2015年02月28日(土曜日)

 (07:25)そうですか。昨日で2月の営業日も終わり。そして何が起こったかというと、「去年の6月以来初めて月間でWTIなどの原油相場が”上がった月になった”」とウォール・ストリート・ジャーナル。久しぶりと言うことです。底打ち ? 昨日もニューヨークでは原油が上がった。

 FTによれば、ブレントの2月の上げは2009年の5月以来の大幅なものになりそうだ、と。「低価格が欧州と中国で原油需要を押し上げ、一方で大手産油国での供給に関わる問題」があって、需給がタイトになったと指摘。原油価格のある程度の反発は、世界経済にとっては安定要因です。

 にもかかわらず、昨日のニューヨークの株式相場は久しぶりの大幅な下げ。ダウの引値は18132.70で-81.72。−0.45%。あと少しで15年ぶりに新値更新かと思われたNasdaqは4963.53で-24.36。更新がやや遠のいた。S&P 500は2104.50で-6.24。下げ幅は0.30%で他の二つの指標に比べて小さい。ダウが50ドル以上下げるのは久しぶりの印象。

 どうやらニューヨークの株式市場が警戒し始めたのは「接近した利上げ、引き締め」と「ドル高の企業収益への影響」。むろん高値警戒感が背景にあるが、前者に関しては直近でフィッシャーFRB副議長が「利上げを考える時期」と発言したようです。後者に関してはCNBCのテレビに出たコメンテーターの数人が口に出していた。株は盛り上がっているが、企業は慎重だと。

 もっとも「世界」がそうだが、アメリカの株式市場にとっては2月は刮目の月だった。金曜日の下げにも関わらず、ダウは月間で5.64%、S&P 500は5.49%も、そしてNasdaqに至っては7.08%も上がったという。1月は多くの指標が3%台の下げだったので、その1月と2月の差が「今年これまでの上げ幅」ということになる。

 ニューヨークの株の先行きに関しては二つの見方がある。「そろそろ利上げの話もあって調整」という見方と、「今が調整で、その後はまた上がる」という見方。どうやら後者に関しては「Nasdaqがマーケットを引っ張る」と見る向きもあるようだ。

 ギリシャとウクライナという一般的に「懸念要因」と呼ばれるファクターをまずは乗り越えた形で、外部環境的にはニューヨークにとっても世界の株式市場にとっても状況は良い。しかし高所恐怖症には根拠があるようにも見える。

 来週はアメリカの経済指標が山ほど出ますから、これへの評価も併せて、マーケットは「今後」を探ることになりそう。しかし全体に言えることは、依然として世界的に「お金の行き場を見つけるのに苦労する」事態が続いていると言うことか。


2015年02月26日(木曜日)

 (17:25)ところで、二つ質問です。まず第一に、アップルの白いケーブル類で不具合のある、またはあった人いません ? 

 私は続けて二つありました。写真の二つです。充電接続が不安定になったり(onとoffを短い時間で繰り返す)、短い方ではプロジェクターがピンクがかかって出たり。方向を変えたりすると直ったり、また赤くなったり。

一部に欠陥 ?  最初コネクト部分の不良かと思った。しかしいろいろな方向に動かすと接続したりするので、「白いライン部分の接続不良」ではないか、と思う。つまり白いケーブルの中が脆弱なのではないかと思うのです。曲げや、曲げの連続に弱いケーブルってあるじゃないですか。これは私の全くの想像ですが。

 だって新しいケーブル、端子を使うと、全く問題なく接続できる。だから弱いのだと思う。中が。いくつも接続ケーブルを持っているのであまり大きな問題はないのですが、「その時はその一本しかない」ということがあるので、不具合が出て欲しくないのですが。

 次にNIKE+ FUELBAND SEですが、一週間前にアプリのアップデートをしたら、アプリフロントの記録が途切れた......と書こうと思ったのですが、今改めて見たら「直っていまいした」。ナイス。よってこっちの方は問題なし。

 いえね、私はこのウエアラブルを買って以降ずっと「目標=3000fueの達成l」を続けているのですが、アプリを更新した後数日、過去データが消えて、フレッシュになってしまった。で、皆さんに聞こうと思ったのです。データの補正・是正はどこで出来るのか、と。

 ははは今のところ買ってから95日ですが、昨日の94日までの記録でゴール達成は100%で、fuelの総数は41万9345です。今日は今のところ3914fuel。目標を上げた方がいいですかね。


2015年02月25日(水曜日)

 (06:25)そうですか、ドル・円の高値は119円855銭まであったのですか。1円上がって、そして1円下げた。今はまた118円のハイ。

 「いってこい」になった理由は詳しくは検証してないのですが、イエレン議長の初日の議会証言を見る限り、この証言がドルの高値からの反落の一つの要因でしょう。今回の彼女の議会証言は、今後のFRBの「引き締め」に関して、それをなるべく詳らかにしようと努力している。そのための議会証言のように見える。

 そしてその中で彼女は、「例え”忍耐”(patient)という単語を声明から外しても、3回、4回、そして5回のその後のFOMCでも利上げを見送るケースがありますよ」と言っている。「利上げを急がない」と言っている。発言の一番あんこの部分は

 The FOMC's assessment that it can be patient in beginning to normalize policy means that the Committee considers it unlikely that economic conditions will warrant an increase in the target range for the federal funds rate for at least the next couple of FOMC meetings. If economic conditions continue to improve, as the Committee anticipates, the Committee will at some point begin considering an increase in the target range for the federal funds rate on a meeting-by-meeting basis. Before then, the Committee will change its forward guidance. However, it is important to emphasize that a modification of the forward guidance should not be read as indicating that the Committee will necessarily increase the target range in a couple of meetings. Instead the modification should be understood as reflecting the Committee's judgment that conditions have improved to the point where it will soon be the case that a change in the target range could be warranted at any meeting. Provided that labor market conditions continue to improve and further improvement is expected, the Committee anticipates that it will be appropriate to raise the target range for the federal funds rate when, on the basis of incoming data, the Committee is reasonably confident that inflation will move back over the medium term toward our 2 percent objective.

 It continues to be the FOMC's assessment that even after employment and inflation are near levels consistent with our dual mandate, economic conditions may, for some time, warrant keeping the federal funds rate below levels the Committee views as normal in the longer run. It is possible, for example, that it may be necessary for the federal funds rate to run temporarily below its normal longer-run level because the residual effects of the financial crisis may continue to weigh on economic activity. As such factors continue to dissipate, we would expect the federal funds rate to move toward its longer-run normal level. In response to unforeseen developments, the Committee will adjust the target range for the federal funds rate to best promote the achievement of maximum employment and 2 percent inflation.

 でしょう。「patientという単語をFOMC声明が使っていると言うことは、それから二回のFOMCでは利上げをするということはまずないとFOMCが考えていることを意味している」「予想通りアメリカの経済状態が引き続き改善したらFOMCは利上げを検討するが、その前にガイダンス(patient)を変える」「しかしガイダンスを変えたからと言って、2FOMC会議後に必ず利上げするとは限らない。情勢次第だ」「情勢とは労働市場の引き続きの改善と、中期的に見て我々がインフレの2%目標への自信を持てるかだ」....と述べている。

 そしてそれ以外でも「the residual effects of the financial crisis may continue to weigh on economic activity」の時には、FF金利を通常ベース以下に保つケースがあると述べている。つまり一言で言えば、「patient」の単語を外しても、「その後まだ半年にわたって今のゼロ金利を継続する可能性だってある」(例えばの話ですよ)と言っているということだ。

 興味深いのは、イエレン議長としては珍しく”海外経済”に触れて、最近のFOMC声明が「international situations」になぜ触れたかの理由の一端を示したこと。具体的国名も挙げていて、それは中国。イエレン議長が「中国経済の先行き」を懸念していることが示されている。次いで地域としての「ヨーロッパ」。ヨーロッパにはギリシャやウクライナの懸念があるが、それ以上に彼女には「デフレ」が気になっているようだ。

 「雇用情勢」にはかなり自信を深めているが、「アメリカのインフレ率が全然2%の目標に遠い」ということと、「海外経済の弱さ」がイエレン議長の心配の種のように見える。もっとも彼女は、「この二つとも改善するだろう」とある程度の自信は持っているようだが、そうなるのかどうか。

 という彼女のアセスメントを聞けば、そりゃドルは高値から落ちるが、株は上がる。昨日のニューヨークはそういう展開でした。


2015年02月24日(火曜日)

 (22:25)何人かの人と話していたらどうやら「夕べから今朝にかけて始まった」という人が多い。花粉症です。私は夕べ大阪のホテルで寝るときに、「あ、目がかゆい」と思ったのが最初。「きたきたきた」とその時思いました。今日の午後はちょっと悪化。

 今年は毎度のお医者さんに行かないで、どこかの先生が開発した薬を明日から使用する予定。以前テレビでご一緒したHさんの紹介により、新しい薬をトライという手筈。さてどうなりますか。

 ところで今日は渋谷のヒカリエで「ソリューション・セミナー」に参加。主催者はドコモさん。車が「connected car」に突き進む中で、当然ながら通信の果たす役割は大きくなる。大きな「IoT」の世界でも非常に成長力の高い部門です。知っていることが多かったが、頭をまとめる意味では良かった。

 「ITS=information transportation systems」では「インフォテインメント」「車両管理」「回線管理」が必要なことは確かですが、私は「車 対 基地」以外のもっと多様な通信が必要だと思っていた。例えば前の車のテールランプの一つが切れているときに、今はそれを効果的に教えてあげるシステムがない。

 車車間通信が出来れば、それが出来る筈ですが、このセミナーでも一つのポイントになった。しかし確かにこの問題は「全車両のシステム参加」が必要。ということはセミナーで出ていた「駐車場管理の向上」(自動格納システムなど)などが当面の前進セクターか。

 それにしても、車の事故死で毎年中国では27万人が、世界では120万人が亡くなっていると知った。ITが車の安全に資する余地は大きい。自動運転は一つの解答でしょうが、それが信頼できるものになれば例えば東京から名古屋までの車移動の間に、私は原稿を書き続けることも可能になる。そりゃ結構ですね。

 車が走るスマホになるというのは自然の動きですが、私が早くやって欲しいのは「ナビデータ、地図データの自動更新、ないし自動バージョンアップ」なのですが、セミナーでは「車の走り方の変更」がテーマとして出ていたのが面白かった。例えば「普通の走り」と「スポーツタイプの走り」に必要に応じてソフトを切り替える、とか。全然乗り心地が違いますから。でもこれにはハードの対応も必要でしょう。

 それにしても、「connected car」にしろ「IoT」にしろ、ユーザーにとっての具体的メリットがなければ概念論争だけで何も具体的に進まない。そういう意味では車メーカーも通信会社も「これができる」という具体的なものをまず示すことが必要な気がした。

 常識的に考えて、車の中での情報伝達は目を使うのには限界があるので(今は運転に奪われていますから)、多分「音声中心」になるのでしょう。その意味では今の「音声入力システムの向上」は役立つし、もっと言えば「音声エージェント」の一段の向上を期待したい。

 ところで私はその後また一つ会合があってセミナーを途中で離れたのですが、このセミナーに誘ってくれた越智さんによれば、その後のセッションで「部品、整備、中古販売の市場が、カーコンピュータとクラウドの接続による診断、修理履歴管理、部品調達など色々な面で変わる.....」という話になり、「それが面白かった」と。

 あああ、最後までいたかったな。私が聞いた範囲のセミナー内容では西田宗千佳氏の話が一番まとまっていて良かった。


2015年02月23日(月曜日)

 (08:25)私はNHKで見たのですが、ネットではこの映像がありましたので、紹介しておきます。恐ろしい。「隣で高層ビルを建設していたので....」という説明ですが、そんなことを言ったら東京を中心に日本ではそこら中で高層ビルが建設中。

 突然歩道が抜ける....とは。そこに二人の人間が落ちる。とかく安全が軽視されがちの韓国、もうちょっと範囲を広げれば朝鮮半島での独特な事故のような気もする。しかし韓国ではセウォル号事件以来、「安全意識」は少しは高まったはずでは、とも思う。

 韓国での道路(歩道)陥没に関しては聞いてはいたのですが、ちょっと調べたらこんなに事故が起きているんですね。直近では「道路陥没のソウル市、日本企業が空洞調査 無償で 」といったニュースも。最近はソウルに行っていないのですが、もし行ったら足下をよく見ないと。映像ではその部分が脆弱に見えた。しかし男女二人はバスを降りたばかりですから。

 今朝のニュースで興味深かったのは、トルコ軍の南進によるシリア領への侵攻ですかね。飛び地があるとは知りませんでした。トルコ軍はオスマン・トルコの祖が眠るスレイマン・シャー霊廟」を警備する兵士約40人を救出する作戦を実行し、「成功させた」と。

 この霊廟はトルコ国境から約40キロ南のユーフラテス川沿いにあったという。数日前から複数のメディアが過激派組織「イスラム国」に包囲されていると伝えていたが、そもそもはISIL、クルド人武装勢力、反体制派武装勢力、アサド政権軍が争う激戦地になっていたという。ここに「トルコ」が加わったことなる。

 トルコ軍の構成は、戦車39両、装甲車両57台、軍用ヘリ。結構な大軍ですね。廟をトルコ国境から200メートルのシリア領に新たに作るとか。トルコは「ISILが軍事目的で使用しないように、霊廟の建物を撤収の際に特殊部隊が破壊した」という。

 アメリカのニュースは相変わらず「寒波」です。相当酷いようですが、経済活動の形も相当変わるんじゃないですかね。その期間中は。だってニュースを聞いていると、「アメリカ国民1億」とか「6000万人」に影響とか言っている。

 最後に「はての島の祭りごと」で紹介した与那国島の「自衛隊の配備計画」を巡る島民投票では、「YES」が出たようです。賛否はあるでしょうが、住民の意思は示されたことになります。中学生も、永住外国人5人も投票した、と。


2015年02月22日(日曜日)

 (10:25)一番格好いいなと思ったのは、実は最初に登場した車いすランナーの集団でした。音も立てずに実にスムーズに走る。速い。全員スマートで、乗っている車いすも格好いい。10台ほどがうまくカーブを切っていった。格好いい。ははは。

水部隊  スタート地点から多分800メートル地点くらいで見ていました。皇居を回っていたら、竹橋の当たりでコーンが一杯あって、「そうか、今日は。じゃ、しばらく逆走してみよう」と思ったら、飯田橋を通過して、気がついたら新宿の大ガードに来ていた。それが9時前。もう見るしかないでしょう。

 大ガードを過ぎて、青梅街道が止められたのを右目にする位置に陣取った。興亜損保の前のカーブで。空にはヘリが数機。9時05分に車いすランナーがスタート。その後の9時10分にフルと10キロがスタート。9時10分の号砲は新宿全体に響くほど大きかった。

大ガード前の青梅街道は全面通行止め  最初ビデオを撮っていたのですが、いつ終わるとも思えない大行列。最初のグループはエチオピアの選手を先頭に20人ほど。その後少し空いて、その後は大行列。見ていて思ったのは「外国人の参加が多いな....」ということ。見て分かると言うことはコーカシアンです。例によって面白い格好をした人もレースに参加していた。

 それにしても、大勢の人の努力でこのマラソンは出来ているな、と。だってコースを早朝に逆走した段階では、ボランティアの人とか、スタッフの人、それに陸連の関係者、警察、消防などなど実に実に大勢の人が関わっている。そう思いました。皆さん7時前には臨戦態勢でした。

 水色が「water」と書いてあって、多分給水係。黄色がスタッフ、白と濃紺がオフィシャル。うーん、石原さんの一声で始まったこのマラソン。やはり石原さんの一つの業績かな...と。でも郵便ポストにも「今日はお休み」と書いてありました。結構大変なんですね。

 面白い格好をした人も  今回参加したのは何人ですって。それらをさばき、そして沿道の観衆を制御するには膨大なパイロンが必要で、「東京中のそれを集めたのでは」という印象。までも、銀座を通り、品川を抜け、浅草に行ってお台場が最後。なかなか雄大で面白い。うーん、来年は.........たくなった。


2015年02月21日(土曜日)

 (05:55)盛んにメディアが「合意」と報じるの で、「そうなんだ」と思って詳細を待っていたら、「これって合意と言える の」という内容でした。

 だって、「EUはギリシャに対する財政援助策の4ヶ月延長で合意した」の後 に、「ただし、ギリシャが月曜日までにその実施する改革と予算措置に関する” 詳細”を債権者側に提出し、その”詳細”をEU、ECB、IMFの三者が検討し、そして 火曜日の夜に電話会議を行って承認したら...」 となっているのだ。

 じゃそのギリシャの「改革と予算措置に関する詳細」が不十分なもので、トロ イカが検討の結果「ノー」とか「難色」を示したら、金曜日の会議でで きたと 両者が宣伝している「合意」はどうなるのか。そこについては説明がない。

 大前提としては、「これだけEU側と話し合ったギリシャは、よもやトロイカの 期待を裏切るような”詳細”を打ち出しては来ないだろう」という暗 黙の了解が あるのかもしれない。

 中味を知れば「なんだそれは」と誰もが思うと思う。実際に「合意成立」の第 一報の後に少し強くなったユーロは、その後中味が知れるに従って対円 でも対 ドルでも少し反落。そりゃそうでしょう。

 なぜ期間がギリシャの求めた6ヶ月ではなく4ヶ月なのか。ウォール・ストリー ト・ジャーナルには「債権者の立場を強めるため。4ヶ月だと、今春 のIMFに対 する返済は可能だが、期限が「7月と8月に来るECBへの返済はカバーされない。

 ということは、だから「ギリシャは今後も財政改革を手抜きなくする必要があ ります」と国民に言い聞かせて、政府もしっかりやって下さい」という メッ セージになると。

 うーん、うまい条件提示ではあるが、いくつか疑問がある。「もう我慢できな い」という国民の不満を受けたティプラス政権が、国民監視の中でトロ イカが 満足するような”詳細”を出せるのか、出さなかったらトロイカの返答はどうなる のか。そして次に、たとえ出せたとしても、では今後のギリ シャの国内政治状 況はどうなるのか。

 つらつら考えるに、 止血止めにはなる。ギリシャの銀行からは、企業や個人 のお金が次々に出ていた。海外に。「合意が出来た」となれば、一部お 金は出 ていかないかも知れない。かつ「合意が出来た」というのは、sounds good で す。

 しかし「変な落とし処」ですね。ニューヨークのマーケットは為替は 「なーーーんだ」で終わりそうで、しかし株はこの一両日冴えなかった分だけ大 幅高になり、ダウとSPが史上最高値更新、NASDAQは5000に接近。

 まだ確定ではないが、終了のベルが鳴った時点での引けは、DJIAが18140.70 で+154.93ドル(0.86%)、Nasdaqが 4955.97(+31.27 0.63%)、S&P 500は 2110.29(+12.84 0.61%)。

 ウクライナの合意と言い、今回のギリシャでの”合意”といい、ヨーロッパの 方々はいろいろ面白い「合意」をお作りになる。ま、世界経済への振動 が少な いという点では良いし、ギリシャに懸念を強めいたアメリカ(ルー財務長官な ど)もこの週末はゆっくり寝られる....でしょう が。

 しかし月曜日の「ギリシャが提出する”詳細”」と火曜日におけるトロイカの” 評価”が問題になるというわけです。いつまで続くのやら。ウクライナもそうで すが。


2015年02月20日(金曜日)

 (23:55)ブリュッセル時間の午後4時半から話し合いが始まるようなので、何か決まるとしても日本時間の土曜日の早朝といったところでしょうか。ギリシャへのトロイカ(EU、ECB、IMF)の支援継続問題です。まさか今回は16時間弱も話し合いを続けはしないでしょう。

 20分ほど関連ニュースを読んでいましたが、歩み寄りはあるようですが、「こっちに決まる」といった明確な方向性はまだ出ていない。ギリシャが正式に「6ヶ月延長」を要請したことは確かで、それはドイツも「一歩前進」としているようですが、「条件を緩和してくれ」と言っている大部分をドイツは拒否している。

 もっともウクライナ東部での停戦を巡る話し合いもそうですが、欧州の連中の話し合いは、最後のところ誰がどこに落とし処を考えているのか分からない面が多い。例えば「フランスが最後はどう出るか...どちらの味方をするのか....」など読めないところもある。

 ドイツもギリシャも、結局は「自国民への説明」に苦慮しているわけです。ギリシャの新政権は選んでくれた国民に”成果”を見せないといけない。ドイツのメルケル政権は、「ギリシャを甘やかすな」という国民の声に応えないといけない。

 まあ何らかの「延長合意」が出来る確率は75%、そうでなく早々にギリシャがユーロから離脱する確率が25%といったところでしょうか。欧州の株は昨日まではドイツ中心に強かったが、さすがに今日はこれまで小幅安、ユーロは安い。

 ま、明日の朝起きてのお楽しみといったところでしょうか。


2015年02月19日(木曜日)

 (13:55)大阪城の梅林から見た天守閣今朝は本当に東京に春を感じました。空気のやや緩んだ感じ、日差しが強くなって明るさを増す陰影、そしてそこはかとなく感じる春めいた空気の匂い。ちょっとした霞もその一つ。

 二重橋の前を通ったときに、その日差しのまばゆさを感じました。おまけに風がまったくなかったので、お堀の水の静寂さが際だって、写真のように全くの対照型をなした。完璧な眼鏡。あまりないことです。少しでも風があると、鏡がゆがむ。

 今週は大阪でまず春をフィール。写真は大阪の梅林から見た天守閣です。白、ピンク、赤の梅の花がもうちょっとで咲き揃う。もう茶店がオープンしていて、そこに朝から大勢の方が来ている。毎年の光景です。

 ホテルの前を通りかかると、どこでもバスがずらり。多分台湾とか中国とかからいっぱい人が来ているのでしょう。そして多分、大陸から来た人は、「日本の空の青さ、空気の清々しさ」に驚いたのではないか。今朝は雨上がりとあって一段と東京の空気は綺麗だった。

 知り合いのホテル(都心の有名ホテルですが)の人に聞いたら、「宿泊客のほぼ6割は中国の方です」と。そりゃそうだ。香港のテレビを見るとアナウンサーがゲストに向かって「ハッピー・ニュー・イヤー」と何回も言っている。ということは香港の連中は年に二回その挨拶をする ?

 とにかく「買い物好き」らしい。中国系の人達は。炊飯器でも色は圧倒的に赤が多いのだそうです。赤ね。それは日本人の感覚ではない。それよりも「水洗便座」を買っていく人が多いのだとか。そういえば「取り付け方式」のやつがある。

立ち上がってきた赤ぷりの跡地  飯田橋から四谷、その先も土手も歩いてみましたが、桜の木に明確な変化はないように思えた。しかしこれから啓蟄(3月の5日、6日ごろかな)を経て、徐々に春めくのだと思います。うーん、まだ花粉の兆候は私にはない。始まったらある先生の実験台になることを決めているのですが。

 そうそうもう一つ。ちょっと通らなかった間に、赤プリの跡地のビルがもう相当立ち上がってきていました。よく見ると、外側のベランダの床、それとも各部屋の天井かな、ちょっと面白いデザインをしている。ギザギザの。


2015年02月18日(水曜日)

 (22:55)ウクライナの政府軍って、どうなっているんでしょうね。どこでも勝てない。最後にはポロシェンコ大統領が、「ウクライナ軍は計画通りデバリツェボから撤退をしている。全部隊は、戦車や大砲などの武器とともにデバリツェボを離れている」と。「計画通り」って?

 どうやら「弾も食糧も尽きた」ということらしいが、戦意の問題のような気もする。それはナイジェリアの政府軍にも通じる。政府をバックに持つ軍隊の方が、非政府の軍隊より弱い ? 不思議な事態ですが、「なぜ(戦うのか)」が弱いのかも知れない。

 もっとも、ウクライナは財政破綻寸前ですから、資金がなくなったのかもしれない。だったらそれを知っている筈のアメリカやドイツを先頭とするEUは、ウクライナ政府に何らかの支援が出来たはず。しかしそれはなかったようだ。それも不思議だ。

 先週4カ国間で合意された停戦合意が「危うい」のは最初から分かっていた。停戦ラインは引かれておらず、停戦エリアがあっただけ。それだと「デバリツェボは対象地域ではない」という親露派の主張は受容されてしまう。

 合意には停戦を見る監視機関もなかった。それにしても、16時間もかけてこんなに簡単に破られる合意を作った方も非難されるべきでしょう。多分このまま崩壊する。だって親露派がこれから「国境管理」をウクライナ政府にまかせるとはとても思えない。

 ということは、プーチン大統領は今のウクライナの国境を尊重すると言っているものの、クリミアを取ったあとは、ウクライナ東部を実質的に支配下に置いたようなものです。

 多分これからアメリカは非難と制裁を繰り出すのでしょうが、クリミアがそうですが一回渡った領土はなかなか返されない。特にロシアはそういう態度です。ということは、国境の変更がおおっぴらに今行われているということになる。

 本当はオバマ外交の危機なのだが、本人はあまりその意識はないように見える。それが不思議だ。


2015年02月17日(火曜日)

 (12:55)なにやかやと忙しくて今目を通したのですが、今週の日経ヴェリタスはメチャ面白いですね。特集は「世界同時マイナス金利」。

 やはり一番目を引く事実は、デンマークの住宅ローン市場で起こっている異変。同紙には『大手銀行グループのノルディア・クレジットが住宅ローンにマイナス金利を適用し始めたのだ。「お金を借りたら金利をもらえる」という世界が現実となった』とある。

過去を勉強してもこの問題は解けないな...  デンマークでは最近の一連の利下げで、金融機関が中銀に預ける余剰資金に付く金利はマイナス0.75%になったそうな。つまり金融機関はうかうか中銀にお金を預けられない。どうするかというと、どうせ調達金利も低いことだし、稼働率を維持するためにも住宅ローンを借りてくれたら少しの金利をお客さんに差し上げても....ということでしょう。過去の常識には反するが、理にかなっている。

 これははっきり言って「パラダイム・シフト」です。我々のこれまでのマネーに関する概念、想念が変わる。将来金利がどう動くのか分からない(急に上がるかも知れない)とか、今は手元にないお金を借りるので(普通は)、将来はそれを返済しなくてはならない、という事情は残る。しかし今までは借りた方が、借り賃(金利)を支払っていたのだから、「逆転」と言える。

 これは当然ながら、お金を貸す方(銀行に預ける方 我々)の負担が増すことを意味する。同紙の別の記事には、「デンマークの銀行は預金者から手数料を取り始めた」と書いてある。そりゃそうだ。そうじゃなきゃ、仲介に入ったサイドは負けてしまう。

 「先進国の国債 4分の1がマイナス」と同紙。スイスなどの例や最近のスウェーデンで知ってはいましたが、「そこまで来たんですか」と印象を改めた。日本も「次の一手」でマイナス金利の世界を視野に置いているかも知れない。行き場を失った資金が株式市場に向かっているのは理解できる。特にヨーロッパ。

 FTが「Negative rates to shake up financial system, say experts」というタイトルの記事で書いている通り、これはシステムを揺さぶる「completely new environment」です。なぜそうなるのか。それは世界的な中銀による超金融緩和。とにかく中銀の措置はお金の値段を下げている。潤沢に供給しているので。

 ヴェリタスにある「機関投資家にはかつてない逆風だ。運用担当者は従来のやり方では仕事がなくなるところまで追い込まれている」は興味深い。なぜか、土日に山形の温泉町で見かけた石像を思い浮かべた。

 厳しい冬の雪の中で、サングラスを掛けて本を読みながら薪を運んでいる少年。うーんでもこの問題、つまり「先進国国債の4分の1がマイナス金利」の世界は過去を書いた本では理解できないな。だって、なかったんですから。


2015年02月17日(火曜日)

 (03:55)予想通り、ギリシャへのEUなどの財政支援、その引き替えとしてのギリシャ側の緊縮財政の継続を巡る話し合いは、決裂含みで進行。「16日中の合意はない」ということがはっきりしたようです。

 通称トロイカは、ギリシャ側に条件緩和を拒否、ギリシャは「それなら合意はない」と強気姿勢。少なくとも交渉はこの週末までは続きそうです。両方とも交渉への入り方は「予想された範囲」でしょう。

 すんなりの合意は予想されていなかったとは言え、最終的にはギリシャのユーロ離脱の危険性もあるだけに、ユーロ相場は対ドル、対円で下落。状況がはっきりするまでは、このユーロ安は続きそう。ドイツなどヨーロッパの株は小幅安なので、「交渉の進展具合は予想の範囲」と読んでいると思われる。

 しかし本当にユーロからギリシャが離脱したときにユーロに何が起きるのかは不明。脚気反応としてはユーロ安でしょうが、その後は「ギリシャ(一番の問題児)なきユーロ」を好感する可能性がある。

 「一番の問題は、ギリシャが長く身の丈を超えた生活をしてきたこと」とドイツ側。しかしギリシャの新政権は「国民の圧倒的支持」がある。容易には決着しそうにない。ぎりぎりまで(ギリシャ財政破綻の危険性があるのは月末ですが、合意はその前でないと)交渉は続き、そしてその結果は読めない、というのがあたっていそうだ。


2015年02月15日(日曜日)

 (11:55)降り積もった雪って、音を吸収するんですかね。音もなく静かに降って、積もって、そしてそれがまた音を吸収して、雪国の静けさが一段と進む。

今朝見た太陽。雪と雲に遮られて月のようにかすか  勝手な想像です。しかし私の記憶にある雪はもっと騒々しかった。年に雪が降っても一二回のところで育ったので、雪が降るとうるさい、というのが印象。だって、子どもの頃はまだ雪が降ると車はチェーンを巻いて走っていましたから。それが道を叩くときのうるさいこと。

でも、これはあったかいんだから  今はとっても静かです。雪が積もった道では、スタッドレスが道を叩く音も消されて、雪の上を滑るように進む。電気自動車が雪道を移動したら、本当になんにも音がしそうにない。アップルが電気自動車を検討中とか。ははは、タイタンで日本の東北の雪道を走ってみたい。いつか。

 雪道で除雪車に遭遇しました。でもちょっと想像しただけで、「私には運転できない」と思いました。だって雪国の大雪は全てのものを覆い隠す。どこに歩道ガードあるのか、側溝があってタイヤがはまりやしないか、その他の障害物にぶつけないか、と不安じゃないですか。道にはポールが立っていますが、それでもあの重機を動かすのは容易ではない。

 都会の人間は「雪なんて溶かせば」と思う。局所は可能です。しかし思ったのは、空から落ちてきた雪をエリアで溶かすのは容易ではない、ということ。道路に融雪施設を埋め込むのは膨大な投資がいる。だから雪国の人は、朝から起きて雪かき、雪運びをする。週末ずっと雪国居てやっとそのことが分かる。絶対忍耐強くなるはずだと思う。一日に何回も雪かき、雪運びをするのが常だそうなので。

今年の樹氷は育ちすぎだと...  でも音がしない雪国でも、耳をすませば都会では普段聞けない音がする。風の強いときの風雪の音、暖炉の木が温度上昇ではじける音、雪が静かに落ちて積もる音、屋根の雪が自らの重さで落ちる音。木や電線から滑り落ちる雪。普段聞いている音とは全然違う音です。雪国では耳をすませば聞こえてくる音が貴重。

 今年の蔵王山頂の樹氷は「育ちすぎだ」と誰かが言っていました。確かに。ちょっと太ったお相撲さんのように成長している。去年かな、ほぼ同じ時期に来た時にはもっと木がスマートだった。同じ樹氷でも。それだけ今年は寒さと風と雪が山頂では激しかったと言うことでしょう。

 でも何回来ても思う。「窓の外の、または露天で30センチ先の雪を見ながらの雪国の温泉は最高 !」と。


2015年02月14日(土曜日)

 (23:55)驚きました。日本におけるサムスンのシェアがそれほど下がっていたとは。そして知らなかったのですが最近は、「サムスンが日本のスマホ市場から撤退も」という観測もあるらしい。

 私は過去1度も買ったことはないが、数年前は国内の携帯電話会社の店頭では結構サムスンの携帯、スマホはそれなりきに存在感があった。ギャラクシーとか。友人で持っていた人もいた。しかし今は見る影もない。

 IT専門調査会社IDCジャパンのデータによると、「昨年7〜9月期の国内スマホ市場の出荷台数シェアではトップがアップルで63・5%、2位がシャープで10・7%、3位がソニーで9・1%、4位が京セラで6・3%。そしてサムスンは4・2%で5位にとどまっている」という。はからずも私は1位と2位のデジタル・デバイスを持っている。

 もっと直近を見ても、「調査会社BCNが公表している今年1月のスマホ売れ筋ランキングでは、アップルのiPhone6やソニーのエクスペリアが上位を占め、サムスンのギャラクシーS5は23位だった」という。23位じゃ、続けても「赤字が出るだけ」(サムスン関係者)というのはもっともだ。

 そうした中で、韓国の一部メディアの中には「シェア低下が止まらない日本のスマートフォン市場からの同社の撤退」を報じているところもあるらしいし、ウォール・ストリート・ジャーナルのようにあの目立つ六本木のビルからサムスンが退去すると報じるところも出ている。

 以前アメリカのメディアの記事を読んでいたら、「サムスンのマシンにはスピリッツがない」と。「アップルにはある何かがない」ということでしょう。やはり創業者の「思い」というのは重要だと言うことです。かつてのソニーにはそれがあった。今はないかな。私の身の周りでソニー製品はなくなりつつある。

 もう一つ最近驚いたことは、日本の長期金利の動きが不安定になってきたこと。アメリカを除く他の世界各国は「低下」で安定している。しかし世界に先駆けて下がった日本の金利は、がぜん不安定になってきた。

 指標10年債で見ると、先週末は0.420%。これまでの推移をこのブルームバーグのチャートで見ると、不安定と言うより上がってきている。それも結構急な上昇です。いろいろな報道がある。「日銀は円安の行き過ぎを懸念している」「新たな金融緩和に後ろ向き」など。

 しかし少なくとも日銀は、「このまま日本の長期金利が上がって良い」とは思っていないでしょう。だから、もうちょっとこの傾向が続くと、「それは違っているよ」というサインを出さないといけないし、実際に出すでしょう。日本の10年債の利回り上昇に対して、ドイツの先週末の10年債利回りは0.313%。結構な金利差になってきている。

 先週の金利の動きで興味深いのはアメリカの10年債利回りが2%台に戻ったことでしょうか。2.055%。あれだけの景気の良さでは、「そうも下がっていられない」という印象もある。このまま徐々に上がるのかどうか。

 それにしても、世界の株は強い。ウクライナ、ギリシャなにするものぞ、だ。特にドイツの株の上げが急ピッチで、チャートを見るとECBの国債対象のQE突入から明確な上げ基調。先週末のDAX引値は10,963.40だが、高値では11,013.85があった。このところほぼ連日で史上最高値を更新している。

 負けていないのがニューヨークの株で、各指数の先週末引値はDJIAが18019.35(+46.97 0.26%)、Nasdaqが4893.84(+36.22 0.75%)、S&P 500が2096.99(+8.51 0.41%)。このうち最後のS&P 500は昨年12月に記録した史上最高値での引値 2090.57を上回った。つまり先週末が史上最高値

 ダウの引値はこれまでの史上最高値18053.71に限りなく接近しているし、金曜日はNasdaqの大幅上昇が目立った。Nasdaqの史上最高値はITバブルの2000年の春にある。そういう意味では、史上最高値の半値の日本の株はまだとっても控えめだと....言える。


2015年02月13日(金曜日)

 (14:55)今日読んだ記事の中では、この日経の記事がなかなか面白い。『中国、韓国に「踏み絵」 対米協力にクギ』という会員限定記事。しかし「限定」にするにはもったいない。

 ま、そりゃそうですよ。韓国が地政学的に苦しい立場にいることは分かるが、両方に良い顔は出来ない。防衛システムは直ちに相手国の不利に繋がるので。焦点になっているのは「戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)」。日経によると、「地上100キロ以上の高さでミサイルを迎撃できるほか、半径1000キロを超える範囲を監視できる高性能レーダーをそなえている」という優れもの。

 在韓米軍に配備されるにしろ、韓国軍に配備されるにしろ、中国にとっては自国のミサイルが無力化する危険性があるし、そもそも「監視」される危険性がある。しかしアメリカは対北朝鮮での対応能力向上のためにも朝鮮半島の南にそれを置きたい。さあどうする韓国。

 それにしてもウクライナですが、停戦が成立したのが日本時間の木曜日の夕方。私がちょうどこの番組に入ろうとするときでした。だからなんだかんだ言ってもうちょっとで一日たつ。しかしウクライナ東部での新たな戦闘の情報は入ってこない。停戦の開始は日曜日の午前0時なので、それまでは何かあってもおかしくないと思っていたのですが。

 現場の連中、特に親ロシア派も、16時間もの交渉に付き合ったプーチン大統領に敬意を表しているのかな、とも思う。それにしても、ブリュッセルで臨時首脳会議を行っているメルケル首相とオランド大統領は、「合意はもろい。実効性を確保しなければならない」と発言。

 加えて、「ロシアが履行しなければ制裁を強化」とも発言している。しかし昨日も番組に出ていただいた上智大学の上野教授によると、「プーチンは完全には親ロシア派を制御できていない」とのこと。だとすると、時間の経過の中で事態は流動化する危険性がある。

 一連の動きの中で私が「おや」と思ったのは、ケリー国務長官の発言。同長官は4カ国合意を受けて、「言葉ではなく行動で判断する」とロシアをけん制しながら、停戦合意を順守すれば「対ロ制裁の緩和を検討する用意がある」と述べたという。「へえ、絶対ロシアはクリミアを返さないのに....」と私は思った。

 ということは、アメリカは徐々に「クリミア、棚上げ論」に傾きつつあるのか。現実的ではあるが、今までの論理との整合性を取るのは難しい。


2015年02月12日(木曜日)

 (22:55)恐らく、メルケルさんは2キロくらいおやせになったのでは。だって顔が細くなって憔悴もしていましたから。

 だから凄まじい話し合いだったんですよ。あの歳の首脳が16時間以上も膝詰めで話し合いを続けた。そして首脳達は「合意は出来た」と言う。しかし危うい合意です。危ういことが分かっているのも、メルケルさんが憔悴している理由かも知れない。

 合意できたのは「15日午前0時からの停戦」「ウクライナ東部への自治権の拡大」「前線からの重火器の撤去」。しかし停戦ラインでは明確な合意はないし、東部への自治権の中味も不明。9月の前回停戦以降に占領地が入れ替わった部分をどうするかなど、細かいことは決まっていない。だから、首脳達自身が「もっともっと作業は残っている」と言っている。

 重要なのは細部です。現場では、細部で双方がぶつかる。現地ではちょっとした不合意が発砲、暴力の応酬に繋がる。「細部にわたる合意がない」合意は危うい。気になったのは、普通合意が出来れば全員で一つの記者会見をする。しかし今回のケースでは、記者会見が三つ。「ポロシェンコの記者会見」「プーチンの記者会見」、そして「メルケル・オランドの記者会見」。

 「もっともっと作業が詰められなければならない」としたら、今回の合意が有効なものになるかどうかは、少なくともあと数日は見なければならない。本当に土曜日の深夜から戦火がやむのか。

 もっともマーケットは既に歓迎している。ヨーロッパの株は急騰。合意成立そのものが好材料だからそうなる。為替も敏感に反応し、日本の夕方の5時過ぎには「合意できないのでは」との見方から118円台まで上昇した円は、その後「合意成立」で再び120円近くまで下げた。

 ギリシャを巡る会議の結果は明確に「先送り」となった。この会議に関しても一時は「原則合意」との報道が流れた。今朝の段階です。しかしその後「合意はなかった」となった。繰り返しますが、重要なのは”細部”です。合意は細部が詰まって初めて合意成立となる。

 アメリカも評価をするのに今は困っているかも知れない。それよりも内戦の現場の連中は、「これからどうするか」といった状況でしょうか。


2015年02月11日(水曜日)

 (13:55)ふと気づくと、この一両日にヨーロッパでとっても重要な会議が二つ開かれる。一つ はウクライナの今後を左右す るかも知れない会議がミンスク(バラルーシ)で、 もう一つはギリシャとEU、ユーロの今後を決めるかも知れない会議がブリュッセ ル で。

 前者は11日に開催予定されているが、確約はされていない。今進行中のウク ライナ政府(ポロシェンコ政権)と親ロシア派が停戦に関する一定合意 が出来 た後で、アメリカ抜きのドイツ、フランス、ウクライナ政府、ロシアの間で行われ る。

 アメリカは「ミンスクで合意がなければ、ウクライナ政府側に防衛的な武器を 供与する」し、「ロシアに対する制裁を強化する」と言っているが、特 にドイツ はウクライナ政府軍への武器供与は「事態を悪化させるだけ」と反対。構図は複 雑になっている。戦況は親ロシア派優位と伝えられる。BBC はウクライナ東部の 内戦の人的被害の現状について、次のように報じている。今月6日現在の国連調 べなので、むろん被害はこれより拡大してい る。

Ukraine's war: The human cost
・5,486 people people killed and 12,972 wounded in eastern Ukraine
・Fatalities include 298 people on Malaysia Airlines flight MH17 shot down on 17 July
・263 civilians killed in populated areas between 31 January and 5 February
・5.2 million people estimated to be living in conflict areas
・978,482 internally displaced people within Ukraine, including 119,832 children
・600,000 fled to neighbouring countries, of whom more than 400,000 have gone to Russia
Source: Figures from UN report, 6 February

 話し合いが難航するのは必至である。なにせ各国の立場は入り組んでいる。入 り組んでいるが、数々の紛争を経験してきたヨーロッパの連中なので、 最後は落 とし処を見つけるかも知れない。それは難しいだろうが、分からない面がある。各 国の主張もBBCがまとめているので、備忘の為に掲載して おく。

 Rival agendas at Ukraine talks

Ukraine: Restore government authority over breakaway areas, though Donetsk and Luhansk regions could get greater self-rule; disarm rebel forces; withdrawal of Russian troops; restore Kiev's control over Ukraine-Russia border; full prisoner exchange.

Pro-Russian rebels: Separation from rest of Ukraine and recognition of "people's republics" of Donetsk and Luhansk; no disarmament of separatist forces; amnesty for separatist leaders.

Russia: Legal guarantees for rights of Russian-speakers in eastern Ukraine; full autonomy for Donetsk and Luhansk in a federal system - not necessarily independence; no return of Crimea to Ukraine; withdrawal of Ukrainian troops from combat zone.

EU and US: Restore Ukraine's territorial integrity; end Russian intervention in eastern Ukraine - withdrawal of all Russian troops and heavy weapons; effective monitoring of Russia-Ukraine border and demilitarised zone between the combatants; full democracy in Donetsk and Luhansk.

 どう考えてもこれは複雑でしょう。ロシアはクリミアを返さないと言ってい る。それに米欧は正面から「イエス」とは言えない。親ロシア派は武装解 除には 応じないだろうし、「罪に問われない保証」は欲しいだろう。しかしそれだと無 罪放免となる。これはウクライナ政府としては許しがたい。その 他......。

 11日にブリュッセルで開かれるEU各国財務相との会合に向き合うギリシャの ティプラス政権は、10日に議会での信任投票(300のうち162 を確保)を乗り切 り、「いざドイツとの対決」というスタンス。火曜日の海外市場では「EUとギリ シャ間の融和、楽観論」が流れて、これは欧州株、 ニューヨーク株の堅調に繋がっ たらしいが、どうもよく分からない。

 ドイツはドイツで「条件緩和は許さない。ギリシャは約束を守るべきだ」と 言っているし、ギリシャは政権を取った勢いで「妥協はしない」というス タン ス。一種のチキンゲーム。

 さっき見たこれもBBCによると、ギリシャ側は「10ポイント提案」を用意してい るようで、その中味については「The new 10-point plan includes bond swaps to reduce Greece's debt mountain and a proposal to make the primary budget surplus target for this year 1.49% of GDP instead of the 3% demanded by its creditors, a Greek finance ministry source said.」とか。 EUが簡単に飲むとは思えない。

 しかしこのドイツーギリシャ対決には、世界経済の混乱を回避したいアメリカが 「まあまあ」と言っているようで、この辺がどう展開するか。いずれ にせよ、ど ちらもあと24時間以内にどちらかかに転びそう。


2015年02月10日(火曜日)

 (13:55)うーん、多分あの方は来日しているタイの首相(暫定 ?)だったんだろうな.....

 米原での雪による遅れをなるべく避けるために、昼過ぎまで待って新大阪に。午後1時発東京行きを取ってホームで待っていたら、一つ向こうのホームがとても賑やかなのです。東京から来る新幹線ホーム。

もしかしてタイの暫定首相 ?  テレビ・カメラの数は半端ではなく、警官も何人か詰めかけている。「安倍さんは今日の午前中は何か会議で話していたしな....」「じゃあ誰 ?」と思っていて、その時ちらっと「タイ 新幹線」が頭に浮かんだ。二股君です。

 降りてきた顔が丸いのを見て、「ああ、あの人だ」とほぼ確信。来日しているプラユット首相(暫定)です。昨日の段階で「鉄道整備計画への協力など経済協力の強化を図ることで一致した」とニュースにあった。

 かつ「新幹線に乗る」とあったので、それは今日しかない。昨日は首脳会談ですから。ははは、米原での雪での多少の遅れを首相が気にしたか気にしなかったか。まあしないでしょうね。タイで雪によって列車が遅れるなんて事はない。ということは、彼は関空から帰ったのかな。いや、あの人物がタイの首相だったかどうかは最後まで確信が持てませんでしたが。「多分....」の話です。

2015年02月10日午後2時前の米原  しかし考えてみれば中国も図々しいですね。自分のところの技術じゃなくて日本に教えてもらったのに、日本と競争してタイに輸出を計る、という。でも不安が残るな。要するに「新幹線」というのは一つの完成したシステムじゃないですか。車体から、軌道から運用ノウハウ、教育システム、倫理までの。

 この正月にイタリアの高速鉄道に乗ったが、そりゃもう横揺れが酷い。今乗っている日本の新幹線の完成度の高さに比べると、かなり劣後する。しかし途上国は「巨大システムとしての新幹線」を理解せず、奇妙な組み合わせで作り上げようとする。

 タイには多分中国が食い込みを計る。この記事はそう読める。変な組み合わせになって、新幹線が評判を落として欲しくない気持ちもあるんですよね。


2015年02月09日(月曜日)

 (20:55)うーん、はっきり言ってライバルにはならないと思う。コンセプトが全く違うので。むしろ今度青山にも店を出すこの新参組は、新しいファン・グループを作るような気がする。今までにない。

広い作業場 床面積の半分?  先日SNSにブルーボトルコーヒー店(清澄白河)の写真をアップしたのに、店の印象、コーヒーの印象を書いていなかったことを思い出して、書いておこうかなと。

 何と言っても清澄白河の店が驚くのは、結構大きい店で床面積もあるのに、一階の半分近い面積を占めているのは焙煎などの色気のない作業エリアだということ。写真の通りです。倉庫が店に出張って顔を出しているようにも見える。

 「焙煎から時間をかけずに飲んでもらう」という概念に沿った店作りなのですが、そこに場所を取っているので、その他は結構狭い。コーヒーをたてる人(場所)は3。それ以外の人はレジ係だったり、その他諸々の仕事をしている。

 席は大きなテーブルが三つ。一つのテーブルに8人が座れる。ということは24人しか店で腰を掛けられない。だから店に入れる人は、いくら店の外に人が並んでいても、1回につき5人ほど。それが10分おきくらいに入れ替わる。つまり混んでいるときは、外に大勢の人が並ぶことになる。初日(先週金曜日)は凄かった。3〜4時間待ちと聞いた。

こんな感じで作業  最初の店なので、今度どう展開するか知りません。青山(3月7日と聞きました 場所は東京都港区南青山3-13-14の2階)はまったく違うのかも知れない。HPはそう示唆している。しかし、今見る限りでは、スタバのようなバラエティはない。スタバでも代官山は普通のスタバとは全く違うし、ゆっくりできる。スタバはそれ自体が多様化している。

 当面2店しか計画していないブルーボトルでは無理でしょう。清澄白河は8人で行ったら一つのテーブルをしばらくは占拠できる。しかし顧客はどんどん入ってくるし、長居は気まずい。一人とか2〜3人で行ったら、横の人が常に変わることになる。

 にもかかわらず、コーヒーなど飲み物が出てくるのには凄く時間がかかる。ハンドドリップだから仕方がないが、その間ずっと立って待っていなければならない。今は店が新しいから見るもの、聞くことがあるからいいが、しばらくしたら毎回は「ちょっと待ち切れんな」という気分になるかも。

 肝心のコーヒーですが、まずはブラック(シングル)を飲んでみたが、「美味い」と思った。なめらかで、ややクリーミーな印象がする。ゆっくり最後まで飲もうという気がした。少し冷めてもなめらかさがしっかり残る。あまりそんなコーヒーはない。

3人がコーヒーをたてる  食べ物は貧弱です。私は朝行ったので「朝飯もついでに」と思ったが、サンドイッチくらいしかない。しかもチーズを挟んだだけの。うーん、野菜が欲しいぞえ。「野菜」の影は、顧客が上がれない二階に垣間見られた。なにやら「野菜工場」が。今後の楽しみか。

 直ぐに問いを発する私。「研修期間はどのくらいだったの....」と。店長らしき人物が、「一ヶ月ですかね....」と。ということは青山で働く人達の研修はそろそろ始まるのかな....?

 私もまだ1回行っただけなので、推薦もダメ出しもしません。ご自分で行って判断して下さい。清澄庭園の直ぐ近くです。東京駅からは鍛冶橋通りをまっすぐ行って永代橋の先で左に。私は桜田門の当たりから走ったり歩いて行きましたが、30数分で着いた。思ったよりも近い。


2015年02月08日(日曜日)

 (15:55)ふと思ったのは、「思い出のある人は3月までにもう一度訪れておいた方が良いのでは....」ということです。閉館し、取り壊されますから。

 今朝はもう既に取り壊し工事が進み始めたであろう国立球技場を見て見ようと思って、絵画館通りから左折して神宮球場、そして国立競技場と進んだのです。見えてきた瞬間に、「聖火台や国旗掲揚のポールがなくなるのはもう時間の問題...」と思いました。

向こう側に青年館が見える  最初の入札(取り壊し)で業者が出てこなかったという経緯を知っているので、どの業者がやっているんだろうと思って見たら、「関東....」という会社。取り壊しでは時々登場する会社で、「良かったな...業者が見つかって」と思った。

 ひょっと左を見ると、「日本青年館」が。最近はいつみても「古くなったな」と思うのですが、ちょうどトイレにも寄りたかったし、立ち寄って「ここは取り壊すんですよね」とフロントに声をかけたら「3月末までです....」と。もう閉鎖まで2ヶ月ない

 思い出したのは赤プリです。あそこがクローズするときは、思い出があったのでちゃんと敬意を表して泊まりに行きました。閉鎖する2週間ほど前。青年館にはそれほどの思い出もないのでしませんが、あそこに泊まった人、結婚式とかをした人は多いのでは。あと2ヶ月弱の間ですよ....σ(^^)。

記念に撮影しておきました  その後調べたら「休館」となっていて、再開は2017年の春、と。つまり今年3月末で現在の建物での営業はやめて、その後取り壊し、そして移転して2017年春から営業再開と。いろいろ調べたら「新しい日本青年館は約100メートル先の神宮球場3塁側の道路を挟んだ 真向いになる予定です」との告知があった。近くなんだ。

 しかし現在のあのちょっと古びた建物は3月までしか入れないと言うこと。今朝も一杯スポーツ関係の学生さん達が泊まっていたようで、私が玄関に入るのとすれ違いで大勢の学生さんが出てきた。

 国立競技場を走りながら一周しましたが、印象は「こりゃちょっと小さいな」というものです。新しい競技場は「ばかでかい」と言われていますが、今の国立競技場が小さいのだと思いました。もっとも、新競技場がどのくらいデカいかは出来てみないと分からない。

駅からのスロープは既に壊されつつある  新しい競技場は千駄ヶ谷から仙寿院を抜けて青山三丁目に抜ける道(通称キラー通り ?)沿いに出来る。今の青山公園もつぶれ、さらにその先の住宅地も立ち退きの対象になっているらしいので、要するに「細長いスタジアムとその周辺施設」ということになる。あそこは結構坂ですからね。どう作るのか。

 神宮球場とか、あそこに併設されているゴルフ練習場は動かないらしい。「区画が違うので....」と。しかしあのゴルフ練習場も古くて、トイレなんか入るとビックリするのですが。いずれにせよ、神宮の森は大きく変わると言うことです。


2015年02月07日(土曜日)

 (00:55)この番組のコーナーでも言ったのですが、先週末に生まれて初めて城崎温泉にお邪魔しました。兵庫県の日本海側。大阪から行くと豊岡駅の一つ先です(特急で)。日本に結構多くある駅名に”温泉”が付く駅=城崎温泉で降ります。

一つ「さとの湯」を残しておきました。次の愉しみ....  なぜ「初めて」なのかというと、基本的には私が関東の人間だからと思う。最近まで知らなかったし、「よっこらしょ」と思わなければ城崎までは行かない、行けない。多分関西の人は何回も行ってらっしゃるのでは。列車で大阪から2時間ちょっとですから。

 でも、とっても「行きたい温泉」の一つでした。「山陰の温泉」なんてサウンズ・グッドですし、「七つの外湯」というのも魅力だ。その七つを巡って丹前で下駄履きでカランコロン....。ははは。カニの季節だし。

ここは滝が流れ落ちてきます  寒かったけど、とっても堪能しました。写真の通り、「外湯」(そとゆ)が七つある。思い出しながら書くと、「一の湯」「地蔵湯」「御所の湯」「柳湯」「さとの湯」「鴻の湯」「まんだら湯」ですが、駅の近くの「さとの湯」と「鴻の湯」がちょっと遠いだけで、七外湯は問題なく歩ける距離にある。私は何回も行ったり来たり。

「鴻の湯」の近くにある元湯  「一つくらい白濁の湯があれば」とも思ったのですが、同じ源泉から出ているので、ちょっと塩分の差があるくらいで同じ。しかし湯屋の作りがそれぞれ違うので、楽しめる。私は今後の為にも「さとの湯」だけには入らなかった。だって一つくらい残しておかないと、今度行く理由がなくなってしまうじゃないですか。

 でも二回入ったお風呂が一つだけあります。それは「鴻の湯」。源泉に一番近い湯です。そこの露天は確か「庭園風呂」というのですが、そこで「カラコロカラコロ」地下からわき出てくる温泉の音を聞きながらゆっくり入るのが最高。

 湯は音なんかしません。しかし湯の沸き出し口の上に、ワニさんの口のような形をした岩が突き出ていて、吹き出した湯がその岩の底部にあたると、「カラコロカラコロ」と乾いた音がするのです。これを聞いていると「ナイス」と思う。

 狭いのは「まんだら湯」と「柳湯」ですが、それも江戸時代の風呂のような面白さがある。もちろん「湯の子」は生まれませんが、なぜか風情があるのです。しかし少しゆっくりしたい人は、滝が流れ落ちる「御所の湯」とか、洞窟のある「一の湯」か、外にお地蔵さんがいる「地蔵湯」、そして私推薦の「鴻の湯」が良いのでは。ははは「さとの湯」は入っていないので、推薦出来ません。

カニビールには笑えた  非常に印象が良かったのは、街全体が街を盛り上げるためには何をすべきかを考えている点。ちっちゃな街なんですよ。そもそもは「外湯」だけで栄えていた。旅館に泊まっても、お客さんが外に出て旅館にこもらなかった。それが街全体が栄える秘訣だった。いまでも射的があり、古びたパチンコがあり、食堂があり、コロッケ屋がある。お客さんが外に出たからです。

 しかしいろいろ騒動があったようですが、各旅館には今は「内湯」がついた。外に出なくても良い、普通の、人通りが少ない旅館街になりそうなものなのに、そうはならなかった。細かい気遣いがあるのです。まず旅館に泊まっていると、外湯は全部タダになる。「外に出て下さい」と街全体が推奨している。

 次にチェックアウトするときに、旅館が荷物を駅前の預かり所に運んでくれる。よって、「手ぶらで街を散策しながら駅まで歩ける」という仕組み。実際に歩くに値する街並みで、カバン屋さん(豊岡はそれで有名です)あり、土産物屋ありなどなど多彩。

選手はバスの後ろの建物にいるのですと  それにこの街にはNOMOベースボールクラブの本拠がある。私は知らなくて朝起きてランしていたら、突然「NOMO」と横腹に書かれたバスが出てきて驚いた。確か西村屋の招月庭の道路を挟んだ反対側にバスは止まっていた。いろいろ調べてもそうだし、フェースブックのお友達も「選手もそこに居ますよ」と教えてくれた。

 良い街、面白い街、そして堪能できる温泉がある、美味しい街です。


2015年02月06日(金曜日)

 (23:55)世界経済における「アメリカ経済の抜け出し」は、依然として続いているようです。さき程出た同国の雇用統計(1月分)はまたしても予想を上回る強いものとなった。何よりも賃金の伸びが付いてきたことが「中味ある強さ」を感じさせる。

  1. 一番先に発表されるので常に注目される非農業部門就業者数は、予想の23万前後を上回る25万7000人となった。小売りや建設、ヘルスケアなどの業界が雇用増を引っ張った

  2. 驚かされるのは、その前2ヶ月の同就業者数が合計14万7000人も上方修正されたこと。特に11月の就業者数は「実は42万3000人だった」という発表で、これは単月の増加としては2010年5月以来の大幅なもの。過去3ヶ月の就業者数の伸びの平均は、33万6000人と1997年11月まで3ヶ月以来の最高

  3. 労働者の時間当たり賃金は、1月に前月比で0.5%も増加した。「雇用の数は増えるが、賃金が伸びない」というのがアメリカの雇用環境が抱える問題だったが、今回はこれを克服した。この0.5%の伸びは2008年11月以来。また賃金を前年同月比で見ると2.2%の上昇で、これは昨年8月以来の大幅もの

  4. 失業率は前月の5.6%から5.7%に上昇した。しかしこれは「職を探す人が増えたため」であって、「身の周りの雇用環境が良くなったので、本気で職を探そうという人が増えた」と「経済の強さ」を感じさせる中味になっている
 このちょっと強すぎるとも思える数字にマーケットがどう反応したかは、明日の朝6時にならなければ分からない。


2015年02月05日(木曜日)

 (05:55)昨日は夜の会合を終えた後都内を歩いていて、「これは凄い。一冬に二、三度しかないことなのに、手順が決まっているんだ」と思いました。

 ある小学校の周辺に来たときです。歩道がそこから突然濡れている。しかもずっと小学校が続く限り。左に曲がった道も。雨なんか降っていませんでした。雪も。まだ夕べの10時頃でしたから。他の歩道はカラカラ。だから小学校周りだけ誰かが水をまいたのは明らかです。

 しかし二〜三歩歩いて「シャリシャリ」と皮靴が音を立てるのが分かったし、よく見たら白い固まりが舗道上に蒔かれている。はっと「あ、塩だ」と気がつきました。そして、「ああ、明日朝のためにもう道に塩がまかれ、それを安定させるため、そして降ってきた雪を溶かすために水が蒔かれているんだ」と。私にはそう思えた。手順的には水を打ち、その後塩をまいているのかも知れない。

 そして、「これって凄いことだ」と思ったのです。だって、東京の都心の雪なんて、年に二度、三度しかない。しかし予報では、小学生が登校する前から降ると分かっている。故に、学校側(? 都、区 ?)が事前に小学校の周りに水を打ち、塩をまいたのだと私は思った。慣れない都会の子供達が滑って転ばないように

 何時頃に誰がどうやって作業したのか知りませんが、「そこまで手順が決まっている。そしてそれが実行されている」ということが凄い。過去に何かあったのかどうか知りませんが、手順が守られいることが素晴らしい。

 その前の会合は総勢8人が集まり、ただただ「楽しかった」ものでした。最後の勉強会をしたのが、もう何年前でしょうか。その後何人かのメンバーとは連絡をとったりしているのですが、今回は会の幹事をやってくれていたK嬢が住処のワシントンから帰国したのを機に、集まれる全員が集まったもの。

 もう八年も千葉で野菜作りをしているという元証券マンや、今も現役のIR嬢、「ふるさと大使」の元銀行員、現役の生保会長、研究所の主席などなどメンバーは多彩。ワシントンから来た「ヒラリー・クリントン」(お体が立派 ?)からアメリカにおける日本ブームの話などを聞いたり.....ははは。

 今回来なかった徳島の「悠々自適オジさん」にも電話しました。みんなで。ははは。「(東京に)行けば良かった」と反省のようでしたが、また次回。みんな無礼講だからしゃべる喋る。部屋が爆発しそうでした。ははは。


2015年02月04日(水曜日)

 (05:55)もう世界は許さないでしょう。国を自称する狂気の集団の行為は悪しき方向へエスカレートしている。

 今までの人質殺害方法は、残念なことだがアラブの世界で過去になかったわけではない。海外の記事は「not uncommon」と。しかしヨルダン人パイロットに用いられた方法は、過去のイスラム世界を見てもほとんど例のないものだ。

 しかもヨルダンによれば、イスラム国がパイロットを殺したのは一ヶ月も前で、その間もパイロットの所在・生死を明らかにせずに、自分達の要求(死刑囚リシャウウィの釈放)をヨルダンに飲ませようとしていたことになる。

 このワシントン・ポストの記事は去年の末に出たものだが、こうした状況はあまり変わっていないと思う。要するに自称しているだけの”国”なのだ。

 日本のテレビを見ていて思うのは、あの集団の宣伝ビデオをそのまま流している例が多く見られる。高級車を並べ、その上に立つ兵士達。あのビデオに「違う世界」を見ている世界の若者も多いと思う。つまりテレビは、知らずに宣伝していることになる。

 しかし実体は自軍の兵士たちも恐れる恐怖体質。組織が持続的であるためには、少なくともその構成員がその所属メリットを感じられ、かつ組織を維持するリソーシズ(資金や資材)が揃っていなければならない。

 かの狂気集団は、それらのリソーシズを徐々に失いつつあるように思うし、そう願う。


2015年02月03日(火曜日)

 (11:55)およよ。「車も頻繁にアップグレードする時代が来るのかな....」と思いました。

 いやいや、アップグレードとは「高い車種に乗り換える」っていう意味じゃないですよ。最近もIPHONE とMAC AIR のOSアップグレード(小幅)がありましたが、将来はそれらや個々のアプリと同じような頻度で車もアップグレードされる....という意味です。

 それを伝えているのはこの記事です。BMWには「ConnectedDrive」という主にスマホ(むろんPCにも連動していますが)と繋がった機能とそれをスマホ上でコントロールするアプリ(APP)がある。これは車から離れていても、所有者が車のカギのロック、アンロック、エアコンの操作、そしてパッシングライトの操作ができるもの。

 むろんスマホ上からナビの目的地書き込みが出来る。グーグルマップと連動しているので、音声入力で目的地を入れられるスグレモノですが、どうやらこの記事によると欠陥が発見されたらしい。

 「No cars have actually been hacked, but the flaw was identified by German motorist association ADAC.」と言っているので、実際にハックされた車は一台もないらしい。かつ「ConnectedDrive」にはステアリングやブレーキに関する機能はない。だから危険性は低いのですが、乗っ取られたらバッテリーが上がってしまう危険があるし、やはりソフトウエアの欠陥は将来にとってのリスクではある。

 BMWが何をしたかというと、今この機能を持つ220万台(一部のBMW車やロールスロイスやミニを含む)に対して、携帯電話ネットワークを通じて「直ちにアップグレードした」というのです。BMWの声明は次のように言う。「The online capability of BMW Group ConnectedDrive allowed the gap to be closed quickly and safely in all vehicles. Access to functions relevant to driving was excluded at all times. There was no need for vehicles to go to the workshop.」

 iOS でもアンドロイドでもやっているように、電話のネットワーク網を通じて。この声明文を読みながら、「結局車は凄い勢いでPC、またはスマホに接近している」ということだと思いました。同じように、ネットワークを利用したアップグレードの対象になった。

 多分、私が先日発注したMIRAIはもっとPCに近い。スマホに機能が似てくる面があるに違いない。恐らくもっと「CONNECTED」でしょうから。それを嫌がる人もいると思う。しかし私はいろいろ考えてみて、「それは避けようもない」というのが結論です。


2015年02月02日(月曜日)

 (22:55)事件はとっても悲しい展開で言葉もありませんが、ビックリするのはあのテロ集団に忠誠を誓っているグループが世界で九つもあるという事。今朝の新聞報道ですが。

 まだその存在が広く知られてから半年もたたないのに。組織が行っていることを考えれば、驚くことです。ということは、時間の経過の中で、信奉者達がもっと増える危険性があると言うこと。そして、彼等が言明した「日本人云々.....」の姿勢は、世界の他の組織に共有される危険性があると言うことです。

 ということは、ISISの存在を長引かせてはいけない、ということになります。早く霧散させて、その魅力(持続する組織という)をまず消す必要がある。「武力も用いてもイデオロギーは消せない」というのは事実ですが、だからといって存在・組織持続を許せば影響力は拡散する。もっと世界は危険になる。

 やっとアメリカでも「地上軍投入の議論」が高まっていると毎日新聞が報じている。しかし考えてみても、イラク領内は投入が比較的容易かも知れないが、シリア領での軍の展開はなかなか難しい。

 この辺のアイデアで世界の先進国が共通アイデアを確立し、行動を言ったか出来るのか。そこがポイントのような気がする。



ALL RIGHTS ARE RESERVED.Copyright(c)1996〜2026 伊藤 洋一