2014年02月27日(木曜日)

 (23:25)ウクライナ情勢はややこしくなりましたね。今見たウォール・ストリート・ジャーナルには「Crimea Parliament Is Seized, Raising Ukraine Tension」とある。つまり、クリミア自治共和国の議会が占拠された、というわけです。

 占拠したのはむろんキエフの親欧米派勢力ではない。むしろ「ロシアへの回帰」を狙う一派。だから今は議会の建物の上にロシアの旗がたなびいている。一方ウクライナの政変で大統領の実権を失ったヤヌコビッチ氏はこれまで行方が知れなかったが、「ロシアがロシア領土内で受け入れ、保護したことが27日明らかになった」と共同電が伝えている。

 「多数の市民を殺害した犯罪者としてウクライナの新体制が国際手配した同氏をロシアが受け入れたことで、新体制や政変を支持する欧米との対立は一層先鋭化するとみられる」とその共同電は続く。

 最初は「まさかそんなことは」と思っていたのですが、ソチのオリンピックも終わった中で「ウクライナが二分割される危険性」も出てきたと言える。少なくとも欧米とロシアとの対立関係は深まる。それはマーケットにも大きな影響が出てきていて、ヨーロッパ株は全般に安く、ユーロは対円などを中心に一時大きく下げた。

 私が少し心配しているのは、ロシアがウクライナで問題を抱えたために、対日で北方領土での譲歩余地が狭まるのではないか、ということです。ロシアとしてはヤヌコビッチ政権を失ったことで、心理的には「領土で西側にやられた」という状況。それはプーチンにとって痛手です。

 それとの関連で、プーチンは対日で融和的な姿勢は出来なくなると見ることが可能です。多分ロシアがキエフを今押さえた勢力を武力をもって追い出すことはない。しかしクリミア半島の情勢は先行き不透明です。どちらにせよ、ロシアは少なくともウクライナの半分を失う。

 ヤヌコビッチ氏は27日に声明を発表し、その中では「自分は依然として大統領だ」とし、合法的に選ばれた大統領の地位を主張したという。ロシアがこの主張を背景に特に西南部に行動を起こす危険性は残っている。

 ほんにややこしい。


2014年02月26日(水曜日)

 (11:25)今年に入って初めてまじまじと見ましたが、「もう引退させてやったら」と思いました。東京の染井吉野の開花を気象庁が判断する標準木(靖国神社境内 正面の門を入って右側の一本)に関してです。

もうかわいそう  とにかく見て下さいよ。右側の写真は今朝私が撮ったものですが、支え木が4本とか5本とかに達している。これだけ支えないと木が持たないということです。去年はこんなことはなかったと思う。確か一本だったような。今年の雪の影響でしょうか。

 神社の方と少し話したら、「もう老木ですから.....」と。「じゃ、代替させる計画はないんですか」と私。「ないみたいですね」と神社の方。でもちょっとかわいそうでしょう。これを「標準木」とするのは。

梅は当然開花しています  標準木と言えば、大阪の梅林(大阪城下)には「梅の標準木」があります。梅は桜と同じくらい、いやもっと種類が多い。梅林を歩いているとそう思います。その中で梅林では左の写真の「白加賀」という種類の木を「標準木」としているそうです。

 白加賀は梅林にも各所に何本があるのですが、私が火曜日に写真に撮った正面右側の一本が標準木だそうです。そう書いてある。でも梅の場合は実に開花がばらばらで、「開花宣言」と言われてもあまりピンとこない。しかし今年は2月の16日だったそうです。

 ははは、東西「標準木」比べと言うわけですが、当然大阪にも「桜の標準木」というのはあるのだと思います。と思って調べたら、このサイトがありました。大阪の桜標準木は西の丸公園(大阪城内)にあるんだ。

緋寒桜はほぼ満開  一方梅の東京の標準木は、「気象庁の庁舎の敷地内にあるウメの木が、 標準木となっています」とのこと。「標準木」で調べると、例えば高松の栗林公園には「桜、梅、楓の標準木があります」と。全国にあるんだ。

 でも桜も多様ですよ。これも緋寒桜は沖縄では元旦から咲きますが(チュラ水族館の近くで数年前に目撃しました)、今朝は皇居の清水門から入ってしばらくした右側に、綺麗に満開近くまで咲いているのを見付けました。そういえば去年もここは早かった。

 アップルのソフトウエアの欠陥問題とかビットコインを巡る騒動などいろいろありますが、花はええですな。「御座船」から見る隅田川沿いの桜も良いでしょう。天候が良ければ。


2014年02月25日(火曜日)

 (19:25)今日はこれから東京湾で「海に浮かぶ芝居小屋」を楽しむところです。東京都観光汽船・日の出桟橋を午後7時に出港して、ちょっとたったところ。

船の全体像  ちゃんとした船(屋形よりはるかに大きい)の上の芝居小屋です。船名は「御座船・安宅丸」。御座船とは、「江戸時代において、西国(さいごく)・九州の諸大名が参勤交代の際に現在の大阪・淀川口あたりまでの瀬戸内海を往来するのに使った船の総称」。「御座」とは「殿の座」の意。

 船を使った大名行列は、一回につき30〜40艘を従え、「船内外に装いを凝らした豪壮華麗なもの」だったと言われているそうな。言ってみれば「瀬戸内海での華やかな海遊絵巻」が繰り広げられた、ということか。

舞台  「安宅丸」という船名は、ちょっと古いことを知っている身には、「あの安宅か」と思うのですが、それはどうも違うようです。「あたけ」と読み方も違う。この安宅の名は、幕府が寛永9年(1634年)に将軍・徳川家光用に作った「天地丸」「安宅丸」の一つの方の名前から来ている。

 このクルーズを3月、つまりこの土曜日から始めるのは「両備ホールディングス」のフェリー部門。そこの知り合いに誘われて、私はまだ寒い東京湾上にいるというわけです(船の中は暖かい)。しかし景色は良い。屋形船とはまた違った雰囲気がある。二階には椅子席もあるし、船尾に行くと「宝船」に乗った気分。

主催者挨拶  この「安宅丸」は新造船ではない。元の名前は「御座船 備州」と言った。この船は両備さんが昭和63年4月の「瀬戸大橋」開通に合わせ、『瀬戸大橋本州側の袂にあたる岡山県倉敷市下津井の「下津井祇園神社」に残る「住吉丸」の模型と、その他の時代考証』により昭和61年7月に、まず「御座船 備州」として就航させた。

 それ以来、「御座船 備州」は西日本各地で活躍してきたそうですが、『この度、関東のお客様に往時の絢爛豪華な船旅を楽しんでいただくべく、「安宅丸」(あたけまる)と改名して平成の御座船として運行』と同社は説明。

 今日はマスコミ・旅行業者への公開ということで、実際に一般に公開されるのは3月1日からだそうです。夏は納涼船となる。ちょっと今までの東京湾クルーズに飽きている人には良いかも知れない。船も綺麗ですから。三枚の写真をお楽しみ下さい。
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 (午後9時過ぎ 芝居を見終わった印象を記しておきます)  江戸時代。歌舞伎者(複数)と将軍・家光が直接相まみえる、という奇抜な発想の筋立てなどで進行。側室あり、花魁あり。適当にユーモアもあって良かったのでは。太鼓がうまい。これは見応えがある。観客が参加できるように仕組まれているのも良い。

 3月は今の将軍・家光ものですが、今後は毎月変わって4月は花魁ストーリー、5月は端午の節句で男祭りだとか。その後は徐々に「納涼」などに変化していくのでは。「安宅丸」で数時間を過ごして感じたことは

  1. 東京湾クルーズに新しい嗜好が登場。従来の屋形船とはひと味違うので期待できる。「楽しめる船」というイメージが広がれば面白い
  2. 課題は「一回は面白い」のは間違いないとして、リピーターを生むにはどうしたら良いのか。これは今後の課題だが、小屋の出し物を変えるだけではちょっと厳しい感じがする。団体客は欲しいが、個人客とのバランスが難しい
  3. 客側から見ると、景色へと出し物への目線の配分がなかなか難しい。出し物があまり良いと目が船内にとどまってしまう。地上の小屋とあまり変わらない。船外だけに目が行っているのなら、屋形船とあまり変わらない
 課題はそこそこあるが、面白いトライだと思う。応援したいプロジェクトだ。


2014年02月24日(月曜日)

 (19:25)今日は関西の言葉で言う「ぬくい」一日でした。新大阪を降りてタクシーに乗ったらその話になって、そしたら運転手さんが「今日は実はさっきからエアコンの冷房を入れているんですよ.....」と。車の中は暑いですから。

 東京は最後どうだったか知りませんが、日差しが明るくなっている、強くなっていることを見れば、同じ状況でしょう。今後数日間はもっと温かくなるとのこと。

 ところで、軽ーい感じの新潮新書を2冊読みました。どっちも肩の凝らない、面白い本です。

 「ヒト、動物に会う」は笑える。えっと一番面白かったのは、「コウモリはどのような格好でうんちやおしっこをするのか」を著者が発見した部分の文章。この人は文章もうまいのですが、64ページ当たりにその回答がある。だってコウモリは普段ひっくり返っていますから、そのままで用を足したら大変なことになる。さてどうした。

 この人は生き物が好きで好きでたまらないようですね。ということは人間も好き ? それは知りませんが、とにかく「好きなことをして生きている」ということが伝わってくる文章です。こういう人が多いから日本は奥が深い国になれるのだと思う。  もう一冊は「資格を取ると貧乏になります」という本です。わたしはこの本のタイトルを見た瞬間に、「資格とかけて足の裏にひっついたご飯粒とかける。その心は、取っても食べられない」という川柳を思い出しましたが、まさにそれに関する本でした。

 最近は弁護士、税理士、公認会計士、なんでも増えに増えていると聞く。歯医者もそうかな。その他の資格ものも大変所有者が増えた。増えると競争が激しくなる。と手取りが減少する、というわけです。

 考えてみれば、「資格」というのは取った時点の知識・技能。今はそれが時代の変化とともに大きく変わる。とすればそもそも「ある時点での資格」で楽にその後も暮らせるなんて無理なはず。それは明瞭です。プラスαの時代ですかね。あとは接客力 ?


2014年02月24日(月曜日)

 (06:25)この間ずっとメディアを過度に支配してきたソチ・オリンピックも昨日で終わり。閉会式で一つ笑えたのは、開会式の「4輪」の不手際を逆手にとった演出ですか。あれをそのままにしていたら、ロシアの恥になった。良いリカバーショットだったのでは。

 何より良かったのはテロがなかったことです。「プーチンの運動会」はまずは彼の権威を高める形で終わった。でもいろいろ問題は起きるもので、ウクライナ情勢が当面の彼にとっての頭痛の種となる。

 オリンピックはいろいろな意味で楽しめました。大本命がその実力通り勝った競技もありましたが、それは案外少なく、結構どんでん返しがあった。高梨沙羅ちゃんも、ショーン・ホワイトも4位。

 今韓国が熱くなっている議論を呼んだ女子フィギャーでの判定もあった。私は個人的にはソトニコワの演技がスピードもあったし、創造的で良かったと思う。「判定」の事で言うなら、葛西の飛型点は明らかにポーランドの選手より上で、私としては「葛西が金」だと思っています。

 日本チームで言えることは「雪組」の健闘です。業界では「氷組」「雪組」と言うらしい。従来の日本は「氷組」が冬のオリンピックの花形でした。「雪組」は男子ジャンプや複合ぐらいで、どうも弱かった。

 しかし今年はスノボで結構な数のメダルが取れましたし、スキーでもメダルが複数。スノボはやったことがありませんが、神田あたりのショップに行くと店頭とか一階は全部スノボです。アタイアもそれ用が多い。その勢いをそのままに写したオリンピックの結果でした。

 「雪組」でも上村選手のように残念なケースもありましたが、日本が得た全8個のうち7個という成果。しかし「金」はなし。対して「氷組」の唯一のメダルが羽生君の「金」。次のオリンピックでは「氷組」が頑張るでしょう。

 一つ私が不満に思ったのは、女子ジャンプが一種目しかないこと。男子はノーマル、ラージ、そして団体と三つある。女子にも三つあったら高梨沙羅ちゃんは何か一つメダルを奪取できたでしょう。次のオリンピックでは増やすべきです。

 国別のメダル獲得数を見るとロシアがやはり頑張った、と言える。金13個は一位です。事前の予想では「6個」というのもあったから、よくやったと言える。総数でも33個で最多。

 出場選手数から見て一番効率よくメダルを取ったのは、41人のエントリーに対して24個のメダルを取ったオランダです。一人で複数個というケースがあるにしても、実に高い確率です。特にスケートが凄かった。

 日本、中国、韓国の獲得メダル数は各8、9、8で近い。しかし出場選手数は日本が112で最も多い。中国は66、韓国は71です。出場選手数から見れば日本は「歴代2位、海外での冬のオリンピックで一番」とか言っていないで、もうちょっと取って欲しい。特に「金」。

 むろんメダル関係なく世界中の人を感激させた浅田真央選手のような素晴らしいスケーターもいますが。選手、それを支えたコーチや関係者の方々には、「ご苦労様」と言いたいですね。


2014年02月23日(日曜日)

 (06:25)真っ先に思ったのは、「プーチン率いるロシアがどう出るだろうか」ということでした。もう随分昔の話(ほぼ半世紀前)ですが、ソ連軍(ワルシャワ条約機構軍)につぶされた「プラハの春」のような例が頭に浮かんだからです。

反政権デモを続ける野党勢力と警官隊の衝突で多数の死者が出た旧ソ連・ウクライナで、ヤヌコビッチ大統領が首都キエフを離れ自らの支持基盤である東部に脱出した。キエフ中心部は野党勢力が掌握し、最高会議(国会)は22日、大統領を解任し、5月25日に大統領選を実施する決議を採択した。ウクライナはキエフなど親欧の中・西部と親ロシアの東・南部に分裂する様相が強まっている。
 という日経のニュースを読んで。ま、今はそんなこと(ロシア軍が動く?)はないでしょう。首都キエフから追われたヤヌコビッチとプーチンの間柄は既に冷えているし、キエフで親欧の勢力が権力を握るのは過去にも例があった。まして「平和の祭典=オリンピック」を今開催しているのはロシアですから。

 しかし地図を見るとウクライナの東部はどっぷりとロシアに刺さっている。かつロシアとしては自らの体制とは異なる欧州からの何らかのシールドが欲しいでしょう。ウクライナの東部は西部(ハンガリー、スロバキア、ポーランドなどと国境を接する)とは違うから、「国家分裂」の危険も確かにある。ヤヌコビッチの政治基盤は東部のハリコフです。

 はっきりしているのは、2015年実施予定の総選挙を前倒しして「5月に実施する」としても、ユーラシア大陸の欧州部の心臓部に位置するウクライナで、権力の空白、または鼎立が生ずる可能性があるし、同国が分裂・内戦に移行する可能性が僅かだがある、ということです。

 首都キエフはほぼ完全に今までの「反政府勢力・親欧州勢力」が押さえたようです。キエフでは警察も「市民の願いに沿う」と言っている。よって死者が続出していたキエフは静穏になったと伝えられる。一方、ヤヌコビッチ元(?)大統領は国内にとどまっているのではなく、「ロシアに逃れた」との報道もある。どう展開するのか。

 次に思ったのは、ウクライナで起きたことはタイの反政府運動を活発化させる可能性がある、という点。キエフでの今回の政変は、市民の反抗が政権を倒したという実績を残したわけですから、タイの反政府勢力を勇気づける可能性があると思う。

 ま、ウクライナとタイでは随分事情が違いますが。タイには「国王」が居て、「国が分裂」というような事にはまずならない。


2014年02月21日(金曜日)

 (23:25)なぜあんな人が東京五輪・パラリンピック組織委員会会長になったんでしょうね。浅田選手がフリーの演技を翌日に控えているというのに、「あの子、大事な時には必ず転ぶ」と。

 ダルビッシュもアメリカで「スポーツを分かっていない」と怒っているようですが、まったく賛成です。呆れるようなレベルの低い、場違いの、自分の立ち位置を理解しない発言をしたのは森喜朗元首相(76)。財界人が次々に断ってこの人になったとの経緯だそうですが、それでも間違った人選だと思う。辞めてもらった方が良い。

 浅田選手はそんな失礼な発言を聞いてもいないでしょうが、見事にシンキローに演技をもってリベンジした。世界中が感動する見事なフリー。失敗があって、そしてそれを乗り越える。人間ドラマが生まれる。そこにスポーツの良さがある。スポーツはストーリーそのものだ。

 それにしても、ここに来て日本の政治家は失言ラッシュ。その大部分は自民党周り。先の総選挙直後は「緊張感を緩めたら民主党の二の舞になる」と奢ることを戒め、発言も慎重だったように見えたのに。

 最近は安倍さんをはじめとして「口が緩みっぱなし」の印象。「本意が伝わっていない」が決まり文句だが、「だったら本意が伝わるように喋ったら」と思う。なぜなら政治家はメッセージをきちんと伝えるのが仕事ですから。

 今の「口の緩み」が続けば、遠からず大きな問題が起きるだろうし、政権の政策も行き詰まる。確かに「では誰が代わりを....」という問題がある。今口が緩んでいる方々は、「しばらくは我々の時代」と思っているのかも知れない。しかしそれは多分違う。国民はよく見ているし、選択肢は出てくるものだ。

 我々もそうだが、「軽口」が出るのは「仲間内の会話」だ。だとしたら、自らのお友達をあちこちに配置し始めた安倍首相は、自らリスクの種を蒔いていると言える。日本は依然として世界で大きな国だ。世界中が見ているのに。


2014年02月20日(木曜日)

 (16:25)ほんと笑い話ですが、今年に入ってほぼ2ヶ月ですが、一番役立った買い物は、写真のハーフブーツでした。

14年冬の役立ちナンバーワン  年初ではなかった。前回の前の「大雪予報」の時に、虎ノ門の交差点の近くを歩いていて、「そうだ雪が降ったら困る」と思って、商船三井のビルのサイド、みずほの裏側のちっちゃな店に寄って買ったもの。

 「とにかく雪に強い靴を下さい」と言ったら、二つ出してきてくれて、一つは日本製の皮の靴でこれが9000円前後だった。もう一つがこれ。ビニール(?)などで出来ている中国製で2900円。

 見比べたら「雪に強そう」なのは買った靴のように見えたので、「雪が降るのは一回かも知れないが、この値段なら.....」と思って。そしたら役立ちましたね。まず雪が東京でも二回も降った。都内を歩くにも役だった。

 雪の日の通夜にもこれを履いていきました。ズボンで適当に隠れるので、あまり違和感は無かった。越後湯沢にもこれをはいていきました。ははは。安かったが、とってもとっても役だった一品でした。

 結構頑丈に出来ていて、壊れる気配はない。来年も使えるかも。


2014年02月18日(火曜日)

 (16:25)今朝は結構笑えた。「ところで、下川町ってどこにあるの」と考えたら分からない、知らない。周りの人々に聞いても誰も知らない。「あれれ...」ってなものです。

 ソチのオリンピックも佳境。下川町の名前も頻繁に出てくる。しかし「北海道のどこ?」という感じ。あれほど有名なのに....と思って新幹線の中で調べたら、やっと分かった。

綺麗に咲き始めた大阪城の梅園  要するに旭川から稚内に上がっていく途中に名寄町があって、その東なんですね。グーグルマップで「旭川空港→北海道 下川町」(この町名は全国にいくつかある)で検索したら「104キロ、2時間23分」と出た。多分雪で進行が阻害されなければ。一般道だからそんなもんです。

 びっくりしたのは人口の急減。wikiには、「かつては農林業および鉱業(三菱系銅山、三井系金山)で繁栄し、ピーク時の1960年(昭和35年)には人口が15,555人に達したが、産業構造の変化とともに人口は減少傾向にある」とあり、資料を見たら2010年に既に3775人に減っている。

 これは凄い減り方でしょう。もう今頃は3500人を割っているかも知れない....と思って町のサイトを見たら、今月初め現在3533人(外国人10人を含む)となっている。あらら、危険。その10人のうち何人かはコーチ ?

 下川町があるのは上川郡。「上川郡」とは「郡名は天塩川の上流部にあたることから命名」とある。「天塩川」とは、天塩の国にある川。天塩国とは「大宝律令の国郡里制を踏襲し戊辰戦争(箱館戦争)終結直後に制定された日本の地方区分の国の一つである。道北に位置し、現在の留萌振興局管内の全域と、上川総合振興局管内の塩狩峠以北(幌加内町は含まない)および宗谷総合振興局管内の豊富町と幌延町、さらに稚内市の最南端の一部にあたる」そうだ。

 この郡にはかつては「上川町」もあったような。しかし合併などで上川郡を構成するのは今は和寒町(わっさむちょう 本当に寒そう)、剣淵町(けんぶちちょう 厳しそう)、下川町(しもかわちょう)とwikiにはある。

 町長さんの言葉だと、「合併しないで行く」と決めたよし。私の記憶では日本最西端の与那国町(与那国島の町)が1500人位だったので、それよりは多い。と思ってランキングを見たら、日本で一番人口の少ない町はなんと山梨県にありました。「早川町」。雪は大丈夫だろうか。

 下川町HPで観光セクションを見たらなんと「万里長城」というのがある。「の」がない。昭和61年に作り始めたというので、新しい。まいつか行ってみたい。でもな、冬はな................。

 写真は与那国島ではとっくの昔に過ぎたものの、下川町には随分先にしか到達しない梅の花です。大阪城梅林にて。でも「梅林」って、何かsounds bad でしょう。「林」が強調されて。だから私は「梅園」って呼んでるんですよ。まだ寒いけど、これからが見頃です。


2014年02月18日(火曜日)

 (14:25)日本の新聞は面白い。午後になって東証の株価がいやに高くなってきたので、「何があったの」とニュースを見たら、どの新聞も総じて「日銀は金融政策維持」となっていて、「なんだ。読む気しないな。別を探そう」と思って、ウォール・ストリート・ジャーナルを見たらやっとわかった。

 「Bank of Japan Expands Loan Programs」という見出しの記事が。「維持」じゃ読む気がしないが、「expand」となれば読む気がする。人間ってそんなもんです。なのに「維持」を先に持ってくる無神経。だったら株が上がっているのは何故という我々の疑問に全く応えていない。

 日本の新聞のこの日の日銀関連記事は「維持」「維持」「維持」が続いた後にやっと、「併せて3月末で受付期限を迎える成長基盤支援制度の本則の規模を2倍にし、受付期限を1年間延長することを全員一致で決めた。併せて金融機関の貸出増加を支援する制度も、現在は貸出の増加額を日銀が金融機関に低利融資しているのを貸出増加額の2倍分に見直す。受付期間も1年延長する」(日経)とある。

 どうみてもこの部分を第一パラ、見出しに持ってくるのが自然でしょう。なぜならそれで相場が動いているわけだから。ま記事を書いている人は本当のところは相場には関心がない。禁じられているので。

 テレビを見ていても、「へえ」というコメントに出くわす。相場のレベルが相当変わっているのに、「ま、そうは言っても外部環境は変わっていませんから」と。相場にとって相場のレベルこそ最大の材料だと言うことが分かっていない。日本の相場が動いた原因をウォール・ストリート・ジャーナルの記事でなきゃ見付けられないなんて寂しい。

 ところで今読んで面白いと想ったのは、「K-POP著作権収入、最大市場の日本で激減」という朝鮮日報の記事。そりゃそうでしょう。これだけ両国の関係が悪化すれば、日本で敢えて「K-POP」や「K-DRAMA」を見る人は少なくなる。

 その一方で韓国から日本に来る旅行者は減っていない。どうやら韓国では、「それはそれ、これはこれ」であろうという”予想””期待”で対日攻勢に出ているようだが、両国民の考え方の違いや産業構造を見ても「どちらが実質的に損をするか」は明確。

 ま当分は気づかないんじゃないですか。なにせ「用日」とか言っているくらいですから。


2014年02月17日(月曜日)

 (17:25)それにしても今回の雪の被害は甚大ですね。「その前よりは積もらない」とか言っていた気象関係の人達は今後の予報の仕方を考えているでしょうし、今まであまり自分にとっての「雪害」を予想しなかった人達は、「今後どうしたらよいのか」を考えざるを得ない。

 この記事を読むと、今でも止まっている鉄道、高速道路があまたある。上越、長野の新幹線も土曜日は一日動かなかった。東京から繋がっている先の観光地、例えば越後湯沢などの旅館は大変だったと思う。

 もっとも帰れない人が延泊したとの情報もあるが、金曜日から止まっていた人よりも、土曜日に来る予定の人が多いでしょう。でもこれは誰かに損害を求めることも出来ない。多分土曜日は「キャンセルのラッシュ」になったに違いない。

 道路で車が動けなくなるというのも、恐ろしいですね。私はまだ経験したことがないが、今回はそういう事例が頻発している。ガソリンが切れたら....とか、食べるものがなくなったら....とか。

 アメリカでは「車を捨てて避難」が一般的らしいのですが、乗り捨てられた車の処理も困る。だから「鍵を付けて」というのが一般的らしいが、「それは嫌だ」という人は一杯いるでしょう。とすると、道路は長い間通行不能になる可能性がある。

 となると物流が滞って、「商品のないコンビニやスーパー」が実際に出る。そのコンビニやスーパーが頼りだった人々も困る、という連鎖。今週の半ばには「九州にも大雪」との予報もあるそうで、多分これは大変でしょう。なにせスタッドレスのタイヤなど持っている人は少ないでしょうから。

 タクシーの運転手さんなどと話すと、東京のハイヤーやタクシーは今は全部「スタッドレス」を準備しているそうです。しかし一般車では少ない。なぜなら、タイヤ4本の置き場がないからです。そんなに大きな車庫がある人は少ない。

 「雪が降ったら車を動かさない」のが一番ですが、それが出来ない宅配の人達は大変です。ここ数日で雪の中を「ほぼエコ」を一生懸命押している宅配の人を何人も見ました。「大変だな」と思いました。

 雪は重い、と改めて。皇居の周りを走ると、ところどころの木で枝が折れている。多分雪の重みに耐えられなくて折れたのだと思う。兼六園などが毎年している雪釣りというのは「大いなる知恵」なんですね。でもそれを皇居の木全体にするわけにはいかないでしょう。

 今週も雪の懸念があると。我々に出来ることは、なるべく準備万端にして、本当に降ったら地下鉄を駆使して移動する、ということでしょうか。しかし日本中に地下鉄があるわけではない。あちこちで閉じ込められている人が救出されることを祈るばかりです。


2014年02月15日(土曜日)

 (07:25)ほんまにどえらい雪ですね。ちょっと用事があって外に出たら、夜のうちに積もった雪に雨が降ってぐっちゃぐっちゃだったり(車が通った跡)、そうでない場所では足がズボッと入ったり。もうないことを願いたいのですが.....

 しかし羽生君は良かったんじゃないでしょうか。ほとんど目を覆った滑り出しだったのですが、あとは「らしく」綺麗だった。顔を見ても緊張がありあり。ショート・プログラムとは違う圧力・緊張があったように思えた。

 その圧力・緊張は2位になったパトリック・チャンにも見られた。普通に滑れば「金」と思った瞬間にどこかが違ったんでしょうね。ミスの回数は羽生よりも多かった。詳しい採点方法は知りませんが、チャンの演技が終わったときには、「勝った」と思えました。

 高橋、町田両選手も頑張ったのですが、ちょっと残念でしたね。高橋選手の演奏曲はビートルズなのでエンジョイしました。町田選手には「伸び代あり」と思いました。高橋選手には「お疲れさま」です。カザフスタンの選手は各紙とも「予想外の3位」と。今後日本の強敵になるかも。

 ウォール・ストリート・ジャーナルを見たらちょうど羽生選手が真ん中の写真に写っていて、「どんなことが書いてあるのか」と思ってちらっと読んだら、「この競技にも新顔の国が著しい台頭を果たしている....」といった論調だった。かつては「アメリカとロシアの選手がほぼ表彰台を独占していたのに」と。え、それってハーフパイプのこと ?

 上位三位に入った3選手は全員がアジア系。欧州やアメリカのジャーナリストにはちょっと「意外感」があったのかもしれない。しかし三人をまじまじと見ていて思ったのは、「羽生君の顔は小さいな」ということ。隣のパトリック・チャンと比べてです。

 荒川さんに続くフィギャー・スケーティングでの金ですか。これで揃った。きっと女子の選手の皆さんの力になる。楽しいひとときでした。


2014年02月14日(金曜日)

 (09:25)ははは、最後に彼が氷上を舞うための曲はthe Long and Winding Roadなんでしょうね。このユーチューブの画面に出てくる歌詞を見て下さいよ。彼の氷上人生を総括するような曲の選び。ナイス。この曲を気持ちよく聴いて、氷上で舞って欲しい、と。

 実は私も知らなかったのですが、ここに彼がフリーで使う曲が出ているのです。要するにビートルズ・メロディー。ショート・プログラムではちょっと回転不足で点数が伸びなかったのですが、次はどうでしょうか。

 羽生君は凄いですね。滑り終えた後のあの満足そうな顔。あの顔を14日も見たい。羽生君も町田君も「逆バレンタイン」とか言っていましたが、そんなことを考えずに、ただただ自分の力をたっぷり出して欲しいと。

 滑走順はここの通りのようで、要するに土曜日の午前3時ちょっと前に起きれば、日本選手の滑りを全部見られると言うこと。滑走順もナイスなのでは。町田選手は最終組の一つ手前。

 多分私も頑張って起きるでしょうね。ははは。
 


2014年02月13日(木曜日)

 (22:25)おやおや、松井君を「としより」と呼んでいたデレク・ジーターも「引退」ですか。今年限り、と。

 彼も39才。でも少ないんですよ。メジャーで一筋、っていうのは。ヤンキース一筋。SNSで出したコメントがふるっている。「今まで楽しいと思っていたことが、仕事のように思えるようになってきた。ここ数カ月、今季が最後になるような感じがしていた」と。

 「野球をやっていて一度も楽しいと思ったことはなかった」「仕事ですから」というのが宮本慎也(ヤクルト→引退)の残した言葉(私の記憶で)でしたが、どちらが良いということではなくて、対照的ですね。

 松井とは同じ年。「(ヤンキースでうまくやれたのは)ジーターがいたからという面が大きい」と松井も言っていた「頼りになる男」。ヤンキースのキャプテンを長く務めた。ニューヨークのレストランでは、値段と同じ金額のチップを支払って、つまり値段の二倍をいつもテーブルに払ってレストランを出たという。

 といったこともあり、ニューヨークでは本当に人気があった。メジャーデビューは1995年。華麗なショートの守備が印象的で、5度のワールドシリーズ制覇に貢献。なにせ打ったヒットの数が凄い。3316。現役最多で歴代9位。

 しかし最近は往年のイメージではなかった。一昨年のプレーオフで左足首を骨折し、去年は17試合にしか出場出来なかった。今年もどのくら出て、活躍できるかは不明。体のあちこちの部位がやはり弱くなっている印象がする。

 引退して何をするのか。ヤンキースとしては指導者として戻ってきて欲しいでしょうが、当面は彼自身は去年の11月に「大手出版社と協力し、本やテレビ番組などの制作業に乗り出す」という気持ちを表明していた。実際に何をするのかは知りません。

 バーニーがとっくに消え、ポサダもペティットも辞め、リベラも去り。そしてジーターが消えるヤンキース。ある意味、私が知っているヤンキースではない。ニューヨークに4年間住んだ身としては、ある意味「トーリが率いたなつかしい時代」の終了。

 ま、どのチームも毎年新しい。田中が入り、メンバーが入れ替わってヤンキースがどんなチームになるのか。それはそれで楽しみ。


2014年02月13日(木曜日)

 (21:25)「はや!」と思うと同時に、「予報の影響は大きいな」と思いました。だって、もう夕方には1〜2日分用の食料として適したものは全くなくなっていましたから。

 なにやら明日はまた雪模様だとか。それが朝から報道されているので、それを聞いた多くの方が、「明日から明後日にかけて必要なものは」と考えて買ったのでしょう。面白いのでスーパーの人に、「今日は何かなくなるものが多いし、早いですね」と言ったら、「やはり雪の予報ですので、皆さん......」と。

 でも問題だと思うのは、「あれ、スーパーやコンビニは予想できなかったのかな....」ということ。「かなりの大雪予想→消費者は早めに買い物をする」は近所の運動会まで把握している小売業界ではむろんのこと常識でしょう。でも「ではどのくらい」というのが分からないんでしょうね。

 もっとも生産が落ちているのかも知れない。だって天候不順でしたから、海が荒れたら魚の水揚げが少なくなるのと同じで、スーパーが手の出ない値段になった可能性もある。天候が流通に及ぼす影響は大きい。

 明日の日本の雪はそれほど懸念するようなものではないようですが、それにしても世界を見るとあちことで大きな、不規則な気象現象が起きている。イギリスの大洪水は尋常ではない規模のようですし、アメリカの中部から東部を今襲おうとしている寒波も尋常ではない規模のよう。

 世界で起きている異常気象を見ると、「まだ少ないな」と。もっとも地震などが他の国よりはありますが。やっぱり買いだめがある程度必要 ?
 


2014年02月12日(水曜日)

 (00:25)実際の議会証言は定刻(零時)を回っても始まりませんでしたが(どうでも良い議員が喋っている)、FRBのサイトには新しい「FED Chair」であるイエレン議長の証言が定刻から掲載されていて、それを読むと以下の点が重要だと思う。

 無論、この証言の後の議員による質問とそれに対する彼女の返答が重要ですが、考え方の基本はここみ見て取れる。全体的に言えば、バーナンキの下で実際に時に副議長として実務を行ってきただけに、「バーナンキ路線の踏襲」の色彩が強い。あまり驚きはない。政策に関わるところでは、

If incoming information broadly supports the Committee's expectation of ongoing improvement in labor market conditions and inflation moving back toward its longer-run objective, the Committee will likely reduce the pace of asset purchases in further measured steps at future meetings. That said, purchases are not on a preset course, and the Committee's decisions about their pace will remain contingent on its outlook for the labor market and inflation as well as its assessment of the likely efficacy and costs of such purchases.
 条件付きで、今の「毎回100億ドルのQE3縮小を続ける」と述べている。条件の付け方も今までとあまり変わらない。フォワード・ガイダンスに関しても、従来の6.5%のレベルに触れつつも、こうしたthresholdsを実際の数字がクロスしても、「超低金利を続ける....」と述べた。これも従来のスタンスと変わらない。
Crossing one of these thresholds will not automatically prompt an increase in the federal funds rate, but will instead indicate only that it had become appropriate for the Committee to consider whether the broader economic outlook would justify such an increase.
 あとはQ&A待ちということですね。


2014年02月11日(火曜日)

 (13:25)同じスポーツでもオリンピックはどうかな、と思ってhttp://graphicsweb.wsj.com/documents/sochi-medal-count/を見たら、中間集計ですが、「日中韓が悪い」ですね。今まで三カ国で取ったメダルは中国の一つ。人口は15億人くらいいるのに。

 参加国全体で今まででメダルを取った国は19カ国。参加は88カ国。やはり北欧やアメリカ、ドイツ、オランダが強い。中国のメダルは一個の銀(ショートトラック 男子1500)ですが、日本も韓国も「これから」ということでしょう。

 別に競争してもしょうがない問題だし、テレビでアナウンサーが「メダル」「メダル」と連呼するのはあまり好きではないのですが、そりゃあ多い方が良い気分。東京の2020年のオリンピックではやはりメダルを量産しないと。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは面白い新聞で、「我が社の予想」というのを載せている。サイトはここですが、それによると、日本の金メダルは「3」、メダル総数は「10」となっている。韓国は「6」と「16」。中国は「2」と「8」。韓国はサムスンなどの財閥が結構な資金を出していることもあって強い。

 ま、今夜当たりからちょっと本気で応援しますか。今まではなにか生煮えだった。


2014年02月11日(火曜日)

 (13:25)どうみても「哀れなマンユー」って感じかな。もう試合も5分の延長(アディショナル)を使い切ろうという時に、プラムにゴールを決められて2−2のタイに。そのまま試合終了。4連敗のあと久しぶりに勝利かとおもいきや。最後に引き分けで勝ち点の分「2」を失った。

 マンチェスター・ユナイテッドにとってホームでの最下位相手の試合。負けるわけにはいかない試合なのに、先制され、後半の30分過ぎに立て続けに2点をとって、このまま終わるかと思ったら、プラムが最後の最後に得点して引き分け。

 今ユナイテッドは7位ですか。咋シーズンまでの輝かしい成績からは考えられない。監督が替わってから全くだめですね。ファーガソン前監督もスタジアムに来ていて、逆転したときは喜んでいたのに、タイに持ち込まれたら急に不満足な顔になって黙り込んでしまった。あそこまでいって勝ちきれないマンチェスター・ユナイテッド。

 香川はこの試合も出番なし。新しいデイヴィッド・ モイーズ監督になってからの香川起用は本当に少ない。常勝軍団の選手も試合後はがっくりきていた。そりゃそうでしょう。それをベンチで見ていた香川はテレビには映らなかったが、きっともっとがっかりしている。

 モイーズ監督がどのくらもつか知りませんが、このまま香川の出番が少ないと本人のもティべーションも下がるだろうし、来年のワールドカップにおける日本のパワーも上がらない悪い予感がする。

 もしかしたら監督が替わるかも知れない。しかし時間は迫っている。香川には「いつも試合に出て欲しい」と思っている身にはつらい。(11日のNHKBSの午前からの放送を見ての印象です)


2014年02月10日(月曜日)

 (20:25)他にニュースがいろいろあって日本ではあまり大きな扱いにはなっていませんが、スイスが僅差ながら「従来の寛大な移民法」への変更(移民数に上限設定、国別枠の設置)に関する国民投票で、「制限賛成措置」(the Stop Mass Immigration measure)を決めたことは、欧州全体に大きな影響を与えそうだ。少なくともスイスのEUとの関係は緊張すること間違いなしだ。

 この投票は、スイス政府、金融業界、産業界がこぞって反対する中で承認された。スイスに26ある州と準州の過半数の承認も今回の投票で得られたので、最終的な決定となった。スイスの二大都市であるチューリヒとバーゼルはこの提案を拒否したものの、地方の小都市や郡部の住民が住む州、準州での賛成が反対を上回った。

 日本で言う投票率は56%。その50.3%が賛成という際どい票差。この「移民制限」を提案していたのは「スイスのアイデンティティ保持」を主張する右派政党「スイス国民党」。

 ただし今回の投票では、「一体移民が例えば年間何人まで、どの国から許されるか」などの具体的数値に関する規定はない。今後政府が3年間をかけて、法律で国ごとに枠と移民数の上限を定める。

 スイスは人口800万のうち、外国人比率が約27%という高いレベルにある。欧州でも高い外国人比率だ。「移民制限はスイスの繁栄を危うくする」との政府、産業界、都市部住民(いずれもEUとの関係が深い)の意見が無視される形で決定された。

 スイスに対して、「このような法律は望ましくない」と働きかけていたEU(従来はEU諸国の居住民はスイスで仕事を得られれば無条件でスイスに移住できた)は、どうやら衝撃を受けているようだ。無論スイスはEUに加盟はしていないが、移民政策では今までEUと歩調を同じくしてきた。

 このスイスの国民投票の結果を受けて、「反移民」の政策を掲げ、この数年に勢力を拡大してきたフランス、オランダ、ノルウェーの極右政党は勢いづく可能性があるし、英国、ドイツには今年からEUの労働市場にフル参加する資格を得るブルガリアやルーマニアからの移民の数を制限すべきだと言う意見がある。この問題に関しては、両国国内でも意見が鋭く衝突している。

 移民をどのくらい許容すべきか、というのは各国にとって大きな問題だ。日本も人口減少や労働力不足が顕著になる中で、「もっと移民を入れるべきだ」という意見がある。しかしスイスのように「4人に一人が移民」のような国になると、俄然反対論が強まる素地が出来上がる。「社会的許容がどのレベルなのか」という問題に行き着く。

 職の問題、安全・犯罪の問題、社会保障制度維持の問題、それに移民が数多く入ってくると家賃やレントが高くなると言う問題。スイスの投票の結果は、日本の今後の選択肢にとっての指標になる。「やめたほうが良い」という事ばかりでなく、どのような形でという議論の参考にもなる。


2014年02月09日(日曜日)

 (07:25)ははは、一つ紹介です。オリンピックが始まったソチはご存じの通りロシアにありますが、実は2011年のロシア旅以降、全くロシア料理を口にしていなかったのです。正直いって、あまり「次も」と思えるものがなかったからだと思う。いや、サンクトなんかで食べた料理は美味しかった。しかし、ちょっと全体にすっぱかったから。

 しかしある人の提案で、「機会なので」ということで、スンガリーという新宿のロシア料理屋さんに行ったのです。西口と東口に店がある。これがなかなか「ロシアで食べる以上に」美味しかったのです。

 ロシア料理のすっぱさがすっかり消えて(ボルシチなど一部を除く)、全ての料理が丁寧に作ってある。飲み物もサングリアから、ワインの原産地とも言われるグルジア(ここは今はロシアではないが)のワインも美味しかった。

 上村選手はまた惜しくも4位ですが、本人は「すがすがしい気持ち」と言っているので、それはそれで良いと思うし、ソチに行けない悔しさを自分の周りのロシア料理を食べることで......ははは。

 混んでいるんですよ。結構予約を取ろうとしても一杯だったり。考えが同じなのかも。今の雪に覆われた東京でロシア料理を....というのも良いと思う。


2014年02月08日(土曜日)

 (07:25)本当に雪が降っているんですね。起きて「あらら」と思いました。しかも朝だけ降るのではなく、「これからも一日中降る」らしい。予報などによると10センチ以上も積雪するという。

 ところで、今日は非常に良い本を紹介したいと思います。「コーポレートベンチャリング新時代」という本です。著者は、「Roundup World Now」にもしばしば登場してもらっている湯川 抗さんです。

 半導体やPCの生産で一時代を築いた日本のICT産業ですが、今は控えめに言っても「過去の面影もない惨状」を示している。半導体はかつての勢いはなく、日本の同産業は特殊先端部門がやっと公的資金の援助もあって生き残りを模索している状況だし、PC産業はソニーのVAIO部門の投資ファンドへの売却など極めて残念な状況だ。

 むろんこれらは「世界的な傾向・変化」の一端であり、「次の時代への必然的な流れ」とも理解できる。しかしでは今の日本のICT産業に何か「未来」を直ぐに連想できる「伸びしろ」のある製品、サービスがあるかと言えば、ない。日本人の大部分が使っている製品やサービスは、ほぼすべてアメリカの大手(アップル、グーグルなど)のそれという状況。このままでは日本のICT産業は存在感を全く失ってしまう。

 ではこの苦境を乗り越えるためにはどうしたら良いのか。湯川さんが提唱するのが「コーポレートベンチャリング」です。何かというと「大企業がベンチャーに対して投資を行う、または戦略的アライアンスを行う」という事です。

 日本の企業は「時前主義」のところが多い。研究所も社内にあって、「何でも研究しています」と。しかしそれは社内で埋もれてしまっている上に、外の空気に触れていないが故に顧客の要望の取り入れ、起業の熱意の欠如など色々な問題がある。

 最近の株式市場を見ても、M&Aがしっかり出来ている起業の評価が高い。それは今という市場環境、技術環境の変化の激しい時代にあって、「ベンチャーを体内に取り入れる必要性」を物語っているように思う。

 この本はこの辺の理論、実例、日本の特異性とそれへの対処が詳しく述べられる。日本にもこの点をふまえた優れた経営者はいるが、多くの経営者は”過去のやり方”を踏襲し、”御輿に乗る”ことを続けている。この本は「これからの時代」を考えているすべてのビジネスマン、経営者の方に読んで頂き、日本の産業社会の再興を計って欲しいと思います。そうじゃないと日本はつまらない社会になってしまう。

 この本には、「リーン・スタートアップ」など興味深いキーワードも数多く登場します。湯川さんには3月に入って番組にも出て頂く予定です。


2014年02月06日(木曜日)

 (23:25)「確かあったはずだ」と思ってitunes のミュージック・ライブラリで「hiroshima」と検索したら出てきました。多分NHKの特番を見てアルバムごとダウンロードしたのだと思う。正直、それまでは彼のことは知りませんでした。

 二度くらい聞いてこの曲は好きだったのに、どうも「本人が作ったのではない」様子。極めて残念ですね。実際はどうだったのか。これから本当のところが出てくるのでしょうが、あまり愉快な話にはなりそうもないのが心配。

 それにしても、ソニーの今日の決算発表とその後の平井社長の記者会見をちらちら見ながら、やっと矢継ぎ早の措置が出て来たと言えるのかな........と思いました。「のかな.....」というのは、まだ確信が持てないから。VAIOとテレビの件をなぜ一挙発表しなかったのか。だから、まだ迷っているように思える。

 「スマートフォン(スマホ)、タブレット(多機能携帯端末)を中心としたモバイル事業に集中する」という方針は良いと思う。今度社長が代わるマイクロソフトも会社としての方針を、クラウドを加えて言っていた。しかしスマホとタブレットだけでは既に競争が厳しい。これは先日も書きました。

 テレビ事業についても「2014年7月をめどに分社化し、完全子会社にする」とソニーは発表。同社の考え方は、「画像処理技術などテレビの技術的資産はソニーの全体戦略において重要だ」というもの。分かるような、でも「そうかな」と思ったり。

 平井社長は、 「(会社を)14年度に黒字化を実現し、さらに安定的に収益を出せる体制の構築を目指す」と述べている。財務の話だけかよ....と思いました。もっと次の世代の新製品の話が欲しかった。

 フルハイビジョンの4倍の解像度がある「4Kテレビ」のラインアップについては、それを強化し、高付加価値商品にシフト。効率的でスピーディーな経営体制を築くことで収益改善を確実にする方針という。しかしまだ私にはソフトが揃っていない状況で、4Kの究極の魅力が分からない。

 ソニーの一連の発表に関しては、まだ詳細が出てきていない。なのでそれらが直ちに今できる全ての事かどうか分からないし、これからゆっくり株価の反応なども見たい。とにかく日本にはなくてはならない会社だと思っているので、「金融で収益の6割」という状況は早く脱してもらった方が良いと思う。


2014年02月05日(水曜日)

 (11:25)「良く決断した」とは思うが、まず手を付けるのはテレビだったのではないでしょうか。ソニーのリストラ案です。VAIOをそと出しする、との。

 それは私がVAIOが出たときからしばらくは買うPCが全てVAIOだった、からではない。私が、日本の家電メーカーが苦境に陥ったのはテレビに拘泥しすぎたからだ、と考えているからです。それは、テレビから素早く離れた企業ほど立ち直っていることでも分かる。

 確かにソニーのテレビは優秀だった。我が家のテレビは今でもずっとソニーです。特にトリニトロンの時代は凄かった。だからアメリカにも日本にも今でもソニー神話がある。しかし、もうからない商品をずっとやっていても仕方がない。今はあれほど大きいテレビが、場合によってはスマホよりも安い。

 これからの主役は明らかにモバイルです。確かにテレビは家の中でデンと構えている。だから、その機器に「ソニー」とかロゴが付いているのは必要な事です。しかし私の感覚だと、テレビは機動性に欠ける。だからどうしても動線で動く人間には目にする機会が少ない。

 私が一番テレビを見るのは、録画しておいた気になる番組をまとめて見るときです。しかし考えてみれば、それも別にテレビでなくても良い。タブレットで良いのです。ただし今はDVDレコーダーと繋がっているのがテレビだからテレビを見ているというに過ぎない。本当は家庭内サーバーのようなものを置いておいて、ネットワーク経由で出先でも見たい。

 私の視点からすると、テレビよりもPCの方がネットワークのハブになりうる。文章を作る人間からすれば、テレビはなくても良いがPCはなくてはならないものです。確かに値崩れは激しい。だからPCもソニーにとっては儲からないものと映っているのかも知れない。しかしそれはループへのはめ込み具合によって変わってくると思う。

 多分「一つの商品」としてのテレビは、今後も「叩き合いの対象」になると思う。だから、「どう使うか」の使い方の提案とその周辺機器との相性が重要になると思う。単体では難しい。

 多分ソニーの社内でも「何をどうやって」という議論があったと思う。しかしそんなことはないと思うが、テレビ出身の役員が多いからとか人的要因で決定が下されたとしたら残念だし、純粋に「10年後はどうなっているか」で検討すべきだったのではないか。

 今はソニーにとってはスマホが「エレキでは儲け頭」だそうだ。しかしアップルでもサムスンでもなかなかスマホの商売は難しい段階に来ている。結局は「次の商品」なんですよ。どの部門をリストラするかは本質的な問題ではない。「次を何にするのか」が重要だと思う。


2014年02月04日(火曜日)

 (11:25)どんなオリンピックになるんでしょうね。無論日本選手には活躍して欲しい。いくつか興味のある種目もあって、なんだかんだ見ると思う。

 しかしまず「無事に終わるのか」という懸念が先に来るオリンピックは久しぶりな気がするし、この先ワールドカップも「無事に出来るのか」という懸念がある。この先数大会の国際スポーツイベントは、「終わってみなければ分からない」という不安な状況。

 主催者としては「今までにない場所」を考えるので、試されていない場所を選ぶことになるということは分かる。大会をすることによってその国の近代化が一歩も二歩も進むと言うことは十分考えられる。1964年の日本もそうだった。

 しかし少し残念なのは、「国際的なスポーツイベントが何かとテロの対象に選ばれる危険性がある」という事実であり、そうした状況はここしばらく変わらないだろう。なぜなら、「宣伝効果が高い」からだ。チェチェンはソチの直ぐ近くだ。

 ソチのオリンピックでは「ロシア的な問題」も多い。何せ、開催にラフな見積もりで5兆円かかったと言われる。ロシアで一番暖かい場所での冬のオリンピック。今朝気象予報士の方に聞いたら、ここ数日はソチは非常に温かい空気が流れ込むそうだ。そもそもなんでそんな場所を選んだのか。

 「ソチ・オリンピック」と言われても、競技は離れた場所で行われるものが多い。スキーはかなり入った山の上だし、スケートも離れた会場が多いと聞く。しかし通常の冬のオリンピックに比べてケタ違いに多い資金量で作った会場がどういう状況かと言うと、「まだホテルが出てきていない」「競技会場の前はまだ工事中」ということらしい。

 なぜそんなにお金がかかるのか。どうやら「賄賂」がかなり絡んでいると聞く。ソチ・オリンピックを特集したドイツのテレビ番組を見たら、工事を請け負った業者が、「受注すると役人がまるで支配者のように3割、4割の賄賂を要求してくる」と言っていた。にわかには信じられない事が起きている。

 賄賂を求められた方は利益を出そうと思ったら工事を安く上げるしかない。そうなると、ブラジルのスタジアムのように「崩れる」と言った心配もあるだろう。あれやこれやで110万枚のチケットを用意したが、まだ30万が売れ残っていると言われる。

 ロシアの事だからそれはなんとか処理するのだろう。がらがらの会場での演技では、選手の士気も上がらない。今朝の情報だと、「野犬」も問題らしい。同性愛者に対する差別の問題もあるし、はたしてプーチンの思惑通り、「ロシアの誇り」と言えるオリンピックになるのかどうか ?


2014年02月03日(月曜日)

 (18:25)今日一番驚いたのは、久しぶりに節分祭でも見るかと思ってちょうど時間が良かった乃木神社のそれに午後3時過ぎに行ったのですが、なんとそこには「乃木会館の恵方巻き」と称した巻き寿司が門の入り口のにわか設置売店で売っていたことでした。

神主さんの式典  「恵方巻き」はそもそも私の理解によれば、冬場は海苔の消費が少なくなる中で、大阪の海苔業者さん達が関西を中心に戦後広めたものです。だから少なくとも私がその存在を知ったのは大阪への出張が増え始めた80年代の後半。関東にはそもそも全くなかった習慣です。

 東京のコンビニで恵方巻きが「昔からありましたが」というような顔で売り出されたのは、確か4〜5年前からだと思う。「何でも売りたいコンビニがあれを持ち出してくるのは自然かな」と見ていたのですが、何と由緒ある神社の「出店売り」の商品として登場した。

 いや知りませんよ。乃木神社さんがいつから「恵方巻き」をああいう形で出しているのか。でもそれほど古くはないでしょう。何せ乃木大将を祭って出来た神社ですから。

境内に綺麗に咲いていた白梅と豆まきの様子  別に「特に良くない」とは思いませんが、「なんだかな」とは思います。日本っていう国はそうやって「いろいろな行事を増やしてきた」し、それは特に悪いことではないと思っている。「け」の国から「はれ」の国になったとも言える。いろいろあれば退屈ではない。

 しかし少なくとも「恵方巻き」を一回調べたことのある人間としては、「関東の神社にまで来たのか」と感嘆するのです。実は一回も食べたことがない。「恵方巻き」と名付けられた商品を。だって太巻きをほおばるなんてみっともないでしょう。醤油もお茶もなしで。

 まあ勝手にやって下さい、という感じですね。願わくば後数年したらテレビ、ラジオが「国民的行事」なんて言い出さないことを。私の乃木神社における今日のもっぱらの関心は、境内に綺麗に咲いた白梅があったことでした。


2014年02月01日(土曜日)

 (23:25)なんだか、その発想そのものがよく分かりませんね。自らも言っている通り、「わがまま」以外の何でもないような。

 だってそうでしょう。「都構想」を巡って選挙をしたいなら少なくとも府知事選挙(本当はもっと広域だが)もやるのが筋。しかしそれはやらない、と言っている。ということは、大阪市民に対して、「俺を再び選ぶのか、それとも俺を政界から去らせるのか」という選択を迫る選挙をすると言うことになる。

 しかしでは大阪の方々がそもそも「都構想」に関心があるかと言えば、私の知っている限りでは「ノー」です。誰もが「なんなんでしょうね、あれは」と言っている。そういう人が圧倒的だろう。そんな市民にもよく分からない構想を巡って選挙するのは、「いい迷惑」ではないでしょうか。堺市民は、「わからん」と言って維新の候補を拒否した。

 大阪市民にはもっと、働く場所を増やして欲しいとか、生活を楽にして欲しいとか、東京に負けたくないとか、大阪を変えて欲しいとかいろいろな希望があるはずです。それを全部捨象して「都構想」を名目に自分の信任投票をやる選挙にどんな意味があるのか。

 しかも橋下さんが次の市長選で負けたら、松井知事も辞める、政界を去ると。これって市民に対する脅し ?。ということは松井さんは政治生命そのものを橋下さんにかけているって言うこと。でも橋下さんは「わがままを通す」と言っている人です。そんな二人が率いる維新って、信じられるのか。

 「維新」出身の議員一人一人に思いがあるのでしょう。だって、橋下さんが引っ張ってきた政党なので、次の市長選で橋下さんが負ければ、「維新そのものが存亡の危機」に立つ。それは明確です。

 だから、彼が代表を辞めて市長選に集中すると言っても、「どのくらい応援すべきかどうか」を問われることになる。全国で選ばれた維新の国政レベルを初めとした議員は、「都構想という自分の選挙区とは直接関係ない構想」に全くの事振り回されることになる。では「橋下なき維新」は石原さんが率いるのか。きっと割れる。「橋下は終わった」と思う維新の関係者も増えるに違いない。

 だから、ようわからんのです。これが政治家の発想なのかどうか。何かと言えば直ぐ選挙に打って出る。今回当選しても、残り任期は少ない。そしてまた選挙。する方も疲れるでしょう。税金ばかりが出て行く「都構想」? 「政治家になったが、本当は政治家ではない ?」。

 大阪の市民の方もこれでは選挙をやる気にはなれないでしょう。対立候補が誰になるのか知りませんが、市民は「なんだかな」と思うのではないか。私は市民の方々が中途半端な選択を迫られると思うし、市民の間から「なんなんだこれは、税金がもったいない」「ただのわがままに付き合わされるのか」という反発が出ると思う。

 次の市長選で例え橋下さんが勝ったとしても(対立候補次第の面がある)、それが「都構想」への支持、橋下徹という政治家の復権には繋がらないような気がする。「何をするのか分からない政治家」のイメージが強くなると思う。

 橋下さんは「大義」を求めているようですが、市民にとっては「たいした大義のない選挙」に映るのではないか。そういう気がする。



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