2014年10月31日(金曜日)

 (14:15)日銀が発表した「量的・質的金融緩和」の拡大という日銀の声明文を読んで一番興味深いと思ったのは、「賛成5 反対4」という僅差の決定だったという部分です。二案件とも。

 だって「5 対 4」ということは、一人でも反対に回っていたら決まらなかった措置、ということです。ということは、「日銀は決断した」といっても、過去の日銀の歴史の中では例のない「close call」だったということです。FOMCでも反対者は一人、ないし二人です。

 脚気反応としては、マーケットでの大幅な株高と円安は理解できる。タイミングとしてはアメリカが今週QE3の打ち切りを決めた直後だけに、円相場全般に与えた影響は一段と大きい。国際的にどう評価されるのかは不明。円安には反発も出てくる。ただし一つ言えるのは「ECBは何をしている」という声が、特に欧州では出るでしょう。

 私は日銀が何かするにしても、政府の行動とのパッケージだと思っていたので、その意味でびっくりした。パッケージとは政府の消費増税決定と、それと対になる形での日銀の新たな緩和措置です。

 しかし考えてみれば、消費税論議が政治的に決着するのを待っていたら、その前に「景気が腰折れ色を強めてしまう」と日銀が考えたのでしょう。だから、「私たちはもうやりましたから」と日銀が安倍政権に刃を突きつけた、とも理解できる。だから阿部さんは歓迎するでしょうが、その後に迫られた責任は重いということです。

 はっきりしているのは、「今のままでは2%の物価上昇率を実現する」という黒田日銀始まって以来の目標を「達成できなくなった」との日銀内での判断でしょう。だって副総裁の一人は辞めざるを得ない。声明文は追加緩和の背景として二つ挙げている。一つは消費増税以降の景気の足踏み、そして原油価格の低下傾向。

 日銀の方々の頭にあるのは引き続き「デフレ懸念」ということです。マーケットには今回の日銀の措置はインパクトを与えた。問題は実体経済に与える影響です。多分日銀は再び「迂回経路」を予測している。

 「株が上がる」→「消費が増える」→「生産が増える」→「それによって雇用が増えて」→「一般国民の所得が増えて」→「また消費が増える」.....という好循環です。もう一つは「円安になる」→「輸出が増える」→「企業が高収益になって」→「投資が増える」です。

 しかしこの二つの「迂回経路」「循環経路」とも、ところどころで「経路狭隘」の現実がある。狭隘になった経路を広げる策がまだまだ希薄だと思う。そういう意味では、「マーケット的にはサプライズ、しかし実体経済への波及は????」といったところでしょう。


2014年10月30日(木曜日)

 (22:15)なんか混乱状態の中での日本シリーズ閉幕ですね。こんな終わり方見たことない。終わり方そのものがかなり残念。それとは別に、私も日米の最終決戦シリーズでは「1985年以来の優勝組」(タイガースとロイヤルズ)を応援していたので、かなり残念。

 混乱の始まりはサファテの1イニング(9回表)の3フォアボールですかね。先日も悪かったし「よく出すな」と思っていたのですが、予想通りの乱調。腕は振っていたが球は行方知らず。1アウトでフルベースと一挙に阪神逆転可能のシーン。

 これだけ場面が揃ったら西岡もクリーンヒットを打てば良いのに1塁正面のゴロ。まず一塁手はホームに投げてアウト。次にキャッチャーは一塁に。その時西岡がどこを走っていたのか、がポイントだった。なぜなら西岡の背中に球が当たったように思えた。

 審判団はインフィールドを走ったのでアウトと判断。ビデオを見ると西岡の足は片方だけでなく、両方ともインフィールドに確かに入っている。意図的かどうかは知りませんが、規則違反の走塁だった。それが後味悪しの元凶。あとで彼のコメントを聞きたい。

 珍しく和田監督がすっとんできましたね。でもまあ勝ち目はない。阪神は結局「もらったチャンス」も生かせなかったことになる。打てなかったと言うことでしょうか。ゴメスとマートンがともに不振だと、阪神の得点能力は一挙に下がる。メッセンジャーがかわいそうだった。

 かわいそうだったと言えば、バグガーナーから青木が打ったレフト線のライナーが左翼手に取られてしまったのも、かわいそうというか、試合を決めるシーンだった。あのシーン、よく左翼手(イシカワではなくロペスだったかな)があそこに居たと思う。チームが持つデータだとしたら、ジャイアンツは優勝に値するチームと言うことかもしれない。両チームとも来年の再起を。

 それにしても野球は「失敗のスポーツ」ですね。打者は打てる人で10回に3回のヒット。四球を除けばあとは失敗。今年の日本シリーズでは投手の何人かはフォアボールを連発した。

 それでも見るのをやめられない。だって他のスポーツで一挙に3点、4点も点が入るのはまずないし、面白すぎる偶然の要素も多い。むろん選手の才能、努力も必要。自分が中学までやっていたスポーツでもあるので。今年は終わっちまいましたが、また来年を楽しみに。


2014年10月30日(木曜日)

 (05:00)声明文としてはちょっと長ったらしいのですが、大きな決定(QE3の終了)があり、そして記者会見なしで今後の方針を説明しなければならないのだから、それは許せるでしょう。反対者の名前も大きく変わったし、発表直後のマーケットの反応(米ドルの対円などでの急騰とニューヨーク株価の脚気反応的下げ)も大きかった。興味深いFOMC声明です。

 総じて言えることは次の諸点でしょう。世界経済におけるアメリカ経済の位置付けにまで話を広げた場合ですが

 1.アメリカ経済を取り巻く景気状況は良くなっていて、それ(改善ぶり)は世界経済の中でも突出している。FOMCはその現状に満足し始めている

 2.特に失業率が6%を切るに至った労働市場環境に関しては、労働問題の専門家であり今まで懐疑派とも言えたイエレン議長も”改善”を素直に認めざるを得ない状況となった

 3.よって2008年から続けている一連の非伝統的金融政策としての量的金融緩和(QE1から今のQE3まで)は今月末を持って終了する

 4.しかし心配なのはちっともインフレ率が上昇してこないことで、原油価格の下落などを勘案すると「当面もっと低下する」ことも念頭に置かねばならない。しかし「中期的には上がってくるだろう」との期待は、根拠を明示していないがFOMCは持っている

 5.しかしFOMCの立ち位置の変更は、低インフレを心配する超金融緩和継続派(量的緩和をの継続にも賛成する)からの”反対意見”に直面した

 ニューヨーク市場の引けの数字(日本時間午前5時)を今ちらっと見たら、ニューヨーク・ダウは約30ドル安。ザラ場で100ドル強下げていたこともあったことを考えると、引けにかけて随分戻した。ドル・円は108円の95銭前後。ニューヨーク外国為替市場では109円台はなかった。ニューヨークの株が戻ったのは、景気に対するFOMC声明の楽観論が影響したのかもしれない。

 FOMCが声明ではっきり打ち出しているのは、労働市場の改善への確信です。声明の第一パラは「 Labor market conditions improved somewhat further, with solid job gains and a lower unemployment rate. On balance, a range of labor market indicators suggests that underutilization of labor resources is gradually diminishing.」と述べている。一番最後が重要です。

 今までのFOMC声明の失業事情に関する表現は、「 the unemployment rate is little changed and a range of labor market indicators suggests that there remains significant underutilization of labor resources」的なものが多かった。これは前回(2014年9月17日)のFOMC声明の中の文章です。「失業率はほとんど動かず、労働資源の大幅な未利用が存在する」が前回まで。しかし今回は、「労働市場を巡る状況はさらに幾分改善し、着実な職の増加と失業率の低下が見られる。全体的に一連の労働市場関連指標を見ると、労働資源の未利用は徐々に減少してきている」となった。これは大きな変化でしょう。

 これに対して、ちっとも改善しなかった(FOMCが好ましいと考える方向に)のはインフレです。今回声明を読んでいて、「この単語(inflation)が多いな」と思ったので検索をかけたら全部で17個もあった。これは例えば9月の声明(14個)より三つも多い。いかにFOMCが「目標である2%を下回り続けているインフレ率」を気にしているか。一つの証左でしょう。私はこんなに「inflation」という単語が登場するFOMC声明は、アメリカが高率インフレ時代以降では初めてです。つまり時代が反転したという証拠。

 もっともインフレ率が上昇する事への期待は表明していますよ。第二パラの最後に「Although inflation in the near term will likely be held down by lower energy prices and other factors, the Committee judges that the likelihood of inflation running persistently below 2 percent has diminished somewhat since early this year.」という文章がある。しかし、「2%を下回るインフレ率が継続する可能性の減少」を期待する根拠は示していない。

 一番重要な決断は、短い文章で表現されています。「Accordingly, the Committee decided to conclude its asset purchase program this month」(よって委員会は今月で資産購入計画を終了すると決めた)と。多分この文章は、今回の声明分の中でも一番短い。決意は短く表明する方がその意思が良く伝わる。理由は「景気の拡大は続き、労働市場環境はもっと改善しそうだ」という見通しと、それをもたらした量的金融緩和策(自らが主導してきた)の効果への静かな確信です。「今終了しようとしている非伝統的金融政策は正しかったし、効果があった」というイエレン議長達の気持ちが伝わる。

 問題は「今までの政策は良かったとして、これからどうするか」です。ここで反対者が出た。「今までの量的金融緩和は良かったのだから、まだちょっと続けるべきだ」とした人が一人。コチャラコタです。彼は言う

 「in light of continued sluggishness in the inflation outlook and the recent slide in market-based measures of longer-term inflation expectations, the Committee should commit to keeping the current target range for the federal funds rate at least until the one-to-two-year ahead inflation outlook has returned to 2 percent and should continue the asset purchase program at its current level.」

 「インフレ見通しが引き続き上がりそうもなく、長期インフレ見通しに関わるマーケットベースの指標(長期金利のこと)が最近低下していることから見て、FOMCは少なくとも1〜2年という時間軸のインフレ見通しが2%に戻るまで、現行のFF金利誘導目標(0〜0.25%)を維持するとコミットすべきだし、現行レベル(月間150億ドル)での資産購入計画(量的金融緩和)を続けるべきだ」と訳せる。

 今までのFOMC声明では、「量的緩和の終了と金利の引き上げを急ぐべきだ」派が反対に回っていたが、今回の声明に対しては「緩和継続」派が反対に回っている。声明の立ち位置が大きく変わったことは明らかで、これがマーケットのドル高・株安という当初反応に繋がった。

 しかし声明は、FOMCの立ち位置がそれほど明確でないことも示している。 ここが今回の声明の文脈の微妙なところだが、「 In determining how long to maintain this target range, the Committee will assess progress--both realized and expected--toward its objectives of maximum employment and 2 percent inflation.」とマーケットが直接疑問に思う点を指摘した後で、「The Committee anticipates, based on its current assessment, that it likely will be appropriate to maintain the 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate for a considerable time following the end of its asset purchase program this month, especially if projected inflation continues to run below the Committee's 2 percent longer-run goal, and provided that longer-term inflation expectations remain well anchored.」と「for a considerable time」の表現を維持して見せた。

 つまり実質的なゼロ金利(0〜0.25%)を現状では「for a considerable time」(かなりの時間軸で)続けるとしながらも、やっぱり心配なので保険も掛けている。つまり「However, if incoming information indicates faster progress toward the Committee's employment and inflation objectives than the Committee now expects, then increases in the target range for the federal funds rate are likely to occur sooner than currently anticipated. Conversely, if progress proves slower than expected, then increases in the target range are likely to occur later than currently anticipated.」と。

 これはちょっと笑えるでしょう。「sooner than currently anticipated」と「later than currently anticipated」が完全な対語になっている。こんな声明見たことないですね。いったいどっちなんだ、と聞きたくなる人もいるに違いない。マーケットがそうでしょう。しかしこの声明にコチャラコタだけが反対したのだから、「FOMCはやはり引き締めサイドに傾いた」と考えるのだ自然です。

 もちろん、全体的に見ればアメリカの金融政策は依然として「超緩和基調」です。10月末まで続ける資産購入でFRBの勘定にたまった証券類などはそのままFRBが保持するし、期限が来たものも”再投資”して、市中から資金を吸い上げるようなことはしない。だから「超緩和」が続くのですが、しかし先に見えているのは「超金融緩和策の出口だ」という状況。

 声明の全文は以下の通りです。

Release Date: October 29, 2014

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in September suggests that economic activity is expanding at a moderate pace. Labor market conditions improved somewhat further, with solid job gains and a lower unemployment rate. On balance, a range of labor market indicators suggests that underutilization of labor resources is gradually diminishing. Household spending is rising moderately and business fixed investment is advancing, while the recovery in the housing sector remains slow. Inflation has continued to run below the Committee's longer-run objective. Market-based measures of inflation compensation have declined somewhat; survey-based measures of longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee expects that, with appropriate policy accommodation, economic activity will expand at a moderate pace, with labor market indicators and inflation moving toward levels the Committee judges consistent with its dual mandate. The Committee sees the risks to the outlook for economic activity and the labor market as nearly balanced. Although inflation in the near term will likely be held down by lower energy prices and other factors, the Committee judges that the likelihood of inflation running persistently below 2 percent has diminished somewhat since early this year.

The Committee judges that there has been a substantial improvement in the outlook for the labor market since the inception of its current asset purchase program. Moreover, the Committee continues to see sufficient underlying strength in the broader economy to support ongoing progress toward maximum employment in a context of price stability. Accordingly, the Committee decided to conclude its asset purchase program this month. The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. This policy, by keeping the Committee's holdings of longer-term securities at sizable levels, should help maintain accommodative financial conditions.

To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee today reaffirmed its view that the current 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate remains appropriate. In determining how long to maintain this target range, the Committee will assess progress--both realized and expected--toward its objectives of maximum employment and 2 percent inflation. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments. The Committee anticipates, based on its current assessment, that it likely will be appropriate to maintain the 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate for a considerable time following the end of its asset purchase program this month, especially if projected inflation continues to run below the Committee's 2 percent longer-run goal, and provided that longer-term inflation expectations remain well anchored. However, if incoming information indicates faster progress toward the Committee's employment and inflation objectives than the Committee now expects, then increases in the target range for the federal funds rate are likely to occur sooner than currently anticipated. Conversely, if progress proves slower than expected, then increases in the target range are likely to occur later than currently anticipated.

When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent. The Committee currently anticipates that, even after employment and inflation are near mandate-consistent levels, economic conditions may, for some time, warrant keeping the target federal funds rate below levels the Committee views as normal in the longer run.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Janet L. Yellen, Chair; William C. Dudley, Vice Chairman; Lael Brainard; Stanley Fischer; Richard W. Fisher; Loretta J. Mester; Charles I. Plosser; Jerome H. Powell; and Daniel K. Tarullo. Voting against the action was Narayana Kocherlakota, who believed that, in light of continued sluggishness in the inflation outlook and the recent slide in market-based measures of longer-term inflation expectations, the Committee should commit to keeping the current target range for the federal funds rate at least until the one-to-two-year ahead inflation outlook has returned to 2 percent and should continue the asset purchase program at its current level.


2014年10月29日(水曜日)

 (20:12)「ミクロの決死圏」(原題は Fantastic Voyage)という映画は、調べたら1966年のアメリカのSF映画だったんですね。「医療チームを乗せた潜航艇をミクロ化して体内に注入し、脳の内部から治療するしかない。はたして1時間のタイムリミット内で、チームは任務を遂行し体内から脱出できるのか......」とwikiには書いてある。そうでした...そうでした。

 この映画を思い出したのは、Google’s Newest Search: Cancer Cellsという記事を読んだからです。グーグルという会社は面白い。むろん「潜航艇をミクロ化」といった話ではないのですが、発想は似ている。

 この記事の副見出しは「Google X Team Hopes to Develop Nanoparticles to Provide Early Detection of Cancer, Other Diseases」(癌やその他の病気の早期発見に資するナノ粒子を開発したいと......)となっている。

 この記事はナノ粒子(Nanoparticles)に関して、「tiny magnetic particles」とも「less than one-thousandth the width of a red blood cell」とも説明している。つまり磁石(取り付き)機能があって、赤血球の1000分の1の大きさと説明。それを赤血球にしろ、タンパク質にしろ人間の体内の分子にくっつけ(磁石)、それをモニタリングに使って癌などの病気の早期発見、適切な治療法の選択に役立てると。

 この記事はウォール・ストリート・ジャーナルがキャリーしていますが、なぜなら同紙が関連の会議を開き、グーグルがそこでこのプロジェクトを公表したらしい。グーグルの研究チーム( the Life Sciences team at the Google X research lab)を率いるAndrew Conradという人物(記事に大きな写真が)は、

 「“Every test you ever go to the doctor for will be done through this system.That is our dream.”」(今はお医者さんのところに行ってやっている全ての検査をこのシステムで行う。それが我々の夢....)

 と述べている。凄いですね。検査医師いらず。ま直すのには医者が必要でしょうから。しかし、このナノ粒子のシステムが最短距離で治療に繋がるデータをもたらしてくれる......かもしれない。いいじゃないですか。

 既に癌治療ではピンポイント治療が広まっていますが、このナノ粒子が実現すればもっともっと進むことになる。一番重要なのは「早期発見」でしょうね。ナノ粒子は体の中を循環して、見回るわけですから。

 しかしむろん問題は多い。実現時期も「五年後....」とこの記事には書いてある。その他にもバッテリーの問題、どうやって赤血球やタンパク質の分子にナノ粒子をひっつけるか....など。しかし面白い研究じゃないですか。それをやり始めたのがグーグルというのも面白い。

 ところでこの記事を読んで「もう一度見たい」と思ってユーチューブの映画アーカイブを探したのですが、なかったです。ま、古すぎるんでしょうね。ははは。


2014年10月28日(火曜日)

 (22:12)今日は夜になって思い出しても、「いい天気だったな」と思える小春日和でした。特に午前中です。ちょっと風が強かったのですが、大阪の大川端は先生に連れられた園児達で一杯でした。

 番組を終えた後一眠りして、「今日は毛馬まで」と思って午前10時過ぎに動き出したので、ちょうど暖かくなった頃だったからでしょう。走り出したときのテーマは、「鯉釣り人はどこに多いか」でした。分かったのは都島橋と毛馬橋の間が多い。

またまた大川の釣り場面に遭遇。今回はニゴイでした  今朝もたまたま魚が釣り上がった時に出くわして見せてもらったのですが、ちょっと細長い鯉状の魚だった。釣った人に「ちょっと(鯉にしては)スマートですね」と言ったら、「いやこれも鯉だよ」「この辺では60センチくらいが良く釣れる」と。

 その写真をフェースブックにアップしたら皆さんから「それはニゴイでは」と。「似鯉」ですか。私は知りませんでした。調べたら全国でいろいろな呼び方がある魚のようです。でも引きは強そうだし、「何時か自分で釣りたい」と思いました。

 その後淀川と大川が分かれる「毛馬閘門」に出て「今日は南に」と動き出してしばらくして、「このまま大阪湾まで行けるな...」と考えたのです。だって繋がっていますから。

 「ちょっとありそうだな」と思いながら、反対方向から来た歩き慣れた感じの人に「大阪湾は遠いですか?」と聞いたら、「私も先日歩いたが、相当ありますよ」と。ははは、毛馬から大阪湾まで走ったり歩いたりして行く、というのも課題になりました。

 東京に帰ってきてやったことは、「ipad の売却」でした。うーん、「plus」があると私には要らないんですよね。入力は mac air を使いますから。まず電話会社に行ってセルラーの回線を解約して、その後ソフマップさんに行って査定してもらったら、付属品なしでも24000円で買い取ってもらえました。

 しかしちょっと頭にきたのは電話会社が、「12月まで待てば解約料がいらないのですが、そうでないので1万ちょっとかかります」と。そういうことで儲けているのか、とちょっとカチッときました。まあ毎度のことですが。

 それにしても、新幹線の中で読んだこの記事は、面白かった。ニューヨークのタクシーでiphoneをなくした人の話です。「iphone はキャッシュと同じ」と。

 なくして直ぐに「iphone を探す」で探したが、当然盗んだ人はそういう機能を知っているので、電源オフで音信不通に。次にこの機能で探したら、何とバングラデシュのダッカで反応したと。笑える。

 日本のiphone もあちこちで狙われているんでしょうね。特に日本人は海外に旅行したときに気をつけないと。途上国でいらくでも売れる。私も古いipad が売れたのは、それがまた「どこかで売れる」からでしょう。


2014年10月27日(月曜日)

 (08:12)ちょっと「やっとだな」と思う部分もありますが、車の進化も足早に進み始めたな....と最近思ってます。そりゃそうですよね、グーグルなど業界外から「自動運転」などと従来の発想を超えた案が提出され、実際にその方向に動き出したら、「いったい車とは何か」「どうあるべきか」の思索は車メーカーからも出てくるし、その回答が出てきてもおかしくない。

 私が最近乗り始めた車は、従来のそれに比べると結構進んでいる。「私ベース」の話ですから、「そんなのはこちらは前から」というのも多いのでしょうが、「これは進んだ」という点を挙げると

  1. iphone にアプリを入れ、当該車両を認識させると、そのアプリから車両のエアコンを稼働させる事が出来る
  2. 加えてナビの行く先設定がiphoneのある場所から手でも音声でも入力できて、事前に送信できる
  3. 車線逸脱や前の車との距離接近などなどで運転手にハンドルの振動を通じて警告を与えられる
 などなどです。あと自分では使わないが、車にiphoneの電話帳が入って、そこからハンドフリーで電話できるという機能も、必要な人には嬉しいかもしれない。

 「1」の機能は寒い朝とか炎天下に車を置いていた時などに便利。「2」は私がずっと言ってきたナビ入力の「二重手間」を解消してくれる。アプリに入っている地図がグーグルなのにちょっと普通のグーグルマップより機能性が落ちるように感じるのはまだデータベースがないからかもしれないが、使う人が増えてデータベースが増えれば充実してくると思う。

 まだまだ「ああして欲しい」「こうして欲しい」という願いはある。しかし結構な前進だと思う。あとは、こうした機能のネットワーク化でしょうか。だって、「1」の機能は、家のエアコンにもあって欲しい。

 しかし確実にその方向なんでしょう。車は従来発想のそれからは徐々に「デジタル機器」に移行しつつある。むろんリスク(酷いケースは”デジタル的乗っ取り”)も高まりますが、それは何重にも防御しながら、結局は「繋がる車」が主流になると思う。

 まずは私の願いのいくつかが実現したことを歓迎したいと思います。


2014年10月25日(土曜日)

 (08:12)一人で静かにある考え方、団体に心酔し、社会に反感を強め、攻撃を企画し、そして実行する。英語では「lone wolf」(孤独な狼)というのですが、そうした犯行が世界で広まっているようで心配です。母体と連絡を取るわけでもない。だから諜報の網にも引っかかりにくい。一般的に言って、犯行を阻止するのが難しい。

 最近あった事件をニューヨーク・タイムズの記事から拾ってみると、

 1.The French police raid a bomb-making cell in a Paris suburb, killing a suspected extremist in a gunfight.
 2. The British police arrest four men accused of plotting a bombing on the scale of the Mumbai hotel attack six years ago.
 3. The Australian authorities arrest a ring of 12 accused of plotting daring murders, including a public beheading.
 4.In Canada, a gunman assaults the Parliament building and kills a soldier guarding a war memorial, and a motorist strikes two soldiers, killing one ― in both cases, perpetrators with tenuous links to Islamist extremism.
 5.And in New York City, a man wielding a hatchet attacks four police officers in Queens, slashing one in the head and another in the arm.

 と続いている。「4」「5」などが典型的な「lone wolf」型でしょう。カナダの事件など、どう見ても「シリアに行かせてくれない」という要素もあって、心酔する団体と連絡をとっていた兆しがない。にも関わらず一人で犯行に出た。

 基本的にはフランスなどのヨーロッパやアングロ・サクソンの国。このほかにベルギーでも何かあったのでは。むろんこの中には「グループ」が含まれますが、「どこで起こるか分からない」という意味では、対応が難しい。

  でも今回のカナダもそうですが、「シリアに行きたいと言った」とかどこかに兆候はあるので、それを捕捉してその後の捜査につなげるというのが一般的で、それが出来た事件もあれば、出来なかった事件もある。

 やはりテロ集団としての「イスラム国」をここまで大きくしてしまった、それを放置したのが失敗だったのではないでしょうか。彼等の宣伝活動は巧妙だと思う。西側の様々な問題に不満のある若者を誘い込むのにたけた手法をとっている。彼等のグループに加わっても何一つ良いことはないはずなのに。

 ”兆候”を見逃さないで社会全体で見ていくしかかない、と思います。残念だが。それにしても早く問題の根を引っこ抜かないと。


2014年10月24日(金曜日)

 (05:12)今朝起きたら円が対ドルで108円台に。「なんでこんなに円安になったのか」と思ったら、要因はどうやら二つですね。一つはアメリカの消費者物価が確実に上昇したこと。世界的なデフレ懸念、低インフレ懸念の中では、「アメリカはそうではない」と市場が安心できる数字だった。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは「The gauge for how much Americans pay for goods and services, the consumer-price index, increased 0.1% last month from August, the Labor Department reported; core prices, which exclude food and energy, also rose 0.1%. Both met economists’ forecasts.

 The numbers, which arrived amid a backdrop of low inflation around the globe, eased market fears that consumer prices in the U.S. were falling. Low inflation can weaken demand in an economy, as consumers put off purchases.」  と報じている。確かにアメリカの指標10年債の昨日の利回りは2.275%と最近では高い。一時は1.86%にまで落ちましたから。

 もう一つは、「国債入札、初のマイナス金利…買い注文殺到で」と今朝の日本の新聞が伝えていることかな。これは読売の記事ですが、以下のように報じている。

 財務省が23日に行った短期国債の入札で、金融機関などからの買いが殺到し、本来はプラスであるはずの平均利回りが年率換算でマイナス0・0037%となった。国債入札でマイナス金利になるのは初めてだ。

 国債は国が借金をする際に発行する証文だ。普通、お金を貸す人が利子を受け取るものだが、国にお金を貸す金融機関がさらに国に利子も払うという異例の事態になった。この日行われた入札は、満期までの償還期間が3か月の短期国債「国庫短期証券」で、金融機関などの希望額は52兆1052億円まで膨らんだ。財務省は5兆2576億8000万円の発行を決めた。

 短期国債は償還期間が1年までの国債で、国が一時的な資金不足を補うため、金融機関などに向けて発行する。通常は、金融機関の国債の購入額(金融機関が国に貸す額)よりも、満期時に国が金融機関に返済する額の方が大きいため、金融機関は満期時に差額分のもうけを得られる。

 ほんとに聞いたことがない現象です。「国債にしか行き場のない日本のお金」ということですか。


2014年10月23日(木曜日)

 (11:12)エボラに早く良い治療薬が出てこないかと思っているところに、がん治療の有力候補、シカゴ大の中村教授が発見というニュースに私は関心を持ちました。

 最初「中村」と聞いて、「あれ」と思いましたが、そりゃ違いますよね。中村祐輔教授と。「がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の新しい有力候補となる化合物」って何か ?。

 調べると「分子標的薬」とは、「腫瘍細胞の増殖、浸潤、転移に関わる分子を標的として、腫瘍細胞の増殖を抑制するとともに、腫瘍の進展過程を阻害することにより、原発腫瘍の抑制のみならず、腫瘍の転移をも抑制することを目的に開発された薬剤である」とある。要するに「がん細胞を狙い撃ちし、それを機能不全に至らしめる」ということでしょう。

 今までの「抗癌治療」が放射線などで体を酷く痛めたり、体全体の機能を阻害するのに対して、要するに「(癌細胞を)狙い撃ちできる」という非常に画期的な治療法なんでしょう。

 米シカゴ大の同教授の研究チームが22日に米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に発表したという。中村教授によれば、この化合物を使ってマウスで実験したところ、肺がんが完全に消えたという。

 「肺がんが完全に消えた」との部分が「この実験ではそうだった」ということなのか、この「化合物」が「癌全般に効果があるのか」は不明。しかしいずれにせよ、「癌対抗の有効な治療法」ということでしょう。

 私もつい最近大学の同級生を突然皮膚がんで失っていますし、日本人にとっても癌は死因の中で最大のもの。是非治療薬・治療方法として確立したものになって欲しいと思います。

 記事は以下のように続く。『研究チームは、がん細胞の増殖で重要な役割をする「TOPK」というたんぱく質に注目。30万種類の化合物の中から、TOPKの働きを妨げる化合物を探し出した』と。「TOPK」ですか。


2014年10月22日(水曜日)

 (11:12)通りかかるといつも思うのです。「うっとうしくないかい」って。顔に完全に枝や葉っぱが被さっている。角度によっては顔が全く見えない。

 千鳥ヶ淵緑道のインド大使館の前。熊谷喜美子さん作の「桃花流水」と名付けられた乙女像があるのです。2〜3年前にはここの写真のように凜として立っていた。誰にも邪魔されることなく。

枝や葉で顔が隠れてしまって....  しかし最近は隣の木がすくすく成長、枝が顔の前や肩の辺に伸びてきて、かつ葉っぱが多いので、真正面から見るとお顔が見えなくなってしまった。私が今朝撮った写真はやっと顔が見える方向から撮ったものです。

 でいつも思うのです。「これをどうするつもりなんだろう」と。多分「切る」というやり方はある。主に枝を。しかし右を切ると左も切らないと均衡が取れない。しかも「切る」のは基本的に良くない。

 だから、「木が上に伸びるのを待っているんだろうな....」と思っているのです。そうすれば、木が傘のようになって、夏の暑い日でも涼んでいるように見える。多分2年我慢すればお顔が出てくる。

 それにしても、これは「意図した木との距離なのか」と。もしかしたら枝の横への伸びが「想定外」だったのではないか、と。ははは、この像には毎年冬になるとサンタの赤い帽子をかぶらせる人がいるんですよ。今年はどうなるのか。


2014年10月22日(水曜日)

 (01:12)アメリカで「老舗」と言っても良い企業の一部に不振が目立つ。先日のIBMの決算は「大丈夫かい、この会社」と思わせるもので、赤字の半導体事業を15億ドル支払ってGLOBALFOUNDRIESに譲渡と発表。「持参金をつつけて売却とは....」とびっくりしたものです。

 そして今度はある程度予想されていたとは言うものの、マクドナルドの業績悪化。ウォール・ストリート・ジャーナルはMcDonald’s Profit Plunges on U.S., China Woesと報じている。こちらはまだ黒字が出ていて、一株当たり利益は一株当たり1.09ドル、一年前の1.52ドルから見れば「大幅減益」。

 同社にとって一番大きなマーケットであるアメリカでの売り上げ不振に加えて、日本でも伸びない、ロシアでは一部店舗が「衛生上の問題」で閉鎖になるなど、様々な問題が生じてきている。

 やはり世界的に打撃になったのは、まず中国で、そしてその後世界中で、従業員が床から食肉を拾っている姿や、期限切れの食肉を新鮮な食肉に混ぜている姿が放映されたこと。マクドナルドはその肉を使っていた。そしてその後の対応がまずかった。

 しかしそれよりも私は「消費者の飽き」が一番大きいと思う。私は引き続き同社の「バニラ・シェーク」は好きです。他のあの手の飲み物を直ぐに提供してくれる店があまりないので。あの微妙な量も良い。

 しかしその他のハンバーガーは「もういい」という感じ。まだバーガーキングやモスの方が食べる気がする。Macのそれは、なんかカスカスな印象がする。景品で子供をつっている今の手法も、「本体に自信がないから」というように思えてしまう。

 日本のそれを含めて、マクドナルドが抱えているのは「マネッジメントの問題」のような気がするな。彼の会社の幹部達は、「自分とこの商品はうまい」と思ってはいないし、ましてや好んで食べてはいないように思う。やっぱり、自分達が食べたくなくては。

 IBMもマクドナルドも、見誤ったものが大きい。IBMはクラウドビジネスのなんたるかを見誤った。マクドナルドは一つの映像が消費者に与えるインパクトを見誤った。「どう立て直すか」に関心があるが、新陳代謝しても良いかな、という気もする。


2014年10月21日(火曜日)

 (23:12)週明け月曜日も弱かったヨーロッパの株が火曜日はいやに高い.....と思って見たら、「来年、ECBは強烈な金融緩和策の一環として社債の購入を検討している」とロイターが報じているのを見つけた。

 おもわず「社債を買うのですか...」とつぶやいてしまいました。私の記憶では、日本でもアメリカでも行われなかった量的金融緩和の手法です。その結果、ユーロは対ドル、対円などで大きく下げている。

 むろん「検討している」ですから、実際に行われるのかどうかは不明です。最後の最後に「やっぱり選定などで無理がある」と言うことになるかもしれない。しかし「検討している」ということ自体が今のヨーロッパ経済が置かれた状況、ECBの選択肢のなさを浮き彫りにしていると思う。

 ECBはつい昨日ですが、covered bondsの購入を始めたばかり。他にECBは資産担保証券の購入も進めている。FTなどによれば、「社債の購入は検討はされた。しかし具体的な準備はこの数ヶ月進んでいない」という程度のものらしい。

 それにしても、ヨーロッパのデフレ懸念、リセッション懸念は中心のドイツを巻き込みながら、周辺国の国債利回りの上昇という形を伴って、徐々に高まっている。静かに進行していた病が、このところ顕現化の兆しを見ていると言える。

 どのくらい信頼できるかは別にして、中国の7−9月のGDPも+7.3%と低い伸び。日本の景気判断も政府レベルでさえ下方の修正が出てきている。となると「頼りはアメリカ」ということになる。

 各国とも財政に限界がある中で、金融政策に過度の期待・負荷がかかっているのが心配です。


2014年10月20日(月曜日)

 (14:12)確か先週末だったと思ったのですが、Mac AirにOS X Yosemiteを入れて、「どんなもんやろ」と使っているのですが、なかなか面白い機能が詰まっていそうで楽しい。特にOSを勉強するつもりはないのですが、日常的に使っていると、「へえ、こんなことも出来るんだ」と思うことがある。

 今日はなんだったっけな、そうだアップルTVとの連携かな。テレビをアップルTVにして見ていて、その段階でヨセミテのMacを動かしたら、PCのフロント画面の上段にアップルTVのマークと思われるものがある。

 「あれ、使ってみよう」と思って押すと、直ちにテレビ画面がPC画面になった。自然にID(itunes)が同じ、そして同じwifiに乗っている機器は接続するんですね。これは一瞬にテレビ画面をPC画面にして、例えば情報などを部屋にいる人々と共有できるという意味で「面白い」と思いました。

 使い始めて数日の間に「(ヨセミテの)これは不便」と思ったのは、「サファリのリーダーがどこかに行った」と「ドロップボックスの接続マークが、ヨセミテから稼働時のみ」になったことでしたが、その後いろいろやっていたら、サファリの「リーダー表示」は以前の右から左に移ったことが判明。「リーダー表示」は便利なんですよ。新聞サイトのcopy and drop に欠かせない。

 ドロップボックスの接続マークが重要だったのは、「それが丸くつくとネット接続の証拠」ということで、私は結構重宝していたのです。しかしヨセミテになって、「ドロップボックスがファイルを更新しているときのみマーク点滅」になったので、ドロップボックスマークが「ネット接続マーク」にならなくなった。

 これは不便です。例えばスマホでテザリングしている場合、スマホサイドの電池保持のために、自然にテザリング接続がカットされるケースがある。その時に、以前は「ああ、切れちゃった」と直ぐに分かったが、今は「あれれ」とサイトを起こさないと分からない。(これ修正の仕方どなたか知りませんかね)

 またiphone とMacのcontinuity というのですか、継続性は劇的に向上したと思う。例えばMac Air を使っている状態でスマホのメールを起動すると、finder の横とか上にスマホのメーラーで編集が進んだ時点、時点でメールマークが起動している。むろん宛先や本文を拾う形で。逆もまた可能。

 これは便利です。同じ事はサファリでも出来る。確かクロームでも同じように出来たと思う。つまり連続性が著しく高まった。まだまだいろいろ機能があると思う。自然に「これはなんだ」と触っているうちに「あ、これか」となるので、楽しみでもあるわけです。

 日曜日のいま世界はのコマーシャル中に隣に座っていた小松君が、「今週、iOSの8.1が出て、それで一段と便利になるみたいですよ」と。うーん、そうだとするとまた面白くなりそう。ま、少し時間がたったら林さんのこの長い記事を読んでみようかな、と思ってます。

 あ、それから、先週銀座のストアでアップルTVの「第三世代」(店の人曰く)を買いました。1万ちょっとなので、以前のがあまりにも古くなったので。それでかな、ヨセミテと繋がったのは。最新世代のアップルTVの画面は、かなり綺麗になりました。映画のソフトはまだ貧弱だと思うが。

 結構なにもかも少しずつ進歩している。ナイス。


2014年10月20日(月曜日)

 (14:12)おやおや、辞表提出のラッシュですか。小渕経産相に続いて松島法務大臣、そして小渕さんの後援会の政治資金収支報告書の作成を担当していた群馬県中之条町の折田謙一郎町長(66)が辞職する、と。それは小渕氏後援会の報告書作成…中之条町長が辞職届という記事になっている。

 小渕優子経済産業相の記者会見は、NHKが中継している範囲で見ていました。気になったのは

 「私自身、分からない事が多すぎる」
 「私が子供の頃から一緒だったスタッフが.....」

 といった部分でしょうか。最初の発言は、彼女自身が「何が起きていたのか」を今理解しようとしているが、理解できていないことを示している。

 多分2番目の「.....」の部分は、「任せていたのに、私も知らないところで変なこと(例えば横領とか...)が行われていたのでは...」という疑念を彼女自身が古株の秘書連中に持っていることを臭わせたと思う。少なくとも私にはそう読めた。

 彼女も言っているとおり、だからといって監督責任は免れない。見ていて新鮮だったのは、「秘書の責任.....」「秘書に聞いて....」ということは言わなかったことかな。今までの日本の政治家の不祥事記者会見よりは、「小渕優子という人柄の良さ」が出ているように思えた。むろん、だからといって許されることと、法律上許されない事がある。

 「もう身内の調査では分からないので、弁護士さんなどを含め第三者から調べてもらう」というのは、彼女自身の困惑が良く出ていると思う。それは「身内に対する不信感」にも通じる。

 小渕さんの言葉によれば、お父様の時からの秘書の方々が何人か残っているんでしょうね。しかし今回の収支報告書はいかにも杜撰で、「ベテランが作ったもの」とはとても言えないでしょう。とすれば、何かの資金操作の結果か ?

 今日だけで安倍首相が肝いりで閣内に呼んだ女性5閣僚のうち2人が辞任、ないし辞任予定(松島)。すばやいっちゃあ素早いが、小渕さんの言葉を借りれば「何もせんうちに」という印象。安倍内閣の立て直しは、なかなか難しいでしょう。


2014年10月18日(土曜日)

 (08:12)昨日の野球の結果を新聞で見ながら、「あ、そうだ」と思いました。

 それは、仮に阪神が日本シリーズを制して日本一になり、仮にカンザスシティ・ロイヤルズがワールド・シリーズを制してアメリカ一になったら、「それはともに1985年以来」ということ。奇遇、奇遇。その年、阪神は西武に、ロイヤルズはセントルイスに勝った。

 むろんまだ全く分かりませんよ。しかし日本のシリーズは「下克上シリーズ」になる可能性が高い、と思っています。優勝チームには、「一度優勝したのに、またやるの」という気持ちがどこかにあるし、特に巨人にはいろいろな「疲れ」が見られますが、特に一昨年、そして去年と来ての「勝ち疲れ」が一番大きいと思う。

 だって巨人の選手はペナントを取ることに疲れ果てている。監督は厳しいし。このシリーズ前も「休養が取れた」というよりも、「間が抜けて、かつ疲れも取れずに試合に入っていけてない」雰囲気がある。そもそも今年は山口にしろ、西村にしろ、マシソンにしろ杉内、内海の先発陣にしろ不安定だった。皆疲れている。一番安定していた小山がまだ出てきていない。打線もそうかな。

 リーグを一位で通過すると、「負けたら恥ずかしい」という気持ちが決定ステージには出てくる。アメリカでもそうで、今年のロイヤルズもワイルドカードの一発勝負から勢いを付けて勝ち上がってきた。失うものがない強さがある。

 まあ阪神も、あの「2試合で1点」しか取れない広島との戦いがあったから、今があるんでしょうね。それに阪神の選手・監督には、「ダメ虎」とか「いざというときに弱い」と言われ続けた恨みもある。自然に選手の気持ちは一つになっている筈です。それが被害者意識であるにしても。

 まそういう意味では今日の試合は面白い。巨人は今年4番も不安定だった。だからまとまりを誰が作るのか、と言う意味でも今日は試練です。どうせ「下克上シリーズ」だったら、徹底した方が良いという意味では「日本ハム」が日本シリーズを制するのが面白い。そして、アメリカではカンザスが優勝する....というシナリオ。

 「レギュラー・シーズンは一体何のために」という議論が起こるでしょう。私も今の日本の制度はおかしいと思う。しかし欠陥のある制度にしても制度ですから、今年はそれで行くしかない。うーん、決めた。今年は日本ハムとカンザスシティ・ロイヤルズを応援しよう。


2014年10月17日(金曜日)

 (12:12)ははは、面白かったな。「若」が投げたが、「石川」が打ってナショナル・リーグのチャンピオンにサンフランシスコ・ジャイアンツがワールド・シリーズに。

 対戦するのは「青木」がいて、ポスト・シーズン8連勝中のカンザスシティ・ロイヤルズ。ともに勢いのあるチーム。ははは、楽しみ楽しみ。「若」とはむろん「ワカ」です。2年前だったかな、セントルイス躍進の原動力だった。しかし今年は出てきた時から調子が悪そうだった。

 「石川」はむろん「イシカワ」です。おじいさんのお父さんが日本人の方。お顔のほんの一部に日本人らしいところが見える。サヨナラ3ランですからね。豪快な。で、サンフランシスコ・ジャイアンツが6−3で勝利し、シリーズを4−1で取った。

 それにしても、この興奮状態の中でアメリカのアナウンサーは実に冷めた、落ち着いたインタビューをしている。好感が持てるな。興奮した選手がしゃべる中で、アナウンサーの冷静さが選手の冷静な分析の言葉を引き出す。

 アメリカのワールド・シリーズの出場チームは決まりましたが、日本はこれから。セリーグは今日の試合からが本番でしょうね。シーズンでも出足は良いがあとダレる阪神は、今日の試合に勝って初めて「有利」と言えるような気がする。選手が尋常な心理状態でいられるのか。

 パリーグでは、やなり日本ハムの「中田」が印象に残る選手です。あのガムがいただけないが、もうはっきり「三振」か「ホームラン」と自分の役割を決めているように見える。決めていて、結構肝心なところで打つ。

 昨日のソフトバンクのショート、今宮君でしたっけ。夜眠れなかったでしょうね。そして今夜の「ワカ」も眠れない。でも二人にとっても「life goes on.......」。またこの次.........。


2014年10月17日(金曜日)

 (09:46)日本の小笠原諸島の近海に中国の漁船が押し寄せ、「宝石サンゴの密漁」をしていることは今月15日に海上保安庁が正式発表しているのですが、今日は「押し寄せ」がはっきり分かる写真が入手できたので掲載します。

 この写真を見ると、「押し寄せ」だけではなく、「隊列を組む」のがわかり、「ただの漁船の行為ではないな」というのも推測できる。1隻、2隻で行っても逮捕されるだけだから、「隊列を組んで」に加えて、「訓練を受けた船員団」が一連の作業に加わっていると思える。

 この写真は島に住む住民の方が島の山の上から昼間と夜間に撮影したものだそうです。森本毅郎スタンバイの金曜日の8時からのコーナーを担当している小沢遼子さんが以前から親しいこの住民の方から入手し、この写真はそれをスキャナー処理して私がもらったものです。


小笠原で日本の巡視船と対峙する中国の違法漁船の群れ

 中国漁船による「違法操業」はあちこちで起きている。最近韓国の海上保安庁は中国漁船の船長一人を死に至らしめ両国間の外交案件になっていますが、この写真を見ても分かるのは「漁船」といっても尋常ではなく、海上保安庁の船を威嚇しているように見えることです。これは許せないでしょう。

 彼等が取っているのは、この記事の写真にもある綺麗な「赤サンゴ」です。別名「宝石サンゴ」とも呼ばれ、中国で宝飾品。魔よけなどに珍重され、近年は価格が高騰しているという。

 この記事に掲載された海保の説明よると、『中国漁船は今春から小笠原近海に出没。4月に1隻を摘発したが、9月に急増した。今月5日には父島沖10キロの領海内で網を入れて操業していた中国人の船長(39)を外国人漁業規制法違反容疑(領海内操業)で逮捕した。14日現在も31隻が周辺にとどまっている』という。

 二枚目の写真は、小笠原では禁止されている夜間に灯りを付けての漁を堂々と行っている漁船の列だそうです。中国漁船は「数」で来ている。日本は中国に正式抗議すると同時に、「押し寄せる」中国漁船、偽装漁船に対処する方策を探すべきでしょう。


2014年10月16日(木曜日)

 (06:46)おやおや、ニューヨークのダウ平均がまたまた173.45ドルも下げて引値は16141.74ドルか......今年の高値より完全に1000ドル以上下げたな.....と思って記事を読み進んだら、一時は458ドルも下げたと。円も高値(ドルの安値)は105円の15銭程度。「その完全にパニック状態だったんだ」と思ったのですが、さらに読むと面白い事がいくつか。

 ニューヨーク・ダウの下げ幅は引け段階ではパーセントにすると「−1.06%」なんですが、例えばNasdaqは−11.85ポイント安(引けは4215.32)で、これはわずかに「−0.28%」に過ぎず、S&P 500は−15.21の1862.49で、これも「−0.81%の下げ」に過ぎない。

 つまり指数によって大きくばらつきがある。さらに見ると、中小型株で構成するRussell 2000は引けが1072.45で、これは前日比+10.85、パーセントにして1.02%%も上がっている。確かRussell 2000は昨日も上がっていた。つまりこの指数は形としては「底入れ」している。あとダウ運輸株平均(DJ Transportation Average)も引けが7937.48でプラス18.48で、これは0.23%の上昇。

 しかも大きく下がったダウの構成銘柄30をよく見ると、ジョンソン&ジョンソンの+1.24%を筆頭に、3M、ATT、デュポン、GE、ナイキと我々がよく知っている銘柄は逆に上げている。では大きく下げたのは何かというと、金融(JPモーガンは4.24%安)や小売り(ウォルマートが3.57%安、ホームデポが2.5%安など)となっている。詳しくはこのページで。

 つまり、マーケットは「ただの混乱状態だったわけではない。ちゃんと銘柄を選別していた」ということでしょう。「銘柄選別」は例えば為替市場などでも見ることができる。ドル・円は急激な円高・ドル安になったが(今は106円をやや下回る水準)、クロス円を見ると、むしろ昨日私が寝るときよりも円安になっている。

 前日と同じく大きく下げたのは原油価格です。指標的原油はバレル80ドルを割りそうになっている。昨日のニューヨークのメディアは「82ドルを割った」と騒いでいたが、「原油はもう一段安か」という雰囲気。

 驚くべき動きを示したのは、世界的な金利の動きです。記事によればアメリカの指標10年債は「一時1.86%まで落ちた」と信じがたいことが書いてある。詳細は知りません。寝ていたので。しかし今朝のウォール・ストリート・ジャーナルの表を見ると、引けは2.14%と書いてある。本当かな。債券がこんなに動きますかね。それでも最近のこの金利(米金利)の下げのペースは速い。ドル・円が落ちるわけです。対して豪州などオセアニア諸国の金利は高い。それが背景でしょう。

 国別で見ると、ドイツの長期金利が0.7%を割りそうになっているのが特徴だが、さらに「下がっている国」を見ると、イギリス、日本など。まずは先進国の中で信頼感が高い国。対して、イタリアとスペインの長期金利は上昇している。ここでもマーケットは選別している。

 なぜこんなにマーケットが動いたのかに関しては、「ヨーロッパ、エボラ、そしてアメリカ経済の先行き」と解説しているところが多い。2番目のエボラは先日から私が書いているとおり、「不徹底さが酷い防護態勢」故に、アメリカやスペインで二次、三次感染の兆しが見える。アメリカでは「二人目の国内感染者も」という報道もある。

 一つ上がったのはVIX指数かな。プラス3.46の26.25と。ということは、「まだ動揺は続く」とこの指数は見ている、ということでしょう。市場そのものは既に「しっかり選別」を始めていますが。

 だからポイントは次のように考えられる。

 「ヨーロッパが思い切った景気下支えの措置を打てるか」
 「ドイツがかたくなな姿勢を崩し、少なくとも他の先進国と協調できるか」
 「エボラの対策に関して、医療従事者に対する教育・訓練が徹底され、二次、三次感染が防げるか」

 などでしょう。アメリカ経済は小売り統計などを見ると、「期待ほどではない」というのが当たっている。確かに期待したほどではないが、それは「高望み」だった可能性もある。しかしアメリカでも日本でも、そしてヨーロッパでも「そこそこの消費」は行われていて、世界経済が特に大きな落ち込みになりそうな気配もない。

 あと重要な事は、先鋭化している世界の対立構造(例えば米ロ、ヨーロッパとロシア、日中など)が少しでも緩むことかな。これは心理的に大きい。


2014年10月15日(水曜日)

 (08:46)なんで日本の野球チームの監督って、野村さんにしろ秋山さんにしろ「これから大事なシリーズが始まる」という時に、「今年で退任」とか発表するんでしょうね。選手もとまどうでしょう。

 やはり筋道としては選手を率いて全力で戦い、その後に「これこれの事情で」「けじめとして」というのが筋だと思う。監督自身が「私は今季で身を引く」と言っているのではなく、その周辺がニュースを流すのかも知れない。しかし「いただけない」と思う

 それにしても、セリーグもパリーグもファースト・ステージは本当に「貧打戦」でしたね。ほぼ全ての試合を見たのですが、「ここで一発出れば」というシーンで、ほとんどが凡退。記憶に残ったのはT岡田のスリーランくらいかな。

 特にセリーグの2戦は酷かったな。どちらも本当に点が取れない。広島は2戦ゼロ点ですか。阪神も1点。それで挑戦者が決まっている。なんか見ていて「せったいい試合」というよりは、「盛り上がりに欠ける」「ただ重苦しいだけ」と思いました。

 実は昨日のオリックスと日本ハムの試合もほぼずっと見ていて、最後の最後に糸井がサヨナラツーランでも打って「やっぱりオリックスがクライマックス....」と思ったのですが、内野ゴロでアウト。糸井はその前の打席でも、確か1アウト1、3塁の 絶好のチャンスで三振。一人の選手の好不調は大きい。

 クライマックス・シリーズはもうちょっと盛り上がって欲しいな。8−7とは言わないまでも、あんなに選手に緊張されては見ていても楽しくない。一方のアメリカのMLBのポストシーズンは延長戦が多い。ロイヤルズなんてもう4試合ですか。

 そうか、今日からクライマックスか。楽しみ。


2014年10月14日(火曜日)

 (05:46)今朝は日本の一般新聞はないし、ラテはほぼ台風、および関連交通情報のみと言う不自由な朝ですが、そこで見つけたのが「How not to catch Ebola」(いかにしてエボラ出血熱にかからないで、それを避けるか)という4箇条です。どこだかアメリカの新聞に載っていた。紹介します。

 1. Avoid direct contact with sick patients(エボラ出血熱患者との直接接触を避ける)
 2. Wear goggles to protect eyes(目を守るためにゴーグルを着けよ)
 3. Clothing and clinical waste should be incinerated and any medical equipment that needs to be kept should be decontaminated(患者との接触の中で使った衣類や廃棄可能医療用具は全て焼却し、継続使用する全ての医療機器は除染せよ)
 4. People who recover from Ebola should abstain from sex or use condoms for three months(エボラ出血熱から回復した人でも、3ヶ月間はセックスを避けるか、する場合でもコンドームをつけよ

 「1」「2」「3」は予想がつくものですが、「4」は知らなかったな。あと身体の部位でも、「目」が一つのポイントなんですね。確かに目は粘液が豊かにありますから。こんな知識は、日本ではずっと不必要なものであり続けますように。でも我々も海外に出かけますから。


2014年10月13日(月曜日)

 (16:46)それにしても、西アフリカの国々だけではなくエボラ出血熱の感染がアメリカやスペインなど先進国で起き始めているのが、この病気の恐ろしさを物語っていると思う。少しの油断も出来ないと言うことだ。

 ともに「院内感染」。つまり西アフリカでエボラ出血熱にかかってしまった患者を手当てしていたスペインやアメリカの”先進的な”病院内で、主に手順ミスで医療関係者が感染した。

 米疾病対策センター(CDC)は昨日、テキサス州ダラスの病院でリベリア人男性のエボラ出血熱治療に関わっていた看護師の女性が、エボラ熱に感染しているのを確認したと発表したが、その背景は「感染防護策に明らかな誤りがあった」(フリーデン所長)ことだという。

 ということは、医療体制が高いと思われているアメリカでそうなのだから、どこでも起こりうると言うことのようにも見える。ということは「感染防護策に一瞬のミスがあってはならない」ということでしょう。なにせ相手はウイルスですから。しかしミスは起きた。

 心配なのは、CDCのが「ほかの医療スタッフの感染も懸念される」と指摘している点。CDCによると、女性は勤務時に防護マスクやガウン、手袋などを着用していたが、「脱ぐときに表面に付着した体液に触れた可能性がある」という。それはちょっと初歩的で酷い話でしょう。

 日経によれば、リベリア人男性は死亡前に人工透析や人工呼吸を受けており、CDCは「こうした装置の扱いを通じて体液に触れるリスクが高まっていた」とみているという。逆に言えば、「リスクを軽減する方策はあったはずだ」と私などは思う。

 一方スペインの女性看護師の例は「エボラ出血熱の患者を治療して防護服を脱ぐ際に感染した可能性がある」という。両国とも「いずれも病院内。一般の人の感染は防げる」と。そうなんでしょう。しかし病院の中でも感染は生じて欲しくないですよね。

 だって病院関係者はまたいろいろなところで一般の人との接触の機会も多いわけで、それはそれとして問題でしょう。しかし何れにせよ、「一瞬の油断も許されない」ということでしょう。

 これまでのニュースによれば、スペインの看護師の方は「深刻な状態」で、アメリカの方のケースは「隔離治療を受けて容体は安定している。開発中のエボラ薬の実験的な投与を受けるかどうかは不明」とのこと。二人とも完全に回復して欲しい。

 もちろん台風も深刻な脅威ですが、もし日本で患者がなんらかの形で出た時に、医療体制をどう敷き、患者が接触した人を隔離する環境をどう整備(法的、医療的、社会的など)するのか、今から考えておくべき非常に重要な問題なんだと思う。

 台風は一過ですが、エボラは出た瞬間からの手順が非常に複雑で、いろいろな問題を引き起こすように思う。


2014年10月12日(日曜日)

 (21:46)そうなるんでしょうね。三連休の真ん中の日曜日の夜の新幹線(東京→大阪)だというのに、超満員です。

 所要もあり、日曜日の夜8時50分の新幹線で移動中ですが、「空いているだろう」と思ったら全く。全指定席が「予約で一杯」(JR東海)で、考えたら皆さん「台風の影響が出る13日の移動回避」でもう今日から動いているのでしょう。

 台風の進行は遅い。今時速20キロほどですか。だから実は13日の少なくとも午前中は新幹線も東京→大阪、その逆くらいは問題なく動く可能性が高い。しかしそれは誰も保証してくれない。だとしたら、休みを切り上げても12日に移動しよう、ということでしょう。

 13日の午後になる前に「家に帰り着いていたい」という人は多いようで、12日宿泊分についてあちこちのホテルや旅館では「キャンセル」が出ていると聞きました。せっかくの3連休なのに、最終日がそれにかかってしまっては、「前倒し」が自然になるんでしょうね。

 今気がついたのですが、私は14日の夜には一つテレビがあって東京に戻らねばならない。多分台風は上陸するとスピードを急速に上げる。だから東海・関東の雨も14日も時間がたつにしたがって上がると思う。しかしその前の雨で新幹線や飛行機がどうなっているかです。

 ま、これは神に祈るしかない。台風は日本列島に雨をもたらしてくれる。ありがたい存在でもあるのですが、今年のように頻繁に、かつ直撃的にこられるとかなり迷惑ですね。だからといって選べるものでもないのですが。


2014年10月10日(金曜日)

 (14:46)今日の「スタンバイ」「ランドセル話」は自分でしていて面白かったな。いや最近はニューヨークのマンハッタンで時々見られるほど(本当ですかね...)、アメリカ人の一部に流行っているのだそうな。

 実はアメリカの、特にセレブ達は日本からいろいろなものを持ち帰っている。私が知っている範囲ですが、例えば自動便座洗浄機(そういうんでしたっけ)、つまりTOTOの製品で言えばウォシュレットです。同社を取材しているときに担当者から聞いた。一度使ったらやみつきになり、同社を訪れて買っていくのだそうだ。

 そりゃそうだ。あんな清潔、かつ気持ちよいものはない。アメリカ人の、かつ太っている人は多分手が届かない。だとしたら、日本の清浄システムは実に優れているでしょう。あれに慣れ過ぎた日本人は「海外に行きたくなくなる。なぜならトイレにあれがないから」というくらい。

 最近は加えてランドセルらしい。最初にランドセルをアメリカに持ち帰って流行のきっかけを作ったのは女優で歌手の「スージー・デシャネル」さんだと資料には書いてある。知らなかったのでYouTubeなどで調べたら、沢山ビデオを出している。写真も

 後でいろいろな人と話をしたら、北欧州の女性達は、「使い古したランドセル」を日本から買って帰るらしい。なぜなら「柔らかくて使いやすい」ということらしい。なるほど。考えてみたら、ランドセルはリュックと同じで両手が空くから良い。リュックは形が崩れるが、ランドセルは形が保持できる。

 さらに面白かったのは、ヨーロッパの連中は日本の弁当箱を盛んに買って帰るのだそうだ。これにはインド人も加わると。で、日本から外国人旅行者が持ち帰る面白いものをランク付けすると、値段の高いものから

 1.ウォシュレットなど自動洗浄便座
 2.ランドセル
 3.弁当箱

 ということらしい。実際に空港には既にこれらの製品が並んでいるとか。具体的には関西国際空港のお土産店である「萬(よろず)」「和(なごみ)」は今年4月からランドセルを売り始めた、と。

 考えれば結構なブランド品ですね、ランドセルは。だって、平気で7万とか8万の商品が並んでいる。高いじゃないですか。日本では「小学生のもの」「不可侵」という意識があるから、大人はしない。しかしそういう気持ちがなければ使い勝手は良いかも。

 ランドセルは中国、台湾の人にも人気とか。それは「日本製のアニメの影響」「頑丈」「高品質」が受けているらしい。うーん、自分が小学生の時、確かにランドセルをしていた。しかしいくらだったのかは分からんな.....。きっと3000円くらいでは。

 ところで、ランドセルの語源も面白い。由緒が正しいんだ。知らなかった。


2014年10月09日(木曜日)

 (17:46)はっきり言って常軌を逸していますね。「呆れ果てる」の一言です。

 サンケイ新聞の前ソウル支局長が韓国の情報通信網法違反の罪で在宅起訴された問題です。私もネットでその記事を読みましたが、韓国国内報道の引用で出来上がっていた。私もニューヨーク駐在の頃、現地の報道を参照して記事を書いたことは何回もありますが、アメリカでは出典を示した上で書いたことを「名誉毀損」で訴えられるなんてことは考えたこともなかった。

 当の韓国国内のマスコミ関係者は事情聴取程度で、その記事を引用したサンケイ新聞の元支局長が起訴の対象になるという不可思議さ。起訴したと言うことは「裁判する」ということでしょう。ということは検察は公判維持に自信があると言うことだ。変な自信だと思う。

 当然世界中のマスコミが驚愕し、怒っている。当たり前だ。韓国は「民主主義国」を自称し、また自ら「先進国」を名乗っている。「どこがそうなのだろう」と今回の韓国検察の動きを見て改めて思う。

 想像するに、サンケイ新聞が日本のマスコミの中で一番韓国(というか最近の二つの政権に対して)に厳しかったことの「仕返しをした」としか思えない。その程度のレベルなのだ。法律的、論理的思考はそこにはないし、それが国際的リパーカッションを生むかという考察もない。そんな国を世界のどの国も真の「民主主義国」「先進国」とは思わないでしょう。自ら世界の国々と人々を遠ざけている。

 アメリカ国務省のサキ報道官も8日の記者会見で、「起訴されたとの報道は承知しているし、当初から捜査状況を見てきた。それ以上の詳細はわからない」としながらも、我々は広く言論や表現の自由を支持しているし、韓国の法律への懸念もこれまで示してきた」と。

 朝日の報道によると、国務省は2013年版の人権報告書の中で、韓国について「法律が名誉毀損を幅広く定義して刑事罰の対象としており、取材活動を萎縮させる恐れがある」と指摘していたそうだ。

 朴槿恵大統領率いる青瓦台は、検察に影響力を及ぼし(または検察が青瓦台の意向を忖度し)、セウォル号事件以来続いている「韓国における権力の権威失墜」にいろいろな歯止めを掛けようとし、今回の問題でも強面を貫こうとしているように思う。

 しかしそれによって韓国が国際社会で失うものは実に大きい。同号の事件の発生、その経緯、その後の処理も、韓国が自らを呼びたがっている先進国のレベルには達していないと思う。その件に関しては韓国国内にも反省意見があるのは当然だと思う。

 しかし今回の事件処理の仕方も、また仁川アジア大会で参加各国選手から指弾された様々な問題に関しても、韓国自らが顧みないといけないことが沢山あると思う。自ら「間違っていた」と気づかないと。


2014年10月08日(水曜日)

 (20:46)iPhone6と望遠鏡しか持っていなかったんですよ。でもまあ比較的よく撮れた方かな。

 最初暗いし、雲がかかっていたので分からなかったのです。どこにお月様があるのか。しかし近くの人が「あ、あれじゃ」と言ってくれたので、やっと発見。檜町公園午後8時15分くらいの blood moon思ったのは、英語で「blood moon」(血の月)というのは「なるほど」だということ。茶褐色になっている。

 でもちょっと考えたんですよ。「あれ、ずっとショーが続いているな.....」と。昨日の夕方から夜はノーベル賞受賞というショー、今日の日中はハイテクショー、そして夜は天体ショー。ははは。

 昼間のショーの会場は幕張です。「シーテック・ジャパン2014」。午前中から入りましたが、まずまずの人出ですかね。しかし海外の人が少なかったのがちょっとがっかり。でも行って良かった。面白かった。

はよ実現して欲しい  いろいろ狙いはありました。一つは車関係。もう一つは伸びてきている中国の製品を見たい、ということ。車関係では「エアリアル・イメージング・プレート」が面白かったな。何もないところにプレートが見えるようになっていて、それが車に対するコマンドの入り口になる。

 つまり今のように目線を動かす必要もなく、車の操作を前を向いたままにいろいろできるという技術。将来はもっといろいろなコンテンツを載せて欲しいな。ドコモさんの「対話型車両....」も面白かった。完成度は低いが。

 軽くて機能的に見えたファーウエーのスマホその近くにファーウェーのブースがあったので、サムソンを追い詰めている中国メーカーの実力いかにと思って、しばらく同社の製品をいじっていました。軽くてきびきび動く。「これがサムスンの半値だったら、そりゃ売れるわい....」という感じ。

 4Kは各社から、8Kはシャープから出ていたので、テレビも見ました。確かに迫力はある。しかし8Kのあの大きさは家には無理だなと思いました。高精細のテレビはやはり大きくないとその意味がないと思う。なによりも今はソフトが不足している。

 日本は何かというとハード先行ですが、実はテレビで一番重要なのはコンテンツ、つまりソフトです。8Kが何を見せてくれるのかと思ったら、「紅白歌合戦」ですからね。もう私はそれでがっかりしました。もう何十年もの間、その番組を見ていないので「こういうことをやっていたのか」とは思いましたが。

 出店されていたトヨタの燃料電池車見世物としては、燃料電池車もこの目で見て面白かったな。ヘッドの部分のでっぱりもそれほど気にならない高さだったし、まずまずのお顔でした。フロントライトが小さいのが特徴かな。

 それにしても、あちこちで出ていたいろいろな製品や技術がループになることが必要だと思います。そうすれば技術の効果は何倍にも増える。それが大きな課題だと思いました。


2014年10月08日(水曜日)

 (05:31)なんか今朝は嬉しいですね。「我々のポケットにも入っている実に身近な技術での日本人3人の一挙ノーベル賞受賞」。

 正直今までのノーベル物理学賞は「深淵な、近寄りがたい理論的発見」が多かったような気がする。しかし今回は発表に当たったスウェーデン王立科学アカデミーの担当者の一人が自分のポケットから携帯を取り出して、「この製品にも青色発光ダイオード(LED)が使われている.....これは革命的な変化だ」と。青色の光をテレビカメラに向けていた。

 こんな分かりやすい受賞理由はない。一方で受賞者の一人である中村修二さんが、「物理学賞での受賞は驚いた」と言っているのが興味深かった。ご自身はノーベル賞受賞があるとしたら「化学賞」だと思っていたらしい。ご自身を「半導体研究者というより機械技術者のようだった」とも述べている。それだけ境界的な研究・製品化だったということだ。

 一方でウォール・ストリート・ジャーナルが「An American and two Japanese scientists have been awarded the Nobel Prize in Physics for having invented a new energy-efficient and environmentally friendly light source that paved the way for the LED lamp」と報じているように、今の中村さんはアメリカ国籍です。愛媛出身なのに。

 国籍はどこでも中村さんが日本人であることに変わりはないのですが、「なぜ彼がアメリカ国籍を取得するに至ったのか」はよく考えて、反省材料にすべきでしょう。今でも彼は自らが働いた会社(日亜化学工業)との訴訟などを抱える。

 「一部の優秀な研究者、研究員の思いに応えられない日本のシステム」という問題がずっとある。「それでもノーベル賞を取れる人が続々出るからいいじゃないか」という問題ではない。研究者が受け取る権利と報酬の問題は、今後の日本の科学研究のレベル維持、日本経済の競争力維持にとって非常に重要だと思う。

 今朝はちょっと不愉快なニュースもある。日本の体操男子が「完全なアウエー」(内村選手)と言う中で、最後の最後に団体戦で中国にごくわずかな差で負けたとか、IMFによる日本を含む世界経済見通りの引き下げ、それに伴うニューヨークの株の272ドル(ダウ工業株30種平均での)の下げなど。

 まあしかしそれを上回るうれしさが今朝はある。家の中に山ほどあり、さらにポケットの中にもある青色発光ダイオード利用のLED製品。それらに感謝しながら。確かに「革命的」だと思う。お三方のコメントもナイス。今朝は飛行機に乗っていた天野さんの発言が面白かった。


2014年10月07日(火曜日)

 (15:31)おお、これは進歩だ。駅(今回は新大阪駅)の東海道新幹線の自動発券機が個別座席指定できるようになった。駅員の方に聞いたら、「ごく最近のこと」だそうです。

 今までは確か「窓側」「通路側」など曖昧指定しか可能ではなかった。しかし新幹線の場合、東京から新大阪に向かう列車の右側だと山側が見え、左側だと海が見える。山側とは要するに「富士山側」であり、海側とはすなわち「逆さ富士側」です。新大阪から東京だと逆です。

 富士山が気になるときは、これは結構大きい。今までは発券機から出てきた時に、「あ、富士山側だ」とか、「じゃ、今日は逆さ富士を見るか」というくじ引きのような状況だった。

 ま、実際には「逆さ富士はほとんど見れない」し、富士山側に座っていても雲が出ていたり霞がかかっていたりして、富士山は見えない。しかし晴れていて、今日は「夕暮れの富士山が見えるかも....」と言うときはあるわけです。

 そういうときはわざわざ緑の窓口に行ってサイドを指定していた。しかし今度からは発券機でサイドを選べる。「A」「B」「C」.......など。それはナイス。徐々に希望したことが出来るようになるもんですね。


2014年10月07日(火曜日)

 (14:31)多分、とってもラッキーだったんだと思います。なぜなら、ここの釣り人達はどんな大物が釣れても、釣りの醍醐味を堪能し、重さを確認し、そして長さを測った後は、大川に戻してしまうので。つまり釣っても、地上に鯉がいるのは10分程度。私はその時に通りかかれた。

 大阪の大川に釣り人が数多くいるのはずっと知っていました。毛馬に近いところにも、天満橋の近くにも。しかし実際に「釣れた鯉」を見たのは初めてでした。「新日本風土記」が大阪を取り上げていたときに、「へえ、たまには釣れるんだ」と思って見ていただけ。

 しかし今日は違った。ラッキーにも大川の鯉を見ることができました。76センチの中もの朝早いコールを終えて一度軽く寝、それから大阪城に向かったのです。先週の火曜日に紹介した極楽橋の袂の施設が稼働したと番組が取り上げていたからです。施設はあまり朝早く行っても動いていない。

 その途中です。大川にかかる橋を渡ったときに、下の方で人の動きが激しいのに気がついた。見たら大きな魚が。「釣れたんだ。ラッキー」と走って行って、写真を撮らせてもらった。写真は一枚だけですが、その前は地面にあって、その大きかったこと。

 「なんセンチだったのですか?」と聞いたら、「76センチ」と。どうなんでしょう。NHKの番組には1メートル云々の鯉の話がありましたから、それから比べると小さい。しかし「これを竿で釣ったのか」と思うほど大きかった。そして重そうだった。そこにいた人も、「大きい」と言っていた。

施設の一部屋である金の茶室前で  この貴重な写真を撮った後向かったのが、先週紹介した施設です。大阪城の極楽橋の袂。10時前でしたが既に開館していた、3Dの動画を見たり。そして写真は「秀吉の茶室」の前で。例の「持ち運び可能な金ぴかの茶室」です。

 「大阪の陣 400年 天下一祭り」はこの施設以外にも数多く企画モノがある。城、というか天守閣の周りにも。今日の午前中について言うと、中国の方が非常に多かったですね。休みの関係かな。しかし彼らは見ていると、「大阪の陣」にはあまり興味がなく、城と石垣、それにお堀が興味深かったようです。

10月から始まった全員並び  まあ普段の大阪城とひと味違う。大阪城を知っている人も今回の「陣」を訪れたら良いと思います。大阪城の過去と現在が分かります。最後にもう一枚写真を。これは今朝の番組の6時台冒頭の「並び」。番組の出演者が全員勢揃い。

 確かにこんなに出役だけでいる。なかなか壮観でしょう。そこでわいわいがやがや。今回の写真はとっても良く撮れているので記念に。


2014年10月06日(月曜日)

 (15:31)香港はどないなっているのだろうと思って、「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」のライブサイトを見たら、「After a hectic week, Occupy Central protest sites are quiet on Monday as some demonstrators leave for work, others remain and authorities keep their distance.」と。見出しが「Ball is in government's court」とあって、要するに静寂になり、かつ形勢が変わってきたと言うことらしい。

台風一過の富士山は、綺麗でした 富士宮当たり  さらに次のように書いてある。「Occupy supporters and the government are currently in a deadlock over negotiations. Preliminary discussions to prepare for talks with Chief Secretary Carrie Lam Cheng Yuet-ngor have begun, but progress has been slow with both sides disagreeing on the guidelines behind the meetings.」つまり膠着でもあるらしい。

 そりゃ月曜日だから、座り込みをしていた一部の社会人は仕事に戻ったり、ということでしょう。学生の間でもいろいろな考え方の人がいて、必ずしもまとまりもよくないようだ。もうちょっと見守る必要ありか。

 新幹線は14時の231号に乗ったのですが、結局それが18分遅れて出発。富士宮の富士山の見えるところ当たりで徐行して、「これは皆のために台風一過の富士山を見せるため」というのは冗談で、むろん大雨があった後の決まりの徐行。

 しかしその後は印象としてしっかり走っていて、あまり遅れないのではという印象。30分ほどの遅れなら上々です。いつもは携帯のLTEでテザリングしているのですが、今回は「どのくらい改善したか」と思って、車内のドコモのwifi を使っているが、案外早い。

 少しは改善したのかもしれない。良いことです。


2014年10月06日(月曜日)

 (09:31)ははは、「グルジア」と「ジョージア」には強烈な思い出があるんですよ。

 アメリカに赴任したときです。ラジオなどを聞いていて、最初どうしても理解できないことがあった。それは「ジョージアで戦闘があり.....」(fighting in Georgia..........)とかアナウンサーが言っているわけです。私は「え、ジョージア州で戦闘.....」と。???

 だって私はそれまでずっとあの地域を「グルジア」と覚えてきた。一貫してです。だから「ジョージア」と言えば、アメリカのジョージア州の事です。それは間違いなく。しかしジョージア州では銃撃はあっても「戦闘」はない。

 あるとき、新聞を読んでいて「あっ」と思いました。綴りが一緒だと。そうか、アメリカ人が「ジョージア」と発音する場合には、グルジアとジョージア州の二つがあるんだ、と。

 なぜそんなことを思い出したかというと、『「ジョージア」に変更へ…グルジアの要請に応じ』というニュースをこの週末に読んだからです。『政府は、旧ソ連諸国の一つ「グルジア」の国名表記を、同国からの要請に応じて「ジョージア」に変更する方針を固めた。』と読売。

 それには背景があって、「今月下旬で調整が進んでいるマルグベラシビリ大統領の来日の際、安倍首相に改めて変更の要請がある見通しで、日本政府はこれを受けて必要な法改正を検討する」とのこと。つまり向こうからの要請。

 背景は複雑で、『グルジアの国名はグルジア語では「サカルトベロ」だが、関係者によると、国連加盟193か国のうち約170か国は、英語表記に基づく「ジョージア」の呼称を使っている。ロシア語の表記が起源の「グルジア」と呼んでいるのは、ロシアなど旧ソ連圏と中国、日本などだけだという』(読売)。そこまでは知りませんでした。

 さらに読売は、『グルジア政府は、2008年にロシアと軍事衝突して国民の反露感情が高まったのを背景に、「ジョージア」と呼ぶよう各国に働きかけていた』と。じゃ私もこれからは、「グルジア」を切り替えて「ジョージア」と呼びます。

 あと、アメリカで最初とまどったのは「サイビリア」かな。これも分からなかった。「シベリア」だと分かったのは暫くしてからです。


2014年10月05日(日曜日)

 (08:31)iOS8の一つのウリであり、今後大きな展開(例えば iWatch への)が予想される「ヘルスケア」ですが、まだまだですね。しばらく使っていて気がついたことを書くと

 1.同じiOS8マシンとの連携が取れていない。当該マシンのみデータが保持されるので、不便
 2.iPhoneをなかなか持ってはいられないときのデータ入力方法がない
 3.「ヘルスケア」と連携しているアプリがよく分からない

 などでしょうか。.実は「1」については、表参道のアップルストアに寄ったときに、「当然できないといけないと思うけど、どうやるの」と店の方に聞いたのです。だってそうでしょう。iOS8のマシンは家に何台かある。本来ならリンクして良い筈です。いや、出来てくれなければ困る。

 しかしそれが今は出来ない。店の方も、「今はないんじゃないですか.....」と。これは不便です。ヘルスケアのデータを正確なものにするためには、いつもそのマシンを持っていなければならない。

 「2」については、昨日はゴルフだったのですが、今の夏衣装ではiPhoneを身に付けるケースはあまりない。私はゴルフはカートを使わずに基本的にすべて歩くのですが、身に付けていないとその歩行分が記録されない。

 加えて先日旅行先でプールで結構泳いだのですが、普通プールにはiPhoneは持ち込まないでしょう。温泉と同じで、基本的にはカメラ持ち込み禁止領域です。とすると、泳いだ分をどう入力すれば良いのか。

 「3」については、例えば我が家にはタニタの結構進んだ体重計があるので、それとリンクして欲しい。しかし今のところそれがよく分からない。体重等々をいちいち入力するのは大変です。

 それらを含めて、もしこの「ヘルスケア」を今後に繋げるアプリにしたいのなら、もうちょっと充実してもらわないと。iWatch が出来たら、GPSでその人の移動を把握できるので、iPhoneを使わなくても、「ヘルスケア」の数字を自動的に更新できるのかも知れない。体調なども分かることが出来る。


2014年10月03日(金曜日)

 (14:51)昨日、今日の二日で結構面白そうな二つのアプリを知りました。部屋の中に閉じこもるのではなく街を歩きながら楽しむゲームとしての「Ingress」と、電話回線、インターネット接続なしにスマホが網の目のように繋がる「Firechat」

 ともに木曜日金曜日の番組で取り上げたものですが、非常に「存在価値」があるものだと思う。前者は「ゲームの街への持ち出し」という意味があり、後者は「ネット規制の回避が可能になる」という意味がある。

 私はともにスマホに入れました。徐々に使いこなしていこうと思う。「Ingress」はスペース(宇宙)感のある画面をしていて、アナウンスメントは英語だが、表示はかなりの部分日本語化されていて、それほど難しい使い方ではない。ポータルを二つ陣営に分かれながら街を歩き、一つ一つ支配していくというゲーム。結構非現実感があって面白い。

 「Firechat」は今朝のサンケイ新聞で見つけたもの。ご存じの通り、中国は今香港で起きている事をなんとかメインランドで知られないようにネット規制している。ラインも使えなくして。それにNHKの海外放送も遮断して。

 しかしこの「Firechat」が凄いのは、「サーバーは不要。メッシュ・ネットワークを構成できるiOSのMultipeer Connectivityという機能などを利用」するシステムだということ。つまり当局がネットや携帯電話網を監視しても、それとは関係なく情報を流布できる、やりとりできるという点。これはどこかの国の当局対抗という意味で価値ありでしょう。

 こちらも番組の前に私と番組のディレクターで各自のスマホにダウンロードして、接続(wifi、携帯電話網)を切って使ってみました。ちゃんと情報をやりとりできた。お互いのIDを知った上で、「周辺」で。面白かったですね。

 しかし全部を見ようとするととっても忙しいアプリになりそう。かつ匿名なので、真偽いろいろな情報が飛び交う可能性がある。しかしネット接続不要というのは意味があると思いました。

 ともに知ったばかりですが、前者はいつも街を走ったり歩いたりしている私のような人間にとっては、プラスαの意味合いが出来て、面白いなと感じ、これは多くの人にとって体を動かす契機になる。普通ゲーマーは家や部屋に閉じこもるが、これは全く違う。試す価値はあると思う。


2014年10月02日(木曜日)

 (17:51)最近街を歩いていたり、道路を走っていて、「これってトレンド」と思うことがあります。それは車、特にSUVに特徴としてみられる「威張った感じ」です。

 最近つとにそのトレンドを強めているのはメルセデス・ベンツで、MLなどのSUVタイプの車の顔をことごとく大きく印象的にし、車体もいかめしいものに変えている。多分、「ベンツは退屈」だという当時広まりつつあった印象に歯止めを打とうとしているのでしょう。当時のベンツの宣伝には、「ダイムラーは退屈ですか?」というのがあったような気がする。

 私が見るところSUVのこのトレンドで先陣を切ったのはカイエンで、実はそれほど車高は高くはないのだが、車体の印象を高く、いかめしいもにしようとしていた。車の世界では、お顔をローな印象ではなく上に引き上げることを「face up」とも言うと聞きましたが、これらの車は先ずフェース・アップし、それに加えて車体で厳めしさをイメージさせようとしている。最近のBMWでは「X4」がそうかな。

 確かにあまりSUVなのにスマートだと、セダンとどう違うのだ...ということになる。「ワレSUV」と言いたいのでしょう。そのトレンドは最近では日本メーカーの一部のSUVにまで普及してきて、「日本の道路にちょっと似合わない形状だな」といつも思っているのです。だって日本の道路は高速道路も時に片道一車線だったりする。街の道はもっと狭い。

 どこからそのトレンドが来たかというと、どうやらアメリカかららしい。先日もハワイの道路を走っていて思ったのですが、アメリカ人は引き続き大きな、全体的には威張った感じの車が好きです。自動車市場としては日本よりアメリカの方が3倍ほど大きい。大きいマーケットのトレンドは世界に波及するというわけです。

 去年の末に上海に行った時も同じ印象を受けた。アメリカと中国は今世界1位、2位の自動車市場ですから、その二つが「フェース・アップと威圧感」というテーマを好むとしたら、世界のトレンドがそちらに動く、と言うことかもしれない。

 しかしどうなんでしょうね。日本や欧州の道でこの手の車はちょっと違和感があるような気もする。むしろもっとスマートで、街に溶け込む形の方が良い。むろん乗る人の自由、買う人の自由ですが、「私はそう思う」ということです。


2014年10月01日(水曜日)

 (16:51)何の関係もないんですが、新幹線開業50周年の日に、ドル・円が6年ぶりに110円をヒット。しかし日本の株は日経平均で100円弱の反落。

 まあ日銀短観を見れば大企業製造業はちょっと良くなったが、大企業非製造業は大きく悪化しているし、世界的に地政学的リスクは高まっているし、円安の日本経済へのプラス効果にも徐々に自信が持てなくなっているし、株も高値圏にあるし.....というわけで、110円への円安は直ちには株価にはプラスには機能しなかったということでしょう。

 実際には円安のマイナス効果も相当出てきている。10月からまたまた多くの商品が値上がりするのだが、そのかなりの部分は円安故。となると、「日銀は物価目標に接近できるかもしれないが、それが何の効果と言えるのか」という問題となる。デフレ脱却は賛成だが、円安だけが要因になるようならいただけない。

 恐らく110円を超える円安には、アメリカ(産業界、政府など)も何か言いたくなるのではないか、という気もする。私の感触に過ぎないのですが。円はユーロやオセアニア通貨に対しては既に円高に移行しており、ドル・円も少し踊り場的な局面かもしれない。

 それにしても、東海道新幹線も50年ですか。毎週大阪と東京の間を必ず一往復しているので、「お世話になっています」という印象。しかしまだ不満は少しありますね。wifiのサービスをしているが、結局使い物にならないとか。しかし乗り物としては運行は正確無比で素晴らしい。

 最初に東海道新幹線の運転席に乗った人の話が結構あちことに出ていて、「(運行は)当初160キロ」と言われていたが、子供を含めて乗った人が皆「夢の200キロを見たいと言っている」「いつ出すんですか」という報告を車掌から聞いて、「それで210キロを出した」ということだそうだ。いいんじゃないでしょうか。それで「夢」になった。

 私はとても非難する気になれない。「なぜゼロ系」と最初の号名が「零」になったのかを含めて、東海道新幹線は結構大きなストーリーで、「210キロの謎」が今回そこに加わったのだと思う。ナイス。

 今後とも安全によろしくお願いします。



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