2013年09月30日(月曜日)

 (03:25)ははは、今日はちょっとラッキーですわ。ずっと「なかなか当たらないな」と思っていたN700Aに全く予期せずぶち当たったのです。

 一本前の新大阪行きに見切られて次の列車(博多行き)に向かってホームに上がったら、なにやら車体にブルーの大きな「A」の文字が(写真)。初めて乗ったN700A「お、これか。初めて」と思いました。

 何が違うかって。大枠では変わっていない。しかし「Advanced」なところは窺える。実は「これってA?」と車掌さんと暫く話しをしたのです。そしたら車掌さんも、「そ、そうです、そうです」と。「私も初めてなんですよ」と。

 「何が違うの?」と聞いたら、わざわざ洗面にまで連れて行ってくれて「今は暗いでしょ。でも入ればどうですか....」と。確かに人を感知してライトが付く。ずっとつきっぱなしではない。

 あと座席が違いますね。色合いが。ちょっと薄め、上品に出来ている。座り心地はちょっと堅めかな。使い始めて直ぐなのからかもしれないが。車掌さんによると、「N700A」でもまたいろいろなタイプがあるのだそうです。当初のものとさらに改良したものと。

 「日本のインフラは売れる」が最近やっと認識されてきましたが、こうした「常なる改良」が行われれば、日本のインフラに対する世界の信頼はまた高まる。ナイスなことです。

 ところで2020年の東京オリンピックの時にはどんな、そしてどのような名前の新幹線が走っているのか。海外から来るお客さんの楽しみの一つは、Bulletに乗ることでしょう。


2013年09月30日(月曜日)

 (07:05)やっぱり見ちゃいますよね。そして先発したダルビッシュのテキサス・レンジャースは勝った。明日レイズを本拠地に迎えて一戦でワイルドカード争いをする。ははは、現地時間午後7時。

 で思ったのは、ダルビッシュをポスト・シーズンの試合で見たい、ということ。大リーズ随一のあの奪三振(今年は277)がまた見れれば良い。ダルの奪三振は、他の投手を大きく上回っている。

 レンジャーズにとって明日の重要な一試合を本拠地で戦えるというのは良い。レンジャーズは7連勝で明日を迎える。勢いはある。レイズに勝ってインディアンズに勝って、そしてやっとボストンとの5戦に進む。

 捕手をやったソトによれば、「ダルビッシュは本調子ではなかった」そうだ。確かに。ばしばしと8個も三振を取ったが、肝心なところで球が甘くなったような気がしたし、「流し」の打ち方にも弱い。

 ダルビッシュがポスト・シーズンに投げるためには、まず明日勝たなければならない。明日勝ってやっとポスト・シーズンのチケットが入る。そしてその次も。かなり綱渡り。その間は多分ダルビッシュは登場しない。

 それにしても、今年は上原などボストンの日本選手勢が頑張っている。レンジャーズとレッドソックスが当たれば、役割は違うがちょっと面白いことになる、と楽しみ。


2013年09月29日(日曜日)

 (09:00)今朝は昨日の朝に比べても皇居周りによく人が出ていた。なぜだろうと思ったら、どうも三番目の写真の除幕式が昨日のどこかのテレビで報道されたらしい。で、今日は.....という人が増えた。

 それは良いとして、秋晴れの皇居の朝は綺麗です。少し写真をアップしておきます。一枚目は昨日の朝の皇居。太陽の朝の光がキラキラとしていた。二枚目は桜田外門の左手の、多分彼岸花の群生。三枚目は、新規作成され、昨日が除幕式だったマナーボード、四枚目はファッションも楽しい女子ランナーの後ろ姿。

秋の朝の皇居は綺麗です

多分彼岸花。珍しく群生している

テレビで報道されたマナーボード

ランニングファッション


2013年09月29日(日曜日)

 (05:00)おやおや、ヨーロッパとアメリカが俄然きな臭くなっていますね。ヨーロッパではイタリアの連立政権が崩壊、アメリカでは10月01日から少なくとも政府の一部は閉鎖、という事態が近づいている。

 新鮮度の高い「イタリアの連立崩壊」はBBCが「Berlusconi ministerial resignations spark Italy crisis」として報じているもの。私が見た他のメディア、例えばFTなどにはまだ報じられていない。

 理由はベルルスコーニの地位と税制を巡る対立。彼の率いる政党(People of Freedom 中道右派)は中道左派率いるレッタ連立政権の少数派パートナーで5人の閣僚を送っていた。ベルルスコーニは今回それらの閣僚をすべて辞任させるという。

 ということは、新たに選挙を行うか、そもそも今年の春に1ッカ月以上を要した「連立の組み直し」をすることになる。ということは、今年春に続いてまたまたイタリアの政治が空白になるということだ。イタリアも世界も慣れているとはいえ、今の経済危機の中でのイタリアの政治的空白は、ヨーロッパにとっては懸念材料だ。

 ベルルスコーニの政党はかねて「Mr Berlusconi had already threatened to withdraw his ministers if he is expelled from the Senate for tax fraud.」(BBC)という立場であり、レッタ政権が進めるsales tax にも反対している。

 アメリカ政府の一部閉鎖の危機は、米下院で多数を占める共和党が、9月30日以降も政府をファンディングする法案に「オバマケアの一年間開始延期」を盛り込んだ為。民主党が優勢な上院は既にストップギャップ法案を可決しているが、下院はそれとは違う内容の法案(延期)を可決する見通し。

 あと2日しかないこの時点でオバマ政権の根幹に関わる政策の”延期”が下院案に盛り込まれたことで、上院と下院の間でこの短い間にオバマ大統領が受け入れ可能な妥協案が成立する可能性は低くなった。

 BBCは「The US government is bracing for a possible shutdown, as Republicans and Democrats in Congress remain deadlocked on a budget to continue its funding.Agencies have begun making contingency plans ahead of the 1 October deadline to pass a new funding resolution.」と報じている。

 イタリアの政治危機もアメリカ政府のファンディングを巡る攻防も既視感のある事態ですが、どちらも「今回事態」であり、週明けの金融市場は大荒れかも知れない。


2013年09月27日(金曜日)

 (23:00)「そして父になる」は良い映画でした。子供の取り違えで二組の夫婦が出てくるので、「こういうシーンはあるだろうな」と想像できる場面が多い。意外性はあまりない。しかし淡々として淀みなく静かに展開する中で、この映画は深い涙を誘う。

 私が耳かじっていた「子供の取り違え」は、言ってみればシチュエーション、入り口であって、実はメインテーマではない。福山雅治演じる大会社のエリート社員(野々宮)が、「子供取り違え」を切っ掛けに本当の意味の父親になるプロセスを描いている。

 配役も良く出来ているんですよ。両方の夫妻の両親なども出てきて、日本の戦後の原風景もかい間見える。そして発展のプロセスも、そして人間関係も。リリー・フランキーと真木よう子が演じる電気屋夫婦がまた味がある。エリートではないが。気になったのは同じ誕生日の取り違え子供二人の大きさがかなり違うこと。

 見ていて、「これはイタリアとかフランスなどのラテン系の人には共感を得られるかも知れない」と思いました。イタリア映画のような渋さがある。「人間の価値とは何か?」に関して。福山が演じる主人公は、俗的存在に見えるリリー・フランキーに全く負けている。そして最後は子供にも見透かされる。

 不必要なものをそぎ落として静かに、そして時に怒りという人間の自然な感情を含みながら進むのがよい。久しぶりに良い映画を観ました。


2013年09月26日(木曜日)

 (22:00)へえ、こうなったんだ。番組が終わる頃はロッテが勝っていて、楽天が負けていたので「今日はないな」と思っていたら。

 試合の最後の最後をCSテレビで見ることが出来て、「それにしても田中は凄い」と思いました。栗山、浅村が共に三振。栗山は見逃しですからね。今年負けなしの22勝で今日のセーブ。一人の投手が貯金を22作った。楽天の勝ち越しが26。つまり田中の勝ち星が貯金の大部分を占める。

 楽天の試合はあまり観ていないのですが、大リーグで活躍したジョーンズなどがいることを見ると、相当テコ入れしたんでしょう。だから逆転が多くて、得点もソフトバンクに次いで多い。防御率はオリックスに次いで低い。

 勝因の一つは、監督とオーナーの相性が良かったことでは。三木谷さんもお金を使ったように見える。それは置くとして、仙台のファンは嬉しいでしょう。大震災があった後ですから。とりわけ。

 何があるか分からないが、セカンド・ステージではアドバンテージの一勝があり、田中がいて2勝は固い。ということはセリーグのチームと当たるのはパリーグでは楽天の可能性が高いということです。田中が調子を崩さなければ。

 私が考える、一番面白い日本シリーズの組み合わせは、珍しいという意味でも「広島ー楽天」かな。両チームとも滅多に出てこないので。前田と田中が投げ合えば面白い。

 無論、巨人の打線が田中を打てるのかも興味がある。まあでも楽天が勝ち上がってきて、プロ野球に新風が吹いたことは良かったじゃないですか。西武ー巨人の組み合わせなんて面白くもなんともない。

 それにしてもCSのアナウンサーが「あまちゃん」を引用し、「倍返し」の半沢節を声高に喋っていたのは、笑えた。


2013年09月26日(木曜日)

 (08:00)昨日は時間が出来たのでほんとに久しぶりに映画を見ました。ちょうど良い時間帯にあったので「許されざる者」を。

 でも正直言ってがっかりしたな。何せ「cause」(大義)、つまりなぜその二人を殺すのかという理由がとっても希薄なのです。主人公には二人の子供がいて、多分サロマ湖とか網走湖の近くだと思うのですが、夕陽が綺麗なところで開拓に携わっている。

 彼(渡辺謙)は「人斬り」と呼ばれた時期があって、過去があるのですが、今は「ただの百姓」という設定。しかし彼は再び武器を取る。その理由は、彼の子供が言う「この芋、食べるところがない」なのです。それで再び賞金目当てで人殺しを覚悟する。

 ここが弱いのです。「大義なしでも人を殺せる」がこの映画のテーマかも知れないが、私は納得出来なかった。開拓時代の法と秩序がない北海道でもです。この最初の弱さがあるので、場面場面では「なるほど」というところはあるが、全体を通して「なぜ」が解明できない。とっても不満の残る映画でした。

今日皇居周りで見たもっとも綺麗な花  アイヌの人たちすべてが本当にあんな扱いを受けていたのかは私は知りませんが、最近行った道東のウリは全て「アイヌ」「民芸品」です。対ロシア関係で政府が開拓を急いだという理由はあったかも知れないが、北海道が置かれた歴史は複雑だと思いました。

 映像という範疇では、盛んに取り上げられる「半沢直樹」をたまたま最後の20分ほど見る機会がありましたが、「なんやこれは」と思いました。組織をdegrade して主人公をupgrade して全体を作っているのは分かる。現実との乖離がドラマです。

 しかしエンディングは突然現実に戻る。その前触れの演出はあるのですが、逆に「やっぱり」という印象。これが社長まで出世した例の漫画と違うところで、最後の最後に成長時代を回顧できない、現実回帰の設定になっている。

 あの瞬間に視聴者は、「やっぱり」と思ったはずです。私の認識では、役員会であれだけ熱弁をふるえる次長はいない。だからこそ人々に爽快感を味合わせた。しかし最後に出てきたのは、「組織の論理」。

 最後しか見ていないが、あれでは「続きが欲しい」という声は強まるはず。もしかしてそれが狙いだったのでは.....とはうがった見方ですが。

 ところで今朝は綺麗な花を皇居周りで見ました。名前は知りません。写真がそれです。それと皇居周りには警察官が増えました。いつもはいない場所に。「何しているのですか」と聞いたら、「変な人がいないかどうか」と。

 私の想像ですが、靖国神社で変な事件がありましたから、多分警察が警戒を強めているんでしょう。いつまで続くのかは知りません。


2013年09月25日(水曜日)

 (10:00)ニューヨークは4日連続の下落。ここに来て材料視されているのは、日本からはちょっとピンとこない「債務上限の引き上げ」問題。別の言い方は「国債発行限度の引き上げ」問題。

 それが合意できないと、それ以上米政府が借金が出来なくなって政府活動が止まる。具体的には、公務員に対する支払いの停止、公共事業のストップ、各種政府サービスの停止。ではいつから ?

 クレジ・スイスは「Credit Suisse estimated Monday that the government will run out of money by Oct. 24 and that markets could become volatile beginning Oct. 10.」と予想。つまり10月24日には資金が枯渇するらしい。ついでにマーケットが不安定になるのは10月10日と。

 オバマ大統領は10月の中旬までに議会に対して debt ceilingを引き上げるように要請。その後は政府が支払いをするのは難しくなると言う。ということはあと20日ほど。米株式市場がそれを懸念し始めているのには理由がある。あまり時間がないのだ。

 この問題には「既視感」がある。それは過去にも繰り返し起きているからだ。何年後まで大丈夫な債務上限を決めるのですが、財政赤字のアメリカでも直ぐに上限が来てしまう。その度に、「今後の支出の方向」を巡って政治哲学が衝突して、ぎりぎりまで決まらないということが繰り返されてきた。

 前回は2年前だったでしょうか。直前になって合意が成立し、米政府の閉鎖を免れた。今年はちょっと様相が違うかも知れない。オバマ大統領が、「直接の交渉はしない。議会の中で議論し、決めて欲しい」とのスタンスを取っているからだ。

 本筋ではそうなのだが、では議会がきちんと動くかというと、それは怪しい。どうみても危なっかしいのです。それがニューヨークの株を不安定にしている。高値を付けた後の調整という意味合いもあるが、この問題は引き続き当面の世界のマーケットには大きな材料になるでしょう。

 シリア、FRB議長選任などなどで今はパワーダウンのオバマ大統領の今の姿勢が、何かを生むかどうか ?


2013年09月25日(水曜日)

 (06:00)それにしても、それにしてもと思いました。昨日ドイツの選挙結果を見ていて、「歴代ドイツの首相」といった表があったのです。何人だろうと思って数えたら、1949年のアデナウアーから今のメルケルまでわずかに8人しかいない。日本の首相の「8人分の期間」と言ったら、10年そこそこでしょう。酷いときは毎年変わっていた。

 「これは違う」と思いました。外からの見え方が。また首相になることが確実なメルケルさんは、2007年以来日本に来ていないそうですが、「こんなに日本サイドのトップが変わっていたら、メルケルさんのような人には”来ても意味がない”と考えるのは自然だろうな」と思う。

 とにかくドイツは、国の特徴でもあると思うのですが、一度リーダーを選ぶとその人が長くやる。初代アデナウアー首相は14年もやったし、シュミットさんも8年、コールさんは16年。エアハルトとキージンガーの二人は各3年合計6年(1963年から1969年まで)と比較的短いが、その後のブラントさんになると5年。

 メルケル首相も既に2005年からですから8年やっていて、今の状態だと「10年越え」がほぼ確実な状況。なぜこうも日本とドイツはリーダーの就任期間に差があるのか。ドイツにも無論右も左もある。しかし違うのは、「うまく連立が作れる」というのと、根っこのところの価値観(例えば節約重視とか)が共通なのではないか、とも思う。

 ドイツがいくつもの隣国に囲まれたヨーロッパの中心に存在し、二度の世界大戦で負けたという事実も、ドイツの現実的な政治の背景になっていると思う。当然あまり迂遠な夢を掲げる政党は体勢になれない。

 「なぜドイツは少ない首相でやっていけるのか」は私にとっても思考課題の一つにしたいと思うのですが、日本もさすがに「毎年一人」の状態からは出ないといけないと思う。その最初の首相は、今のところ安倍さんですが、最近ちょっと顔色が悪い時があるのが気になる。


2013年09月23日(月曜日)

 (18:00)うーん、これは実に素晴らしい。新幹線の中なのに、ネットがほぼストレスなしに繋がります。トンネルがディープになるとさすがに接続が怪しくなる。しかしそれ以外は全行程新帯域のLTEでサクサクです。実に粘り強い。

 先週までの新幹線でのネット接続の悪さを思うと、言っていれば「夢のような環境」。新幹線(N700)車両についている無線LANなどもう全く使う必要はない。

 私の場合はiphone5s(au) を窓際に置いて、USBケーブルでPCにつなぎました。多分無線でやっても同じだと思います。ユーチューブも動かしてみたが、切断はなし。動画がスムーズに見れます。ちゃんと世の中って進歩するんですね。

 ということは、別に東海道新幹線だけではなく、全国の新幹線、在来線でLTE接続が素早くなったと言うことでしょう。ということは、ホテルの無線LAN施設など使わなくても良い状況が一段と強まった、ということでしょう。もう私はここ2年ほど全く使っていませんが。

 いいね、いいね。でも頼むからドコモさん、auさん、そしてソフトバンクさん。通信障害を起こさないでね..........


2013年09月23日(月曜日)

 (16:34)関西への移動を開始しましたが、どえらく東京駅が混んでいる。そうか、「3連休の最後か」という感じ。よう人が出ている。それにしても2週連続の3連休とは豪勢な。

 今日は実験ですね。auの新しいiphoneがどのくらい新幹線の路線移動中、順調に繋がるかの。LTEだけの接続でテザリングをして試します。といっても、ちょっとした原稿を書きながらですが。

 私の経験だと、新幹線でのネット接続はどの方法をとっても小田原と横浜、米原と京都の間で非常に悪い。なぜだか知りません。しかし今回帯域の違うLTEが採用されたので、それがどうなるか。今のところ順調です。FTPなどをしてみると直ぐに分かる。

 それにしても、今回ドコモさんがiphone に参入して、例えばSPモードメールはどうするんだろうとか、docomo 電話帳はアップルの「連絡先」とは別個に作れるのだろうか、とかいろいろ課題があるのですが、それなりきに対応は出来つつあるようです。

 例えば、ドコモ電話帳のiphone への移行に関しては、いろいろな方法があるらしいのですが、ビックリすることにdropboxを使う方法がある。その他の方法ではデータ転換とか大変らしく、「これが一番素早い」と説明されたとか。

 spモードメールはどうやらアプリ対応になるらしいのですが、今までのメールにマージされるのかどうなのか。まあ10月01日になれば分かる。「s」は使って数日ですが、「細かいところが良く工夫されているな」という印象。

 今朝驚いたのは、撮影した写真が過去の分については一週間分、直近のものについては一日ごとに撮影場所と同時に区分表示されること。これは便利です。写真ファイルのプロパティを見なくてもほぼ日時と場所を特定できる。

 使い込んでいけば、まだまだ驚きがあるような気がする。ぱっと見何ら変わらない「5s」だが、工夫はされている。ナイス。


2013年09月22日(日曜日)

 (18:34)今年の夏は2回に分けて合計10日とちょっと北海道にいました。前半は北海道の西部、後半は北海道の東(いわゆる道東)。小樽とか、洞爺湖、支笏湖とかの西も良かったのですが、やはり強く印象に残ったのは今まで行ったことがなかった道東です。

 兎に角もう景色が素晴らしい。そのいくつかは下に写真で掲載しました。フェースブックには一部アップしましたが、このコーナー(day by day)ではまだでしたので、今日アップします。写真の説明は以下の番号の順です。

 期待していなかったのに、台風一過の網走湖の朝の景色は今でも頭に残っています。静かな湖面と空の色が一緒なのです。その前の晩は凄い風雨でしたが、一過で綺麗な、実に綺麗な朝になった。

 網走湖だけではない。その近くのサロマ湖では噂の通りの夕焼けが素晴らしかった。霧に包まれていなかった摩周湖も良かったな。人が決して接近できない構造。こうでなければ環境を維持できないな....と納得。

 知床はもう数回行きたいと思いました。羅臼では専ら鯨を追う高速船に乗って荒れた海に出ましたが、ちゃんと見れましたよ。マッコウクジラが3匹一緒(珍しいのだそうです)に海に潜る直前10分ほど。潮吹きと尾びれを空に突き上げる姿を。彼等は一回潜ると1時間は潜っていると。ラッキー。

 イルカの10匹ほどの集団にも出会いました。ライブで面白かった。大雨の中で。この時の水でiphone5は具合が悪くなりましたが、許せる。北海道は食材も豊かだし、道東は観光施設も環境を破壊しない形で整ってきている、と思いました。

 それに温泉が豊かです。いろいろなタイプの温泉がある。雄大な景色、どこまでも続く畑。南下するロシアから北海道を守るために中央道路200キロを作った網走刑務所の囚人の方々など多くの方の努力の上に、今の北海道、そして日本があるな、と思いました。

  1. 霧に包まれていない朝の摩周湖
  2. 川湯温泉の近くにある硫黄山 噴出口の黄色い
  3. 網走湖の朝陽 台風一過で湖と空が一緒の色に
  4. 知床五湖のうち「一の湖」
  5. サロマ湖の夕陽 本当に綺麗でした
  6. 博物館ではなく、本物の使われている網走刑務所の前で
  7. 阿寒湖の巨大なマリモ
  8. 阿寒湖の夕陽

霧に包まれていない朝の摩周湖

川湯温泉の近くにある硫黄山 噴出口の黄色い

網走湖の朝陽 台風一過で湖と空が一緒の色に

知床五湖のうち「一の湖」

サロマ湖の夕陽 本当に綺麗でした

博物館ではなく、本物の使われている網走刑務所の前で

阿寒湖の巨大なマリモ

阿寒湖の夕陽


2013年09月20日(金曜日)

 (21:34)まだゲットしてから実際に触ったのは2時間ちょっとですが、「確かに進歩している」と思いました。LTEもよく繋がる。

 いつも仕事の関係で通りかかる赤坂見附のビッグカメラを「どの程度の混み具合」だろうと仕事が一段落した夕方に覗いたら、もう列はなし。試しにauに行って、「スペースグレーあります。64で」と聞いたら、「ありますよ」と。

 驚きましたね。その少し前にFTを読んでいたら、「イギリスでは”s”の実物がない。アップルは実は”c”を潤沢に揃えて、そちらで儲けようしているのでは」とかいう記事を読んだばかりだったので。へえ、日本では結構”s”が手に入るんだ、と思って。

 ”s”ならその色と思っていたので、手続きし、さらにもう一仕事してitunesで「5」と同期したら、もう問題なく順調に使えるようになりました。資産(ビデオ、写真、音楽など)も全部引き継いだ。私が今まで使って、「これはいい」と思った機能

  1. 指紋認証機能。一回登録(5本の指の指紋まで)すると指を軽く乗せるだけでゲットインできる。今までは4桁の数字(凄く危ない)を打っていたので、これは便利
  2. 一番下を上にスワイプすると、ログオンしていないときはカメラが、しているときはランプ、ストップウォッチ、計算機、カメラなどなどが出てくる。右上で画面縦横向きのオン、オフが出来る
  3. 操作感が非常に上がった。アイコンが少し変わったのでそれに慣れると問題なく「5」よりスムーズに使える。サクサク感がある
 などでしょうか。「5」の資産はしっかり受け継いでいるし、なくなって不便に感じるものは無い。電池の持ちも結構いいように思える。それとあと一つ驚いたのは、流石に回線を切った「4s」も使い道がなくなると思ってソフマップに持って行ったら、大事に使っていたせいか傷もなく「乗り換えキャンペーン」とかで10%増しとなって17200円で買い取って貰った。これは嬉しい驚き。

 auさんに買い取って貰おうと思ったのですが、既に回線を切って「wifiバージョン」として使っていたので、ソフマップさんに持って行ったもの。「午後には行列がなくなるだろう」との私の予想は当たりました。だって今回は売っている場所が多い。auを選んだのは、LTEの繋がり具合が今度は良いだろう、という予想から。

 しかし例えば”c”の黄色などのように、なかなか入ってこなかった機種もあったようです、ビッグカメラのauでは午後の遅い時間になって入っていました。あの”c”のカラフルなのも魅力なんですよね。

 ランプは便利なんですよ。以前は確かアプリで入れていたと思う。カメラの目の部分がライトになる。暗いところで便利。デフォルトになりましたから、アプリは入らない。また何かあったら書きます。


2013年09月19日(木曜日)

 (03:34)アメリカの中央銀行であるFRBが今回のFOMCで決めたのは、「QE3の縮小はせず、月間850ドルの債券購入も続ける」でした。その理由は「もっと証拠、データを見たいから」。

 日本時間午前3時前後の声明発表直後の脚気反応的なマーケットのムーブメントは、「ドル安、株高」ですが、まだ場中で引けではどうなるか分かりません。ドル・円は一時97円台があった。株価指数のいくつかは高値更新。

 「現行規模のQE3を続ける」という今回のFOMCの結論により、むしろ以下のような疑問が次々に出てくる。

  1. ではいつまで続けるのか。今年中には縮小を開始できるのか
  2. むしろバーナンキが議長職の間には縮小は着手できないのではないか
  3. そして仮に環境が整って縮小を始めるとして、そのペースは今回の決定によって速まるのか、それともゆっくりしたものになるのか
  4. 「QE3縮小観測」で一端アメリカに戻るように見えた資本フローは、また世界、特に途上国などに戻るのか
 などなどだ。声明全文を2回読んだが、前回の声明に比べて、特にFOMCがアメリカ経済に関する景気判断を弱めたと言うことはない。その証拠に声明には「The Committee sees the downside risks to the outlook for the economy and the labor market as having diminished, on net, since last fall」となっている。つまり「一年という単位で見ると、アメリカ経済とその労働市場のダウンサイド・リスクはネット(出し入れはあるが)では低下した」という記述がある。

 しかし声明は、「However, the Committee decided to await more evidence that progress will be sustained before adjusting the pace of its purchases」と「(QE3縮小には)もっと証拠、具体的にはデータを見たい」というスタンスを取った。

  では声明の中に見る「依然として残るアメリカ経済のリスク」をFOMCはどう見ているのか。拾ってみると、

  1. 「the unemployment rate remains elevated」(失業率が依然として高い)
  2. 「mortgage rates have risen further and fiscal policy is restraining economic growth」(住宅ローン金利が上がってしまい、さらに財政政策が経済成長の制約要因となっている)
  3. 「but the tightening of financial conditions observed in recent months, if sustained, could slow the pace of improvement in the economy and labor market」(今の債券利回り上昇などの引き締まり気味の金融情勢が続けば、経済と労働市場の改善ペースは鈍る危険性がある)
  4. 「The Committee recognizes that inflation persistently below its 2 percent objective could pose risks to economic performance, but it anticipates that inflation will move back toward its objective over the medium term.」(中期的には目標水準に戻るだろうが、今のアメリカのインフレ率は目標である2%を恒常的に、かつしぶとく下回っており、それらが経済にとってリスクになり得ることを我々は認識している)
 など。筆者はもともと「FRBはQE3の解消を急がない。その理由はインフレ率がずっと低いからだ」という考え方で、それをいろいろなところで述べてきた。今回の声明を読んで、「やはり基調的にFOMC委員の心に引っかかっていたのは、この最後のポイントだ」と思う。

 無論、秋には予算不足から政府閉鎖の危機があることなど、財政を巡る議論の行方を見たいという気持ちはFRBには当然あっただろう。しかしアメリカでさえ、デフレ、または超低インフレ継続の恐怖がすっかり消えたわけではないことが重要だと思う。

 この文章を書いている最中にバーナンキの記者会見が始まったが、彼は「いつQE3縮小に着手するのか」と当然記者に聞かれた中で、「データ次第だ」と述べているようだが、それは当然だろう。FRBにとっては「いつ」はあまり問題ではない。

 声明の最後に今回完全に付け加えられた文章がある。「In judging when to moderate the pace of asset purchases, the Committee will, at its coming meetings, assess whether incoming information continues to support the Committee's expectation of ongoing improvement in labor market conditions and inflation moving back toward its longer-run objective. Asset purchases are not on a preset course, and the Committee's decisions about their pace will remain contingent on the Committee's economic outlook as well as its assessment of the likely efficacy and costs of such purchases.」

 要するに、「労働市場とインフレ率に関するFOMCの予想が実現するとデータが指し示したときに、QE3の縮小をする」と言っている。「資産購入は継続時期を事前に決める種類のものではなく(Asset purchases are not on a preset course)、費用対効果もあるし、要するに経済見通し次第だ」と述べている。そりゃそうだ。

 今回の判断には、当然ながら反対者が出た。ただし一人だけ。Esther L. Georgeで、彼は「the continued high level of monetary accommodation increased the risks of future economic and financial imbalances and, over time, could cause an increase in long-term inflation expectations」というもの。つまり、「(今のQE3の継続は)経済と金融の不均衡拡大のリスクを増し、長期的なインフレ期待の上昇を招きかねない」というもの。しかし繰り返すが、反対者は一人で、これはQE3縮小をかなりの人が見ていた中では少ない

 それだけ、FOMC委員の中には慎重論が強かったと言うことか。

Release Date: September 18, 2013

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in July suggests that economic activity has been expanding at a moderate pace. Some indicators of labor market conditions have shown further improvement in recent months, but the unemployment rate remains elevated. Household spending and business fixed investment advanced, and the housing sector has been strengthening, but mortgage rates have risen further and fiscal policy is restraining economic growth. Apart from fluctuations due to changes in energy prices, inflation has been running below the Committee's longer-run objective, but longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee expects that, with appropriate policy accommodation, economic growth will pick up from its recent pace and the unemployment rate will gradually decline toward levels the Committee judges consistent with its dual mandate. The Committee sees the downside risks to the outlook for the economy and the labor market as having diminished, on net, since last fall, but the tightening of financial conditions observed in recent months, if sustained, could slow the pace of improvement in the economy and labor market. The Committee recognizes that inflation persistently below its 2 percent objective could pose risks to economic performance, but it anticipates that inflation will move back toward its objective over the medium term.

Taking into account the extent of federal fiscal retrenchment, the Committee sees the improvement in economic activity and labor market conditions since it began its asset purchase program a year ago as consistent with growing underlying strength in the broader economy. However, the Committee decided to await more evidence that progress will be sustained before adjusting the pace of its purchases. Accordingly, the Committee decided to continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month and longer-term Treasury securities at a pace of $45 billion per month. The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. Taken together, these actions should maintain downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative, which in turn should promote a stronger economic recovery and help to ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with the Committee's dual mandate.

The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months and will continue its purchases of Treasury and agency mortgage-backed securities, and employ its other policy tools as appropriate, until the outlook for the labor market has improved substantially in a context of price stability. In judging when to moderate the pace of asset purchases, the Committee will, at its coming meetings, assess whether incoming information continues to support the Committee's expectation of ongoing improvement in labor market conditions and inflation moving back toward its longer-run objective. Asset purchases are not on a preset course, and the Committee's decisions about their pace will remain contingent on the Committee's economic outlook as well as its assessment of the likely efficacy and costs of such purchases.

To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee today reaffirmed its view that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the asset purchase program ends and the economic recovery strengthens. In particular, the Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that this exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent, inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee's 2 percent longer-run goal, and longer-term inflation expectations continue to be well anchored. In determining how long to maintain a highly accommodative stance of monetary policy, the Committee will also consider other information, including additional measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments. When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; James Bullard; Charles L. Evans; Jerome H. Powell; Eric S. Rosengren; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen. Voting against the action was Esther L. George, who was concerned that the continued high level of monetary accommodation increased the risks of future economic and financial imbalances and, over time, could cause an increase in long-term inflation expectations.


2013年09月17日(火曜日)

 (06:24)あらら、サマーズは自らレースを降りましたね。ある程度予想された展開ですが、ということは本命はイエレン副議長になった。でもまだ分かりません。ガイトナーなどがいる。

 この日本の3連休の間に次期FRB議長レースは大きく展開。最有力候補だったローレンス・サマーズ氏は、オバマ大統領に書簡を送り、「不本意ながら自分をFRB議長の候補リストから外すよう」に要請した。

 オバマ大統領もこの要請を受け入れたとホワイトハウスは発表。この結果、週明け16日のニューヨーク株式市場では、Nasdaq指数はアップルの下げなどもあって下落したものの、ダウ工業株は120ドル近い上げで終わった。一時は170ドル近い上げがあった。一方ドルは弱い。

 サマーズ以外なら誰でも、「アメリカのQE3からの脱出はslow で gradualなものになる」との見方が台頭したことだ。私がこの文章を書いている時点で既に12人(犯人を含む)の死亡が確認されているワシントン海軍工廠でのテロ事件は、まだ市場ではあまり材料視されなかった。

 この事件はまだ不明なことが多く、詳細は今後明らかになる。死者の数は次々に多く修正されている。またテロに加わったあと二人(一人は死亡)の犯人が逃走中とされる。この点は不安材料だ。

 バーナンキ後任問題は、この数日間に大きく動いた。先週日経が「FRB議長、サマーズ氏指名へ最終調整」と報じて注目された。記事は「オバマ米大統領は12日、来年1月に任期切れとなるバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の後任に、ローレンス・サマーズ元米財務長官(58)を指名する方向で最終調整に入った。副議長には女性のラエル・ブレイナード財務次官(国際担当)を起用する意向」というものだった。これはこのコーナーでも紹介した。

 しかしその日経の記事を読んだ時も筆者は、「特に承認の権限を持つ上院には慎重論が多いし、過去にいろいろな問題を起こしているので大丈夫かな」と思った。実はこの日経さんの記事にアメリカのマスコミのフォローは全くといって良いほどなかった。

 サマーズがレースからの撤退を発表する直前に、ウォール・ストリート・ジャーナルには「For Summers, Path to Fed Job Gets Bumpier」という記事が掲載された。「bumpier」ですから、「よりガタガタになった」「より難しくなった」というものです。日経の記事にも、「民主党にはむしろ反対論者が多く、共和党の支持を得られるかどうか」という趣旨の文章があったと思うが、ウォール・ストリート・ジャーナルが取り上げているのはその民主党の内部での「サマーズ批判派の増殖」だった。

 新しく反対派に加わったのはモンタナ州選出のテスター上院議員。既に反対を表明している上院銀行委員会の少なくとも3人の民主党議員に加えて、4人目となった。彼は、サマーズが「a consensus-builder」ではない点を指摘。

 身内の民主党の中でも「サマーズ反対派」が強くなったことを受けて動いたのは、サマーズ自身だったと言うことです。この記事を受ける形でサマーズは自ら「後任レースからの撤退」を表明。自らは強く望んだものの、「形勢は不利」と見たのでしょう。

 サマーズの議会承認そのものが難しくなっていましたから、ある意味晒し者になるのを避けたとも考えられるし、身内の民主党内も纏められなかったオバマ大統領に対する反発なのかもしれない。

 これはオバマ大統領にとっての敗北です。外交でも厳しい状況に置かれた同大統領が、「国内人事でも厳しい状況に立っている」「彼の思うとおりには行かない」ということを示している。


2013年09月16日(月曜日)

 (06:24)ヤクルトのバレンティン選手が、昨日一気にシーズン57号までの本塁打記録更新を達成したんですな。ちょっと「異次元での達成」という印象がする。

 王さんなどの「年間55本」という記録を、まだ15試合以上残して一晩で2本も更新した。いったい何本まで行くのか。確かに彼は体を崩されても球を的確にヒットできる得意な視力と、球を遠くまで飛ばす能力を持っていると思う。

 中日のブランコなどとも違って、また過去のホームラン・バッターとも違って、体の構造が非常に柔らかく、死角が少ない。どのコースの球でも比較的うまくホームランに出来る。この後どのくらい記録を伸ばすのか楽しみです。やはり体の構造が少し日本人とは違う印象がする。

 話は変わりますが、それにしても今朝セリーグの順位表を見て、「阪神の貯金が....」と思いました。確か一番良い時には17くらいあったはずが、今朝は「8」しかない。

 20弱の残り試合を考えても、「全部なくなることはないだろう」とも思えるが、3連敗を2回すればやばい。最近全く勝ち越しがないので、「貯金ゼロ」の可能性はある。ジャイアンツももたついているのですが、2位の阪神が負けるのであれよあれよという間にマジックは「5」まで減少した。

 私の口の悪い友人は阪神のことを、「偏愛された出来の悪い子」と言うのですが、確かに関西に多い阪神ファンはがっかりしているでしょう。阪神の弱いのが好きだというファンもいますが、今はちょっと褒められない。もっとも「出来の悪い子供ほど....」という言葉もある。

 今年いつごろから勝てなくなったかを考えてみると、西岡と関本の両選手が「gratiii」でしたっけ、あの指さしの意味を明らかにし、Tシャツを売り出した頃からのような気がする。まそれはあまり関係ないでしょうが、この数年におけるシーズン終盤に来ての阪神の常なる不調は、このチームの抱えている問題を如実に表しているように思う。

 肝心なときに当たり前のプレーが出来ない。点が取れない。今年のシーズンを見ていて思うのは、セリーグでははやり一歩「巨人の試合巧者ぶり、当然の事を当然にやる力が一歩抜きんでている」という印象です。他のチームの“凡”が多すぎる。

 巨人と阪神以外のセリーグのチームは全く貯金がない状態です。連勝している広島もあと「5」勝ち越す必要がある。でないと、「シーズンで5割に到達しないチームの日本一」の可能性が出てくる。今の広島の勢いがこのまま続くとは思えませんが。

 それにしても、パリーグの楽天の快進撃は見ていて気持ちが良い。あれだけ良い投手が一人出てくると、「ここまでチームも変わるのか」という感じ。今年の日本シリーズでどのような快投を田中投手がするのか、本当に楽しみです。

 楽天が日本シリーズも優勝すれば、日本のプロ野球に新風が吹く。


2013年09月15日(日曜日)

 (01:24)日経さんは先日、「(次期FRB議長は)ほぼサマーズで決まり」といった記事を掲載していましたが、その後アメリカのマスコミでフォローはなし。逆に今見たウォール・ストリート・ジャーナルには、「dimmed Friday」と「その可能性は低下」とある。

 日経の記事にも、「民主党にはむしろ反対論者が多く、共和党の支持を得られるかどうか」という趣旨の文章があったと思うが、ウォール・ストリート・ジャーナルが取り上げているのはその民主党の内部での「サマーズ批判派の増殖」

 新しく反対派に加わったのはモンタナ州選出のテスター上院議員。既に反対を表明している上院銀行委員会の少なくとも3人の民主党議員に加えて、4人目となった。彼は、サマーズが「a consensus-builder」ではない点を指摘。

WASHINGTON―Lawrence Summers's prospects of becoming chairman of the Federal Reserve next year dimmed Friday, as an important Senate Democrat signaled that he would vote against the Harvard economist, should President Barack Obama nominate him to lead the central bank.

Sen. Jon Tester of Montana, considered a political centrist, joins at least three other Democrats on the Senate Banking Committee who are expected to vote against Mr. Summers if he is nominated.

The mounting opposition to Mr. Summers suggests his potential path to Senate confirmation is narrowing quickly. His nomination would need Republican support to advance from the banking committee to the Senate floor.

A spokeswoman for Mr. Tester said the lawmaker would oppose Mr. Summers in committee. "Sen. Tester believes we need a consensus-builder to lead the Federal Reserve," a spokeswoman for the lawmaker said Friday. "He's concerned about Mr. Summers's history of helping to deregulate financial markets."

 こうして身内の民主党の中でも「サマーズ反対派」が強くなっていると言うことは、サマーズ承認そのものが難しくなっているということを示すと同時に、外交でも厳しいオバマ大統領が、「国内人事でも厳しい状況に置かれている」「彼の思うとおりには行かない」ということを示している。

 時期FRB議長は、日経さんが書いているほど簡単には決まりそうもないし、決着はまだ先でしょう。


2013年09月15日(日曜日)

 (00:57)アメリカの実質的な大幅譲歩での米ロ合意、ということではないでしょうか。私が土曜日の午後に「意外と早く合意に達した」と思ったシリアの化学兵器に関する米ロの話し合い。

 中味は「1週間以内に化学兵器の詳細を申告するようシリアのアサド政権に要求。今年11月までに化学兵器禁止機関(OPCW)の査察官による検査を終え、化学兵器の製造設備などを破壊する。化学物質を含めた化学兵器全体の廃棄は14年前半を期限とした」(日経)というもの。「14年前半ですか、遅いな」というのが私の印象。

 紛争の当事者ではないロシアに話し合いの主導権を握られ、かつロシアがアサド政権に今回の合意をどのくらい遵守させられるか必ずしみ明確ではない中での合意。「アメリカが急いだ」という印象は拭えず、オバマ大統領は振り上げた拳を半分下ろしたままでこの半年くらいを過ごさねばならない。

 一度は「単独でのシリア攻撃」を表明した後での譲歩の連続。時間は確実にオバマ政権にアゲインストに動いた。まずイギリスが隊列から離れた。国民が選んだ議会が軍事攻撃に「ノー」を突きつけたのだ。

 次にアメリカ国内で議会、いやむしろ国民の賛成が得られない、という現実を突きつけられた。米ロ合意が成立しなければ、オバマ政権が陥った苦境は深刻なものになった筈です。その分、ケリー国務長官は合意を急ぐ必要があった。米オバマ政権の威信低下は避けられない。

 拳をもう一人上げている。今回の米ロ交渉にはフランスは同席もしていない。では、オランドさんの立場はどうなるのか。まさかフランス単独で懲罰に出ると言うことはないでしょう。しかし、アメリカがやると言ったら「やる」と言い、「やめた」と言ったら「やめ」では、プライドの高い国の国民は「なんだかな」と思うはずです。

 交渉の過程で、もしかしたら「シリア情勢全般の今後」を動かす合意が出来るのかと思って見ていたが、どうやらそれは出来なかったようです。つまりシリアの内戦そのものは今後も続く。反政府派は、「アメリカに裏切られた」と思うでしょう。

 内戦そのものは終結しないと言うことは、シリア国内での殺し合いが続くと言うことです。シリアでは既に国民2000万のうちの一割に相当する200万人が難民となって国外に出たと言われる。

 ではその中で、「化学兵器禁止機関(OPCW)の査察官による検査」が予定通り行われるのか。国連の査察団さえも発砲されて急いで帰ってきた。アサド政権が約束を実行しなかった場合の対応も重要で、アメリカは「国際社会の合意、具体的には安保理の合意による軍事制裁」を主張したが、それはロシアが飲むはずがなかった。そのところの合意は曖昧です。

 ということは、アサドが約束を守らなかったら、またアメリカは同じ問題に直面すると言うことになる。要するに「オバマ政権は国内的に不人気なシリア情勢への関与、それが例え懲罰的な攻撃でも出来なかった」という事実が残った。

 これは北朝鮮やイランの核問題を巡る国際的な枠組みづくりにも影響する可能性が大きい。米ロ間で合意が出来たのは良いと思う。しかし、鮮明になったのは「国際的役割のあり方を悩むアメリカの政権の姿」です。


2013年09月13日(金曜日)

 (14:57)アメリカの有力マスコミはまだそこまで報じていないので、その通りになるかどうか知りません。しかし、今日の午後2時アップで日経サイトが「FRB議長、サマーズ氏指名へ最終調整 」と報じている。記事は  

「オバマ米大統領は12日、来年1月に任期切れとなるバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の後任に、ローレンス・サマーズ元米財務長官(58)を指名する方向で最終調整に入った。副議長には女性のラエル・ブレイナード財務次官(国際担当)を起用する意向。」
 というもの。このコーナーにも何回も書きましたが、オバマ大統領のサマーズ好きは周知の事実。何故かは知りません。ウマが合うのかも知れない。無論サマーズ氏が有能であることは確かです。しかし特に承認の権限を持つ議会には慎重論が多いし、過去にいろいろな問題を起こしている。

 私はずっとイエレン氏が良いと思っていた。初の女性議長(FRB)になることもあるし、ずっとバーナンキを補助してきて、今の超緩和政策の考え方を理解している。サマーズはどちらかと言えば、今の超緩和を素早く解除する意見を持ちがちな人だと思われている。よってこの記事でドル高に移行。

 記事が「副議長には女性のラエル・ブレイナード財務次官(国際担当)を起用」としているのは、経済界にもアメリカ社会でも「女性FRB議長誕生」への期待感があったことへの配慮だという。ということは、もしも同財務次官の出来が良かったら、次は女性議長ということもあるということでしょう。

 ところで滅多にこういうことは書かないのですが、昨日インタビューしていて「そうだな」と思ったので、ここでも書かせてもらいます。それは女川漁港(宮城、人口の1割が依然行方不明とのこと)でサンマの水揚げが始まったことから、同漁港漁協の高橋さんに電話インタビューしたとき。

 「今年の秋はお一人一匹ずつ多くサンマをお願いします」とおっしゃった。「そうですよね」と私も思いました。油も今は非常に高い。もともとサンマは大好きですが、私としては「そうだ。なるべくサンマを多く食べよう」と思ったのです。焼きでも寿司でも。より多い同意者を募ります。


2013年09月12日(木曜日)

 (05:57)この冷徹なマーケットの判断を覆せるか、という問題でしょう。アップルです。

 ニューヨークの株価がある意味凄まじいことになっている。引値でニューヨーク・ダウ30種平均(工業株中心だが、最近ナイキ、ビザ、ゴールドマンなどを入れた)は135ドル54セントも上がって15326ドル60セントと史上最高値に接近したにもかかわらず、ハイテク株中心のNasdaq指数は4.01ポイント安い3725.01で終わった。

 その違いはもっぱら、前者には指数構成銘柄としてアップルが入っていないのに、後者にはウエイト重く同社が入っているということ。だから今朝のニューヨーク株価の市況記事は、「Stocks end largely higher」(WSJ)となっていて、「まあアップルが大きく下がっているし...」という書き方。

 アップルがどのくらいニューヨークのNasdaq市場で下げたかというと5.44%。「5S」「5C」発表前は500ドルを上回る局面もあったが、発表後初のフル取引となった水曜日は26ドル93セント下げて、467ドル71セントになった。アイカーン氏が「持っている」と言って上げた分をそのまま失った感じ。

 アップル株が下げる予兆は昨日のアジア市場でもう出ていた。中国でアップルに部品を提供していると思われていたり、組み立てに関与していると思われている銘柄の株価が大きく下げたからだ。つまり、マーケットは「5S」「5C」について、「期待を裏切る製品になる」(少なくとも”予想”に比して)可能性を意識したと言うことになる。

 それが使い手の期待を裏切るものかどうかは個人の問題もあり、分からない。私はいろいろ携帯、スマホを使ってきたが、今でも総合ポイントはiphoneがナンバーワンです。使い勝手がいいし、電池は持つし、太陽の下でも画面が見やすい。日本の携帯など見えませんからね。晴れた日と外では。株価が落ちたくらいではiphone は手放す予定は全く無い。しかしそれとは別にマーケットの見方、がある。

 「新製品に何か革新的な機能があるか」「アップルは依然としてスティーブ・ジョブズがいた頃の会社か」と聞かれるとちょっと違う気がする。発表会の様子をアップルのサイトでちょっと見たが、ジョブズがいた頃とは違って、次々の登壇者が出てくるのでちょっと戸惑う。兄弟で出ていた連中もいた。

 それがまた皆同じ台詞を発するのです。amazing とかincredibleとか、そういう感嘆詞が連発される。これにはちょっとひきました。「そりゃ、あんたらにとってだろう」と。最初ガガが登場したのも。誰かが絶対的にこの会社をコントロールしているという印象がない。それに前回問題となった地図はどうなったのでしょうか。どこにも記述がない。諦めたのか。

 でもこれはアップルだけの問題でもないような気がする。どの携帯、スマホの会社でも、「当面の機能は出尽くした」という印象があり、だから「価格に競争の原点が移ってきている」という面もある。アップルが発表した「C」はそういうコンセプトにしては高いので、「まだアップルはハイエンドを狙っている」ということになる。多分利益率を落としたくなかったのだと思う。しかしあの値段では中国の一般消費者ではきつい。ではなぜ「C」を作ったのか、という問題に直面する。

 「C」は先進国でこそ売れるかも知れない。だって、カラフルで面白そうじゃないですか。日本では高校生が「kawaii」と言って買いそうな気がする。親も『「C」ならいいか』と。多分アメリカでもそうでしょう。「C」は意外な売れ方をする製品になる可能性がある。

 ノキアが身売りし、ブラックベリーが秒読みで、日本のメーカーも次々撤退。一見手元デバイスの世界は集約化が進んでいるように見える。しかしこれは「次」に向けた大きな動きの前哨戦かもしれない。何かのブレークスルーの。

 各社のシェアが大手寡占の状態となっている世界の自動車業界の世界でテスラが快走しているように、世界のどこかで今のちょっと技術的に「行き詰まり感」のあるお手元デバイスの世界で、「革新的な製品」が出てくる環境は整ってきた、と思う。寡占の世界に消費者はワクワクしない。

 それはデザインか、機能か、その二つのマッチングか。それはウエアラブルか。そういえば日産もスマートウォッチを発売すると。面白いところから、面白い機能のお手元デバイスが出てくるような気がする。


2013年09月11日(水曜日)

 (11:57)約16分間続いたオバマ大統領のシリア問題に関する国民向けスピーチは、決意に満ちてはいましたが、苦渋にも満ちたものでした。最初聞いていたら「シリアの体制を絶対懲罰しなければならない」という雰囲気で、「ありゃ、攻撃するのか」と思った。世界のマーケットもここまでは緊張して、例えば東京の株価はその直前の水準から下げた。

 しかしその後、このスピーチで一番重要なポイントが来た。「I have therefore asked the leaders of Congress to postpone a vote to authorize the use of force while we pursue this diplomatic path.」という部分。これでマーケットの緊張感は解けた。

 つまり、それまで外交努力(this diplomatic path)をするから、対シリア武力行使に関する議会の採決を待ってくれ、という部分。議会は「yes」と言わないだろう環境下なので、大統領の言葉には「逃げ」を感じる。

 それは置くとして、ということはこれからの外交努力が重要だということです。ケリー国務長官が走り回ることになる。一方で、聞いていて思ったのは、この演説が「化学兵器さえ使わなければ、アサド政権は国内で何をしても良い」とも受け取られかねない内容だったこと。

 そこには、オバマが何回も言った、「アメリカは世界の警察官ではない」という言葉と「しかし(化学兵器不使用などの)倫理の警察官ではある」という含意の境界線を巡る問題が横たわる。聞きようによっては、「それはアメリカの選択」「それはそれぞれの大統領の選択」とも聞こえる。

 アメリカは今後何十年にもわたってこの問題で悩むんでしょうね。何せ私が数えただけで、この16分の演説に「ask」という単語が10回も登場する。多分意味のある単語としては一番出てくる回数が多い。

 それはアメリカが「自問自答」している姿にも映る。議会がこの演説をもってしても対シリア攻撃開始には躊躇するだろう現実を考えると、アメリカは「決裂したらやるぞ」という姿勢を貫きながら、ロシアや安保理、シリア政府と交渉して、「これで化学兵器が使われない環境が出来た」として引く可能性が高いと思う。

 ということは、今はアメリカよりもロシアの方が実質的なバーゲニング・パワーを持っている、ということだ。そこをどうアメリカが乗り越えられるのか。そうか今日は「9.11」か。


2013年09月11日(水曜日)

 (07:57)ははは、今回のiphoneの発表会のキーワードは、何と言っても「チープ(cheap)」でしょう。文章を読んでも、関連するビデオを観ても、「cheap」という単語が繰り返し出てくる。そんなに「チープ」「チープ」と繰り返したら、それを買うつもり人が最初から気分を害するのではないか、発売後それを買って持っている人がいたら、「ああ、チープバージョンね」と言われて嫌じゃないのか、と思うくらい。

 発表によれば確かに安い。廉価版の呼び名である「5c」の16ギガバージョンは、アップルの宣伝によれば「99ドル」。今はちょっと円安ですが、「10000円を切る」と言えないこともない。「c」はChina の「c」だとも言われるので、そうか中国でメチャ売れるかも、と思うが、どうもそうではないらしい。

 ウォール・ストリート・ジャーナルに今朝の早い段階から、「Cheap iPhone Might Not Be Cheap Enough in China」という記事がある。それは端的に言うと、「輸入関税などがかかり、中国の一般の人が直ぐに手を出せるほど新型iphoneは安くないですよ」という内容。この中には

In part that’s because more so than in any other market, Apple stands to gain sales in China from the cheaper offering thanks to the country’s huge number of low- and middle-income smartphone users. But it’s also because in China the new iPhone quite frankly won’t be all that cheap.

The iPhone 5c is expected to be priced at around 3,000 yuan ($486) in China, significantly less than the 5000 yuan Chinese consumers had to fork out for the old iPhone 5. With the cheaper phone, Apple will no doubt gain sales and market share. But it will still fail to reach the majority of city dwellers, according to a projection from the Wall Street Journal based on income distribution data from research firm CEIC Data.

 いや、どのバージョンの「5c」のことを言っているのか分かりませんよ。32ギガか64ギガか。しかしこの記事に示された「3000元 486ドル」というのは、確かに簡単に普通の中国人が出せるお金ではない

 見栄っ張りの中国人が、「チープチープ」と言われながら、自分達の購買力からするとちょっとお高いiphone 5c をどのくらい買うかは見物ですね。今からどうなるか楽しみ。「5c」発売の一つの狙いは、「廉価版を出して、偽物追放」だった筈ですが、これでは中国で「5c」の偽物が直ちに登場しそう。

 「5s」については、あまり発表に驚きはない。ま予想された通りですか。指認証というのはPCでさんざやっていますから、斬新な感じはあまりしない。4桁の数字よりは確かにセキュリティーは高くなる。ios7は一度見たことがあるのですが、確かに綺麗です。非常に平面的な印象がする。多分晴れの陽の下でも綺麗に見える。

 うーんどうしようかな。ま、出てから考えます。というのは、iphone は一年使うと本当に電池能力が落ちる。「一年たったら買い換えなさいよ」と言っているような感じ。今も「4s」がwifi専用として家にあって、主にラジオとして使っていますが、こちらの電池の減りは凄い。だから多分2年は使えない。

 ま、何らかの形で電池を替えて「5」を使い続ける手はあるのですが、カメラの画素数はあまり上げたくないし、いろいろあります。ま、手に取ってみるのが楽しみ。サイトは圧倒的にカラフルになりましたね。「c」はカラフルになりますから。ドコモね。今度買うならドコモかな。電波がどのくらい変わるのか、変わらないのか試しても良い。


2013年09月10日(火曜日)

 (14:57)アメリカによるシリア攻撃が回避される可能性は著しく高まった、ということでしょう。「シリアの持つ化学兵器を国際監視下に置く」というロシアの提案とそれに対しするオバマの姿勢。

 オバマはアメリカのテレビなどに「could potentially be a significant breakthrough」と述べている。むろん、議会対策上、「これで解決」とは言えません。そう言った瞬間に、これまで議会の支持を取り付けようとした努力が水泡に帰す。採決はまだ先です。

 むろんこれは混迷するシリア情勢全体の解決策ではない。「アメリカがシリアを攻撃し、それによってより大きな混迷が生まれる危険性」があるという危機シナリオの回避に過ぎない。内戦はまだ続いている。

 時間の経過の中で明らかになったのは、オバマ大統領のシリア攻撃警告に対する国内、国際社会での反対論の高まりです。アメリカ国内での世論調査でも、反対が六割前後に上っている(CBSでは61%)。これでは議員は賛成できない。次の選挙が怖いので。

 懲罰が必要なのは分かるとして(もしアサド政権が化学兵器を使用したとして)、兵士を使わない空爆だけでの懲罰は、シリアの現体制に深刻な打撃になるとも思えない。「アメリカはアサド政権を倒す意図はない」と明言してしまっているので。

 となると、どちらにしても中途半端に終わりかねなかった。今回の提案を切っ掛けに攻撃は避けられるかも知れないが、オバマの国際的評価は非常に低下すると言うことになる。今オバマ大統領の頭の中は、「それをどう回避するのか」でいっぱいなのでしょう。

 どちらにせよ、シリアの内戦状態は長期化する可能性が高まってしまった。それこそが困った問題である。


2013年09月09日(月曜日)

 (19:57)大阪に向け新幹線に乗ってから初めて今日新聞を開いたのです。夕刊を見て、「なんでこんなに朝刊で扱うような話題(大部分はオリンピック関連)が多いんだろう」と思ったら、今朝は朝刊がなかったんですね。今気がついた。

 東京におらず、週末はちょっと移動していたので、朝は新聞も気にならなかった。ということは、何とオリンピックの東京開催決定を日本の新聞は一日半遅れで紙面に反映しているというわけですか。いいんですけど、いかにネットの方が時宜を得たメディアになったかと言うことですね。

 それにしても、IOCの決定プロセスというのは複雑ですね。読んでいて「へえ」と思う。それでも東京は第一回投票を40〜42と読んでいたらしいから、正確に状況を掴んでいた、読めていたと言うことになる。匿名投票なのに、どうして読めたのか ?

 でもこれからが勝負ですよ。今日の株式市場のようにただ”歓迎”とはいかないでしょう。自然(最大の脅威は地震)との闘いもある。なるべく協力して良い大会になることを。

 それにしても、日本を含めて世界のあちこちで「誤報」、つまり「東京落選」が流れたようで。多分第一回投票で第一位の東京への挑戦者を決める「ふるい落としの投票」で、残った2都市に東京がなく、それが「落選」という勘違いを生んだんでしょうね。紛らわしいことです。

 それにしても今週、来週とイベントが多い。明日はアップルの新製品発表ですか。たいして新機能はないだろうから、どう発表するのか。途上国の「C」には興味があるな。どんな機能を削るのか。それともアプリ依存にするのか。

 この週末はたまたまKDDIの電波の入りが非常に悪いところにいたので、そういうところでもドコモの電波の入りは良かった。だから、買い換えるとすると「どちらに」と多分迷う。もっともどの会社が日本で本当にアップルの新製品を扱うのかはまだ正式には不明ですが。


2013年09月08日(日曜日)

 (07:57)ははは、思わず「ボランティアでもしようかな」と思いました。

 なんか予感がして朝5時半前ごろ起きて時間を見て、「あれ、どこか決まっているのでは」とスマホを見たら、トップに外電で「Tokyo was chosen....」とかなんとか表示が。へえ、勝ったんだ、と。

 良かったんじゃないですか。2回も3回も負けるのは癪だし、日本にとっても良い影響があると思う。ヨーロッパ偏重のオリンピック開催傾向を少しでも和らげることが出来る。以前は、個人的にはイスタンブールがいいと思っていたのですが、あの状況ではなかなか難しい。

決定の朝の99里の朝陽  それにしても、記者会見などを聞いていて、日本の新聞記者のレベルというものを考えていました。首相担当の記者が行っているのでしょう。聞くことと言ったら、オリンピックというよりは、「消費税は?」と。アホじゃないかと思った。写真はオリンピックが決まった後外に出た九十九里の朝陽です。

 招致に携わった人々の会見は、イスタンブールやマドリードに敬意を払った良い会見、良いスピーチだったと思う。猪瀬知事のそれを含めて。安定感があって。対してちっとも国際化しない日本のマスコミ、というわけですか。

 オリンピックの複数開催に関しては、このサイトがまとまっていると思う。アメリカは合計8回もやっているんですね。

 ナビについては、ロンドン在住で旧知のKさんからメールを頂きました。私も何回も行ったロンドンの三越が今日閉店だそうです。

 超ご無沙汰しております。昔、住信時代にドイツ/フランクフルトでお世話になりました。当地でも伊藤さんのDayByDayのコメントなどよく拝見しております。

 ところで、表題のご質問に関してです。現在私が当地で使っているポータブルカーナビでは、走行中の道路の制限速度と実際の車の速度を画面に同時にリアルタイムで表示し、超過速度が例えば5マイルを超えると該当の速度表示部分が赤い警告表示に切り替わります。(音は鳴りませんが、やり方によっては鳴るようにセットも可能かもしれません)

 たぶん、こういったサービスのことをおっしゃっているのですよね。当地では盗難が多いせいか、カーナビはほとんど携帯型が主流で値段も100ポンド前後からあります。画像表示は日本と比べると相当加減ですが、制限速度情報や速度違反計測装置の設置場所の情報などはデフォルトで付いており充実しております。

 ちなみに音声ガイドは世界20ヶ国語程度から選べ、英/米語、独、仏、スペイン、中国語(3種類)だけでなく日本語もあります。(日本語は少し文法が変ですが)  以下、メーカーのHPですが参考まで。(欧州でTomTomといえばカーナビの代名詞的存在です。)http://www.tomtom.com/en_gb/products/?WT.Click_Link=top_nav 今度、訪欧の際は是非お立ち寄りください。

 ありがとうございます。そうだな、久しくロンドンには行ってない。どうなっているのか。


2013年09月07日(土曜日)

 (06:57)朝起きてみたら、これまた神の案配のようなニューヨーク市場の引けになっていました。ダウ工業株30種平均は下げ(14.98ドル安)、Nasdaq(1.23)とSP(0.09)の上げ。雇用統計で出てきた数字が神業のような数字でしたから、この引けも仕方ないか。

 もっともここに落ち着くにはアップ∩ダウンがあった。寄り付き急落。14789ドルがあったとウォール・ストリート・ジャーナルには痕跡が残っている。これはプーチンが確か「アメリカがシリアを攻撃しても、ロシアはシリアへの武器供与を続けるし、アサド政権を支援する」と述べたため。

 これで「米ロ対立」はては、「米ロ代理戦争」の連想が市場に走ったため。それが金曜日のニューヨークの安値。しかしその後は、「それはない」という見方も出て、いったんはかなり上げました。

 私のiphone上に残っているCNBCの速報には、「ニューヨーク・ダウは15000ドルを回復」とある。実際に見ると、高値は15010ドルがある。それが高値で、つまり日中のアップ∩ダウンは220ドルに達したと言うこと。

 そんな乱高下があったのに、引けはダウが小幅安、SPとNasdaqが小幅高。ダウの引けは14922.50ドル。ほとんど笑えますね。マーケットに参加していた人も、「今日は疲れた」と思ったでしょう。

 難しくなったのはFEDです。再来週のFOMCはどうするのか。彼等が注目する雇用の動きはどうみても「強い」とは言えない、というのが8月の雇用統計のメッセージです。7月の大幅下方改定を含めて。そしてインフレ率は安定している。論理的には「先延ばし」との見方が台頭する。

 アメリカの景気指標には強弱が入り交じっている。多分景気はそれが、つまり「入り交じり」が実体なのだと思う。アメリカの乗用車の販売が好調なのは、リーマン・ショック以降買い換えを控えていた層が、一斉に買い換えているとも考えられる。アメリカにおける乗用車の耐用年数、というか「使い続け年数」は増加していた。でもさすがに買い換えの時期が来た。

 とすると、乗用車の売り上げが良かったことで景気に強気になったのは行き過ぎだったのでは。普通の人が買い物をする小売り店の売り上げは弱い。ま、これからも綱引きが続くのだと思う。強くも弱くもない景気。これは日本や欧州が長い時間を過ごした環境でもある。


2013年09月06日(金曜日)

 (21:57)アメリカからは、「神業」のような統計が出ますね。最近。

 予想が17万5000人のところに16万9000人のプラス(非農業部門就業者数)、そして予想が7.4%で横ばいのところに7.3%の低下(失業率)。ポジションがドル買いに傾いていたであろう外国為替市場では、円がいったんはドルに対して上昇(円高)。対して完全様子見だったヨーロッパの株は上昇、という展開。

 この増加数は、アメリカの失業率を今後力強く下げるには足りないなと思いながら、今アメリカの新聞の記事が出てきたのでちょっと読んでみると、驚くのは7月の同就業者数の大幅下方改定。16万2000人増の当初数字が何と10万4000人増に下方修正されている。

 今週は失業保険新規申請数などが強かったので、「もっと強い数字が出る」との予想が多かったのに。本当にアメリカの統計は予想がつかない。7月分のこれだけの下方改定は、予想する向きがなかったのでは。ま、ニューヨークの株式市場の開場はこれからです。

 うーん、難しいな。ちょっと雇用の側面からはQE3の縮小はお墨付き、とは言えない。ヨーロッパの株が上がっているのはその読みかも知れない。しかしその後も外国為替市場でドルが弱くなり続けている訳でもない。ニューヨークの開場を待ちましょう。

 それはそうと、今夜は日本にとっては野球がキューバを10対0でコールド勝ち(高校生のワールドカップ)、サッカーが当然ながら3対0でグアテマラに勝利と、なかなかやってくれた夜でした。サッカーは生かな。日テレが。野球はBS朝日が中継していた。

 今週のポイントはあと、オリンピックの招致で東京が勝てるかどうかですか。それは正直分かりませんね。新聞記者の質問は今に偏りすぎている。どの国に対しても。「7年後」なので。ま、日曜日の朝まで待ちましょう。


2013年09月06日(金曜日)

 (14:57)何事もそうですが、「時宜を逸するとインパクトが落ちる」ってことですか。

 朝起きてネットのニュースを見て、「へえ」とは思いましたよ。しかし「これは凄い」という印象は全くしない。「今頃か」という印象。ドコモのiPhone扱い。仮にこれが1年前に発表されていたら、もっとインパクトはあったかも知れない。

 今日のドコモの株価の動きもそういう感じだった。朝一がどーんと上がったのですが、その後はずるずると水準を下げた。今は昨日に比してちょい高程度。ドコモにとって凄いlong-lastingなインパクトと見ている投資家はいない感じ。

 なぜって、iPhone そのものはもう既にかなり普及している。「ドコモがiPhoneを出してくれれば」という人は確かにまだいますよ。しかしG3にしろLTEにしろ、各社の繋がり度はかなり錯綜状態。3Gはいいが、LTEはダメとか。かつ新型iPhoneがLTEにしろどの電波帯域を使ってくるのか分からない。出てから検討、という世界。

 しかも今回の決定は「両者ともちょっと追い込まれた末に」の印象が強い。ドコモは顧客流出に悩み、アップルはシェア低下に悩んだ。多分アップルは中国でもビッグキャリアと手を結ぶ。ビッグキャリアが日本ではドコモだったというわけです。

 私のように、「二個持ちしていたが、どうしよう」と悩む向きは出てくるでしょう。日本での「二個持ち」の理由はいろいろある。かけてくる人を分けて、一台は仕事、一台はプライベートという使い方もある。

 私は単純に「spモードメール」のアドレスを変えるのが面倒、でもiPhoneは必要という理由。しかし仮にドコモiPhoneが同メールシステムも使えるようにするとしたら、「じゃ、どうする」といった選択になる。

 までも、しばらくたってからですかね。ドコモが今まで構築してきたサービスがどうなるのか。アプリになるのか、それとも何らかのバイパスを設けるのか。その辺がはっきりしてから、自分としてもどうするか考えます。

 アクオスでドコモのLTEを使っている限り、まだ新幹線の米原ー新大阪、小田原ー新横の間のLTE電波は弱い。その辺かな。


2013年09月05日(木曜日)

 (09:07)昨日の私が発した問いに対して、このサイトを教えて下さった方がいらっしゃいました。ありがとうございます。

 そりゃそうだ。リミットを課している方も、どうにかして守って貰おうと考えるはずですから。ただしこの案だと「設置したセンサー」で関知する方式。つまり新たな設置が必要。私はナビが当該地点のスピード制限を関知すれば、その時の車のスピードとの差を認識できると思ったのですが、そうは問屋が卸さない ?

 それにしても、「これから重要イベント」という前に東京の株は連日の上昇、ドル・円は一時100円台とマーケットの動きが激しい。薄商いの中で相場が動いている。明日は米7月の雇用統計、そしてG20での議論。多分アメリカとロシアの間の論争は激しいものになる。

 日曜日の朝はオリンピックの2020年開催地決定。その後はFOMCと続く。秋は相場が大きく動き季節ですが、今年もまたいろいろありそうな予感。


2013年09月04日(水曜日)

 (09:07)じみーに予算を使って告知が行われていました。9月に入った皇居周り。

 9月に入って初めて朝東京にいたので、「どないなったかなあるルールはと思って回っていたら、ありましたありました。代官町通りに。いろいろ考えたんでしょうね、どうやって告知するか。

 江戸時代のおふれのようでもおかしいし、周囲の都内でも特有な環境にマッチしなければいけない。あまり目立っても行けないし、目立たなくてもいけない。その努力は認めます。緑のベースに白抜きの文字。結構しっくりきていた。

 しかし良い面もあるのですが、あの表示では反時計回りの人しか気付かない。時計回りの人には見えない。加えて表示は日本語だけなので、日本語が見えない人には何のことだか分からない。この二点が欠点かな。

 もっとも私が見かけたのは代官町通りだけ。その並木にルール9箇条でしたっけ、それが続けてかけてある。そこだけだったな、気が付いたのは。あと他のところにも表示があるのかもしれない。

 ところで、このコーナーをお読みの方で、次のようなナビか機械をご存じの方はいませんかね。つまり、当該道路のスピードリミットを車が例えば15キロ超過したときには、何らかの警告を出してくれる装置。例えば「時速40キロ」の道路上を走っている時には、車のスピードが55キロになったら、ランプがいいな、警告してくれる。

 というのは、今の車って性能がいいから、ちょっとアクセルを踏むと直ぐにスピードが出る。そうすると潜在的に取り締まりの対象になるというわけです。ま、国家公安委員長がスピードリミットと取り締まりに関しては問題提起しているのですが、だからといって何か結論が出たわけではない。

 ナビは到着時間を予測するときに、そのルート上の各道路区間のスピードリミットを把握している筈です。ということは、どこからどこまでは「50キロ制限」とかはある程度分かっているとも思える。

 それが使えないか、という発想です。どなたか知っていたら教えて頂ければ。だって「今何キロで走っているのか」と常にメーターを監視しなくてはいけない、というのはむしろ危ないでしょう。


2013年09月03日(火曜日)

 (13:07)やっぱり、私たち一人一人の「皮膚感覚が一番正しいのか」というのが印象ですね。いろいろ技術的限界や制約はあると思いますが、「気象庁って」という感じ。

 正直、「今夏やっぱり異常気象 気象庁検討会 猛暑・豪雨・極端な少雨」という昨夜からのニュースはまだ許せる気がする。なにせ皮膚感覚としては「still going」な事ですから。でも「やっぱしな」という印象。でも「そんなの感じていた」という印象もする。

 対して今日の昼に見付けた「関東の梅雨入り、実は遅かった 気象庁が修正」は、「今頃なんやねん」という印象。だって数ヶ月もたっての今頃での修正。

 関東に住んでいる人間にとっては、6月の上旬はずっと「梅雨入りしたと言うけど本当かな」というのが偽らざる印象だった。だってちっとも梅雨ではなかったのだから。たまたま5月の最終週にちょこっとその雰囲気があって降っただけ。その後は良い天気。

 それを今頃になって、「実は6月の10日からが梅雨入りでした」と言われても、「今更」という印象。そりゃ難しいと思いますよ。平均降雨量とかいろいろ集めないと「梅雨でした」とは科学官庁である気象庁としては言えない。

 しかしな、今頃今年の梅雨入りは実は6月10日(当初”みられる”宣言は5月29日)で去年より遅かった、と言われても、さんざんそれまでに「今年の梅雨入りは例年になく早い」と報じてきた報道機関の立場や、我々の「2013年の梅雨入りはすごく早かった」という記憶はどうなるのか。

 科学的過去分析と今進行しつつある現実。まあ我々が大切にしなければならないのは、無論現実でしょうね。現実の皮膚感覚。それが大事。


2013年09月03日(火曜日)

 (12:07)今にも降り出しそうな、いやちょぼちょぼ降り始めた大阪を出て新幹線で東京に向かっていますが、ずっと厚い雲。台風17号が迷走気味ながらも日本の九州に接近していて、この週末を含めてちょっと天気は悪そう。と書き始めたら、米原のあたりは凄い雨。

 それにしても、関東の竜巻の話題が大きかったので全国ニュースとしては順位が落ちてしまったが、昨日の関西の雨も改めてビデオを見ると凄まじい。身を守らなければならない対象が急に増えたように思う。豪雨、竜巻、台風、猛暑などなど。

 それにしても「supercell」って、最近覚えた言葉です。「cell」は細胞という意味ですから、「気象用語で面白い使い方だな」と思いながら今朝調べたら、「大小さまざまな規模の低気圧を構成する空気の塊」と。なるほど。

 その中では空気が反時計回りで上昇し、そして当然ながら上がったものは急激に下がる。その大きな空気の動きの中で竜巻が発生すると。地表が温かく、上空に寒い空気が入り込んだときに発生しやすく、そういう意味では9月、10月が一番多いとか。

 避難方法は結構はっきりしている。ビルなど堅牢な建物の一階。かつ窓が少ない方が良く、あってもカーテンががっしり閉めてあるところ。窓が壊れますから。一番良いのは窓のないトイレや浴室だそうだ。

 案外ダメらしいのは車。そういえば、昔竜巻に関するアメリカの映画で車が乗っている人含めて軽々と車が吹き飛ばされる様子が映し出していた。上がった物は落とされるから、車も竜巻の中では同じ運命と言うことになる。ゴルフ場のようなところだと、「バンカーの中」と誰かが言っていた。一生のうちに遭遇する可能性はそれほど高くない。しかし他対応策を知っているにこしたことはない。

 それにしても、夏の間のちょっとハイテンションな空気から、新幹線は一転して落ち着いた雰囲気。圧倒的にビジネスマンが目立つ。その間に海外からの旅行者が少々。夏のバカンスシーズンも一段落して、海外からの旅行者もちょっと減り気味かな。


2013年09月02日(月曜日)

 (20:07)やっぱし凄い時代ですね。一般の方が直ぐに動画を撮ってマスコミにそれを提供出来る時代。多分現場にいたなら私でもするでしょうが、それが普通になってきたということ。

 しかし今のところ私がちょっと見た範囲では、この動画を載せている新聞社のサイトは朝日だけ。撮影者からの連絡があり、それをゲットできたのは朝日だけという構図ですか。今移動中なのでテレビやユーチューブはまだ確認してありませんが、当然こうした「差」は出てくる。

 この動画を撮った方がマスコミに動画を提供しようが、提供しまいが勝手ですから、それをゲットできるところと、そうでないところが出てくる。そういう時代に入ったと言うことでしょうか。

 以前はテレビに出てくるような動画や新聞に載るような写真は、プロの人が撮った物が多かった。しかしもう「数」が違います。誰もがカメラマンの時代。たまたまそこにいるのは、普通の人のケースの方が多いのでしょう。

 ところで今日はある意味、「当然だろうな」ということが。世界中の株が「アメリカのシリア攻撃先送り」で大幅に上昇。特にヨーロッパの株が大幅な上げです。そりゃそうだ。今は経済の6〜7割が消費で出来ている。その消費をする消費者が、戦争の開始を歓迎するはずがない。

 それにしても、オバマは難しい道を選んだものです。今見たワシントン・ポストには、「Syria resolution will be ‘a very tough sell’ in Congress, lawmakers say」という記事が。特に下院ではアイデアとして売れないでしょう。オバマにとっての正念場です。


2013年09月01日(日曜日)

 (07:07)うーん、またまたですが、オバマは苦しいな。「(イギリスの議院内閣制の下での首相と違って)大統領だから直ちにシリア攻撃を決定する権限があるし、それも出来る。しかしやはり国民の間にも議論があり、9日まで開かれない議会に承認を求める」....。

 日本時間の午前2時過ぎにローズガーデンに出てきたオバマが発した言葉の中味です。ニューヨーク・タイムズの表現を借りれば、次のようになる。

In an afternoon appearance in the Rose Garden, Mr. Obama said he had decided that the United States should use force but would wait for a vote from lawmakers, who are not due to return to town until Sept. 9. Mr. Obama said he believed he had the authority to act on his own, but he did not say whether he would if Congress rejects his plan.
 直ちにいろいろな問題が頭に浮かびます。「では、議会が承認しなかったらどうなるのか」については、ニューヨーク・タイムズの記事には、「オバマは何も言わなかった」と書いてある。ということは「やめた」という可能性もある。彼の気持ちの中ではやりたいのでしょうが。

 あと「フランスはそれでokを出したのか」「議会の承認が得られなかった場合には、仮にやるとして攻撃はより限定された、狭い範囲のものになるのか」「その場合、アサド政権に懲罰を与えたと言うことになるのか」......。

 化学兵器など使った体制はパニッシュされるべきだという議論は頷けます。ただし、「誰がやったのか」について今は論争がある。ロシアはアサド政権ではない、と言っている。イギリス議会が攻撃に前向きだったキャメロンのプランを葬り去ったのには、「証拠が希薄」という理由もある。

 いずれにせよ、「シリアを巡る問題は、少なくともあと10日は方向が出るのに時間がかかるし、やったらやったであとの中東の情勢がどうなるか読めない」という難しい局面を続けると言うことです。いやーな状況が続く。



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