2016年03月31日(木曜日)

 (15:40)午後の早い時間は何も予定がなかったので結構野球に目をやっていたのですが、良い試合でしたね。結局は智辯がサヨナラでしたが、試合結果を分けたのはほんのちょっとしたことだったように思う。

 11回の裏。智辯の先頭打者がライトオーバーの大きな当たり。それを高松のライトが背走しながら、そして最初判別できないような形で好捕。球場がどよめく中でアウトが宣告され、あれで高松の選手達は「これは勝てるかも知れない」と思ったかも知れない。その後2アウトになって、そこから智辯にヒットが出た。確かセンター前だった。

 そして打者は智辯の村上。投手です。多分高松のピチャー浦は、「初球を気を付けねばならない」ということを忘れているように思えた。私はこの場面とっても高松にとって「危ない」と思っていた。ファインプレーである意味頭がちょっと白くなっていたように思える場面だったので。「危ない、危ない」と一人で呟いていた。

 そして第一球。やや外側だったがほぼ真ん中の球。多分村上君は待っていた。それを。1,2、3で振って、実に良い当たりがセンターへ。最初の打者のライトへの当たりよりははるかにまっ真に当たっていた。なのでセンターの頭上を越えた。

 智辯の走者の足は遅かった。はらはらするほど。だから、もしかしたらと思ったが、ツーアウトだったのが走者のホームイン成功の誘因となった。なぜなら直ぐには「センターには捕れない」とは判断できない打球だったので。ツーアウトだから走者は最初から走れた。

 それにしても、と思う。智辯は打って打って、あまり策を弄すると言うことがなかった。村上は5試合投げて3点しか失わなかった。これは立派でしょう。最後はサヨナラのツーベースも打った。つまり村上君の春の甲子園だった。

 でもあれも村上君が凄かった。読み勝ちかな。11回裏の最初の打球に対する自軍のファインプレーで浦君は、「はやく討ち取りたい」という気持ちがあったように思う。つまりストライクを取りたかった。ツーアウト1塁だけに、焦る必要はなかったとみていて思った。

 素晴らしく良い試合が多い春の選抜だった。2−1が多かった。それが全てナイスゲームだった。決勝戦も。実は高松を応援していた。だって県立ですからね。しかし試合はどちらにも勝たせたい展開。実に面白かった。


2016年03月30日(水曜日)

 (11:40)めっちゃ笑ったな。いろいろ。希有な組み合わせだったので。

 午前中に所用あってタクシーに乗ろうと思って手を上げたのです。接近してきた車を見たら、「あれ....リーフ」と思った。実際にリーフでした。あの特徴のあるお顔とお尻。「めちゃ珍しい」と思いました。

走れる距離が短すぎる  大阪では結構リーフは見るし、私の場合テレビ局の配車で朝のお迎えがリーフの事が多かったので、馴染みがある。しかし私は東京でタクシーとしてリーフに乗るのは初めて。早速運転手さんといろいろ話した。

 それによると東京にあるリーフ・タクシーは僅か5台だそうです。私が乗った帝都さんに2台、個人が2台。もう一台は葛飾の役所付きのものがあるそうな。超レアものに乗れたことになる。

 面白かったな。なにせ初代のリーフだそうで、「通常では一回のフル充電で100キロしか走りません...」と運転手さん。「場合によっては80キロのケースも」(特に冬)とも。MIRAIもいろいろ不自由だが、リーフの運行可能距離は突出して少ないな、と思いました。運転手さんが「私の前任者は首都高で2回の停止を経験しています」と恐ろしい話。直ちにレッカー車派遣だったそうな。帝都さんだったら会社保有のレッカー車がある。

 私も興味があったのでインジケーターを見せてもらったのです。そしたら「残り49キロ」と出ていた。もうそろそろ充電に行こうと思っていたのです.....と。「え、半分使った段階でもう充電の心配ですか」と私。走行距離は58キロだった。

 「でもいろいろ面白い事がある」と運転手さん。日産の人が選んで乗ってきてくれて、「この機能は俺が付けた.....」とか話すんですよ、と。次の新しいリーフは350キロ走るから....とも言ってくれていると。

ハンドルの先に残り49キロと  初代のリーフの公表走行距離は160キロだったそうな。しかし実際には100キロに行くかどうか。MIRAIも公表は650だが、最近は使用状況や道路状況ではその半分しか走らない。6掛け、7掛けが普通にしても、「100キロじゃまずいだろう」と思いました。

 そうこう話しているうちに、「お客さんは伊藤.......さんですか」と。朝からずっとTBSラジオをよく聞いている方だそうで、「声で、あれと思いました....」と。ははは。おまけに「俺は諏訪だ」と言ったら「私は塩尻です」と。諏訪のちょっと先です。面白かった。

 「この週末は御柱で諏訪なんだよ」と言ったら、「そうですよね、今年は」と。面白かったな。あそうそう、今のところ東京のリーフタクシーは昼しかやっていない、という。「夜はとても怖くて....」と。


2016年03月30日(水曜日)

 (05:40)昨日のハイライトはこの3枚かな。言わずもがなの六義園です。桜ばかりでなく、園内も春の暖かい日差しの中で絵のように綺麗でした。

今年も綺麗に咲いた枝垂れ一本桜の大木

園内も足が止まる綺麗だ。静けさの中で

ややお池のサイドから見た枝垂れZAKURA


2016年03月28日(月曜日)

 (09:40)それにしても.....と思う。名前にあれだけこだわったのだから、重要役員の二人、少なくとも一人は維新の会が取るのだろうと思ったら、3人いる副代表の一人に江田さんを送っただけ。つまり、「党名」という名前の変更にはこだわったが、党運営では「おまかせした」に過ぎなかった。

 だって、代表、副代表3人のうちの二人、幹事長、政調会長、国対委員長、選対委員長を見たら全部、旧民主党の代議士。あれ「維新の党はどこに行ったの」という印象。名前を捨てても重要役職の一つくらい取るなら「合併」と言えなくもないが、これじゃね。銀行合併だって基本は役員は半数ずつです。

 どちらを優先すべきか。普通は逆。名を捨てて実を取るのが。しかも取った新しい党名は、直ちには台湾の民進党を想起させる。ネットで調べても、約半数は台湾のそれに到着する。新しい党のどれがHPだろうと調べても、なかなか分からない。やっとたどり着いたらちょっと寒いHPだった。

 綱領を調べようとしても、上段にはない。どうしたんだろうと見たらHPの一番下にあり、進むとなんと5項目しかない。これでは具体的な問題が生じたときにどう対処すべきかは不明です。いかようにも理解できる。

 あれだけ話し合った割りにはこの中味の薄さ。党名という形式を一生懸命世論調査などをしたけれど、中味についてはどうでも良かったということでしょう。合併を引っ張りながら今回役員を辞退した松野さんのやり方も「どうだろう」と思う。

 今朝の新聞の扱いも小さいし、世論調査をしても国民の期待は低い。そりゃそうだと思う。名前だけ変えても「何をする政党なのか」分からないし、民主党政権の3年半の混乱も記憶に鮮明で、「そこからどう変わったのか」が不明。

 HPの作りが拙劣だとか、そういう技術的なことは仕方が無い部分がある。スタート直後ですから。しかしあの5項目の綱領をどうにかして欲しい。判断基準がない。岡田さんは「ラストチャンスだ」と意味不明なことを言っている。むしろ、「これから時間をかけて政権を取れる党になる」と言うべきではないか。だって再建には時間がかかる。

 今の自民党を見ていると「緩い口」が目立つ。おごりを戒めていたのに、最近は大臣が答弁を間違えたりするなど信じられない。政権選択ができないような日本の政治状況が、与党のおごりを生んでいるように思う。

 そういう意味では民進党の責任は重し。しかし今のままでは心許ない。党名で世論調査する暇があったら、党の中味をどうするのかしっかり、時間をかけて議論し、党の基本方針をしっかりさせなければならない。

 でなければ今までも出ては消えていった「新党」の三の舞になってしまう。本当にしっかりして欲しい。


2016年03月27日(日曜日)

 (09:40)いよ、送って頂きました。ナイス。ありがとうございました。木曜日に諏訪で講演して、一つの話題は当然「地域再生」。その流れの中で終わった後の懇親会で諏訪の銘酒 真澄の社長さんと雑談していた。

スパークリング日本酒  私がちょっと思いついて、「スパークリングの日本酒を作って下さいよ....」と言ったら、待ってましたとばかりに「もううちは作っていますよ.....」と。その繋がりで、「じゃ、送りますよ」と言って頂いた。それが昨日到着。おいしそう。

 真澄は昨日実施された諏訪5蔵飲み比べのメンバーで、私もよく頂く美味しい日本酒を造っておられる。しかしスパークリングな日本酒を飲めるとは望外です。

乃木神社前の枝垂れ桜  感心したのはこの社長さん、宮坂さんとおっしゃるのですが、ジーパンとジャケットという出で立ちで講演会にいらっした。ナイス。私も今年は諏訪は御柱祭なので、はっぴ姿で講演したのですが、気持ちが通じる面があった。私が一つの諏訪の地域再生で提案したのは、「もっと諏訪の人が遊ぶ」ということ。宮坂さんのアタイア感覚には大いに賛成です。

 ところで昨日も今日も朝に桜の咲き具合を見に見回りをしましたが(ランニングしながら)、まだまだですね。私は今の桜を「ごまピング塩頭の桜」と呼んでいる。だって「ごま塩頭」じゃちょっと失礼じゃないですか。それよりはピンク塩に近い。

 それにしても、桜の木もそうですが樹木とは凄いなと思いました。桜の木の開花以降の動きは今年は鈍い。寒いからですが、今までの統計だと開花から満開まで4日から12日の間隔があるそうな。それだけ木々は感受性が高いと言うこと。温度を感じ、光を感じ、そして恐らく湿度も感じている。

まずは5分を越えた代々木公園の一本の桜  最近知って面白いと思ったのは、そもそも動物が得ている視聴感覚は、木々の光合成の能力から遺伝子混合の中から生まれたと言うこと。地球の歴史の中のどこかで偶然それが起きて、今の我々にまで到達している。

 桜の開花の状況からそこまで考える必要は無いのですが、つい考えてしまいますよね。それはそうと、「今桜はどこが綺麗か」と問われれれば、私が見た範囲では外務省の角っこと今朝見た代々木公園かな。あとはまだまだごまピンク塩頭です。しかし明後日にはナイスになると思う。


2016年03月26日(土曜日)

 (13:40)今朝の日経朝刊だけでなく、ここに来て毎日新聞なども同趣旨の記事を載せ始めたので、シャープと鴻海の交渉はシャープに不利な形で見直して月内決着という筋書きのようです。

 毎日新聞は「経営再建中のシャープは25日、台湾の電子機器受託製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資額を当初の4890億円より1000億円減らすことを受け入れる方針を固めた。30日にシャープ、鴻海双方で臨時取締役会を開いて決議し、31日に買収契約を結ぶ方向。4月2日に鴻海の郭台銘会長らが記者会見して発表する予定」と短く報じている。でもぎりぎりですがな。

 4890億円から1000億減らすって、率にして20%以上ですから、シャープにとってはかなり不利に改訂された。それで大丈夫かという気もするし、よく見るとその他の条件でもシャープに不利になっている。やはり偶発債務を契約締結の最終段階で出したのが「高くついた」ということだと思う。「足下を見て下さい」と言わんばかりの発表だった。あれでは鴻海は怒る。

 今回の買収劇で良く分からないのは、「ではシャープはこれから何を作るの」ということ。それがはっきりしない。製品の名前は直ちには浮かんでこない。結局部材を作る会社になるということかも知れない。

 最近、日本の家電メーカーやテレビ業界の人と話していて意外に思うことは、「4Kとか8Kとか言っているけど、日本にはまともにテレビを作る会社がなくなっているんですよ」「それが心配」という。確かに。

 別にテレビを作る会社がなければ日本経済が立ちゆかないということはないでしょうが、しかしシャープのようにテレビで売った会社がそのテレビで行き詰まったまま代替商品も出せずに存在感の薄い会社になるのはすこぶる残念です。

 何回も同社の財務部にはお伺いして、「この人は鋭いな」と思った人もいただけに、結局そうした力が結集しなかったということか。「亀山モデル」が成功しすぎて、それが慢心を生んでしまったんでしょうかね。

 頼りにした鴻海にも「半身」になられてしまったシャープ。自ら大きな改革をし、製品も革新して、再び存在感のある会社になって欲しい。


2016年03月25日(金曜日)

 (20:40)今日はどえらく忙しい日で、朝から一日に3本も番組があったのですが、3本目を終えたところで赤坂5丁目交番前を通ったら、赤坂通りが日枝神社の方向に完全に封鎖状態。凄まじい数の警察車両や消防車、関係車両。

道路封鎖的パトカーの止め方  なんだかマンションの一室(消防無線が盛んに701と言っていました)で火事があったとかで、それにしては凄まじい数の関係車両だなと思いました。なので周辺も大渋滞。人も車も。私もそれに巻き込まれた。

 ただしちょっと観察したら面白い事が分かった。一つはパトカーの止め方。道のど真ん中に斜めに止める。そりゃ一台で道路を封鎖しようとしたらその手の止め方になる。赤坂通りも一発で車両進入禁止状態です。

 写真は分かりやすいので一つ溜池サイドの通りで見掛けたパトカーの止め方ですが、今後こういう止め方のパトカーがあったら「大事だ」と考えれば良いんでしょうね。しかしマンションの上階の火事は制御が大変でしょうね。

 ところで昨日今日の新聞記事では、日経の『「ポスト習」憶測の春』が面白かったな。李克強が汗だくで演説してきてもニコリともせず、拍手もしない習近平。権力構造は固まったかのように見えて、「いやそうでもない」とこの記事。

 それにしても中国は予測が難しい国です。とにかく上の権力闘争の展開などなかなか見えてこない。その上に情報統制している。最近はちょっと政府にもの申すだけでも逮捕されたり連れ去られたり。

 でも一つはっきりしているのは、相当無理な体制になってきているということです。無理でも北朝鮮のように体制維持が出来る国もある。しかし北朝鮮よりは中国の方が多様でしょう。どこまでそれを抑えていられるか...。


2016年03月24日(木曜日)

 (13:40)そりゃ、世界の主要都市の地下鉄一本ごとに日本人数人は乗っているでしょうね。日本の世界的スタンディングを考えれば。亡くなられた方には本当にお気の毒です。

 それにしても、僅かな望みがあるとすれば、今回の事件でISのテロリスト達が「お互いをあまり信頼してはいない」ということがわかったということでしょう。4日前に逮捕されたアブデスラム容疑者(パリテロ実行犯)が「いずれ自分達の事を話すだろう」と焦って、今回の犯人達が事件を起こした可能性が高い。

 パリの事件に比べて準備不足は明らかで、「逮捕されてしまう前に....」と、お互いに信頼できる兄弟とかで事件を起こしたと思われる。パリの事件でもそうですが、夫婦とか、兄弟とか、つまりごく原始的な繋がりの中でテロリストは事件を起こしている。これは他の諸国のテロリストとちょっと違う。

 ISはイラク、シリアではかなり追い詰められている、と言われる。その分、存在感を示すために人的繋がりがあり、世界で存在感を示せる欧州主要都市での犯行に出ている印象が強い。

 としたら、この手の犯行は残念ながら今後も発生すると考えるのが自然です。とっても残念ですが。今回の空港もそうですが、搭乗のチェック前の時点での事件。だれでもが「そこまでは行ける」という場所で。それはとっても抑止が難しい。

 それで以前、成田空港で空港に入る時点で車両チェックなどをしていたのを思い出しました。もしかしたら、あれの復活があるかもしれない。世界的に。やはり空港とか駅とか、それに地下鉄などの乗り物場には人が集まる。

 テロリスト達が狙うのはそういう人が集まる場所です。残酷な話ですが、彼等にとっては被害が大きい方が良い。それが狙いですから。しかし社会はそれを抑止しなければならない。「これ」という秘策があるわけではないのですが、細かいところに気を付けて、テロリストがなかなか入り込めない空気を醸成することが必要なように思います。


2016年03月23日(水曜日)

 (23:40)いいね、いいね。今日の相撲では白鵬と勢の勝ち方が似ている。相撲らしく強くて、速くて、低くて一途で、そして安定している。白鵬に負けた稀勢の里。車の中で応援していたのですが、あっけない負け。残した言葉が「自分を信じて最後まで」と。明日が重要。頑張れ稀勢の里。

 念願だった甲府の水素ステーションを初訪問。ははは、時間、残り燃料でギリギリでした。午後5時クローズですが、ステーションに滑り込んだのは午後4時50分過ぎ。その時に残っていた水素は、「34キロ分」。ははは。間に合わなかったら、近くで宿泊するしかなかった。当然ながら東京には戻れないし。

 そういう意味ではMIRAI は際どい乗り物です。そんなにぎりぎりになったのは新宿と高井戸の間がノロノロ渋滞運転になったため。これは自分ではどうしようもない。しかし間に合って良かった。

立派なステーションでした  甲府に水素ステーションが出来たので、日本のど真ん中での動きが楽になった。今日燃料が厳しくなったのは、既に「残り150キロ分」しかなかったのに、134キロ先の甲府水素ステーションを目指したため。「十分に行ける」と判断したのだが、渋滞が余計だった。

 甲府のステーションでは、私もカメラでステーションを撮影したが、向こうも「写真に撮って良いですか」と。ははは。先日電話したときは、「まだ一日に2〜3台」と言っていましたから、今でもそれよりちょっと多いくらいでしょう。客は珍しい。

 先月の22日がオープンらしいので、これからです。夏の行楽客、別荘族など。フェースブックに写真を載せたら、「次は仙台ですね」と。その通りで、仙台の他に山形とか、青森にもう一つ出来れば、東北にも行ける車になる。

 と言うわけで、今は諏訪。寒いで諏訪。ははは。車で聞いた天気予報では「霜」とか「雪」という単語が。明日は講演で、終わったら直ぐに東京に戻らないと。諏訪の方々にはMIRAI は初披露です。


2016年03月23日(水曜日)

 (20:40)今日聞いた面白い話。それは日本は「床屋」まで輸出し始めた、と。

 馴染みの床屋さんに行ったのです。話していたら、「あれ、伊藤さん、知らないんですか」と。「二つも日本の床屋さんがベトナムに進出しているんです」と大将が。南のホーチミンに2014年に進出した「銀座マツナガ」と、昨年ハノイに出来たヘアサロン大野。知りませんでした。

 でも考えたら「確かに」と。商機はあると思う。私もベトナムで目撃しているのですが、彼の国では「散髪は路上で」が普通です。ばたばたと切った髪の毛が道路に落ちる。それが普通なので、ベトナムの人はそれを気にもとめない。

 さすがに女性はどこかきちんとしたところでやっているのでしょうが、男はそれが一般的。話によると、両方の比較的名前の通った日本の床屋さんチェーンは、「2万以上はいる日本人駐在員」を当初顧客ターゲットに据えたらしい。ベトナムから帰ってきた日本の駐在員が「道路で髪を切ってもらうのはちょっと。恥ずかしかった」と言ったことにヒントを得たらしい。

 しかし今では現地の比較的裕福な層にも顧客は拡大。土日など「めちゃ忙しい」という状態らしい。路上の散発に比べて、そりゃ丁寧だし、ベトナム人の中にも「日本式」を喜ぶ人も多いのではないか、と思う。

 どちらも「最初は日本人を二〜三人派遣し、そして現地の人達、主に若い人を教育した」らしい。今でも日本人は少数残っているのですが、私が知る範囲でもベトナム人とミャンマー人はめちゃ手先が器用。なので、直ぐに仕事を覚えるのだそうです。そしたらもう店は回る。多分人件費は安い。

 ちょっと興味があって調べたら、為替レートは「1円=約200ドン」です。つまりベトナムの物価はまず0を二つ取って、2で割れば円貨が出る。ネットなどで価格表を見たら、ちょと安め。

 世界を見るとアメリカもそうですが、「床屋の経営者はイタリア系」が圧倒的に多い。私もニューヨークに居るときはイタリアンにやってもらった。しかしはっきり言って雑です。ですから、日本仕込みのきめ細かい散髪サービスはベトナム以外でも予想以上にニーズがあるかも、と思いました。

 この連休中にちょっくらベトナムに行く予定ですが、機会があったら見てこようかな。ははは。


2016年03月22日(火曜日)

 (20:40)うーん、焼き魚、なんでも良いんですよ「秋刀魚」でも。とにかく焼き魚をこのお皿の上に乗せて、そして徐々に食べていって.....骨を確認する。二重に。

秋刀魚専用....  ははは、面白いでしょ。このお皿。西麻布の人は今、焼き物中心の世界にある。自分でデザインして焼いて、それを店で使い、そして「欲しい」という人に多少分けて....。

 で私が今日もらったのは「失敗作」だそうで、でも面白いじゃないですか。だから、今日たまたま行った味吟のいなり寿司10個と交換でいただいた。味吟のおいなりさんは本当に美味しい。そのお寿司の代わりにもらったこの皿はいろいろに使えそうだ。Thanks

 ところで今日は都内をいろいろ移動したので、あちこちで桜を目にしました。まだ開花直後なのでムラがあって。でもちょっと花が多目に付いた木と枝の下、例えば代々木公園ではもう宴会が始まっていて、「これから2週間はこれだな」と思いました。

池の上で綺麗に咲いていました  靖国神社にも行きましたが、標準木の当たりはまだ桜の花が少ないという意味で駄目ですが、奥の御池の方には一本既にかなり開花が進んだ木があって、そこではベンチでかなりの人が咲いた花を観賞していました。なかなか良かった。

 あ、FBの友達の方々には紹介したのですが、今朝ウォール・ストリート・ジャーナルに「Cherry Blossom: Share Your ‘Sakura’ Pictures #WSJsakura」というサイトを発見しました。基本的に経済紙の同紙が「桜のウェブサイト」を作るとは面白い。「#WSJsakura」のハッシュタグでインスタグラムとツィッターに対応し、別途ライン(Line)にも対応すると。やり方は

  1. Take pictures featuring cherry blossoms.
  2. Share the photos on Instagram or Twitter with hashtag #WSJsakura.
  3. Include your name, date, and the location you took the photo in the text.
  4. We will create a special post featuring the best photos provided by the readers.
 私は多くの方が桜の写真を撮っているのを見て、いつも思っているのです。「その写真、何人の方が見るのですか? 公開しないともったいない」と。そのままスマホやカメラの中にお蔵入りしてしまうのも多いはずです。

 だとしたらウォール・ストリート・ジャーナルを借りるなり何らかの形でパブリッシュしてしまった方が面白いように思う。


2016年03月21日(月曜日)

 (23:40)この週末にとっても気になったニュースと言えば、「鴻海、シャープ出資減額の意向…再建先行き懸念」(読売新聞)かな。ちっともまとまらないな....と気になっていたらこのニュースですから。

 シャープは既に産業革新機構との話し合いのパイプを切っている。シャープが鴻海を選んだ段階で。ということは「鴻海次第」となっているが、この読売新聞の記事によれば「台湾の鴻海ホンハイ精密工業が、経営再建中のシャープを買収する際の出資額を、当初予定の4890億円から減額する意向を伝えたことが明らかになった」と驚くべきニュース。

 やっぱしあの偶発債務の契約締結直前での開示が響いたのかと思ったら、今になって「加えて業績の先行きも不安視しているため」と同紙。それはないでしょって感じですね。さらにこの短い記事には以下のような驚くべき事が書いてある。

  1. 鴻海は、シャープが新たに発行する普通株式を1株あたり118円で買い取る計画だったが、関係者によると、価格を下げる意向
  2. シャープは買収契約の締結に向けて鴻海と交渉を進めるが、鴻海の出資額は1〜2割程度の減額になるとの見方もある
  3. 鴻海は買収前にシャープに支払う予定だった前払い金1000億円も、減額した上で第三者に預けることも視野に入れている
 ちょっとちょっとという感じ。二の舞か、と。シャープは前回も同じように鴻海に振り回されている。結局前回も話しは進まなかった。確かにシャープも契約直前になって偶発債務を出してくるなど、「おかしい」と言うところはある。

 しかし3月末が接近する中で、シャープの経営は鴻海からの資金が来なければあまり良くない状態になる。それが心配だな。


2016年03月18日(金曜日)

 (14:40)日本のマーケットは円が高値で110円台に進み、株が連続下げになって「ミニ危機」の様相。しかし昨日のニューヨーク市場のVIX指数を見ると14.44で、最近私が目にした中では一番低い。つまりそれは今のアメリカ市場では「リスクアバース意識」が低下し、どちらかと言えばリスクテークに進んでいると言うこと。全て順調とばかりに。

 この違いはなぜ生ずるのか。一方が「ミニ危機」で、一方が「順調」。欧州もマーケットが悪い。ECBはユーロ安を望んでいるが、ユーロは対ドルを中心にむしろ高い。そしてドイツなどの株は安い。繰り返すが、日本もそうです。日銀の希望にも関わらず、円は高くなり、東京の株は安い。

 今朝の放送で、「朝起きてマーケットを見た時に、アメリカが勝った気がした」と言ったのはその意味です。アメリカの中央銀行は結構望み通りにマーケットを動かせている。原油相場も高くなってきた。インフレ率は目標に接近。だからVIX指数が低い。

 対してBOJとECBは最近「何をやっても意図することが出来ない」という状況が続いている。そしてその「意図することが出来ない」という状況は、ともにマイナス金利政策を導入した頃から始まり、そして顕著になってきた。

 量的金融緩和を打ち出していた時点では、日銀もECBも「金融政策には効力がある」と胸をはれた。政治に対してもマーケットに対しても。しかし今は「自慢できるものがない」状況。「もしやらなかったら、もっと酷くなっていた」という見方は出来る。しかしどう見ても、マイナス金利を行っているECBと日銀には「今は誇れるものがない」状況が生まれている。

 WSJのこの記事も私と同じような考え方をしているようですが、一つあるのはそれが本当かどうかは別にして、「この二つの中銀にはもう手持ちがないんじゃないのか」というイメージがマーケットで浸透し始めている、と言える。FRBは金利を少なくとも一回上げており、そこからの「下げ余地」がある。プラス圏内で。

 しかしECBと日銀には「マイナス幅を拡大する」ということでしか、「より一段の緩和」が出来ない状態。今私は「緩和」と書いたが、本当にマイナス金利の拡大が「緩和」として機能するかどうかも怪しい。これはもう繰り返し書いている。肝心の企業への貸し出しは伸びていない。

 マイナス金利を進めるほど、各国通貨(円やユーロ)が高くなる理由は分かるような気がする。なぜなら、「マイナス金利を進めても進めても、当該国の物価環境は改善しない、つまりデフレ環境から出られない」となると、「デフレ国の通貨は通常上昇する」という経済の常識が適用されることになる。時間の経過とともに。

 少なくとも、物価情勢を見ても出口戦略を発動しているアメリカが一番目標に接近している。つまり相対的だが、デフレから遠い。だとしたらドル安になるのは頷ける。なぜならそこには物価の上昇がある。ということは日本や欧州がやらねばならないことは明らかだ。

 それは金融政策の深掘りで通貨安、株高、物価環境のデフレ脱却をもたらそうとするのは間違いだ、と気付く必要があるということだ。昨日、今日と強くそう思う。金融以外で「デフレ状況の脱却」を目指す必要がある。


2016年03月17日(木曜日)

 (05:40)ニューヨークの株価(ダウで見て)は年初来高値で終わり、アメリカの短期から長期の広いレンジの金利は低下し、石油と金の相場が上昇し、そしてドルは対円、対ユーロで下落した........というのがFOMCを受けたマーケットの反応(引け)でした。

 今この文章を書いている時点のドル・円相場は112円台の50〜60銭。仮に「日銀の意向」と「FOMCの決定」のどちらが為替市場に影響力を及ぼしているかと問えば、「FOMCの決定の方に影響力」と判断せざるを得ない。つまりFRBの勝ち。株価の動きもダウが年初来高値とアメリカにフェーバー。

 むろん両方の、そしてECBの金融政策の方向性は「The stance of monetary policy remains accommodative」(FOMC声明)で一致しているが、その中でECBと日銀は「緩和の強化」の方向にあり、FRBは

 「基本的には出口戦略の中」
 「しかし、今はその戦略をペースダウンしつつある」

 という状況の中にある。これは世界の資産価格(株、商品、不動産など)については明確にフェーバー。実際にマーケットはその方向に動いた。金も石油も高い。

 しかし為替の「ドル安」は複雑なインパクトを各国のマーケットに与える。ユーロも円も対ドルで上昇。ドル・円には今後「円が高くなりやすい状況」が生まれる。この為替の動き(ドル安)は日本にとってアンフェーバーだ。日本の株価がこの点をどう評価するのか。

 今回のFOMC声明でもっとも注目されるのは「global economic and financial developments」が2度も登場したことだ。最初は「global economic and financial developmentsにも関わらず、アメリカの経済活動はまずまずのペースで拡大してきた」という冒頭の部分。

 次は第二パラで「アメリカの経済活動はまずまずのペースで拡大し、労働関係指標は引き続き改善する」と楽観論を述べた後に、「しかしながら global economic and financial developments が引き続き(米金融政策にとって)リスクになっている」という形で。

 FOMC声明に「海外の経済・金融情勢」が繰り返し登場したことはないと思う。筆者は直ぐには思い出せない。FRBはアメリカの、アメリカの為の中央銀行なので。しかし「FRBはいままでより世界を気にせざるを得なくなった」と理解できる

 そうした判断も、「The Committee expects that economic conditions will evolve in a manner that will warrant only gradual increases in the federal funds rate」という後の文章に繋がっている。つまり「FOMCは、FF金利の本当にゆっくりした上げを正当化する経済環境を予想している」という判断だ。

 どの程度ゆっくりか。昨年12月のFOMCでは「2016年の利上げ回数として4回」を見込んでいた。しかし3ヶ月後の今の時点では「年内2回」がせいぜいという判断だ。ではいつか。可能性が高いのは6月と、もう一回は9月か12月。これはイエレン議長の記者会見やその後のFRBの文書で明らかになった。

 重要のは、FOMCの見方のマーケットの見方への「接近」、むしろ「一致」といえる現象です。今やFOMCとマーケットは本の同じページを読んでいると言える。これはマーケットにとって非常に安心できることです。

 今回の決定には一人反対している。彼は Esther L. Georgeで、反対理由は「 who preferred at this meeting to raise the target range for the federal funds rate to 1/2 to 3/4 percent」。つまり彼は0.25%の今回での利上げを主張した。しかし議長を含む残る委員は「据え置き」だった。

 もっともアメリカ経済に対する基本的なFOMCの認識は強いし、米労働省が16日発表した2月の消費者物価指数(1982〜84年=100)は、季節調整済みでコアについては前年同月比で2.3%上昇した。上昇率は2012年5月以来3年9カ月ぶりの高水準。

 ということは、「global economic and financial developments」が落ち着けば、「指標次第」のFOMC政策は、「2016年で3回の利上げ」として顕現化するかも知れない、ということだ。

 ダウの引値は、17325.76ドルで、これは前日引値比で +74.23ドル。最近はダウの上昇持続が目立つ。


Release Date: March 16, 2016

Information received since the Federal Open Market Committee met in January suggests that economic activity has been expanding at a moderate pace despite the global economic and financial developments of recent months. Household spending has been increasing at a moderate rate, and the housing sector has improved further; however, business fixed investment and net exports have been soft. A range of recent indicators, including strong job gains, points to additional strengthening of the labor market. Inflation picked up in recent months; however, it continued to run below the Committee's 2 percent longer-run objective, partly reflecting declines in energy prices and in prices of non-energy imports. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed, on balance, in recent months.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee currently expects that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace and labor market indicators will continue to strengthen. However, global economic and financial developments continue to pose risks. Inflation is expected to remain low in the near term, in part because of earlier declines in energy prices, but to rise to 2 percent over the medium term as the transitory effects of declines in energy and import prices dissipate and the labor market strengthens further. The Committee continues to monitor inflation developments closely.

Against this backdrop, the Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 1/4 to 1/2 percent. The stance of monetary policy remains accommodative, thereby supporting further improvement in labor market conditions and a return to 2 percent inflation.

In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its objectives of maximum employment and 2 percent inflation. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments. In light of the current shortfall of inflation from 2 percent, the Committee will carefully monitor actual and expected progress toward its inflation goal. The Committee expects that economic conditions will evolve in a manner that will warrant only gradual increases in the federal funds rate; the federal funds rate is likely to remain, for some time, below levels that are expected to prevail in the longer run. However, the actual path of the federal funds rate will depend on the economic outlook as informed by incoming data.

The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction, and it anticipates doing so until normalization of the level of the federal funds rate is well under way. This policy, by keeping the Committee's holdings of longer-term securities at sizable levels, should help maintain accommodative financial conditions.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Janet L. Yellen, Chair; William C. Dudley, Vice Chairman; Lael Brainard; James Bullard; Stanley Fischer; Loretta J. Mester; Jerome H. Powell; Eric Rosengren; and Daniel K. Tarullo. Voting against the action was Esther L. George, who preferred at this meeting to raise the target range for the federal funds rate to 1/2 to 3/4 percent.


2016年03月16日(水曜日)

 (22:40)やっぱりルビオさんは撤退ですか。本拠地(フロリダ州)で大敗したのだから、確かにもう残れない。しかしまだ共和党はトランプに2人が挑戦する構図。言ってみれば3すくみ。

 私が注目していたのは、「トランプの得票率がどこかの州で50%を超えるか」でした。いままでは4人でレースをしていたのだから、クリントンが勝つ州では確実に50%(なぜなら基本二人レースなので)を取るのに対して、共和党の勝者が50%をなかなか取れないのは分かる。

 しかし私は、もし共和党の支持者の中でトランプが一人で50%の得票率を取るなら、「ホントに彼は強いんだ、党員に支持されている」と判断しようと考えていた。しかし私の記憶ではまだトランプは予備選での得票率でどの州でも50%を超えたケースはない。かつ、予備選では強いが党員集会では弱いという傾向がある。

 今回の結果を見ると、フロリダが一番強くて46%(なのでルビオ撤退は必然でしょう)。しかしノールカロライナ、ミズーリ(まだ勝者未定)、イリノイあたりは40%前後。トランプの勝利の得票率は、いままでもほぼこの辺です。

 だから私は前から言っているのですが、「1対1」になったときの彼の強さは証明されていない。4人で争っても、3人で争ってもトランプが50%を超える得票率を上げるなら、それは本当に強いと思うのですが。

 共和党の中で「1対1」の状況を作るためには、ルビオが撤退した後に、さらにケーシックかクルーズが降りるしかない。しかしケーシックがオハイオで勝ったので、それはしばらくない。さらにクルーズは代議員の獲得数では2位だし、トランプにそれほど酷く離されているわけではない。ケーシックもクルーズも粘るでしょう。

 私が「1対1」で勝負したときのトランプの強さに興味があるのは、「どちらにせよ本戦はそうなる」からです。むろんその場合はトランプが共和党の指名を勝ち取ったとき。しかし共和党の中での「1対1」の強さを先に見ておきたかった。

 この「1対1」というのは、ある意味「トランプ的非継続性 対 継続性」の戦いのような気がするのです。それは共和党の、もしかしたら実現するかも知れない「トランプ 対 クルーズ」でもある程度そうです。クルーズが進化論を信じていなくても。

 確かにクリントンにある「継続性の要素」は、彼女の弱味の一つでもある。彼女が大統領になれば、アメリカ人にも我々にもオバマ以外には最近の大統領はブッシュ、クリントン、ブッシュ、クリントンの繰り返し。これは「面白くない」と私も思う。多分彼女の性格の問題もあるが、多くのアメリカ人も「そんなのなし」と思っていると思う。

 しかし一方で、では「トランプ的な非継続性がとっても良い」と思っている人の割合は、共和党の中でもまだ5割を超えてはいないと思うのです。だから50%を超えない、と。善し悪しの問題ではなく、それを見て見たいのです。しかし今の情勢だとまだまだ共和党の争いは「トランプ 対 その他2」で続きそう。

 まだトランプは必要な代議員の半分ちょっとしか得ていない。そういう意味では残ったクルーズとケーシックの今後の健闘次第の面がある。しかしまだまだトランプはテフロン(傷が付きにくい)なので、トランプが党大会を前にクリンチしてしまう可能性は5割以上ある。

 ところで今日の夜見たテレビでは、「爆買い」したのワタシですは最高に面白かったな。中国人の本音も出ているし、何よりも出てくる「リリー」というバツイチ女性(両親と子供と住む)がいい味を出していた。ははは、中国人感が変わったな。

 「高級品→日用品」への流れの変化もよく出ていたし、中国の人々が日本製品の「安心・安全」にいかに信頼感を寄せているかも確認出来た。化粧品、洗剤.....サプリメントなどなど。

 以前NHKかなにかで番組を一緒に作った増田浩さんともう一人のディレクターさんの作品でしたが、面白かった。多分再放送がありますので、見逃した方はそれをご覧下さい。おもろいですよ。


2016年03月15日(火曜日)

 (22:40)結局「ディープマインド(アルファ碁)4勝ー1勝イ・セドル9段」ですか。前者、つまりAIの圧勝。イ9段は始まる前は「60%の確率で勝てる」というイメージを持っていたようですが、結果は完敗。

 しかし私はずっと思っているのです。「勝ち負けの問題じゃないだろう」と。これは「いま世界は」でも申し上げた。第四戦でイさんが勝ったことにとってもスタジオで喜んでいた人がいたので。

 今回のディープマインドの勝ちが、チェスで最強プロに勝ったディープブルー、アメリカのクイズ番組でチャンピオン2人に勝ったワトソン(ともにIBM)とはまた違った意味があるものだ、ということは分かっています。超複雑な碁ですから。自己学習もあったし、パターン認識もあった。しかし「勝った負けた」で終わってはいけない。

 そもそも、AIがかなりの分野で「人間を上回る能力を持つ」ことはかねて予想されていたし、そうなってきている。本体の処理能力が大きく上がったのに加えて、ネットワークの土管が太くなり、かつクラウドが瞬時に、かつふんだんに使えるようになっている。そのデータベースは膨大です。AIサイドの能力が劇的に上がることは分かっていた。その通りディープマインドは勝った。

 そこで重要なのは、「どうやって人間にとってAIを価値のある存在にするか」です。「AIと人間の競争」には、少なくとも私には意味がないように見える。人間にとってAIは、利用してこそ価値がある。

 クイズやゲームなどでAIが勝ちをあげやすいのは、それが情報として限りなく公開されているからだと思う。ありとあらゆるデータの入力が可能で、さらにディープマインドはIBMのワトソンまでになかった新しい解析手段も使っている。しかしこの3コンピューターとも「おおっぴらに大量に公開された情報」で結果を出している。

 しかし人間の社会では「隠されり、意図されていない情報」が山ほどあって、それらをAIが取り込むのはまだまだ難しいプロセスを辿らなければならないと思う。であるが故に、筆者は、AIが最初に役立ってくれるのは医療などの分野だと思っている。なぜなら「直りたい人が進んで情報を公開する」分野なので、AIが扱いやすい。

 それに関しては、IBMもグーグルもその手のことを言っている。AIが最初に威力を発揮するのは医療だと。この分野で人間が支払うマネーは膨大なものだし、国家も予算のかなりの部分をそれに割り振っている。つまり医療は商売になりやすい。

 加えて医療の世界は凄くセグメント化されている。医者にはそれぞれ専門があり、加えてその中でも各お医者さんで「ここには詳しいが、その他は分からない」という状況にある。難病の患者がまず悩むのは、「どの医者にかかるか」です。医療は入り口からして難しい。しかし患者のデータはかなり客観的に取れる。患者が治りたいので。

 かつ全ての医者が医療の最新知識を常に保持・共有しているわけではない。なのでAIが総合的、かつ最新の医療知識を常にアップデートしていて、その力を借りることが出来れば、患者としては「この医者は大丈夫か」と心配しなくて良くなる。

 むろんホーキング博士のように「AIがいつか人間を支配してしまう」と懸念している人もいるし、その危険性がないわけではない。であるが故に、「勝ち負け」ではなく今から「どうやってAIを有効に使うか」を考えておくべきだし、最終的なAI制御方法を考えた方が良い。

 勝ち負けとか言っていると、そのうち人間が本当に負けてしまうかも知れない。だから今からAIを使用し、かつコントロールする方法を人間は磨くべきだと思う


2016年03月15日(火曜日)

 (09:40)昨日が天気的には酷い一日だったのに対して、今日は朝から素晴らしい、雲一つない晴れ。午前6時過ぎには外に出て一運動しました。今日は朝から活動している人が多かった。

 ところで昨日は久しぶりに「ヴェリタストーク」のあと軽い飯会だったのですが、何と集まった5人のうち3人がフルマラソンの経験者。あはは、私もかろうじて経験者の一人なのですが、あと二人が凄かった。

これが10日もたつとピンクに変わります  坂本編集長は以前紹介したことがある「猛者」で100キロマラソンの経験者でもあるのですが、驚いたのは女性のYさん。初マラソンのソウルマラソンで5時間(カットだそうな)以内で走り、その後は「もうちょっとで3時間半が切れそう」というところまで来ているという凄さ。今まで知りませんでした。

 「私は小さい頃運動が苦手で.....」という話で始まって、「でも始めて3年ちょっとで今は4時間を切れます....」と。あらら、凄い凄い。坂本猛者も真っ青。「負けそう」と彼。「凄い人がおるもんや」と私は感嘆。

 ま私はあくまで「気晴らし、健康維持」が目的で、今回の東京マラソンも「最後まで行ければ」が目標だったのですが、「ちょっと練習したら3時間半」には「うーむ」と思ってしまいました。

つぼみは徐々に大きく  気づいたのは、この二人ともお尻回りがとってもすっきりしている。私も走り始めて腰回りがすっきりしたと言われるのですが、「やっぱりな」と思いました。そりゃすっきりしますよね。坂本「猛者」は既にフルマラソンは30数回とか。うーん、それにしてもYさんの話は凄かったな。彼女はもうすぐサブ3.5だな。

 まあそれもあって、今朝はちょっと走り方を変えたりしたんですけどね。「早起きして朝一運動」というのが似合う季節が接近。あ、それから今朝は「開花まで一週間」ということで、事前撮影もかなりしました。開花、満開でどう変わるか。

 それにしても千鳥ヶ淵緑道のお堀サイドの桜の木は凄いですよ。緑道の真ん中に植えられている桜の木に押されるのか、根っこが傾斜にかかっているせいか、木そのものがお堀に向かっているんですよ。

 中には支えが必要な木もありますが、「よく持ちこたえているな....」と感心する木もある。とっても面白い。


2016年03月14日(月曜日)

 (08:40)やはり相当酷い、予想以上の負け方をしているようです。ドイツのメルケルさんです。ちょっとピンチかな。

 どうやらまだ最終結果は出ていない。しかし開票初期段階でも、メルケルさんが先頭に立っていた「移民歓迎政策」が今までにない割合で選挙民から「ノー」を突きつけられている模様。むろんフランスほどの割合の高さではない。それがメルケルさんには救いです。

 今回のドイツでの地方選挙は、Saxony-Anhalt、 Baden-Wurttemberg、 Rheinland-Palatinateの三つの州で行われた。今見たそれに関するFTの記事は「Angela Merkel suffers dramatic setback in regional elections」というもの。

 どのくらいドラマティックかというと、「ドイツのための選択肢」(Alternative for Germany=AfD )と呼ばれる移民排斥政党が三つの州全てで予想以上の得票率を記録しそうという。同党が以前から活発に活動して支持が高い東部Saxony-Anhalt州では24%の得票率を記録する見込み。

 これは戦後のドイツで右派政党が獲得した得票率として最高だという。同州に比べれば豊かな残る二つの州であるBaden-Wurttembergと Rheinland-Palatinateでも、AfDはそれぞれ15%、12%の得票率になりそうだとFTは伝えている。

 注目されるのは、AfDが今まで選挙に行かなかったような人々を投票所に向かわせることに成功したと思われる点だという。一部の地域では全有権者の投票率が72%に達したとも伝えられる。これは先進国の地方選挙の投票率としては高いでしょう。そこには強い関心、時には恐怖があると思われる。

 今回の三つの州の選挙結果で、メルケルさんが直ちに辞任に追い込まれるようなことにはならないと思われる。まだ国政レベルの選挙ではないためだが、与党のCDUの中でも、移民推進政策の先頭に立っていたメルケル首相に対する支持は低下しているらしい。

 特徴的なのは、CDUよりもメルケル首相の移民推進政策に賛同してきたSPDがより大きな敗北を記録したこと。Saxony-Anhalt、 Baden-WurttembergではAfD より下の第四党になってしまった。AfD は今回の大躍進で、ドイツの16の地方議会のうち8議会、つまり半分で議席を得る見込みという。

 ということは今の大連立政権が弱体化することを意味し、ドイツの政治において緑の党などの小さな党が発言権を増すということだ。メルケル首相にとって頭が痛いのは、今週末にEUは移民問題でサミットを行う予定であること。

 国内政治基盤が弱体化する中で、メルケル首相が国際会議で取り得るスタンスは変わってくる可能性がある。与党であるCDUの候補者も大部分は移民問題ではメルケル首相とは距離を置いた状態で選挙戦を戦った。これは党首としては受け入れがたい状況だ。

 内政だけではなく、外交も厳しい。直近のトルコとの合意でも先頭に立ったメルケル首相に対しては、これまで常にともに歩んできたオランド・フランス大統領からも内容に関して懸念の声が出ているとも言われる。ポーランドやオーストリアなどはメルケル首相率いるドイツへの不信を隠さない。

 予想されたこととは言え、ドイツ国内の政治状況でも今後大きな動きが出てくる可能性がある。


2016年03月12日(土曜日)

 (23:40)この週末ではドイツの地方選挙の結果に興味があるな。選挙があるのはSaxony-Anhalt、 Baden-Wurttemberg、 Rheinland-Palatinateの三つの州。日曜日。

 今度のドイツでの地方選挙に私が注目するのは、難民問題で起きた様々な問題以降初めてドイツ行われる大きな選挙だと言うことです。「様々な問題」とは、具体的にはケルンの大晦日の夜に起きた集団性的暴行・窃盗事件など。これでドイツ全体を覆っていた「移民歓迎」の雰囲気ががらっと変わった。メルケル首相は歓迎の先頭に立っていた。

 地方選のポイントは、やはりメルケル首相率いるCDUの負けがどの程度で終わるかでしょう。そして「ドイツのための選択肢」(Alternative for Germany=AfD )と呼ばれる移民排斥政党がどのくらい伸びるか。これに先立つヘッセでの地方選挙ではCDUが大敗し、AFDが伸びている。

 日本ではテレビでメルケル首相を見ることが少なくなっている。それは多分彼女が目立つ行動を出来なくなっているためだと思う。つまり移民歓迎の先頭に立つとか。それだけ国内情勢が彼女にとって悪くなっているからだと思う。

 EUが一致して動けた時は、先頭にメルケルさんが立っていた。今は移民問題でEU域内の意見の対立が目立ち、一致した行動が出来ない状態が続いている。選挙運動ではメルケルさんも「移民の制御」を前面に立てて戦っているそうだ。

 今回の三つの州の選挙結果で、メルケルさんが直ちに辞任に追い込まれるようなことにはならないと思われている。まだ国政レベルの選挙ではないためだ。だから問題は、CDUがAFDにどのくらいの比率で票を奪われるか。

 ところで、今朝の日経やネットに「岩谷産業が水素ステーション10カ所増 地方に重点」という記事が。それによると、「水素ガス国内最大手の岩谷産業は2017年3月までに、燃料電池車(FCV)向けの水素ステーションを10カ所程度増やして約30カ所にする。投資額は最大30億円程度の見通し」とあって、その後が注目。

 「仙台市に東北初の施設を設けるなど....」とある。うーん、仙台に出来るのは大きい。東京ー仙台は大体350キロ。一回の給水でほぼ届く。届けばそこでまた活動できる、ということです。今までは春日部が最北だった。


2016年03月11日(木曜日)

 (05:20)朝の放送の為に早起きしたら、マーケットは完全にどんでん返し。多分ドラギECB総裁も驚愕し、そして落胆している

 昨夜も書いたECBの予想を上回る規模の緩和策を受けて、ユーロは一時1ユーロ=1.083ドルまで急落。緩和の一つの効果は通貨安で、それにより輸出が振興され、かつ輸入物価の上昇によって物価全体が押し上げ圧力が生ずる。ここまではとっても良かったのです。確かドイツの株価DAXは300ポイント近く上がって、10000にあと少しに接近した。

 しかし今見るとユーロは1.12ドルまで急騰し、DAXは224.94ポイント下げて9498.15で引けている。つまり高値と安値は500ポイント以上ある。日中チャートを見ると、引値がほぼ一日の安値。

 何があったのか。CNBCには「the ECB President also suggested that this deeper cut into negative territory could be the ECB's last」と言ったから、と書いてある。つまり「今回が最後になり得る」と。それをマーケットは「これ以上の緩和なしなら、ユーロは買い....」とUターンした、というのです。

 実際にドラギ総裁が語った言葉としてCNBCには「Rates will stay low, very low for a long period of time and well past the horizon of our purchases. From today's perspective and taking into account the support of our measures to growth and inflation, we don't anticipate that it will be necessary to reduce rates further. Of course, new facts can change the situation and the outlook.」と引用されている。

 ドラギ総裁としては不本意でしょう。「これだけ緩和措置を一挙投入したのだから、この措置は効果を必ず持つ。そしたらもう新たな金利引き下げは必要ない」と自信(今回の措置に対する)を示したのに、それが逆に出た。「新しい事態が生じたら、緩和状況と見通しは変わりうる」とも言って、「新たな緩和の可能性を臭わせたのに」というわけです。

 多分これは、「一見強力に見えるECBの一挙投入の緩和策も、実はマーケットにはその効果に対する確信がなかった」ということだと思う。バズーカの中味が見透かされていた、ということだ。

 ドラギさんとしては緩和策として強化し、12月の緩和が「小出し」と言われて失敗した後だけに、黒田さん並に「バズーカ」を狙った。しかし結果的には「今回もこけた」ということでしょう。これは落胆以外のなにものでもない。

 もっとも金利に関する政策は「じわりと効く」わけだから、今後徐々に効果が出てくるかも知れない。しかし今までのマイナス金利を中心とするECBの緩和策は、「企業の資金需要を刺激する」という本来の狙いにおいて大きな実績を残したことはない。刺激されたのは個人の住宅ローン。つまり個人に借金を背負わせた面がある。

 一つ言えるのは日銀の政策発表とその後のマーケットでも感じたのだが、「中央銀行だけで今の世界経済を支えるのは無理になってきている」ということでしょう。緩和策だけに頼ってはいけない。

 ニューヨークの株はまだ終えていませんが、100ドル以上上げて始まり(その時の高値は17130.11)、その後欧州株につられて下げて安値は16821.86ドルかな。どえらいスイングです。しかしその後戻し気味で、今私が文章を書いている時点だと、24ドル安と前日引値近辺まで戻している。今のユーロ円は126.61円。凄くユーロ高だ。


2016年03月10日(木曜日)

 (22:40)おやおや、予想を上回る一挙3発の緩和策の動員。「そんなに使って大丈夫 ?」という印象もする。それだけECBが判断する欧州の経済情勢が厳しいと言うことでしょう。3発とは

  1. 現在の年0.3%のマイナス金利(手数料 民間銀行の中銀への預金に適用)を拡大してマイナス0.4%として16日から実施する

  2. 量的金融緩和の規模を拡大し、従来の月額600億ユーロから800億ユーロに拡大する

  3. 政策金利(refinancing rate)を従来の0.05%から0.00%にし、ゼロ金利政策を実施し、また商業銀行がECBからの翌日物借り入れに適用される金利(marginal lending rate)については、0.3%から0.25%に引き下げ

 というもの。ECBがこの日、何らかの緩和策を打ち出すとの見方は多かったが、どこかの国の中銀総裁の口癖である「一挙投入」が慎重なECBから出てくるとは予想されていなかった。特に政策金利のゼロへの引き下げは予想外。

 加えて量的金融緩和の規模も「まずは700億ユーロではないか」との見方が強かったが、一気に月額200億ユーロ拡大した。それだけ拡大すると買える国債が希薄になるので、ECBは一定適格の社債まで購入するとの方針を明らかにした

 原油安で低迷する物価をてこ入れする狙いがあるのは明らかだが、驚きなのは「そこまでの緩和措置をドイツなど、今までもECBの緩和策に消極的だった国がよく受け入れた」という点。これはドラギ総裁の記者会見で経緯が明らかになるかも知れない。

 確かに欧州の情勢は厳しい。EU統計局が29日発表した2月のユーロ圏の消費者物価指数(速報値)は、前年同月比で0.2%低下だった。物価上昇率がマイナスになったのは2015年9月以来。5カ月ぶりだ。

 状況は日本も非常に似ている。日本も消費者物価に先行する企業物価指数(日本銀行が10日発表 2010年平均=100)は、2月分で99・8となり、前年同月より3.4 %下落した。2010年11月以来5年3か月ぶりの低水準。かつ日本は11か月連続のマイナスで、下落幅は前月から0・2ポイント拡大した。

 原油価格に加え、中国経済の減速で鉄鋼などの価格も低下したのが日本の企業物価の下落の背景。これは徐々に消費者段階に降りてくる。マイナス金利などの今の一連の政策が効果があるかどうかは別にして、日銀がECBを先例とする可能性が強まったと考えるのが自然だ。

 今回のECBの一挙3発の緩和措置によって、ユーロは下落し、欧州の株は大幅上昇。ドル・円も一時114円があった。ただしマーケットは今海外では場中で引けは分からない。ただし思うのは、今回のECBの措置にしても一気に欧州経済が良くなると言うことはないだろう、ということ。

 貸し金にしても欧州では企業向けは伸びていない。伸びているのは個人向けの住宅ローン。それをもって「経済の活性化がなった」というのは難しい。企業活動が活発化し、雇用が伸びなければ。中銀の政策の限界は残ったままだと思う。


2016年03月09日(水曜日)

 (18:40)世界貿易の減少傾向が心配だな。今BBCのサイトを見ていたら、「IMF says world is at risk of 'economic derailment'」という記事が。ワシントンで火曜日に開かれた会合でIMFナンバー2のデービッド・リプトンさんが「"The IMF's latest reading of the global economy shows once again a weakening baseline," he said. "We are clearly at a delicate juncture."」と述べたという。「juncture」というのは多分「危機を孕む転機」という意味です。

 何を言っているかというと、世界的な貿易の不調。というより減少傾向。中国の2月の貿易統計を受けた発言で、つまり各国の輸出が減っていると言うことは「世界的な需要の減退」という事態を想定させる。

 確かに今の世界貿易は以前にもここで指摘した通り、「縮小トレンド」になっている。リプトンさんはそれを「'economic derailment'」という単語を使っている。「経済の脱線」と言っても良いかも知れない。

 日本の2月の貿易統計はまだ出ていない。まだ上中旬までで、これが今日発表された。2月全体の統計は多分来週。既報分を見ると、日本の輸出は2.8%の減少にとどまっているが、輸入は18.7%も減少している。昨年同期比。何か特殊要因があるのかもしれないが、全体的に言えることは内需が弱い、ということ。

 2月全体の統計を発表している中韓の数字はすこぶる弱い。特にIMFのリプトンさん(何回も済みません 気になる名前と綴りです)も指摘しているが、中国税関総署が8日発表した2月の輸出額(ドルベース)が前年同月比で25・4%減少したことは、ちょっと衝撃的だった。ニューヨークの株価が落ちる一因になったのも分かる。

   2月の輸出の減少幅は、1月の11・4%から大きく拡大。輸入も13・8%減だった。輸入は中国経済の減速が響いたものとみられるが、中国の場合は輸入減は「将来の輸出の減少」も予想させる。中国への輸出で食べていた国は大変です。

 中国の場合、輸出と輸入を合わせた貿易総額は20・8%も減少した。貿易総額のマイナスはなんと12カ月連続となった。これは中国の問題でもあるが、世界全体の問題でもある。確かに世界を見ると南米で好調な国はないし、欧州でもない。アジアでも少ない。となればアメリカに期待したいのだが、それも過度には期待薄。

 一方韓国の2月の輸出額は、364億ドル(約45兆ウォン)で昨年同月より12.2%減少した。1月(マイナス18.8%)よりも減少傾向は小さくなったが、それでも3カ月連続での2桁の減少率。3カ月以上2桁のマイナスを記録したのはグローバル金融危機の真っ最中だった2009年8月(マイナス20.9%)以降6年6カ月ぶり。韓国の貿易統計を見ると、2月の輸入は290億ドルで前年同月比で14.6%減少した。

 言えるのは世界的に需要不足なんでしょうね。世界各国の財政収支は総じて悪い。サウジでさえ静かに支出削減を行っている。ベネズエラなどは国家財政が破綻状態になっている。金融は世界的に緩和だが、肝心の需要がなければ資金を借りて投資をしようという向きもあまり出てこない。

 静かに進行しているが、リプトンさんが言う通り「微妙な危機を孕んだ分かれ道」なのかもしれない。


2016年03月09日(水曜日)

 (13:40)天気予報通りとは言え、今日は朝私が外に出た時(午前6時半)が13度で、今は8度。逆転していますね。

 とは言っても今年は「とっても暖冬」(そういう感じはあまりしないな)で、東京の桜の開花は今月21日前後らしい。去年は私のdiaryの記録を見たら25日か26日。それより相当早くなる見込みということ。本当にそうなるどうかは知りませんが。

綺麗に囲いが完成していました  先日東京の靖国神社の中の標本木に囲いが.....とお伝えしたのですが、昨日かな、見回りをしたら掲載した写真のようになっていました。綺麗に出来上がっていた。この程度の工事は2〜3日で出来るのでしょうが、それでもちょっと痛々しい。幹が保護されている。もうかなりの老木ですから。

 千鳥ヶ淵緑道を通り抜けると既に緋寒桜が葉桜になって、染井吉野が開花する環境は出来ている。「いつでもいいよ」という感じなので、「だったら素早く」とも思うのですが、平年よりかなり早いと聞くと、「うーん」と思ってしまう。

半蔵門をバックに。菜の花と......  「桜咲く」で思い出しましたが、夕べは某鉄鋼商社の方々と。定期的にやっているのですが、食事会・飲み会。時事話、過去話で盛り上がる。昨日は一つニュースがあった。それは「洋一会」のメンバーでもある後輩が「常務さんになられた」とのこと。

 ナイスです。いよいよ洋一会からも常務さんが出た。ははは。この会は私が結構前に「○○洋一」と名前が付く人間が集まろうと作ったもの。当初からそれほどメンバーは多くはなかったのですが、であるが故に続いている。ただメシを食べ、酒を飲むだけですが。

 また昨日食べた寿司がうまかった。メヒカリに始まり、他にない寿司でナイス。あの店は機会があるごとに行きたい。また近く「洋一会」は開催の予定です。


2016年03月07日(月曜日)

 (08:40)ははは。昨日の話ですが、あとで考えたら3時間も居ました。お風呂に。一番面白かったのは「スーパー電気風呂」かな。お湯の中で腰だけが電気ウナギに打たれたようになる。多分初めて。ぐぐ、ぐぐと来ますよ。

 いえ、昨日富士山麓の先輩の別荘(家 ?)から東京に帰ってくるときに、お風呂を頂けなかったことを思い出した。先輩のお宅はお部屋は暖かかったが、お風呂は寒そうだったので。

 最初同じ山梨の温泉のほったらかしぷくぷくを考えたのですが、もう何回も行っている。そこで思い出したのが、「八王子に新しい風呂が出来た」との誰かの一言。「どうせなら新しい八王子の....」「帰り道だし」と思ったのです。

 八王子に出来た温泉施設の名前は竜泉寺の湯と言います。その八王子店。八王子と言っても片倉で、駅よりはかなり南。でも車で直ぐです。とにかく大きいし、綺麗。なにせ出来たのが2015年12月29日。つまり出来てまだ2ヶ月ちょっとしかたっていない。

 楽しめましたよ。私はアカスリからマッサージもしたので3時間コースになった。ウリは高濃度炭酸泉かな。確かに体が温まる。同じ炭酸泉でも普通の入るお風呂と寝風呂がある。サウナも「塩」と「黄土」の二種。。ジャグジーも2種類あるし。温泉側の説明によると「人気の高濃度炭酸泉など、16種の多種なお風呂・サウナ・最新岩盤浴などをご用意致します」と。

 その時は気が付かなかったが、考えたら筆者は過去7日間に二つの大きな都内の温泉施設に行ったことになる。一応フルマラソン走りましたから「疲れを癒やしたい」という気持ちが潜在的に働いているのかも知れない。自然と足が向いた。

 一つはお台場の大江戸温泉物語。これは先週の週初でした。皆さんお馴染みの大規模施設。そして日曜日に「竜泉寺の湯」。規模とか駐車場完備とか、中の施設とかとっても似ている。ただし二つの温泉施設には顕著な違いがあった。それは「外国人客の比率」

 大江戸温泉物語は、私が行ったその日は7割以上がコーカシアン、アジア系の外国人だった。たまたまではなく、大江戸温泉は常に外国人が多い。対して「竜泉寺の湯」は多分日本人比率99%以上だった。日本語以外の言語は一切聞かなかった。聞こえたのは鳥の鳴き声(むろん放送です)です。

 多分それは「知名度」の差でしょう。「竜泉寺の湯」はオープンして二ヶ月。建設されて2ヶ月では外国のガイドブックにも載っていない(でしょう)。しばらくこの状態が続くのかな。いや、多分そうだろうな。

 お台場の大江戸温泉物語は完璧に外国人の観光コースに組み込まれている。「竜泉寺の湯」はあるとしてもこれから。周囲に特に何もない、都心から離れているという観点も重要かな。だから「温泉ではガイジンに会いたくない」という人にはしばらく「竜泉寺の湯」がお勧めです。

 安い。朝9時間まで(入れば良いのかな)の早朝コースだと680円、その後でも780円(大人)。なので、私が行った日が日曜日と言うこともあって結構な人が詰めかけていた。までかいので収容には問題ないのですが。

 開業から二ヶ月しかたっていないのに、「竜泉寺の湯」の温泉歌(短くて単純)が近くの小学生にあまねく知られ、登校、下校の際に歌われているらしい。エレベーターで小耳に挟んだ。笑える。日曜日なので子供も多かった。

 ちらっとHPを読むと「竜泉寺の湯」は名古屋発祥で、八王子を含め今では全国6カ所に展開している。元祖「スーパー銭湯」と呼ぶ人がいるらしい。確かに大江戸温泉が「観光施設」なら、「竜泉寺の湯」は「銭湯の発展形」と考えられる。しかし温泉サービスとしての形態は限りなく接近している。規模も。

 大江戸温泉も日本全国各地にある。で一方では銭湯系の「竜泉寺の湯」が台頭。「観光系」と「銭湯系」。違いは、大江戸温泉物語にはごちゃごちゃしたお店があるが、「竜泉寺の湯」にはないということ。むろん、「竜泉寺の湯」のも広場、食事心はあります。ま、競争してくれたら楽しい。


2016年03月06日(日曜日)

 (16:40)うーん、いくら何でも早すぎるな。特に親しくしていたわけではないが、なぜか気になる男でした。ときどき「あいつは何をしているんだろう」と思い出していた。岡本呻也君。1965年生まれだから51才でしょうか。早すぎるでしょう。

 最初に会ったのは彼がプレジデント誌の編集者で、私の所に取材に来た時だと思う。話題は何だったか忘れたが、それ以来いろいろな接点があった。誰かの結婚式で一緒になったこともあるし、彼が田中君と主唱する「1の会」に呼ばれたことも、再び雑誌インタビューに登場したこともあった。

 太め。笑い方がちょっとシャイの割りには笑い声が大きい。大きな顔でじっと人を観察するようなところがあって、声は全体的に甲高い。フェースブックのプロファイルには「岡本 呻也(おかもと しんや、1965年 - )は、日本の雑誌編集者、ライター。経済、歴史、仏教などを題材として手がける」とあって、編集者を辞めた後は実際に何冊か本も出した。

 最近は確かこのサイトを中心に活動していたと思う。しかしこのラボを彼が始めてからはあまり付き合いはなかった。ずっと東京に住んでいたが、このサイトで見ると住所は「名古屋」とある。ま最近はサイトの方が動かない。

 私も山梨から帰ってきて知ったばかりで、「突然の死」から想像できるとおり脳出血とか脳梗塞が原因とも伝えられる。彼はもともとは愛媛出身で、それは知っていた。だから彼の今までの活動エリアは、愛媛、大学は東京で就職も、そして最後は名古屋でということになる。

 こんなことを書いていると、「へへ、伊藤さん、生きてますよ....」と出てきそうなおちゃめさんでしたので、そうなってくれれば良いのですが。合掌。あれ、wiki には国立長寿医療研究センター研究所客員研究員(2008年〜)という肩書きも。おーい、肩書き通りじゃないぞ...。


2016年03月06日(日曜日)

 (07:40)土曜日は二度驚愕しました。ともにその値段に。一つは家に、一つは料理に。

 先輩が「最近、山梨の富士山麓に家を買った」というので、「どんなもんだろう」と、箱根に行ったついでに時間を作って見に行ったのです。つい最近まで(いや今もかな、関与度を低めて)購入物件の直ぐ近くのあれやこれやに関わる会社の仕事をしていた。「なのでもあるし、東京の家にある膨大な本やCD、それにLPレコードを収納する目的もあって」と。

2階の窓からの朝の風景 残念鹿はいなかった まだ雪が残っている  「へえ」と関心があった。先輩は「今後基本的にはこの富士山麓で暮らす」と。私はそんなつもりは全くないし、別荘不要派なのですが(だって保守が大変)、「どんな場所に、どんな風に」と興味があった。我が家の実家も本が多い。また「もしかしたら鹿に会えるかも」とも。

 内容はかなり聞いていました。お医者さんご夫妻が20年近く主に執筆のためにお住まいになっていた家で、建坪は50弱(?)、二階建て。別荘と言うよりは作りは「普通の家」に近い、と。行ってみたら実際にそんな感じだった。別荘らしい別荘ではない。

 驚愕したのはその値段です。完全に土地付きで、日本の家屋ですから評価的には上前はゼロに近いのですが、一階に大きな手動の書庫もあって、本が多い人には良い作りになっている。部屋数も2階に三つとキッチン付き、一階が大きな書庫とスタディなどなどがあって、それで.....私がMIRAI 購入のためにディーラーに支払ったお金より遙かに安い。

 MIRAI は補助金を貰っていますから、それよりは先輩の家(ある意味別荘)は高いのですが、「それにしても....」と思いました。「いくらだと思う....」と聞かれて最初自分が口にした数字が恥ずかしくなった。

 ま、一種の特殊物件ではあるんですよ。10数畳の手動式書庫がある家なんか買う人はいない。なのでもろもろあって「叩いた」と。加えて壁や外装をリノベートする為に付加的にお金は使ったらしい。しかし評価はゼロ近傍でも、立派に、かつ十分使える家です。

 近くには安倍首相の別荘も。「別荘地だからピンキリですよ」ということですが、東京からそんなに遠くないところにこのお値段で買おうと思ったら買えるという事実が驚き。春になると鹿、猪、狸....などなどが顔を出すと。

 もう一つ驚いたのは、二人で夕飯を食べに行ったのです。富士山駅のキュースタに。3階か4階の「仙瑞」(せんずい)という店に行ったのです。先輩が選んでくれた。だけあって、美味しかった。

 ご夫妻がやっている店で、ご両人ともハイランド・ホテルにいたらしい。美味しく頂いてお値段を見たら驚愕しました。多分東京で一般的に支払っている額の半分。「この辺ではちょっと高い方だよ」と先輩。そうなのかも知れない。しかし言えるのは「日本という国はある意味 two tier か」という事。「選べる」と言うことではありますが。


2016年03月04日(金曜日)

 (15:40)一つ捜し物をしています。商品名 Headsoxで、バンダナに似ているのですが、ちょっと違う。私はオーストラリアのエアロック近くの店でアボリジニの人々の製品として売っていたので、二つ買った。

使いかってが良い  最初に使ったのは東京マラソンで「首が寒いだろうから」という考えから。しかしそれは暑くなって首から外して手に巻いても汗ふきとして役立った。頭に「はちまき」のようにして使っても良い。

 最近はこの headsox を外出の時には首に巻いているのですが、「それいいね」と何人もの友人から言われる。そこまで言われたらプレセントしないとと思ってネットを調べたらオーストラリアのサイトにはありましたが、買い進んだのですが、日本はまだ出荷可能地域に入っていない。

 で、日本のセレクトショップには置いているところもあると思うのですが、読者の方で知っておられる方はおられるかな、と思って。知っていたらお知らせ頂ければと思います。ちょっと面白い商品になると思うのですが。


2016年03月04日(金曜日)

 (10:40)うーん、スローではあるが徐々には増えているな.....と。水素ステーションです。

 近く箱根を抜けて山梨県の河口湖方向に行くので、「出来たかな」と調べたのです。そしたらあった。甲府市飯田3-2-34に。山梨交通の営業所への併設らしい。電話番号は 055-225-6919だと分かった。

 電話して聞いたら、「先月の22日に開所式を向かえました」と。ほやほやや。甲府に出来ると、長野県諏訪に安心して行って帰れる。ナイス。ただし東京のステーションでもそうですが、開いている時間は大体一日4時間と短い。

 東京からどこか遠方にステーションが出来ると大きいんですよ。東京で満タン(満水)にして出る必要がない。そこまで行けば良い。そこで満タンにしてまた進めると言うことになる。甲府に出来たことで、中部地方のカバーエリアが随分と大きくなった。

 マップを見ていて、「四国にも出来たんだ」と思いました。出来たのは徳島。徳島県鳴門市瀬戸町北泊にマークがある。私の記憶では今までは四国全域には水素ステーションはなかった。

 駄目なのは北です。埼玉県春日部市備後東5-12-59を北限に日本には全く水素ステーションがない。うーん、山形県の山形市かどこかに作って欲しいな、と思っています。東北エリアでの行動エリアが広がる。


2016年03月03日(木曜日)

 (23:40)「これはどう翻訳できるのかな。例えば英語に......」と思いました。「村上隆の五百羅漢図展」を見ながら聞いた音声説明の中に繰り返し出てきた「意味の無意味の意味」という言葉。

溶融する自画像  ネットを調べたら「Meaningless meaning of meaning」と。うーん、これで正しいのかな。ははは、どうやっても村上さんが言っているこの言葉の意味は、少し彼の絵の中に深く入らなければ理解できない、と思いました。

朱雀  村上さんについては特に以前から興味があるというわけではない。かなり前に彼が書いた本を読んで、美術家なのに経営でもいろいろやっているんだ、という印象をもったくらい。あとはビトンのデザイン。しかし以前から見たいと思っていたので、ヒルズに用事があったので。終了が近づいていることも、この展覧会に立ち寄ったもの理由。

 入り口でちょっと迷いました。ただ見るだけで感じるべきかどうか。それとも説明を聞くべきか。でも「見ただけじゃ分からないな....」と。基本抽象画なので。「これは説明を聞いた方が良い」と判断。時間もありませんでしたし。入り口で550円を払って。

黒の中に鮮やかに浮き上がっていました  でも入るまでも凄かった。人が。ずらっと並んで。これからの人はチケットを事前に入手して行かれた方が。でも見ながら結構面白いと思いました。彼の突出した発想とアジアとの出会い、それに構図と色合いが。掴みきれない彼の発想の原点にも興味が持てた。

 もう一度見に行っても良いかな。でも終了が今度の日曜日。だからあと3日間しかない。今まで完成していなくて公開されていなかった部分も今回は公開されている。「白虎」「青龍」「玄武」「朱雀」の4本の絵は20人ほどの人間が夜も寝ないで1年で完成させたらしい。じっくり見る価値があります。


2016年03月02日(水曜日)

 (19:40)米スーパーチューズデーの結果をちらっとみて、「最悪」と思いました。自分が投票権のない他の国の選挙なので野次馬根性しかないのですが、それにしても「トランプは危険」と思っているので、わたしの中のどこかに「トランプが落ちてこないかな」「アメリカ国民は彼を本当に共和党の大統領候補にする気なのか」という気持ちがある。

 その観点に立つと最低なのです。今回の共和党の結果は。今日の夕刊の見出しは

 「クリントン氏 指名へ前進」
 「トランプ氏 他候補を圧倒」

 と差を付けて報じている。日経の一面トップの見出しです。それは得票率にやはり大きな差があるからで、クリントンの勝ちの方が明確(明確に50%を超す)。対してトランプ氏はまだ候補者が5人も残っているから「その中のトップ」になれている。彼の得票率は30〜50%です。それでも2位以下が足を引っ張り合っているから勝っている。

 なので、今回の選挙に関する私の視点は、「トランプに対抗する一本の軸が出来るか」でした。具体的に言えばあとの二人(ケーシックとカーソン)は別にして、どちらかが大敗してルビオかクルーズに絞られるのか....でした。

 結果は最悪。クルーズが出身のテキサスに加えてあと2州(オクラホマとアラスカ)を制して、これでこれまでに彼が制した州は「4」となった。ちょっとした数字です。まあ威張れる。

 ルビオはどうか。今まで一つの州も取っていなかったから、「今回も落としたらアウト」と言われていたが、なんとかミネソタを取った。初めて取った。これもある意味「前進した」と言える。

 ということは、クルーズ、ルビオは戦い続ける、ということになる。とどうなるか。今回のスーパーチューズデーもそうですが、「州の予備選の勝者が州の代議員を総取り」方式が増えるので、トランプが50%を越えない得票率でも、2位以下が足を引っ張り合う中で、時間が経過するほど代議員の数を積み上げる...ということになる。結果は「指名」に近づくということです。

 最悪の結果にショックを受けているのは共和党の指導部でしょう。クリス・クリスティのようにトランプ支持が増えたら党が二分されてしまう。クルーズが前に出てきてルビオが冴えないのも共和党には打撃。クルーズは異端ですから。あまりにも宗教色が強い。

 そうはならないだろうけど、とにかく共和党は「対抗馬の一本化」が最低限必要。なのだが.......


2016年03月02日(水曜日)

 (10:40)今朝は朝っぱらから二つの発見をしました。今まで知らなかった。

  1. 皇居二重橋前のじゃりエリアに二つの新しい歩行者用舗装通路が建設中

  2. 靖国神社の桜標準木(東京の開花を判定する)が今年から囲いに囲まれる、つまりニアミス出来なくする工事が行われている
二重橋前広場に道路が  です。二重橋前は今まで鍵型ではあるが桜田門から坂下門に向けて一本の歩行者用歩道があっただけだった。しかし今は日比谷通りから二重橋に向けてと、交番を左手に見て二重橋の袂までの従来道から見るとクロスする道が建設中。

やっぱり守らないと  新しい道は言ってみれば「今まで観光客が一番歩いていたルート」で、交番のおまわりさんによれば「とっても荒れた」。そこに舗装した歩行者用通路を作って歩きやすくすると同時に一帯が荒れることを防ごうとしている、のだと思う。舗装より自然道が好きな私としては残念な気もするのですが、やむを得ないでしょう。

 靖国神社の標準木については朝方に見た瞬間に「あらあら、標準木とその周りに手入れが入っていました。桜は根を踏まれると弱る。なので、すでに弱っている標準木の根元周辺をほぐし、さらに木に半径約2.5メートルで囲いを作って、その中には今年から入れないようにすると。木の下で記念写真を撮れたのも去年まで」と写真コメントしましたが、それが全て。これも仕方ないかな。

 発見が続いたのは「自分の体のほぼ復旧」を確認したくて、「国会前→桜田門→二重橋前→竹橋→九段坂→靖国神社→千鳥ヶ淵緑道→半蔵門」(つまり皇居のアウター周回 7キロ強かな)というルートで最初は小走りで、最後はちょっとペースを上げて走ってみたからです。むろん、二重橋前と靖国神社では歩いた。

千鳥ヶ淵も一部桜は開花  問題なかった。だから体は完全復旧と言えるかも。一昨日の午後と昨日はまだ用心して「少し長めに歩く」しかしていなかったので、今日で「よっしゃ」という感じ。今回のフルマラソンについては昨日ちょっと時間があったのでこんなサイトを作りました。これまで書いた文章を含めて。やはり機能性タイツが超有用だった。

 うーん、やっぱり42.195キロは長かった。「今度はハーフがいいな」と思ったり、「いや、またフルでテーマのあるマラソンを」と思ったり。今回は「一緒に走ろう」と言っていた越智ちゃんが回避に回ったので、それが残念だった。来年はどうかな....と。

 あ、桜ですが、靖国神社も千鳥ヶ淵緑道も既に一部は開花しています。出鼻で綺麗でした。あと半月もするとかなり見れる状態になるのでは。標準木が「開花」を向かえるのは今月末でしょうが。そろそろ「スーパーな火曜日」の結果が出てきている。


2016年03月01日(火曜日)

 (16:40)米政界で高まっているのは、「徐々に候補者が絞られてくる」と言う意味の興奮ではなく、もしかしたらトランプ候補を止められなくなるという「恐怖」のように見える。日本から見ていると。

 最近読んだニュースで面白かったのは、「ドナルド・トランプ氏が軍最高司令官でもある大統領に就任した場合、米軍は命令に従わないだろう」とヘイデン元米中央情報局(CIA)長官が述べたというもの。

 彼はもう現役ではないが、「軍が大統領に従わない」というのは、今までのアメリカでは考えられないこと。ヘイデン氏は先月26日放送のテレビ番組でトランプ氏が「水責め」などテロ容疑者に対する拷問を支持する発言をしたことに関して、「“トランプ大統領”による統治を非常に懸念している」と指摘。

 さらにトランプ氏がテロリストの家族の殺害も必要との持論を展開していることに関しては「あり得ない。彼がそのような指示を出したら、米軍は行動することを拒むだろう」と述べたもの。

 アメリカで誰よりも「反トランプ」の旗色を鮮明にしているのは米東部の知性派新聞、具体的にはニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストです。中でもワシントン・ポストは徹底していて、「彼は大統領としての資質に欠ける。共和党の指導者が、弱い者いじめの扇動家が党の旗手になるのを阻止するのに措置をとらなければ、歴史は共和党を厳しい目で見るだろう」と指摘した。

 ニューヨーク・タイムズも「経験もなければ、安全保障や世界規模の貿易について学習することへの興味もない」と評した。米有力週刊誌ニューズウィークは「アドルフ・ヒトラーと同じデマゴーグであり、自画自賛が激しく、傲慢で具体性もないのに詭弁を弄して民衆の支持を集める人物である」とする分析記事を掲載した。

 指弾された共和党でも「トランプ回避」の動きは強まっている。「もし彼が共和党の候補になったら第3の道を考える」という有力議員も出てきた。共和党の主流派は、トランプが党を壊してしまうのではないかと懸念しているのだ。

 しかしトランプはスーバーチューズーの今日になってもまだ、「テフロン状態」だ。悪しきニュースがあるのに、支持率が落ちない。悪しきニュースとは、「KKKの元指導者から支持を得た」とか「納税書類を公表していない」とか、「ムッソリーニのものとされる発言をリツイートした」とか。事欠かないのだ。

 しかしこのNYタイムズの記事を読むと、共和党の多くの議員が支持を表明している主流派のルビオが最終的に勝てる可能性は「狭くなっている」というのが実情のようだ。クルーズが取りそうなテキサス州の代議員は比例配分なのに対して、トランプが取りそうなその他の10前後の週は「(代議員の)勝者総取り」が多い。

 ルビオはまだどこの州でも勝ってない。「ミネソタ、バージニアを取り、都合良くクルーズが撤退したら....」と if が続く。それだけ米国民(というより共和党支持者)の中に、「反ワシントン」の空気が強いということでしょう。特に白人の低所得者層に強い。彼等は熱烈なトランプ支持だ。

 既に民主党でトップを走るクリントンは、標的をサンダースに置きながらも、その先にしっかりとトランプをとらえた発言をしている。うーん、トランプ対クリントンになったらブルームバーグはどうするんだろう。

 でも共和党の候補者間のやりとりを見ていると、もうほとんど子供の喧嘩。「あいつは little boy だ」とか「俺は顔にメークしていてそれは確かだが、あいつはスプレーまでしている」とか。もう笑える。多分明日の今頃には結果が判明する。でもアメリカの大統領になれるのは一人。

 誰になるかが徐々に見えてくるが、それまでの戦いは悲惨でもある。



ALL RIGHTS ARE RESERVED.Copyright(c)1996〜2026 伊藤 洋一