2014年09月30日(火曜日)

 (22:51)あれれ、なんでここにあの町の名前があるんだろう.....と。

 所用があって赤坂を歩いていたときです。以前地中海料理の店があったところに、「小布施.....」とかなんとか看板がかかっている。最初通り過ぎるところでしたが、その前で男の子がパンフレットを配っている。

 そこでやっと「小布施」のアンテナショップ&レストランだと分かった。直前までレストランだったところに.....「小布施」とは、葛飾北斎が終の棲家とした今は長野県の小さな町です。私もそこが好きで、近くを通るとなるべく立ち寄る。

 早速中に入って、いろいろなものを見せて頂いた。いろいろ美味しそうなものがある。その中で懐かしさもあって「あま酒」と、美味しそうだったので「りんごジュース」を買いました。

 その時は時間がなかったので、それで立ち去りましたが、機会があればまた寄りたい。後でネットを調べたら、設立趣旨がありました。今でも結構有名な町ですが、「もっと多くの方に町を知って欲しい」「観光地間競争に勝ちたい」と。なるほど。

 店の名前は、「赤坂小布施町」というのですが、そののフェースブック・サイトも見つけました。

 アンテナショップは銀座だったり六本木だったりに「県の単位」で出ているケースが多い。しかし「小布施」は一つの小さな町ですからね。「珍しい」と思って店の方に聞いたら、「最近は少しずつ.....」ということでした。

 まあだから銀座や六本木のようなコストの高い場所ではないところで見つけたのかも知れない。たまたまレストランが撤退した後でしたから。赤坂通りから一本入った、赤坂砂場の近くです。

 私は「面白い試みだ」と思いました。そう言えば10月1日からパリで葛飾北斎展が開かれるとか。


2014年09月30日(火曜日)

 (12:51)「譲歩して香港での選挙制度の再民主化を認めれば弱腰と見られて国内の他の地域への影響が深刻化する。しかし今の民衆の運動に強攻策をとれば、香港の人々は反発し、世界も中国に批判を浴びせる」と。習近平政権は実に難しい選択を迫られている。

 多分だからこそ今の北京の政府はこの問題について、何も公式には語らないのでしょう。明日が中国にとっては国慶節という重要な祝日を控えていると言うこともある。しかし重要なのは、その日に香港では一段と大きな民衆の集まりが企画されている。

 日本の新聞は今は紙面がないのであまり取り扱っていないのですが、海外の新聞はこの問題に関して何本も興味深い記事を掲載している。

 例えばニューヨーク・タイムズは、「For China, Limited Tools to Use in Hong Kong」という記事を掲載。「中国は本土では騒乱を押さえ込む手段を一杯もっているが、香港ではそうはいかないよ」という趣旨。そりゃそうだ。メインランドと香港では既に一世紀以上、政治的にも経済的にも違ったパスを通ってきている。

 「China President Xi Jinping Faces Stark Choices Over Hong Kong Protests」というウォール・ストリート・ジャーナルの記事も面白い。二つの新聞が共通しているのは、「習近平が取り得る策は限られている」という点だ。確かに考えてみるとそうで、国内での権力闘争を恐らく勝利で終えた習近平にとって、香港は当面最大の課題になったと言える。

 天安門と同じ事をすることは難しいでしょう。香港は自らの法律を持ち、人権意識も高い。そんなことをすれば大騒乱になる。世界も黙っていない。ではどうでるのか。いかにも譲歩したという印象は残したくないだろう。国内にはチベットもあれば新疆ウイグル自治区の問題もある。

 経済ではよく「中国の香港化」が言われるが、政治の世界でも「中国の香港化」が少しでも進むのか。それが興味の対象です。むろん、一筋縄ではいかないでしょうが。
 


2014年09月29日(月曜日)

 (22:51)とっても興味があるな、香港での「Occupy Central」(中環を占拠せよ)の運動。そもそもこの運動が何かについて、サウス・チャイナ・モーニング・ポストには次のような解説がある。

Occupy Central is a proposed civil disobedience movement which would take place in Central, Hong Kong sometime in the second half of 2014. It calls on thousands of protesters to block roads and paralyse Hong Kong's financial district if the Beijing and Hong Kong governments do not agree to implement universal suffrage for the chief executive election in 2017 and the Legislative Council elections in 2020 according to "international standards." The movement was initiated by Benny Tai Yiu-ting, an associate professor of law at the University of Hong Kong, in January 2013.
 キーワードになるのは「universal suffrage」です。直接翻訳すると「ユニバーサル(世界に通用する)選挙」ということでしょう。日本のマスコミは「民主的な選挙」としているが、要するに「立候補も自由」「投票も自由」ということでしょう。

 そして今どうなっているかというと、WSJによれば昨日催涙ガス弾やペッパー・スプレーで集まった人々に解散を強いようとした機動隊は、広場や道路に集まる群衆の数の増加を恐れるかのように撤退したという。むろん戦術的撤退の可能性があるが、一つ明らかになったのは「この運動が長続きする可能性を秘めている」ということだ。

 同紙は、「There appeared to be no central organizing authority. Student leaders and the heads of activist movement Occupy Central didn't offer plans or strategies. In the absence of direction and with police effectively in the background, protesters sat on usually traffic-filled streets as shoppers and workers went about their business.」と伝えている。

 しかし一方で、「機動隊と衝突した初期の運動参加者が疲れから撤退すると、それを上回る数の人々が運動に参加し、運動に参加する人の数は急増している」とも伝えている。

 問題は香港政庁、北京の政府がどう出てくるかでしょう。しかし彼らが打ち出した選挙制度はとても民主的とは言えない。そういう意味では、「Occupy Central」が何らかの成果を生み出すことを期待したい。


2014年09月28日(日曜日)

 (22:51)やっぱり自然は予測不可能ですね。御嶽山の水蒸気爆発です。マグマが直接動くのではないので、確かに予測は難しいんでしょうね。将来はそれも予測できるようになると良いのですが。

 好天が見込まれた週末、そして山の上はもう紅葉が始まっているとも思える。御嶽山を目指した人も多かったと思います。そこでの爆発。今夜のNHKなどが流しているビデオを見ると、その時の衝撃が伝わってきます。心肺停止になった方が大勢おられる。無事をお祈りします。

一日穏やかな富士山でした  私はこの週末たまたま富士山麓にいましたが、一日中晴れていて、夕方まで一回も富士山の頂上が雲に覆われなかった実に珍しい一日でした。しかしやはり富士山も休火山ですから、何かと気をつけないといけませんね。

 この週末の間にラジオ局に私宛でメールが届きました。金曜日の「ラウンドアップ・ワールドナウ」をお聞きになった方から。「今週はここを見てきた」で、築地を取り上げましたら以下のメールが。

初めて投稿いたします。

  私は 築地仲卸で 番頭を勤めておりますが 先日 ♪伊藤洋一♪に 似た人が 私の店舗にやって来ました。

  アワビやカワハギを熱心に見ていたその人はとても築地場内を歩くのに適した服装でしたので「伊藤さんに似ている別人かな?」とも 思い声をかける事が出来ませんでした…

  「ポットキャストで毎週聴いてます」といいたかったな〜 と後悔しております。次回築地においでの際は またお寄り下さりますようお願いいたします。

 ランニング姿でしたから。私が「江戸前の魚が多い仲卸さん」と書いた店の方です。「築地にもちゃんと私の番組を聴いてくれている方が居たんだ」ということと、わざわざメールを下さったこと。嬉しいです。


2014年09月27日(土曜日)

 (10:51)あらら、「ということは都内、その周辺全部が警戒領域ということか」と見て思いました。今朝皇居の桜田門の前に写真のような「警告」を見つけて。

 でもまそうですね。代々木、新宿中央から、今は墨田とか横浜とか領域が広がっている。デング熱の発生地域です。ということはウイルスを持つ蚊が拡散していると言うこと。

桜田門に警告が  「長袖」か「スプレー」というのが示唆された対処方法ですが、今朝皇居周りを走っていた人の9割は短パンにTシャツ。スプレーもしていないんじゃないかな。もう蚊が活動しなくなる季節に入ってきたと言うことと、今朝は蚊が嫌がる「やや強めの北風」が吹いていたと言うことがあるのかも知れない。実際肌寒かった。

 それにしても「来年はどうなるのだろう」と言う気もする。「それによる死亡」はほとんどない、回復がまずは予定されたコースなので。しかし熱は出るし、倦怠感が生ずるし、かかりたくない人(私もそうですが)が多いのでは。

 ということは、冬の間にできる事をしておくと言うことでしょう。やはり公園が多いので、蚊が巣を作っていそうな、卵を残していそうな場所を清潔にして、来年ふ化しないようにするという事が必要な気がする。

 だって嫌じゃないですか。東京の中心の皇居を歩いたり走ったりするのに、「長袖」か「スプレー」が必要なんて。どうかそうならないように。


2014年09月26日(金曜日)

 (05:51)およよよよ。白鵬が負けて逸ノ城が勝って1敗で相星。逸ノ城の今日の勝ち方にはやや問題があると思うが、別に違反ではない。「最初から決めていた」ということで、まあいいんでしょう。勝負の世界。21歳。

 逸ノ城を巡って、「すべてが記録ずくめ」の大相撲。面白くなってきたじゃないですか。そして明日は「白鵬 vs 逸ノ城」。今回は既に今日の段階で、「思い切って当たっていく」と言っていたので、飛ばないのでしょう。面白い。

 正直な心情を言うと、「逸ノ城、頑張れ....」という感じかな。彼には「古い世界を打ち破っているという印象」がする。モンゴルとか日本とかは関係ない。明日が楽しみ


2014年09月26日(金曜日)

 (00:51)寝る前にちょこっと海外市場を見たら、ニューヨークの株がえらく下げている。激しく動いているので引けは無論どうなるか分かりませんが、ダウは今は200ドル前後の下げ。

 「なぜ」だろうと思いますよね。そしたら久しぶりにロシアの名前が出ていた。「reports that Russia was considering a measure that would let its courts seize foreign assets.」とCNBCのサイト。つまりロシアが司法による海外資産の接収を検討している....と。

 西側の制裁強化を受けて「ロシアがこのまま黙っているはずはない」と思っている人が多い中でのこの報道。具体性はまだないのです。実際にそんなことをすれば、ロシア経済も大きな打撃を受ける。しかし高値波乱圏のマーケットには効いた。

 これに関してCNBCのサイトには、「"To us that would signal a threat from the Kremlin that the Russian-U.S.-Europe conflict economically might take a turn for the worse, should it be enacted. They are signaling that unless concessions or negotiations take place, we're prepared to do this," said Jim Russell, senior equity strategist for US Bank Wealth Management.」という文章もある。

 今までウクライナもそうですが、一般に「地政学的リスク」と呼ばれるものが、世界の株価全体に最近大きな影響を与えたことは実はあまりなかった。市場はその辺を無視していた。しかし制裁合戦の中でやや押され気味のロシアが「次の手」を何にするだろうか、という懸念はずっとあった。

 今回の報道はどこから出たのかも確認できないし、「検討中」なので本当にそうなるのかもわからない。実際にそういう法律が出来ても、あの国ですから発動するかどうかも不明。しかし相場が高値波乱になってもおかしくない相場ディメンションに入っていたので、「やや動揺」というのは頷ける。

 アップルの急落もハイテク株には重荷。2年前の地図は笑えたが、今回はバージョンアップが実はとんでもないダウンになっていたという話。それもこれも「アップル株も高値を追いすぎていた」という現実があったからこそかも知れない。。

 まあ明日の朝どうなっているかでしょうね。しかし今の勢いではプラスになるのはちょっときついかな。


2014年09月25日(木曜日)

 (22:51)危ない危ない。もうちょっとでトラブルに巻き込まれるところだった。アップルの「iOS8」に対する初のバージョンアップ(iOS8.0.1)に不具合があった問題。モバイルリンクが切れる、指認証が使えなくなるなどの問題が生じたという。

 私の推測だと、日本の深夜のアップデート版公表(数時間だけの)だったので、主にアップデートしたのは欧米の連中だと思う。しかし私のSNSの仲間にも「ダウンロードして酷い目に遭った」という方もいたので、世界中に被害者が出ている可能性がある。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは「OSのアップデートが公表直後にこれだけ大きなバグを晒すことは珍しい」と。そりゃそうだ。そもそも「アップデート」とはそれまでのOSのバグを修正するもので、新たなバグを生んだのでは何の意味もない。

 実は私が「あ、アップデートがある」と思ったのは午前6時半ごろかな。そのままアップデートしようと思ったら、「ネットとの接続が....」と出てきた。私のiPhoneは家のwifiに繋がっているのにおかしいなと思ったら、それはアップデートファイルとネットが切断されていると言うことだと分かった。

 その後にFTを見たら、「Apple apologises for bungling iPhone software update」(多分その時は見出しは違った pull its updateだったかな)という記事があって、「セーフ」と思った。

 アップルという会社は面白い。以前の「地図」も酷かったな。「グーグルの地図を使って下さい」とアップルのクック社長が自ら言う始末。今回は「代替を使ってくれ」とは言えないので、「全力で本当のアップグレードをオファーする」しかない。

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 ところで、今日は最近見た中では一番心に響いた映像を紹介します。「Kesennuma,Voices.3 」というタイトル。3.11を忘れないための、そしてまたいつ地震が襲ってくるかも知れない日本の我々がしておかねばならない”心構え”をしっかりと教えてくれるドキュメンタリードラマです。

 普通の映像とは違う。具体的に言えば動画を避けて静止画で進行させ、そこに言葉や証言を挟んでいく。その静かな展開の中に3.11が残した重い事実、そしてこれから備えねばならない我々が「覚悟しておく、準備しておくこと」が印象的に語られている。

 とってもとっても良い、新しいジャンルの「ドキュメンタリードラマ」でした。本当に是非一人でも多くの方に見て頂きたい。


2014年09月24日(水曜日)

 (23:51)ファイナンシャル・タイムズの「US says attacks on Isis could last years」という記事を読みながら、「もしあの時、オバマが決断していたら」と思っていました。シリアで化学兵器の使用が明らかになったときの事です。

 誰もがそれまでのオバマ大統領の発言からして、大統領判断で「アサド政権を懲罰攻撃する」と思ったが、オバマはそれをしなかった。その後の展開はご存じの通りです。結果的にアメリカがアサド政権を間接支援するような展開になっている。

 この記事でまず目に付いたのは今のシリアの勢力図です。記事の中頃にある。アサド政権が抑えている地域はダマスカスとその周辺の左下のみ。あとは反政府勢力であったり、「イスラム国」(私はこの呼称に反対です。アメリカはISISで通している)だったりする。

 まるで牛の肉の部位の図のようですが、それだけ国内がずたずたになっているということです。無論ISISも気になるが、この文章の中に出てくる「Khorasan group」というのも危険です。アルカイダ系で、アメリカに対して差し迫った攻撃を用意していると言われる。

 今回「へえそうなんだ」と思ったのは、反対すると思われていたアサド政権が、アメリカのISISに対する空からの攻撃を「明確なメッセージ」として歓迎したこと。本当なら自分の国土に対する空爆ですから、メンツもあり「何をする!」と怒るはずですが歓迎した。

 そんな(反対しているような)余裕はないということでしょう。もう国土の一部しか支配していない。かなりの部分は支配を離れているわけだから、自分達の非支配地域の勢力が弱まるのは歓迎なんでしょう。

 ということは図式としてはアメリカはアサド政権をほぼ直接支援している、ということです。地域勢力としては、「Khorasan group」や「ISIS」よりはましだと。オバマ大統領はISISに対する攻撃に関して、「The strength of this coalition makes it clear to the world that this is not America’s fight alone」と述べている。

 そりゃそうなんだけど、旗を振り、装備を提供し、実際に軍を動かしているのはアメリカなど一部の国なので、ISISにしてみれば「アメリカ憎し」になる可能性が高い。しかしそもそもISISがなぜ発生してきたのかを考えてみると、アメリカの対シリア、アサド政権への政策の曖昧さ故のような気がする。

 記事の見出しの通り今回始まった攻撃は「could last years」だと。その間、ISISがじっと我慢していると言うことはあり得ない。何かやるでしょう。ということは、世界は以前よりずっと危険になったということでしょう。

 だからといってISISがのさばるような世の中は許せない。それは無論です。しかし「もしあの時オバマが動いていたらどうなっていただろう、歴史は」と私は思う。


2014年09月23日(火曜日)

 (11:51)午前中に大阪から東京に移動していますが、今年の天気の中では珍しいくらい「青い空、澄んだ空気、そして雲一つない」空。大阪を出るときからです。素晴らしい秋の一日。台風前の

 で、天気を見ていれば良いのですが、それだけではと思って昨日の新幹線の中で読み始めた「すごいインド」(新潮新書 最新刊)を取り出して読んでいるのですが、とっても「今のインドとその過去」が分かる本です。素晴らしい。

 私もかなり前に「インドに関する本」を日経さんから出版していますが、なにせインド生まれのインド人が書いていますから、過去の自分の生い立ちなど非常に具体的、示唆的で、読んでいて「そうだったのか」「やっぱり」とか身を乗り出せる。

 私も本の中で取り上げた「IIT」(インドの超有名大学群)を自分で入学し、そして卒業した経緯もとっても面白い。育ちや兄との違いも。最近読んだインド本の中では一番いいな。日本語もこなれていて、とにかくインドに興味がある人には読んでもらいたい一冊です。

 私は自分の本の最初の方で、「オリンピックでメダルを取れないインド」を少し長く書いたのですが、この本は端的に「インドではスポーツ、それをする人は尊敬されない」と。ははは。聞いてはいましたが、改めて「そうだよね」と。

 とすると、大国で唯一オリンピックを開催していないインドがオリンピックを開催するのは「相当先かな」とも思う。インドがIT大国になった経緯も、小学校教育の普及から説明してくれていて、「モノが動かせないインド」という中国との対比も面白かった。

 この本を読んで私は、「自分の考えが間違っていなかった」と思うことが沢山あったし、「うーん、そうか」と思ったことも多い。良い本だと思います。推薦です。


2014年09月22日(月曜日)

 (12:51)ははは、その市場(いちば)内を歩く足の速いこと。「ここ、ここ、ここ」と八カ所くらい歩いて、魚や貝は全部しっかり吟味しながら。それでも市場の中の必要なところをしっかり見て回る。そして知り合いに出会うと、顔で軽く挨拶したり、ごく短い言葉を交わしたり。

タコも一つ一つしっかり見て、触って  いやね、先日に続いて今朝も「朝に目指すなら築地だろう」と思って市場周りを見回ったのです。外は観光客が一杯。そして今日も市場内を見ていこうと思って。一応終わって中央出口に向かって歩き始めたら、向こうから知り合いが。

 ミッドタウンに近い、私もよく行く寿司屋の大将だった。「ウワーラッキー」と思って、「ちょっと買い付けに付き合わせて下さいよ....」てな感じで、大将の後を再び市場の中で追ったのです。

 そしたらその足の運びの素早いこと。もう行くところが大体決まっているんですね。まずマグロ屋さんに寄り、今日の赤身などの出具合を見て「また来る」と言い、次にアワビを見て。凄いんですよ、三つのアワビを買うのに15個くらい出してもらって、その中からじっくり見て三つ選ぶ。

一つ一つをしっかり吟味  お店の方も毎度お世話になっている寿司屋の大将だから、扱いも丁重です。そしてその他の貝も見て。一番長く居たのは「ここは東京湾の魚が多いんだよ」と説明してくれたお店で。イカを選び、タコを選び、カワハギを選び。みんな複数個の中から選ぶ。「江戸前寿司」ですから、東京湾で取れる魚が大事です

 それぞれのお店で現金決済。見ていると、素材の料金が分かるから面白い。「三つでこの値段か」と。全部で8店くらい寄ったかな。最後にまたマグロの店に寄って、「このくらいまで」と切ってもらって終わり。「こんな感じだね、毎日」と大将。

 買ったものは何一つ持ち帰りません。「ということは、各店で購入したものはあまり時間をおかずに、おまとめして配達ですか....」と聞くと、「そう。買ったものを持って歩いたら体が持たない.....」と。大部分のお店の大将がそうです。魚は確かに重い。

大間モノは部位も良く、高かった  しかし小さな店、あまり魚を必要としない店の方は、買い物かごのようなものに買った魚などを入れて、それで持ち帰る。その大将は私より年上ですが、こうして毎日築地に足を運んで自ら吟味し、その上で寿司を握っている。「これだな、ポイントは」と思いました。

 「でもけっこう赤字の店が多いんだよ」と大将。築地市場内の業者の話です。「(新しいところに移ると)場所はもらえるけど、言って見れば店は新設だから、お金がないところは行かないよね.....」と。豊洲のことを言っています。いったいいくつの仲買業者が豊洲に移り、その賑やかさは築地並になるのか。  大将と別れた後、「腹空いた」と思って昔から行きつけの市場内の寿司屋に寄って、まず聞いたのが「この店は移るんですか?」と。先日来た時に聞いていなかったので。そしたら「行きますよ」と。良かった。知っている店が少しでも豊洲に行って欲しい。

 今日は思わぬ場所(いやかなりの確率で会えたとも思えるのですが)で、良い人に遭遇。思わぬ勉強が出来た一日でした。


2014年09月22日(月曜日)

 (02:51)昨日来た郵便物に「2015年カレンダー」が入っていたので、目を疑ってしまいました。ははは、いくら何でも早い。うーん、どこかにしまっておかないと。

 ところで昨夜のNHKの噴火に関する特集は面白かったな。最近ハワイでキラウエアを空から見た直後なので。世界のあちこちでマグマの地下からの圧力が高まっているんだ。ずっと大きな火山爆発がなかったので。桜島、イタリアのベスビオ火山、そしてアメリカのイエローストーン。

 この手の番組を見ると、「人間はまだ何も出来ないな」と感じる。マグマの動きを制御なんて、まだ夢のまた夢。マグマ溜のと在処と大きさの変化をやっと認識できるようになった程度。それでも噴火の正確な時期を予測は出来ない。

 日本には世界の火山の7%があるそうな。国土面積からすれば多いでしょう。しかし多いが故に恩恵もある。日本中どこに行っても温泉がある。火山灰は時間の経過の中で栄養のある土壌になるそうな。

 ところで「6」は二日ほど使ってみましたが、明らかに進んではいる。「5S」でどうしても見れなかった一つのサイトもPC並に見れるし、扱える。左手に持った印象はぼてっとしているのですが(大きくなって)、その分だけ画面は少し見やすくなった。

 しかしデフォルトAPPで初見参、かつ一番今後のウエアラブル端末と連携することになる「ヘルスケア」は、イマイチよくわからない。もっともこのアプリは使っていてデータを貯めないと。

 ということは、歩くにせよ、走るにせよ、いつも身につけていないといけないということになる。ちょっと面倒ですね。朝の走歩行には写真を撮るためにもっていますが、土曜日のゴルフでは相当歩いたが身にはつけていかなかった。今後貯め始めると気にして持つようになるかも。

 ところで今目の前のテレビではマー君の試合を中継しています。NHKのBS1。初回にゲッツーの間に1点取られたが、その後は抑えていて4回を終了。ヤンキースもマッキャンのソロで同点。

 見る限り、田中はピーク時の80%かな。ときどきとっても良い球もある。出来れば勝ち投手になって、星を伸ばして欲しい。イチローは第一打席は右に2塁打、そして第二打席は左にシングル。拍手が起きるのは、マー君が三振を取ったとき、DHのジーターが打席に向かう時、そしてイチローが打席に立ったとき。


2014年09月19日(金曜日)

 (14:11)「too close to call」と騒いだ割には、差し引き10%近い支持率の差と明確なメッセージが出た住民投票となりました。BBCによれば、既に「独立反対」に投票した人の数は、投票総数の半分に達したと。もうどんでん返しはない。

 独立賛成派は、まるでお祭り騒ぎのような雰囲気を作りながら声高に”独立”を叫び、その夢を語った。そしてそれがマスコミに乗り世界に拡散した。対してそれに反対していた人々は、どちらかと言えば「粛々と反対票を投じた」という印象もする。反対を唱えた側の人の中にも、最後はかなり熱くなった人がいましたが。

 この結果に最もがっかりしているのは、第一には「独立」を目指してスコットランドで独立運動を展開した人々でしょうが、その次にはスペインのカタルーニャの人々ではないでしょうか。スペイン政府はそもそも”住民投票”を認めていませんが。それでも「独立」を望む人々はスコットランドの結果に希望を見いだそうとしていた。

 これだけ明確な結果が出ると、「今までの騒ぎは何だったんだ」とも思う。出た結論は私がスコットランドに対して描く気質に近い。私のそれは「意外と保守的」というものです。

 不確定要素は投票が16才から認められたことでしたが、若者はあまり票を動かさなかった気がする。若者の間でも票が割れたのではないかと思う。その辺はBBC当たりがこれから分析するでしょう。

 後遺症は残るんでしょうね。家族の中でも投票先が割れたケースが多いそうなので、「なにもなかった」状態に戻れない家族もあると思うし、職場もあると思う。感情のしこりも残りそうだ。までもその辺は「成熟した民族」(私の印象)としてのスコットランドの人々の柔らかな感情のもって生き方の妙かも知れませんが。

 イギリス政府の対応も重要です。「そらみたことか」といった態度は、将来の為にならない。それをしたら、将来の本当の独立の種を蒔くものだ。世界に対しても、「トライするところまで行った」という事実をスコットランドの賛成派の人々は示した。

 これは今後の世界にとっても、潜在的に大きな政治・社会ファクターとなる。


2014年09月18日(木曜日)

 (16:54)あら。二日ほど前に、それでも一台はやはり欲しいな....と思って近くのドコモ・ショップで「6」を予約。入手は相当先かな、と思っていたら、今ショップからメールが来て、「入荷しました」と。発売日から一週間以内に引き取って下さい、と。

 ということは、実物はもう各ショップには到着しているんだ。そりゃそうか。明日は発売日なので。でも「24時間で400万台」とか言っていて、人気沸騰という感じの報道が多かっただけに、「ちょっと意外」という感じ。

 それにしても、なんだか今日は朝からダウンロード、アップロード、インストールのラッシュ日でしたね。iOS8 を複数マシンに入れ終えたと思ったら、今度はOS X(10.9.5)のそれだったり、その次には Safari(7.1)のそれが出てきて。

 まあ言って見ればシステムの根っこ同士だから、何かを変えるとあちこちに波及すると言うことでしょう。人間のバージョンアップも出来なかな。できたら面白いのに。

 それにしても、まだあまり使ってないので印象しか言えませんが、「APPLE STORE創設以来の......」とか銘打っているのは、「本当かな」と思いますね。あまり誇大に言わない方が良いのでは、とも。確かにカメラやメールには変化が見られますが、そんなに誰とでも情報が共有できるというものでもないし。

 暇なら明日行って入手しますから、使い勝手をいつか書きます。それにしても明日は銀座とかで朝のテレビに間に合うように「大騒ぎ」をするんでしょうかね。ははは。毎度のことですが。


2014年09月18日(木曜日)

 (03:35)ははは、まずしたのは最新のFOMC声明のページを開いて、検索の欄に「for a .......」と入れてみることでした。そしたら、ちゃんと「for a considerable time after.........」とあって、「ああ、変えなかったんだ」と。次は反対者の存在を示す最後のパラ(長くなっている 後述)に目を通し、そして頭から読み始めた。

 第一パラを読んで直ぐに思ったのは、景気に対する見方を”弱気”に修正したということです。前回の声明ではインフレに関して「Inflation has moved somewhat closer to the Committee's longer-run objective」となっていた部分を、今回の声明では「Inflation has been running below the Committee's longer-run objective」としている。二つの文章を比べれば、前回の方がインフレ見通しに正常に強気だったことが分かる。

 景気に対する判断も下向きになった。前回は「growth in economic activity rebounded in the second quarter」と完了形になっていたのに、今回は「economic activity is expanding at a moderate pace」と現在進行形に戻した。見方が強いのは前回の方である。

 次に目をやったのは「賛成・反対」の最後のパラで、最初に気がついたのは最初に書いた通り、「あ、文章が長くなっている」ということ。その理由は前回は反対者は Charles I. Plosser一人だったのに、今回はRichard W. Fisher and Charles I. Plosserの二人になっている。

 二人の反対理由は異なっていて、声明文通りに指摘すると「 President Fisher believed that the continued strengthening of the real economy, improved outlook for labor utilization and for general price stability, and continued signs of financial market excess, will likely warrant an earlier reduction in monetary accommodation than is suggested by the Committee's stated forward guidance. President Plosser objected to the guidance indicating that it likely will be appropriate to maintain the current target range for the federal funds rate for "a considerable time after the asset purchase program ends," because such language is time dependent and does not reflect the considerable economic progress that has been made toward the Committee's goals」。

 Plosserの声明に対する反対理由は前回と全く同じであり、つまり「for a considerable time」の文言は時間軸的思考の結果であり、この間の経済活動が示した進展を反映していない、というもの。

 対してRichard W. Fisherの反対理由は、より強烈、かつ直接的に見える。翻訳すると、「実体経済の継続的改善(strengthening)、労働力利用率と一般物価安定に関する見通し改善、金融市場に依然として行き過ぎ(excess)の兆候があることの三つは、FOMCが公表しているガイダンスより早期に金融緩和策を縮小することを正当化しているように思える」としている。

 これは、7月のFOME以上に今回のFOMCが紛糾したことを示している。景気認識をどうするのか、それに基づいてQE3を解消した後にどのくら早期に非伝統的な金融政策(金利部分)からの出口戦略(exit strategy)を立案するのかについて。

 あとは予想されたとおりです。資産買い入れ額をまた100億ドル落として、「agency mortgage-backed securities at a pace of $5 billion per month」と「longer-term Treasury securities at a pace of $10 billion per month」とした。それぞれ前月より50億ドルの減額。150億ドルを10月には終了の予定、としている。

 日本時間の午前3時半からのイエレンの記者会見もちらちら見ていましたが、前回の記者会見より若干彼女自身が緊張しているように思えた。私の印象ですが。声明に名を残す反対者が二人になったと言うことは、「労働市場はまだ完全には回復していない」とする彼女に見方に対して、それを疑問視する立場の人、反対の意思を固めた人が増えていることを意味する。反対者として名を残さなくても、討議の場で彼女の立場に疑問を呈した委員はもっと多かったに違いない。

 これとは別に、FOMCは6月以来の長期経済見通しを発表した。ウォール・ストリート・ジャーナルによるとそれは、「As the Fed moves toward rising rates, its expectations about the economy's longer-run prospects are also becoming a bit more dour. In updated growth forecasts, the Fed said it expected the economy to grow at a pace between 2% and 2.2% in 2014, between 2.6% and 3% in 2015, between 2.6% and 2.9% in 2016 and between 2.3% and 2.5% in 2017」となっていて、同紙は「The projections through 2016 were all marked down from June」と指摘している。つまり、2016年までの見通しはすべて6月時点より下げたということだ。

 同紙は加えて、「the growth projection for 2017 showed officials have become less convinced the economy can sustain the kind of 3% growth rates that were familiar to the U.S. economy in the past.」と。つまりアメリカ経済でも「(昔慣れ親しんだような)3%成長の維持は無理。出来て2%台」と見ていることだと。

 FOMCが「for a considerable time にゼロ金利が必要なほど強くはない」と言い、米長期成長見通しが引き下げられたにもかかわらず、アメリカの株価は高い。それはまさにその「for a considerable time 」という文言が残ったと言うことが一因。執筆時点では。でもちょっと勢いはなくなっている。引けはどうだろう。(書いていたら高値よりは落ちてダウは24ドル強高、SPは2000の乗せたところで終わった)

 面白いのは長期金利がむしろ上がっていることだ。今見ると、指標10年債の利回りは2.622%となっている。昨日よりかなり高い。それもあって、ドル・円、ユーロ・ドルなどではドルが強い。ドル・円は108円台に。ま、9月の相場の動きは複雑です。

 ははは、もうFOMCはこのくらいにします。この文章を書いていると、我が家にある数多いアップル製品の iOS8へのアップグレードが出来ませんので。それでは。


2014年09月17日(水曜日)

 (15:35)やっぱり朝の築地市場は、プロ達の職場ですね。それぞれの方が、ちゃんと決められた仕事を機微にこなす。だからマーケットが喧噪の中でも機能し、そしてマーケットが成り立っている。

マグロがごろごろ  動きの速い荷台車やフォークリフトが狭い通路をせわしく行き交い、時に強い言葉が飛び、段ボールや白い小分けの箱が山のように積まれ。その間を市場の人たちが自分の仕事を、どちらかと言えば寡黙にこなす。彼らの身のこなしは機敏です。

 だから今朝は、私としても迷惑にならないように目配りし、行動を機敏にして。写真を撮るのもタイミングを見て。なんとかマーケットの方々に迷惑にならないように行動できたのではないかと思っています。

綺麗にさばき  移転前の「築地」をやはりカメラに残しておきたくて、知り合いの大将に頼んで今朝は一緒に連れて行ってもらったのです。「絶対迷惑にならないように」と覚悟して。まず魚部門を見て、その後は一人で青果部門に。

 やっぱり良いんですよ。最近は「直取」(直接取引)の向きも多いと思いますよ。大店などは、漁船と直接に交渉して、そのまま築地を通さずに取引しているところも多い。素材を大間や丹波や岩手から直接送ってもらっている店もあると思う。

 しかし「築地」は依然として東京で一番魚でも青果でも素材が集まり、そして都内に散っていく場ですから、なんて言うかな、「息吹」があるんですよ。それを今朝は堪能しました。久しぶりに。

せりには独特の雰囲気がある  やっぱり今のマーケットの圧巻はマグロと松茸、それに河豚ですか。今の季節は。とってもとっても美味しそうでした。行ったのは朝6時半くらいだったので、多分せりの大きな部分は魚部門では終わっていたのだと思う。しかし「せり」は青果部門ではちょっと遅い時間でも行われていて、面白かった。

 「それにしても」と思いながら回っていました。「豊洲に移ったらどうなるのか」と。豊洲で新たに場所を確保するには、業態にもよるのですが千万円単位のお金が必要なようで、「もうやれない」と言っている向きも多いようです。

 かつあの瞬時瞬時で決まる仕事の流れは、あの場で決まっているのでしょうから、新しいマーケットが順調に機能するようになるにはちょっと時間がかかるような気がする。それはそれで大変だろうな、とも思いました。

美味しそうな松茸が....  「築地場外市場」は残ると言われている。それは良いのですが、場内にある良いお店はどうなるのか。例えば「魚四季」なんて先日サンマを食べに行きましたが、良い店でした。しかし市場が豊洲に移るときには「商売終了」の予定らしい。

 あと場内には一杯過去に行った店がある。例えば「龍寿司」なんて、かなり行きました。今朝も前を通りましたが、どうするんでしょうね。場外に出るのか、豊洲に行くのか。この店は以前は本当に美味しかった。

 まあでも久しぶりの「築地の朝」は楽しかったな。また機会があれば行きたいし、豊洲に移ったらまたまたご迷惑にならないように市場(いちば)を見たいと思っています。


2014年09月16日(火曜日)

 (11:35)ははは、実験期間の最後になってぶちあたりました。「N700コンテンツラウンジ」。毎週2回乗っているのに。

 新大阪午前10時50分発の新幹線に乗ったら、たまたま「N700A」だった。「A」であることには気がついた。座席に座ったら、「この車両では東京〜新大阪間でスマホやタブレットからニュース・映画・雑誌・コミックが無料でご覧になれます! 期間限定の試験サービスです」と。

 「限定」とは9月末まで。「この車両」というのがあまり多くないんでしょうね。「A」の一部かな....と思って「ここ」を見たら「N700A車両 5編成」と。確かに「レア」だ。

 試してみようと思って早速まずPC(MAC Air)でわざと試した。wifiを拾うのは同じなので。しかし遅い。画面は出てくるが、先に進むのに時間がかかる。iphoneで拾ったらスムーズに入れて、ちょっとした情報(性別、年代など)を入れたら動き出した。

 映画のリストを見たらかねて見たかった「フラガール」(むろん名前は知ってました)があったので、とりあえずそれを見ました。映画だから長い。そのあと「ニュース」をチェック。JR東海さんとしては将来は有料コンテンツとしての売り出しを狙っているんでしょうね。

 私は「新幹線の中でやることがない」と思ったことは一度もない。やることは一杯ある。まず寝るし、そうでなかったら文章を書いたり、本を読んだり。ネットも見る。そういう意味では、あえて「N700コンテンツラウンジ」の中味を見よう.....と思うのは、多分”映画”くらいかな。

 今のラインアップは私が見るに弱い。見たいものが少ない。本番のサービス(?)はその辺でしょうか。しかし飛行機の中で出来ることが、列車の中で出来るようになることは、それはそれで面白いと思う。新幹線の中ではただ寝ている人が多いので。

 そういう意味では、今後伸びる可能性があると思う。特に大深度地下を走るリニアは景色も見れない。そういう意味ではこの手のサービスの価値はあると思う。今でもPCに入れた映画ソフトを見ている人は多いので。

 (一つ不便なことを発見したな。N700コンテンツラウンジに繋ぐには WIFIを「N700-Free-Contents」に繋ぐのですが、それに繋いでいるとメールとかが入ってこないし、ラインも出来ない。このwifiラインが新幹線の中だけの専用wifiだからでしょう。これは不便)


2014年09月15日(月曜日)

 (09:35)「俺の......」が増えてますね。今朝築地に行った帰りに銀座の並木通りを通ったら、8丁目に二つも「俺の....」があることに気がついた。「俺のイタリアン」と「俺の焼き肉」。

銀座8丁目の「俺のイタリアン」  なぜそれが気になったかというと、ハワイに行く前に「うまいラーメンを食べよう」と思って、原宿にその時居たので一応「ジャンガラ」を念頭に歩いていたら、「俺流塩ラーメン」という店があって、「面白いかも」と思って入ったら美味しかったことを思い出したため。

 「俺の.....」ね。ネットを調べると、イタリアンや焼き肉やラーメンばかりでなく「フレンチ」もあるし、「割烹」もある。面白いじゃないですか。「俺の....」「俺流の.....」とは。経営者は「俺」だから、女子高生の使い方は別にして、男性が経営者なのかな。

直ぐ近くに「俺の焼き肉」   「俺の....」が良いのは、「勝手度の強さ」「嫌なら来ないで良い」「俺流の創作」の雰囲気が出ることかな。「俺の....」は、「他とは違う」の主張でしょうから、「創作料理」的な存在だと思われる。

 しかし「創作○○料理」と看板を出されると、なんだか胡散臭い。なぜか私はそう思うわけです。しかし最初から「俺の.....」と銘打ってくれると、「まあそうなら」とも思う。不思議です。「俺の....」と最初から打ち出していると、「創作」と看板を出すより「自信に溢れている」ように思う。

サンクスには俺のイタリアンの監修による製品が  「俺の....」は私の記憶だと福岡にもその手が多かったように思う。でも全体的には伸び盛りでしょう。名前として。存在感も増している。新橋駅から第一ホテルの向かう途中にあるサンクスには、「俺のイタリアン監修のパスタ・デザート」の大きな、目立つオビが。

 ということは、「俺のイタリアン」は既に「権威」になっているということでしょう。ははは。


2014年09月12日(金曜日)

 (02:35)まあよくもこう毎日毎日晴れるもんですね。しかも朝は25度くらい、昼は32度くらいと決まっている。東京から来たので嬉しいのですが、こんなに晴れが続いたら疲れちゃうだろうに、とも思う。

 それにしても、ハワイの人たちは早起きですよ。私が負けそう。日中は暑いので早めに仕事に取りかかるということもあるし、時差の関係でハワイの早朝には米東海岸にしろ西海岸にしろ仕事が始まっているということも有るのかもしれない。

ダイヤモンド・ヘッドからワイキキを臨む  仕事といっても、観光客のめっちゃ多い土地柄ですから、観光客中心の街の起動です。早い時間から開いているレストランも多いし、海岸ではいろいろな賃貸業がフル稼働している。ランニングしている人も実に多い。私もその仲間ですので、何か親しみがわく。

 それにしても良く走ったり、歩いたり。ワイキキのホテルから全行程自足でダイヤモンド・ヘッドのてっぺんまで行き帰り歩きましたが、たっぷり3時間半はかかりました。あの狭いトレイルは走れない。

 次の日はワイキキからホノルルをへてパール・ハーバーまでと思ったが、調べたらとっても無理なので、ホノルルの第五埠頭まで行って帰って来ました。2時間ちょっと。それは9月11日だったので、国土安全省の施設にある国旗は半旗になっていました。それを見て「ああ、9.11だ」と思い出した。

 ハワイの運転手に聞いたら、「景気は良くない」と。「こんなに観光客が来ているじゃないか」と言ったら、「もうピークは過ぎたので」と。具体的には彼らはやはり7月、8月が「稼ぎ時」と思っているらしい。それに12月、1月。

 「日本人も昔ほどは来なくなった」とこのベトナム人の運転手。陥落の時にサイゴンを逃げた元南ベトナムの軍人だったという彼。「日本人以外では」と私が聞くと、「まあ中国人かな.....」と。「韓国人はあまり来ない....」とも。

 それは私の印象でもある。そりゃ韓国の人もいますよ。でも多くはない。これから増えるのかもしれないが。ウォン高ですから。それにしてもハワイの日本人観光客は依然として圧倒的です。お店もそれ対応。あとは無論アメリカ人。それにヨーロッパの連中もちらほら。街はインターナショナルです。いろいろな言葉が飛び交う。

 そうそうダイヤモンド・ヘッドで思い出した。かつては要塞で、いまもその名残があるのですが、ついでに弾薬も隠していたいらしい。先日行った金沢城の石垣が突然丸くえぐられているのを見ていたら、地元の人が「大戦中に日本軍が弾薬を隠したんですよ」と教えてくれたのを思い出した。両方とも貴重な歴史的痕跡なのに。やることは同じなんだ。  いいんですが、二つ気がついた。四国より遙かに小さい島であることもあるのかもしれないが、シャワーが弱い。どこに行っても、ホテルでも。これはいただけなかった。もう一ついただけないのは、通信のラインが細いこと。ホテルのwifi にしろメチャ遅いですから。アメリカは遅れいるな、改めて思いました。

 まあでも良い場所じゃないでしょうか。ワイキキなどはせわしない印象がするが、良いレストランはある。それ以外のコオリーナを含めてワイキキ以外では、実にのんびり出来る。その必要がある人には良いと思う。

 ハワイの人たちが自分達の言葉や文化を大切にしているのは好感が持てるな。アメリカでは最後に「州」になったところですが、存在感がある。また機会があれば来ようと思いました。


2014年09月11日(木曜日)

 (02:35)おやおや、朝日新聞は「ニュースを報道する会社というよりは、ニュースを作ってしまう会社になってしまった」印象さえしますね。むろん、新聞社が自らが大きなニュースになるという場合は不祥事が多い。新聞社の良い知らせは、世間的にはあまり注目されない「賞を取った」程度の小さなニュースですから。

 今は海外にいるので、ネット契約もしている日経など一部の新聞しか全文読めないのですが、今の朝日新聞にはネットでも全文読める記事がこれなど2本ほどあって、それが「吉田調書」関係。朝日はこの調書を「入手した」と報じたのは素早かったが、その後各社が入手して「撤退」などと報じたところはなかった。「おかしい」という印象が強かった。

 で、昨日の朝日社長の記者会見。中味は二つもあった。まず吉田調書に関する「撤退」記事の取り消し。中味は「東日本大震災4日後の2011年3月15日朝、福島第一原発にいた東電社員らの9割にあたる約650人が吉田所長の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発に撤退した」という記事の部分を、社内で精査した結果、「命令違反で撤退」という記述と見出しは裏付けがない、と判断した、という。

 続けて読むと、「取材班は吉田調書を読み解く過程で評価を誤り、取材源の保護に気をつかうあまり情報を共有していた記者が少なく、チェック機能が十分働かなかったことなどが原因と判断しています。」と。「取材班」と書きながら、「情報を共有していた記者が少なく」ということは、班全体の中でも情報共有が出来ていなかったと読める。

 もう一つは「過去の慰安婦報道で、韓国・済州島で慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言を虚偽と判断し、関連の記事を取り消した」ことについて、木村社長が「訂正が遅きに失したことについて読者のみなさまにおわびいたします」と語った点。「遅きに失した」で済む話ではないような気がする。

 明らかなのは、少なくとも「新聞社の信頼性」という点で、朝日新聞は過去に例のない危機に直面しているということでしょう。


2014年09月10日(水曜日)

 (01:35)夜中にちらっと目が覚めて、さて日本のプロ野球は.....と思って見たら、今日は全体的に接戦のようで、伝統の一戦と呼ばれる(本当にそうですかね ?)阪神と巨人の甲子園での戦いは、井端のホームランでジャイアンツとタイガースが今現在は1対1。今日は良い勝負をしているような。

 それにしても巨人というのは不思議なチームですね。だって今シーズンこれまでの得点と失点が491で全く一緒。つまり得点の貯金はなし。なにに勝ち負けで見た試合の貯金は15もある。

 巨人のチーム打率は0.255で実にセリーグ最低(最高は 0.282で最下位のヤクルト)。これはあの打てない中日より悪い。投手の防御率は3.64の広島より悪い3.76。ホームランの数も広島の130本に対して123本(井端のは入れず)。

 広島のチーム打率は 0.271で、広島の得点数は553に対して失点は 509。つまり、数字から見ると絶対に広島が一位でいておかしくない。しかし3ゲーム差で巨人がトップを走っている。これって......?

 パリーグを見ると、ソフトバンクが首位でいる理由はよく分かる。得点556に対して失点は443。つまり主に投手の責任で点を失う以上に、110点以上も得点している。防御率も金子と西がいるオリックス(2.91)よりは高いが 3.13でパリーグ2位。

 パリーグでは2位のオリックスさえ、得点と失点の差は100点もあって、得点が失点を上回っている。セリーグを見ると、巨人の得点と失点の差ゼロに対して、先ほども見たが広島は得点は失点を44ほど上回っている。

 結局、「巨人が試合がうまくて勝ち方を知っているのに対して、広島は下手、知らない」ということですかね。野村監督については、「今季限り」といった報道が流れていますが、来年はそろそろ優勝しておかしくないでしょう。まあ前田がどうなるかにもよりますが。


2014年09月09日(火曜日)

 (15:35)今日笑えたのはシャーク・ツアーかな。人間が檻に入って、周りをうろうろするシャークに見られるというツアー。オアフ島のノースショアーから船が出ている。

 なぜそこにシャークが毎回いるかというと、どうやら日本のかに漁を参考にシャークに「ここに来れば餌があるよ」と時間をかけて習慣づけた結果らしい。

 そこに檻を下ろして(いや、頑丈です。ご心配なく)、その中に一回7〜8人の人間が入って、シュノーケルの簡単な装置を付けてずっと海中を眺めていられる姿でいる。檻の中でです。それをサメに見つめられる、というもの。部分部分プロテクトしてあるが、間違って足などを出さないように......。

 サメが人間を観察すると言うことは、人間もサメを観察できると言うことで、なかなか迫力がある。港から20数分の場所ですかね。途中でトビウオが飛び交う海域を通過して、それほど時間もかからずに到着。

 船は進行している間はあまり揺れないが、その場に到達すると凄く揺れる。参加したのは午後10時発の船で、船名は「海王」。もう一隻「危ない」という船名の船がある。乗ったのは「海王」。

 むろん私も海中の檻の中に入りました。ははは。今日は当たりだったようで、でかいの小さいのが一杯。全部で10匹くらいがウロウロウロウロ。私たちのグループ以外は全員がアメリカ人だった。日本人がいないのは珍しいと。一日に一隻が3回転しているようで、その前の回はどうだったか知りませんが、私たちの回は凄くサメが来ていて、面白かった。

 自分の横を通ったり、足の下を通ったり。コバンザメまで見えました。中にとても大きいサメがいて、「あれは親分だ」とか言って遊んでいました。結構長く見せてくれるのです。うーん、私が入った回は巨大なアメリカ人数人と一緒だったので、海の中で彼らのお尻が当たるんですよ。それは笑えた。

 でも日本にはないツアーなので、結構笑えたな。皆さんも機会があったらどうぞ。


2014年09月08日(月曜日)

 (13:05)とっても残念です。結局サーブの力ですかね。チリッチは困った状態でほとんどのケースにおいてサービスエースで形勢を戻していた。対して錦織にはこれというウイニング・ショットがなかったし、ミスが多かった。自分でもクビをひねるケースが多かった。

 結果は錦織にとって3-6が3回繰り返すという残念なもの。たった3セット(2時間04分)で決まった。今までの錦織にはなかった粘りのなさは疲れかもしれないし、「あの高速サーブにどう対処するのか」という戦略のなさかもしれない。見ていてちょっと痛々しかった。本人が一番悔しいでしょうが。

 途中段階でしたが、サーブの威力の差は大きかった。最高速度で見ると、錦織が118mphに対してチリッチは134。実に16mphの差。第一サーブの平均でも錦織の108に対してチリッチは124。ここでも16mphの差があった。第二サーブでも平均6mphの差が。

 しかし錦織が成し遂げたことは、ジョコビッチが一番雄弁に次の言葉で残していると思う。「“This is definitely huge for Japan. He’s been around for the last couple years. He’s been making a lot of success. But playing finals of a Grand Slam and now fighting for a title is definitely something different. He has gotton to another level.”

 そう錦織は「新たなレベル」に達した。


2014年09月07日(日曜日)

 (17:05)今日の収穫は空からですが、キラウエアの噴火口から赤くて熱い(であろう)溶岩を眺められたことですかね。多分夜見るともっと綺麗だと思うのですが、朝の光の中で不気味に地球の中のものが地上を覗いている風景はなかなか圧巻だった。

熔岩は思わぬところで吹き出して、周囲のものを焼いている  アメリカといっても、ハワイに来ています。昨日からはハワイ島。一口で印象を言えば、同じく火山の造山活動で出来た鹿児島の桜島の大型バージョンですかね。そこら中に火口から流れ出た溶岩流の跡があり、マグマが固まって出来た黒い石などがある。

 桜島と違うのは、大きな島なのでヒロの左上にはハワイ版のグランドキャニオンと言っても良い深い谷に幾重にも滝や川が流れ落ちていること。ここは緑豊かです。山を挟んで、乾燥地帯があって、アフリカ大陸の右と左を見るよう。これはヘリコプターから見て壮観でした。

 煙の間から見えるキラウエア火山の火口またハワイの報告はしますが、実は明日の当地時間午前11時からの試合をどう見ようかと今から考えています。この予定で、確かに日本時間は9日午前6時から。ま、USオープンですからどこか三大ネットが中継するでしょう。

 本当に楽しみです。


2014年09月06日(土曜日)

 (17:05)昨日アメリカの雇用統計が出たときはちょっと唖然として、でも「マーケット的には、だからといって動きようがないな」と思って寝て目を覚ましたら、まあその通り。ドル・円、ユーロ・ドルなどもあまり動きなし。どう理解して良いのかと迷っているような。

 もっともヨーロッパの来月のQE導入が確定的になる中で、アメリカのQE3の終了後の金利政策も「思ったほどきついものにはなりそうもない」ということで、株は上昇。 S&P 500は 10.06ポイント、 0.5%上昇して 2007.71と史上最高値。寄りつきは下げていたのに、あと反発。金利も上がりませんでしたし。

 ダウは67.78ドル、 0.4%の上昇で 17137.36と、「just shy of its July 16 record」。つまりこれも史上最高値に近い。 Nasdaq Compositeは 20.61ポイント、0.5%上昇して、 4582.90。

 出てきた統計は、そりゃ誰もが目を疑いましたよ。CNBCの連中なんて、「この統計は最近出てきた一連の統計との整合性に欠ける」とまで言っていた。そりゃそうだ。誰もが20万人超えの数字を予想していたのに、出てきた数字は14万2000人の非農業部門就業者数の伸び。

 この伸びは、「 year's smallest monthly increase」で、今年これまでの平均の同雇用の伸びが22万6000人だったことを考えると、「本当かな」と思える数字。しかしアメリカの経済統計にはよくこうしたことがある。そして後で大幅修正。今回そうなるかどうかは知りませんが。

 これで「アメリカ経済の成長ギアが一つ上がった」との見方はやや下火になる可能性が高い。FRBが受ける「引き締めプレッシャー」はいったん収まる可能性がある。しかし失業率は、後ろ向きの理由ながら先月の6.2%から6.1%に下がっている。

 私は「5.x%」の失業率が出たらちょっと政治的にも、経済的にも面白いことになると思っていたのですが、そうはならなかった。もっとも今回の統計は最初から「これが分かれ目」的な、もの凄い注目された数字ではなかった。「アメリカ経済は強い」で認識は固まっていたし、問題は「ではどの程度」というレベルだった。

 マーケットが「そんな統計の発表あったんですか」的な動きだったのは、FRBの政策が「既定路線からは大きく出ない」ことが確認されたことに加えて、「アメリカがどうするにしても、ヨーロッパはQEを始めるわけだし、世界の金融市場が”超”緩和状態には変化なし」と読んだのでしょう。

 しかし世界の株価を見ると、やや「行き場を失っている」印象がする。高値追いに疲れが見えるという感じ。本当は一端調整した方が良いのですが、今のマーケットは少し安いレベルを見つけると買いを入れる向きが多いという状況。

 ところで今日からちょこっと依然として株価が高値を追っているアメリカに行ってきます。なにせ回線の細い国ですから、思うとおり写真などなど大容量のデータ通信が問題なく出来るかどうか。行ってから様子を見ます。


2014年09月05日(金曜日)

 (05:05)プロ野球の夕べの結果を見て、「何これ ? 両リーグで優勝争いの火が消えたのか....」と思いました。なんという2位チームのふがいなさ。

 だってそうでしょう。昨日までセリーグでもパリーグでも一位チームと二位の3連戦。なのに2位チーム(広島とオリックス)は一つも勝てていない。広島は巨人に3連敗、オリックスはソフトバンクに2敗一分け。

 「これって許されるの......」と思うわけです。6戦0勝。肝心要のところでの2連敗、3連敗。今朝のスポーツ紙の見出しが目に浮かぶ。一つ一つの試合を見てはいませんよ。ちらちらとしか。

 しかし結果を見れば「よく今まで優勝争いしていたな」と思う。正直この3連戦は広島とオリックスを応援していたので。試合展開のシートを見ると、昨日の広島って一つの回(7回だったかな)に2塁打が2本出ていて点が一点も入っていない。それってあり、と思いました(ランナーが2直で刺されたんですか ?)。絵を見ていないので。何があったのか私には分からなかった。だって面白くなるじゃないですか。2位チームが少なくとも勝ち越せば。そう思っていたのに...........。

 多分両チームのファンは、「まだまだ」と言うのかもしれない。しかしどう考えても、肝心要の終盤のこの時期に、前田、金子、西を使っての3敗は、広島とオリックスの両方のチームに「何かが欠けている」ことを証明しているのだと思う。自信、闘争心 ?。この3人のピッチャーには踏ん張って欲しかったな。

 この両チームの転落は、外国為替市場でのユーロの崩落に等しい...とも思いました。踏ん張っていたのに、ついにここに来て.....と言う印象。それにしても今朝のユーロ相場を見ると、「ついにここまで落ちたか」と。

 ECBの金利引き下げ、量的金融緩和準備の発表はそれほどの意外感はない。それよりも「ヨーロッパ経済とヨーロッパそのものの先行きには底なしの不安感を持たざるを得ない」というのがここに来てのユーロ急落の原因でしょう。対ドルでは1.3ドルの水準を切って、今朝は1.29ドル台の前半、ユーロ・円は136円の前半。

 アメリカからも日本からも「欧州旅行に行きやすくなる」というレベルですが、ヨーロッパは「ウクライナ」という難しい問題を抱えている。ちょっとかわいそうな過去。だって遠因を辿れば「ロシア民族はどこで生まれたか....」といったことにたどり着く。

 オリックスや広島には同じような「根深い問題」が有るんですかね。ないでしょう。ともに「長く優勝していない」という程度。それって問題 ? いや、そんなの「気のせい」でしょう。それを乗り越えてもらわないと、日本のプロ野球は面白くならない。両チームにはもう一度挑戦する気持ちを持って欲しい、と思います。


2014年09月04日(木曜日)

 (00:05)へえ、さっきの件はウクライナ政府が声明内容を変えたりしてちょっと混乱状態。そりゃそうでしょう。ロシアが当事者になっていたのでは、今までのロシアの主張(当事者ではないし、軍も送っていないという)と齟齬する。

 「金曜日までに合意」ということは、NATOの首脳会議にぶつけてきたという印象。わざと ? そんな気もするな。以下に掲載されているプーチンの主張を見ると、実質的な合意が出来るとは思えない。以下はBBCの報道です。備忘の為に。

 それはそうと今プーチンはモンゴルに居るんですね。つい先日中国の誰かもモンゴルに行ってましたが。

 Speaking to journalists in the Mongolia capital Ulan Bator, Mr Putin said the two sides should reach agreement when they resumed talks in Minsk on Friday."Our views on the way to resolve the conflict, as it seemed to me, are very close," he said, referring to a phone conversation with Mr Poroshenko.

 ここからが重要です。「He said he was proposing a seven-point peace plan:」として次の要件が挙げられている。

  1. The Ukrainian army and eastern rebels should stop "active offensive operations"
  2. Ukrainian troops must pull back to a distance where they would be unable to shell population centres
  3. International monitoring of the ceasefire
  4. No use of military jets against civilians
  5. "All-for-all" prisoner exchange without preconditions
  6. Humanitarian corridor for refugees and to deliver aid
  7. Restoration of destroyed infrastructure.
 親露派が守らなければならない要件は「積極的な攻勢に出ない」という部分だけ。ほんとにそれで合意するんでしょうかね。「どちらが最初に発砲した」の言い合いが起きそう。それからウクライナ政府の声明内容が変わった問題です。当初発表から相当に変わった。

Mr Poroshenko's office initially reported that a "permanent ceasefire" had been agreed but later revised its statement.

 The earlier version of the statement on the Ukrainian presidential website read: "Their conversation resulted in agreement on a permanent ceasefire in the Donbass region [the regions of Donetsk and Luhansk]."

 This has now been changed to: "Their conversation resulted in agreement on a process for ceasing fire in the Donbass region."The statement adds that the two presidents "reached a mutual understanding on steps leading to peace".

 In its statement (in Russian), the Kremlin said a phone conversation had taken place on Wednesday between the two presidents in which their points of view had "coincided significantly" on possible ways to end the crisis.

 Mr Putin's spokesman, Dmitry Peskov, clarified for Russian news agency Ria-Novosti: "Putin and Poroshenko did not agree a ceasefire in Ukraine because Russia is not party to the conflict, they only discussed how to settle the conflict."


2014年09月03日(水曜日)

 (17:49)どうもよくわからないな。先ほどからBBCやCNBCが盛んに「Ukraine agrees 'permanent truce' with rebels in east」(BBC)とか報じている。しかしその中味が伝わってこない。ウクライナ東部の親ロ派も何も反応していない。

 報道は、ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領が電話で話しをして、「ドネツクやルガンスクがあるドンバス地方(ウクライナ東部)での”恒久的停戦”で合意した」というもの。しかしその合意に至る過程でどういう話し合いが行われ、双方が今までの主張をどう妥協させることが出来たのか不明。

 親ロ派は、ウクライナに残るが独立に近いような特別な地位・扱いを求めており、対してウクライナ政府はそれを拒否していた。その問題はどうなったのか。その他でもいろいろ問題があるはずで、親露派とキエフの政府の合意ならまだしも、プーチンとポロシェンコの合意というのも「なぜ」と思う。

 無論大きなニュースで、この報道を受けて欧州の株はドイツの株を中心に大幅上昇している。もし停戦が本当なら、それはアメリカや日本の株にも響くと言うことになる。ただし解せないのは、オバマ大統領がNATOの首脳会議(ウエールズで木曜日から)を前にバルト三国の首脳と会談している最中に発表になったこと。当然アメリカは何が起きているのかよく分かっていないはずだ。

 これでNATOの会合は難しい展開になる。一体ウクライナとロシアの間でどういう合意が出来て、それが欧州全体とアメリカにとってどういう意味があるのかをまず検討する必要に迫られるからだ。そもそもロシアに対する制裁強化が議題だった。

 ウクライナ大統領府の声明は、「They reached a mutual understanding on steps leading to peace」と述べているが、「steps leading to peace」とは何か。2000数百人が死亡し、100万人近い人が家を追われている紛争ですから、決着するにこしたことはないが、「中味が不明」ではね。

 まさかポロシェンコがヤヌコビッチ並みに「最後にロシアに乗り換えた」ということはないでしょうが、早く合意の中味を発表して欲しいものです。


2014年09月03日(水曜日)

 (11:32)金沢の街を歩きながら、「東京から2時間半未満(28分)でこれるようになったら(東京からの新幹線が来年3月14日に開通)、一杯来たい街だな」と思いながら歩いていました。その所要時間は、大阪からサンダーバードでの移動に必要な2時間40分を下回る。近いじゃないですか。

外から差し込む夕陽が反射して、とっても幻想的でした  調べたらどうやら前回この街に来たのは2011年の秋で、兼六園の雪吊りがかけられてしばらくしてからだと思う。その時の記憶が鮮明だったので、「あれ、去年来たよな...」的感覚で昨日は街を歩いていました。

 「これ」といった用事があったわけではなく、いつ東京に戻るかも知れないネット仲間がまだ金沢に居て、「そのうち行く」と約束していたこと、大阪での仕事は火曜日と木曜日の朝なので、水曜日が空いたため。それに熱心な私の番組の視聴者が紹介してくれた新しい料理屋さんで料理を頂くこと。

  まあでもそれは夜なので、その前に今まで行ってなかった金沢21世紀美術館に。金沢はこじんまりしているので、どこにでも直ぐに行ける。しかも歩いて。「美術館は何をテーマにしているのかな」と思ったら、「透過と反射」というテーマが設定されていた、空間、光、陰などなどをうまく使った作品が多くておもしろかった。「光の透過と反射」が課題ですが、私が一番面白いと想ってシャッターを押したのは、展示物ではなかった。

 それは美術館の廊下から外を見たら、ちょうど夕陽が前にあって、その光が反射しながら廊下の奥まで差し込んでいた。そのシーンが良かった。「透過と反射」という今の美術館のテーマにぴったりの風景でした。むろん作品も面白いものが多い。「プール」をテーマにした作品は「なるほど」と思いました。

 それにしても、金沢は新幹線が通ったら足繁く通う理由の十分にある街です。地場の「大和デパート」の地下を歩いて見たのですが、「買って帰りたい」という食材が並んでいる。特に海のもの。今回は大阪に帰らねばならないので、諦めました。

このプールは結構面白かった  仲間と二人で行った金沢の主計町(かずえまち)は、ビックリするほど昔の金沢が残っている。落ち着いた良い町ですが、そこにまた静かに佇む嗜季(しき)は、なかなか良い店でした。若手のシェフが一生懸命料理を作っていた。

 ちょっと荒削りのところがありますが、それは当然そうでしょう。それがうまく昇華してくれれば良い料理人になるのではないかと思います。食材が面白い。東京では滅多にないことですが、「鮎」と「松茸」が一緒に出てくる。「金沢なんだな」と思いました。

 既にここに一年以上住んでいる友人が言うのは、「金沢には鰻屋さんがない」と。鰻そのものは金沢の人は食べるが、「鰻屋」という料理屋さんのジャンルがないのだと。それは面白いな、と思いました。もっともドジョウは結構頻繁に食べるらしい。それも面白かった。

 今回は雪吊りもない兼六園を見てもしょうがないので、金沢城を中心に、かつ石垣を中心に見ました。全く知らなかったのですが、金沢城には八つの方法による石垣があって、それぞれ時代別に。それが自慢だとか。面白かった。姫路城、大阪城と石垣中心に見たあとだけに。


2014年09月02日(火曜日)

 (12:00)今朝大阪城を回りながら、「やはりこの城の”それ”に勝るものは日本全国ないな」と思いました。”それ”とは石垣です。

 というのも赤穂から大阪への帰りにちょっと時間があったので、「新しい姫路城、白鷺城でも見ておくか」と思って、姫路駅からお城まで行ったのです。「どない白いんだろう」と思って。

白い姿を現した白鷺城 内部は来年の3月から見ることが可能  ABCのこの番組で以前見た通りの白さで、「やっぱしな。でも20〜30年たったらちょっとは威厳も出てくるだろう」と思ったのです。それにしてもいつ来ても、駅からまっすぐ伸びる道から白鷺のようなお城を見ると、ちょっと右の天井が落ちている。運転手さんも、「私もそう思うのですが賛成してくれる人は少ない。お客さんは少ない一人です」と言う。

 ま、あの道に対して90度にお城が建っているのかどうか。ちょっと右が奥まっていて、遠近法で右が落ちているように見えるのかも知れない。姫路の人にいうと怒られそうですが、まずは改めてそう感じた。

 天守閣は奇麗になっているのですが、その左隣の建物が化粧していない。「ちょっと目立つな」と思いながらお城を回っていたのですが、一つとっても「違和感があるな」と思ったことがある。それが石垣です。

 大阪城の石垣を見慣れているので、姫路城の石垣に使われている石が

 そもそも小粒である
 小粒な上に不揃いなので、石と石の間にさらに小さい小石が挟まざるをえない
 全体的に石垣が低くて、整列感がない

 ことが気になりました。つまり天守閣はすごく立派で綺麗ですが、石垣がとってもみすぼらしいのです。だからバランスが悪い。上があれだけ綺麗なのに、足元の石垣が不揃い選手権をやっている。

 大阪城はその逆です。天守閣は後生の作り物だが、石垣は昔のものが残っている。秀吉が最初作り、その後1600年代に江戸幕府が諸藩に命じてそこら中を改修した。多分藩の財政力を落とさせるためです。しかし諸藩は一生懸命やった。

 藩の名誉をかけてやったので、それはそれは立派な石が使われている。一番大きいのは大手口から入った桜門でしたっけね、そこにある有名な石で、これは備前(岡山)の花崗岩から出来ている。よく見ると花崗岩らしい肌をしている。「まさ土」になりませんように。

 しかしただ単に大きさだけではなく、「大きな石が精緻に組み立てられていて綺麗だ」と思うのは京橋口から入って右手に折れた直ぐ右にある石組みだと思う。三番目の写真がそれです。残念なことに右の下がちょっと崩れているが、当時の素晴らしい加工技術が見て取れる。

大阪城の石垣の中で、ここが一番綺麗だと思う  大阪城の石垣が凄いのは、「大きな石と大きな石の間に入れる小石をなるべくなくそうと努力している」ことだ。そのためには大きな石の形そのものを揃え、形だけでなく面を揃えてうまく組み込まねばならない。

 よくインカの石垣が凄いと言われ、その石と石の間にはカミソリの刃も入らないと言われる。私はまだ見てないので知らないが、大阪城の石組みの作り方もそれに負けない技術だと思う。

 これらの巨石のそもそもの出所は小豆島だったり、備前だったりする。どうやって運んだのか。今年行った小豆島には石の採掘場があり石切場もあって、どうやって運んだのかの見本もあったが、正直言ってあんなシステムで大きな石が動かせたとは思えない。

 今の皇居、江戸城の石垣も大阪城のそれに比べれば相当高さも、そして美しさも落ちる石垣です。とにかく大阪城の石垣は素晴らしい。特にかどっこのカーブが。色気がある。いつ見てもそう思う。だから叶わぬ夢なのですが、大阪城の石垣の上に白鷺城があったら、どんなにか綺麗だろうと思う。


2014年09月01日(月曜日)

 (14:00)今朝のニュースで広島の可部線が運行を再開した、と。良かったなと思いました。一週間前は写真のような状況でしたから。一週間前の可部線

 線路は土砂で埋まり、それを除く作業がまだ続行中だった。どけた土砂を入れた白い袋が数多く積まれた状況だった。あの数え切れない白い袋は一体どこに処分されたのか。また今朝のニュースだと、『豪雨情報、広島市放置 「1時間70ミリ」』と言う状況だったらしい。そりゃやっぱり問題でしょう。情報は使われてなんぼですから。

 ところで日曜日から播州赤穂に来ています。今まで居たのは赤穂御崎。瀬戸内海に突き出た起伏の多い岬です。行く途中で運転手さんが「夕暮れがとっても有名な場所です」「テレビの中継もよくやってます」と。で日曜日は雲は出ていたが、私にとっては珍しい「晴れ」。東京はずっと曇りでしたから。実際に夕暮れになって見たのですが、綺麗でした。

 この岬が良いのは、岬の海面から1メートル50センチくらい上にずっと遊歩道を設けてあること。「どこまで続いているのか」と歩き始めましたが、相当な長さに及んでいて確認は出来なかった。

 一方で自然を壊して出来ている道でコンクリート造りですが、その一方で遊歩道を歩く人に自然の近さを感じさせてくれる。「この程度は良いのかな」と思っていました。朝歩いたら見た目通りのアカテガニ(テアカガニではない)が居て、ちょっと追いかけると面白かった。

鱧、万願寺とうがらしなどを使ったピザ  それにしても、赤穂とは「大石内蔵助」と「塩」の町です。人口は5万人くらいだそうですが、「大石」と名前がつくものが一杯ある。大石神社を初めとして、私が宿泊したお宿の近くには「大石名残の松」などなど。

 47義士の遺髪が眠っている花岳寺にも寄りましたが、はやり殿様よりも大石様という感じで、赤穂における「大石内蔵助」と「塩」は、モンゴルにおける「チンギスハーン」と「羊」の関係に等しい、と思いました。。ちょっと比較が変ですが。

マスターの体格が良いのがまた良い  でも良い町ですよ。昔から塩田があったので、小藩にしては豊かだったそうで、それは今でも面影がある。瀬戸内海全体に言えるのですが、とにかくお寺が多い。お寺が多いと言うことはお金持ちが多かったと言うことです。

 海が目の前で、山もある。いろいろなもの(素材)が揃っているのです。加えて瀬戸内海は内海なので、海は静かです。自分の位置の捕捉も楽。海の位置を確かめれば、今自分がどちらを(西、東)向いているのか直ぐに分かる。

 大阪に戻る直前にSakuragumiというこの辺だけではなく、多分全国的に有名だと思われるイタリアレストラン、というよりナポリのお料理の店に寄りました。とっても良かった。粉など主要な素材はナポリから取り寄せ、それに地場の素材を使っている。美味しかった。何よりも店の前が瀬戸内海ですから、景観が素晴らしい。秀逸のパスタでした。ハマチをしゃぶ処理

 店の構造が面白い。普通ピザを提供する店は釜を入り口とか奥に置くのですが、この店はど真ん中にある。店が大きいが故にそれが可能になっているのです。釜の後ろがオープン・キッチン。「イワシのピンチョス」「ナポリの揚げパンであるゼッポリ」、それにここでしか飲めない「御崎ビール」などが素晴らしく、あとは写真でお見せできるピザ(鱧と万願寺とうがらしなどの)、パスタ(ハマチのしゃぶしゃぶ仕立てのような素材を生かした)などもとっても秀逸でした。

 赤坂にある「ESSE DUE」とはまた違った趣向がある。景色や野趣と一緒に食べるナポリの、そして赤穂の料理という感じ。近くに寄った人はどうぞ。マスターの体格がとっても良いのも、店の安定感に繋がっているかも。



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