2013年06月30日(日曜日)

 (23:17)「港町はええな。食材が豊かで....」と本当に思いました。

凄い迫力の蟹ラーメン  久しぶりに日本海が見たくて、関越自動車道を一路新潟に。行ったのは寺泊です。佐渡行きのフェリーも出ているという港ですが、その魚市場が凄い。景観も、中味も。

 ちょっと東京から遠いのが玉に傷ですが、近ければ結構通いたい店もある。中でも私が驚いたのは、「蟹ラーメン」でした。どんと上に乗っている。食べ方はそれをもう一つあるお皿にどけて、蟹をかぎ手のかきだし棒を使って食べながらラーメンを頂くという方式。

 これは美味しかった。蟹の中味もたっぷり詰まっていて、確か2000円くらいでしたが、非常に価値があると思いました。うーん、私は初めてだな。しかも蟹の中味が非常にジューシーで良いのです。どこまでもつついていられる。

 その他にも美味しいものが一杯。普段は関東に住んでいるので太平洋の食材が多いと思うのですが、日本海の食材はまたちょっと違っていて良い。また来ようと思いました。

 当たり前ですが、お米も美味しかった。「こしひかり団子」なんてのもありました。


2013年06月28日(金曜日)

 (11:17)へえ、日本の「旬を食べる」という良き食の習慣はどうなってしまうのだろう、と思いました。

 確か先週だと思ったのです。あるホテルで仕事をしていて、「久しぶりに寿司でも。今はトリ貝がまだ美味しいのではないか」と思って中の寿司屋さんに行ったのです。たまには昼の寿司も良い思ったし、その時のメシ友も賛成したので。

 カウンターに座って、「貝をいくつか切って下さいよ....」と言ったら、顔見知りの板さんから意外な返事が。「今、駄目なんですよ...」「ミル貝はやっと認めて貰えたんですが....」と。つまり、トリ貝は旬なのに出せないと。

 「どうしてですか」と私。「ホテルに止められているんですよ」「何かあったらホテル全体の問題になるので....」と言われて。仕入れさえ出来ないのだそうです。基本的には今の時期に使える貝類は「ミル貝とアワビだけ」だと。

 「そりゃ酷いじゃない」と私。だって、街の寿司屋さんではトリ貝は今が旬の食材で、本当に美味しい。当然ながら食い下がったのですが、そうしてもないわけだからだめ。「トリ貝が行くよ」と言い聞かせた自分のお腹に、「今日は違うモノだよ」と訂正を入れるのが大変でした。

 聞けばデパートなんかに入っている店も「実に厳しい仕入れ制限」を課されているというのです。その店は銀座などの街にもある名前の通った店のホテルの支店なんですが、そこで何かあれば、例えば「ノロ」が出たら、「その店の問題というよりホテル全体の問題になるので」と言われているのだそうです。

 残念ですね。その季節にその季節のものを食べる。それが日本の食習慣で、それが良き伝統だと思うのですが。そう言えば、京都以外のデパートで「鯖の押し寿司」を買うと必ず「今日中に」と言われる。

 鯖寿司なんて一日後、そして二日後でも、いやそれの方が美味しいのに。そして京都の鯖寿司屋さんに行って、「あさって食べたいので」と言えばそのように作ってくれるのに。

 デパートやホテルの懸念は分かる。しかし私などは、あまりにも「安全第一の食」は面白くないと思うのですが。


2013年06月27日(木曜日)

 (06:17)忘れ物が”特技”とも思える私ですが、最近良いものを見つけました。商品名をCH-AB11と言います。

 これがいいのは、この薄いカードであるCH-AB11を忍ばせた財布、手帳、免許証入れ等がiPhoneやiPadから一定距離以上離れると、iPhoneやiPad(Bluetooth R4.0 Low Energy対応)が警告音を鳴らしてくれる」という点。つまりその時点で財布、免許証入れなどが「自分から一定距離以上に離れたことを警告」し、さらにどこかに置き忘れたことが分かる仕組みなっていること。

 つまり置き忘れ対策として有効と言うことで、これは私には非常に嬉しい。忘れ物王ですから。加えて、当然ながら「盗難」も知らせてくれる。距離が目安ですから。加えて、このカードが入っているものの位置をアプリ上の地図に記録する。ということは、トレースすることが出来る、というわけです。

 iphone や ipad そのものを探すのにはアプリ「iphone を探す」が便利ですが、これは他の何でもCH-AB11を入れたものが自分から離れたら警告し、探せる仕組み。なかなか凄いじゃないですか。というわけで、私はお財布に入れています。便利です。海外に行くときには、パスポートにも忍ばせようか、と。

 ところで、昨日のヤンキース対レンジャーズはなかなか見応えのある試合で、ソロホームランの競演という感じでしたが、なんといっても試合を決めたイチローのサヨナラが印象的です。黒田とダルビッシュの先発という話題の大きい試合で。しかし晴れ舞台を演出し、仕上げたのはイチロー。

 MLBのこのサイトの記事が面白かった。この記事の中に

That raised an interesting question for Ichiro, who has long held a reputation around the big leagues for being able to homer much more than he actually does.
 という文章がある。私も実はそう思う。イチローはもっとHRが打てるはずだが、それをしてない、と。バランスが崩れるのが嫌なのか、美学なのか。オールスターのHR競争にイチローを出そうという動きも以前はあった。実現は無論しませんでしたが。

 ユーチューブなどのVを見ていて面白いと思ったのは、向こうのアナウンサーはダルビッシュの事を「ドービッシュ」のように発音するのと、あれは多分ヤンキースサイドのアナウンサーだったと思うのですが、ほとのどイチローのサヨナラを歌うように讃えていたことかな。ははは。


2013年06月26日(水曜日)

 (06:17)どなたか「ピースとハイライト」っていうサザンの新曲、全部聞きました ? まだ全然聞けてないんですけど。

 復活は火曜日25日の早朝の番組の前に多分朝日で見たと思ったが、見開きの大広告があって、芸能コーナーでも山崎さんが取り上げていたので知りました。しかしその時新曲が「ピースとハイライト」と聞いて、「そんな古色蒼然とした、煙臭い曲名?」と思ったのです。

 8月7日発売と聞いたので、「まだ全体は出ないだろうな」とも思いながら、それでも「ピースとハイライトね?」「古い煙草の名前を二つ並べただけじゃん」と気になっていた。「サザンらしいか?」とも。

 東京に戻ってきて、行きつけの青山の眼鏡屋さんからの帰りに、青山一丁目の交差点から見て乃木坂の方向のビルの上に、写真のような大きな看板があって、「はや!」と思ったのです。いつ作業したのか、多分25日早朝。

 その時は右上のマークが良く分からなかった。写真でも分からない。でネットで探したら、こういう記事があって、その二番目の写真が「胸熱」「35」「サザン」「お星様のマーク」の組み合わせだと知らせてくれた。「胸熱」ね。これは「らしい」。

 で、その新曲が「ピースとハイライト」?????。この記事には、

そんな彼らは、まずニュー・シングル“ピースとハイライト”を8月7日にリリース。表題曲はイントロのブラスが復活を告げるファンファーレのように鳴り響く、夏にピッタリのポップなサウンドに仕上がっていると共に、歌詞では現代の世界の情勢、特に日本を取り巻く近隣アジアの問題に目を向け、平和への願いをテーマにした、サザンならではの深みを持ったナンバーだという
 とある。おお尖閣問題か、というイメージ。へえ「ピースとハイライト」にそんなメッセージが込められるのか、とも。この記事には、「新曲は6月25日から放送されるフォルクスワーゲンのCMソング云々....」とあるので、ではとVWの日本の公式サイトに行ったのです。

 しかし25日付けのPDFによる発表文書(サザンを採用という)はありましたが、CMを収録していないので分からない。それではとさらに、アミューズのサイトに行ったらこの動画が。ここにほんのちょっと流れる音楽がそれ ? ってな感じですね。

 最後の手段で、youtubeにコマーシャルは載っているかも、と思って見たら、二つそれらしい動画がありました。一つはアミューズのサイトにあったやつと同じ、もう一つはフォルクスワーゲン・ゴルフの新CM。

 海岸撮影の動画
 ゴルフのCM

 後者を聞くと、「希望」とか「地上の愛」とかいう単語は聞こえる。ということは、「ピースとハイライト」に「平和とかなんとか」のメッセージを込めている、ということでしょうか。「ハイライト」が分からん。「オッパイ」的な遊びか?

 全貌は8月待ちですか。無論「iTunes store」にもありません。なにしろこの曲名が気になるのです。どなたかネットにアップされたら、教えて下さいね。全貌を早く....。ははは。

 最後にどうでもいい希望を言うと、サザンにはAKBを抜いて欲しいな。特に理由はないが、その方がいいと思う。なんとかなく。ははは。


2013年06月25日(火曜日)

 (13:17)わたしゃ、ほとんど笑い転げました ね。その数の多さに。比率は「21対 01」でした。

 何かというと、今日の東京株式市場でも「中国問題」が大きな相場要因。上海 が下げているので...というのが、東京市場の午後の下げの要因に なってい て、「中国で儲けている」と思われている日本の会社の株が先頭を切って売られ たりしている。

 そういう環境の中で、新幹線の中でウォール・ストリート・ジャーナルを開い たら、いやに「china」の単語が多いような気がした。なので、 「command+f」 (windows だとctrl+fですが)で、フロントページだけで一体「中国」とか「中 国の」に繋がる「chin」(china、chinese)で始まる単語がいくつ あるか検索 してみたのです。午後1時前に。

 そしたら、ラフに数えて21個あった。以下が重複もあるかも知れないが、出 てきた見出し、または記事の一部です。見出しと記事が重複している分 もややあ る。これだけで、中国がいろいろな問題(ニュース価値?)を抱えていることが 分かる。

Chinese Workers Hold Executive Captive

China's 'Shadow Banks' Fan Debt-Bubble Fears

China's shadow banksーa melange of trust companies, insurance firms, leasing companies, pawnbrokers and other informal lenders subject to limited oversightーare at the center of mounting concerns over whether the country's slowing economy could trigger a debt crisis.

Chinese Dissident Skirts Talk of NYU

China's Silver Linings Playbook

China Shares Under Pressure

In China, Private Equity Looks to Luxury Travel

Private equity is losing its enthusiasm for China's increasingly saturated budgetーhotel business, seeking more creative ways to capitalize on the country's growth in travel and tourism, especially at the higher end of the market.

Chinese Flock to Outlets Abroad

Well-heeled Chinese shoppers have been visiting Dior and Burberry stores in New York, Paris and London for years. Now, they are making more visits to the luxury brands' off-price shops in suburban outlet malls.

Video: Chinese Tourists Embrace Lower-Cost Luxury

Australians Wary of China Cash

Shanghai stocks continued to fall on Tuesday, at one point pushing Chinese stocks into bear market territory, while the rest of Asia was mostly higher after choppy early trading. The Shanghai Composite fell 0.7%.

The White House ripped into Hong Kong and China and issued warnings to Russia and Ecuador as U.S. officials sharply dialed up pressure in a hunt for Edward Snowden.

Obama Sees Coldblooded China, Russia

Stocks extended recent declines in a broad selloff, as investors grapple with another leg up in bond yields and a steep fall in Chinese stocks.

Journal: Obama Sees Coldblooded China, Russia

Why Chinese Investments Worry Australians

China:What's News

 何か二つくらい欠けているが、見つけるのも面倒なのでやめます。そのくらい 多い。良いにつけ、悪いにつけニュースの多い国ということですが、政 治体制は 国民が選んでいるとして、しかし経済運営はしっかりしてもらわないと、他の国 への影響は大きいですから。なにせ図体は世界第2位。だから 中国の金融は心配で す。

 ところでちなみに「japa」で検索して浮かび上がった文章は、「Suntory Beverage & Food set the price for its initial public offering near the bottom end of the range investors expected, reflecting market pessimism after the Japanese market's recent sharp falls.」の一つでした。21対1 ね。


2013年06月24日(月曜日)

 (05:17)自公が全員当選し、みんなと共産が躍進した都議選の結果を一言で表現すれば、政策云々よりも「政党らしい統率の取れた政党に支持が集まった」と言えるのではないか。それは、「信頼感の問題」でもある。

 実は、選挙前に東京が足場のFM放送局で「今回の選挙は何が目玉で、何が政策の違いか」をコーナーで特集したことがあった。その結果は、「政策はそれほど大きな目玉ではない」という印象だった。だったらどうしてこの強烈な印象を残す結果(民主が第一党から第四党に転落したたような)が出たのか。

 もうそれは、「まとまりのある政党かどうか」「信頼が残る程度にトップの発言が安定しているかどうか」の判断だったと言える。そういう意味では、都民は維新を選びようもなかった、と思う。

 そもそも「二人代表」というのは、政党の体をなしていないとも考えられる。しかも、「俺が維新を作った」という自負のあるであろうある意味オーナーが、とても国の政治を任せるには信頼に値しないけんか腰の発言を繰り返す。内部もどう見ても東西分裂状態。

 民主党も第4党への凋落には党内で衝撃が走っているのでしょうが、政権を取っていた時の党内の「足の引っ張り合い」を見せられ、一番資金を出した人の寂しい退場を目撃した後では、「そもそも政策云々」の話ではなかったと思う。つまり国民の信頼が離散していたのだ。

 ということは、定数127のうち82議席(自民59、公明23)も取った今の連立政権は、「信頼に足る政党」であることを今後も続けることが国政にも求められる、ということだ。今回惨敗した各党は、「信頼は一瞬にして消えるが、構築するには長い時間が必要」ということを噛みしめざるを得ない事態が続くだろう。それは参議院選挙を超えた先でもそうだ。敵失を待つのも時間がかかるだろう。

 私にとって都議選がもっとも印象深いのは、有権者は「何がその政党の本質か」を、短期的でパフォーマンス的な発言には見ていない」ということだ。これは全国の有権者にも言えることだが、有権者はその政党への判断を、「政党そものもの体質、トップへの信頼感に置いている」ということだ。


2013年06月23日(日曜日)

 (13:17)今日は改めて「街で普段に着るもののファッションセンスでは、日本の女性が世界で一番だな」と思いました。なにせランニングウエア一つをとっても、日本の女性のファッションセンスはなかなか鮮やかです。組み合わせがうまい。

 確か藤原先生だと思ったが日米の大学に留学してくる海外、特にアジアの女子学生に関して、「日本に来る子はドレスアップを学び、アメリカに来た子はドレスダウンを学ぶ」と仰ってました。なるほど、と。

 アメリカやヨーロッパにもH&MやZARA、ユニクロなど、「しまむら」はないにしても似たような小売り店が一杯ある。だから同じようなものを着るチャンスは同等にあると思うが、やはり日本の女の子達の着るものは、「かわいい」というかやはり世界の中では一つ抜け出ていると思う。

 私もニューヨークに4年間住んでいましたが、アメリカの若い女子は普段着るものはどちらかと言えば、ジーパンに何かTシャツのようなもの、と決まっている。アメリカ人の旅行者の男性が、ほぼ例外なく短パンとTなどのシャツで判を押したようになっているのと同じです。

 ランニングをしていても、欧米系の女性がいますが、彼女らの着ているものと、日本の女性ランナーが着ているものを比べると、ファッション的には日本の女性がはるかに優れている。「それがどうした」と言われれば、「見ていて気持ちが良い」くらいしかないが、やはり違う。

 無論「街着」で優れていても、フォーマルではやはり欧米の背の高い女性のそれの方が似合う。フォルムが違うこともあるし、場慣れの度合いの問題もある。あとは立ち居振る舞いの問題。それに会話力かな。

 あと安全の問題もあるかな。セントラルパークでは昔からランニングしていた女性が襲われて....的な話がある。だったら「地味な方が」と思うかも知れない。日本はそんなことはないので。

 しかし街を歩いている女性が個性的な綺麗な格好をしているのはナイスです。日本の場合はちょっと年を召した女性のファッションがイマイチかな。日本では男が努力がいると思う。


2013年06月21日(金曜日)

 (13:17)暇な時間にちらっとBS1を見たら、サンアントニオ・スパーズ対マイアミ・ヒートのNBAファイナル(7回戦制)の第7戦(最終戦)が行われていて、これが面白かったんですよ。いつも思うがバスケットのロングシュートはあまりにも綺麗で、「神の技」に見える。人間は凄いな....と。

 いつも思うのは、バスケットのゴールって、人間の目線から見てそっぽを向いているじゃないですか。他の球技の大部分のゴールは、人間の目の方向に対して口を開けているのに、非常に特徴的です。  その「そっぽを向いて」いるゴールに向かって、スピードを加減して、距離と方向を合わせてシュートする。ばっちりあった瞬間にゴールとなる。サッカーのように、枠さえ捉えればボールのスピードは問わない、とうものではない。

 ダンクもいい。しかしやはり見ていてぞくぞくするのは、3点シュートです。ボールが選手の手を離れた瞬間から空中を飛んでいる時間。その時の選手の体勢。そしてそれが見事にゴールに吸い込まれる姿。その瞬間は時間が止まる。

 そういう意味で、今日の試合も面白かった。凄まじいロングシュートがあり、ゲームも行ったり来たり。スパーズ優位で始まったのですが、徐々にヒートが盛り返して、後半はほぼヒート優位で推移し、そのままスパーズ88対ヒート95で終了。ヒートは2連覇。ホームでの開催が有利だったのかな。レブロン・ジェームズさんは凄かった。

 それにしてもアメリカのプロスポーツは凄い。ちゃんと日本語サイトがあって、得点もほぼリアルタイムで変更になる。グローバルなビジネスの視点が貫徹されている。


2013年06月20日(木曜日)

 (06:17)二つの重要な文書・予想が公開され、加えて一人の中央銀行家の記者会見での発言が世界的に注目された朝でした。FRBのHPにFOMC声明FRB文書としての「経済見通しの改訂」があり、バーナンキの記者会見は約1時間続いた後、日本時間の午前4時半過ぎには終わった。

 一番注目されたバーナンキの記者会見での肝は、今の月間850億ドルの債券購入プログラムの縮小開始時期とその完了期限が沢山の「if」付きながら明示されたことと、「それと金利(FF)の引き上げは別だ。それは随分先だよ」と彼が強調したことだと思う。私には彼がこう述べたように思えた。

  1. 失業率の低下などが続けば、年内(later this year)に月間850億ドルの債券購入計画の縮小を始める(the central bank could begin pulling back its $85 billion-per-month bond-buying program later this year)
  2. 経済情勢が引き続き良ければ、失業率が7%に接近するイメージの中で、来年の半ばには債券購入プログラムを終了する(the program of bond buying could be completed by the middle of next year as the jobless rate reaches a projected 7%.)
  3. しかし債券購入プログラムを終了しても、買った債券はFRBとして売却はせずに保持し続けるので金融市場には依然として緩和効果があるし、FF金利を上げるのはずっと先だ
 という点です。つまり債券購入プログラムの完了は「引き締め」ではないし、一般に「引き締め」で想起される金利の上昇などはまだ見通せる状況にもない、と。

 バーナンキが発言し終えたときのCNBCのアンカーが、「よくわかった。今までよりよく理解できた」と述べたことが象徴しているように、筆者には「FRBの考え方、そのある程度の妥当性」は記者会見を見ていて伝わってきた。しかしバーナンキ発言を受けたニューヨークのマーケットではニューヨーク・ダウが引けで206ドル以上下げて、債券も売られた。

 おそらくその一つの理由は、「月曜日、火曜日に各100ドル以上上げていて、イベント通過で利食いの動きが広がった」ということだと思う。その意味では、過去二日で250ドル以上上がっていたのだから、バーナンキ発言後の売りの広がりは割り引いて考える必要がある。

 バーナンキはまた「the Fed might decide to shift from this plan if the economy doesn't measure up to the Fed's expectations」とも述べている。つまり「あらかじめ何かを決めると言うことはしない。柔軟にやるんだ」と言っている。当然です。決め打ちしすぎるマーケットの反応は冷たかったが、バーナンキは良い仕事をしたと思う。

 ただし記者会見で記者の質問も出ていたが、私には一つの疑問がある。インフレ見通しと、それへの対処に関して。それは「3月の分を改訂した新しいFRBの経済見通し」に示されている。景気見通しに強気なのは分かるとして、インフレ見通しが非常の低いのです。特に今年の見通しは3月時点に比べて非常に低い。これをどう考えるか。

 FOMC声明を見るとインフレに関して、「Partly reflecting transitory influences, inflation has been running below the Committee's longer-run objective, but longer-term inflation expectations have remained stable」と述べている。確かに2014年と2015年のインフレ見通しは3月時点とはあまり変わっていない。しかしそれでも下げ気味です。

 記者会見の中でバーナンキは「transitory influences」をいくつか「医療関係とか」と挙げていた。しかし筆者は世界的なディスインフレはもっと基調的なものだと考えていて、このバーナンキの「transitory説」に賛成できない。この点を確か2人くらいの記者が聞いていた。だって世界的に商品価格は低迷し、原油も100ドルを上回れない。

 この世界的な商品価格の低下は、バーナンキがもう一つ理由として挙げたところの「中国やインド、それに当然ながら欧州の景気の悪さ」以上の理由がある、というのが私の考え方です。それは今まで商業生産対象にならなかったオイルシェールの生産開始や、生産現場への3Dプリンターの導入事例の増加など、今の世界的な物価低下(商品相場の低迷を含め)の背景には「技術革新がある」というものです。だから私は「transitory」ではないと考えている。

 多分マーケットが一番「何か変だ」と考えたのはこの点ではないのか。FRBが景気に強気で債券購入プログラムを来年半ばには終了する可能性を指摘した。しかしインフレ率を見ればとても景気が良いとは言えない。だとしたら、「バーナンキとFOMCの強気は何なのか?」ということだ。それは何か不安になることでもある。

 興味深いのは声明の最後を見ると、今のFOMCの政策に反対している人が二人になったという点だ。一人は4月のFOMCでも反対したEsther L. Georgeで、彼の考え方は変わらず「the continued high level of monetary accommodation increased the risks of future economic and financial imbalances and, over time, could cause an increase in long-term inflation expectations」というもの。

 今回のFOMCで新たに反対に回ったのはJames Bullardで、彼の反対理由は「the Committee should signal more strongly its willingness to defend its inflation goal in light of recent low inflation readings」というもの。つまり低インフレにもっと注意を払うべきだ、という意見。「私個人としての今後の計画については、何も申し上げることはない」と再任云々の質問をかわしたバーナンキだが、FOMCの内部は難しい景気状況を反映して割れてきている。

 それにしても、「later this year」の訳し方はなかなか難しい。イメージとしては年末に近いと思うが、可能性としては今年の残る期間全部が含まれる。ニューヨークのダウが206ドルも下げたもう一つの原因は、「later this year」のイメージを掴みきれなかった事かも知れない。

 もう一度言うと、低インフレである現実を「transitory」であると言い切ってしまわずにもっと考えれば、「債券購入縮小はもっと先になる」とも言えたと思う。そうすればマーケットの反応は違った。

 一方で、FRBの強気の景気見通しにもっとも素直に反応したのがドルです。ドルは対ユーロを含む数多くの通貨に対して一時かなり上げた。ドル・円について言えば、バーナンキが記者会見している間には97円台が一瞬あったように思う。昨日の東京の夕刻には95円前後で94円台もあったことを考えれば、かなりのドル高だ。

 しかしその後ニューヨークのダウの急落を受けて、ドル高は少し収まった。その後は前半もある96円台での推移。それでも昨日の東京に比べればドル高・円安。そして一方でのニューヨーク株安。今日の東京はなかなか面白いのでは....。

 どの中銀もそうだが、”出口”を探るときはマーケットを不安定にさせる。多分メルケルが日銀に対して、「出口はどうするの」と言ったのは、この「出口戦略の難しさはFRBだけではなく、日銀にも当てはまるのですよ」ということを言いたかったのだろう。無論、日銀の出口戦略は相当先ですが。

 CNBCは「アメリカの株はこれで7日連続100ドル以上動いた」とか言っていたような。ははは、依然として気迷いが強いが、これは言ってみればマーケットの常です。株が売られ債券が売られて、「cash is king」と聞こえてきそうですが、キャッシュでとどまっていられる資金は世の中にはそれほど多くはない。ではどこに....?

Release Date: June 19, 2013

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in May suggests that economic activity has been expanding at a moderate pace. Labor market conditions have shown further improvement in recent months, on balance, but the unemployment rate remains elevated. Household spending and business fixed investment advanced, and the housing sector has strengthened further, but fiscal policy is restraining economic growth. Partly reflecting transitory influences, inflation has been running below the Committee's longer-run objective, but longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee expects that, with appropriate policy accommodation, economic growth will proceed at a moderate pace and the unemployment rate will gradually decline toward levels the Committee judges consistent with its dual mandate. The Committee sees the downside risks to the outlook for the economy and the labor market as having diminished since the fall. The Committee also anticipates that inflation over the medium term likely will run at or below its 2 percent objective.

To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee decided to continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month and longer-term Treasury securities at a pace of $45 billion per month. The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. Taken together, these actions should maintain downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.

The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months. The Committee will continue its purchases of Treasury and agency mortgage-backed securities, and employ its other policy tools as appropriate, until the outlook for the labor market has improved substantially in a context of price stability. The Committee is prepared to increase or reduce the pace of its purchases to maintain appropriate policy accommodation as the outlook for the labor market or inflation changes. In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will continue to take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases as well as the extent of progress toward its economic objectives.

To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the asset purchase program ends and the economic recovery strengthens. In particular, the Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that this exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent, inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee's 2 percent longer-run goal, and longer-term inflation expectations continue to be well anchored. In determining how long to maintain a highly accommodative stance of monetary policy, the Committee will also consider other information, including additional measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments. When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Eric S. Rosengren; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen. Voting against the action was James Bullard, who believed that the Committee should signal more strongly its willingness to defend its inflation goal in light of recent low inflation readings, and Esther L. George, who was concerned that the continued high level of monetary accommodation increased the risks of future economic and financial imbalances and, over time, could cause an increase in long-term inflation expectations.


2013年06月19日(水曜日)

 (19:17)一週間近い入院から私のアクオスは昨日戻ってきましたが、二つの事を思いました。「なければ酷く不便だ」ということと、「しかし機能を戻すには時間と手間がかかる」ということ。

 私の場合は電子マネー機能(スイカ、ID、Edyなど)をカードではなくアプリ依存(すなわちスマホ依存)にしていますから、これを失うことの不便さがいかに大きいかを実感しました。電車にもタクシーでも「あ、もってないんだ」と気がつかされ、「じゃ、キャッシュが必要だ」と思う。小銭の貯まること。

 今は沖縄だろうと大阪だろうと、電子マネーで決済できるサービスは実に多い。土産物、家電製品の購入から各種お代金。いかに今まで楽に支払っていたのかが分かる。アップルの製品以外のスマホが欲しい最大の理由です。

 しかしそれをいったん機械故障でなくすと、あとが大変です。一週間の入院期間だけではなく、「機能の回復期間」が長く必要です。ま、大切なお客様のお金を扱っているので、簡単に引き継ぎができるとは思えない。それにしても、「もっと簡素化は出来ないのか」と思う。

 しかも機種変更ならドコモさんがやってくれるケースが多かったのですが、「故障→代替機→回復」となると、スイカ、ID、Edy それぞれに関して「自分での手続き」が必要になる。

 スイカは昨日手続きして今日の朝もう一度作業をして2日目から使えるようになりましたが、IDは今日手続きが終わったのですがIDサイドであと最低一週間は作業をするらしい。Edy に至ってはレスキュー何とかでまずペーパーを三枚送ってそれからの回復になる。つまり以前のナンバーに預けていたお金を新しいアプリのEdyナンバーに移すのに時間がかかる。

 ある意味「これは地獄だ」と思いました。なんと複雑なこと。一つにしてくれたら...とも思いますし、機械が故障しなければ....とも思う。しかしあまりおまとめもよくないし。結局好きな機種を使い続けることですか。

 ところで備忘のためにG8声明を掲載しておきます。「Japan’s growth will be supported by its near-term fiscal stimulus, bold monetary policy and recently announced strategy for promoting private investment. However, it will need to address the challenge of defining a credible medium-term fiscal plan.」の部分かな。


2013年06月18日(火曜日)

 (12:17)多分、多くの人が身構えているほどには日本時間20日早朝のFOMC声明発表とそれを受けたバーナンキ発言(会見での)は、market-moving newsとはならいでしょう。その事に関する予想が多いほど、そして見方が出尽くすほど「織り込み」となる可能性が強いし、バーナンキもマーケットにショックを与えることを避け、微調整しながら発言するでしょうから。

 しかしそれでも「バーナンキが何を言うか?」というのは、大きな関心項目です。私はここで指摘したように「時期と金額の両方の明示」が必要と思うが、そこまで恐らく行かないでしょうね。

 直前に読んでおくべき記事としては、「Fed likely to signal tapering move is close」が良くまとまっている。まず「a double communications problem」は確かにある。マーケットはどちらかと言えば「中間省略的思考」をしますから、「縮小→解除」と結びつけてしまう。

The Fed chairman has a double communications problem. Markets seem reluctant to acknowledge the improvement that is leading the Fed towards a taper of QE3. But they also appear to be assuming, incorrectly, that any taper means the Fed has become less willing to support the economy’s recovery.

Mr Bernanke is likely to push against both misperceptions, combining an upbeat message on how the strength of the economy will soon justify a taper, with a signal that further tapering depends on further improvement in the economy and in no way brings forward an interest rate rise.

 ということです。時間の経過はこの二つの「思い込み」が過ぎたものである可能性も高いと筆者は思うが、それは具体的にバーナンキがどういうワーディングを使うかでも変わってくる。二番目の思い違いは修正されつつあるし、バーナンキはこの点は強く主張するのでしょう。「アメリカ経済をFRBは支える」と。

 私が興味を持ったのは、「the improvement」の部分です。この記事が「マーケットが認めたがらない.....」の部分。「それは何だろう」と見ていくと、以下の文章がある。

When the Fed began QE3 last autumn it was working on the assumption that a lot of people who had given up looking for jobs would return once the economy improved. That may still happen - there were some signs of it in the last jobs report - but a steady flow of Fed research suggests participation will stabilise rather than bounce back.

As a result, there is a mood inside the Fed that payrolls growth of close to 200,000 a month is a lot better than it looks, and may be all that is needed to keep the unemployment rate coming down. In other words, some Fed officials’ definition of “substantial improvement” has become a bit less optimistic over time.

 職を失った人が景気の回復の中で労働市場に再参加してくる割合(participation)は、高まるよりはむしろ安定するだろう、という見通し。そうだとすると、それが望ましいかどうかは別にして、労働市場の著しい改善は、予想外に早く進む可能性がある。

 しかしこれは議論になるんでしょうね。FRBはこの点に関する調査を進めているようですが、もっと詳しい情報が欲しい。さらにバーナンキが最初に「超緩和をやめる条件として提示」したのは、6.5%。それと現在の7.6%にはかなり大きなかい離がある。「improvement」が進行中だとしても、政治家やマーケットは直ちに「ハイそうですか」とはいかないかも知れない。


2013年06月17日(月曜日)

 (22:17)もう梅雨明けした暑い場所(沖縄・与那国)から、まだ梅雨明けしていない暑い場所(大阪)に移動してきました。「鳥による空港一時閉鎖」(伊丹)を乗り越えて。着陸は30分ほど遅れました。

 日本の西日本が猛暑というのはニュースで知っていましたが、先週も私が水曜日に去ってからそうなったので、明日は体験できそうですが、さて。もっとも明日は番組が終わったら、比較的早い時間に東京に戻る可能性もあり。

 あちこちへの移動の最中に「日本の領土問題」を読み終えましたが、今の日本が直面している三つの領土に関わる問題(北方四島、竹島、尖閣諸島)を著者である東郷和彦さんの視点で論じている。

 難しい問題ばかりです。領土問題であると同時に、歴史問題になっているものもある。双方の主張が真っ向から対立し、軍事対立の危険性を孕むものまで。それを歴史的にどう考えて、その経緯はどうだったのか。どう対処すべきか。

 この本は当然ながら東郷さんの視点、意見で書かれている。これらの問題については色々な視点があり、読む人もそれぞれ視点を持っているケースが多いでしょう。しかし自分の意見があるからと言って、外交の世界で長くこれらの問題を扱ってきた人の意見は貴重です。

 私も知らないことが多くて、「ああそうだったのか」という側面が多かった。容易には解決策が見つからない問題でしょうが、様々な国の人とも議論するベースにもなる。参考になる本だと思いました。


2013年06月16日(日曜日)

 (09:17)以前石垣島から波照間に行ったとき、「日本の有人最南端には来た、今度は日本最西端の与那国島に行きたい」と思ったのですが、この週末に来てみました。一時は2万人もの人が住んでいて、その時に「町」になったものの、今は1800人弱くらいしか住まない国境(はて)の島。

 私はこの島を地図で見る時、いつも思っていました。「日本の祖先は素晴らしかったんだ。こんなところまで領土・領海を伸ばしてくれていたのだから」と。だってよく晴れた雲のない日は、与那国島の西崎から台湾が見えるそうですからね。(私の時は雲で見えなかった)

 この島から見ると北東になる尖閣については台湾や中国が歴史を無視して領有権を主張していますが、与那国は台湾まで111キロという至近距離にも関わらず、領有権が問題になったとは聞いたことがない。それだけ所属が明確だということでしょう。

日本最西端の与那国・西崎  実際に来てみれば断崖絶壁の多い島です。サイパンにも似ている。太平洋の荒波に洗われて徐々に島が浸食されて今の形になった。私には砂の堆積層が隆起して出来た島のように見えました。だから結構もろい。

 島全体の形は波照間と同じようなサツマイモの形です。西端(西崎=いりざき)と東端(東崎=あがりざき)がハッキリしていて、島の真ん中が上下に膨れている。東が「あがり」(陽が昇るからでしょうか)、西が「いり」なのは他の沖縄諸島と同じです。

 しかし、いろいろな人に聞くと、ここの本来の言葉は沖縄本島とも、船(フェリー)で4時間半の石垣島とも全く違うらしい。ヤマトンチュウーが聞いても全く分からないらしい。絶海の孤島で独自の発展をしたのでしょう。

 歩いて恐らく8時間、自転車で2〜3時間、車だと1時間弱もあれば一周できる島ですが、起伏に富んでいて、実に綺麗な海とのマッチングの景観は非常に良い。木々の緑と、海の青さが際立つ島です。絶壁の高いところからでも、南の綺麗な魚が優雅に泳いでいるのが見える。そして同じように際立つのは湿度の高さと放牧されている与那国馬の群れ。馬には乗りましたが、温和しい。

 人口が2万人に達していたのは、台湾との密貿易が盛んだった戦前だそうです。しかしそれが禁止されるとずっと人口が減って、1000人と500人のやや離れた集落があり、あと一つもっと小さい集落があって、小学校は三つ、中学校は二つ、そして高校はないという形。一つの小学校は全校で9人しかいない、と聞きました。

名所の一つ・立神岩  島の方々はいろいろな形で生計を立てている。カジキマグロなどの漁業、サトウキビなどの農業、馬などの放牧、観光などなど。観光は年間3万人くらいで、島の人は「これが10万人くらいになってくれれば良いのですが」と言っていました。皆さん、行きましょう。

 今町を揺らしているのは、自衛隊の誘致問題。町長さんが旗を振っているらしいのですが、島を移動すると盛んに「自衛隊誘致絶対反対」の旗が立っている。綺麗な海岸が一杯あるし、景観も優れているので、観光地としてもやっていけると思うのですが、島の中には「自衛隊が来てくれれば....」という人達と、「来て欲しくない」という人達の意見が対立しているようです。

 24時間ちょっとしかいませんでしたが、「来て良かった」と思うと同時に、もう一度今度はゆっくり来たいと思いました。新しいことと言えば、裸馬の背中に乗って海の中を歩いたり、遊んだことかな。これは面白かった。

 ちゃんと裸馬の背中に乗れたのがびっくり。


2013年06月13日(木曜日)

 (11:17)マスコミも慌てているんでしょうね。午前11時過ぎにウォール・ストリート・ジャーナルに目をやったら、「Nikkei Dives into Bear Territory」という見出しで記事が。この見出しは別にそれでいいように思う。アメリカ的な「bear market」の言葉の定義では。問題はその後です。

Japanese stocks tumbled 6% Thursday, falling into bear territory amid signs of slowing global growth and jitters over the U.S. Federal Reserve perhaps beginning to wind down its massive bond purchases.

The Nikkei Stock Average plunged 6.0% to 12,494.74, on pace for its sixth loss in the past seven sessions. It has now fallen more than 20% since reaching 12,754.08 during intraday trade on May 23.

 読んでおかしいと思いません ? だって確かに5月23日は午前中のザラ場で高値を付けましたが、その時は15000円台。「16000円に届くか?」と言っていた時点。だからこそ「20%以上落ちて」今日のこの記事が書かれた時の「 12,754.08」になる。ところがこの記事では5月23日の高値は「12,754.08」と書かれている。

 まあこういう間違いは良くある。私もします。ですから、「書き間違い」「引用間違い」ということになるが、それだけあまりにもマーケットの動きが速いので、デスクが「よくチェックできないまま記事を出した」ということでしょう。

 先日日本銀行が火曜日の金融政策決定会合を開いた後の声明、黒田さんの記者会見を受けて、自立促す放置プレーという文章を書き、それをフェースブックに載せる際に「with risk」と書き添えましたが、今のマーケットは世界的に「risk-off」の大波。

 別に日銀の「BOJ inaction」にだけリスクがあっただけでなく、アメリカでの時期尚早な「早期緩和縮小トーク」にもリスクがあるのですが、ここまでくると「cash is king」の(少なくとも一時的には)思いが強くなるのは事実として、「ではそのお金は滞留したままになるのか」「次にどこに出て行くのか」という問題も登場する。

 過去の例を見ても、緩和局面から経済が少し上向きになってそれが解除に向かうときには非常に大きな金融市場の動揺が起きる。お金の置き場所が変わるからですが、今回の場合は世界中の中銀の「inaction」や「action の予想」がお互いを刺激し合っている。市場の規模はそこら中で大きくなりましたから、これは大騒動です。

 日本の株が注目されている中であまり関心が支払われませんが、この間にオーストラリアドルが全通貨に対して急落したり、ユーロが対ドルで急騰したり、インドルピーが急落したりといろいろ起きている。変動が起きているのは株式市場だけではない。また世界中の債券投資家の中には、今回の騒動の中で大きな損失を被った向きも多いと思う。

 それらをひっくるめて「右往左往する羊のような世界の投資家に少し考える余裕」を与えられるとしたら、やはり損益勘定を抱えず、決めたらその方向一直線に動ける中央銀行なんでしょうね。日銀が動かなかったので(いや、ベースでは異次元金融緩和をしていますが)、来週のFOMCは注目されるのだと思う。アスタリスクも付いていますから、バーナンキも喋る。


2013年06月12日(水曜日)

 (15:17)なんともビックリする体質ですね。そんなの、「これこれの理由で今年は一昨年、去年とは違って球の反発力がやや上がります」とシーズンの初めに公表していれば良いのに。

 記事によれば、「昨年の抜き打ち検査で、反発力を示す係数の平均値が定めた下限を下回り、より飛びにくくなっているケースが目立った。そのため、統一球を製造するミズノ社に昨夏、調整を要請した」と日本野球機構(NPB)。立派な理由じゃないですか。

 だとしたら、とっととそう言ってしまえば問題なかったはず。隠していたからこんな問題になった。ファンとしては、「球を変えただけでそれだけ野球が違ってくるのか」と疑心暗鬼に。決して良くない。

 今年の球が飛びやすいことは、関係者はシーズンの初めから誰もが指摘していた。そんなのファンにも分かる。それを「変えてない」と嘘をつき、ミズノには口封じ。ちょっと理解の範囲を超えている。

 それにしても、「統一球」って本来は国際大会を念頭に作ったはず。しかしそれがどこの球とも違っていた。つまりガラちゃんだった。じゃ今年の球は国際的な位置づけとしては「どこに位置するのか」(反発力の面で)と気になるのですが、それは誰も教えてくれないんでしょうね。


2013年06月11日(火曜日)

 (15:17)うーん、今日の日銀の判断を一言で言うと、「自立を促す放置プレー」ということでしょうか。やることは一挙投入でやった、景気も徐々に良くなっている....。だからあとは考えて、マーケットは情勢の変化に慣れなさい....と。

 荒れて容易には水準を見つけられない債券市場には、確かに「金利安定化策」はあったほうが「当面」というタームではいい。しかしその後はまた「金利の動乱期」を経験する。景気は良くなるし、消費者物価も日銀シナリオでは上がる。としたら、「(金融機関は)債券依存」はやめなさい、と日銀は言っているように受け取れる。

 このままでは金融機関の損失が膨らむ。だから何らかの「安定化策が必要だ」と思っていた市場には、今日の日銀の決定は確かにショックだったと思う。書かれたものとしては、安定化策は盛られていなかった。年0.1%の低利による長期資金の供給オペ「日本版LTRO」もなかった。

 そのマーケットへのインパクトは、脚気反応的には株安、円高、債券安。一部の新聞が書いているような「新たな緩和策」は無理だが、債券市場の不安定化を緩和する措置は必要だと思っていたが、選択肢としては今回日銀の取ったような姿勢もありうる。私が求めた「マーケットとの対話」は、措置ではなく別ルートでも出来る。

 脚気反応はシャープだったがその後のマーケットの動きを見ると、一生懸命「(日銀決定を)消化しよう」という動きに見えた。株は前日引値に戻す動きも見えたし(結局は200円近い下げとなったが)、一時97円台に行ったドル・円相場はその後は98円台の前半で落ち着いている。日銀はリスクを犯しながら、「マーケットの自立」を求めていると考えられ、この事態を乗り切ったら案外新たな道を見いだせるかも知れない、と思う。無論リスクはある。

 ところで、今日は言ってみれば「逆出張」の形でした。朝夕に大阪で仕事があり、基本的には大阪居住。しかし日中に頼まれてどうしても外せない東京での仕事があって東海道を往復、という形。東京にいたのは昼間の2時間ちょっとでした。

 珍しい。しかし新幹線移動の最中は半分は寝て、半分はいろいろ本を読んだりしていれば良いので、それほど苦ではない。日本の新幹線はこういう時に本当に頼りになる。ほとんど遅れがないので。

 気になっていたアップルの新製品群が発表されて、なかなか面白そうだ。私の興味は二つ。iOS7がどうなるかと、毎日使っているMAC air の何が変わるのか。全体的には「より感覚的に」がコンセプトだそうなので、むろんのことマニュアルなどゼロで、試していれば、想像力を働かせれば使える、というパターンでしょう。air は「all day long」が売りということは、「バッテリーが長持ち」ということか。

 考えたらアップルの製品というのはなくなったスティーブ・ジョブスの頭の中で全部出来ている。よって全部がループです。これが強味。日本を含めて「なになに部門」の製品の寄せ集めでないのがアップルの強味です。楽しみ。


2013年06月10日(月曜日)

 (22:17)今日は何か良い事があるはずだが.....と思っていたら、東京駅に「E6系スーパーこまち」の赤いヘッドとボディが。午後8時。初めてでした。

 「何か良いことがあるはずだ」と思っていたのは、朝方にパン4個、ミルク、コーヒー牛乳を買ったら、ぴったしカンカンに1000円だった。パンは全部違う種類の。非常に珍しいでしょう。パン屋のおばさんに、「買い物上手」とか言われて。

 この赤の車体は、フェラーリのデザイナーがデザインしたとか。フェースブックで教えて頂いた。さすがです。「乗りたい」と思いました。あと「のぞみ」の最新型「N700A」にも乗りたいと思っているのですが、なかなかぶち当たらないんですよ。

 ところでKDDIさんが謝罪記者会見したそうな。そして料金から迷惑を被った人の料金から700円を差し引くと。「700円ね」と思いました。私は直接の被害者ですが、ニュースによれば『対象者には6月末までに「重要なお知らせ」メールなどで知らせ、7月以降の請求分で値引きを行う』とのこと。待ちましょう。

 ところで私のアクオスは結局入院しました。朝10時に持って行ったら「これはメーカーさんに戻さないと」ということで。あーあ、アップグレードなんかしなきゃ良かった、と。でもメジャーアップグレードですからね。やりますよ。

 一週間はかかるとか。その間にデータとか設定とかもおじゃんと。しょうがないから代替機をもらいましたが、それを稼動させるのにまた1時間かかった。良い事も、悪いこともあった一日でした。そんなもんか。もうすぐ大阪に着です。


2013年06月10日(月曜日)

 (05:45)昨夜告知を見たときに、ちょっと嫌な予感はしたのです。「メジャーアップグレード」と聞き慣れない言葉だったので。「ま大丈夫だろう」とやったら失敗。今朝一番でドコモの店に行かないと。完全にアウト。

 シャープさんのアクオスです。IGZO搭載で電池が長持ちしてとっても満足している機種ですが、日曜日の夜に「wifi環境下で.....」とかの条件付きで「メジャーアップグレード」があると通知が来た。

 中味を見たらそれほどメジャーには思えなかったし、私のマシンは再起動の時に必ず「micro SDを何とか....」と警告が出ていたので、「うーんちょっと嫌だな」と思ったのです。多分「メジャー」ということは、OSレベルのアップグレードで、失敗したらアクオス全体が使えなくなる可能性がある。しかし「そうなっても日曜の夜だからあまり使わないから...」と思って始めたのです。

 だって「メジャーなアップグレード」ですから、しなかった場合に機種全体が古いものになってしまう危険性がある。そうすると最新アプリが使えなくなったりするかもしれない。この辺は不親切。「アップグレードしない選択もある」「その場合どうなる」と書いてくれないと。そう言うことを思いながらやったのです。

 第一段階は直ぐに終了したが、第2段階でつまずいた。なんて出てのかな、「micro SDカードをちゃんと入れろ」と出たのかな。入っているのに。何回やっても駄目で、結局「この電話は修理が必要です。ドコモの店に持ってきて下さい」的な最後通知が出た。アウトです。

 今ネットを調べたらありました。なんかごちゃごちゃ書いてありますね。なぜもっと簡単にできないんですかね。アップルのOSアップグレードはもっと簡単で、失敗したことなどないのに。

 あーあ、どのくらい修復に時間がかかるのか。月曜日はいろいろと忙しいのに......。


2013年06月09日(日曜日)

 (08:45)まだ全部は読んでないですよ。しかし米中首脳会談の記事を読んでいて「ほう」と思ったのは、どこかの新聞に

 Mr. Xi didn't appear to be using notes during either of the news conferences or his earlier statement with Mr. Obama, demonstrating a confidence in his own abilities and in his standing within the Communist Party that his predecessor, Hu Jintao, never displayed during his 10 years in office.
 と書いてあったことかな。日本の首相で中国のトップと会うときに30分の顔合わせでも紙を見て喋っていた人がいたことを思い出して、「当たり前だけど、胡錦濤に比べれば前進かな」と思いました。まそれだけ、習近平は「国内的リスクを犯している」ということになる。

 今回の会談は「具体的成果」を出すためのものではない。「何も出てこなくて当たり前」ですが、世界はそうは見ないでしょうね。何が前進したしない、と喧しいでしょう。アメリカの怒りが静まるというものでも、中国の主張が前進するというものでもない。二人の「ケミカル」を試すものです。

 しかし全体像を言うと、習近平は一生懸命中国が「大国」(major)であり、「アメリカとは対等」と言いたがっているのに対して、オバマは中国を「これが出来たら大国、アメリカの仲間」という形で習近平の言葉を間接的に遮り、「(心のどこかで)対等なんてとんでもない」と考えているのが分かる。

 驚いたのは、「太平洋はアメリカと中国の両国がアコモデート出来るほど大きい」という発言でしょうか。「へえ、太平洋は米中のものなのか」と日本人なら誰でも怒る。中国の「遅れてきた帝国主義」の体質が丸出しです。

 中国はこの世界の人々を不安定にしている心持ちを一回挫かれる必要があるんでしょうね。それは恐らく国内の体制変換では変わらない。ちょっと息の長い問題です。


2013年06月08日(土曜日)

 (01:45)ははは、米雇用統計(事業所調査、家計調査)を発表原文で読むとなかなか面白い。米労働省のサイトにあるので、ご興味のある方はどうぞ。

 何点か私の興味を引いたのですが、まず「アメリカらしい」と思ったのは、「essentially unchanged」という表現です。これは5月の家計調査による米失業率が4月の7.5%より0.1パーセンテージポイント上がって7.6%に上がったことについて言っている。「基本的には変わりませんでした」と。

 うーん、日本政府の発表だったら失業率が上がったときに「基本的には変わりませんでした」とは絶対言わない。「わずかですが悪化しました」と言わないとマスコミも納得しない。アメリカらしいと。ま政府は「失業率は上昇していません」と言いたいサイドですから。

 次に気がついた事で面白かったのは、人が所属するグループ別の失業率かな。日本でこんな分類はない。日本は県別の統計です。やはり黒人の失業率が白人の倍くらいあること、アジア系の失業率の低さなどが目を引く。

Among the major worker groups, the unemployment rates for adult men (7.2 percent), adult women (6.5 percent), teenagers (24.5 percent), whites (6.7 percent), blacks (13.5 percent), and Hispanics (9.1 percent) showed little or no change in May. The jobless rate for Asians was 4.3 percent (not seasonally adjusted), little changed from a year earlier. (See tables A-1, A-2, and A-3.)
 アメリカではどんなところで職が増えているのか、は非常に興味深い。以前はアメリカの雇用統計を見る一つのポイントは、「比較的給与水準が高くて安定している」製造業の職がどのくらい増えたかだったが、最近はそれがあまり言われなくなった。今回の統計でも影が薄い。

 では具体的にどこでアメリカ人の職は増えているのか。「Professional and business services added 57,000 jobs in May」と真っ先に出てきて(つまり最大)、このセクターは「Employment in professional and business services has grown by 589,000 over the past year.」とある。年間59万人近い雇用を生み出すとは凄いじゃないですか。

 じゃいったい「Professional and business services」とは何か。具体的にです。ネットで調べると、米労働省の分類とは少し違うかも知れないが、「accountants, actuaries, appraisers(税関査定官), architects, attorneys, business consultants, business development managers, copywriters, engineers, funeral directors, law firms, public relations professionals, recruiters, researchers, real estate brokers, translators and medical centres」とwikiに出てきた。なるほど、です。手や頭脳に職を持つ人達。葬儀屋も入るんだ。

 その次が笑える。「Within leisure and hospitality, employment in food services and drinking places continued to expand, increasing by 38,000 in May and by 337,000 over the past year.」と。要するに食べる場所、飲む場所での雇用増加。年間34万近い職を作り出している。これはどうみても「高賃金」とは言えそうもない。しかし着実にここは店が増えれば人が必要な場所です。小売り、ヘルスケアにも言えること。

 政府は引き続き職を減らしている。3ヶ月で4万5000人と。なんでここだけ「過去3ヶ月」になっているか不明ですが、財政危機のアメリカ政府の直接雇用は、今後も減るでしょう。あそうか。3月から強制削減が始まった ?

 それと思うのは、アメリカのいくつかの製造業が「工場のアメリカ回帰」を進めていてニュースとしては取り上げられているが、製造業全体の職がアメリカで増えていると言うことはない、という点だ。5月は8000人の減少。

 実は金曜日の朝のスタンバイで米雇用統計を予想して「”神の配剤”のような統計が出るのでは.....」と言ったのですが(そういう予感がした)、non-farmの17万5000人の増加はまさにそれですね。

 「アメリカ経済は雇用でも着実な改善とはなっているが、しかしQE3の段階的縮小を直ちに正当化するほど強い数字ではない」と。マーケット的には、ある米紙の表現を借りれば「望みうるもっとも良い中味の統計」ということになる。しかしダウは205ドル高を朝方付けたあとは、統計の中味(lukewarmな)を写すようにその後は150ドル高程度まで落ちてきている。引けはどうなるか知りませんが。

 発表文の最後の3パラも面白かった。雇用統計のいくつかの重要な要素は4月と基本的には同じということと、先月はあった数字の大幅改訂(先月は上方)はなく、17万5000人増の熱をちょっと冷ますように過去2ヶ月の数字が合計1万2000人下方修正された。

The average workweek for all employees on private nonfarm payrolls was unchanged in May at 34.5 hours. In manufacturing, the workweek increased by 0.1 hour to 40.8 hours, and overtime was unchanged at 3.3 hours. The average workweek for production and nonsupervisory employees on private nonfarm payrolls increased by 0.1 hour to 33.8 hours. (See tables B-2 and B-7.)

In May, average hourly earnings for all employees on private nonfarm payrolls, at $23.89, changed little (+1 cent). Over the year, average hourly earnings have risen by 46 cents, or 2.0 percent. In May, average hourly earnings of private-sector production and nonsupervisory employees, at $20.08, changed little (+1 cent). (See tables B-3 and B-8.)

The change in total nonfarm payroll employment for March was revised from +138,000 to +142,000, and the change for April was revised from +165,000 to +149,000. With these revisions, employment gains in March and April combined were 12,000 less than previously reported.


2013年06月07日(金曜日)

 (16:45)「あ、今日は7日か。ビックがオープン」と思ったので、近くを通った際に寄ってみたのです。どうなっているか、何か工夫があるかと思って。

 新宿は「ビックロ」だったから、「赤坂見附は?」と思ったのですが、特に何もなかった。「赤坂見附の"駅ビック"」が新しい呼び方になっていた。

 一番上が9階。前のビルから良く行っていましたから、どこにエスカレーターがあって、どこがエレベーターかは全部知っている。あとは製品展示だけでしたが、特に他の家電量販店と違いがあるわけではない。新しい分だけ整然と並んでいるかな。

 私が「やっぱりなくなってしまったか」と思ったのは本屋。旧ベルビービルには6階だったかな、大きな本屋があって、とっても便利だった。しかしそれはなくなってしまった。

 その代わりと言ってはなんですが、確か5階に「お酒のコーナー」があって、これが結構充実している。やっぱり赤坂だから ?ま、「期待以上」ということはなかったが、あの地点に家電量販店が出来たのは便利だ、と。

 今までは新宿と有楽町の間に家電量販店はなかった。そのちょうど中間。ナイス。


2013年06月06日(木曜日)

 (12:45)「橋下市長:オスプレイの八尾受け入れ、官房長官に伝える」というこのニュースを見て、「へえ、そんなことが出来るんだ」と思ってしまいました。

 だって当の八尾市の市長さん(田中誠太市長)は反対していて、地元でも反発が強まっているんでしょう。隣接しているとはいえ、橋下さんと田中市長は言ってみれば権限が同じ市長同士。対等の筈。それが、隣の市の市長である橋下さんが「ああ、隣(八尾市の八尾空港)で引き受けます」と言ってしまう。

 八尾市の市長さんも市民の方も、「橋下さんから相談されてもいない」と言っている。犬を飼うのも近所を気にする日本にあって、ちょっと考えられないことのように思う。それとも大阪維新の会は「大阪や関西は我々のもの」と考えているのか。毎週関西に行っているが、そうでもないでしょう。

 最近めっきり維新の会からは、大阪の府政や市政の改革の話は聞けなくなった。代わって聞こえてくるのは国政の「こうした」「ああしたい」という話ばかり。やはり府のトップ、市のトップなら両方の地方自治体の前進の為にまずは力を尽くすべきだと思うがな。

 ほんとうのところは、ステップにしているだけなのかな。それとも沖縄の人に好印象を持って貰いたいから。それにしても、地元の了解をとらないとはこの記事が指摘している通りちょっとやり方としても拙劣でしょう。ま、私にはちょっと理解不能ですな。アントニオ猪木氏を擁立以上に。


2013年06月05日(水曜日)

 (08:45)モスクワは無論のことロシア全土で、そしてブラジルを含む世界各地で昨日の日本の対オーストラリア戦は放送されているのでしょう。開催国以外ではワールドカップ一番乗りですから。そして世界中の人々は、「日本にはどえらい男がいる」と思っているに違いない。

 だって、勇気いるでしょう。仮にキーパーが仁王立ちを続けたら、真っ正面のボール。受け取れるかも知れないし、少なくとも枠外に出せた。「(キーパーが)左右どちらかに飛ぶ」ことを前提にしないと出来ないPKです。

 それを「止めれたらしゃーない」と開き直れる神経。素晴らしい。誰に相談するでもなくボールを抱えて中心に立ち、ただただ集中して天を仰ぎ、緊張した顔を見せながらも目線をキーパーにはっきり向けるでもなく蹴る。

 遠藤だったら右左を気にし、キーパーを見て蹴ったでしょう。良い悪いの問題ではなく、スタイルの違いです。遠藤だけでなく、キーパーが動かないリスクを考えて、ほとんどの選手がキーパーが飛んでも届かないギリギリを狙う。だから、バーに当たったり、枠を外したり。

 まあ思い切りが素晴らしい。本田という個性が日本を救い、世界を嘆息させた。ナイス。


2013年06月04日(火曜日)

 (20:45)「セリーグ、弱すぎ」と思いました。何気に昨日までの交流戦成績表を見て。ある意味”愕然”。だって綺麗に上6球団がパリーグ、下6球団がセリーグに分かれている。

 分かれ目の6位が日本ハムで7勝7敗。セリーグのチームはその下から始まるので、要するに「セリーグには勝ち越しているチームはない」ということになる。交流戦で。その結果は、ここに顕著で、シーズン初めから見てもセリーグで勝ち越しているチームは巨人、阪神の二つしかないのに、パリーグで負け越しているのは日本ハムだけ。5位のオリックスも5割ということになっている。勝ち星が大量にセリーグからパリーグに移転している。

 ありえないでしょう、この成績。恥ずかしいを通り越している。ちょっとこの表を見ただけで、打率がセリーグとパリーグでは全然違うことが分かる。パリーグで0.250を下回っているのは日本ハムだけ。

 対して、セリーグには0.250以下が4球団、どちらかと言えばチーム打率が1割台になりそうなチームまである(ヤクルト)。要するに「全く打てていない」ということだ。その一つの理由は恐らくパリーグの投手がいい、ということだ。日本ハム以外のパリーグ5チームの防御率は2点台が2チーム、他の3チームも3.00に近い。セリーグは4を上回るチームが複数ある。

 こんな力の差はどこから出たのでしょうか。「交流戦はパリーグが頑張るから」と良く言われる。しかしここまで統計が揃うと、セリーグの打者とコーチを中心にセリーグは猛省しないといけない気がする。

 この格差は、「どのチームのファン」という以上に、興ざめです。


2013年06月03日(月曜日)

 (20:45)東京から新大阪の間で一つ途中下車して仕事をしたら、新大阪に到着する前に小腹が。夕刻でしたが、「うーん、今日は粉の気分....」と言うわけで、新大阪の新幹線乗り場の下になかなか便利な店の集合体があることを思い出した。

久しぶりで美味しかったな やまもと  「そうだ、あそこの今日はやまもとでいこう」と思ったのです。十三、梅田、ABCの三カ所にあるのですが、便利なことに新大阪にも出来た。

 午後6時過ぎの夕刻とあって、五店舗が入っているコーナー全体が結構混んでいる。その中でやまもとのカウンターだけがちょっと空いていて(その時だけでしょうが)ラッキー。ネギ焼き一枚と焼きそばを。この手の店で食べるソース焼きそばが好きなんですよね。

 後ろの「だるま」はビール片手のサラリーマンで凄い混みよう。朝と昼はだるまのコーナーは人は少ないが、夕方から夜は凄い。他の店もまあまあ人が入っている。流石に「大阪の人気店を集めた」だけある。

 カウンターで店(やまもと)の人と少し話をしたら、「混むのはこの時間帯」(午後6時から8時)「曜日では金曜日と日曜日」とのことでした。土曜日はすきずきとか。なぜか。金曜日に大阪に来る人が食べ、日曜日に帰る人が食べということらしい。

 「新幹線ホームの店の特殊性?」と思いました。今では十三のオリジナルの店よりも、梅田店の方が多くの枚数が出るそうで、新大阪のお店は多い日で一日200枚ほどと。新大阪の駅としては、あそこは「当たりのコーナー」だと思うな。時間のある人はどうぞ。


2013年06月03日(月曜日)

 (11:45)昨日のこの番組は横浜で開かれていたTICAD、アフリカ開発会議がメーンテーマでしたが、出演しながら「ものすごいお金が出て行っているな」「有効に使われればいいが」と思いました。

 なんとアフリカ各国の首脳が40人近くも来たと。アフリカにかかわる開発会議としては老舗ということもあるが、それ以上に首脳にとって「来てメリットのある会議」となっているのでしょう。外務省の役人が各国首脳を接待するのでてんてこ舞いとの報道もある。

 なによりも、複雑な国情、汚職、民族間の抗争などなどがあるなかで、日本の出したお金が満足に、効果的に使われているのかどうか。「対中国」という観点ばかりが前に出ていますが、「そもそも援助をどのように出せば効果的か」という議論が必要だったような気がする。

 確かに中国もアフリカには巨額の援助をしている。狙いは比較的ハッキリしていて、国内で余った労働者を輸出する、その労働者を使って現地で中国企業が請け負ってインフラ整備をするという形で進行している。先進国がなかなか出来ない汚職まがいの政府役員の買収も比較的問題にされることなく行われているとも言われている。

 中国のアフリカ進出は問題点が多い。資源の簒奪、地元労働者の排除などが問題。そもそも「自立的経済」を達成する基本的ファクター(教育とか法整備、裁判制度など)が欠けているアフリカにただお金を持っていってもたかられるだけなのは目に見えている。

 それでもやるのは、国連の安全保障理事会入りやオリンピックの開催地決定を控えて、数の多いアフリカ諸国の賛同が不可欠、という事情もある。しかしそれだけなら、ちょっと痛すぎる出費だ。3.2兆円もあったら、日本のインフラもそうとう改修できる。

 日本から移るお金の規模は大きいだけに、「より効率的な援助」が必要な時期と言える。


2013年06月01日(土曜日)

 (13:45)昨日この番組をやりながら、「そうか最近ではブラジルだけが利上げか」と改めて思いました。同時にお伝えした金利操作に関するタイのそれは、世界の他の諸国と同様の「利下げ」。ブラジルに関して取り上げたニュースは日経さんのそれで

 ブラジル中央銀行は29日開いた通貨政策委員会で、政策金利である基準金利を0.5%引き上げて年8.0%にすると発表した。利上げは4月に続いて2会合連続。経済が力強さを欠くなかでインフレの封じ込めを優先した。金融緩和で景気刺激を狙う他の新興国とは対照的で、ブラジルの経済運営は厳しさを増している。

 中銀は声明で「今回の決定がインフレの低下に寄与するだろう」と指摘した。上げ幅は前回の4月会合時の0.25%から広げた。前回会合では2人が利上げに反対したが、今回は8人の政策委員が全員一致で決めた。物価上昇への警戒感を一段と強めた結果といえる。

 代表的な消費者物価指数のIPCAは4月に前年同月比で6.49%上昇した。3月(6.59%)に続く高い水準で、中銀が目標とする上限(6.5%)近辺で推移している。6月にはサンパウロで地下鉄と近郊電車の運賃の引き上げが予定されるなど、さらなるインフレ加速も懸念される。

 ブラジルは苦しいですね。成長率は今年1〜3月期に1.9%と市場の予想を大幅に下回った。成長率が低いのに利上げ。市場は2%台の前半は見ていた。

 もっともBRICS全体が不振だ。インドも「インド政府が31日発表した2012年度(12年4月〜13年3月)の実質国内総生産(GDP)成長率は、5・0%と、11年度の6・2%から減速し、02年度(3・8%)以来、10年ぶりの低水準にとどまった」(読売)と。

 一方の中国は水増し疑惑で、出てくる統計そのものが信頼できない、ときている。ロシアもエネルギー依存で、製造業はないに等しいから苦しい。ということは、少なくとも「BRICSの時代は早くも終焉」とも言える。

 私が思うに、今までは「成長の中間省略」で高い成長を達成してきたが、今はこの「省略部分」(インフラとか社会の民主化度合い、それに汚職の蔓延の排除)など、先進国が過去に行ってきたことを完了していなかったツケが回っているように思う。それに激しい格差。格差が大きいほど、経済に占める消費の役割が小さくなってしまう。

 やっぱり「中間省略」は短期的な成長加速には良かったが、長い目で見ればステップを踏んだ方が良かったんでしょうね。社会のストラクチャーが安定するという意味もあるし、国民が共通の体験、ノウハウを共有するという意味もある。

 それにしても、世界の大部分の国で進むのは金融緩和。その背景は物価の安定。その安定を考えると、「やはり技術革新が大きい」と思います。それについてはまた書きますが。



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