらく耳を見てもらってないので」と私。「聞きにくいんですか」とお医者さん。「まったくそうじゃないのですが、たまには掃除して下さいよ」と私。

 両耳を3秒くらい見て、「垢もないですよ.....」とお医者さん。その後ちょっと黄色じみた液体で両耳を軽く洗って、「はい、お疲れさん」と。実際に、全く耳は綺麗でした。

 終わって会計に。少し待って、「伊藤さん」(受付の方)と呼ばれて、「はい」と。「890円です.......」と。「ぎょえ」でした。私は。


2013年07月11日(木曜日)

 (13:37)ははは、野崎さんという方から嬉しいメールが。

 七夕の今週日曜日(7月7日)は小松君がいない「いま世界は」だったのですが、この番組のおもしろ企画に「世界のアナウンサー」というコーナーがあるのです。

 その際紹介されたのは、ドイツはベルリンの女性気象予報士。凄いですよ、自分で発想し、自分で取材を指揮し、そして仕上がりも十二分に自分でチェックする。魅力的な女性でしたが、その日本でのBS朝日の放映模様がドイツで編集・放送された。

 「その時の放送がドイツではこのように放送されました」という絵を野崎さんに送って頂いたのです。サイトはドイツ語のこのサイトです。

 野崎さん曰く、『過日オンエアーされたBS朝日「世界はいま」がドイツベルリンローカルTV局RBBで放映されていました。とドイツの知人から連絡あり。サイトをお送りします。』と。

 ドイツの知人の方にも感謝です。それにしても便利な世の中です。ドイツの放送がこうやってサイトで簡単に見られる。ナイス。ベルリンと言えば、小松君はパリにパフュームのコンサートを見に行ったそうな。

 ま、木佐さんと矢島さんで全く番組は盛り上がっていましたが。ははは。


2013年07月11日(木曜日)

 (10:37)備忘の為に残しておきます。議事録発表から数時間後にバーナンキFRB議長が行った講演(the National Bureau of Economic Research向け)のあとの記者会見で語ったもっとも重要な事は、以下の点でしょう。

"You can only conclude that highly accommodative monetary policy for the foreseeable future is what's needed in the U.S. economy," he said Wednesday at a conference held by the National Bureau of Economic Research, citing the high unemployment rate, low inflation and "quite restrictive" fiscal policy. He said he expects the Fed won't raise short-term rates for some time after the unemployment rate hits 6.5%, which would be more than a full percentage point lower than its current level.
 ウォール・ストリート・ジャーナルの記事からですが、私が興味深いのは「予見しうる将来においてアメリカ経済には超緩和政策が必要」と言っている中で、「何故」に関して挙げている三つの理由。

 「the high unemployment rate 」「low inflation」「"quite restrictive" fiscal policy」の三つを挙げているのですが、二番目の低インフレは前回のFOMC声明などではどちらかと言えば忘れられた存在だった。それが改めて前に出てきた印象。委員の中でもハト派の中には「こんなにインフレ率が低いのに」と引き締めを急ぐべきだと語った人達に疑問を投げかけたのでしょう。

 それと今朝方取り上げた「6.5%の失業率で金利の正常化に着手する」という部分(私の理解)を、「he expects the Fed won't raise short-term rates for some time after the unemployment rate hits 6.5%」とした点。つまり「失業率が6.5%に低下しても、しばらく金利は上げない」と明確にした点。ま、これだとドルは下がる。対ユーロでも、対円でも。

 「多少の円高」と「今後も米緩和が続くという安心感」の綱引きの中で、今日の東京市場は昨日のニューヨーク市場と同じように上がったり下がったり。まあそうなんでしょうね。


2013年07月11日(木曜日)

 (04:37)はよ寝たのでちょこっと早起きして6月18〜19日のFOMC議事録のhtmlバージョンに軽く目を通しながら、この議事録を読んでいろいろな解釈をする人はいるだろうが、結局はこの議事録が言っていることは、「Regarding the outlook for policy, members agreed that monetary policy in coming quarters would depend on the evolution of the economic outlook and progress toward the Committee's longer-run objectives of maximum employment and inflation of 2 percent. 」に尽きると思いました。つまり、「今後の経済見通しの変化次第です」ということ。

 議事録は何時間にもわたる議論、その前提となるスタッフの見通して提示などをまとめたもので、短縮版であるにもかかわらず長いですよ。エッセンスを読みたいという人は、最後の方の今紹介した部分から読むと良い。つまり「Regarding the outlook...」で始まるパラグラフです。

 この文章の後で、今後頻繁に引用される文章としての「While recognizing the improvement in a number of indicators of economic activity and labor market conditions since the fall, many members indicated that further improvement in the outlook for the labor market would be required before it would be appropriate to slow the pace of asset purchases. 」がある。しかしその後でも、委員会の中には異論もある事が示されている。異論を示したのが誰であるかは、会合終了直後の声明を見れば分かるケースもある。

 しかし端的に言えば、この議事録でFOMCの今後の議論を正確に予想することは無理です。何せ「would depend on the evolution of the economic outlook」なわけだから。バーナンキが数時間のちに講演するというので注目されていますが、彼も先の記者会見で明らかにした筋書き以上のことはなかなか言わないと思う。だって今後の展望はなかなか見えない。

 その明らかにされた筋書きとは、単純に書けば「失業率が7%になった段階では月間850億ドルの債券購入をやめ、6.5%になったら金利も正常化に向かわせる」というものでしょう。つまり、どのくらい正確かは分からないが、dual mandate の今の枠組みでは、まずはあまり動かないインフレ率よりは、動的に動く失業率に着目していく、ということです。

 とすれば、マーケットに関わる方々は、「今後の失業率統計がどう出るか」に専ら注力すればよい、ということになる。この”率”もそもそも労働市場に参入したい人の数が経済環境の変化の中で変動しますから、「どれくらい精密か」と聞かれればクビを傾げたくなる。まそれが経済統計の限界でしょう。

 議事録公開後のニューヨークの株は上がったり下がったり。だってこれをいくら精密に読んでも、「じゃFRBの政策はこうなる」とは今の段階で予測できない。「guessing game」は続く、ということです。


2013年07月09日(火曜日)

 (18:17)なんかとっても悔しいんですよね。方針転換があるかと思って待っていたのですが、リコーが結局「クオンプ打ち切り」決定を覆さないので、今日は全ての写真をダウンロードしました。膨大な量。

 7月の最後がサービス終了期限なので、次も決めなければならないし、そのまま残しておいたら全部の写真を消されかねない。あり得ない話だと思う。クラウドを始めておきながら途中で閉鎖するなど。

 「次にどのサービスが良いか」とフェースブックのお友達に聞いたら、結局アマゾンのそれが良さそうなので、全データフィルを閉鎖間近のクオンプから手元のメディアに一端ダウンロードして、それをアマゾンのサイトにアップロード。大変な手間です。

 「写真を預かると言うことは、人生を預かるという事ですよ」と最初に申し上げたのに。皆さんはどの写真クラウドをお使いでしょうか。3.11の震災を考えても、写真データは手元以外にもネット上に預けておく必要がある、と思っています。

 ところで珍しく本を二冊ほど。一冊は「消され行くチベット」(集英社新書)です。いってみれば旅を綴ったものですが、その中に今チベットが置かれている苦しい状況が書かれている。これも本当に懸念されることです。言ってみれば民族浄化ですからね。許せない。

 私も2010年に長い文章を書きました。チベットの人々の怒りは本当に押し殺した、可哀想なものです。何かできるといいのですが、なかなか現地にも行けない状態が続いている。

 もう一冊は、実に久しぶりに黒田官兵衛に関する本で「不屈の人 黒田官兵衛」。ははは、昔から好きなんですよ。彼が。もう何冊も彼に関する本は出ているし、そのかなりを読んだ。

 安藤さんのこの本もなかなか面白い。時代の流れがどこに行く変わらない彼の時代は、「また我々の時代でもある」と安藤さん。


2013年07月08日(月曜日)

 (18:17)今日読んだ記事の中では、「Pilot Error Eyed in San Francisco Plane Crash」という記事が一番ポイントを突いているように見える。

 無論複雑な要素が重なっています。滑走路まで機体を安全に誘導する「グライドパス」(航空機の計器着陸方式で、指定された着陸進入径路。 また、その進入径路を指示する計器)が停止していたとか。しかし伝えられるように機体に異常はなかったと考えのが自然です。なぜなら、その時操縦桿を握っていたパイロットは着陸をやり直そうとした。ということは操作性とか出力などに問題はなかった。

 空港サイドは、「グライドパス」は停止していたが、「同装置以外にも機体の正確な進入を支援するシステムがあった」と指摘している。当たり前ですが、操縦士の目も有力な誘導装置です。そこに錯覚が生じた ? 777の機体は長いそうだ。

 1万時間近い操縦経験があるにしても、当該副機長は777については「習熟訓練中」だったという。以前日本の航空会社のパイロットに聞いたが、パイロットは機種ごとに「機長」になるのだそうで、いくら操縦経験があっても、それは従来機に対する経験。新しいマシンは別に訓練と経験がいる。そして機長になる。

 問題は、なぜ「 was descending at a dangerously slow speed and pilots apparently ran out of time to correct their approach」というような状態になったかです。その時操縦桿を握っていた副機長の隣に居たはずの機長は何をしていたのか。見ていなかったのか。

 習熟中の副機長が操縦桿を握るのは法的には問題ないそうだ。しかし家族を失った人はそうは考えないでしょう。ブラックボックスも完全に回収されているようなので、比較的短期に原因が突き止められるような気がする。


2013年07月08日(月曜日)

 (02:17)小松アナが「早めの夏休み」でいないいま世界は を終えて、少し寝ていたのです。目を覚ましたらウィンブルドンの男子決勝が始まっていた。

 試合がイギリス出身のアンディ・マリーの圧倒的優位で進むにつれて、「あらら、”ウィンブルドン現象”という言葉は死語になるのか....」と思っていたら、実際にその通りになった。

 過去何回も悔し涙を飲んできたウィンブルドンでのイギリス選手。マリーもそうだった。去年もそう。しかし今年は観客も圧倒的に彼を応援したし、プレーも凄かった。スーパープレー続出でした。兎に角足をよく使っていた。

 最後ノバク・ジョコビッチが反撃を試みて成功しそうになったものの、最後はアンディ・マリーが盛り返して、セットカウント「3−0」でストレート勝ちした。ジョコビッチは少し疲れているように見えた。

 観客は全くのマリーサイド。そりゃそうだ。ジョコビッチにはちょっと敵地試合の様相で気の毒だったのですが、マリーの優勝は77年ぶりの英国選手によるウィンブルドン優勝。キャメロン首相も来ていました。  「場所は貸すが、優勝者は出せない」というのが「ウィンブルドン現象」の意味でしたから、優勝者を出したらもう使えない。この言葉は少なくとも今後50年は使用不可でしょうか。

 それにしても、ジョコビッチの準優勝スピーチがことのほか良かった。流ちょうな英語で。勝者を讃えて。「自分も全力で戦った」と述べていた。その上でのマリーの優勝。ナイス。


2013年07月07日(日曜日)

 (13:17)自分でもちょっと予想外なことに、今朝は諏訪湖を一周してしまいました。16キロ。所要時間は2時間45分。まあ遅いんでしょうな。歩いたり走ったり。写真も撮ったり。でも色々なことが発見できた。

 土曜日の朝も諏訪にいたので、その時も諏訪湖端を run and walk したのですが、癪に触ることに折り返さなくてはならなかった。途中で。長いし、予定があったので。しかし今日は東京に帰るだけなので、朝早くホテルを出て暫く歩いたり走ったりしているうちに、「今日は挑戦か?」という気分になった。

 高校生の時に「諏訪湖一周マラソン」という学校の行事があって以来初めて。雲が多くて太陽が照りつけそうではなかったし、朝早いスタートだったので時間に余裕もあった。色々な事に気がついた。

  1. 皇居周りほどではないが、本当に沢山の人が朝故か歩いたり走ったりしている。土曜日の朝に会った人は8〜9の割合で日曜日も歩いていた。つまりこの手の運動には習慣性がある

  2. 私の知らない建物が諏訪湖周りに相当できているが、そのかなりの部分は老人介護に関わるもの。立派な建物で、無論の事私が小さかった頃にはなかったものです。またホテルも出来ていて、発見したのはしんゆ。蓼科の親湯の弟なのか

  3. 「ゴミ一つとしてない」という”印象”が残った。実際には落ちていますよ。2キロほど歩けば一つぐらい。しかし本当に少ない。皇居周りよりもはるかに少ない。それぞれの地区が担当者を決めて日常的に拾っているんでしょうね。素晴らしい、と思いました

  4. 湖の岸辺を自然に返す努力が実りつつあること。そりゃコンクリートの護岸もありますよ。ちっさな漁港が一杯ありますから。しかしその他の岸辺は、草ボウボウに敢えてして、魚が住みやすい、自然の岸辺にしようとしているし、ある程度それに成功しつつあるように思える

  5. 諏訪湖の周りは完璧なジョギング、散策ロードになっている。遊具もありますが、エクササイズ用の様々な機器が置いてあって、それが楽しい。つい寄り道をしてしまいます。漕艇場もあるし、ヨットハーバーもある。楽しい場所になっていると思う

  6. 課題は水質かな。「泳げる諏訪湖」という標題をあちこちにで見ました。ということは、まだ泳げないということ。私の親父の自慢の一つは、「俺は諏訪湖を泳いで横断した」でしたが、それはまだ叶わないのだと思いました
 あとどうでもいいことですが、距離表示が非常にはっきりしているので、敢えて計ってみましたが、私の場合普通に歩いて100メートルは125歩、走って100メートルは97歩であることが分かりました。場所によって課題を見つけて歩いたり、走ったりしていたので。

 あと私の足で3時間弱で16キロ進めると言うことは、昔の侍達は武具を着けていても歩いて一日50キロ〜60キロを行軍できたのではないか、ということ。一日に50キロ進めるとすると、あちこち歩いて何日かかるか分かりやすい。

 まあでも久しぶりなので16キロ歩いたら達成感もあったし楽しかった。湖の反対側で会った人が何人もいましたから(私は時計回りに回った)、毎日この16キロを歩いたり走ったりしている人もいるんでしょうね。面白いことに、後半の方が息長く走れることが分かった。

 まあでも、毎日16キロはきつい。時間も必要で、そこがこの長いジョギング、散策ロードの課題かな、などと思いました。終わったらやはりちょっと体がきしむが、「これなら42.195キロも出来るかな....」という気分になりました。やらないですが。


2013年07月07日(日曜日)

 (02:17)珍しく見たNHKの昨夜7時のニュースは、実に9分間も「暑さ」関連に時間を割いていました。珍しいことですが、群馬県の館林市で37.4度と聞けば頷ける。そんなに暑かったのですね。

 実は法事の為に今は長野県の諏訪にいるので、あまり実感がないのです。日曜日に東京に帰りますから、そしたら実感するかも知れませんが。NHKは夜明けから朝にかけても熱中症が続発した過去の例を取り上げていましたが、皆さんお気を付けて。

 それにしても、選挙戦も始まってどこにいても選挙カーからのあの繰り返しを聞かされると、「またこれかよ」と思う。要するに連呼。ほとんど名前だけの。「何が良識の府のそれか」と思うし、各党党首の街頭での演説も断片的に聴いていると、「同じ事を繰り返しているな」と思うことが多い。

 端的に言えば、「こちらが聞きたいことは何も言わず、建前だけを聞かされる」つまらない演説。どうやっても政権に接近しない政党が、「私たちが政権を取ったら....」の話を展開するのは、「ちょっと無理かな」とも思う。

 それにしてもテレビには映らないが、街頭演説というのはある意味過酷である。どんなに一生懸命演説しても、誰も立ち止まりもしないケースもあれば、たまに人が足を止めて何かに注目しているケースもある。

 実はそう言う映像も見たいのだが、それを流すテレビはあまりない。候補者だけを映して終わり。あれは真実を隠蔽しているとも言えるのではないでしょうか。関連報道での「一つの政党の名前を出したら、何らかの形で全政党に触れなくてはならない」というのは、これまた現実乖離している。悪平等の極地です。

 ネット選挙開始ということで、ちょっとした異変もある。あまり来ないが、候補者のSNSサイトに「いいね」を押してくれないか、という依頼もある。完全無視ですが、今読んだサンケイ新聞によれば、

 交流サイト「フェイスブック」(FB)で6月中旬以降、友人の名前をかたった「なりすまし」や見ず知らずの人からの友人リクエストが急増している。4日公示の参院選からインターネットを利用した選挙運動が解禁されたが、専門家は「友人になりすまして投票を呼び掛けたり、選挙以外でも金銭をだまし取られたりする恐れがある」と注意を呼び掛けている。

 明治大学ビジネス情報倫理研究所客員研究員で日本IBMのセキュリティーアナリスト、守屋英一さんが先月22〜23日、インターネット上でのFBのなりすましの実態について調査した。「私からの友達リクエストは偽物です。無視してください」などと投稿しているアカウント(利用者)と、なりすましとみられるアカウントを比較。同じ友人が複数登録されている場合をなりすましと判断し、分析した。

 その結果、なりすましからの友人リクエストは先月17日頃から増加している。22日には少なくとも1日86件を確認し、6月1〜28日では約600人分に上った。1人のなりすましにつき平均約27人が友達リクエストを承認していたことから、この間に推計約1万6千人がだまされていたとみられる

 なりすましアカウントの特徴は、登録名がローマ字で、プロフィル写真は性別を男性に設定した場合の基本画像。それ他の情報は全く登録されていなかった。

 なりすましについては、個人情報を大量に取得したり、友人と見せかけて金銭をだまし取る詐欺目的のソフトウエアなどを作成している可能性があるという。

 守屋さんは「怪しい友人リクエストが来たら必ず本人に確認してから承認するなど自己防衛が大切。なりすましと疑われるアカウントが見つかったらフェイスブックに報告してほしい」と注意を促している。

 FBをめぐっては、サイト運営会社の元役員らがアイドルグループ「AKB48」元メンバーの前田敦子さんらを装い、出会い系サイトに誘導した被害者から計116億円をだまし取ったとみられる事例が確認されている。

 私の場合は「登録名がローマ字で、プロフィル写真は性別を男性に設定した場合の基本画像」なんてのは全く最初から相手にしないが、そうですか16000人も、そしてAKBを語って116億円もの詐欺が。リテラシーが問われます。


2013年07月05日(金曜日)

 (14:17)今週の世界の金融市場のキーワードは、「forward guidance」なんでしょうね。それがあったから、世界の株式市場は金曜日の米雇用統計を見ずして、待たずしてヨーロッパを中心に大幅高となった。木曜日をとってみると、世界で下げた株式市場は台湾の加権指数などごく少数。金曜日は東京も、他のアジアも総じて高い。

 「forward guidance」を一般語として訳すと「先へのガイド」になるが、金融市場用語としては「現状の金融緩和姿勢をいつまで続けるのかについての政策当局者による表明」を指す。今週の場合はECBのドラギ総裁とイングランド銀行のカーニー総裁が、過去の慣習(オプション残し)を捨ててそれをした。「低金利をかなり先まで続けますよ」と。

 「かなり先」とか「an extended period」が正確に定義されているわけではないので、そこの不透明さは残る。しかしそれは「間もなく利上げや引き締めがあるのかも知れない」と心配、懸念している市場を鎮めるには十分の長さの時間だと思われるので、効果がある。

 これはいわゆる「時間軸政策」の一つの重要な手段だ。伝統的な金融政策手段である政策金利が「これ以上は引き下げられない」という制約(ゼロ下限制約=Zero Lower Boundと呼ばれる)が生じたときに、このコミットが長めの金利引き下げに寄与する。

 かつて世界中の中央銀行はフリーハンドを保つために、「次に何をするか」を公表することはなかった。インフレ率が総じて高い時代には、「金利の上げ下げ」が彼等にとっての一番の政策手段であり、それをすればマーケットは反応した。

 しかし今は低インフレ故に世界中の金利が底(名目的)に近い。よって動かせない。何をし始めたかというと、一つは「時間軸政策」である。マーケットはそれを見て長期金利を動かし始めた。それが効果的になった。

 実はバーナンキが5月の下旬に示した「年内に量的金融緩和(毎月850億ドルの債券購入)の縮小を始め、来年半ばには終了」も将来へのガイドを金融市場に与えたという意味では「先へのガイド」に違いはない。しかしイングランド銀行とECBのそれは、「(さらなる金利下げ余地を含めて)今後も緩和を続ける」という意味でFRBのそれと一線を画する。

 ドラギ総裁は、「The ECB will keep rates where they are, or even lower, for "an extended period」と述べ、カーニー総裁は「 market’s recent expectations of rate rises in 2015 “were unwarranted”」と述べた。

 実は日銀の黒田緩和政策も「forward guidance」の要因が強い。「物価を2年以内に2%上げる」と言い、それをターゲットにして超緩和の金融政策を運営する、と言っているのだから。

 日銀に加えてECBとイングランド銀行が「超緩和継続」と言った意味は大きい。それがあったからこそ、米雇用統計を前にしても世界の金融市場は株式市場を中心に上に動いたといえる。ECBとイングランド銀行が示した”意思”が、雇用統計を巡る市場の不安をある意味払拭した、と言える。


2013年07月04日(木曜日)

 (10:17)世の中よう分からんことが多いですね。エジプトですが、「もう一度大統領選挙をやる」そうですが、そこでまたイスラム同胞団が勝ったら、その時の党首がまた彼だったらどうなるのか、と私などは思う。

 本来なら選挙で決まった大統領は、マンデートを持っているはずです。つまり「統治の正統性」がある。軍が力があり、比較的合理的な行動をするとしても、普通の国なら法体系的に正統性ある統治者の下に存在するはずなので、それが統治者を除外したとなれば、例えばイスラム同胞団は「次の選挙の合法性を認めない」という態度を取るかも知れない。

 ということは、どう考えてもエジプト情勢は混迷を続けると見るのが自然です。もしかしたらまた軍政に戻るかも知れない。サダトやムバラクもそうでしたが。落ち着くのは相当先になると思われる。オバマが出した声明も、どこか歯切れが悪い。

 欧州情勢を揺らしたポルトガル。閣僚が辞め、連立を組んでいる小政党が離脱して「政権崩壊か」とも言われたが、どうやら「(かなりの閣僚は)辞めるのを止め」て連立を維持することで合意したり、先行きがよく分からない。  残った事実は、昨日は同国の国債利回りが大幅に上昇して、その結果昨日のヨーロッパ全体の株価が大きく落ちた、ということ。しかしニューヨーク市場になるとこのポルトガル問題はあまり材料にもされずに、ニューヨークの株価は上昇した。

 ポルトガルの苦境はこの記事にも明らかですが、これは南ヨーロッパが全体として抱える問題だということです。スペインでも、ギリシャでも。

 ところで昨日も取り上げた虎ノ門で建設中の高層ビルの名前ですが、「虎ノ門ヒルズ」決まったそうです。神田さんに教えて頂いた。森グループさんは「ヒルズ」が好きですね。溜池が近いあの場所が「丘」だとはとても思えないし、オークラさんは丘にありますが、あそこはね....って感じ。ま固有名詞なんでしょう。

 今までは会話の中で「ヒルズ」と三文字言えば六本木ヒルズを指すことが多かったのですが、実際には都内の有名どころの「ヒルズ」は四つになる。表参ヒルズ、六本木ヒルズ、アークヒルズ、そして虎ノ門ヒルズ。

 紛らわし。明確にしないと。


2013年07月03日(水曜日)

 (13:17)新潟や関西などに移動していて東京にいる時間が短かったここ数日。「そうだ桜田門が....」と思って先週の土曜日から通行可能になっているはずの由緒ある門に行ってみました。

ラインが綺麗です  井伊直弼が門前で殺害されたと伝えられる。重要文化財だそうですが、28日まではずっと工事(随分長かったですよ)で、ほんの時々通れるくらい。いつもシートを被っていて全体像を表したのは実に久しぶり。

 警視庁の方向から接近して見えてきてまず思ったのは、「壁の白さが際立っている」でした。といってもそれほど目立つ白さではない。ちゃんと抑えてある。しかしそこはやはり綺麗になっているのが分かる。ラインがです。

黒光りが良く分かる写真だと思います  近づいて分かるのは、門に組み込んだ木とか鉄板が非常によく燻されているということ。つまり新しいはずなのに、ちゃんともう何十年も使っていますよという雰囲気がある。これは凄いなと思いました

 銀座の新しい歌舞伎座も、以前からよく行っている人の話を聞くと、「本当に前とそのまま同じ。それに感動した」という人が多いのですが、この桜田門も全体の皇居の雰囲気を壊さないように、実に調和良く作られていると思いました。素晴らしい。暫く見とれてしまいました。「職人さんは残っていた」という印象です。

 桜田門ばかりでなく、東京はいろいろなところで変化している。溜池の日本ビルの隣から汐留の方向を見ると、新しい森ビル(五番街区ビルといいましたか)が見えて、その下から二号線が上がってくるのが分かる。右手が虎ノ門病院です。まだ建設中ですが、将来の道筋が見えるのです。

残骸だけが残っています  この辺も凄く変わるのでしょうね。公園も整備されるはずです。7月1日の公表された路線価では、大阪が上昇率でトップスリーを独占したが、それは都市開発の結果。阿倍野が建設途上(既に部分開場)の「あべのハルカス」への期待から路線価が35・1%も上昇した。それより率は低いがグランフロントが開業した梅田が2位、そして阿倍野と表裏一体の天王寺が3位と続く。

 そういう点で見ると、僅か数年後でも東京も大きく変わってくると予想できる。もっとも出来るものもあれば、消えるものもある。赤坂見附の赤プリは写真の通り残骸だけが今は残っている状態。

 赤プリはものすごく勿体ない印象がする。まだ使えそうだった。しかし消えてしまうと、次は何がと思う。良いもの、個性豊かなものが出来て欲しい。今の景観から判断すると、お堀の上の桜は残りそうだ。それはナイスだと思う。


2013年07月02日(火曜日)

 (13:17)今日関心を持ったニュースは、「ホンダ:GMと提携 燃料電池車を共同開発」かな。ホンダが環境車の開発で独自路線を放棄したと言うことに加えて、いよいよ燃料電池車(FCV=Fuel Cell Vehicle)が近い将来市販ベースになる予感がしたので。

 ま、自動車業界を昔から知っている人は、「GMと....」と思うんでしょうね。私もアメリカに4年居たときにはGMの車に乗っていて、当時のアバウトさは良く知っている。しかし最近は、「巨人GM、驚きの復活 品質調査で軒並み上位に」という記事で分かる通り、凄く改善した。実は私の従兄弟も一人GMで今品質管理部門で働いている。

 だから、巨額の資金が必要な燃料電池車の開発でホンダがGMと組んだことには、私にはそれほど意外ではない。ホンダさんだったらその辺は見ているでしょう。「顧客志向」が徹底しているとしたら、新しい分野でもGMは良いモノを持つに至っているかも知れない。

 薬の業界でもそうですが、「新しいモノ(車だったり薬だったり)を開発するには巨額の資金」が必要。その為にはある企業の単独開発では限界があるし、仲間を増やして開発して「デファクト・スタンダードを取る」というのは一つの有力な方法だ。

 既にFCVではトヨタはBMWと、日産はベンツ、フォードと組んでいる。ホンダがGMと組めばおおよその提携関係が出来上がる。トヨタとBMWの提携では、最有力のアメリカの市場をどうするかという展望がないのが気になるが、この両社の事なので、何かするでしょう。

   燃料電池車に最初に乗ったのは2007年かな。ドイツでBMWの7シリーズを使ったFCVに。その時はハイブリッドで、100キロ前後を水素で走り、それが終わるとガソリンでという組み合わせだった。乗り心地は特に変わらない。「水素で走っているのか...」という感慨があっただけだ。

 電気とガソリンのハイブリッドが今はかなり普及していますが、FCVは今後どうなるのか。単独か、またはハイブリッドか。正直言って、乗っている方としては当面はハイブリッドがいいかな。安心感が違うので。

 調べると、かなり普及には近づいているようで、トヨタのサイトを見たら、FCVの課題は「コスト削減、小型・軽量化、FCスタックの耐久性向上」とあった。「FCスタック」とはプラスとマイナスの電極板が固体高分子膜(電解質膜)をはさむ形となっているセルを重ねたパッケージのことで、その耐久性が今は低いと言うことでしょう。

 しかし今の電気とガソリンのハイブリッドでも案外ニッケル電池は長持ちしているし、数が出始めるとそれなりきに色々な障害も乗り越えられそうな気がする。あとは、「水素で走っている」というある種の恐怖感(感慨でもあるが)をどう克服するのか。これは私も2007年には感じた。

 うーん、水素ステーション(先日お台場で見た)などがある程度広まるという前提の下で、一台当たり500万円前後になったら考えてもいいな。当面はガソリンとのハイブリッドで。だって燃料としての水素がないところに行ったら「走れない」では笑い事ではないので。


2013年07月01日(月曜日)

 (20:17)朝のコンフェデ杯決勝を見入ってしまった私の素人目で言うと、「スペインは疲れていた」というのが第一印象です。それはイタリア戦から言えたし、あそこで延長の負荷の30分があり、そしてPK戦があった上での決勝だった。日程もブラジルよりきつかった。

 確かにブラジルは気合いに満ちていたし、前半に動きすぎて後半は足が止まるかとも思えたが、そうではなかった。この試合を見ながら、「ブラジルがFIFAのランキングで22位という方がおかしいのでは」と思ったくらいだ。

 確かにネイマールは俊敏だったし、フレジのあのギリギリのシュートは素晴らしい。ダビドルイスのゴール手前のクリアは今後何回も繰り返し放映されるだろう。本人は涼しい顔をしていたが。

 しかしスペインが全く駄目だったかというとそうでもない。あちこちにスペインらしい展開があった。しかし今日はセザールがあまりにも素晴らしかっただけだ。なぜスペインの選手があれほど疲れているのか私は知らないが、旅の疲れもあるだろうし、ヨーロッパのチームは欧大陸を出ると弱いとのジンクスもある。

 ブラジルのフェリペ監督は、「素晴らしい試合をして国民に夢を与えられた。我々は求めていた大きな自信を得た」と語ったそうだが、あれだけの大観衆の応援があれば、選手も怠けられなかったに違いない。ブラジルの選手には「気」が入っていた。負けたらデモが激しくなったかも知れない。その分を差し引く必要があると思う。

 関連記事を読んでいたら、「コンフェデ杯を制したチームは過去、1度も直後のW杯本大会を制していない」というのがあった。ワールドカップは次はブラジル開催なので、またヨーロッパのチームは弱いかもしれない。しかしウルグアイなど伏兵が南米にもいる。

 多分ワールドカップもブラジルが有利ではあると思う。12人目がいるので。しかし今から「ワールドカップはブラジルのもの」と言ってしまうにはちと早すぎる気がする。



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