2013年03月31日(日曜日)

 (06:25)週末を利用して、仙台→石巻→南三陸→気仙沼に来ています。この地域には震災後もテレビのロケなどで数回訪れているのですが、3.11後に最初に東京から車で来たのが2011年の3月のこの時期(末)だったので、「2年後の今」を見よう、撮影しようと思って。

 「撮影」と言っても、iphone5で動画を撮るだけです。2年前もそうでした。でもその動画は結果的にいくつかのテレビで使われた。今回はそんな気はなくて、2年前と同じルートで車を走らせて、「2年後の今」をあちこちで見たいし、自分の記録に残したいと思ったので。南三陸は通過しただけですが、気仙沼では懐かしい復興村とかお魚市場にも立ち寄りました。

 全体的に思ったのは、「がれきが片付いただけなんだな」という事。2年前に見たがれきの量は、震災・津波の直後でしたからすざましいものでしたが、それは確かになくなっている。整地されていたり、新しいお店がまばらにあったり。リース会社が建機を並べていたり。

 しかし、新しい芽吹きがすごく街にあるかと言えば、それはまだないと言える。南三陸の役場はそのままでしたし(観光客の方がいっぱい写真を撮っていました)、石巻でも気仙沼でも残った商店街でさえ、シャッターを下ろしている店が多かった。整地された跡地にお店が出来ているケースは多くはない。

 「時間がかかるんだな」という印象です。海水を浴びていますから、いろいろなものを作るにしても、塩抜きからしてしなければならない。農地もそうです。実際には大変なんでしょうし、商売を始めるに「消費者が戻るのか?」という厳しい予測もしなければならない。

 気仙沼の高台にあるプラザホテルの右下に出来た復興村には、1年ぶりくらいでしたが訪れました。時間外だったのでやっているお店は少なかったのですが、食事も頂きました。蟹のお店で。店の方と少し話をしていたら、「ここもあと一年なんですよ」と。

 復興計画はある程度進んでいて、今復興村がある場所の近くには堤防ができるらしい。それで立ち退き、と。「あの船はどうするんですか」と聞いたら、「取り壊すそうです」と。所有者が「取り壊し」を市に伝えたとは全国ニュースになった。

 確かにあれを残そう、という気持ちも分かる。なんといっても衝撃的なシチュエーションですから。津波の恐ろしさがよく分かる。しかし、残しても維持が大変でしょうし、所有者が解体と言ったら、その方向なんでしょうね。

 気仙沼は2年前に来たとき、そして1年ほど前にテレビのロケできたときと比べても、たまたまかもしれないが、港に入っている船の数はかなり増えた。かつカラフルになりました。復興の兆しは見える。お魚市場にも人は入っていました。

 しかし「まだまだだな」という気がするし、今までの繰り返しでない街作りが必要なんだな、と思いました。


2013年03月29日(金曜日)

 (00:25)あらららら、報告が遅れましたが、皆さんに楽しんで頂いたBSジャパンの木曜日夜10時の「地球アステク」は昨晩が最後の放送でした。ご支援・ご視聴ありがとうございました。

日経CNBCでの打ち上げの席で  ぴったし2年間の放送でしたが、私はその前に「世の中進歩堂」を2年半担当しましたから、私としては科学番組を4年半担当したことになります。

 BSの番組で4年半は実に実に長いのですが、正直言って「科学好き」でしたので、とっても楽しい、そして勉強になる4年半でした。毎週新しい科学ネタを取り扱ったわけですので、随分賢くなったはず(?)です。あまりない、貴重な機会でした。

 最初の2年半はスタジオにゲストに来て頂いて、ビデオを見ながらスタジオ展開というスタイルでしたが、「地球アステク」は完全ロケ(毎回一日を費やしました)を通しました。これがまた楽しかった。どこにでも行きましたよ。東京ゲートブリッジの下にまで潜りましたから。

 「月に4日」はこなさなければならない完全ロケは、体力的にはきつかった。他に毎週数本のレギュラーも抱えていましたし、月間にするともっと番組の数は多い。それに日常の仕事とか講演とかもありますから。しかし毎回新しい技術に触れることが出来るのは良かった。

 アシスタントの方は、初代の方から数えるとかなり入れ替わりましたが、最後の2年は蒼あんな れいなのお二人でした。楽しい二人でしたな。仲が良いのか、悪いのか。いや双子で実はめちゃ仲が良い。離れられない二人でした。

 私としては珍しく、全回(だから226回かな)ビデオを撮りましたので、必要なときには「この技術は....」と取り出せる状況。これからもテクノロジーが非常に重要な時代が続きますので、新しく出てきた技術とロケした技術を付き合わせながら、経済の動きの中で見て行けたらと思います。

 BSジャパンさんは4月から、アステクがあった夜の10時台に帯の番組を始めるそうな。アステクがなくなったのは残念ですが、新しい番組で特色を出して欲しいと思います。でも正直、月4回の完全ロケがなくなると、体は楽ですね。

 私の4月からのレギュラー番組体制はこのようになっております。


2013年03月28日(木曜日)

 (15:25)うーん、そりゃたまにディーラーに車を何時間か置いて、どこか何か悪い点がないかどうか見て貰うのは良い事だと思いますよ。今回も前の右のタイヤにちょっとしたクラックが見つかった。その他にもフィルターとか代えて貰えた。

 しかしそもそも忙しい中ディーラーに数時間も車を置くことになった理由は、ナビの書き換えです。先日関西を目指して新東名を通ったら、車が畑の中とか山の中を走っている。それだけでなく、旧東名に車を戻そうとして、右に曲がれだとか、左に曲がれだとかうるさい。

千鳥ヶ淵の早朝の「桜霞」  いったどうなっているんだろうな、と思う。携帯のナビはちゃんと問題なく新東名を認識している。「もう車は古くさいソフトしか使っていないな」と思わざるを得ない。聞けば「ナビが売れなくなっている」とのこと。当然です。

 携帯をセットする装置を付けるのも面倒だし、今回は車のナビを書き換える方法を採用しましたが、いい加減車メーカーさんが対応してくれないと、本当に「車のナビは使えない」という状況になりそう。

 それにしても、新東名は良い道路でした。その走りやすいこと。開通する前に取材していますからある程度は知っていたのですが、実際に自分でハンドルを握ってみると、それが良く分かる。

大人トイレの他にこれだけある  トンネルが明るいし、舗装も非常にスムーズに走れる。道路にも「テクノロジー」というものが大きいのだな、と思いました。それにトイレ。写真に写っているのは、大人の便座以外です。見たときにはびっくりしました。非常に合目的的に、また非常に綺麗かつ効率的に出来ている。

 あれは世界に誇れるサービス・エリアになっていると思いました。また浜松には音楽ルームがあるなど、サービス・エリアごとにテーマ性も高い。まだ人は是非トライして下さい。

 それにしても今朝は気持ち良かった。もう東京の桜は終わりかと昨日関西から帰ってきたのですが、今朝もまだ大量の花弁落下とはなっていなかった。皇居周りや千鳥ヶ淵の桜です。

 今日の早朝はまだ霞がかかったような天気で、その中で桜が最後の満開状態。「桜霞」という言葉を思いつきました。今日が最後なんでしょうね。来週は関西の桜が見頃でしょう。楽しい時期です。


2013年03月27日(水曜日)

 (01:25)うーん、寝る前にこれだけはちょっと書かせていただいて寝よう。素人考えかもしれないが、私の素直な印象です。

 負けたからではなく、いやそれもあるかもしれないが、日本の攻撃はフォーマット化、最近流行の言葉で言えばテンプレート化されていて、面白くなかった。だって、「キック」とつくCK(コーナーキック)やPK(ペナルティキック)、FK(フリーキック)は、私が見逃したのではなければ、全部遠藤が蹴っていたではないですか。誰か彼に「俺が蹴る」と言わなかったのかな、と思う。

 多分本田がいたら、「俺にやらせろ」という場面があったと思う。そして、キック技術は遠藤の方が上かも知れないが、それの方が相手に「どこに蹴るのだろう」と不安感を与えられて良かったと私は思う。

 遠藤のキックの力、七色の球筋は多少は知っているつもりです。彼はワールドカップでも有名なFKを決めている。しかしそれは多くの人が彼のキックを知っていると言うことです。研究されていると言うことです。

 ヨルダンのキーパーが研究したかどうかは知らない。しかし、「日本はキックはすべて遠藤が打ってくる」と分かっているだけで、ヨルダンには非常に重要なシグナルを送ってしまっている。それは良くない、と思うわけです。

 「本田待望論」ではなくて、キックはサッカーにおいては非常に重要な要素を持っているわけだから、「誰もが打てる」は理想にしても、「より多くの人が実際に蹴る」ことが重要だと思う。相手も読めなくなる。

 もうずっと前のワールドカップでPKをバッジオが外したシーンをよく覚えていて、「ああ、誰でも外すんだ」とその時思った。遠藤だって外す。しかし、問題は遠藤が今籍を置いているチームの状態があまりにも悪い。J1でもなくなった。ということは、遠藤のキック力でも、チームのJ1落ちを救えなかったと言うことです。

 それは遠藤の責任ではないかも知れないが、代表チームではもう彼を超える選手が出てこなければならない、と思っていて、だから今日はキックの度に彼が蹴るのを見て、「工夫も流れもないな」と思ってました。

 技量以上に彼の個性故に、6月のオーストラリア戦は本田が戻ってくれば面白くなる、と思う。


2013年03月27日(水曜日)

 (00:00)それにしても、街の中心によくあれだけの土地が空いていましたね。今でも錆びたトタン屋根の古い鉄道関連施設があって、「まだ広げられるな」と思う。街がスポッとそこだけ抜けているんですよ。

大阪の桜はまだまだです  何かというと、オレンジロードからタクシーに乗って運転手さんに「三越伊勢丹に行って」と言ったら、大阪駅を左から回り込んでくれたらしく、はっと気付いたらえらく開けた場所に出た。右を見たらヨドバシカメラ。「これはひょっとして」と思ったら、グランフロント大阪(GRAND FRONT 大阪)でした。

 朝の番組でオープンは4月26日だと知っていたので、「あと一ヶ月か」と考えながら「それにしても、でかいものを作ったな」と思いながら。同名のマグロの店は楽しみだな。

 ちょっと回り込んで歩いたら、伊勢丹三越との間に非常に大きなスペースがある。このスペースは使い方次第で面白いな、と。かつここに人の流れが出てきたら、伊勢丹三越にも少しは人が入るかも知れない、とも。このデパートへの人出は今日も少なかった。

 それにしても、大阪駅周辺は明らかに「商業スペース過多」です。大阪グランフロントのオープンは消費者には良いのですが、あそこで商売している人は「いよいよ勝負の時」と思っているでしょうね。大阪駅の近くでは空前の「増床ブーム」が進んできた。

 大阪は南の方でも街の開発が進んでいる。以前は「家具の店の街だった」と言われる堀江には、今日敢えて見に行ったオレンジロードなどが出来て、確かに面白い街に。原宿とはまた違う。規模は小さい。しかし大阪らしいところもあって面白い。

 オレンジロードでは右上の写真の新しくできたこの店にも寄りましたが、店には何も商品がなかったですね。仕入れが間に合わないのでしょう。人は凄かったが。商品がなければ面白くない。3月下旬から4月かけて入荷があるそうな。

 久しぶりに大阪の街を歩きましたが、面白かった。それにしても、東京と大阪で「これだけ桜の満開時期がずれるのは珍しいのでは」と思いました。今年はもしかしたら一週間は違いそう。いつもの年はせいぜい2〜3日です。大川沿いはまだ一分二分です。

 今年の造幣局の桜の通り抜けは以下のような日程だそうです。


2013年03月26日(火曜日)

 (06:00)当初はキプロス合意を歓迎して史上最高値を更新する勢いだった25日のニューヨークの株は、その後一転して大幅に下げに。ユーロも下落。理由はユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)の発言。FTの見出しを借りると「Cyprus to be model for future bailouts」となる。

 これは衝撃でしょう。だって、キプロス支援では株主、債券保有者ばかりでなく、預金者(10万ユーロ以上だが)まで銀行救済資金の提供者にさせられた。最後の「預金者まで」が重要です。

 今後ギリシャ、イタリア、スペイン、敢えて言えばユーロ圏の国の銀行がどこでも再び危機になったら、「(キプロスがモデルだとしたら)そのツケは預金者にも回る」と連想せざるを得ない。今までにはなかったことです。当然イタリアやスペインの銀行株は急落。

 スペインなどが一生懸命「キプロスは例外」「スペインの銀行預金は神聖」と言っているのに、ユーロ圏財務相会合議長が「キプロスはモデル」と言ったら、特に新たな銀行危機のリスクが高いギリシャ、スペイン、イタリアでの預金者の懸念は高まる。その結果が、世界的な株価の反落とユーロ安というわけ。

 FTの記事をよく読むと、デイセルブルム議長が言っていることには妥当性もある。それは「キプロスに預金をした人は、ちょっとした欲とリスク意識はあったはずだ」という趣旨のことを言っている点だ。

 それはそうで、多分ロシアの大口投資家の多くはそうだろう。また日本のサイトで「キプロスへの預金」を誘われて(私が見たサイトでは3.2%の預金金利を約束していた)実際にやった人は、「日本の預金金利よりはるかに高い。リスクはあるかもしれないが....」という意識はあっただろう。

 預金をした人にちょっとした強欲とリスク意識があったとしたら、その銀行が破綻したらやっぱり(預金者にも)責任を取って貰おう、という考え方が今回のキプロス支援にはあった。しかしそれを事前に「前例になる」と言ってしまうことには問題がある。

 なぜならまず国内で「どの銀行が安全か」の選択が始まり、その次には「やはりドイツの銀行が安心」といった国際的視点からの見方も出てくる。ということは、資本の移動が国際的になる、ということだ。

 これは、世界の市場にとって不安定感につながる。外国為替市場で円高になっているのは、「日本は安心な国」ということになるが、円高の再燃は日本が希望するマーケットの動きではない。


2013年03月25日(月曜日)

 (06:00)また「へえ」というニュースが。『「ライオンキング」公演8450回 キャッツ抜き日本一』と。

 というのは、考えたらライオンキングを私が最初に日本で見たのは、忘れるくらい昔だったのです。だから「まだやっているとしたら、そうかも知れない」と思った。あのきらびやかな舞台はいいですよね。始まって直ぐに見て、確かもう一回見た。しかしそれも随分、思い出せないくらい前です。

 8450回というのは考えれば凄い。だって一年は365日で、二カ所でやっても相当かかる。朝日の記事には、14年3カ月」とある。しかしもっと驚くのは、キャッツは「29年4カ月かかった記録」だったという点。キャッツは8449回だそうですが、随分かかった年月が違う。

 だからライオンキングは常時日本で2カ所ではやっていたということでしょう。マチネの回数も増やして。今は大阪と東京らしい。観客数は延べ850万人にのぼるという。凄い数です。

 劇団四季の演劇力が上がっているのだと思う。だって下手なミュージカルではいくら筋書きが良くても人を集められない。80年代の初めにニューヨークから帰ってきたばかりは、日本のミュージカルはまだシャビーなものだった。

 それが変わったのは「オペラ座の怪人」を見た当たりからかな。それからはキャッツを見ても、「素晴らしい」と思うようになった。確か横浜で見た。日本の演劇のレベルはもっともっと上がって欲しい。その可能性はあると思っています。


2013年03月22日(金曜日)

 (14:00)キプロス問題が表面化する中でギリシャやスペイン、それにイタリアなどヨーロッパの南の周辺の国など危機経験国に対する情報がやや少なくなっているなと思ったら、これらの国では非常に興味深い変化が生じているようです。それは「製造業の復活と輸出の増加」。通貨は同一のユーロで、特にこれら三カ国は為替面で有利になったのではないのにどうしたか。

 それは「internal devaluation」が起きたからなのだそうです。それはあとで謎解きするとして「Even Greece Exports Rise in Europe’s 11% Jobless Recovery」というブルームバーグの記事が非常に面白い報告をしてくれている。

 この記事によると、これら三カ国や同じく危機に直面したアイルランドでは「製造業と輸出が復活している」という。例えば去年(2012年)のスペインの輸出額は2226億ユーロと史上最高に達した。その他の危機経験国でも同じような現象が見られる。

 ギリシャは2012の第四・四半期にEU以外に対する輸出を対前年同期比約30%伸ばした。またイタリアの今年1月のイタリアの輸出は、対前年同月比13%も増加したという。

 なぜそうなるのか。理由は危機の中での「失業率の倍増とそれに関連した労働コストの10%近い低下」。つまりそれぞれの国の労働コストが大幅に下がったので、世界の製造業にとっては格好の投資対象となり、その結果輸出が増えているという。それがいわゆる「external devaluationとしての為替切り下げ」に対する「internal devaluation(国内要因による切り下げ)」だという。

 実際に危機経験国での工場建設、労働者雇用の動きは活発だ。例えばフランスでは解雇問題に揺れるプジョーは、スペインやポルトガルでは労働者の雇用を進めているという。日産は2月4日にバルセロナ工場での新しいファミリー用のコンパクトカーの生産開始を発表し、加えて同工場に1億3000万ユーロを投資する。フォードは英国、ベルギーの工場閉鎖と、対するバレンシア工場での増産を発表。

 ポール・クルーグマンやマーチン・フェルドスタインがそうだったし、私もそういう考え方だったのですが、「ユーロから離れなければ、これらの国は国際競争力を回復する手立てはない」という見方がこれまでは強かった。しかし「internal devaluation(国内要因による切り下げ)」がそれ(国際競争力の回復)を可能にしているらしい。実際にこれらの国の経常収支赤字の対GDP比はこのところ着実に減少している。

 むろんそこには大変な犠牲がある。ユーロから離脱せずにこれらの国が国際競争力を回復するには、それらの国のコスト(労働コストなどなど)が下がらねばならず、それは例えば多くの労働者にとって労働賃金の大幅引き下げ、労働市場の自由化(解雇の自由度の増加など)を伴う。スペインやギリシャの失業率は25%に達している。だから、「internal devaluation」はある意味「悪魔の選択」とも言える。

 だから批判も強い。ジョセフ・スティングリッツは「internal devaluation」と「財政緊縮策」の政策ミックスを 「toxic combination」と呼んでいる。実際に、ヨーロッパの危機経験国における一般家庭の生活水準の低下はかなり酷いようだ。「toxic」とは「猛毒」という意味だ。「猛毒の組み合わせ」と訳せる。

 ではこの「猛毒の組み合わせ」と「ユーロ離脱」を比べるとどうなのか。「離脱」の方が良いのに、と考える向きもある。クルーグマンなど。しかし一回入ったシステムから抜ける、今使っているユーロ紙幣を元の国民通貨に変えると言うことも「猛毒を伴う措置」であることに変わりはない。

 危機経験国はどのくらい生活水準と労働賃金を引き下げれば、国際競争力を回復できるのか。その水準は、独自の製品製造能力がなければ、競争相手となる途上国のレベルと言うことになる。むろんインフラは先進国の方が優れている。アメリカも実は「internal devaluation」を実施して工場を戻している面がある。キャタピラーがそうだ。でもそれで良いのか、という疑問はいくつも出てくる。

 ドイツは2003年から2007年にかけて労働コストを4.1%下げた。政府が先導した。その間、ヨーロッパの今の危機経験国はあまり真剣にこの問題に取り組んでこなかった。しかし今やギリシャの労働コストは2009年から2012年の間に10.5%低下。

 同じ期間でアイルランドは10.3%、スペインで6%、ポルトガルで6.1%低下したという。OECDによれば、こうした低下の結果、2005年以来初めて、スペインとポルトガルの相対労働コストは、ドイツのそれを下回ったという。しかし、資産のない平均的家庭では、これだけの労働コストの低下は、言ってみれば賃金の減少→生活レベルの低下となる。

 では「悪魔の選択」を避けるにはどうしたらよいのか。それは一言で言えば、「他が真似できない品質、性能の製品をより数多く、多くの産業で生み出すこと」と言える。危機経験国が労働コストの低下の中で「輸出再興」を実現しつつあるいま、日本は「労働賃金を引き上げよう」の合唱の中で、「悪魔の選択」を「他人の抱える問題」として対処できるのか ?

 異常な高いレベルからの円相場の修正は今のところプラスだ。ヨーロッパの危機経験国にはない選択肢だ。しかし、企業レベルでも国のレベルでも、別のもう一つの努力が必要な気がする。


2013年03月21日(木曜日)

 (18:00)私が今日出演する二つの番組は両方ともITがらみで面白いですよ。

 まず午後6時55分からの東京FM TIMELINEは、「Evernote不正アクセス事件から読み解く、クラウド時代のリスクマネジメント」です。私もEvernoteから連絡を受けて、それほど使っているわけではないのですが、パスワードを変えました。

 なぜならEvernoteで使っているユーザーIDとパスワードに似たそれら(IDとパス)を使っている他のサービスがあった場合、それが類推されるからです。私は実は完全に違うパスワードで管理しているのですが、それでも変えた方が良いと判断した。韓国がサイバー攻撃を受けるなど、ややこしい問題になっている。

 もう一つは「近未来に登場!ペタの光ファイバと光メモリ/NTT先端技術総合研究所 (13/3/21)」です。先日驚いたニュースがありました。今のペースで通信量が伸びていくと、今年末にはネット回線の混雑度が増して回線速度が世界的に遅くなる危険性がある.....という警告。

 そうした問題に対処するには、通信回線の伝送速度の向上と大容量化が絶対的条件。今の対処法は「ペタ」通信です。ペタについてはここで既に書きましたが、冗談ではなく土管業者さん(敬意を持って言っています)には頑張って貰わないといけない。

 というわけで、IT二弾をお楽しみに。


2013年03月21日(木曜日)

 (11:00)うーん、千鳥ヶ淵に関して言うと、あさって土曜日が一番の見頃かな....。むろん、あまりもの人混みが嫌だという人は、金曜日の午後くらいも良いのですが。とにかく土日は凄い人出になりそうです。

 いえ、久しぶりに東京に戻ってきたので朝からちょっと見回りに行ったのです。桜田門が引き続き工事中であること、新装なった坂下門はニュースの通り黒光りしていたこと、九段下の北の丸公園の門も工事中であること...などを見ながら。

土手の桜は残りましたが、本体のビルはほんとうに小さくなった  そうそう靖国神社の「標本木」も見に行きましたよ。他の染井吉野の木に比べて進み具合が早いのですが、それで7分くらい。千鳥ヶ淵緑道の桜は3〜4分で、まだちょっと「見頃」とは言えない。

お堀と桜に囲まれた武道館は「場所を心得ている」印象がしました  緑道を通って半蔵門に向かう千鳥ヶ淵公園もまだまだ。しかし国立劇場の前の桜は、色合いから言うと今朝見た桜の中では一番良い。ちょっとピンクが濃い桜なのです。道の反対側の皇居のお堀の上の歩道から見るのが良い。半蔵門から降りてくる形で。

 むろん、散る桜の花びらの中で桜を見たい人は来週ですかね。千鳥ヶ淵緑道で一本だけ盛んに花びらを落としている桜があって、そこには人が集まっていましたが、あれは例外木でしょう。花びらを落とす桜を見るのも一興です。

 旧赤坂プリンスの庭も桜が綺麗で、去年までは弁慶橋からカメラに納める人が多かったのですが、今年はもうそういう人は少ない。とにかくビルそのものが小さくなって、「ここは一体どうなるのだろう」という不安感の方が強い。それにしても、今年は赤プリが見る最後の桜です。

 それにしても、朝からカメラを抱えた人が多かった。最大の撮影対象なんでしょうね。しかも皇居周りはお水があって綺麗です。それに卒業式用の衣装(羽織袴)を着た大学生かな。多分今日の武道館は「帝京大学グループの卒業式」です。凄い数の学生さんが向かっていた。親御さんと一緒に。


2013年03月21日(木曜日)

 (05:00)私の関心の的は、「FRBがいつまで超緩和を続けるのかについて、何か変更を示唆するのか」でしたが、予想通り「予見できる間は続ける」というFOMC声明でした。一方で景気認識については「a return to moderate economic growth」と言っているのだから、ニューヨークの株価がこれを好感したのは当然と言える。株価は高値更新の勢いです。

 今年の米経済の成長率と失業率の見通しに関して、FRBは前回12月の見通しを改訂しました

The economy this year will grow between 2.3% and 2.8%, Fed officials projected, and the unemployment rate will fall only slightly to between 7.3% and 7.5%. That compares to projections of 2.3% to 3.0% growth and 7.4% to 7.7% unemployment under December's projections.
 つまり成長率の上限を引き下げる一方で、失業率の低下ペースは12月の予想時点より速くなるとの見方。しかしそれでもFRBが「超緩和解除の目安の一つ」としている「失業率6.5%」には遠く及ばない。下限の7.3%でも6.5%とのかい離は1.0%近くある。ということは、マーケットの憶測に関係なく、「FRBの超緩和は続く」と見て良い事になります。

 現行政策に対する反対者は、引き続きEsther L. Georgeで、その理由も1月の公開市場委員会の時と同じだった。  

Release Date: March 20, 2013

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in January suggests a return to moderate economic growth following a pause late last year. Labor market conditions have shown signs of improvement in recent months but the unemployment rate remains elevated. Household spending and business fixed investment advanced, and the housing sector has strengthened further, but fiscal policy has become somewhat more restrictive. Inflation has been running somewhat below the Committee's longer-run objective, apart from temporary variations that largely reflect fluctuations in energy prices. Longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee expects that, with appropriate policy accommodation, economic growth will proceed at a moderate pace and the unemployment rate will gradually decline toward levels the Committee judges consistent with its dual mandate. The Committee continues to see downside risks to the economic outlook. The Committee also anticipates that inflation over the medium term likely will run at or below its 2 percent objective.

To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee decided to continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month and longer-term Treasury securities at a pace of $45 billion per month. The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. Taken together, these actions should maintain downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.

The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months. The Committee will continue its purchases of Treasury and agency mortgage-backed securities, and employ its other policy tools as appropriate, until the outlook for the labor market has improved substantially in a context of price stability. In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will continue to take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases as well as the extent of progress toward its economic objectives.

To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the asset purchase program ends and the economic recovery strengthens. In particular, the Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that this exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent, inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee's 2 percent longer-run goal, and longer-term inflation expectations continue to be well anchored. In determining how long to maintain a highly accommodative stance of monetary policy, the Committee will also consider other information, including additional measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments. When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; James Bullard; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Eric S. Rosengren; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen. Voting against the action was Esther L. George, who was concerned that the continued high level of monetary accommodation increased the risks of future economic and financial imbalances and, over time, could cause an increase in long-term inflation expectations.


2013年03月20日(水曜日)

 (06:00)文章を読み始めた瞬間から、「それはちょっとやばいだろう」と思いました。EU域内の国が、銀行支援でEU域外の国に支援を求める.....。それもロシアに。EUにとっては赤っ恥の問題です。

 日本の新聞サイトで、キプロスの議会がEUの課したlevy(課金)案を圧倒的多数で拒否したことは知っていました。そりゃ、政治家としては一般預金者にまでツケを回す政策はまず賛成できないでしょう。彼等は有権者から選ばれている。

 しかし銀行預金から徴収される予定だった58億ユーロ(EUから100億ユーロの救済資金を得るキプロスサイドに課されている資金調達の規模)がなければ、EUからの100億ユーロは入らず、同国の銀行組織はメルトダウンしてしまう。「じゃ、どうする....」という話です。

 そこでFTを見たら驚愕した。キプロスの財務大臣がモスクワに飛んでこの58億ユーロの調達についてロシアの指導者と長時間話し合っていると書いてある。確かにキプロスの銀行に預けられている国外預金のかなりの部分はロシアからのものだと言われる。 しかしそこでロシアに支援を求めるとは、ロシアにEU域内への介入の口実を与えるようなものです。カネを出す人は、普通は口も出す。FTの記事の第二パラからです。

 The 11th-hour attempt to tap funds from Russia as an alternative to the deposit levy stunned leaders in Brussels, who said they were taken aback by the resistance of Cypriot lawmakers to shifting the tax's burden exclusively on to deposits over 100,000 euro- many of which are held by wealthy Russians.

“It became clear that there are these business interests in parliament who are telling us that we need to protect the non-resident depositors,” said one exasperated eurozone official involved in the discussions.

 そりゃEUの指導者は驚愕するでしょう。しかし私に言わせれば10万ユーロ以下の預金全てに6.75%の課金(一回こっきりだが税金のように取られる 10万ユーロ超は9.9%)を課すというEUの条件の方がおかしい。

 その後預金への課金案は「2万ユーロ以下はゼロ」というものになったそうだが、当然この案の策定にはEUも絡んでいるのでしょう。「EUがどったばった」の印象は拭えない。

 2万ユーロ以下の預金への課金をゼロにするなら、求められている58億ユーロを調達するにはより大きい金額の預金にかける課金を増額しなければならない。「それは(ロシアの投資家の手前)嫌だ」と考える向きがキプロスの議会にもいる、とEU指導部は考えているようだ。

 それはその通りにしても、議会が「ノー」と言ってしまった以上は(反対36、賛成0、棄権19)、EUは直接キプロスの政治に手を突っ込めないわけなので、問題は振り出しに戻った。そこでキプロスはロシアに支援を求めたとなる。しかし「賛成ゼロ」とはハッキリしている。

 ではロシアはどうするか。プーチンの腹一つで決まる印象がするが、EUの指導部の焦りの中で「キプロスを支援する」という道もある。しかしこれはEUから感謝はされないでしょう。EUが自分で問題を解決できなかった良い例になってしまう。では拒否したら。「Cyprus parliament rejects bank levy」というFTの記事には以下の文章がある。

Nicosia’s rejection of the levy and appeal to Moscow dramatically raise the stakes in the island’s financial crisis. If the Cypriot authorities cannot raise extra funds in a way that satisfies the eurozone, the island faces the risk of full banking meltdown and possible exit from the eurozone.

The ECB gave no indication of its next step, saying only that it “reaffirms its commitment to provide liquidity as needed within the existing rules”.

In a sign of heightened nervousness in other eurozone countries, Spain’s finance minister declared savings accounts in his country “sacred”, adding Cyprus was “special and unique”.

 最初の文章のごとく、「キプロスの銀行組織のメルトダウン」の可能性が出てくる。世界の金融市場は「キプロスの問題ごとき」ということで落ち着きを取り戻しているように見えており、それはそうだと思う。しかし問題が長引くことを意味します。

 最後の文章が印象的です。スペインの財務大臣が「我が国の銀行貯蓄口座は神聖ですから」と言っている。課金など掛けませんよ....と。一部の情報では、南欧全体で「預金引き出し」の動きが見られるそうだが、EUは早急に問題の乗り越えをしなければならない事態となっているように思う。

 「キプロスの預金に課金」を主張したのはドイツで、ドイツはキプロスの財務大臣がモスクワに行く事態になっても、この主張を変えていないという。それにしても、EUとしては、「キプロスがユーロ脱退、ロシアの影響下に」というのが一番避けたいシナリオでしょう。問題が大きすぎる。


2013年03月18日(月曜日)

 (12:00)普段キプロスという国に疎いので、時間が空くと調べています。このページなども参照しながら。

 しかしいずれにしても、非常に小さい国です。四国の半分くらいの大きさ。人口は86万人.....と聞いてブータンを思い出しました。むろんブータンはもうちょっと大きい。人口は同じくらいですが。九州の大きさがある。

 うーん、EUがキプロスに押しつけた銀行ロスの回収策はちょっとまずいですよね。政治的に。だって民主主義の国だから、一般の人にまで負担を求めたら納得がいかない人々は政府に対してノーとなる。当面は議員ですが。

 「キプロス 銀行金利」で検索すると、「定期預金の金利が高いのが特徴」と出てきます。つまり、この国の銀行利子が高いことを目当てに、ロシアなど世界中の金持ちがキプロスに預金をしているのだと思う。ネットには、「キプロスへの銀行預金」勧誘に関するサイトが一杯出てくる。

 その銀行を救済するのだから、「預金者にも負担を」とEUは言っているのだと思う。だとしたら、預金額10万ユーロ以上の人に税を重くしなければならない。その方向の調整も進んでいると言われる。しかし、まあ暫く銀行は開けないでしょうね。「取り付け騒ぎ」が恐ろしいので。

 この「levy on bank deposits」の恐ろしいところは、「同じような税(課徴金)が自分の国にでもかかるのではないか」と南欧の人々が考えたときです。そしたら、ヨーロッパの南の国々の銀行組織全体の問題となる。

Under a controversial deal struck with international bailout lenders in the early hours on Saturday, a 6.75 per cent levy would be imposed on all deposits under 100,000 euro while accounts over that threshold would be hit with a 9.9 per cent levy. The depositor levy was demanded by a German-led group of creditor countries to bring down the bailout’s price tag from 17bnユーロ.

The parliamentary passage of the levy is hanging in the balance. Several lawmakers from the Democratic party, the junior partner in the governing coalition, have threatened to vote no. The government controls only 28 of 56 seats in the chamber and is seeking backing from two deputies from a small pro-European party.


2013年03月18日(月曜日)

 (06:00)今朝起きて為替相場を見たらいやに円高になっている。確かニューヨークは95円台の半ばの週越えだったはずなのに、今朝はシドニーで94円台の半ば。ユーロ円は124円台で終わったはずなのに、今は122円前後。

 何があったのかなと思って、こういう時には役立つブルームバーグを見たら「Europe Braces for Renewed Turmoil as Cyprus Deposit Levy at Risk」という以下の記事。

Europe braced for renewed turmoil as outrage in Cyprus over an unprecedented levy on bank deposits threatened to derail the nation’s bailout and spark a new round in the debt crisis.

Cypriot President Nicos Anastasiades, who bowed to demands by euro-area finance ministers to raise 5.8 billion euros ($7.6 billion) by taking a piece of every bank account in Cyprus, delayed a parliamentary vote to pass the measure by a day. The European Central Bank pushed for a vote today, according to two people with knowledge of the discussions. Anastasiades plans to address the nation later today.

The levy is “a worrying precedent with potentially systemic consequences if depositors in other periphery countries fear a similar treatment in the future,” Joachim Fels, chief economist at Morgan Stanley in London, wrote in a note to clients.

Scenes of Cypriots lining up at cash machines raised the specter of capital flight elsewhere and threatened to disrupt a market calm that settled over the 17-member bloc since the ECB’s pledge in September to backstop troubled nations’ debt. With no government in Italy, Spain in the throes of a political scandal and Greece struggling to meet the terms of its own bailout, more turmoil could hamper efforts to end the crisis.

 「銀行預金に対する税」とな。そりゃみんな引き出しにかかるでしょう。その結果は「取り付けに見える銀行ATMの前での引き出し騒ぎ」(週末なので)となる。ブルームバーグにはその写真がある。

 キプロス問題は以前から言われていた。銀行組織が不良債権問題に直面しているのはスペインと似ているが、キプロスの銀行の資本毀損は100億ユーロと、同国の国内総生産(GDP)の50%に達している(小さい国になので)。同国の政府債務残高はGDPの100%に近づいており、公的資金で銀行の資本既存分を穴埋めすることはできない。

 しかしドイツを中心にキプロスの銀行救済にEUは乗り気でなく、「自力での脱出」を求めている。「銀行預金に対する税」(levy on bank deposits)が仮に他の南欧諸国(イタリアを含む)にも適用されたら「大きな問題になる」との見方もある。

 もちろんあまり日常的には注意を払っていなかったので知らなかったが、キプロス新政権(選挙によって選ばれたばかりのアナスタシア....なんとか大統領率いる)はEUの要求に従って58億ユーロを調達するため、銀行預金に対する税(levy on bank deposits)の徴収を企画。

 その承認を議会に求めたところ、議会側がこれに抵抗して票決が一日延ばされたことを発端としているという。ブルームバーグには「EUは今日の採決を求めている」とある。ほんの小さな国なのですが、EUを揺さぶっている。


2013年03月16日(土曜日)

 (08:20)「うーん、明日は確実。ひょっとしたら今日かも」と思いました。東京での染井吉野の開花です。だってもう皇居の周りでは「ready to explode」の状態。

 確かに、既に咲いている桜を見ると、「緋寒桜」や「大緋寒」が多い。この二つがまた違っていて、後者は色合いが染井吉野に非常に似ている。北の丸公園に面した交番の前で綺麗に咲いていました。しかし丸紅の隣の緋寒桜はもう葉桜になっていたし、染井吉野も頃合いかなと思うわけです。

 時間がなくて、靖国神社には見に行けませんでした。あの正面右側の桜の木に5〜6輪咲けば「開花」ですか。忘れましたが。いずれにせよ、関東地方はあと一週間もすればそこら中が花になる。良い季節です。

 といっても、北の方はもうちょっとの我慢ですね。


2013年03月15日(金曜日)

 (11:20)今日新聞を読んでいて「おや」と思った記事は、ウォール・ストリート・ジャーナルの「Chinese Stocks Lose Allure as Worries Rise」かな。中をちょっと読むと、昨年12月から今年2月半ばにかけて少し上がった上海の株がその後は下げ続け、代表的指数(上海総合)で見て直近の引値が昨年末と変わらない水準になってしまった、という内容。今年の高値からは8%安、2007年末のピークの三分の一のレベル。

 だって今中国では習近平が三つの代表的権力(党、政府、軍)を握って新しい政権をスタートさせるという本来ならおめでたい時期ですよ。予定されていたこととはいえ、この先10年続く新しい政権に対する期待がもし少しでもあるなら、今の日本のアベノミクス相場ではないが、少しは上がっても良いはずです。

 アメリカなどは、「(財政赤字の削減方法を巡っての)決められない政治」で先行きの見えない部分があるのに、ニューヨークの株価はダウ工業株30種で連続高値更新になっているのに加えて、もっと広い株式を対象としているS&P500指数も史上最高値(2007年10月9日 1565.15)にほんの僅か(1563.23)のところまで来た。いろいろ評価はあるが、これだけ続けば「マーケットに期待は溢れている」と言える。

 「(中国の)Worries」については記事では「景気鈍化の兆し」「インフレ率の上昇懸念」などが指摘されている。あと「軍の経費抑制などの指示」もあるのだろう。しかし筆者は上海の株価が「ちっとも回復しない」「今後も盛り上がる兆しが見られない」背景には、市場の、または投資家(国内を含めた)の「長期的な中国経済に対する懐疑」があるのではないか、と見ている。

 ここまでは開発独裁できたし、それは良かった。国民一人当たりGDPで5000ドルのレベルまでは、です。しかし2020年までに「それを倍増させる」(習近平氏のスローガン)となったら、今までの成長の方程式(投資中心)を変えなければならない。しかし「それは今の共産党政権では出来そうもない」と市場が読んでいるように見える。

 水と空気が汚染される今までの投資中心の成長は、環境の制約、国民の許容度から見てもう無理である。としたら、産業構造を変える、高度化させると同時に、消費を他の先進国に追いつくような形で経済の主役に引っ張り出さねばならない。

 しかし今の酷い経済格差の中では、「国民全体の消費が盛り上がる」というのはなかなか難しい。お金が使える人が一握りなら、消費はいつしか息切れする。が、貧富の格差を是正しようとしたら、既得権益者、共産党の幹を握っている人々を敵に回す危険性がある。としたら、「並みの政治力ではできない」となる。市場関係者でも「習近平にはその力はない」と読める。事実彼は「一党独裁」を改めるのではなく、強める気配だ。

 だから彼が持ち出しているのは、誰も反対できない、しかし抽象的なスローガンだ。「偉大な中華民族の復興」「美しい中国」「軍事闘争で戦って勝てる軍隊」などとなる。しかしそれはあくまで矛盾を覆い隠すスローガンにしか過ぎない。しかしスローガンを現実化させてくる懸念(尖閣に対する軍事行動など)はむろん高い。しかしそれは中国の経済には悪い。市場はそこまで見ているような気がする。

 今の上海の株価の低迷は、どうみても習近平政権の先行きに対するマーケットの厳しい見方そのものだと思う。李克強首相が今日指名されるのですが、彼の顔はいつ見ても物憂げで厳しい。そうだろうと思う。明るかった朱鎔基の頃に比べれば、今の中国は明らかに抱えている問題が多すぎる。

 今朝の新聞によると彼は、「(経済の構造転換がうまくいかないと)中国は二流国家のままで終わってしまう」と語ったそうだ。それは、「豊かになる前に再び貧しくなる」という言い回しと同じである。彼はよく分かっていると思う。

 ほぼ世界中の株価が高値を追っている中で、そして今後10年は続く新政権の発足のその最中での中国の株価の下落。それは単なる”下げ”以上の意味を物語っているように見える。


2013年03月14日(木曜日)

 (18:20)番組のお知らせです。今日は盛りだくさんです。

 午後6時55分からの東京FM TIMELINEは先週から引き続き『2年後の不都合な真実〜誰も言わない現実』です。私も今月末に被災地を再訪する予定ですが、まだまだがれきが片付いただけなど多くの問題を抱えています。被災地の今を考えます。

 午後10時からは地球アステクです。日本の産業界を下から支える町工場。しかし大きな変化のうねりが出てきています。もう大企業だけに頼れない自分で需要を生み出さねばならない現実。

 しかしそこから新しいものを生み出そうという力が生まれているようです。題して「町工場の底力!金属の精密加工現場に潜入ーー由紀精密」です。びっくりするようなものが登場しますよ。是非ご覧下さい。


2013年03月13日(水曜日)

 (12:20)今日は実に久しぶりに自分が書いた文章がネットサイト(http://manabow.com/somosomo/index.html)でどうしてこういう形(はめ込み型)でアップされているのか html を見に行きました。「ページのソースの表示」に渡って一体どうやって処理されたのか、と。

 というのは私が提出した原稿では、サイトに掲載されいている動画の元をhttp://www.youtube.com/watch?v=xEfzwLGHuGsとしてしか、つまりリンク先としてしか書かなかった。これは youtube 上の私の動画サイトのURLです。多分アップされる文章もこのサイトに見る人を飛ばす、リンク先に行って貰うんだろう、と思っていた。

 しかし返ってきた完成サイトを見ると、動画がはめ込みになっている。うーん、自分ではこれをしたことがないので、 html をどういじったのかな、どう作ったのか興味があった。まず気がついたのは、ソースの html で使われている動画サイトのURLには「http://www.youtube.com/embed/xEfzwLGHuGs」と「watch?v」の代わりに「embed」が使われていることでした。これは私にとって目新しかった。むろん表示パターンが変わってくる。

 調べると「embed」とは「はめ込む」という意味らしい。つまりyoutubeの方で動画をはめ込む時はこの「embed」を使って下さいよ、と用意しているらしい。なるほど、です。次は html の中に「<iframe...../iframe>」が使われていることかな。私がhtmlを勉強した1996年の春にもあったのかもしれない。しかしその時から使ったことがなかったので、あったとしても忘れてしまった。

 ま、久しぶりに「ソース」を見て二つ勉強になりました。面白かった。私のこのサイトでのミャンマーシリーズはまだまだ続きます。お楽しみに。同じような html を使って、しかし動画をちょっと中心に寄せてみました。そして字を茶色に。 html はちょっと知っているといくらでもいじれます。

ヤンゴンの街並み

街を走る多くの車やバス、托鉢(たくはつ)後に裸足で歩く僧侶、移動する人々、雑然と並ぶ商店などが写っている。ヤンゴンはミャンマーで一番の大都会であり、最近まで首都だった。車の9割は中古の日本車だ。バスの横には、「東急」だとか「西武」だとか残ったままだ。「日本のバスは使用後にこんなところで第二の人生を送っているのか」と思う。


2013年03月12日(火曜日)

 (16:20)商業ベースに乗る生産が何時始まるかはまだ全く分からないんでしょうね。しかし、燃やせるエネルギーの少ない国に新しい可能性が開けたことは良い事だ、と思います。

 やっぱりエネルギーは大きい。日本の経常収支の赤字も専ら液化天然バスの輸入が増えたことが理由だし、米国の再生の一つの要因もシェール革命がある。そういう意味では日本も選択肢が欲しいと思っていた所でした。

  政府は12日、愛知・三重県沖の海底にある「メタンハイドレート」からガスの取り出しに成功したと発表した。天然ガス成分を多く含み「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートを海中で分解してガスを産出したのは世界で初めて。水深約1000メートルの海底から330メートル掘り進めたところに分布するメタンハイドレートを減圧して水とガスに分解し回収した。
 と日経の記事にはある。「減圧して水とガスに分解し回収」ということろが技術的に難しいんでしょうね。記事全文は以下の通りですが、他の石油以外のエネルギーがなかなか伸びない中で、一つの大きな要素になって欲しいと思います。


2013年03月11日(月曜日)

 (22:20)やはり鮮明に思い出しましたね。午後2時46分に何をしていたのか、その後どうしたのか.....。

 赤坂の高層ビルの28階にいたのですが、地震の際は建物が壊れそうになっていました。そこから高台の日枝神社に移動してPCを開き、ツイッターをして情報を得ながらあちこちと連絡を取ったこと、そしてその晩の人の流れは尋常ではなかったこと。コンビニの棚から全ての食べ物が消えたこと...etc。

 思い出してもやはり大変な経験だったして、その時に東北を襲っていた津波の恐ろしさはその後のテレビなどで克明に報じられはしたが、防ぐ手立てもなかったこと。そしてその後の忌まわしい原発事故。

 特別な場所にいたわけではありませんが、やはり自然と地震のあった時間には亡くなった人達のことを思って黙祷しました。私の周りにもそういう方は結構いらっした。3.11後に暫くして車で東北に行きましたが、その傷跡のの鮮烈だったこと。

 今年も雪が消えた頃に、2年前に車で行ってビデオに収めた同じ場所を走って、「2年間の変化」を脳裏とビデオに刻む予定です。何が変わったか、そして何が変わっていないか。それは被災地独特の問題か、それとも日本の将来そのものか。

 2011年の3月12日の早朝に書いた文章を読み直しています。やはり忘れている部分がある。忘れてはいけないのに。

 (2011年03月12日04:25)日本にとって、何とも凄まじい12時間の経過です。テレビで刻一刻と報道される被災地の状況は、本当に心が痛みますが、それとは別に私がこの半日に経験したことを書き残すことは、やはり意味のあることなのでしょう。都会でこの大きな地震に遭遇した人は多かったし、今後の参考になると思う。

地震直後にビルを出て、周囲を不安そうに見渡す人々  書き残しておくべきだと思うことはいっぱいあります。

  1. 都心のほとんどの道路での地震から数時間での大渋滞発生と、一瞬にして消えたタクシーの空車。つまりタクシーに乗った人も、ほとんど移動できなかったのではないか
  2. 都心の歩道を埋め尽くした人の波のすごさ。これは都心のJR、私鉄、メトロが止まって動かないと判明したあとも続いた。「皆さん、どこに向かっているのだろう」という疑問を持った
  3. 皆が携帯で情報をとろうとしているが、実際にはつながっている電話がいかに少ないか。auが音声を扱えたケースが多かったが、私が持っているドコモとソフトバンクの音声は、両者が緊急用に枠を開けたために、通話はほとんどできなかった。長い間
  4. それに対して、地震後もっとも素早く通信が再開できたのはデータ通信で、私の場合はドコモのポケットwifi が稼働し、それによるツイッター発信、フェースブック書き込みは地震後しばらくして開始できた(それを見た私の友人や仕事関係者も多かった)
  5. 夕方には都心のほとんどのコンビニの弁当売り場、パン売り場などの棚は全くの空っぽになった。開いているレストランには人が並ぶところもあったが、「こういう状況なので」とキッチン・クローズを9時にしたレストランもあった
  6. つまり、ほんとに大地震が起きたときには、直ぐに食糧を手当てして安全な場所で交通機関などが動き出すのを待つのが良いことを今回の地震は示した
 ということだったかもしれない。個人的体験としては、携帯が音声、メールとも非常に長い間つながらなかったので、放送関係を含めて、連絡は自分の足によって行ったが、それは普段の瞬時通信からの大きなtime-consuming matter となった。ツイッターやフェースブックでお互い連絡とれる人の数は限られていた。

人があふれ出し、道路を大渋滞となった赤坂見附付近  昨日の午後3時前からの揺れは、ビルの28階に居た身にとって実に恐ろしかったが、問題はその時点でエレベーターが長い間止まったこと。28階から徒歩で降りたが、もっと上の階の方々はたぶん大仕事だったと思う。

 東京の大きなビルのほとんどのエレベーターが止まったので、やはり懸念されたように「高層階難民」が生じたこと。聞くところによれば、子供を園に迎えに行ったはいいが、高層階に戻れなかった人、上の階でビルやマンションの中に閉じ込められた人が実に多かったと聞いた。

 「高層階難民」だけでなく、大地震はいろいろんな難民が生ずることを示した。帰宅困難者も言ってみれば「交通難民」であり、家族と連絡が取れない人たちもそうだ。家に帰れないと分かった段階で、食糧を買いに走った物の、確保できなかった人は地震による買い物難民と言える。

夕刻には弁当もパンも、直ぐに食べられるものがなくなったコンビニの棚  今でも入ってくる地震速報は今回の地震が実に大きなものであることを示している。マグニチュード8.8なんて今まで聞いたことがないし、日本の観測史上でも例がないそうだが、「想定外の事は起きる」んだと思っておいた方が良さそうだ。

 力強いと思ったことは、いち早く復旧したツイッターを通じて、実に多くの方が情報を転送したりして流していてくれたこと。地震直後からの12時間において、むろんテレビ、ラジオは大量の情報を流したが、そのかなりの部分が「繰り返し情報」だったのに対して、ツイッターの情報は安否情報、交通機関の運行情報、どこそこの学校や公共施設が臨時宿泊所になったなどまで、実にすばらしい役割を果たした。

 むろん、電話会社の緊急伝言版で安否を確認できた人もいただろうが、ツイッターで安否を確認した人も多かったことは、今後の参考になる。情報をとれた人が、周りの人に伝える姿も良かったし、「お互いできることでお互いを助けよう」というシーンがあちこちで見られたことも良かった。

 被害は甚大だ。しかしお互いの協力によってこの困難を乗り越えられればいいなと思っています。

 


2013年03月11日(月曜日)

 (06:20)いま世界はの「世界の葬式」シリーズはなかなか面白いんですよ。昨日は「お墓がないタイの葬式」でした。なんと葬式が一週間続くと。日本でも昔はそのくらい続いたと聞いたことがある。

 お墓がないのは、あの辺では珍しくない。番組の中でも言ったのですが、チベットでもブータンでもお墓はありませんでした。多分ミャンマーの一部もそうだと思う。輪廻転生だから、お墓がないのは考え方からして理解できる。このシリーズ今後も続くそうで、楽しみ。

 ところで、昨日は番組中もWBCの日本ーオランダが気になっていたのですが、大勝だったんですね。今まで出なかったホームランも出て。鳥谷が最初にHRを打ったと聞いたときには、「へえ」と思ったのですが、その後も5本も出た。

 台湾戦のような緊迫した試合を期待していたのですが、まったくの逆。コールドとは驚きです。結局、前田の好投が大きかったと思う。彼インタビューで「準決勝でも僕に任せて下さい」と言ったらしいですね。

 頼りになると同時に、「そこまで言っていいんかい」とも思う。ま、調子がいいんでしょう。明日の順位決定の試合は、チーム全体の調子を上げることも一つの狙いでしょう。安倍などまだバットが振れていない選手もいる。長野もそうかな。


2013年03月09日(土曜日)

 (05:20)そうなんですよ。ネットサイトを含めて日本の新聞にはしばしば知りたいコメントとかがなかなか載らない。朝方になって台湾の監督の言葉は発見できた。しかしずっと大リーグ(ヤンキース)で王建民(ワンチェンミン)を見ていただけに、彼の試合後の言葉も知りたかったが、まだ発見できていない。

 それにしても昨夜のWBC「日本対台湾」は壮絶な試合でした。見ないつもりだったのが、ついテレビで午後9時頃ちらっと見たら、もう消せなくなってしまった。井端が凄まじい活躍。彼が居なかったら、とっくに、延長戦に入れずに日本は負けていたと思う。

 あの最後の崖っぷち(ツーアウト)からの9回の攻撃での井端のまっ真に当てた打球。ショートの頭を凄い勢いで抜けていった。日本の野手が昨日放った中で最高の当たり。それで延長戦に突入し、10回に中田の大きなレフトフライを犠打として勝った。

 見ていて思ったのは、「層はまだ薄いが、台湾には良い選手が一杯いる」ということだ。マーケットは日本よりかなり小さいだろうに、良い選手が育ってきている。あの3番は何かしそうだったし、4番は当たれば飛びそうだ。

 台湾代表・謝長亨監督 選手は素晴らしいプレーをしてくれた。国際試合で日本の高いレベルに近づきたいと思っていた。尊敬する日本に勝つことこそできなかったが、重圧をかけられた。残念な結果だが、いつか勝つ日が来ることを願っている。反省から学びたい。〔共同〕
 選手は無論だが、台湾の監督も悔しかったと思う。日本に対するWBCでの初勝利はすぐそこまで来ていた。押さえの投手が打たれて、出すつもりではなかった投手を出さざるを得なくなって、台湾の策は尽きたように思う。台湾は今日も試合ですか。疲れていなければ良いが。

 短期戦は好不調の選手がくっきり分かれる。井端の打率は7割に近いが、安倍はまだ一本しかヒットを打っていない。長野も悪い。杉内はあの問題があったので、脇田から杉内へのスイッチを聞いて、「大丈夫かな」と思ったが、案外彼らしく投げていた。

 同点で9回を終えて延長に入ったとき、「いつまでやるんだろう」と思ってルールを見たら、

 ☆延長戦 延長12回を終えて決着しない場合、13回以降は無死一、二塁からタイブレーク制。打順は12回終了時点から引き継ぎ、先頭打者の直前の2人が一、二塁走者となる。
 となっていた。正直私はこのタイブレーク制が適用されている試合を見たことはない。「それを見るのも面白いかも」と思ったが、台湾の押さえが打たれて交代した段階で、「12回終了まで行く可能性はないな」と思った。
 そう言えば王建民は今年の所属球団が決まっていないそうな。まだ32才。あのピッチングが出来れば、日本の球団でも取りたいところはありそうなものだが。


2013年03月08日(金曜日)

 (18:20)今日は実に実に酷かったですね。花粉です。天気が良い分だけ、自分の目がしょぼしょぼしたり、涙が出たり、声がかすれたり、くしゃみが出るのがかなり悔しかった。きちんと対処していないのが悪いのですが。

 いえ、花粉用のコート(というか非常に薄いスプリングコート)は着ていたのですよ。しかしマスクは嫌いなのでしない。とすると、眼鏡はかけていますが、見えないながらに「花粉が顔にぶつかってきている」と思える。なんかそんな感じがする。

 朝スタンバイが終わって車に乗ったら、運転手さんが「伊藤さん、この時期は外の空気を車内に入れると花粉が臭うんですよ」と。その時からむずむず。ははは、聞かなければ良かった。この番組の関係者も全員花粉持ちです。

 私の場合は毎年3月の上旬が酷い。それが分かっていて特に何もしていなかった。そのツケが回った感じ。慌てて夕方医者に行って「何か良い薬は....」と。去年と全く同じパターン。

 この季節は本当に北海道や沖縄で生きていたい....と思う。今は外出先ですが、帰ったら早速シャワーです。洗い流さないと。そう言えば、最近は紫蘇 もあまり試してなかった。反省、反省。


2013年03月07日(木曜日)

 (18:20)午後ちょっと時間が空いたので、「遺体 明日への10日間」を見ました。もうすぐ3.11ですが、生き残った人々が安置所に次々と運び込まれる遺体とどう向き合ったかを専ら追っている。余震の絵はあるが、本地震そのもの、そしてそれに伴う津波の映像はまったくなく、震災・津波の映画ではあるが、他のものは捨象して完全に「遺体と向き合った人々の映画」になっている。

 一人のジャーナリストの記録として映画が出来上がっているそうで、確かに「まだ見たことのないシーン」が一杯再現されている。細々としたところも出てきて良い。本当はもっと目を当てられないような混乱状況だったのではないか、と推測できる。

 西田敏行(福島県出身)や柳葉敏郎(秋田県)などが登場している。役者と言うよりは、「ああいう人は居たんだろうな」と思って見ていました。ジーンとくる映画です。映画的にはちょっと盛り上がりに欠ける印象がするが、しかし3.11はそれ自体が実に大きな出来事だったのだから、むしろ淡々と画面を構成したのは良かったのかも知れない。

 しかしあとでふっと気付いて、「最近私が見る映画は実話系が多いな」と思いました。映画も見れない期間が長かったので、最近は時間を見つけては見ているのですが、振り返るとZero Dark Thirtyもそうだし、今後見る予定の「アルゴ」もそうだ。「Les Miserables」はミュージカルそのもの。大体予想が付く映画が主体。

 映画は昔は奇想天外なものが多かったような気がするのに。アメリカで最初に見た「Close Encounters of the Third Kind」(未知との遭遇)は衝撃だったし、「ET」も楽しかった。「実話系」には何か映画としての最終的な満足度が少ないような気がする。

 そう今はファンタジア系がない。宇宙ものはあるが、「攻めてきたので戦った」といった種類。最近良かったと思ったのは「ルアーブルの靴磨き」くらいかな。ああ、地球に別の惑星がぶち当たるときに人間が取る異常行動を映画にしたオーストラリア映画も面白かった。ちらちらはあるのですが。

 なぜ映画界全体として「実話系」「リメイク系」が多いのか。宇宙も、地中も、考えられるものは全部作ってしまったから? 夢が枯渇してきたから。それがハリウッドのぶち当たっている壁 ?

 ところで今日の地球アステクは、あのASIMO(アシモ)から生まれた最新技術の数々を紹介します。何か一つを開発するということは、あちこちにフォールアウトを生み出すものです。ロボット好き、機械好きの方は必見です。


2013年03月06日(水曜日)

 (06:20 NY時間5日午後4時20分)実に実に久しぶりにこの言葉を思い出しました。

 「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、そして幸福感(ユーフォリア)の中で消えていく」
 ウォーレン・バフェット、ジム・ロジャースと並ぶアメリカの三大投資家と言われるジョン・テンプルトン(1912-2008)が残した言葉と言われている。じゃ、ニューヨークの株価(ダウ工業株)が新値を付けてきた今の段階はどこ ?

 考えれば、「今何故?」と思えることは一杯ある。アメリカを含め世界的に景気は「良い」とは言えない。BRICSを含めて世界の主要国の成長率は戦後のどの時期よりも押し並べて低い。失業率は世界的に高い。おまけにアメリカ政府は、議会との調整が出来ずに「歳出の強制削減フェーズ」にある。

 しかし5日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が引値で14253.77ドル(+125.95 0.89%up)と、2007年10月に付けた14164.53ドルの過去最高値を抜いてきた。その翌年に起きたリーマン・ショックなど一連の世界的な株価暴落によって、その後の安値は2009年3月に付けた6547.05ドル。5日の引値はその安値から見れば120%近い反発。実に大きな、そして深いクレーターだったが抜けた。

 何故?。「だって、先進国のそれを含めて世界中の中央銀行が”超緩和”をしているのだから、そりゃお金は株にも向かうはず」という認識は正しい。日本では債券も買われているが、世界では債券にとてもお金を回せない環境の所がある。欧州の一部の国とか。

 商品はどうか。最近の経験から、商品相場を上げると世界的にいずれ景気が悪くなることが分かっている。景気が悪くなれば商品相場は確実に下がる。自縄自縛だ。かつ食糧価格を上げたりしたら、「人類の敵」とまで言われかねない。商品相場の押し上げには、美意識に欠ける部分がある。金(ゴールド)も「やってしまった」感がある。

 残ったのはどう見ても株式市場だ。大きな資金を受け皿(市場)というものは、流動性を前提に考えるとそれほどあるわけではない。理念的には株式市場は「企業の資金調達の場」だから、そこに資金を流し込むのは「企業を育てる」という良い美意識がワークすると主張できる。

 株価の上昇はよくgreed(強欲)の観点から論じられる。しかし基本的には株価の上昇は将来の国民全体の年金も担保される(かなりの部分は株式市場で運用しているので)という意味で、国民的慶事でもある。そこには美意識がある。株は下がるより上げる方が景気には良い。景気が良ければ基本的には雇用も増える。

 しかし筆者は「金融相場」だけではないような気がする。我々は先進国(日米欧)の景況を見て「世界経済はあまり良くない」と思う。次のBRICSを見ても今はそうだ。「VISTA」(ベトナム=V、インドネシア=I、南アフリカ=S、トルコ=T、アルゼンチン=A 南アはBRICSとダブルカウントですが)も「どうかな」と思う。

 しかし世界には200近い国がある。最近よく、「世界経済はミルフィーユだ」と思う。あのケーキの一種のミルフィーユだ。何層にも重なっている。各階層がそれぞれ美味しい。一番下はちょっとぱさぱさしているが、それでも食べられる。代表的投資用語(BRICS、VISTAなど)でカウントされない国にも、「経済の季節」が訪れている。先進国の人間にはそれが見えないだけだ。私はそれをミャンマーに見た。

 世界経済が「ミルフィーユ」だとすると、それを各層に渡って美味しく頂ける、頂いている企業の業績は良くなる。労働分配率が世界的に上がっていないのだから、企業の業績はもっと良くなる。株価は基本的には企業の業績を反映するものだ。

 だったら、世界的に活動している企業の割合が世界のどの市場の指数よりも高いダウ工業株30種平均が、「アメリカの景気は今こうだから.....」とだけで解説される理由はない。ただそこがマザーマーケットだというだけだ。

 で皆さん、今の相場はどこだと思います。日本はどこ、アメリカはどこ。そして中国は ? 「悲観」、「懐疑」それとも「楽観」。ひいき目で見ても「ユーフォリア」ではないと思う。なぜなら、まだ「?」の気分が少しは残っているので、と私は思う。
 


2013年03月05日(火曜日)

 (22:00)へえ、毎日新聞のサイトがブロックされていた理由がここの文章で分かりました。でも、「なぜ」は不明ですね。

 どうかなと行ってみたら、今度は繋がる。かつ毎日新聞サイドの主張が載っている。とすると、今後は様々なサイトがその対象になる可能性がある、ということでしょうか。もっとも私が毎日のサイトを見るのに障害となったブラウザは「Safari」でしたが。

 それからもう一つ。Evernoteの障害に関しては、日経のこのサイトに良い記事がある。契約者しか読めないのかも知れませんが、これで背景が良く分かる。


2013年03月05日(火曜日)

 (14:00)あらら、毎日新聞のサイトはどうしちゃったんでしょうね。新大阪から新幹線に乗った直後のこの時間(午後2時)にリンクから渡ろうとしたら「このサイトに移動すると、コンピューターに危害を加えられる可能性があります」と。そりゃ止めますよね。真っ赤な警告で目立つ。特ダネもないだろうし。「マルウェアが埋め込まれた危険性」と。最近ではEvernoteのチームから

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弊社のオペレーション・セキュリティチームは、Evernote サービスの保護された領域へ組織的に不正アクセスを試みたものと思われる不審なアクティビティを弊社ネットワーク上で検知し、それをブロックしました。

弊社セキュリティ調査の結果、Evernote に保存されているコンテンツが外部からアクセス・変更・消失された形跡は確認されませんでした。また、Evernote プレミアムおよび Evernote Business のお客様の決済情報がアクセスされた形跡も確認されていませんのでご安心ください。

しかしながら、昨今急増している大規模なサービスに対する不正アクセスを鑑みますと、弊社としてはより安全に、安心してEvernoteをお使いいただくために、ユーザの皆様のデータを安全に保護する予防措置として、全ユーザのパスワードをリセットし、再設定を実施させて頂くこととしましたので、対応をお願い申し上げます。パスワードを再設定するまで、ログインすることはできませんのでご注意ください。お手数ですが、以下に記載する詳細と手順をご確認ください。

 というメールが来たり。しかし日本の新聞サイトが異常というのは珍しい。何かの間違いだといいのですが、用心のため暫く私は渡らないことにします。

 ところで今日の新幹線移動のテーマは、新大阪駅に入っているやまもとが十三や梅田に入っている店と同等かどうかをチェックすることでした。30分余裕を見てチケットを予約。

 美味しかったですな。ねぎ焼きは一味唐辛子をちょっと振って。あれなら小腹が空いたときには新大阪の駅で食べられる。店員とちょっと話をしたら、彼は十三から来たそうです。あの一角では、隣のだるまやうどん屋さん、それに「やまもと」が人気だとか。

 今日はまだその地点まで到達していませんが、比較的空が綺麗。逆サイド富士が動画で撮れるかも知れない、と思っているのです。このところずっと富士山にはお目にかかっていない。雲でほとんど隠れていらっした。


2013年03月04日(月曜日)

 (17:45)笑えるな....と思いました。このサイトです。「Your social afterlife」とある。つまり自分が死んでもツイッターを人工知能がやり続けてくれる...という死後のSNSサービス。実験的に開始すると。

 このサイトを見つけたのは、東京FMのこのコラムから。ご覧の通りTIMELINEの一貫としてのコラムで番組のスタッフである坂本君が書いているのですが、しばしば非常に面白い。

 確かに3.11以後、誰でもがいつなんどき、という時代です。私もフェースブックやツイッター、そしてこのサイトと実に多くのメディアを使っている。「その後」は考えたことがありませんでしたし、まだ相当先だと考えているのですが、「どうするか」とか「どう出来るか」は考える必要があるな、とも思う。

 確かHPの運営会社には、相当先まで支払った記憶がある。定かではありませんが。でも更新されなくなったHPは直ぐに忘れられるんでしょうね。そう願う面もありますし。いつかの時点ですべて閉鎖するということも考えても良いが、今はそんな考えは毛頭ない。

 サービスがあることは頭に入れたとして、「しかし今まで通り」というのが結論ですね。ははは。


2013年03月03日(日曜日)

 (06:45)朝起きてニュースを見て「あらら」と思ったり、「良かった」と思ったり

 「あらら」の最大のものは、北海道の酷い吹雪でしょう。4人の方が亡くなったり、あと多くの方が雪の中の車の中で閉じ込められている。エンジンをかければ暖かいが、それが一酸化炭素中毒の原因にもなるという厳しい状況。

 私の北国の知識は、たまに行く冬の景色くらいで、今回の吹雪がどのくらい厳しいものか知らない。北海道にお住まいの方は、「移動にもお気を付け下さい」としか言いようがない。

 「あらら」の次は、BBCのアプリにあった「Evernoteのセキュリティーがブリーチされた」というニュースでしょうか。「全ての利用者は、パスワードを変更して下さい」とある。パスワードが盗まれたのだと思います。ご利用の方は直ぐに対応した方が良いと思います。日本でも利用者は多い。

 「良かった」と思ったのは、日本のWBCの白星発進と香川のハットトリックでしょうか。WBCはまだ今の段階では力を入れてみる気がしなくて、昨日のブラジル戦も見ていないのですが、5−3で辛勝したと。韓国は0−5でオランダに負けと。韓国は事前に「弱い」と言われていたのですが、オランダに零封とは。

 まだビデオを見てないので分かりませんが、今年の侍ジャパンには「これ」という選手はいないし、予定した選手でもちょっと調子が悪い人も多い。田中とか。層の厚さで戦うしかないような。あまり田中が調子が悪いなら、他の人と入れ替え......って出来たのでしたっけ。

 香川のハットは嬉しいですね。最近BS1でプレミアリーグを見る機会が多いので、彼の地のサッカーには興味がある。素早いのが特徴で、観ていて楽しい。香川は怪我をしたりして、あまりこのところ活躍していなかった印象がある。ハットは凄い。「良かった」。

 アメリカの歳出削減に関しては、オバマが以下のように述べている。FTのこの記事からいただきました。まあそうなんでしょうね。

“It may take a couple of weeks. It may take a couple of months. But I’m just going to keep on pushing on it. And my view is that ultimately common sense prevails.”

The president warned the US economy and many middle-class Americans would suffer some damage. “I don’t anticipate a huge financial crisis. But people are going to be hurt. The economy will not grow as quickly as it would have. Unemployment will not go down as quickly as it would have,” Mr Obama said. “Every time we get a piece of economic news, we’ll know it could have been better if not for Congress’s failure to act.”


2013年03月02日(土曜日)

 (03:45)歳出の強制削減という新しい局面に入ったのに、アメリカでは株が高く、ドルが強い(書いている時点ですが)。「どうしてかな」と思いながらネットを見ていて、なるほどと思った言葉は、「 'Why should I care?' 」でした。

 ウォール・ストリート・ジャーナルの「Fiscal Pain to Be Parceled Out Unevenly」という記事に出てくる。これが何を言っているのかというと、強制削減は始まるが、当面その影響が直ぐに出るのはアメリカでも一部だ、という点。

 確かに「7ヶ月間に850億ドルの連邦歳出削減」の対象になる半分は軍事予算。だからオバマ大統領は2月の最終週にバージニア州の軍船造船所を訪ねて「大量の失業者が出る」と議会に合意を呼びかけたのですが、要するに最初の削減の影響が出るのはワシントンDC、メリーランド、バージニアなどのワシントン周りと、ハワイ、アラスカなど、それに加えてNew Mexico, Kentucky and Alabamaなど。いずれも軍の予算が関連するところだ。

 その他のアメリカの主要地域(カルフォアウニアとかニューヨークなど)については、「3月中にでも財政赤字の削減に関してホワイトハウスと野党共和党の指導者との合意が出来れば、影響はほとんどない」と言うことも言える。だったら、「なぜ私が気にしなきゃいけないの」ということになる。

 それにしても「sequester」と「sequestration」、加えて「furlough」という単語は一躍「時の単語」になった。順に訳すと「仮差し押さえする」「仮差し押さえ」「公務員などの賜暇・休暇」となるが、今回の場合の前の二者は「連邦歳出の強制削減」と訳して問題ないと思う。

 では今後どうなるのかについて「The Sequester: What Happens Next」という記事がある。ここで重要なのは3月27日です。この日に何が来るかというと、現行の暫定予算の失効期日。だからこの英文にもあるとおり、「 Unrelated to the sequester, funding for some federal programs and agencies expires. If an agreement isn’t reached, a partial government shutdown could ensue.」となる。政府窓口の閉鎖はビジブルだ。

 期限を迎えるに当たっては「これは大変なことだ」と言っていたオバマ大統領だが、いざ強制削減が始まると、「重要なのはすべての国民がこの痛みをただちに感じることはないことだ」と当面の影響が限定的になることを強調している。国民やマーケットを不安にしないようにしているのだ。(「米財政、強制削減発動へ 大統領は代替措置探る」という日経記事から)

 マーケットにはいつも複雑な要素が働く。金曜日にドルが強いのは、ヨーロッパの失業率の上昇、鉱工業生産の悪化などに加えて、中国のPMIが悪く、リスク資産からドルへの資金移動があったことも影響した。ただし朝方ダウで100ドル下げていたニューヨークの株価が「Claw Back」(ウォール・ストリート・ジャーナル)した理由は必ずしも定かではない。

 引けにかけての動きは分からないが、ニューヨーク・ダウとその他の指標の一部が、「例え下がっても、史上最高値が見える水準」で終わることは間違いない。


2013年03月01日(金曜日)

 (12:20)「もしかして、ここに来て重要性が高まっているのかも」と思うものがあります。それは「リヤカー」です。ご存じですか「リヤカー」。後ろで引くあれです。

 そう思ったのは、先日青山通りを通っていたとき、綺麗な銀色のちっちゃなリヤカーを空で引いている女性を見かけたからです。多分花屋の店員さんだと思う。だって花を移動するに相応しい可愛いリヤカーだった。

 そんなシーンを見ながら「懐かしいなリヤカー」とか思っていたら、案外大都市の真ん中でも利用されていることに気がついた。まず豆腐屋さんなどが結構リヤカーを引いてあちこちを動いている。麹町でも表参道でも、そして赤坂でも。先日は、それに和菓子をのせて売っている人を見かけた。

 リヤカーとは違うが、人力で動かすリヤカーのようなものを宅配便の方々が主力運搬手段として使っている。どの会社も最近はそうなった。「引く」ではなく「押す」形が多い。駐車が厳しくなった都心では、それを押して配達をするのが彼等の大きな配達手段になっている。調べて面白かったのは

  1. 「リヤカー」は、なんと日本で考案された運搬手段である
  2. 軽車両として公道を使用することを認められている
 という点だ。wikiにはそう出ていた。利点はなんと言っても人力で動くので「燃料代などの経費が掛からない」ということでしょうか。ガソリンが高い今には最適。「修理・整備が簡単」もメリット。免許もいらない。細い道でも使える。

 でもあれが多く道に出てきたら、車には迷惑です。渋滞が直ぐに起きそうだし、いろいろなトラブルの元になりそうな気がする。本物は結構大きい。しかも硬い。ご老人に当たったら大変だ。また坂の多い街ではなかなか使えない。そういうデメリットもある。

 ところで、今多くの人が旅行や出張に使うキャリーバッグは、考えようによっては「リヤカー」とも言えますよね。だって、大部分の人は自分の後ろに車輪の二つ付いた車を従えている。かつ駅などでいろいろなトラブルの元になっている。ははは.......気を付けましょう。



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