2016年07月31日(日曜日)

 (07:30)昨日のイチローは残念でした。やっぱりちょっとプレッシャーを感じていたような。突然「3番」というのが、気持ちの上でちょっと荷が重かったような気がする。

 むろん、その力はある。2998本目の一塁右を抜く2塁打なんて、本当にパワフルだった。3番に相応しい。無論打率も。しかし昨日の打撃は全部ちょっとこすっていた印象がした。つまり真っ芯でとらえた打球がなかった。

 もっとも何か一つ彼は見せてくれる。あのレフトからのやや山なりの(打者に当たらないことを考えたのかも)レーザービームは素晴らしかった。これぞイチローという送球。足の速いランナーなのに、ぴたりとキャッチャーが処理しやすい場所に投げた。アメリカのメディアも賞賛しきりだった。

 それにしても世の中驚くことが起きる。昨日今日では民主党の岡田代表の「代表戦不出馬表明」でしょうか。だって今日野党4党の推薦する人物が都知事選で勝てるかどうか、という日の前日ですからね。驚いたな。もうちょっとまともな人で、民主党では政権を率いることが出来る人かも知れないと見ていたが、がっかり。

 その人物にしてみれば、選挙の前日に見捨てられたというに等しい。岡田さんがなんと言おうが、世間はそう見る。そのところが分かっていないというのが驚き。「負けるのでその前に逃げた」という見方もあるが、そういう見方が出てくるのは当然。岡田さんも覚悟しておられたでしょう。それでも岡田さんは不出馬表明した。

 もっともそのお方も例の問題については、「事実無根」と言いながら、「3人では会った」と。どういう論理的整合性があるのか不明。常識的に考えれば「会った」という事実は、「何か会う理由があった」と考えるのが自然。その後「どんな話をしたんですか」と聞いたら、しどろのもどろさんでした。

 今のままじゃいかん。早く政権担当可能な、まっとうは野党が出てきて欲しい。その方が自民党にとっても、日本にとっても良い。


2016年07月29日(金曜日)

 (23:30)笑えるな。今MLBマーリンズのHPを見たら、「OFFICIAL: Ichiro is scheduled to start tomorrow night, just two hits from 3,000.」と告知。

 つまりこれは明日の日本時間午前8時からのマーリンズの対カージナルス戦にイチロー選手を先発させるって事でしょう。とっても珍しい。野手の先発通告。聞いたことない。最大のファンサービス ?

 だって本文の3パラには「The Marlins announced after the game that Ichiro would be in Friday's starting lineup, giving him a good shot to make history at home. Fans can watch live look-ins at his plate appearances on MLB.com and with the At Bat app.」と書いてある。

 今日はたまたまテレビを付けたらその場面(2998本目の2塁打)だったのですが、もうイチローが代打で出ただけで球場(Marlins Park)が大騒ぎ。観客は立ち上がってイチローを応援していましたから。マッティングリーも「"I think everyone's excited to see this happen," Marlins manager Don Mattingly said. "That's one of the things that's been fun to watch. It's been fun to watch him."」と。

 通常で考えればこれはかなりのプレッシャーでしょう。しかしイチロー選手はあまり気にしないかも。「何を通過点で騒いでいるのか」程度に。しかし彼は今までの出来事を振り返ると、「ファンが喜んだこと、チームメートが喜んだこと」にいたく感動する。

 だから明日もし本当に2本打てて球場が大騒ぎになったら、それはそれで彼の破顔一笑か、または嬉し涙が見れるかも。うーん、複数安打打てるのか打てないのか。私は切に「打って欲しい」「そしてポスト・シーズンに出て欲しい」「願わくばダルと一戦を」と思う。


2016年07月28日(木曜日)

 (04:30)端的に言えば、「次回の9月のFOMC以降、いつ利上げ再開があってもおかしくないですよ」とFOMCは宣言した、ということでしょう。アメリカの金融政策は再び「年内利上げ」を目指して歩み始めた、と言える。

 声明の最後にはEsther L. Georgeが「今回のFOMCで利上げ(0.25%)すべきだ」と異論まで挟んでいる。その他のFOMC委員は「今すぐというのはちょっと」と思いながら、「このまま景気が順調に推移するなら、9月からは十分に可能性がある」と考えた。その差はわずかです。

 言ってみればFOMCも「離脱越え」をしたということ。つまりイギリスがEU離脱などと言う想定外の事(国民投票)をしてくれたので、「世界経済は今後どうなるか分からないし、よって利上げなどとてもとても」と一時考えたが、「杞憂だった」と判断し、「これからは再び主にアメリカ経済を見て判断しよう」と考えた、ということでしょう。政策当局者としての心理的「離脱越え」。

 FOMCのアメリカ経済に対する今回の見立ては明るい。のっけから「 the labor market strengthened and that economic activity has been expanding at a moderate rate」だし、次の文章には「Job gains were strong in June following weak growth in May. On balance, payrolls and other labor market indicators point to some increase in labor utilization in recent months」と「strong」という単語が登場する。

 前回のFOMC声明には「the pace of improvement in the labor market has slowed」とslowedという単語が使われていたことを考えると180度の転換と言っても良い。今回のFOMCは「Near-term risks to the economic outlook have diminished」とも言い切る。

 だとしたら、次回(9月の20、21日 アスタリスク=記者会見付き)に「利上げ」となる可能性は従来は「ゼロ」とされていたのが、今からは「9月の利上げの可能性は場合によっては5割以上、年内はほぼ確実」と言うことになるかも知れない。

 もっとも、通常の年に比べて、9月の利上げには若干の困難がつきまとう。なぜなら米大統領選挙の本戦の直前だからだ。かねて共和党のトランプ候補は「利上げに反対」「彼女=イエレンは仕事ぶりは良いが、民主党の大統領が選んだ議長だから、私が大統領になったら代える」と言っている。

 仮に9月の利上げ後に、米大統領選挙を控えた一ヶ月ちょっとの間にアメリカの景況が著しく悪化するようなことがあれば、FRBは批判に晒される。それが過ぎれば、つまり12月になれば、その手の批判を気にせずに出来る、という面はある。

 「年内利上げが再び大きく視界に入ってきた」FOMC声明後にアメリカのマーケットはどう動いたか。まだ終わっていないが(終わるまでに30分ほどある)、株は小幅に上昇し、ドル・円はむしろ弱い。そして何よりも驚くことに、アメリカの指標10年債の利回りは前日より下落して、今は1.51%に接近。コナンドラム的ではあるが、まるめて言うと「予想通り。慌てることは何もない」といったところでしょう。

 FOMCが二日間の会合後に公表した声明は以下の通りです。
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Release Date: July 27, 2016

For release at 2:00 p.m. EDT

Information received since the Federal Open Market Committee met in June indicates that the labor market strengthened and that economic activity has been expanding at a moderate rate. Job gains were strong in June following weak growth in May. On balance, payrolls and other labor market indicators point to some increase in labor utilization in recent months. Household spending has been growing strongly but business fixed investment has been soft. Inflation has continued to run below the Committee's 2 percent longer-run objective, partly reflecting earlier declines in energy prices and in prices of non-energy imports. Market-based measures of inflation compensation remain low; most survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed, on balance, in recent months.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee currently expects that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace and labor market indicators will strengthen. Inflation is expected to remain low in the near term, in part because of earlier declines in energy prices, but to rise to 2 percent over the medium term as the transitory effects of past declines in energy and import prices dissipate and the labor market strengthens further. Near-term risks to the economic outlook have diminished. The Committee continues to closely monitor inflation indicators and global economic and financial developments.

Against this backdrop, the Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 1/4 to 1/2 percent. The stance of monetary policy remains accommodative, thereby supporting further improvement in labor market conditions and a return to 2 percent inflation.

In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its objectives of maximum employment and 2 percent inflation. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments. In light of the current shortfall of inflation from 2 percent, the Committee will carefully monitor actual and expected progress toward its inflation goal. The Committee expects that economic conditions will evolve in a manner that will warrant only gradual increases in the federal funds rate; the federal funds rate is likely to remain, for some time, below levels that are expected to prevail in the longer run. However, the actual path of the federal funds rate will depend on the economic outlook as informed by incoming data.

The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction, and it anticipates doing so until normalization of the level of the federal funds rate is well under way. This policy, by keeping the Committee's holdings of longer-term securities at sizable levels, should help maintain accommodative financial conditions.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Janet L. Yellen, Chair; William C. Dudley, Vice Chairman; Lael Brainard; James Bullard; Stanley Fischer; Loretta J. Mester; Jerome H. Powell; Eric Rosengren; and Daniel K. Tarullo. Voting against the action was Esther L. George, who preferred at this meeting to raise the target range for the federal funds rate to 1/2 to 3/4 percent.


2016年07月27日(水曜日)

 (16:35)アメリカのテレビを見ていると、「ヒラリーが党の正式候補になったこと自体がヒストリック」と繰り返し繰り返し。ずっと前からヒラリーが民主党の候補になることは分かっていたが故に、「結構強調するな」と思ったのですが、よく考えれば確かに彼女の党の正式候補承認自体がヒストリックだと言われれば、その通りだと思う。

 過去にアメリカの二つの政党の大統領候補に女性がなったことは一回もない。副大統領候補は何人もいましたが。そういう意味では確かに彼女が党の候補になったこと自体が「ヒストリック」です。アメリカのメディアが騒ぐのには理由がある。

 ヒラリー自体がよく言う「ガラス天井」。候補に正式になったことで既にかなりぶち破られたと言える。しかし最後の天井は「トランプを破って大統領になれるのか」にある。彼を打ち破って初めて「最後の天井」は破られたと言える。

 そうなる可能性は高いように見える。最後の最後に民主党執行部のえこひいきを指し示すメールが明らかになって「民主党よ、お前もか」という混乱ぶり。しかしサンダースを支持する声が強まったが、サンダース自身が事態の沈静化に努めたのは立派だと思う。

   アメリカで女性の投票権が認められたのは96年前だそうだ。つまり党の正式候補に女性が選ばれるのに約100年、一世紀かかったことになる。そういう意味ではヒラリーは「その存在自体が革新」だと言える面がある。

 テレビがそういう角度で写すからかも知れないが、民主党大会では結構数多くの女性の顔が潤んでいる。彼女らにとっては「女性が大統領候補になった」こと自体が自分の問題としてもおおきいんだな、と思う。


2016年07月26日(火曜日)

 (23:35)海外で次々に大きな殺傷事件が起きると思っていたら日本でも。当然「なぜ日本で」という驚きから海外でも報道が大きい。

 しかし徐々に経緯が明らかになってきていて、「様々な兆候があった」というのが実情らしい。ということはどこかでアラームベルが鳴っていたら、今回の事件は防げたかも知れないとも思う。しかしまだ事情がよく分からない。

 日曜日にまた東京にいないので、今日のうちに期日前投票をしてきました。「なぜ家族が止めない」という候補者も何人かいますが、私は「今後4年間、その後も働けるだろう人」を選んできました。

 それにしても、IOCの対ロシア措置は曖昧。今日はこの一連のロシアのドーピング問題のきっかけとなった録画済みドキュメンタリー(BS1)で見ていましたが、「これほど逃れがたく明確なのか」「プーチン政権下でも真実を述べる人が大勢いるのは素晴らしい」と思いました。

 日本の事件はISとは関係ないのですが、フランスではIS絡みの事件がまた。世界は県躁状態にある。米民主党大会も。


2016年07月25日(月曜日)

 (18:35)なぜ今まで来なかったんだろう。人がまだまだ少ないし、海は綺麗だし、のんびりしているし。ちょっとホテルのシステムとか担当者に瑕疵があっても、「許しちゃう」という感じ。沖縄ですから。

 今まで通り越して石垣島とか与那国に来ていたのですが、今回は「宮古島はどうだろう」ということで、先週末からちょっと数日間、今まで来たことがなかったこの沖縄の島でのんびりしていました。

 宮古島の人々は「石垣島より開発が遅れている」「石垣牛は有名だが、宮古牛はまだ有名ではない」などいろいろ悩みがあるそうだ。サイパンとグアムの関係。しかし兎に角海が綺麗です。完成間もない綺麗な「いらぶおおはし」が出来たおかげで、宮古島に来ると

 「伊良部島」
 「下地島」
 「池間島

 などが漏れなく付いてくる。全て海岸は綺麗でした。本当に。今年は台風も来ないので、海が濁る要因がない。よか島でした。

池間島サイドの海

去年の1月に出来たいらぶおおはし。まだ道路標識が間に合っていない

こちらは古い。池間大橋

池間大橋の近くにある沖縄蕎麦の名店「すむばり」



2016年07月23日(土曜日)

 (07:35)ほんとびっくら。バッテリーが2時間もちませんでした。

 朝の運動にGO君を連れて出たんですよ。昨日あまり時間がなくてやりかけだから、もうちょっとコツをつかもうと思って。結構まじめにやっていて、ポケストップではアイテムやボールなどをゲットしながら、各種ポケモンが出てきたらそれをゴックンしながら。

 そしたらバッテリーの減りが半端ない。確かフル満で出たのですがみるみる。でも「じゃ、どのくらい持つんだい」とダウンするまで覚悟してやった。その間にレベルは「6」に上がり、ジムで一回対戦も出来た

 しかし使い始めて2時間たたずに完全に私のiPhoneはダウン。ほんまです。スマホを一本しか持っていない人は「ついでに」とかでやっているとその後が大変なことになる。2本持ち歩いている人はまだ良いが。バッテリーが必要だな。

 私の場合iPhoneにウォッチも紐付けされているので、ダウンするとそれも最新情報を拾わなくなる。うーん、面白いがなかなか問題のあるゲームだなと思いました。しかし思ったのは、「あ、ここにはこれがあったのか」といつも歩いている場所に関して発見があること

 それは街の勉強にもなる。そして徐々に「どこにポケストップがあるか」が予想できるようになり、そのストップで「何個のアイテムやボールがゲットできるか」が予想できるようになる。

 今朝私が一番多くのボール類をゲットしたのは表参道の同潤会アパートのところと、明治神宮の某所だったな。全部で7個くらいがぞろぞろ出現。そのうち「持ち物がいっぱいです」とか出てきた。あれは何 ? もうゲットしなくて良いということ。

 ジムでの対戦もどのようにすれば良いのかちょっと最初戸惑って、そのうちに負けてしまった。誰かに聞こう。こういったサイトもありますが。それにしてもバッテリーの喰いは半端ない。気を付けよう。GO君をやるときは。


2016年07月22日(金曜日)

 (12:35)トランプの指名受諾演説は日本時間の昼12時34分に終わったと思う。CNNのアナウンサーによれば彼の演説は1時間15分続いたという。過去の指名受諾演説の中で最長だったと。どの候補よりも。

 なぜ長くなったのか。彼が演説をしばしば止めて、会場の盛り上がり、例えば 「USA USA USA」 などの叫び(無意味な)に嬉しそうに耳を傾けたからです。中断に次ぐ中断。そして大声でAmerica Firstと何回も。

 正直私は何回も指名受諾演説を聴いているが、これほど「知的刺激」「インテリジェンス」を感じなかった演説はない。もっぱら「my opponent」 (ヒラリーを指す)を非難していて、私が大統領になれば、その次の日からアメリカに「law and order」(法と秩序)が回復し、アメリカに職が戻り、海外諸国にアメリカを再び尊敬させ........と続く。

 「じゃそれをどう実現するのか」については何一つ具体的な言及はなかったと思う。演説の中で「計画(plan)」という単語は何回も使った。「私の計画では....」と。しかしその中味が何か.....については、言及がない。

 例えばフロリダで起きたようなテロは「私が就任すればその日から起こさせない」と。ではどうして、と思うが説明はない。オハイオに鉄鋼労働者の職を取り戻すと.....ではどうして。説明がない。

 私も最初の方は他の事をしていて少ししてから聞き始めたので全文は後で見て見ますが、移民に対する恐怖を煽り、沈みつつあるアメリカの権威への郷愁をかき立て、絶対的に警察官(の行動)を擁護し、「壁」を作ると宣言し(メキシコという国名には触れなかったような気がした)と多岐にわたるが、実は中味不明な演説だったと思う。全体的にはトランプの演説は分断を煽っていた。

 彼のしゃべり方もそうだが、会場の雰囲気も異様です。あんな場にいたら私だったら「こりゃだめだ」と外に出る。実際にそうだった人も多いのではないか。政治の現場なのかもしれないが、一種のショーに見えた。予想されたことだが、少しはまともな受諾演説になるかとも思っていた。だから、とっても残念だな。

 確信めいたものが生まれた。彼は「大統領になったら変身する」というのは甘い。彼がもし万が一大統領になれば、アメリカの歴史の中で最悪の大統領になる。権威を振りかざし、「法と秩序」をないがしろにする。

 CNNの多くのコメンテーターが「恐ろしささえ感じた」と言っていたのには賛成できた。あれをアメリカの一般国民がどう受け取るかだ。なぜならコメンテーターも1票しかないから。

 来週は民主党の党大会です。もっとまともな党大会と受諾演説を期待したい。


2016年07月21日(木曜日)

 (11:35)一言で言ってしまえば、ドナルド・トランプは「なんちゃって大統領候補」と言えると思う。

 なぜ「なんちゃって」かと言えば、今クリーブランドで進行中の共和党大会がトランプへの圧倒的支持に染まらないからだ。どちらかと言えば分裂が目立ち、反旗を翻す州代表もいる。会場はあちこちでいざこざ。議場の演壇に立って演説してもトランプを明確に支持しない人も出ている。

 その代表はもっとも激しく戦ったトム・クルーズ上院議員だ。会場からはブーイングが起きた。「Convention Blasts Cruz For Not Endorsing Trump」とNBC。

 しかし彼は出席しただけまし。ルビオはビデオ出演だったし、そもそも出席しない人が続出している。ブッシュ前大統領もそうだし、パパ・ブッシュも弟ブッシュも。過去2回の党大統領候補のマケイン上院議員、ロムニー元マサチューセッツ州知事も欠席。我々が知っている人を探すのに苦労するくらいだ。

 では出席した人は何を語っているのか。彼の息子や近しい人は必死だ。しかしそれ以外の人はトランプと彼の政策に関して述べているのではなく、「共和党は今回の事で分裂して欲しくない。今回の次の選挙(2020)で民主党に勝つためには共和党という党が必要。団結を守ろう」と本心では思っている人が多いのだと思う。総司会のポール・ライアンはその代表格だ。

 トランプの主張を入れてメキシコとの国境に壁を作るという趣旨の党綱領は採択された。しかし議場でこの問題に触れる人はほとんどいない。口はばかれるからだ。つまり私が見るところ、「心からトランプに大統領になって欲しい」と思っている人は少ない。次を狙っている。ライアンも。

 会場の様子についてニューヨーク・タイムズが面白い記事を書いている。「空席が目立つ a Low-Energy Show So Far」だと。夫人のメラニアさんのミッシェル演説盗用はスタッフが認めた。しかし本人だろうとスタッフだろうと格好悪いことをしたことに違いはない。

 今テレビを見ていたらマイク・ペンスが演説をしている。「トランプが大統領になったらその変化は huge」だと。huge は強い言葉です。ペンスは一呼吸置いてこの言葉を使った。ここで大拍手。しかしペンスのそもそもの主張はトランプとかなり違う。それを隠している。

 あれやこれや。で「なんちゃって大統領候補」だと私は思うわけで、彼を実際の大統領にするほどアメリカ人もバカじゃないと思う。もっとも、ヒットラーも最初は「なんちゃって」だったことを思うと、安心はできなが。


2016年07月21日(木曜日)

 (06:35)せっかく行ったのだから、印象や写真だけでなく、ちょっとデータも残しておこうと思います。7月18日、19日両日の私のアップル・ウォッチのデータは以下を示している。

         一日の歩数      移動距離      消費カロリー
18日       12,930        9.41キロ       664
19日       20,102       15.54キロ       1020
合計       33,032       24.95キロ       1684

 両日ともほぼほぼ登山の為に費やして、19日の午後ちょっと近所のデパートに買い物に行った程度なので、これがウォッチ記録上の「富士山登山関連の全体像」ということになります。これだけ見ると富士山登山はそれほど大事(おおごと)の運動ということではない

6合目から8合目はきつい。岩場の連続  「一日の歩数」の二日間合計を2で割ると16,516で、これは私が一日に刻む歩数としてはそれほど多い方ではない。移動距離の12.475キロも特に長いわけではない。消費カロリーは私がウォッチに設定している目標が「700」なので、それを一日当たり100ちょっと越したくらい。

ご来光を見ているシーン とにかく寒い中島君持参のツェルトが役立った  それを今年2月28日の東京マラソンの日のデータ(残っているんですよ、ウォッチとリンクのiPhone上に)と比べると順に「66,460 63.85 3267」となっていて、それは6時間ちょっと(私の場合)の競技時間と併せて12時間ほどの運動量と考えると、フルマラソンの方が遙かに厳しい運動だということが分かる。

 ただし富士山登山の方には大きな標高差という要素が加わる。私たちが使った吉田ルートのデータを見ると、出発した五合目の標高は2,305メートルなので頂上の3,776メートルに対して1,471メートルの標高差がある。ちなみに東京マラソン2016の標高差(高低差)は出発の新宿が一番高くて、ルート最低地点に対して40メートル高。しかしその後は基本的に下り。台場でせいぜい20メートル弱。

 対して登山は確実に上がり、同じように下がらねばならない。1,471メートルの上がりと、そこから下がりの体への負担は、多分ウォッチのデータでは十分に示されない。例えば膝への負担とか、呼吸の困難度の増加など。それは18、19両日の消費カロリーが示す以上のファクターだと思う。

 上記サイトに記されている「吉田ルート」の歩行距離「全:15.1km 上り:7.5km 下り:7.6km」と比べると、私たちの移動距離は上りで2キロほど、下りで8キロほど多い。それはそうで、私のウォッチの記録は「北麓駐車場での移動」、「山小屋でウロウロ」「良い初日の出の場所を探してウロウロ」などなど色々なウロウロが含まれている。

 かつ19日の私の歩行距離には「お鉢周り」が含まれる。示したサイトによればその距離は3キロとある。私たちはこれも歩きましたので基本的にその分は付加され、そしてさらにいろいろなウロウロがある。だから妥当なところかな。

寝ている分けではありません。足の血を下げているのです  「吉田ルートのデータ」で所要時間(休憩含まず)を見ると「登り:約6時間 下り:約3時間20分」とある。標準的なやつでしょう。私の19日の記述(いろいろ表記ミスがありましたね)を見ると、18日の五合目から太子館までが3時間ちょっと、太子館から頂上までが同じく3時間ちょっとで、合計6時間半くらいかな。

帰着して五合目でパチリ  しかしこの6時間半には合計6回以上の「休憩」が含まれるので、ちょっと早すぎるペースということになる。体を標高の変化に慣らしながら上がらなければいけない。私は中島君(今はフリーのカメラマン テレビの中継なども 今回写真も提供していただけました。あんがと)から「伊藤さん、ペース速いですよ」と何回も注意された。彼は何回も高山病になった経験があるらしいので心配してくれる。なので、登りはあとで振り返ると、「ちょっと問題があった。もうちょっとゆっくり」ということになる。

 下りの平均はサイトには「3時間20分」とある。私たちは2回ないし3回の休憩をとって2時間50分で降りてきたので、これも「ちょっと速すぎ」と言える。休憩時以外に下りで足を動かしているときにはほぼほぼ追い抜きの連続(良くないことです)だったので、「速すぎた」と言われれば「その通り。申し訳ありません」ということになる。

 昨日からちょっと階段の下りが普段通りではない。ちょいきつい。しかしあとはまあまあ五体満足です。下山して「これは気持ちよし」と思ったのは、下山後の「ゆらり」での低温ジャグジー風呂(サウナあがりの冷水には足しかはいれんかった)と昨日の芝狩り場での温度を下げての冷水シャワー。なんだかんだ体がほてっているんでしょうね。


2016年07月20日(水曜日)

 (06:35)後輩から今朝とっても素晴らしい富士山関連の写真が送られてきました。後輩とは松本三郎君。フルからトライアスロンまでのスポーツマンです。送ってくれたのは「影富士」の完璧な彼撮りの写真

 実は私たちも「影富士」は見ました。「影富士」とは、朝陽による富士山の影が西側の雲海や地上に出る富士山の影。「影武者」ならぬ「影富士」です。しかし私たちが見た時は鮮明ではなく、「こりゃ写真にならん」と思って撮らなかった。

 しかし彼が送ってくれたそれは完璧です。美しい。ぜひ皆さんにも。



2016年07月19日(火曜日)

 (20:25)昨日から今日にかけて私の当面の「行 動系目標」では一番大きかった富士山登 頂に4人組で成功しました。途中ケイ タイ各社の電波が全く問題なく通じたのでSNSに頻繁に写真をアップしました が、レポート出来なかったのは 「風」かな。写らないので。誠に富士山は「岩 と風の山」です。

ゴビ砂漠の真ん中の 日の出より綺麗だった。
やはり富士山ですから  いつも下から眺めていたので「一回は登る」というのが動機。海外僻地旅行を 企画してくれるウェックトレック World Expeditions Consultantsの稲村さんと何かの折に話をしていたら、「じゃ、行きま しょ。商売抜きで(ハハハ)」ということで、彼女の元 同僚の中島さんと小尾 君(モンゴルに一緒に行きました)と4人で。

 FBの友人の中に、「家族が近く行くので....詳細レポートを」という図々 しい要望もあったのでちょっと行動履歴を書くと、

  1. 朝10時に山梨県立富士北麓駐車場に各自 車 で集合(どでかい駐車場です。私は知らなかったのだが8月31日まで一般 車の五合目までのアップは禁止。バスのみ五合目に。バスはこの駐車場から 出 る)、その後40分程度で五合目に

  2. 一休み、腹ごしらえして昼前に吉田ルート(黄色ルート)で八合目の太子館(富士山の山小 屋では一番の老 舗らしい)に向けて登山開始。休み休み。6合目から8合 目目にかけては結構厳しい岩の道ですがまずは順調に登り、午後3時過 ぎには 到着。午後4時半前には食事

  3. やることもないので狭い寝袋の中に足を突っ込んで直ぐに一旦就寝(私 は)。その後起きて世の中何が起きているか見たり、また 寝たり(なんと太子 館のこの日の宿泊客の半分弱は欧米系だった)

  4. 夜11時前後に起き出して、山小屋が用意してくれた朝食をかじり、防寒を し、頭にヘッドランプを着けて登頂開始。19日の午 前3時ちょいに吉田ルー トの頂上山小屋前に。午前3時30分の山頂山小屋営業開始と同時に中に入って ミソラーメンや汁粉を食べてご来光を待 つ

  5. 天気は最高でした。山小屋から更に上に上がって完璧なご来光。地平線をな す真っ平らの雲の上から。午前4時40分頃かな。景 色としては夜明け前が良 い。上がると面白くも何ともないので、富士山お鉢 回りに出発。要するに火 口一周です。当然本当の山頂(3776メートル 日本最高峰)の剣が峰(以前の気 象観測所が立つ場 所)をゆっくり回遊。登ってもお鉢回りをする人は少ないの で、ゆっくり回れる

  6. 下山開始が午前6時頃だったと思った。登りとは全く違う軽石道で、滑るこ と滑ること。五合目に着いたのが午前8時50分だっ たと思った。午前9時五合 目発のバス(がらがら)に乗って、北麓駐車場に着いたのが9時40分。そこから 富士眺望の湯「ゆらり」に。午前 10 時の営業開始の直後だったのですきずき。風呂に入ったり食事をしたり。確 か「ゆらり」を出たのが12時ちょっと過 ぎ
 「ここでの写真はFBに載せよう」と思うところの電波状態は凄く良好。私の iPhoneでは電波状態を数字で表示しているのですが、東京の我が 家と変わらな い電波状態だった。以前はauさんが優位だったそうだが、私のドコモのiPhoneも 全く問題なし。なので、フェースブックには結構 な数の写真をアップした。

写真を
まかせたオジさん が下手で右上に指
が.......  しかし写真で送れなかったものがある。それは強風、突 風です。山に詳しい稲村、中島両氏に よると「富士山の特徴」だそう で、お鉢回りをしているときなど体をもっていかれそうになる。砂が飛び、顔に 当たる。それは登るときも、下るときも そう。山の風は体温を奪う。

このお鉢の撮影
ポイントが最強風 でした。体をもっていけれそうだっ
た  ご来光の前後が当然ですが寒い上に、風が半端なかった。日によって違うで しょうが。なので重ね着の極地で、ダウン(ユニクロで買った)の上にさ らに 防風で雨具の上を。それでも寒いのだが、中島君が持参してくれたツェルトで4人でくるまり ながらご 来光を鑑賞。モンゴルのゴビ砂漠の真ん中で見たそれも綺麗だった が、やはり富士山のご来光は格別です。

 富士山の風が強いのは、山の上部には木がないということと関係しているので しょうが、多分高い山は皆風が強いことが多いのだと思う。ご来光を見 に登る 人は寒さ対策(重ね着方式)が重要です。

 富士山登山にはいろいろな批判がある。一つは観光地化している、というも の。その通り。今回もかなりの数の中国人、欧米人が登ってきて、「山岳 信仰 あるのかな」とか思ったし、「世界遺産というより、将来 はミシュラン3星」かな、とも思った。言ってみれば整備されす ぎてい る。道も山小屋も。山に詳しい人は、日本で一番面白くない山という。その通り だと思う。

今はもう ない観測所 レーダーは動いて
いないが、人は何か研究しているらし い  まあでも私にとっては最初だったし、ずっと眺めていた山だから、登って良 かったと思っているんですよ。結構高山病でやられている人も見掛けた が、 我々4人は問題なし。要するに酸素不足なので、しっかり呼吸する、吸った息を 吐くということに気を付ければ言われるほどではない、と私は思っ た。

 はっきり言って私のように普段荷物を持たない人間に とっての一番の登山上の問題は、重い背中の荷物です。これが体のバランスを普 段と違うものに する。特に下りで石ころだらけにしても「ここは滑らな いだろう」と思うところが滑る。結構下りに重要なのは「かかと歩 き」です。 かかとを砂利にまず刺して、そして進む。蟹歩きも有効かな。登りよ り下りでへたっていた人を多く見た。多分膝をやられたのだ と思う。

 うーん、なんか課題がないと「もう一度」という気分ではないな。普段歩いた り走ったりしているので、私は今のところ特に体には問題なしですが、 下山最 終段階の人々を18日の登山開始の時点で見たのですが、やはり疲労困憊している 人が多い。登るんだったら、ちょっと階段健康法をやるとか準 備が必要かな。

 役立ったもの。ヘッドランプ。ご来光を見るために早朝登山をするのに絶対必 要です。私は以前ブータンに行ったときにもっていったので済ませよう とした のですが、明るくない。他の3人のそれは明るい。LEDだった。ヘッドランプも 進化するのです。新しいタイプのにしないと。全然明るさが違 う。

お鉢回りの図  次に「要るのかな」と思いながら持って言って良かったのがスティック。登り で1本、下りに2本使った。手袋。6合目から8から9合目の岩場で岩を手で つかむためや、体のバランスを崩して手をつくときに手袋は役立つ。防寒にな る。

雲海が綺麗だった。雲海を背に  雨は全く降らず、雨具は必要ないようでいて防寒、風よけで必要だった。上 は。あと早朝は寒いのでダウン。兎に五合目は夏、上の早朝は風が超強い 真 冬。着たり脱いだりを頻繁にして発汗をなるべく抑える 。発汗すると風が吹くと寒いし、疲れ る。

 バンダナ。風が強く小石が飛ぶ。目に入るものもあるし、ほほに当たる。バン ダナは小石避けにもなるし、防寒にもなる。耳も温かいし、首も温か い。私は 二本持って行って、2本とも使いました。あとは小銭。トイレは一回200円。

 最後まで迷ったのは、PCを背中に背負うかでした。だって八合目の山小屋では やることがないことは分かっていた。テザリングは出来る。でもやめ ました。 重いから。ザックはそれ自体が重い。車に残して正解。

 改めて、登って良かったと思う。一緒の体験が出来たお三方には感謝。私だけ が富士山初登山でした。ヘッドランプをとっかえてくれたり。いろいろ 貸して もらったり。感謝だな。天気予報が悪かったのに、出会えたのは完璧なご来光、 富士山登山日和だったのも良かった。

 むろん世界遺産になって海外の人も大勢いましたが、北麓の駐車場でナンバー を見ると「日本中からいらしているな」という感じ。日本の大切なア セットの 一つだと思う。富士山は。


2016年07月18日(月曜日)

 (05:25)ははは、何があろうと時は進む。評価的に前にか、後にかはその人の判断でしょうが。でも多分前に。

 今日が米共和党の全国大会(クリーブランド)の始まりで、来週は民主党の全国大会(フォラデルフィア)。共和党で最後まであった「トランプ排除」の動きは失敗したようで、予定では大統領候補にドナルド・トランプ、副題党候補にマイク・ペンス両氏が決まる。

 共和党のそれがどんな大会になるのか。歴代の共和党出身の大統領、副大統領の大部分が欠席、去年から今年にかけてトランプと戦ったほとんどの候補が欠席。結果、非常に珍しい人達(モデル、お笑い芸人なども)が壇上に上がってクリント攻撃を展開するらしい。親トランプと反トランプの混乱が起きないか心配。

 ヒラリー・クリントン氏はどうやら「盛り上げ」の為に21日以降の民主党大会の接近を待って副大統領候補を決めるらしい。トランプが盛んにポカ....なんとかという憚られる単語を使っていたウォーカー女史はないらしい。つまり「男と男」(共和党)対「女と女」(民主党)の対立構図はなくなったようだ。

 支持率は直近ではどうなっているのか。ニューヨーク・タイムズの調査で「拮抗。一部激戦州でトランプ有位」と伝えられたが、この週末の調査を見ると「Hillary Clinton Maintains 5-Point Lead Over Donald Trump」(WSJとNBC)となっている。この調査では「依然として5ポイントのクリントンリードが続いている」と。FBIの判断の前も後もクリントンの5ポイントリードらしい。

 ワシントン・ポストとABCでは「Clinton holds narrow lead over Trump on eve of conventions」と。どのくらいnarrow かというと「Clinton leading Trump by 47-43 percent among registered voters」。つまり3ポイント。誤差のうちでしょう。しかしトランプのチケットが「白・保守ー白・保守」になったことも有るのでしょうが、ヒスパニックの僅か14%がこのチケット支持。女性も離れているとなれば、このチケットが勝つのは容易ではない。

 イギリスでは Brexitの担当相になったDavid Davis(覚え安い名前や)が、「早ければ今年中、遅くとも来年初めまでには「離脱を通告」と述べているようです。強硬な離脱論者らしいが、メイ首相の「時間をかけて」とちょっとニュアンスが違う。でも大枠は見えてきた。

 彼はこの記事ではかなり微妙な表現を使いながら離脱を語っている。サンとのインタビューらしい。例えば「David Davis called for a "brisk but measured" approach, with a likely exit from the EU around December 2018.He said the "first order of business" should be to strike trade deals with non EU countries.」

 ここで一番重要なのは、イギリスは2018年の12月頃にEUから離脱するという具体的な時期を示している点。「へえ、そうなんだ」と。ま年内に離脱通告・交渉開始となれば、期限は一応2年なので実際にそうなる。どうかな。

 でもこの文章には「Meanwhile his predecessor, Oliver Letwin, warned the UK had no trade negotiators to lead its exit talks.」という文章もある。外相のジョンソンがEUサイトから「嘘つき政治家」と言われているから、そりゃなかなか難しい。

 一方でスコットランドのスタージョン(行政府首相)は、「早ければ来年にももう一度”国民投票を”」と語ったそうな。そりゃそうだ。スコットランドの前回の投票によるイギリス連合王国残留は、同国のEU残留が前提だったから、イギリスがEU離脱なら、「私たちはEUに残る」と彼女が主張することは出来る。もっともメイ・イギリス首相は、「スコットランドの住民は2014年に明確な意思を示した」と拒否の姿勢。

 えっと、その先は来年3月にオランダの議会選挙があって、同年5月にはフランスの大統領選挙がある。オランダではウィルダース党首率いる極右・自由党がどのくらい伸びるか。ニースでも大きなテロが起きて、それはチュニジア系の仕業と報じられている。ドイツの総選挙は9月だったかな。今はメルケル不支持が多い。

 フランスの大統領選挙ではオランドは出ないだろうな。あの支持率では。閣僚の中からもう「来年の大統領選挙に向けた動きをする輩」が出て、フランス国内は政治的にもちょっとガサガサ。サルコジなんて懐かしい名前が出てくるでしょうが、焦点はルペンかな。

 ま遠心力が働けば、求心力も働く。それにしても、トルコの非主流派軍部はクーデターを試みたが、かなりの犠牲者を出しながらエルドアンに押さえ込まれた。これで彼が抑圧的支配を強めれば、彼の統治は長続きしないと思う。逮捕者は6000人に及んでいるらしい。

 イスタンブールは世界でも好きな都市の一つ。ガラタ橋の釣り人やボスポラス海峡を行き交う船を見ていて見飽きない。何千年も前から、誰が来て誰が去ったのか、主要な人の動静は全て記録されていると聞いた。凄い都市で、あれはあのまま残って欲しい。

 そんで、実に直近の予定で申し訳ないが、今日の私のスケジュールは富士山登山です。ははは。ま、のんびり登ってきます。


2016年07月15日(金曜日)

 (14:25)おやこれは嬉しい。今朝のスタンバイのトークファイルで、「自動運転という表現は使わない方が良い。今のそれはちっとも”自動”じゃないし、車を運転する人に間違ったイメージと油断を植え付ける」と散々言ったのです。

 だってそうでしょう。自動運転のレベルはレベル1から4まであって、「4」が完全自動運転ですが、今売り出されている車は全然そのレベルじゃないし、インフラも整っていない。なのに新聞の見出しには「自動」とうたわれる。それはおかしい、誤解と事故を生む...と主張したのです

 で今見たら、日経新聞がテスラに「自動運転モード」停止要請 米誌、機能の限界告知も 」という記事が。午前11時04分のアップです。この記事は同誌が「テスラに警告した」という形を取っている。

 しかしこれは不完全な「自動」を売り物にしている全自動車メーカーが聞くべき提案だと思う。「自動」という一言が、今の「運転補助」に過ぎない機能に対する過度な期待と油断を誘発していて、いかに今後の事故の種となるかを考えれば、実に危ない。この「自動」という単語は訴訟の対象にもなる危険な単語である

 今朝も運転手さんと話していたら、「だってクルーズ・ドライブも最初だけですかね。もう全然使いません。危ないので」と言っていた。私も全く使わない。お願いだからもっと完成したものにしてから、「自動運転」という単語を使って欲しい

 今週「自動運転」をウリに発売とされた日産のセレナもよくよく見ると「白線のしっかり引かれた高速道路の単一車線を走行するときに使える自動運転」と。そんなの自動運転ですかね。運転は極めて多様な作業の繰り返しです。希有な例について「自動」と言われても混乱するだけ。


2016年07月15日(金曜日)

 (13:25)今朝の新聞で「そうだろうな」と思ったのは、ある都幹部のつぶやきです。主要候補が並んだテレビ番組を見ての。

 「また皆、きらびやかなことばかり言っている。都政の99%は地道な仕事。次こそ、そこを分かった人に来て欲しい」
 まあそうでしょうね。99%の地道な仕事ね。それは美術館通いではないし、長続きしない深夜バスの運行でもない。大きな都市のトップなので、どうしても少しは「きらびやか」さは必要ですが、しかしそれだけでは課題多い都政は混乱し、進展がなくなる。

 それにしてもこの真夏の11日間での選挙戦。候補者が健康を維持できるのかちょっと心配でもある。まあでもこの11日間にその点を含めて色々なことが明らかになるのではないでしょうか。またそうでなければならない。

 誰が健全で対応力のある身体と頭脳を持っているのか、問題の把握力はどうか。その立場に立たされたら「なんとかなる」では話にならない。また都と都民に対してどの程度真摯であり、さらに4年後に控えたオリンピック・パラリンピックにどのような考えを持っているのかをチェックしたいものだ。

 それらは既に記者会見の場でかなり明確になってきている。しっかりと「今から働ける人は誰か」という観点で選別したいものだ。候補の中には「まだら....」を感じさせ、「なぜ家族が出馬を放置しているのか」と思われるような人もいる。石田家のように誰かが歯止めを掛ければ良いのに。

 それにしてもニースのテロは酷い。200メートルに渡って多くの人々を跳ね、運転席から民衆に向かって銃弾を放ち、そして爆弾まで用意していた。結果的に死者は80人以上に上った。

 パリ祭と言えば革命記念日でフランスでは一番大きなお祭り。これを境に夏のバケーションに。背景はまだ不明です。どこも「我々が....」とは言っていない。可能性としてはローン・ウルフかもしれない。しかし一人でこんな事が出来る、ということが衝撃です。

 ああそれから、トランプが副大統領候補に選んだペンスさんについては今朝から調べているのですが、あまり良い資料がない。これ程度かな。また調べますが、来週の月曜日の共和党全国大会では、何か大きなハプニングがあるような気がする。過去に共和党を彩った人々はほぼ誰も出ない。


2016年07月14日(木曜日)

 (15:25)昨日と一緒で「はっきり言って」で文章を書き始めるのですが、「はっきり言って私は悔しい」。なぜ日本の会社のソフトなのにアメリカで最初に発売されて、大ブームになるのか。

 日本からは中味のないHPが見れるだけ。だから私などはABCのニュースとかCNNの文章を読むだけ。とにかく面白いらしい。さらに日経とか。

 要するにGPSやVRの技術を使って、自分の街に存在するバーチャルにモンスターなどを見付けたり、それを戦わせたり。今朝の日経には「米で歴代利用者数 首位」と書いてある。そりゃ凄いことでしょう。だって今までに数多のゲームが発表されているはずですから。

 今日の東京株式市場で、任天堂の出来高は4303億円と聞きました。全出来高の20%超。任天堂は16%も急騰し、関連銘柄も急騰。モノを作っている会社と違ってソフトの会社は一回の大当たりで見事に回復(まず株価、その後業績)するものですね。

 とっても興味深い現象だと思います。ちょっと時間がないので長く書けないのですが、東京のマーケット視線から言うと「From Brexit to Pokemon GO」という感じ。


2016年07月13日(水曜日)

 (11:25)はっきり言って、大阪も東京も暑いです。雨を避けるために今朝11時ごろ東京着の新幹線で帰ってきてそう思った。しかしこうクオリティというか「質」が違うんですよ。大阪はじっとり。東京はまだ救いがある。

 今朝大阪城の周りを走ったのです。お仲間が沢山。しかし彼等のかいている汗を見てびっくりした。私は走り初めて直ぐなのでそうでもなかったのですが、既にかなり走ったのではと思える人は、Tシャツから肌が透けるくらいの汗。びしょびしょっていう感じ。ああなるのかな、と思ったら私も。皇居周りではそれだけの発汗の人はいない。やはり湿度が高いのだと思う。

 大阪は既に蝉が大合唱です。朝から。蝉は今年は山(多分富士山の山麓)で春ゼミの鳴き声を聞きましたが、夏の蝉の大合唱は今朝の大阪が最初かな。明治神宮ではまだ蝉の声は聞こえない。でも早朝の大阪城は綺麗やった。ほんのちょっと紅い色で。

 大阪は変わっていませんでしたね。まず東京に比べると工事が少ない。ハルカス以降、ほとんどない。大きな工事は。だから東京の工事現場の近くの駐車場では「なにわ」とか「大阪」ナンバーの工事車をよく見掛ける。来ちゃってるんですよ。

 大阪城のお堀で、「釣り禁止」の大きな看板の隣で釣り人が数人いるのも変わらぬ風景やった。皇居のお堀では絶対あり得ない。私は一回も見たことがない。北の丸公園のお堀でも。まあ居住者がいるかいないかの問題もありますから。

 全くうっかりなのですが、PCを持たずに大阪に行ってしまった。でも思ったのは、通常通り仕事は進められる、ということかな。やはり「google docs」がとっても役立つ。音声入力で入力をし、それを手で修正すれば原稿はちゃんと前進する。

 ところで南シナ海問題。常設仲裁裁判所はほぼフィリピンの全面勝訴・中国の敗訴の決定。中国は訴訟そのものに参加していないので「敗訴」というのは当たっていないかも知れない。しかし中国にとっては痛手です。これからの外交関係に響く。みな「法秩序を守らない国」と思いますから。

 私が直ぐに思ったのは、アメリカが参加(条約に)しているいないに関わらず中国が条約締結国になっている国際海洋法条約に基づく裁定に従わないと宣言することは、中国がある意味「国際的無法者国家」になったことを意味すると。中国は世界の国々が認めた法的枠組みを無視すると言うことですから。

 直ぐに思ったのは、「遠いから関係ない」と半分思っているだろうヨーロッパ諸国がこの裁定を見て「これは見過ごせない」ということになるだろう、という事。クリミアがロシアに取られるのを阻止できなかったヨーロッパにとって、無法者国家が増えるのは許せない筈だ。経済だけを重視するのなら、ヨーロッパの原理原則が曲がってしまう。

  中国は国民向けに反撃に出ているようですが、「ネットは圧倒的に政府支持」とか伝わっていますが、どの程度本当に人民が書き込んだものなのか。9月のG20サミットをどう乗り切るのか。これで「中国が国際海洋法条約から脱退」とかになると、戦前のどこかの国に似てくる。

 都知事選も笑える展開ですね。野党四党も政策の詰めを全く欠いたまま特定の人を選んだ。名前はよく知られている方ですが、どうなんでしょう。これからの各候補の主張を聞いてみたい。


2016年07月11日(月曜日)

 (08:25)今朝のフランス対ポルトガルで終わっちゃったけど、今回のEuro2016はメチャ面白かったんだな。一試合もきちんと見れていないのが残念だが。

 今朝も結局決勝戦は見れずに、さっき5分ちょっとのユーチューブ映像がやっとアップされたのでちらっと見たのですが、めちゃスリリングな試合。25分頃にロナウドが負傷。その後退場。フランスの二人に囲まれて右足を負傷。マークがきつかったんだろうな。

 ロナウドなしでどう勝ったんだろうと思ったら、最後の最後の延長で乾坤一擲のゴール。左隅へのシュート。キーパーの手が1センチ届いていない。しかしそれ以前はフランスがほぼ攻め続けて、あと一センチ下だったら、あと数ミリ右だったらというシュートの連続。フランスの人達は悔しいだろうな。

 是非全部が治められたビデオが売られたら見たいのだが、アイスランドの躍進もびっくりですね。33万人の国で、サッカー選手は1万人くらいしかいないのに、イングランドを破り、フランスと対戦するまでに。笑える。フランスからも2点取った。

 ロナウドは試合の最後まで出ていたかったんだろうな。優勝決定後の彼の顔を見ると凄く嬉しそうなんだが、最後まで出ての万感の思いだろうに。でも彼がいたからこそポルトガルはここまで来れたと言える。

 こんな大きな大会が日本で満足に見れない、というのはちょっと残念。有線テレビで契約すれば良いのですが、もうおわっちゃったしな。そういう意味ではユーチューブさんには感謝です。


2016年07月11日(月曜日)

 (05:25)今朝驚くのはサンケイや毎日、日経がいわゆる「改憲勢力」の当選者数を165としているのに対して、朝日新聞が161としていることかな。議席未確定が1の段階で。

 ということは、そもそも「改憲勢力とは何か」に関して見方が分かれていると言うことでしょう。まそれは、選挙後のそれぞれの態度表明で明らかになる。かつ重要なのは「改憲」っていうけど、それぞれの人によって「その意味するところ」が大きく違う点。

 今の憲法のどの条文をどう変えるのか、という気の遠くなるような作業が待っている。「議論を深めたい」という姿勢は当然でしょう。たった一つの条文を変えるにしても、膨大な議論が起きる。それをこなしながら前に進むしかない。国会で三分の二が取れて発議しても、国民の投票で過半数が取れなければ話しは進まない。

 それにしても、今回の選挙で思ったのは、「日本の世論調査はどうしてこんなに正確なのか」という点と、「結局は選挙をする多くの人が見ていたのは“筋”だったのではないか」という点だ。

 直近のイギリスの国民投票でもそうですが、今の世界の選挙では事前の世論調査がどんでん返しの結果になることが多い。イギリスの場合、実質的な出口調査でも間違っていましたから。

 しかし今回も日本の選挙前の世論調査は実に正確に結果を予測し、その通りになった。世論調査の逃げ口上は「まだ有権者の○○割は態度を決めておらず、情勢が変化する可能性がある」ですが、見ていると世論調査結果と選挙結果はあまり変わらない。

 と言うことは日本では「投票先を決めていない」という人もかなり実は決めているのだと思える。むろん、明確で大きな議論のわき起こる選挙では予測は難しくなるのでしょうが。世界の国の中でも、日本でなぜ世論調査が正確に出るのかは研究してみても面白いかも知れない。

 あと「結局は選挙をする多くの人が見ていたのは”筋”だったのではないか」と思う点については、

 「この人がその政党から出るのはおかしい」
 「この政党とあの政党が組むのはおかしい」

 といった「筋的におかしい」と思われるような状況には結果的に選挙民の拒否反応が出たと思われる点。投票率を見ると日本の有権者の半分強の人(投票率は54%ちょい)が実際に票を投じたのですが、彼等の意識は結構高くて筋が違う出馬や組み合わせ、それにその党の本性を示すような発言には選挙民は敏感に反応したように見える。

 海外の見方は「Shinzo Abe wins sweeping victory in Japan elections」(FT)というもの。英語的にはそうなるんでしょうね。言って見れば野党の惨敗。予想されたことではありますが。

 今回の選挙で私的に特徴が有ったとすれば、全くテレビの開票速報を見なかったことかな。あの意味のない万歳三唱に付き合う気が全くなかったので。夜は早く寝て、結果が出た頃ネットで見ました。これからそうしよう。選挙の場合、テレビは時間の無駄遣いになる。


2016年07月10日(日曜日)

 (21:25)朝富士山を見にちょっと山に登ったので、「そういえば相模湖近辺で熊が出た」とのニュースを思い出して、「どんなところやろ」と思って行ってみました。国道20号線と急な緑深い斜面に挟まれたラーメン屋さん(写真)がその出没地点。

今朝の高尾山山頂から見た富士山は綺麗でした  ラーメン屋のオジさんと話をしたのです。「最近は出ないのですか」と。「いや下で出たみたいよ。3〜4日前に....」と。相模湖周辺ではこのサイトにもあるように、実際にあちこちで出ているようで、真っ昼間はいいでしょうが、霧のかかった朝とか夕方にはこの辺の方々は気を付けているんだろうな、と思いました。

 そう言えば、高尾山を登山する人の中にも急に鈴やラジオを携行して登ってくる人、降りてくる人が多い。「熊避け」の意味もあってやっているのでしょうが。はたして効果があるのかないのか。相模原の熊はいままでのところ人に危害を加えたとの報道はない。

 それにしても、欧州の旅を早めに切り上げて帰国するオバマ大統領。もうすぐ退任と言うときに大きな問題に直面している。FTを読んでいたら、「Obama denies the US is divided after Dallas deaths」と言う見出しの記事が。ということは「アメリカは分断状態だ」との見方が強くあると言うことです。

 オバマらしく「The demented individual who carried out those attacks in Dallas is no more representative of black Americans than the shooter in Charleston was representative off white Americans, or shooters in Orlando or San Bernardino were representative of Muslim Americans. They do not speak for us. That’s not who we are.」と発言。

 その後「銃規制」に話しを移しているようですが、今回の問題は規制という問題とはちょっと違う。かなり根の深い問題です。アメリカでは週末も警察官の黒人に対する姿勢に抗議するデモが広がっている。

 帰国後直ぐにダラスに行くらしいが、今回の問題はなかなか軟着陸をさせがたい問題だ。多分完全解決なんてことはない。アメリカはずっと引きずりながら歩くしかないんでしょう。


2016年07月09日(土曜日)

 (06:25)ちょっと早く目を覚ましたら、ニューヨークの株が雇用統計を好感してえらく高い。

 5月の統計はショッキング(就業者数は3万8000人しか増えず)でしたから、今回6月の28万7000人増には安心したんだろうな。予想を10万人以上上回った。もっとも弱かった5月の増加数は一段と引き下げられ1万1000人増に改訂。しかし6月の数字は米経済への懸念を打ち消すに十分な数字だったと言える。

 この結果、ニューヨークの株価はダウ工業株30種平均の引値が18146.74ドルと、英国のEU離脱以前の水準を大きく上回った。確か離脱決定前の最後のNYダウ引値は18011ドルだった。それより140ドル近く高い。

 より幅広い株価を対象とするSP500は、日中に一時2015年の5月21日に記録した史上最高値での引け2130.82を上回ったらしい。少しだけ。例えば2132とか。引値は2129.90。これでもニアミスだ。

 こんなにいろいろ(離脱、テロ、銃撃などなど)あっても、史上最高値にニアミスで終了って凄いでしょう。強さを感じる。株価上昇の裏には「米経済の成長力は失われていない」という安心感と、「それでも英のEU離脱の後遺症もあり、アメリカのインフレ率は高まりはしないのでFRBが利上げに向かうのは相当先」との読みがある。

 それが円高圧力になっているので、ニューヨーク市場ではドル・円は一時99円台があり、引値は100円45銭前後だったらしい。もう二桁定着が目前です。EU離脱の時は knee-jerk reaction(脚気反応) だったが、今回は「本来は円安に動いておかしくない状況」の中での円高なのでたちが悪い

 その理由は米10年債利回りを見れば分かる。ウォール・ストリート・ジャーナルで見ると引けが1.361%。強い雇用統計を受けて一時は1.428%まで上がったらしい。しかし「やっぱり米金利はあがらんだろう」ということで、再び下がった。一番低いところは1.350%と記述されている。統計発表前かな。

 だとすると、引けの1.361%は「とても強い雇用統計を受けた後の水準」とは言えない。チャートを見ると米金利は、「よくまあこれだけ下げ続けたものだ」と思う。2013年の末から2014年の初めは指標10年で3%があったのに、その後は下げ一方。その間に政策金利の引き上げ(昨年12月)があったわけだから、いかにアメリカにおけるインフレ期待の低下が強かったかが分かる。

 円が120円台の前半だった去年の半ばは指標10年は2.3%前後かな。今はそれから1%も低い。それじゃ円安は維持できない。日銀のマイナス金利政策への失望もあるかも知れないが、客観的な金利環境が円安の維持を難しくした、と言える。

 じゃこれからどうなるのか。残念ながら円高圧力が強いんでしょうね。詳しく書く余裕はないが。よほど参院選後に腰を据えて取り組まないと。円高傾向が続くとすると、日本の株価はニューヨーク高に引っ張られたとしても、ちょびっとということかな。


2016年07月08日(金曜日)

 (14:25)ヨーロッパも心配だが、アメリカも心配になってきました。

 まだ進行中の事件で詳細は不明ですが、米南部テキサス州ダラスで7日午後9時(日本時間8日午前11時)ごろ、警官11人が狙撃され4人が死亡する事件が発生。ダラスの一部市民が最近相次いだ「警官による黒人に対する銃使用・殺害」に抗議している最中で、警察官達はそのデモを監視していたと思われる。

 この事件では一般市民1人も怪我をしたというが、注目されるのは高いと思われる場所から11人の警官をほぼ正確に狙撃している点。つまりかなり銃器の扱いに慣れている犯人の犯行であることが分かる。

 警察によると容疑者は二人で、一人は写真が公開されていて、どうやら黒人の大きな男性に見える。むろんこのデモに参加していたのは一般市民で、様々な人が参加していた。アメリカ各地で行われていたデモの一つ。仮に犯人二人が黒人だったりすると、アメリカでは一気に「人種対立」の様相が深まる危険性がある。

 考えようによっては、「黒人仲間が警察官によって殺されたことに対する報復行動」とも取れる。とすると、「報復の連鎖」が起きる危険性がある。銃が人口と同じくらいの3億丁もあるとされるアメリカだから、ごく一部の人がこの連鎖に参加するだけで、大きな社会的・政治的リスクが生ずる。

 二人の大統領候補の発言は伝わってきませんが、この狙撃事件の直前にオバマ大統領は最近の一連の事件に関して、「アメリカ国民全員にとっての問題」と人種対立を希薄化する発言をしていた。にも関わらず事件は起きており、オバマ大統領の思惑は通じなかった形だ。

 「最近相次いだ警官による黒人に対する銃使用」については黒人二人が死亡。かつその際にはかなり詳細な映像が記録されていて、全米でテレビ、ネットで繰り返し視聴されている。警察サイドの一方的な行動との見方が強い。

 これを見たアメリカ全土の黒人が怒っているのは手に取るように分かる。むろん怒っているのはその他の人種の人でも多いのだが、心配なのは一部の先鋭化した人達の動き。ダラスでの警察官狙撃はその種の動きのように見える。


2016年07月07日(木曜日)

 (14:25)私は科学技術の進歩を信じる方だし、その恩恵にとっても浴していると思うのですが、以前からずっと思っているのです。「自動運転が危ないのは、実は移行期だ」と

 先日新聞を読んでいたら「自動運転を過信 国内で事故2件、昨年12月以降」という記事があって、それはどちらも追突事故。「自動にしておいたので、車が止まると思った」という事故車の運転手の証言が載っていた。つまり車に信頼に値するほどの制止能力がなかったか、運転者が車の「自動運転の能力」を過信した。それ故の事故。

 今日も『米当局、テスラ車事故で新たな調査 「自動運転モード」に懸念 』という記事がある。今回の調査は、「テスラの多目的スポーツ車(SUV)「モデルX」がペンシルベニア州の有料道路を走行中、出口付近でガードレイルに衝突し、道路を横断してコンクリート壁に当たって止まったもよう。乗っていた2人はけがを負った」と思われる事故に関して。

 テスラは、「事故時の車両の記録は通信の遮断によりテスラ側では把握できておらず、自動運転モードを使っていたかは分からない。当該顧客に連絡を取ろうとしたがつながらなかった」とのコメントを出しているが、米デトロイト・フリー・プレスによれば、警察の事故報告で運転者は「自動運転モード」を利用中だったと証言しているという。

 つまりテスラの自動運転の機能そのものに関して疑念がまずあるということ。多分これは徐々に改善に向かうと思う。筆者が懸念しているのは、機能と人間の認識とのずれ。つまり自動運転は「機能向上の途中」にあるのですが、その向上段階を我々一人一人が全て把握しているのではない、という問題。

 例えば今後出てくる自動運転車には、「高速道路ではかなり使えるが、一般道ではちょっと」といった車種が出てくる可能性がある。「かなり」も問題だが、「この自動運転車はここまで出来る」とちゃんと分かっている人が乗っている場合はまだ良い。

 問題は、「これは自動運転車だろ。任せておけば良い」と直ぐに思ってしまう知識が生半可な人が乗った場合。そこでは「思い違い」が生ずる可能性が高い。「自動で停止すると思ったら、しなかった」では、道路では怖くて最後尾近くにはいられない。

 しかし「車に関しては生半可な知識の人」である私が思うのですが、「(車は)走れば良い」と思っている私のような人間には、どうしても車についての知識は生半可です。先日もあるボタンを見付けて、「あれ、これは何だろう」とディーラーに聞きに行ったぐらい。買って一年にもなるのに、興味がなかった。つまり車は実質は下駄であって、設計した人ほどには我々はその機能を知らない。

 逆に、全車両が自動運転になれば、それはそれで事故は減る、と予測できる。しかし問題は、自動運転の機能も中途半端、それに対する人間の知識・意識も中途半端な時です。それはもう危ない時代に入ると思う。今はそういう時代だとも思う。

 街や高速を運転していてい今はまだ、「隣の車、前後の車の運転手がハンドルから手を離していた」というシチュエーションに遭遇することはまずない。しかし今後はどうなるのか。その場合、どういう法的、機能的枠組みの中で自動運転を許容し、そしてそれと運転者の知識・意識を摺り合わせしていくかのスケジュールを合わせないと、とっても危ない状況が生まれるのでは、と心配しているのです。

 特にレンタカーなどに自動運転車を導入するときは、借りる人に安易に「何でもしてくれますよ」とか言わない方が良い。それぞれの車両の自動運転の度合いが違うからだ。特に自宅でレベルの高い自動運転の車に慣れた人が、レンタカーで機能の落ちる自動運転機能しかない車に乗ったら危ない.....と。

 つまり社会的、法的枠組み作りがとっても重要だと思う。われわれの知識向上も必要だが。


2016年07月06日(水曜日)

 (08:25)今日聞いて「そこまで」と思ったのは、スイスの50年国債の利回りが初めてゼロを下回ったというのと、アメリカの指標10年債の利回りが1.36%に下がったという金利関係のニュースかな。米10年債の利回りは私の記憶では先週末は1.443%だった。

 世界的な金利低下傾向に歯止めがかからず、イギリスのEU離脱投票から加速しているということ。そりゃそうだ、今週の雇用統計がどうなろうと、アメリカが近々利上げに踏み切るシナリオはほぼなくなった。加えてイギリスも「リセッション入り」を控えて利下げを検討。

 それにしても「50年債がマイナス利回り」って。それでも買う人が居ると言うことは、それだけリスクの高まりの中で安全資産が欲しい、ということでしょう。貴金属が買われているのもそこ。加えて「低金利が続く」との見通しもある。

 イギリスが「利下げ観測」となれば、ポンドには下げ圧力がかかる。実際にポンド相場は先週ちょっと反発の気配だったが、独立記念日明けには再び対ドルや対ユーロで下げていて、チャートを見ても「今後の下げ」が強く示唆されている。

 英国民は離脱に賭けたが、それに責任のある二人(ジョンソン、ファラージ)はとっとと逃げた。あり得ない。保守党議員による党首選は一気に二人が落ちて、残るは3人。その中には議員間では人気のメイさんが断トツのトップだが、上位二人による党員の選挙では様相は異なる。依然として保守党員の中では離脱支持がけっこう多いらしい。特に高齢者。

 ゴーブは依然として「残る」といっているが、上位の女性2人に議員間投票で勝つことは無理でしょう。とすると、二人に加えて目立って離脱を運動していたゴーブも離脱。なんという展開か。その間にポンドは下がり、世界中の金利も下がる。

 それでもキャメロンは「国民投票をやったのを後悔しない」と。恐怖を煽った選挙戦もうまいものではなかったし、イギリスや世界に残した傷跡は大きい。マーケットは先週は「まけじ」と世界的に上昇したが、「これからどうなるか」が問題かな。ま、マーケットは不安と折り合い、それを織り込むのが常ですが.....


2016年07月05日(火曜日)

 (06:25)今週はチケットがあるので東京ドームに行くのですが、見たら巨人が4位、阪神はビリ。「伝統の一戦」って言うのが「阪神ー巨人」戦の枕詞ですが、「どこが ?」と。盛り上がらんな。気持ちが。

 大谷の「先頭打者HR」といったイベントもなさそうだし。ま、原口でも見に行くか。プロ野球の順位表を見てびっくり。ソフトがぶっちぎりと思っていたら、私にとっての今年の気になるチーム1位の広島がぶっちぎり。二位に10ゲーム差。「1強5弱」。2位以下はダンゴ。

 いつもなら広島は鯉のぼりの時期までですが、去年あたりから違う。チームが若くて見ていて気持ちが良い。うーん、広島の問題はクライマックス・シリーズかな。「ここぞ」で優勝経験の欠如が問題になりそうな。なんか不安。多分ソフトは勝ち上がってくる。

 野球における私の今年の隠れた楽しみは、実は大リーグのワールドシリーズでダルビッシュが投げ、イチローが打つというシーンの実現です。今年のレンジャースはNHKのMLB解説の誰かも言っていたのですが、全く予想外に強い。断トツで。勝ち数では大リーグ1の52。サンフランシスコと同じ。ダルビッシュが離脱気味でも(でも彼ももうすぐ上がってくる)。

 出足はそれほど良くなかったが、ちょっと目を離しているうちにあれよあれよ...と上に来た。誰彼というのではなくよく打つし(フィールダーも少しあたってきた)、ピッチャーも良い。監督が良いのか ?多分レンジャースは今年はポストシーズンに必ず出てくる。

 問題はマーリンズです。去年までは惨めなチームだったが、今年は違う。ここ10試合ほどは調子が悪いが、まだ勝ちが四つ先行している、ナショナル・リーグのワイルド争いでも一週間ほど前には「上位2チーム」に入っていた。

 今見たら「1.5ゲーム差の4位」。まだ可能性がある。「今年は無理そう」と思うのはヤンキースで、ニューヨークに住んでいたから気になるのですが、5割に達すると落ちる。今年のヤンキースは。今朝読み応えがあった記事は、日経のサイトにある主力選手放出? 「常勝」ヤンキースが悩む事情 かな。スポーツライターの杉浦大介さんが書いた記事ですが、本当にたまにBSで見ると「こんなチームだったかヤンキースは ?」と思う。

 大体が光る選手がいない。ロドリゲスなんて酷い。他の選手の打ったHRを称える側に回っている。一度だけ最近9回の裏に大逆転したゲームがあったが、最近で目立つのはそれくらい。未だに今年は「安定して5割を超えた期間」を見たことがない。

 うーん、もう一度言いますが、今年はワールドシリーズで「ダルビッシュ versus イチロー」を見たい。多分その時、ダルは13勝、イチローの大リーグでのヒット数は3050 ? スタントンを出すよりイチローの方がいいでしょう。


2016年07月04日(月曜日)

 (22:25)バングラデシュでテロの犠牲になられた日本の方7人が明日朝早く無言の帰国ということになりそうですが、ご本人も当然ながら、ご両親・ご親族や親戚・友人の方々のお気持ちを察すると、本当に悲しいですよね。7人の方々には皆それぞれの思いがあり、これからの人生があったのに。本当に酷い。

 イタリア人で犠牲になられた9人の方々も同じでしょう。ご遺族の方々が居て、ご親戚・友人の方々もいらっしゃる。そしてバグダッドでも100人を上回る方々が犠牲に。どうにかならんのかと思う。

 とんでもないと思うのは、恐らくテロに走った方は「神に召される」と教えられてやっていると思われること。日曜日の番組でゲストに来られた宮田律先生に聞いたのです。「そこがポイント。彼等の思い込みを止める手段はないのですか」と。

 先生は「教育を広め、過激派の教えが嘘だと気づく人が増えないと」と。そりゃそうなんですが、それだと相当先になる。悲しいことですが。そう言っている間にもサウジでもテロが発生している。

 テロとテロの間のインターバルがとっても短くなっているのが心配です。それだけ自爆犯のなり手がいるということで、それは宗教的盲目がなければ出来ないと思う。私は本来イスラム教は思いやりの深い宗教の側面があると思う。ラマダンだって本来は食事もまともにできない人の気持ちになる、という起源らしい。

 それがなぜ多くの人を殺す宗教に早変わりするのか分からない。スンニ派の最高権威も「教義に反する」と言っている。だとしたら、どうにか早急に止める手段はないのか、といつも思う。


2016年07月03日(日曜日)

 (22:25)見ちゃいましたよ。帰ってきたヒットラーを。副題に「笑うな危険」とありますが、内容もそうですが、ドイツ的な映画の作り方にもちょっと笑いました。

 警告的な映画です。ビルの最上階から突き落としても死なずに、時間を置かずして後ろからにゅーっと再び現れる。「誰の心の中にもヒットラーはいる。あなた方そのものだ」と帰ってきたヒットラーが言うのです。ドイツで戦後初めてと言って良いほどまともに取り組まれたヒットラー映画。

 この映画を見ていて、ずっと昔に見たドイツ映画の「ブリキの太鼓」という名前だったか、その映画を思い出しました。ネットでもここに見付けました。なんか映画の進み方が似ているような。ちょっと理屈っぽい。

 ご自分で見るのが一番良い。おとといだかの午後の5時過ぎという変なスタート時間でしたが、結構最近の映画館にしては「人が入っている」と思いました。映画の進行と同時に、この映画の脇役であるテレビ局の売れない、というか首になったプロデューサーが、かなり進行してから気がついたことには驚きました。

 それは「帰ってきたヒットラー」が出現した場所が、「総統地下室」の場所。それに映画の最後の最後に気がつくのです。いくら過去の人になったと言っても、ドイツ人だったベルリンのどこにヒットラーの総統地下室があったのかくらいは知っているだろうに。それが最後の方に出てきてビックリ。

 私の見方とドイツ人の見方は全く違うし、ドイツ人でも世代や育った地域、それぞれの個性で全く違うんでしょうね。でも実はヒットラーも選挙で選ばれたし、国民投票という手段を使ったことも確か。その意味で警告的な映画だと思う。


2016年07月02日(土曜日)

 (13:25) いつ通れるようになるんですか ? に対しては、「いや、もうテレビ局なんかが許可をもらって撮影しているよ.....」

 新市場の開場は11月07日で、それまではもっぱら撮影用ですか ? に対しては、「いや、引っ越しに使うんじゃない....」

 ははは、昨日ラジオ番組で豊洲・新豊洲当たりの話(ライトアップの)をしたので、「久しぶりに行ってみるか」と朝行ったら、結構2ヶ月くらいの間に大きく変わっていました。その時は忘れていましたが、晴海大橋とレインボーブリッジの間に「しんとよすばし」というのが出来ているのです。

 なので、昨日「晴海大橋のトップからレインボーが真ん前に見える」と言ったのはちょっと違う。しかし新しい橋は背が低く、レインボーは高いので、綺麗に見えることには間違いない。大体今は「しんとよすばし」に入ることは不可です。

 この新市場エリア、以前は入れないところが多かったが、今回行ったら結構入れるようになっていた。今の道路側から見た「しんとよすばし」は、左上の写真の通りなので、私が質問を投げかけた工事関係者の言う通り、確かにこれは「格好のロケ地・場」でしょう。格好のロケ地になっているそうです

 ここから新黎明橋を渡って、もう一つ大きな橋(勝ち鬨橋に並ぶ)を渡ると、今の築地市場の新橋側に出ます。そのまま行くと汐留めを経て虎ノ門ヒルズの下、そして溜池です。そして今日探索して分かったのは、新豊洲のマーケットに突き刺さるような形の2号線は、築地からは出来上がっている。

右が仲卸棟、左が小売棟  「まず引っ越しで使う」ね。そりゃそうだ。今の築地市場で使われている器機は、かなり大量で大きく、引っ越しは短時間で済ませなければならないので、容易なことでは出来ない。例えば今のマーケットでよく見掛ける大量のエンジン付きの台車(正式には「ターレットトラック」)にしろ、晴海通りを大挙して移動し、晴海大橋を渡って右に.......とはいかないでしょう。晴海通りはいつでも混んでいる。

新しい広場も出来るような  だから、11月7日の新市場稼働に間に合うように、その前数日で大移動を起こす。その時には、今の築地のマーケットの新橋側の角から新豊洲に道路を専用に開けて、そこは引っ越し用にする必要があるように思う。多分大移動です。テレビがこぞって取り上げそうな。それが11月の頭から徐々に。

 新市場は「魚」の方は外装はほぼ完成している。右上の写真の通りです。今は内装工事中で、我々が入れるのは基本的には左の小売棟でしょうね。え、温泉も出来るんでしたっけ。まあお台場の大江戸温泉は近いから、掘れば出るでしょしょう。まだ問題山積のようですが。

 歩いていて思ったのは、少なくとも出来てからしばらくは、とっても良い散歩コースになる、ということです。マーケットの建物の周囲にはまだ一杯空き地があって、そこで公園作りも行われている。盛り土などをして。お台場に接近すると、レインボーブリッジがとっても綺麗に見える場所(6街区が切れた台場方面)があるのですが、そこも公園になる。水があり、綺麗な橋があり、先には帆船が泊まっている。

 で、川沿いには綺麗な歩道がすべて敷設されている。なので、今の東京マラソンとは別に、「東京湾岸ハーフマラソン」なんてのも作っても面白いな..........と思いました。

築地に来たらこんな光景が  走ったり歩いたりしたらおなかが減った。なのでいつもお寿司では面白くないと、今回は思い出して黒川さんに寄って「花」をいただきました。ここの天ぷらは「山の上系」とも「天一系」とも違うと思うし、昔の職人メシとしての天ぷらの良さ(いい意味で)を残していると思う。綺麗になる前の。「朝から天ぷら」も良かったですよ。

 だって東京に朝から天ぷらをしているお店は多分ここしかない。「さっと食べてさっと帰るお客」が一杯。そりゃそうだ。彼等はまだ仕事中。「豊洲には行かない」とご主人。ちょっと怖いが、本当は良い人だと思う。うーん、「あさてん」ナイス。


2016年07月01日(金曜日)

 (05:25)放送の為にちょっと早起きして海外のニュースに目を通していたら、「ひょっとして西側の政治は女性の時代か。特にアングロサクソンでは.....英EU離脱のアフターショックで」と思いました。

 ボリス・ジョンソンが首相レースから離脱してABB(Anybody but Boris)は予想外に、そしてあっという間に実現。ジョンソンについて「裏切り者が裏切られた」などとニューヨーク・タイムズは手厳しいが、彼を裏切ったゴーブ司法相も同じく「裏切り者」の汚名が着せられ、ボリスほどには国民の間で人気もなく、どうも不利なようだ。形勢は。

 フランスの通信社AFPは「ゴーブ氏はジョンソン内閣で財務相を務めると目されていたが、ゴーブ氏の表明を受けて形勢は同じく30日に出馬を表明したテリーザ・メイ(Theresa May)内相の優勢へと大きく傾いた」と伝えている。

 テリーザ・メイ内相は日本でも知られ始めているが女性です。サッチャーほどの派手さや強さ(特に言葉の)はないが「手堅い」とされる。加えてジョンソンは首相レースからの離脱(彼はどこでも離脱だ...)を表明はしたが、「じゃレースでは誰を支援するか」を表明していない。

 彼はキャメロンと対立した離脱派だから、残留派のメイさんを押しそうもないが、メイさんは「目立たない残留派」だから、その可能性は残る。裏切ったゴーブを押さない可能性が高い。そしたらメイ保守党党首、メイ・イギリス首相の誕生だ。5月じゃなくて9月になるが

 一方の労働党は日本時間の今日にも新しい党首を求める動きが一段と強まりそうな形勢なのだが、コービン党首が仮に降りた、降ろされた場合に一番有力なのはアンジェラ・イーグルという方らしい。

 Angela は、ドイツのメルケル首相が持つ名前で、当然女性です。「 the former Labour spokeswoman for business」と英文の説明にある。あまりよく知らない。しかしもしそうなったら、英国では保守党でも労働党でも「女性党首」ということになる。スコットランドのスタージョンもよく知られたように女性。英二大政党の党首が同時に女性となるのは、イギリスでは初めてだそうだ。イギリスは女性政治家の国となる。

 大西洋をまたいでアメリカに目をやると、次の大統領にはヒラリー・クリントンが今は有力。なるほど、来年の1月にはアングロサクソンを代表する二つの国、つまりイギリスとアメリカで女性トップが国を治める....ということに。まあ今まで男性だらけだったから、いいかも。

 そして、日本の首都・東京では新知事はまたまた女性 ? 知りませんよ。立候補を表明した人に関しては、私の知っている限りでは近しい人の間ではあまり評判は良くない。しかし「対抗馬は誰か」「都民がどう考えるか」で決まります。

 あ、アメリカでは副大統領も女性になるかもね..........。ウォ.....てな感じで。ははは。



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