2015年08月31日(月曜日)

 (18:05)ハンガリーがセルビアとの国境に有刺鉄線を張ったと思ったら、今度はベネズエラがコロンビアとの国境封鎖と。

 イスラエルとパレスチナの間、アメリカの対メキシコ国境には、物理的に「壁」が一部出来ている。物理的になくても、ヨーロッパを目指す各国からの難民には地中海も壁でしょうし、フランスのカレイに集まってイギリスに行こうとしている難民にとってもそこは「壁」でしょう。

 ベルリンの壁の崩壊は1989年11月9日。思い出すな。一ヶ月後に行きました。「よくこんなものが出来ていたな」と思った。「崩れるのが当然だ」と。

 それから四半世紀。「これからは壁のない世界」と思ったら、そこら中に物理的壁、心理的壁など「壁」が一杯。心理的壁はいつでも存在するのでどうしようもない面があるが、「物理的壁」は、周囲の人間にとっては「見るも悲しい」でしょう。例えそれに守られているとしても。

 この問題を深く論じる時間はありませんが、この手のニュースを見る度に、「あれ、あの時の理想は。なんだか悲しい」と思う。


2015年08月31日(月曜日)

 (10:05)うーん、目の子7掛けかな。公称は「フル充填で650キロ」ですが、それはまずまず理想的な走りが出来るケース。現実にはエアコンも動かしますし、渋滞しますし。「7がけ」ということは、つまり400キロ強かな。私的に得た安心的結論は。

あと18キロしか走れません  いろいろ質問を受ける中で一番多いのは、「実際にはMIRAIは何キロ走れるのですか?」というやつ。これは実は私も最終的には分かっていない。というか分からない。だって道路の事情というのは二度と同じケースはありませんから。道路状況、車を取り巻く温度などの環境は常に変わる。

  しかし「目の子、このくらいだろう」というのはこの週末に実験してみて分かった。この週末、つまり夏休み最後の土日なので環境は悪い。渋滞し、かつエアコンを使った。それで出てきた結論が4.00キログラム強の満タン充填に対して、「まず安心的に走れる距離は400キロちょっと」というのが私の結論です。

こんな形状  実は、意図を持って実験したのです。まず未来の燃料ゲージは二つある。上の写真だと「ECO」の右側に一つ。これは燃料が残っている普段の状態では水色ですが、この時はカラカラなので色が残っていない。もう一つは「ODO」の左側。これは燃料を入れる直前で標示は「18km」と出ている。

 「18km」の左にある標示は、メーカーの説明によれば「現在の燃料残量で走行できるおおよその距離」。つまり「(表示的には)あと18キロしか走れない」というところまでこの週末に私は一度MIRAIを使い込んだことになる(むそん、その状態でフル充填しましたが)。

 実験というのはつまりこうです。上の燃料ゲージで見て約八分の一使った状態で、「一回上のゲージを使い切って何キロ走れるか試したい」と思ったのです。今までは早めに充填していた。で、適当に「燃料がカラカラになる距離」を「130キロ×2(往復)」と見積もった。思い出したのが山梨県の「ほったらかし温泉」「ぷくぷく温泉」。この二つは近い。距離を調べたら東京の私の住所から片道120キロ前後。ぴったり。

 でも多分環境は悪い、と思いました。特に行きは悪いだろう、と。夏休み期間中の最後の土曜日。「しかし帰りはOKだろう」という読みで、「まずまずの実験が出来るかな」と。案の定、行きは数カ所(国立府中、八王子、小仏の前など)で結構な渋滞。これは予定通り。

こうして注入 フル充填で4.00キロ  せっかくなので「ほったらかし」「ぷくぷく」の両方に入って、「帰りは大丈夫だろう」と出たら、ナビに「調布と高井戸で事故渋滞」と出て、その距離と所要時間が長い。「ナビは渋滞突入を指示。しかし面白いから「じゃ、国立府中で降りよう」と思って出たのが大間違い。

 下もどえらく込んでいた。特に行く先を芝公園の水素ステーションから練馬の水素ステーションに代えたのが間違い。人見街道なんて動きゃしない。人身事故があったらしい。この段階で上のゲージはカラカラになり、左下のゲージは「あと21キロしか走れません」的な警告。

 スタンドが8キロ先にある段階で「21キロしか走れません」と出たので、ちょっとドキドキ。だって渋滞中にどのように水素が減るのか分からない。「じゃ、芝公園に行き先を代えようか」とかいろいろ試行錯誤。コンシェルジェにも相談したな。

 で、やっと練馬のステーション(谷原交差点の近くです)に入って燃料を入れたら「3.80キログラム」入った。その段階で「現在燃料での走行可能距離は18キロ」だったというわけ。これから計算すると、「燃料0.01キロに対してほぼ1キロ走れる」と推測出来る。ほぼほぼですよ。

 だって4キロちょっとでフル充填ですから、私のMIRAINの水素燃料は0.20キログラム前後しか残っていなかった筈で、その段階で「あと残る走行可能距離は18キロ」(この辺の表示は必ずしも正確ではないらしい)だったので。ははは、私は一般の化石燃料の車の場合、残りが200キロを切ると燃料をフルに戻す。それから見ると「残り18キロ」まで乗ったというのは特筆に値する。エンストしたらどうしたんだろう ?

 でもなぜそんなことを調べたかというと、今度大阪までMIRAIで行こうと思っているのです。調べると、中部地方の水素ステーションは比較的多いのですが(地元ですから)この岡崎の水素ステーションが比較的東寄りです。そこまでの距離を測ったら302キロと出た。これだとほぼ確実に行ける。

過去で一番入れた水素量でした  しかし東名(新にしろ)を一回降りないと行けない。降りるくらいならどこかに寄った方が良い。実はMIRAIで高速道路を走る場合、「走行可能距離内で、どの水素ステーションが高速に近いか」も調べないといけない。あまり離れていたら意味が無い。それが岡崎の水素ステーションかどうかはこれから調べます。

 何せ、全国の水素ステーションはこれしかないのが現状。「実証実験」用だったり、「計画中」だったり。埼玉県まではあるが、それより北には計画も存在しない。どえらいことです。

 だから、MIRAIの普及の為には、まずは縦横斜めの刻みで日本国内に300キロをメドに十分な数の水素ステーションを作ると言うことが重要だと思う。でなかったら、私の場合は好きな山形県の温泉にも行けない。

 多分、「フル充填にしたら何キロ走れるか」は可変です。なぜなら、ガソリン車やディーゼル車でも、高速で走ったままフルに燃料を入れると、「走行可能距離」は非常に大きく標示される。例えばディーゼル車だと「900キロ」だとか。同じ車で渋滞ばっかししている街中でフルに入れても、標示はしばしば「700キロ」とか出る。つまり可変なのです。

 9月中に大阪にMIRAIで行くかどうかはまだ検討中です。そして逆に、渋滞のないストレスフリーの状態で、かつ冷暖房を使わない状態で、「フル充填で何キロ走れるか」もいずれ実験したいと思っているのです。


2015年08月30日(日曜日)

 (22:05)日曜日はいろいろ用事があって都内をあちこち移動したのですが、行くところ行くところで大きな人の集まりがあった。天気は良くなかったが、「東京は熱い」という印象でした。

他の行事に人を奪われたのでは  まず晴海旅客船ターミナル。どえらい音楽がするので、「何かあるんだろうか」と思って音のする方向に行ったら、建物の入り口とは反対側で「Do Over」とかいうイベントをやっていた。ターミナルにはあまり人がいないのに、こちらの方には大勢の人が。イベントガールも来ていて、「おもろい集まりやな」と。

 「do over」 で検索すると、このサイトが出てきて、「(去年がこれなら)もっと人が多くなきゃ。音楽だけがかっこいい」と思いましたが、関係者は「雨が....」とか言ってました。でもまああの天気にしてはまずまずの人が集まっていた、と思う。

 間違いなく人が多かったのは、国会周辺と原宿です。昼頃車で都内を移動していたら、ナビに×印があちこちに出てきた。見ると国会周辺と原宿周辺が多かった。国会周辺では「総がかり行動実行委員会」が呼びかけた「国会10万人・全国100万人大行動」が、原宿では「原宿表参道元氣祭・スーパーよさこい2015」が開催されていたため。

 国会周辺には本当にびっくりするほど大勢の人が集まっていた。驚いたのは、国会から国会下の交差点に抜ける片道5車線くらいあるあの広い道が人で埋まっていたこと。最初から集会用に開放されることはないと思うので、多分人が集まりすぎたので警察が開放したのでしょう。

 道路にまで音がばしばし響いていて、集会の最後の最後(午後4時頃)に通りかかったのですが、主催者が盛んに「12万人が集まった....このまま終わるのはもったいないので、3日に西新宿で....」とか言っていた。

 全体的な印象は「これだけの人が集まったのに混乱がないし、警察との関係も良好に見える。成熟した国のデモ・集会」という印象。人々の表情にも笑いがあり、「中国ではあり得ない集まりだな」と思って見ました。

 その前に原宿には買い物があって行ったのですが、もう「原宿のよさこい」は結構長くやっているようで、「審査席」があり、会場は表参道通りと代々木公園と明治神宮の入り口があるようです。

優勝など入賞ははやはり高知勢が多かったようで  それぞれに数多くのグループが時に優雅に、時に勢いよく踊っていた。通りをランスルーすると(表参道は246と明治通りの間)、また戻るというスタンス。祭り大好き人間の私としては体がむずむずしてきましたが、「よさこい」のあの踊りは直ぐには出来ない。

 出来るのは阿波踊りの「かって連」のそれくらいです。あ、そう言えば高円寺の阿波踊りもこの週末だった。表参道の沿道は「見本人より海外の人が多いのではないか」とも思えて、彼等は「日本っておもしろい国だな」と思ったのではないでしょうか。よさこいの踊り手の中にも外国人が一杯入っていました。


2015年08月30日(日曜日)

 (07:05)朝日新聞はネットではなかなか記事の全文も読ませてくれないのですが、U18の野球に関しては素晴らしいサービスをフル提供している。それは日米戦を1〜3回、4〜6回、7〜9回の3パートにして動画を提供。

 これは便利ですよ。今私はPCを2台、スマホ1台を動員して同時に見ている。ははは。朝はいろいろやることがあるので。野球って長いじゃないですか。球場にいるなら応援とかいろいろやることがあるので別ですが、家では3時間近くも画面の前には座っていられない。

 3小分けはネットならではのサービス。サイトはここです。全部同時に流しながら、肝心なところはリピートして見ているのですが、どうやら点数は4〜6回に入ったようで、4〜6回はたまたまスマホで見ているので、どこに動いても大丈夫。

 日本が5回表で大ピンチ。1アウト満塁。これをどうやらゲッツーで乗り切る。佐藤投手が。7〜9回のダイジェストがそう報じていた。ははは。でもガレットが一番びっくりしたのは清宮のレフトへのファウルではなかったか。

 今まで見た感じでは。あれは風がなければ入っていた。その後彼の投球がおかしくなった。やはりU18で一年生の清宮が4番に入る理由はある。彼はそれを恐縮するのでもなく自然体で受け入れているのが良い。

 結果が分かっている試合ですが、日米の高校生の野球の試合を見るというのはなかなかないので楽しい。ガレットって191センチもあるそうな。ランディ・ジョンソンを思い出す。多分メジャーに入ってくるのでは。あとちょっと疲れて代えられてしまいました。

 日本がピンチに立った5回表の裏。日本の攻撃。先頭打者が出て、送って、そしてヒットが出て....。あらら、その後またランナーがアウトになったのに....あとはご自分で見て下さい。見ていて思ったのは

  1. 日米の野球は似てきている。両方の野球に違和感がない。日本ほどではないが、アメリカのチームもバントを使っていた。それはアメリカのメジャーでも同じ
  2. 体格はアメリカの方がはるかに大きいが、今という時期を考えると日本の方がコンディションが良かったのでは。でも前回は2回戦って2敗している
  3. 動画だとみたいところに直ぐに戻って見れるので、非常に効率的
  4. 球場のスコアボードがSBOになっていて、「何年放置されているんだろう」と思ったこと


2015年08月29日(土曜日)

 (10:05)あ、そうだそうだ。来月からホテル・オークラの本館が工事・取り壊しのために営業を止めるんだ。南館は営業を続けるそうですが(そこがパレスと違う)、半分になる。従業員の方はオークラの他に移ったり、いったん辞めたりなんでしょうね。

 本館は食事で、南館は会合でよく行きました。高級かどうかは知らないが(他にいくつも良いホテルが出来ましたから)、日本を代表するホテルであったことは確かです。ここの出身者は他のホテルで一番受け入れられる。

 今の建物は建設から半世紀だそうで、最近はいつも外観を見ると名前のように「お蔵みたいだ」と思っていました。名物の玄関の係の人もいなくなったし、オークラも変わってきている。海外の友人が「禁煙」って部屋を予約して、それはホテルも分かっている筈なのに、「他が混んでいたので」という理由で「喫煙」に振り向けられて一度大げんかをしたな。

 それからあまり行かなくなったが、「山里」の鯛茶漬けだけは切れなかった。それに時々奥の天ぷら屋さんには行きました。熊本発の「豆乳鍋」を食べたのも山里だったな。でも久兵衛を含めてこれらの店は南館の2階などに小型化して移るとか。鉄板焼きも桃花林も。

 工事は結構大変でしょうね。実は2週間前かな「最後に見ておこう」と思って、天ぷらを食べついでに行ったのです。いつも思うがちょっと変わった作りの玄関とフロア。 「オークラ・ランターン」と呼ばれるらしいのですが、つり下げ式の照明。

 あと多胡(たご) 石でで きた波状紋の壁も良かったな。計画では、11階建ての本館(408室)を取り壊した跡地に41階建てと 16階建ての2棟を建設するそうな。部屋数は510室程度にするらしい。開業は2019年とのこと。オリンピックの直前。ということはアメリカ大使館を睥睨するものになるということか。


2015年08月27日(木曜日)

 (14:05)一体東京の街で誰が一番クラクションを鳴らすのか.........をこのところずっと注目しているのです。道路沿いを走ったり歩いたり、はてまた自分で運転するとき。

 そして得た結論は「タクシーが一番確率が高い」でした。とにかく「急いでいるタクシー」が多い。タクシーがどのような時にクラクションを鳴らすかというと、信号変わりなのに前の車の反応がちょっと遅くなったときが一番多く、これは見ていて顕著です。

 タクシー同士でクラクションを鳴らすケースも多い。前のタクシー運転手が信号停止で日誌などを書いている時に。全体的に言えることは、「タクシーの鳴らすクラクションは回数は多いが、全体的に短め」ということ。お知らせ系。

 対して長い、そして威嚇的なクラクションを鳴らすのは一般車や軽トラックです。これは何かに腹を立てたときでしょう。軽く知らせると言うより、「ちょっといい加減にしてよ」の意味合いがある。威嚇系。大型トラックのそれも、少ないがそう。

 なぜそんなことに興味があるかというと、5〜6年前にアジア系の海外に行って帰ってきたとき、例えば成田から都心に向けてバスに乗った時、「日本は本当にクラクションの鳴らない国だ」と思ったこと。それは当時は都内でも同じでした。当時の日本は「デモがなく、クラクションが鳴らない国」だった

 しかし最近はちょっと両方とも増えている。デモは当時私としては「もうちょっとあった方がいいんじゃないか」という見方だった。その通り増えてきている。しかしクラクションは増えすぎたような気がする。

 競争が激しくなって、売り上げが落ち、タクシー運転手さんは大変です。それは日常利用させてもらっていてよく分かる。しかしちょっと世話しなさすぎるのではないかとも思う。忙しく車線・進路を変え(客が指示するケースもあるでしょうが)、急停車し、平気で割り込みをする。

 事情は分かりますが、私は自分の前にタクシーが走っている、特に空車が走っている時で左車線だと、とっても気を付けます。だっていつ止まるか分からない。しばしば急停車しますから。左から2番目の車線でも時に危ないときがある。

 タクシーの軽いクラクションは「許せるな」と思うこともある。しかしちょっと多すぎるな、街を観察していて。そう言えば今朝築地を通りかかったら場内から、「最近築地市場内で交通事故が多発している......気を付けて」というアナウンスが。

 そりゃあそこはちょっと違うルールで、業務量車両(三輪車系)優先ですから。そこに大量の観光客が入ってきている。日本人でも対応にちょっと戸惑うが、彼等は対応出来ないでしょう。私も築地の場内を歩くときは、機敏に、そして前後左右の周囲に気を配って足早に歩く。さもないと本当に危ない。比較的頻繁に足を運ぶ私でそうですから。

 日本の一般道はまだあそこまではいっていないが、信号無視の自転車や歩行者、そして先を急ぎ、他のタクシーより一歩でも早く次のお客を見付けようとするタクシー。徐々に日本の道路も再び「危険な場所」になってきた印象がする。


2015年08月26日(水曜日)

 (23:05)へえ、「新島誕生 西之島 〜大地創成の謎に迫る〜」は日曜日に放送されたのですか。今日録画したのを見たのですが、いい絵がありましたね。夜の映像で、熔岩が川を形成して流れている絵。あれは綺麗です。そしてその向こうには噴火する火口が見える。

 「40億年前の地球は全球海だった」とは聞いていましたが、「そこからどうやって大陸が生まれたのか分からない」とは知りませんでした。確かに普通の火山から出てくる思い石だと、そのままその重さでマントルに埋まってしまう、とは。

 であるが故に、「大陸は安山岩など軽い石の構成で出来ている」とは驚きました。「大陸は軽いからマントルの上に浮いている」と。一般的にはヒマラヤなどを見ると、「大陸は重いだろうに」と思うが、逆らしい。

 しかしあの夜の西の島の絵は思い出しても秀逸です。誰も人間が住んでいないことも、「いくらでも流れてくる」という気分になる。ひょっとして西の島も「新たな大陸の誕生の序章.....」。ははは。


2015年08月25日(火曜日)

 (10:05)今朝はネット動画に関するニュースが多い。日本経済新聞には「動画広告で火花」という記事があって、ここでは「グーグル対フェースブック」の動きが取り上げられている。対して朝日には「動画配信 スマホに照準」という記事がある。これはネットフリックスの料金発表(9月に日本でのサービス開始)を記事に。

 それに関連して興味深い記事が日経にある。子供はテレビよりタブレット? ネット視聴、17年7.3億人」というもので、これらの記事はいずれも「海外の動き」を追っているが、筆者には「いずれ日本でももうすぐ現れる現象」とのイメージが強い。

 最後の記事には面白い調査結果がある。「2才から12才までの子供を持つ父母800人が対象の調査では、57%が子供はテレビよりスマホやタブレットで動画を見るのを好むと回答。子供が悪さをした場合、ほぼ半数が罰としてタブレットを取り上げ、テレビを見せる」と。

 動画は私の場合でも確かにネット経由でスマホで見ることが多くなっている。子供達はもっと進んでいるでしょう。テレビ離れということに関しては、テレビを利用する方、つまりコマーシャルを出す方でも進んでいる、と思われる。

 というのは先日ある大手食品メーカーに頼まれて講演をしたのです。そのメーカーが作っているCMをチラ見していたのですが、なんと半分はネット向けでした。テレビ向けではなかった。つまり我々は「CMと言えばテレビ向け」と考えているが、その事情は大きく変わっている。この傾向は変わらないでしょう。

 最近思うのは、「テレビでドラマが全く視聴率を取れないのは何故か」「NHKの朝の連ドラが見られるのは何故か」です。むろん内容も関係しているのですが、多分「長さ」に関連している。というのはスポーツ番組もそうですが、ネット動画に慣れると「いやに長い時間テレビ映像を見る気がしない」という雰囲気がある。

 それはプロ野球中継でも高校野球にも言える。ドラマはもっと退屈だ。私には。以前はじっとテレビだけを見ていたが、今は「他の事もしていないともたない」という状況。それは私の場合だけかもしれないが、多分同じ思いを持つ人は多いと思う。それを知っているからNHK以外は野球中継を素早く切り上げる ? 

 いずれにせよ我々の視聴感覚は大きく変わっている。だったら子供はもっとでしょう。メディアは多様化し、テレビは「one of them」になっていることは明確ですが、一つ明らかなのは、「見られるためには、それに値するコンテンツを準備する」ということでしょう。

 しかし身近な番組を見ると、「遠くなっているんじゃないの」という印象がする番組が多い。それが残念ですね。


2015年08月24日(月曜日)

 (16:05)あらら、見ていなかったらまたまた東京の株価は大幅な下げ。「世界経済の減速懸念」と言っても随分前から先進国の経済は減速していたし、今は途上国全般が「中進国の罠」で確かに「想定よりは減速」でしょうが、今の世界の株の下げは、「中国経済がなくなってしまう」といったほどの下げっぷり。

 確かに今回の世界の株価の下げは「責任を負うと宣言し、その取り方、情報の公開の仕方を知っている責任者」が不在であるという懸念はある。中国は表面的には「成長率は7%」と言っている訳だから、表だって「景気対策」というのは打ち出しにくい。7%成長が目標で、「その通り中国経済は推移」と対外的に公表しているわけだから。

 むろん「それがまやかし」であることは、個々の経済指標にひどいものが多いし、かつ実際に中国に出ている企業の動向を見れば、「相当悪いんだな」と分かる。しかし中国政府はそれを公式には認めていない。第三・四半期の経済成長率が出るのは相当先。

 他の先進国は責任の取りようがない。というか、アメリカなどは「利上げ」の機会を狙っている。少なくともFRBとしては。それほど順調な景気の回復になっているからで、残る問題は「インフレ率が上がってこない」という点。

 マーケットでは「今の世界のマーケットの混乱で、年内のFRBの利上げはなくなった」と見る人もいるようだが、私はそうはまだ考えていない。アメリカ経済の中国との関与はあまり大きくない。

 までも、モメンタムが今は下にあるので、ランスルーするのを待つしかないかも知れない。中国の上海株で言うと、総合指数で2000台になれば相当落ち着く余地があると思う。ずっとその大台で動いていましたから。元祖帰りする。

 中国経済も世界経済もなくなりそうな危機感の蔓延。マーケットとは勢いが付くとその手の動きをしますが、はっと気がついて反対の動きもする。しばらくはまだがたがたしそうではある。


2015年08月24日(月曜日)

 (06:05)ちょっと涼しい週末でした。太陽があまり顔を出さなかったのが大きな原因でしょうか。しかし「秋の接近」はあちことで明らかです。

 週末はずっと出かけていて、長瀞で「ラフティング」などをして遊んでいました。ちょうど前の日にまとまった雨が降って水量が増えた後で、ちょっと濁っていたのですが、久しぶりでまずまずおもしろかった。

 川の上流にも下流にも人が一杯。子供達が川に飛び込んで遊んでいたり、「さぞお盆の週末は大変だったろうな」と思いました。一人乗りのボートで急流を楽しんでいるグループもあれば、バーベキューをしているグループもある。

 ラフティングに関して驚いたのは、ボートを操るのがネパールなどからの人々だったこと。以前は全員日本人だったような気がしますが、「随分変わった」と思いました。しかし全員が日本語が上手で、コミュニケーションには問題なかった。

 彼等結構おちゃめで会話もうまい。本当に寒い時期以外は一日2便でもあるので、彼等もほぼ一年中雇用を確保出来ているということになります。今度は水が澄んでいて、かつ水量が多いときにやりたいと思いました。

 ところで、今週もマーケットが大きな焦点。私の見方はこのサイトなどに録音されています。


2015年08月20日(木曜日)

 (23:05)おやおや、日本で日経225が2万円を割りそうな水準で終わったと思ったら、ドイツではDAXが1万を今後数日で割ってもおかしくない水準に。そしてニューヨークではダウ平均が17000を割ってもおかしくないレベルに。

 割りそうで割らないかも知れないし、株価の先行きは要するに分からない。しかし米利上げ観測などいくつかの要因の積み重なりで、今までの前提が崩れていて、それが株価を下方に修正させているのでしょう。

 でも最大のものは、「中国って一体どうなるの」という疑念だと思う。不動産が落ち、その後株も落ち、と思ったら今度は天津で規律無視で集積された化学物質が大爆発して大勢の死傷者が出た。しかもその最高責任者が「重大な規律違反」で拘束、と。

 もしかしたらマーケットは、「対日戦勝パレードなどやっているときか ? 中国経済はいよいよ袋小路だよ」と警告しているのかも知れない。ちっともその辺が中国政府の政策からは予測不能。だから上海の株価は再び不安定に。困ったものだ。


2015年08月19日(水曜日)

 (15:05)いや、まだ試合中なんですが、「東海大相模 10−3関東一」(8回表終了 関東の攻撃はあと9回表のみ)で、ほぼ試合は決まりかな。第一試合では「早稲田実業 0−7 仙台育英」で早稲田実業が仙台に完封で敗れている。

 ちらちら機会があるときに見ているのですが、要するに「東京の2校は走塁で負けた」と思う。早稲田実業は清宮に内野安打も出て2死満塁で次は4番の加藤君と言うときに(3回裏だったかな)、2塁ランナーがピッチャーの牽制に刺された。

 これは大きい。たまたま銀行の店頭で振り込みをしているときに見たのですが、「あ!」と声を出してしまった。2塁ランナーは一番やってはいけないことをした。「さあこれから反撃」という早稲田への流れがスーと消えた。あとは戻らず。

 関東一も、「ここから反撃」と言うときに、ランナーが3塁のオーバーランでタッチアウト。この東京2校とも、走塁ミスが出た後に相手チームに大量追加点を挙げられて「回復不能」に。

 それにしても、本当に痛い走塁ミスが東京の2校に出た。ともに避けられたアウトで、「もしあればアウトでなければ次の展開は大きく違っていたかも知れない」という気がする。

 うーん、分かりませんよ。関東一がこれから2回の攻撃で劇的に点数を挙げるかも知れない。甲子園には魔物が住んでいますから。しかし今のままだと決勝戦は仙台育英対東海大相模。

 私は全面的に「仙台育英」を応援します。だって優勝旗は北海道には渡ったが、まだ白河の関を超えて東北には行っていない。そろそろ東北に優勝旗をというのは私の願いでもある。プロ野球でも楽天が一回優勝したし。選手には関係ないのですが。


2015年08月19日(水曜日)

 (10:05)あれ、と見たらオーダー家具のAREAがあり、それを過ぎたら旭川の木材屋さんのコサインがあり、それを過ぎたらまたAREA の二店舗。「この辺はすっかり家具屋街になったな」と思いました。

 いえ、夕べは地方から東京に戻ってきた友人と、超久しぶりのおけい寿司での 会食。この近くにオフィスがあったときには良く行った寿司屋さんなんですが、最近はご無沙汰していた。で外苑前の猪瀬酒店から神宮前3丁目に抜ける道を歩いて3丁目に近づいたら、昔の雰囲気がない。

 たしかコンビの前は民家だったと思ったが、そこがAREA になっていて、以前熊本の旅館で見つけた大きなソファを探していた時期にどうしてもデパートにはなく、「もし作るとしたらオーダーか」と思っていたら、オーダーの家具屋さんとしてAREA が出てきたのでビックリ。

 今はその熱意(ソファに対する)は薄れているのですが、ちょっと中を見ながら「ここは面白いな」と。約束の時間が迫っていたので少し見て出て、その先に進んだらコサインがあって、さらにAREAが2店舗。

 以前はサッカー関連のブラジルの飯屋さんがあったり、TO THE HEARBSがあったくらいで、あまり大きな店がなかったのに、神宮前3丁目も変わったな、と。いつも朝通過してしまうので、この辺の街の変化には気がついていなかった。

 一方で、「おけい」は全く変化なし。行ったら10年以上前と同じく瀬谷ちゃんが出てきて、笑えた。「もう私ここで37年です.....」と。本当によくこの寿司屋には昼飯を食べに来たのです。

 典型的な、そして独特な江戸前寿司で素材に手を加えて客に提供。「辛めの日本酒」と言ったら「鄙願」が出てきてまた感激。大好きな新潟の日本酒です。都内ではあまり見掛けない。もっとも新潟でも。私はよく大阪で飲みます。

 地方から戻ってきた友人とは「今後はもう一人入れて」ということで、近い再会を企画。今考えたら超独特のここの大将と会えなかったのは、怖い物見たさなんですが、ちょっと残念だった。


2015年08月18日(火曜日)

 (14:05)毎日新聞は午前10時くらいから「安倍首相:首脳会談へ9月3日午後訪中 中国側と最終調整」という記事をネットに載せている。更新記録を見ると「2015年08月18日 10時00分(最終更新 08月18日 11時00分)」となっている。

 間違いなく大きなニュースだと思うが、他紙が全く追わないし、毎日と普段は仲の良いTBSのサイトを見ても出ていない。私がこの文章を書いているのは午後2時過ぎだから、もう他紙は4時間近く毎日情報に関して触れてない、ということになる。

 可能性は二つ。あまりにも極秘情報で他紙が確認が取れない、が一つ。もう一つは毎日が間違っている、が一つ。これは結構楽しみだな。ニュースとしては大きいので。後々のために毎日のニュースの頭を残しておきます。

  【北京・工藤哲】中国政府は9月3日午後に安倍晋三首相の中国訪問を受け入れ、習 近平国家主席との首脳会談を北京で開催する方向で日本側と最終調整に入った。複数の日中外交関係者が17日明らかにした。3日午前には北京で抗日戦争勝利70年記念行事の軍事パレードが実施されるが、中国側は安倍首相が出席しなくても訪中を受け入れる方針を固めた。安倍首相が14日発表した戦後70年談話に中国側の要求が一定程度反映されたことを評価したとみられる。
 サイトとしては、ここですが、もう4時間もネットニュースのトップを動いていない。うーん、工藤さん、大丈夫 ?


2015年08月17日(月曜日)

 (23:05)正直なところ「今夜は新幹線はちゃんと走るのかな」と心配でした。しかし予定通りの到着。東海地方、特に神奈川当たりの天候異変(突風や雨)は新幹線には関係なかったようで。時間ファクターが良かったのかな。

 それにしても大阪に着いたら24度。えらく涼しい。運転手さんに「大阪、涼しいね」と言ったら、「夕方強い雨が降って、それで33度くらいあったのが一気に7度、8度気温が低下したんです。おかげでエンジンの調子が良い....」と。

 へえそんなに気温を低下させる雨が大阪には降ったんだ。と思ったら甲子園でも午後3時半ごろに雨が強く降っていたのを思い出した。「甲子園の雨は、大阪には30分後に来るんです」と。「なぜエンジンが....」と思った、運転手さんが「大阪は温度が高い上に、湿度が高いんで、気温が32度、33度くらいだとエンジンがばてているのが分かる」とおっしゃる。へえ。本当だろうか。

 ま、東京では昨日今日で日の出時間は午前5時前後になって、一番早い時期に比べれば30分以上遅い。ということは「秋が接近している」ということです。それにしても、世界のあちこちで大きな爆発が起きますね。今度はタイのバンコクですか。

 今度は「爆発物による爆発」と。化学物質ではない。中国の天津の爆発では死傷者は200人弱に上りそうですね。悲しいことです。政府を批判するデモも生じているとか。当然でしょう。それにしても中国では大きな事故があると必ず”首相”が呼ばれる。

 全ての事故、事件に共産党のナンバー2が出ばっている。全てのことに責任をとっていたら大変なのに。そうしないと国民が納得しないんでしょうね。それも一種の矛盾です。


2015年08月17日(月曜日)

 (20:05)この番組の収録を終えて新幹線に乗ったところなんですが、興南(沖縄)が負けちゃったんですか。え、本塁打のランにオコエ選手の名前が。ということは2塁にランナーを置いて彼が9回表にHRを.....

 実はスタジオ入りする直前まで、日経ビルの下のスパゲッティ屋(ペペロンがうまい)で高校野球を見ていたのです。今日は華の準々決勝。やっぱり面白い。朝から凄い試合が続いていて、「今日は機会を見て高校野球を見る」と決めていたので。

 朝だと、やはり「試合として面白かった」のは花咲徳栄と東海大相模の試合かな。相模が終盤に追いつき、そして9回裏にサヨナラ。実は興南と関東一の試合も「その展開かな」と思っていたのです。最後は興南が勝つと。沖縄びいきですから。

 オコエの打席の途中で、「もうスタジオ入りしないと怒られる」と思ってスタジオに。だから彼の打席が最終どうなったか知らなかった。終わったら5−4で関東一の勝利。ということは9回の裏に興南も一点入れたんだ。

 うーん、今日入れ替えなしの甲子園球場座席に入った人は、一時の雨は別として最高だったのでは。それにしても、早稲田実業の清宮のあのライナーのHRの凄かったこと。あの内角をあのスイング速度で。素晴らしい。その後の2塁打も。高めをぶったたいていた。

 プロのスカウトがどう思っているかは知りませんが、今年の夏の甲子園球場には「面白い選手」がいっぱいいるな。早稲田実業の富田も凄い。実は火曜日は関西にいるので、「よし甲子園に.....」と思ったのですが、明日は休養日。

 火曜日の夜から東京でいろいろ用事があるので駄目。うーん残念。バットが木と金属では違いはあるのですが、言えることは「高校野球の方がよほど面白い」ということかな。プロ野球の視聴率が全く上がってこないのはよく理解できる。

 一つ言えることは、今年の夏の甲子園はパワフルなチームが勝っていると言うこと。HRがキーになっている。興味深いのはベスト4に西東京(早稲田実業)と東東京(関東一)の東京2チームが残って、もう一校は東海大相模。ベスト4のうち関東で3校。もう一校は仙台育英。

 ま準決勝も面白くなりそう。もしかしたら決勝は西と東の東京対決。むろん西東京を応援します


2015年08月15日(土曜日)

 (22:05)揺れるし....高いし.....怖いですよ。ははは。

結構スリリングです  いえね、今日初めてレインボーブリッジのプロムナードのうち北ルート(南ルートあり)を歩いたのです。東京のビル群を臨む形で。お台場サイドから。同ブリッジは車では何十回となく通っているのですが、歩いて渡ったことはない。で、今日はお台場海浜公園に午前8時40分くらいに到達。ちょっと待って。歩行者ゲートは午前9時オープン。

 揺れるのは知ってました。90年代の初めにフジテレビでEZテレビに毎週通っていたとき、帰りに乗った車の3台くらい前の車が事故を起こして、約1時間の間、完全に橋の上で留め置き状態。運転手さんと二人で。その時はPCを持っていたので原稿書いてました。

 橋でも架橋の高速道路でもそうですが、揺れるように作らねばならないことは知っているので、「そうだろうな」と思いながら、でも気持ち良くはない。なので、レインボーの上にプロムナードを渡っているときも気づくかどうかは別にして、「揺れるだろうな」と。

実に良い、昼間としては最高の景色  しかし歩き始めたら「その景色の良さ」に気を奪われました。お盆で車も少なく、人も少ない。東京の空も綺麗でしたし、晴れに近い天気。いつもレインボーブリッジの上段を速い速度で走っているので、堪能できていない景色です。

 改めて思ったのですが、「ここが東京を昼間に一番綺麗に見れる場所だ」と確信しました。有名なビルや東京タワー、スカイツリーが実に綺麗に見える。太陽の光に街全体がきらきら光って実に綺麗。

 時々芝浦サイドからランニングしてくる人がいる。いつもここを通っていて、景色にはあまり関心がないんでしょうね。私は初めてだったので、じっくり歩きながら。それでも20分ちょっと歩けば芝浦サイドに到着。エレベーターで降りて、橋とはお別れ。

今日の海浜公園は静かでした  こうなったのも、今日はちょっと朝6時過ぎから遠出と決めたため。東京の車も人も少ないだろうから「動くしかない」と。予定も昼の12時の昼飯以外はなかったので。皇居拠点で築地、晴海、市場前、台場、レインボーブリッジのプロムナード、芝浦....出発点と。

 ちょっと長かったが楽しかったな。今度は南ルートを。


2015年08月14日(金曜日)

 (13:05)しかし、「現場に記者を派遣してはならない」とか「天津市共産党委員会宣伝部が管轄するニュースサイト天津北方網の情報のみを報じるように」との通達は信じられないですね。

 でもそうした報道規制社会の結末は、「リスクを社会が共有し、今後同じ事が起きないようにシステムを整える」事に対する抑止要因になってしまうと思う。今回の「知らせない....」「発信源を政府に都合の良い一カ所に絞る...」というのは湖北省で400人以上の死者を出した客船転覆事故が起きた際と同じだ。

 中国メディアなどによると、天津市当局は爆発事故の関係者を拘束し原因を調べているそうだ。しかし私には今回の事故には、「無知」が大きく寄与しているように思う。ここまではサンケイの記事を参考にしたが、朝日には以下のような記事がある。

 当局の発表によると、倉庫近くで自動車が燃えているとの通報を受けて消防隊が現場に到着したのは12日午後11時ごろ。ある消防隊員は「水をかけてはいけない危険物質があるとは知らなかった。現場で用いたのはすべて水だった」と中国メディアに語った。別の消防隊員は「最初(燃えていたの)はコンテナだった。10分ほど水をかけるとバリバリという音がして光り出し、爆発した」とする。約30分の放水作業の後、大きな爆発が2回起きたという。

 これに対し、中国公安省幹部は中国メディアの取材に対し、消防隊員が放水をしたことは認めつつ、そのことが爆発につながったとの見方は否定。隊員たちは化学物質に対する消火知識を持っており、正しい処置をしていたと主張する。

 ただ倉庫には硝酸化合物などの化学物質があったとみられている。中国誌「財経」などは、爆発の危険性が高い火災の現場に多数の消防隊員を突入させた判断自体を疑問視する専門家の声も紹介している。現場付近は当時、大量の有害気体も出ていたとみられている。

 臭いますね。これだけの事故が起きると言うことは、「想定外のことが起きている」としか考えられない。危険物を集積すること自体が賢明な事かどうか。そして万が一が起きたときに「誰が何をするのか」「何をしてはいけないか」は決まっていたはずだが、その「手順」が共有されていたのかどうか。

 されていなかったから、二次爆発、三次爆発がおきているのだと思う。だって危険物を集積させることは「危険だ」という人は居たはずで、その人の懸念を払拭するだけの「手順」が決められていたはずだ。しかしそれがワークせず、集積された化学物質が大爆発した。10キロ先の自動車ディーラーの窓ガラスが割れるとは....。

 それにしても現地からの写真やビデオは目を覆うばかりです。「どうしたらこんな大爆発が起きるのか」と思うほど。当局に都合のよい事実だけが公表されるようだと、中国ではリスク・知識が共有されずにまた同じ事が起きる気がする。それはとっても残念な事だ。


2015年08月14日(金曜日)

 (06:05)帰国して改めて柯隆さんにゲストに来て頂いた先週金曜日の「Round Up World Now」を聞き直して、「今週の人民元の切り下げを含めて、中国を的確に予測されていたな」と思いました。

 柯隆さんは「人民元を切り上げていった周小川総裁の政策は間違っている」とその「現実との乖離」を強く指摘していた。今週の切り下げ(これまでで4.5%)は、周総裁が「今までの政策の間違い」を認めた形になっている。柯隆さんは「周総裁の在任期間の異常な長さ」が誤政策に繋がったと指摘。

 考えてみれば、中国の景気が悪くなっているというのは、既にいろいろな統計から明らかだし、今習近平が進めている政治工作(権力闘争的汚職撲滅)が「景気に悪い」ことは明らかです。直近のニュースによると、中国は企業トップへの摘発も始めている。要するに経済活動の萎縮に繋がることを一生懸命やっているわけです。政治シーンでは。

 朝日新聞の今朝のサイトによれば、『中国共産党は13日、国有大手自動車メーカー「中国第一汽車集団」トップの徐建一会長を重大な規律違反があったなどとして党籍はく奪、免職処分として、司法送致することを決めた。最高人民検察院(最高検)は同日、徐氏を収賄などの疑いで拘束した。国営新華社通信が伝えた。』と。

 しかしその一方で「成長」は欲しい。「成長」がなければ、人民の心は共産党から離れる。しかもその成長は産業の高度化、消費主導で。むろん、今の中国政府の「産業の高度化」政策は理解できる。いつまでも「低賃金がウリの製造業の国」では確かにいけない。しかし産業が高度化する前に労働賃金の上昇が激しく、シャオミでさえインドに工場を作ろうかとなっている。(中国のスマホ市場の飽和もあるが)

 と考えると、「人民元の5%切り下げ」が「いかほどの効果があるのか」と思う。多分あまりない。確かに中国製品は海外で安くなり、相対的に中国の労働賃金の高さは若干是正される。しかしそれで中国の既存製品の売り上げが増えても、それは「古い中国経済」が力を取り戻しただけで、「新しい中国経済の登場」とは言えない。

 今週の株式市場は大騒ぎですが、見ているといくつかの思い違いがある。それは中国景気の減速は分かっていたのに、今まで織り込まなかったという行き違い。まさか「7%成長」の数字に欺され得ていたわけではないでしょうが。

 もう一つ必要なのは、「中国がなりふり構わず景気刺激に出てきた」という視点です。「悪い」から「良くしよう」という政権の意欲が出ているわけで、強引なことをする政権ですから、それが良い悪いは別にして流れはしばらくその方向に動くと予測できる。

 いずれにせよ、図体が大きくなったので、中国経済の動向は直ぐに世界のマーケット、世界経済を揺さぶる。しかし一方で、世界経済は中国だけで動いているわけではない。そのところの距離感、バランス感覚は難しいが、今週の世界のマーケットは「振られ過ぎ」だと思う。


2015年08月12日(水曜日)

 (14:05)まずはこんな形でまとめました。まだ写真がちょっとおかしかったりしますので、あとで手直しします。

 楽しかったな。あのイスタンブールでテロ。そういう意味ではモンゴルは安全です。訪れるには良い国ではないでしょうか。


2015年08月11日(火曜日)

 (12:05)モンゴルについてはもうちょっと書くことがあるのでそれは数日内にまとめるとして、帰国以来「面白い」と思ったニュースが二つ。

 一つは「スタバがマクドナルドを追い越す日」という日経ヴェリタスの記事。何を追い越すのかというと「時価総額で見た世界一の飲食チェーンの地位」。この記事の見出しを見て私は「マクドナルドが落ち目だから」と思ったが、「そうではない」というところが面白い。

 私も時々スタバに寄るが、明らかに「コーヒー屋」からは脱却しつつある。いろいろなものが売っている。そう言えば前回はサンドイッチを食べた。この記事にも「食事や軽食などで店舗の魅力を増している」という文章がある。

 驚くのは同社の株価の伸び。過去1年間に49%上昇し、「今後1年でさらに株価は15〜20%上昇する可能性がある」と書いている。なので、「スターバックは来年、時価総額950億ドルの米マクドナルドを抜く」という見出しになる。つまりスタバそのものが伸びることによって得られる「時価総額で見た世界一の飲食チェーンの地位」ということだ。

 スマホアプリでの決済 ? 今までスタバの独自アプリで決済したことはないが、駅の中のスタバでスイカでやったことはあるな。でも今回iPhone でアプリを見てびっくり。なんと数多くのスタバアプリがあることか。直近のスタバへの道順などを教えてくれるし。ファンが多いんだ。

 この記事の最後には「スターバックの顧客はデジタル技術を使いこなせる高所得層でやや女性比率が高い。消費者ブランド企業にとって理想的なターゲット」と。うーん、ちっとも魅力的な商品を出せないマクドナルドが相手では、来年の「時価総額で見た世界一の飲食チェーンの地位」はスタバに間違いないか。

 中国のケイタイカーである小米科技 (通称シャオミ)がインドで自社ケイタイを製造・組立は、「そこまで」と思いました。むろん「インドが重要な市場なので、そこで製造する」という意味合いはある。しかしやはり中国で製造することのコストが高くなったということが背景にはあると思う。

 工場はFoxconnとの共同管理とのこと。だから直接的に中国の会社がインドに投資ということではないが、「個性の強い二つの民族がうまくやれるのか」と私は思う。結構見物だと思う。

 あ、それから面白かったと言えば、9日のいま世界はの相方のコメンテーターは元FT記者で、今はニューヨーク・タイムズ記者のジョナサン・ソーブルさんだった。番組の内容は、特に「安倍首相の70年談話」などが面白かったのですが、その他でも面白かった。

 なぜなら元同僚のソーブルさんにはロンドンを初めとして世界中のFTの記者から、「日経ってどういう会社か」と質問が来るというのです。そりゃそうだ。

 彼がなんて答えているのかは聞きませんでしたが、FT記者にしてみれば新しい持ち主の素性は気になる。世界的には日経よりもFTの方がはるかに名前が通っていて、誰もが知っている。私は「高すぎる買い物」だと思っているが、さて日経さんが何でメリットを出そうとするのか ?


2015年08月09日(日曜日)

 (12:05)昨日書いたようにモンゴル経済は成長の途上にある。そのパワーは頼もしい。しかしそれでもまだ「300万人経済」で、直ぐにシンガポールのような先進経済になりそうもないことを考えると、私のような日本人からすると依然としてモンゴルは「英雄達とエーデルワイスの国」かな。

国会議事堂に鎮座するチンギスハーン  「英雄達の国」というのはお分かりでしょう。モンゴルの76人の議員の議場となっている市の中心部にある国会議事堂。ど真ん中に鎮座するのがチンギスハーン。この銅像はでかい。びっくりするほど。その前に戦士が二人馬に乗っていて、二人をよく見ると武具がかなり違う。

モンゴルでは群生するエーデルワイス  チンギスハーから30メートルくらい左に行った建物の左端にいるのがフビライハーンです。モンゴル帝国第五代ハーン、後の元王朝の初代皇帝。大きいが、チンギスハーンほど雄大ではないし、ちょっと柱がじゃまでよく見えないようになっている。いや、そうしたのかもしれない。

 対極の右端に鎮座するのはオゴタイハーンです。モンゴル帝国の第2代皇帝。つまり数百年も前に生きていた人達がまだ一番偉い国なのです。チンギスハーンは空港の名前から他のホテル、ビルなどあらゆるものに使われている。広場の真ん中にやっと中国との20世紀の戦いで独立を勝ち取った英雄がいる。

 面白かったのは、モンゴルでは英雄的民族や英雄の名前がモールにまで使われているということです。昨日紹介したHunnu MallのHunnuは少し繰り返し発音していると分かるのですが、「フン族」の「フン」から来ている。どうりで「Hungary」の頭に似ている。ハンガリーとフィンランドは今でも「フン族の末裔達の国」と思われていますから。モールの中には「アッティラ」(フン族の大王)という懐かしい名前もありました。

本当に高貴で白い  これは私の全くの印象なのですが、モンゴル高原にいると「人間が生態系の頂点だ」と強く思う。だって人間が見渡せる世界が広がっている。木は少なく低く、遠くまで見えるのがモンゴル高原です。明治神宮では木があまりにも大きく、人間が小さく見える。対照的です。

 その高原で人間を睥睨しながら飛ぶのは鷲です。多分昔のモンゴル人は自分達の上を飛び、行きたいところにあっというまに行ける鷲・鷹に憧れた。だからモンゴル相撲の勝者は鷲の踊りをする。まねると言うことはそれに憧れている、ということです。

 しかし鷲は人間に指図しない。独自の世界で生きている。多分冬は厳しいがそれでも羊や馬や牛を使いこなすのは人間で、人間が一番偉い。モンゴル人を見ていると実に堂々としている。それは環境もあるのかも知れない。

サングラス3人組  多分日本人はちょっと違う感覚を持つ。自分より偉いものはいくらでもあると思っている。「おかげさまで」というのはそういう意味でしょう。モンゴル人は多分違う。自分が従うのは人間のトップであるハーンだけだと。だから「横綱」がモンゴル人に横取りされた ? ははは、ちょっとそんなこともモンゴルで思っていました。

 ではなぜモンゴルが「エーデルワイスの国」か。この花を調べると「ピレネー、アルプス原産の、きく科の多年生高山植物。夏、白い小さな花が咲く。西洋うすゆきそう」といった説明が出てくる。我々の知識としても「ヨーロッパの山の花」という記憶がある。しかし実際にはもうヨーロッパにはほとんどない。「あっても、知っている人は他の人に教えない」(稲村さん)と。

 しかしエーデルワイスをもう一度調べて、例えばこのサイトを見ると、「原産地:ユーラシア大陸山岳地帯」とあって、「とすれば、モンゴルにあっても当然」ということになる。

 モンゴルには今でもこのエーデルワイスが山ほどあって、我々のゲルの近くには群生地までありました。「石灰岩地帯や岩の割れ目、草原に自生します」と書いてある。ドイツ語で「高貴な白」という意味のエーデルワイス。けなげな実物を見たかったら、ヨーロッパではなく迷うことなくモンゴルのテレルジ国立公園内のゲルに泊まった方が良い。


2015年08月08日(土曜日)

 (06:05)街中で発生する車と路面電車の渋滞、そして少し上を眺めれば建機の行列。立ち並ぶ若者向けやその他一般向けの団地(日本式に言えば)、荒い運転の夥しい数の車と立ち上がる土埃。でもおしゃれになったモンゴルの人々。

渋滞と建機の波ー2015夏のウランバートル  8年前のモンゴルではもうありません。資源価格の低迷により海外からの投資が落ちて、今モンゴル経済は試練の時にあるらしい。ちょうど昨日、スーパー連立政権が崩れたりもした。しかし一般的な公務員の給与は月額800ドルと聞きました。だとしたら125円で計算するとちょっきり10万円。高いじゃないですか中国より。

フンナモールには恐竜博物館もある  8年前の上記リンクの文章を調べたら「国民一人当たりの所得が500ドルの国」とあった。つまり8年前に比べて1.6倍になっている。当然人々の生活は良くなった。

 それが何に現れているかと言えば食べ物と買い物です。モンゴルの食べ物のレベルは、確実に長足の進歩をした。8年前にはいわゆる「美味しいもの」がなかった。やっと見付けたイタリアンでまずまず安心した記憶がある。

 しかし今回はどこでも(これが重要です)安心して食べられたし、モンゴル最終日の夕食に行ったBluemon Center(ハンガリー大使館も入っている)のThe Bull Hotpot Restaurantはとっても美味しい「しゃぶしゃぶ屋さん」だった。羊、豚肉、牛から肉を選べ、辛いのからそうでもないものまで各種スープを選べる上に、IHで個々に鍋がセットされる。

 だから「皆でつつく」日本の鍋のそれではないが、それはそれで各人が別々のスープを選んで少しずつ他の人のをもらえばok。正直、目の前で火が通るのを見ながら食べるので安心だし、味もたれを加減しながらとっても良かった。アイスクリームが甘すぎること以外は合格。だから「ウランバートルの食のレベルはただ今急速に向上中」と判断しました。  次は「買い物」です。これも良くなっている。ちょっとした空き時間にモンゴルではモールやデパートの建設が進む今年の5月に出来たばかりというHunnu Mallにバッドムーフ夫妻に連れて行ってもらいました。二人とも初めてだというので。モールの三分の一はまだ埋まっていませんでしたが、「土日は人出が凄い」とのこと。

 並んでいる商品を見ると、カシミアの衣料品や家具、おもちゃ、ちょっとしたレストランなどなど色々揃っている。シネコンもあって、日本で上映されているのと同じハリウッド映画が一杯ありました。そこだけではなくて、ウランバートルの市内にはあちこちに「スーパー」「モール」という文字を見付けました。ルイビトンや、あと一つカルチエだったかな、ブランドショップも見掛けました。

恐竜はモンゴルでは身近です  このモールが面白いのは、モンゴルは特に南部が恐竜の化石が大量に見つかる場所で、例えば名古屋で去年特別展「発掘!モンゴル大恐竜展」が開かれたようですが、建物の一角に「恐竜の常設展」があること

 だいたいが、モールの一階の中央に大きな恐竜の化石を組み立てたものが3頭分展示されている。写真の通りです。だからこのモールは、多分一年後にはウランバートルでも結構な人気サイトになっている可能性がある。恐竜好きには外せない一角なのではないでしょうか。


2015年08月07日(金曜日)

 (08:05)モンゴルの人達と日本人の共通の単語は「日本に来ている彼等の英雄達の四股名だ」と分かりました。今朝外を少し歩いた後、朝焼けを見るためにベンチに座っていたらゲル村の監視のおにいちゃん(ゲルを出たところで遭遇していた)が「good morning」と言って近づいてきた。

誕生会を終えて外に出たら見事なダブル・レインボー  一緒に座ったのですが、ごく短い英単語しか通じない。「rain」とか。しょうがないので、「白鵬....日馬富士....」と言ったら、向こうが「時天空....朝青龍....」と出てきた。「ああ、通じるは...」と。しかし発音はかなり違う。口の中で詰まるような独特の。だから時天空は最初ちょっと考えた。

ナーダム開始を待つ音楽隊の少年・少女達  昨日は二つラッキーがあったな。一つ目はメンバーの一人がちょうど誕生日で、その誕生会兼ディナーを終えて会場を出たら、写真のようなダブルの虹が。ダブルなので、右と左では色の並びが逆。右は薄かったが、ダブルそのものが珍しい。ラッキー。

 その前にあったラッキーはミニ・ナーダム。宿泊しているテレルジのゲル村の直ぐ目の前で開かれたこと。モンゴル航空のパイロット達が音頭を取ってイベントとして開催したもの。でもアーチェリー、モンゴル相撲、そして最後を飾る少年・少女競馬とワンセット揃っていて、妨害の幸せ。私はモンゴルと言えばまずナーダムを思い出しますから。

最後の競馬に出た少年達の一部  子ども達がみんな可愛かったな。わたしはちょっと早めに行って、雨が降ったので音楽隊のテントに入れてもらっていたのですが、日本の子ども達と一緒でふざけあって、皆楽しそうだった。女の子も混ざっていて、彼等、彼女らはその後誕生会にも特別に来てくれた。 ナーダムに来たモンゴル相撲の力士達と

 競技が始まる前のホーミーも良かったな。聞くのは二度目ですが、あの声の出し方は凄いと思いました。なんであんな声が出るのか。踊り、というかピンの若い女性による曲芸もあったな。これも凄かった。

 でもやっぱりナーダムの花は相撲と競馬。ともに実物は初めてでした。勝てば鷲のように舞うモンゴルの力士。要するに勝ち抜き戦なんですよ。勝つと勝者の帽子をもらう。地面に最初に付いた方が負け。

 一番楽しみだったのは競馬。実際には凄く長い距離を走るのですが、今回は2キロ先からのミニレース。私は馬達を追いかけてスタート地点まで走って行きました。そこで、スタートからのしばらくの動画を撮った。迫力があったあ。だからゴールシーンは見ていない。聞くと、唯一裸馬に乗った少年が勝ったそうな。女の子もいたな。

 みんなモンゴル的な顔をして可愛いんですよ。年齢は聞きませんでしたが10才前後かな。当たり前ですが、馬の乗り方はめちゃうまい。ウランバートルに住む人達は「ゲルも作れない」「馬乳酒を飲めば最初は腹を壊す」と草原の暮らしから離れてきている面もあるようですが、彼等はナーダムだけは忘れないだろう、と思いました

遠征乗馬組 右は小尾君と稲村さん  その後我々も乗馬。我々3人は遠征組で、ちょっとロングに乗りました。馬が時々走ってくれて楽しかったな。観光用の馬で安全ですが、逆に面白くない。今回の馬は8年前の馬より大きかった。今度はこの大きな馬でかなりスピードを出して走りたい、と思いました


2015年08月06日(木曜日)

 (08:05)ゲルはとっても面白い建物、家です。横を通ると「大きな鼾(いびき)」がもろに聞こえるし、「あ、ここは楽しそうに話をしているな」とか「なにけんかしているんだろう」と思う時もある。要するに中の様子がまるで外に出てしまう。

 むろん「何を話しているのか」は分かりません。私がモンゴル語が分からないから分からない訳ではない。二人くらいで何組かに分かれて泊まるのですが、我がグループの他のゲルでの会話も無論聞こえる。「あ、今起きたな」とか。後で写真でお見せしますが、簡単な格子状の木組みと布で出来ていますから、そりゃ中の様子は外に出る。

 何と言っても大きな特徴は、手慣れたモンゴルの人が数人いれば「大体1時間弱で作れる」という簡易さです。そりゃそうだ。遊牧民は回数多く移動する。ロバや駱駝やその他動物の背中に資材や家財を乗せて。重くてもいけないし、大きくてもいけない。

 その結果分解できて、かつ組み立てやすい今のゲルのような形状になった気がする。基本的に必要なモノは一番上の写真の通りです。天井部分はわっこになっていて、その周りに榛を入れる穴が一杯開いている。下を向いて。

 その榛に差し込まれる先のややとがった棒が数十本。その棒には一方に切れにくい留め糸(これも木に組み込まれたわっこです)が付いていて、これを格子状の小さくまとめられる壁(役割として)の組板に引っかける。格子状の組板はいくつもあります。

 それをうまくゆがまないように丸くし、二本の柱に支えられている天井に刺して棒が落ちないようにするのが一苦労です。結構ゆがんでいると、棒と届かなかったり、逆にうまく入らなかったり。

 私たちも手伝ったり(ほとんど役立たなかった)、ああでもないこうでもないと言い合ったりしましたが、基本的には手慣れたオジさん一人が指揮して出来上がり。ははは。面白かった。

 ゲルは8年前もそうでしたが、今でもウランバートルの街中でも見れるし、少し中心部を外れると一杯ある。どうやらモンゴルの人達はウランバートルが都市化しても、一部は「ゲルが好き」という人が多いようです。

 むろん、観光客も好き。モンゴル旅行の一つの目玉ですから、モンゴルに来てゲルに宿泊しなかったら「もぐり」と言われる。今は観光客用に「ホテル顔負け」のゲルもあるそうな。うーん、昔ながらの簡素のものが旅行が盛り上がると思う。

その1

その2

その3

その4

その5

その6


2015年08月05日(水曜日)

 (21:05)昨夜ですが、砂漠のゲルでの最終日は羊の肉を堪能した後、キャンプファイア。羊の肉をモンゴルで頂くのは2度目ですが、今回はプロセス(一匹を頂戴します)は同じでも、お味は良かったように思いました。

 モンゴルでのお肉の食べ方は写真のようです。つまり日本人がお魚を綺麗に頂くように、本当に骨に到達するまで頂く。モデルさんには城野さんご夫妻になって頂きました。 足の部分かな。でも、城野さんご夫妻は日本でもスペアリブや、特にお魚はこうして頂くようです。猫や犬もビックリの。素晴らしい。

モンゴルではお肉も綺麗に、骨の髄までいただきます  でもお肉を含めた食甚全般について書くと、前回8年前に来た時に比べて、食事は「普通に美味しい」感じ。かつての荒々しはない。残念ではあるし、しかし安心は出来る。8年前は、「これでサラダか」と思うようなものが出てきましたから。

 キャンプファイアですが、とにかく木が生えていない場所ですから、ガイドさんが「皆さんの為に遠くから木を運んできました」と。ありがたい話です。

 久しぶりだったな、キャンプファイアは。面白かったのは、運転手さん5人とガイドさん、その奥さんも加わって、日本チーム対モンゴル・チームのような形になった。キャンプファイアと言えば歌ですよね。

 で最初我々日本チームが日本の民謡を歌ったのですが、その後「your turn」と言ったら、モンゴル・チームからも歌が出てきて、その繰り返し。結局火が消えるまで大歌謡大会となりました。

夜はモンゴルの人達とキャンプファイアをしました。写真に写っているのはモンゴル・チーム  うーん、どっちが勝ったかな。でもそういう問題ではなく、とにかくモンゴルの人達の声の出し方が我々とは違う。それが興味深かった。お互いに歌った後、または前に「これは何に関して歌った歌か」と説明しあった。

 日本チームが「荒城の月」を歌って、「これは城と月の歌だ」と言えばモンゴル側が「これは月の歌だ」と繰り出される感じ。面白かった。何を歌っているのかモンゴル語が分からないので不明ですが、とてもよく声の出る歌のうまいモンゴルの運転手さんがいたし、ガイドのバッドムーフさん(191セントで白鴎と一緒の背の高さ)も大きな声で参戦してくれた。

 そこにフランス人のカップルも参入。彼等はラ・マルセイエーズを歌ったのですが、あまり歌詞をしっかり覚えている風でもなかった。最初三カ国の順番でやろうとしたら、彼等フランス・チームは恐れをなしたのか撤退。結局モンゴル対日本の、時に集団での、時に個人での歌合戦。ははは。


2015年08月04日(火曜日)

 (21:05)ラクダの顔の前に日本のパスポートを提示したら、そのまま日本に連れて行ってくれました.......

 ってなことはないですよ。跪いている二瘤駱駝に乗るのも結構大変。なぜなら瘤があるので、足がぶつかる。乗って捕まるのは前の瘤です。そしてラクダが立ち上がるときがちょっと危ない。前後のバランスが崩れますから。

 肝心なのは馬と同じ。バランスを取って乗り、姿勢を良くして背筋を伸ばし、両足でしっかりラクダの胴体を掴み、そしてラクダの上では大声を出したり、バランスを崩す事をしないこと。例えば暑いからと言ってウィンドブレーカーを脱ぐと言った行為。ラクダがビックリする。

 ちょっと会得して、両足でラクダの体をしっかり掴めば、案外手を前の瘤から放しても楽。後はラクダの体の揺れに自分の体の揺れを任せれば良いのです。ラクダを引いてくれる人はちゃんといて、馬と違って「勝手に走り出す」ということはない。

 合計40分弱乗りましたかね。怖がる人が居るグループは短く。私たちのようにおもしろがるグループは長めに。ラクダは馬よりは高く、ゾウよりは低い。そしてゾウほどには左右に揺れない。だから、通常では大丈夫です。落駱駝した人はいなかった。

 ゲルから一時間ほど車で移動して、砂漠らしい砂山がいくつも連なるエリアに。砂の山を登るのは楽しかったな。砂が小さいのです。サラサラサラサラ。ガイドさんが、「ケイタイを落とさないで下さいね。砂に埋もれたら絶対見付けられませんから」と。そりゃそうだ。

 足を取られ取られしながらひたすら上に。面白い事にきちっと足場が取れるところと、そうでないところがある。上に昇って砂山を見ていたら、今度は砂漠の砂山の急斜面を降りたくなった。

 続いたのが旅団一番の若手の小尾君。彼は裸足になって駆け下りてきた。そして彼は駆け上がった。ので、私も靴を抜いて急斜面を裸足(靴下、靴を右手に持って)で上がったのですが、結構きつかった。でも面白かったな。砂粒が本当に揃っているのではないか、と思うほど綺麗で、かつ裸足で歩くとひんやりして気持ちが良い。

 「昼間の砂丘は裸足で歩くべし。ひんやりしていて気持ちよい」が今回得られた教訓ですが、経験者によると「夜になると、裸足で歩けば砂は温かい」とのこと。だから砂漠や砂丘で生きている動物や昆虫は、結構気持ちよく生きているのかも知れない。

 まず砂の山に登り、その後に駱駝に乗ったのですが、モンゴル人の運転手達が山の上でケイタイを取り出して電話している。「おかしいな、繋がらないだろうに」と思ったら、我がグループの湯浅さんが「山の上でケイタイが鳴った。上は繋がるみたいですよ」と。下では「圏外」でしたから、最初に知っていれば良かったのですが、一度靴を履いたらもう一回脱ぐ気にはならなかった。


2015年08月03日(月曜日)

 (23:05)何から書いたら良いのか。砂漠は不思議が一杯なのです。四方八方遮るもののない地平線。ありえない光景です。遠くに何かの集団を見つけたら、それは人間ではなく羊や山羊の群れです。あまりにも遠くまで見えるので稲光が光っても雷鳴の「らの字」も聞こえない遙か彼方の雷。夜空に光って怪しかった。

砂漠のゲル。我々が泊まった。  夜が更けて夜空に展開する天体ショー。星空を堪能しようと仰向けになった体を優しく包む気持ちの良い風。驚いたのは、炎天下の砂漠で歩いても、走っても汗をほとんどかかないこと。乾燥しているんですよ。そう言えば、ゲルの中で何かを干すと、直ぐに乾く。

 砂漠は「そこに居る」ということ自体にワクワクする。日本にないものですから。

 「こんなところがやはりあるんだ」
 「人間はここでも生きているんだ」
 「モンゴルの人達は皆同じような顔をしている。一人の母親から分かれたのだな」

 などといろいろ思う。楽しかったのは、あちこちをトレイルしたり、少しは走ってみたことかな。標高が高いので、それほど続かない。でも「砂漠でジョギング....」ということに満足。しかし汗をかかないのです。

 ウランバートルを朝早い7時の飛行機で南西に1時間半ほど。ゴビ砂漠の中にある街ダランザドガドに移動してきました。砂漠と言ってもいろいろある。その空港がある場所は、限りない平原に、背丈数センチの草や極小さな花が間隔を置いて生えているところ。むろん、本当に砂のみで出来ている砂漠もある。空港は言ってみれば、砂漠と草原の中間の平原の中にある。

 着いた後、アルタイ山脈の東の端に当たるイーグル渓谷に。移動はランクル5台をつらねて。最初舗装を終えた道を走っていて、「これは快適」と。石炭を運ぶ巨大なトラックにも遭遇。しかし直ぐに砂利道に。それはもう「インドも顔負け」の悪路です。

 イーグル渓谷は綺麗です。日本と違って山に木がない。草やあってもごく低木が張り付いている程度、そこに時々綺麗な紫色の花が咲いている。写真のような花です。山脈の東端なので、渓谷に深く入るに従って山は高くなる。小川を流れる水は限りなく冷たい。

 写真のような小動物が一杯いるのです。小川沿いの山裾に巣をいくつも作って。動きは素早いし、近づくと逃げる。しかしゆっくり接近すると警戒はするが、直ぐには逃げない。あまり人間に悪さをされた経験はないんでしょうね。可愛かった。

 夜はゲルのある場所の近くの舞踊団が来てくれて、即席の舞台。といっても、ゲストハウスの庭で、車のライトを使ってライトアップしながら。演奏者兼歌手一人、踊り手一人の女性チーム。楽しかったな。踊りは中東のそれともまた違う。しかし中国よりも中東に近い。手の使い方に非常に特徴がある。

アルタイの東端にいた小動物  我が旅団には日本からバイオリストが一人。わざわざ日本からヴィオラを持ってきてくれていて、モンゴルの一団の部隊の後では彼女が日本の曲を数曲やったのですが、モンゴルチームの女性が「私は日本の歌が歌える」と申し出て、「北国の春」だったかな、30人ほど全員(我々に運転手さん5人、ガイドさん、その奥さん、ゲルのスタッフなど)で合唱。

 この辺の国は”時間”がおかしい。南の中国は国土があれだけ広大なのに時間帯は一つ。チベットに行けば夜が明けるのは午前8時頃(夏)だったが、モンゴルもおかしい。日本より遙かに西にあるのに、夏時間ということもあって、日本と「時差なし」。だから、今日の場合ここはウランバートルよりさらに西にあるので、夜明けが午前6時31分、日没が午後9時24分。緯度も高いので。笑える。

 明日は砂漠砂漠した地帯に行って二瘤(ふたこぶ)駱駝に乗ります。


2015年08月02日(日曜日)

 (23:05)どえらく涼しくなりました。ウランバートルに着いたら、そこは低湿度で摂氏20度の世界。夜になったらどんどん温度は下がっている。久しぶりに「湯船に浸かろう」と思いました。

これが街の全景です。つまり小さい。人口200万ちょっとかな。でも全国で300万ですから  それにしても、2007年9月に来た時と比べて大きく都市化したこと。そりゃそうですよね。東京だって8年たったら大きく変わる。ましてモンゴルは開発途上国ですから、首都が変わらなきゃおかしい。その時の写真を見ると、今の空港は当時とは違っている。

 しかし来年にはまた新しくするそうです。モンゴル、日本、韓国のジョイベンで80億ドルかけて。ほぼ全てを建て直して。今はモンゴル航空、中国と韓国の会社が乗り入れているだけですが、完成すればシンガポール、日本などいろいろな国の航空会社が就航する予定と。そう言えば私たちが乗ったモンゴル航空の便も満席でした。

 ウランバートルを「都市化」と書きましたが、ビルが出来ている以上に驚いたのは、日本車の氾濫。特にトヨタ車が多く、その中でもプリウスが多い。プリウスBの後ろにプリウスCが走り、Bの前にプリウスAが走っているという状況。一番の理由は「燃費が良い」ことらしい。冬は電源としても使える。それにしても、東京以上のプリウスの氾濫にビックリ。

日馬富士がにこやかにお出迎え  前回は席の問題だと思ったのですが、今回飛行機では右の窓際にいたので、上空からウランバートルの街並みがはっきり見えて面白かった。前回のガイドさんが「ウランバートルは盆地の川沿いに出来た街です」と言っていたのを思い出しましたが、上空から見て「その通りだ」と思いました。

 空港で我々をにこやかに迎えてくれたのは日馬富士。今のモンゴルで一番人気のある相撲取りだそうです。なぜ白鴎ではないのか。それは彼が日本の女性と結婚したこと。しかしウランバートル限定で見ると、「白鴎もそこそこの人気」とか。面白い事に、日本と今の夏時間のモンゴルは時差なし。凄く西なのに。だから夜は相当遅くなっても明るい。

 明日はゴビ砂漠の街に早朝に移動です。明日の場所は未経験の街とエリアなので、楽しみ。でもゲル、ゲル、ゲル、ゲルの宿泊予定なので、ネットは厳しいな....恐らく。


2015年08月02日(日曜日)

 (12:05)今日もどえらく暑い。朝出た感じで「湿度は昨日ほどではないな」と思ったら75%。昨日は実に89%でしたから、今日の方がまし。でもお気を付けて。

 ところで、あまりしない番組の予告です。今週金曜日の「Round Up World Now」、今の日本人のどこかに刺さっているトゲのような問題=中国問題を考える上で、非常に参考になります。むろんゲストは柯隆さんです。

 私が今週はモンゴルなので、先週末に収録したのですが、日本のマスコミからは聞けない情報が満載。彼は収録の前日まで北京に居て中国政府の要人とも会っているので、話に迫力が満ちている。驚くばかりでした。

 汚職撲滅で進む虎叩き、ハエ叩きの「紅衛兵運動並の権力闘争・社会運動」の中で、人々、特に政府や大企業の幹部がどのような心理状態になっているか。それを含めて、谷内・国家安全保障局長兼内閣特別顧問(国家安全保障担当)をなぜ中国が「異例の厚遇」を受けたのかなど。

 中国政府が発表する数字は「信用できない」(李克強もそう言っている)ということもあって、柯隆さんは例えば上海の主要道路の定点で「一定時間の間に通過するトラックの数」まで数える人ですから。

 柯隆さんは南京出身。20代の初めから日本で研究生活を続けているが、優れて実践的な研究者です。最近はテレビ・ラジオへの登場も多い。日本には「中国学者」が一杯いますが、彼が一番信用できるのではないでしょうか。

 うーん、「増加が続く中国の軍事費が、いったい何に使われているのか」という話は面白かったな。人民解放軍の制服組トップだった郭伯雄・元中央軍事委員会副主席が党籍剥奪処分になった直後だけに。中国軍が実は「強くなっていない」理由が、柯隆さんの話でよく分かった。

 お楽しみに。


2015年08月01日(土曜日)

 (12:05)ははは、やっと来ました。MIRAI。どえらく待ちましたよ。までも、個人のオーダーに対しての出荷としては早い方とのこと。早く発注しましたから。

 私の手元に来たのが金曜日の午後。販売店の人から説明を受けた後は、「モンゴルに行くまでの2日間で燃料を充填しておかしくないほどには走って試そう」と思って、一般道、高速、登り道、下り道を含めて今日の昼くらいまでに150キロくらい走行してみました。「どんなもんやろ」と思って。

 最初の印象は「面白い」で、次の印象は「これが普通に感じられる頃になれば、もっと多くの人が使えるマシンになるかも知れない」というものです。何せ水素ステーションがあるのは、東京、名古屋、それに大阪・京都の3エリア、それに福岡に限られているので、今は「MIRAIに乗って東北旅行」は出来ない。そういう意味では、まだ「使い切れないマシン」です。

 なのですが、結構楽しい。動力系で言うと、電気自動車の一種ですからパワーモード(エコモードではないという意味で)で動かすと、それはそれは力強い加速をします。多分パワーのあるバイクに負けない。エコモードでも、アクセルを深く踏めばほぼ同じ。それも極スムーズに。これは醍醐味かな。

 内燃機関がないので「エンジンブレーキ」と表現して良いのか知りませんが、減速の為のシステムも用意されていて、これは坂道、山道が多い日本では非常に役立つと思う。私はどちらかというとブレーキを踏む回数は少なくして、音はしますがなるべくエンジンブレーキで減速するのが好きです。しかしMIRAIのそれは音も静かです。

 3枚の写真は今朝9時過ぎに芝公園のIWATANIさんのステーションで「水素充填」をしたときの写真です。満タンは大体4キログラム。1キログラムを入れるのに1分弱ですから、それはそれは素早い。私はかなり燃料を残して充填しましたから、あっという間に終わりました。キロ1100円とか言っていたかな。だからガソリンに比べると一回の燃料補填費用は安い。それで650キロ走る。しかしステーションは少ない。ははは。

 このステーションにはショールームも併設されていて、やっと7月から土曜日も営業開始と。トヨタから二人の綺麗なお嬢さんが派遣されている。彼女らに聞けば、MIRAIのことは大部分分かる。

 最近のペースでは「充填に立ち寄る人は一日に8人」だそうです。午前9時から午後5時までの営業ですから、1時間に一人のペース。最高に売り上げて一日4万円弱。現状では真っ赤っかでしょう。補助金がなければ。今後どのくらい増えるか。

 今現在「都内でMIRAIは200台の納車」と言われているそうです。多分その内半分以上は官公庁でしょう。だから6月まではIWATANIの芝公園も土曜日は営業しなかった。土曜日営業を7月の頭から始めたと言うことは、私のように個人の発注者の手元にも届き始めた、ということです。水素ステーションは今都内では芝公園の他に、杉並の高井戸、それに練馬(どこだろう)があるそうな。台場の水素ステーションは業務用です。

 私が一番興味があったのは情報系ですが、それはまだ全部把握できていない。ただ分かっただけで面白いサービスはいろいろある。「MENU→T-Connect→○○○サービス(忘れました)」の3タッチで、あたかもホテルの電話の「コンシェルジェ・ボタン」を押した状態になる。つまりセンターと電話が繋がる。

 そこで、「XXに行きたいのですが、ナビを入れて貰えますか」と言うとセンターの女性が私の車のためにナビの目的地設定をしてくれる。そして「目的地周辺で美味しいイタリアンは」と聞けば教えてくれる。まだやっていないが、「じゃ、予約お願い」と言うと、予約してくれるんじゃないかな。

 面白いのでナビ設定は2回してもらいました。二回ともセンターの女性は、まるでホテルのように「伊藤様........何か」と応答してくる。まそりゃ、センターは何号車からの電話で、その持ち主は伊藤洋一であると当然把握してますワナ。特殊な車なので。つまりしっかり見られている。別に嫌じゃないな。嫌な人も居るでしょうが。

 T-Connectというのは、トヨタが「繋がる」をテーマに作ったシステムです。MIRAI以外にも使われていると思うが、MIRAIのT-Connectには「近くの水素ステーションを知らせる」という特殊な仕事がある。これは都内の場合は3カ所一発で出てきて、どのステーションが○で、どこが×か分かる。水素充填には「免許を持った人」が必要なので。

 まだいろいろありましたが、今日はまだやれねばならないことが一杯ありますので、まだモンゴルから帰ってから乗り込んで、使い込んでから、その後アップします。それまでお待ちを。うーん、「来たら乗せますから....」と約束した人があまたなのだが.....。



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