2016年05月31日(火曜日)

 (18:30)「そうなんだ」とビックリしました。海外でスマホからグーグルのスケジューラーに予定を入れると............日本の予定時間が時差分ずれる危険性がある....

 いえね昨日ですが、今後私が国立国際医療研究センターの明石秀親さんの話しの相方になることになったグローバルヘルス・カフェの最初分の収録があったのです。スケジューラーの一覧には「16:00」と表示されていて、ずっと「あ、午後の4時からなんだ」と思っていた。

 ところが昨日の午後2時過ぎに放送局から「収録は午後2時からですが.....伊藤さんは今どこに......」と電話がかかってきた。「あれ、思い違い、それとも入力ミスか」と思いながら、幸いにも放送局のある虎ノ門の近くにいたので、それほど遅れずに収録を開始出来た。いずれ放送されますが、明石秀親さんとの対話は非常に面白かった。

 しかし私の中では、「何でだろう」とずっと思っていた。だって何かの社会的約束を違えるというのは、私の場合今までほとんどない。20年ほど前にランチの予約をダブルに入れて、時間ずらしで両方ともこなしたことくらいです(笑)。入力ミスもまずない。当該メールを見て確認しながらグーグルのスケジューラーに入れるタイプなので。ほぼ間違わない。

 もう過ぎたことながら、悔しいので今日の午後もう一度スケジューラーを見たのです。一覧に今でも「16:00」と表記されている「スケジュール」を「14:00」に直そうと思ったのです。そしたらあら不思議。入力そのものは「14:00」になっているではないですか。それが一覧で見ると「16::00」の表記になる。

 「おかしい」と思ってまじまじと表記を見たらなんだかちょっと黄色になっていて、その右側に「ベトナム....」と書いてある。それで「あっ」と思いました。4月末から5月の初めにかけて、私は確かにベトナムにいた。

 それで思い出したのです。「そうだこの予定の最終連絡は私がベトナムに居るときにメールであった、それをiPhoneで受信した。その時にiPhone経由でスケジューラーに書き入れたのだ....」と。確か「2時間」は日本とベトナムの時差。

 思い出したらiPhoneで受信した予定を、そのままiPhoneでスケジューラーに入れた。目的地に到着すると、空港で時差が直ぐに調整されるiPhone。その優秀さが、今回は複雑な事態を招いた、と考えられる。PCはその点鈍い。意図して変えない限り、海外に行ってもPCは日本時間を維持しているケースが多い。

 ということはこうです。私がグーグルのスケジューラーに予定を書き入れたときiPhoneのスケジューラーは「この14:00という書き入れは、多分ベトナム時間だろう。それを日本時間に換算すると16:00だ。16:00を一覧表記の表示にしよう」と。

 これは思い出せないのだが、「これはどちら(日本 or ベトナム)の時間の14:00」なのかとか聞いてきた可能性がある。しかしそんなのは、いつもあまり見ない。自分では確かに「14:00」と入れている。しかしスケジューラーの一覧は「日本時間ではこれは16::00」だと考え、それをずっと表記した。

 それを私は繰り返し見ていたので、「あ、午後4時からだ」と思っていた、という顛末。注意深く予定を見ていればそれが黄色になっていたので、気づくチャンスはあったのですが、私はそれを見逃したということだ。

 でも海外にいてスマホからスケジューラーに予定を入れる人は気を付けて下さいね。私もグーグルのスケジューラーにはPCやスマホなどいくつかの端末から書き入れる。私のベトナム滞在は連休中の短期間だったので、恐らくその期間にセットされた予定は一つだと思う。しかし今後気を付けなければいけない......。


2016年05月30日(月曜日)

 (22:30)NHKなどが盛んにBECという詐欺に関する報道を始めている。何かと思ったら「Business E-mail Compromise」の略らしい。

 それは何か ? 結構手が込んでいて、何らかの方法で企業とその取引先など日頃メールの往復を頻繁にしている相対のメールのやり取りを監視しておいて、金銭の授受が生じてもおかしくないシチュエーションの時に、そのやり取りにすっと横から入り、「今回は振込先を変えたので、新番号に入金を宜しく」などとメールを打つ。

 メールの授受を監視しているので、すっと入り込む。そして振り込み口座以外は変えない。なので「振り込み先を変えた」と言われると「ついそのまま信じてしまう」らしい。これは企業の本店と支店の間でも起きているようで、億に達する規模の被害も出ているという。

 兆候はないのか。あるそうです。それはメールアドレスが本来のものと微妙に違っていたり(アルファベットが一文字増えたり減ったり)、よくあるタイプのドメインを使っていたり。つまり到着したメールのメルアドをよく見ると、「何かおかしい」ということに気がつくらしい。

 「偽の請求書」、「取引先からの Eメール」、「CEO や会社幹部からの Eメール」などがBECの典型例で、要するにオカネを動かすときには、最終の指示メールの信憑性をよくチェックする必要がある、ということでしょう。

 アットランダムに打っているのでしょうが、最近は本当に詐欺メールが多い。メーラーが優秀でその可能性をほぼ間違いなく教えてくれるのですが、加えてそれらにはメール自身に何かしら違和感がある。なのでアドレスをまじまじと見るなど、個人も企業も対応が必要だと思う。


2016年05月29日(日曜日)

 (06:30)私はどう考えても「あり得ない態度だ」と思う。あれだけの事故を起こし、12人が怪我をし、そして羽田という忙しい空港を数時間も離着陸不可能な状態にし、そして何百便をキャンセルないし飛行先変更にさせておきながら、聞くに値する当事者からの納得出来る言葉や説明がない。

 二つ意味があって、一つ航空会社やパイロットの言葉や証言が全く伝わってこないということと、少なくとも「大きな事故を起こして申し訳なかった」という謝罪の言葉がない。大きな事故でしょう。だって「左エンジン内部でなんらかの爆発らしきことが起き、飛行機が急停止に入ったときには時速が100キロを超えていた」というのですから。

 「100キロを超えたスピードで急停止」したら、四つのタイヤで地面と繋がっている車でも各車輪の抵抗力の差によって右左に傾いたり振れたりして危ない。素人考えだが、飛行機、しかも300人以上も乗せている飛行機が機体の大きな揺れもなしに止まれたことは、奇跡に近い。

 つまり大きな事故に発展する危険性は非常に大きかったと思う。金曜日のあの事故の直後がオバマ大統領の広島訪問だったので、多分本来扱われる分量を大きく下回って大韓航空機の事故は扱われている。しかし考えれば身の毛もよだつ事故です

 そんな大惨事に繋がったかも知れない事故の原因が、二日たってもとんと分からない。分かってきたのは「エンジンに外部から鳥などが入り込んだ跡はなく、内部の壊れ方が激しいことが28日、国の運輸安全委員会の調査でわかった。エンジン内部で何らかの異常が起きた可能性もあるとみて、委員会が原因を調べる」(朝日)といったこと。

 私は「エンジン内部の異常」ってと思う。事前にチェックできるはずだろう、と。それが整備されないで使用されて事故が起きて、それに関するコメントもないとしたら、「怖くて乗れない」と思う。だって事故を起こした飛行機はボーイングの人気機種で、世界でももっとも使われている機種の一つだから。

 当の大韓航空の態度と言えば『「非常事態なので(取材に)応じられない」「負傷者は出ておらず、(会見の)予定はない」と大韓航空本社』(サンケイ)というものらしい。「負傷者は出ておらず、予定はない」ってそもそも「12人が怪我」と報じられているし、常識で考えて大惨事になった可能性が大いにある。

 この事故が起きてからずっと「なぜだろう」と思っていたことは、「パイロットの言葉・証言」がないことだ。事故を語っているのは乗客達だけ。普通は事故が起きたら、その時に飛行機に乗っていたパイロットの発言・証言が伝わり、それで事故のイメージを我々は持つことができる。

 日本の航空当局だって「パイロットの証言」を重視しているはずで、多分パイロットは助かっているのだから日本の当局に何を体験したかを話している筈だ。それも聞こえてこない。これははっきり言っておかしい。日本の当局は日本の空港で起きた事故なんだから、それを公表すべきだ

 普通あの手の事故だったら、「パイロットや航空会社の発言・証言」があり、何よりもいかなる理由にしろ自社の飛行機で事故が起きたことに関して「謝罪」がある。日本の航空会社だったら、そして世界の多くの航空会社だったらそうするだろう。「何か発表も出来ないような大きなミス」があったのか、という気もする。

 兎に角、今回の問題は多くの人の命を預かる航空会社の基本的スタンスに関するもので、当局も他の航空会社も事故を起こした大韓航空に態度を改めさせる必要がある、と思う。業界全体にかかわる問題だ。オバマの訪広島の影に隠れるべきでない。


2016年05月27日(金曜日)

 (12:30)目を通しながら、「各国が自国の主張を入れるとこうなるのか」とちょっとビックリ。だってね、去年のドイツでのサミットの宣言は実質17ページ対する今回の伊勢志摩サミットから出てきた宣言は実に32ページ。同じPDF文書ですから、「分量はほぼ2倍」。

 何がそうさせたか。記述が各国の主張を入れて細かくなったからです。例えば注目点の一つだった為替。エルマウの宣言は「We reaffirm our existing G7 exchange rate commitments.」と言っていたのみ。実に簡潔。しかし今回は

 We reaffirm our existing exchange rate commitments to market determined exchange rates and to consult closely in regard to actions in foreign exchange markets. We reaffirm that our fiscal and monetary policies have been and will remain oriented towards meeting our respective domestic objectives using domestic instruments and that we will not target exchange rates. We underscore the importance of all countries refraining from competitive devaluation. We reiterate that excess volatility and disorderly movements in exchange rates can have adverse implications for economic and financial stability.
 とめちゃ長い。多分これはアメリカが押し込んだのでしょう。特に下線を引いた部分。日本の「最近の為替市場は無秩序であり、場合によっては介入する」(麻生大臣)という意図を強く牽制した。アメリカはエルマウの淡泊な表現では「危ない」と思ったのだと思う。

 その直前の文章は「We recognize that global excess capacity in industrial sectors, especially steel, is a pressing structural challenge with global implications.」。鉄鋼問題。中国のゾンビ企業が生産継続して、世界的な鉄鋼供給過剰が生じている問題。多分これはアメリカと欧州が主張した。日本も賛成。中国の海洋進出に関する記述も長く細かい。

Maritime Security

 We reiterate our commitment to maintaining a rules-based maritime order in accordance with the principles of international law as reflected in UNCLOS, to peaceful dispute settlement supported by confidence building measures and including through legal means as well as to sustainable uses of the seas and oceans, and to respecting freedom of navigation and overflight. We reaffirm the importance of states’ making and clarifying their claims based on international law, refraining from unilateral actions which could increase tensions and not using force or coercion in trying to drive their claims, and seeking to settle disputes by peaceful means including through juridical procedures including arbitration.

We reaffirm the importance of strengthening maritime safety and security, in particular the fight against piracy, through international and regional cooperation.

We are concerned about the situation in the East and South China Seas, and emphasize the fundamental importance of peaceful management and settlement of disputes.

We endorse the G7 Foreign Ministers’ Statement on Maritime Security.

 安倍さんにとっての勝利は「G7 Ise-Shima Economic Initiative」という「伊勢志摩」の地名が入ったイニシアチブを導き出せたこと、三本の矢を連想させる「the three pronged approach」という言葉を入れられたこと、先の海洋進出に関する部分で「concerned about the situation in the East and South China Seas」と東を南の前に置くことが出来たこと等々でしょう。

 キャメロンにとっても勝利は、世界経済のリスクとしてまずはイギリスのEU離脱を宣言で挙げさせたことかな。その文章は

 There are potential shocks of a non-economic origin. A UK exit from the EU would reverse the trend towards greater global trade and investment, and the jobs they create, and is a further serious risk to growth. Escalated geopolitical conflicts, terrorism and refugee flows, are complicating factors in the global economic environment.
 とある。むろんイギリスのメディアはこの部分を速報。この部分をキャメロンはあと一ヶ月を切った選挙戦で存分に使うでしょう。「Maritime Security」の所では特に「中国」を名指ししていないのに、「G7は余計な口出し.....日本はそれを先導した」と言い始めるんでしょうね。あの国の今の政権は。静かにしていれば良いのに、中国は何にでも一言言う国になった。ご苦労なことだ。


2016年05月27日(金曜日)

 (10:30)BBCが「G7 declaration says UK vote to leave EU woudl be "serious risk to global enocomy"」と打ち、スマホが速報したので、「宣言が出たんだ」と思ってネットを見たら外務省のサイトに宣言の英語版PDFがあって、確かに出ている。

 あとでゆっくり見ますが、今回のサミットに関連して思うことは、「日銀のマイナス金利の導入もそうだし、安倍首相の今回の世界経済に関する描写=”リーマンショック級の危機”」もそうだが、「なぜ日本は危機感をことさら煽るのだろう」という点。

 今朝のラジオ番組でも言ったのですが、多分メルケル首相などは目を丸くている。「今がそんな危機か ?」と。だって今はアメリカが利上げしようか、という段階。エネルギー価格も一時は下がったが、今はバレル50ドルに戻ってきている。

 そこを「危機だ」「危機だ」と煽るのはいかがなものか、と。確かに日本が戦後経験した高い成長とは違う。しかし欧州の連中にしてみれば、「もうちょっと高い方が良いが、経済は成長はこんなもの」という思いがある。

 安倍さんが「リーマン」と「危機」を使ったのは「消費税引き上げの先送り」をしたいからでしょう。しかしだからといって「危機だ」「危機だ」と煽るのは良くない。消費者は見抜いているが、それでも「危機だ」と言われて良い気分のする人はいない。

 いろいろ思いはあるし、文章をこれから読みますが、まずは今朝はそんなことを思いました。


2016年05月25日(水曜日)

 (16:30)相変わらず街は厳しい警備。白バイやパトカーも多い。むろんかなりの部分は「サミット関連」でしょうが、総じて交通状況管理(取り締まり)に関する動きも活発化しているように見える。今週もチケットを切られている運転手さんを都内でよく見掛けた。

 実はこの一週間ほどで二回ほど白バイに後ろからウォッチされました。一回は四谷から新宿南口に抜けるトンネルの中。もう一回はお台場の高速を降りた下りから更に右に抜ける道。両方の共通点は「下り坂がある」ということです。自然とスピードが出る。台場は本当に各所の「下り」で取り締まりをしている。それは明らかに狙っているのです。

 実はこの二つの箇所では、以前から頻繁に白バイやパトカーを見掛ける。ずっと前から知っているので、結構バックミラーに注意しているし、そもそも上限からはなるべく出ないように運転している。範囲に収まるように。

 多分、白バイやパトカーを操っている警察官の方々は、一瞬で車を運転している人の傾向・性格を見抜くのだと思う。それは我々でも数メートル道路を進む中でも、「ああ、隣の、または前後の運転手さんはこういうタイプの人かな....」「数台前に変な車(運転手さん)がいる」と分かるのと似ていると思う。

 私も自分の中で、運転する人を数種類に分類している。代表的には

 「超安全志向・慎重派」(後ろにつくとちょっといらいらするかな。どんな車種でもいるが、結構高級車に多い)
 「流し派」(遅れもせず、前に行こうともせず、流れに乗るタイプ。乗り慣れた人。周囲にいて心地よい)
 「目立ちたがり屋」(車種にせよ、追い越し志向にせよ、加速にせよ、兎に角目立とうとする)

 白バイやパトカーが狙うのはむろん3番目です。「狙う」というのは、乗っている以上一定数の違反チケットは切りたいでしょう。それを指します。仕事をした証拠ですし、一説には「ノルマがある」とも言われる。

 まず乗っている車の車種でそれは分かるし、警察官の人達もそう判断していると思う。日本車、外車を問わず「なぜその車を選んだのか、買ったか」「その車の加速具合とスピードはどのくらいか」でかなり「保有者・運転者の性格」が分かる。

 多分高速道路で追い越し車線違反(追越車線をずっと走るのは違反です)をしそうな車を見るときなど、これがポイントになる。次に走り方(前の車との車間距離の取り方など)を見ていれば「これだ」と思うに違いない。

 そういう車を発見すると、覆面などはその後ろに付ける。なにげに。私は二回ほどその手の車(先をお急ぎになる)が来たので追い越し終了と同時に左の走行車線に戻ったら、右車線の後続車が予想通り加速。見ていたら後を追うように覆面パトが行き、そして私を追い抜いていった車はサイレンを鳴らされてご用.....というのを何回も経験している。

 パトカーのサイレンの鳴らし方も、走行車線に移った私の車を覆面君がしっかり抜いた後に開始。つまり、「君の車じゃないよ」と暗に言っている。そして私の車を追い抜いた車を、サイレンを鳴らしてチェイス。「あああ、可愛そうに」と。お急ぎになっているのに、逆に遅れちゃう。

 高速道路ではなるべく走行車線に戻らないといけないのですが、都内や都内周辺では全ての車線が「走行車線状態」のケースもある。首都高など。しかし注意してみると、首都高にはあまり「追越車線」の記述はない。その指定は関東では東名、中央、圏央、東北、常磐に入るとある。

 今4年ほど無違反なんですが、最後にチケット切られてのは「車線変更禁止」かな。渋谷のあの高架下。私は黄色が始まる前だと思って車線変更したが、上がっていったら「踏んでましたよ....」と。何を言っても駄目。それ以来違反はなし。結構神経を使う。都内で地方ナンバーの車が一番やられているのが、これから。知りませんから。赤坂見附交差点とか。

 うーん、今週二回白バイに後ろからウォッチされたのは、ともに給水車に乗っている時。目立つからでしょうか。それとも「こいつは出しそうだ」と思われたせいか。でもともに道が登りになるところから「こりゃ駄目だ」と思ったのか、私の車から離れていきました。ははは。


2016年05月25日(水曜日)

 (18:30)舛添さんが繰り返し言っている「第三者委員会」なるものは、そもそも不必要な馬鹿らしいものだが、「それにしてもいつできるんだい」と思っていたら、「一連の問題に関する調査を元検事の弁護士2人に依頼した」ことを今日の午後明らかにした。

 ただし「弁護士側から、「公平な調査に支障があるとの理由」で名前は明かさず。ホントに呆れる。だって、第三者委員会なんか作る必要ないでしょう。どうせ同委員会(弁護士2人)は調査と言ったって自分の足で歩き回って調べるわけではないので、かなり多くの部分を「舛添さんからの聞き取り」に当てるはずです

 舛添さんの聞き取りにかなり費やすのだったら、最初から舛添さんが「あ、あれはこうでした」と答えれば、記者会見で言えば話は済む。舛添さんの頭の中には、「あれはどういう理由で政治資金からの支出にした」との記憶があるはずです。それを第三者委員会に任せる....と。

 ま、舛添さんの政治資金の支出はあまりにも不透明、というかむちゃくちゃ。あれじゃ調査したって次々に出てくるのだから、タダの時間の無駄でしょう。本当に今回のオリンピックは問題多し。


2016年05月25日(水曜日)

 (09:30)ちょっと強引だったかも知れませんが、のんびり構えるととにかく時間がかかりすぎるので。Macの新しいOS「El Capitan」へのアップグレードです。

 他のMacマシン、例えば 、MacBook Airなどは問題なく随分前に出来たのですが、2015年に買った薄いMacBookだけがなぜかOSのアップグレードに抵抗していた。ダウンロードを始めるのですが、それが最近では永遠に続く。もう待っていられない。多分過去に失敗したためだろうし、何かセキュリティが絡んでいるのです。

 で夕べ、「そうだ、EL Capitanに切り替わったMacBook Airからまずバックアップを作り、それからクローンをMacBookに流し込み、それをテームしようと思ったのです。そもそも新しいMacは大部分は直前のAirなどから引き継いでスタートさせている。

 時間は結構かかりました。Air のバックアップを取るのに数時間。寝ている間に進行させました。そしてそれを「Command+R」で新規設定に入り、バックアップから。

 完成して「このMacについて」を見たらYosemiteから「EL Capitan」にOSが切り替わっていた。Yosemiteが駄目だったのは「メモ」が同期しなかったこと。特殊な方法を使うと同期したのですが、ちょっと不便だった。

 最近のバックアップからのリスタートは本当によく出来ていて助かる。設定の必要はほとんどない。でてきたのはグーグルとDropboxのメルアドとIDだけ。本当は初期画面から徐々に入っていくのが良いのでしょうが、また今回も短いルートを通ってしまった。反省。


2016年05月24日(火曜日)

 (13:30)ははは、風呂に浸かりながら「ここは極楽か.....」と。たまたまお風呂の名称も「京王高尾山温泉 / 極楽湯」でした。

 今朝起きて一旦家を出たのです。5時半ごろ。走ろうと思って。しかし「同じ事の繰り返しは面白くない。いつも都内.....今日は夕方まで何もないし」と思っていたら、「そうだ高尾山に行こう」という気分に。何故か。車を出せば40分ちょっとで行く。「この時間なら渋滞もないだろう」と決断。

ぼやっていて、かすかに富士山が望める  家を出たのが6時過ぎで、高尾山口駅に着いたのが午前7時ちょい。駅の右側に大きな駐車場がある。「1日1000円」と。都内に比べればかなり安い。とっとと自然を観察しながら、神社も通過して登って、概ね1時間で着きました。晴れが続いた後なので、ちょっともやっている。富士山もぼんやり。

 むろん高尾山には過去に登ったことがある。しかしかなり昔。道が良くなっていたな。上に店があるので、車が時々。驚いたのはもう降りてくる人がいる。つまり夜明けと同時に登った人が、午前7時を過ぎると降りてくる。でもまばらですよ。土日のようなことはない。

岩を見ると、高尾山が海底隆起の山だと直ぐに分かる  改めて、結構きつい部分もあるな、と。全体的には「なるい山」なんですが、山肌の傾斜を見ると「きつい山だ」と。ちょっと比叡山に似ている。落ちたらずっと下まで行きそう。そこをくねらせてなるく作っている。

 植物が豊かだったし、登山道を横切る動物がいて、楽しかった。むき出しになっている岩を見ると、「ああ、この山は海底が隆起した山だ」と分かる。動物は写真に収められなかった。降りてくる頃には小学生の団体とか、中国の方々とか、ドイツ人とか女性軍団とか。うーん、確かに午前8時ごろに降りる計画が一番良いかも。

 確かに午前8時というのが一つのポイント。以前はなかった「京王高尾山温泉 / 極楽湯」が開くんですよ。登山で汗をかいた後に温泉.....。最高でしょう。駐車は3時間無料。極楽湯が出来たのは知っていたので、「いつか行こう」と思っていた。

 登山の後に汗を流すのには最高です。京王がやっているので、まずしっかりしている。風呂も新しい。「炭酸」とか「替わり」とか「熱めの岩風呂」とか全部で風呂は五つくらい。それに加えてかなり大きなサウナ。私が入ったのは午前10時ごろでしたが、人もまばらで最高。午後1時くらいまでいました。

新緑は綺麗だし、シャガのような可憐な花も  ちょっくらマッサージもしたのですが、男の子によると「火曜日は何故か混むんですよ。午後2時から午後6時はこのお風呂も混みます...」と。皆さん火曜日の午後は避けましょう。ロッカーに「紐に注意」と。確かに今の登山用各種バッグには確かに紐が多い。

 高尾山登山がどのくらいのエネルギー消費量かにも興味があったのですが、アップルウォッチで計ってちょうど皇居2周と同じでした。高尾山登山の片道は3.8キロですが、ちょっと自然道などに入って歩くと、皇居2周の10キロ超に等しくなる。

 久しぶりの高尾山登山でしたが、「夏の早朝には最高だな」と思いました。


2016年05月23日(月曜日)

 (23:30)今日の午後です。買い物があって新宿伊勢丹の本館(5階かな)を歩いていたら「猫コーナー」が。結構面白い作品があったので、猫好きなんですが最近ちょっと体調を崩した叔母さんにいくつか贈っておきました。

 「猫って映画にもなっているしブーム ?」と思っていたら「三越日本橋本店に猫コーナー? 改装計画は若年層狙い」という朝日の記事を夜見付けた。三越伊勢丹は「猫シフト ?」と。新宿伊勢丹は現在、日本橋三越はかなり先ですが。

 この記事はなかなか面白い。「対象の顧客層をこれまでの50〜70代中心から40代に引き下げ、大半を占める衣料品売り場を減らして飲食や旅行、スポーツ、芸術などをテーマとした売り場を増やす」と。大胆ですね。確かに。新宿に比べれば日本橋の店の平均年齢はかなり高い。

 新しい日本橋店は「日本文化」「ネコ」「アート」といった趣味を中心に品ぞろえし、衣料などは少し後ろに下げる。それは面白い思う。「じっくり座って接客したり、商品を実際に試してもらったりするコーナーも設ける。美術品などの展示スペースも増やす」と。

 話しが変わるのですが、昨日見た「シルク・ドゥ・ソレイユ/公式 」は息を呑む場面が多くて面白かったな。入りの「アクロバティック体操」と「アクロバティック一輪車」などがナイスと思いました。動物が全く登場しないアクロバットサーカスで、人気が高い理由が理解できました。お台場ダイバーシティの直ぐ隣です。

 TOTEMの後は豊洲のバーベキュー会場に。以前番組を一緒にやっていたメンバーとの。その番組があったのは相当前ですが、一人熱心にオーガナイズしてくれるKさんがいるので続いている。

 今回はメンバーの子供さん達も来て、楽しかった。美少女軍団でした。むろん大人の女性陣は美女軍団。ははは。私は夜に番組があったので早め退出でしたが、後ろ髪を引かれる思い。「また秋にでも」ということで次を期待します。


2016年05月22日(日曜日)

 (07:30)

 「これって、全国動員 ?」
 「きっと、上も下もえらくはっぱをかけられているんだろうな」
 「警備本部は東京と伊勢志摩 ? どちらが上 ?」
 「あの警察無線は、皆一斉に喋ったら聞き取りにくいだろうに」

 とかいらぬ心配をしました。都内の警備の厳しいこと。きっと伊勢志摩はもっと。それじゃ観光客もご遠慮となってしまうと思う。

 だってね、「まあここにいてもおかしくない」という場所は全て。加えて「え、ここに」というようなところにまで一杯警察の方々がいる。我々が直ぐに分かるのは制服組ですが、加えて私服の方もいるのでしょう。大体は分かるが、その総数を想像したら凄いことになる。

 だってこれは昨日ですが、青山一丁目を移動していたら、「こっちにも あっちにも」。東宮が近いとは言え、普段はあの角っこの交番でおまわりさんを見掛けるくらい。しかし今はツインのここかしこ、赤坂郵便局の前にも。都内全体がそうです。

 で聞いたのです。ある警察官の方に。「全国動員ですか ?」と。そしたら、都内は都内のメンバーでやってます。伊勢志摩は全国動員です.....」と。へえ、あの配置を都内だけでまかなっているんだ、とそれがビックリ。

 いずれにせよ、マンニングが大変だ。しかしそう教育されているのだと思うが、皆さん愛想が良い。ランニングしていて試しに挨拶すると、きちっと帰ってくる。たまに見掛ける「立って居眠り」の方もいない。受け持ち区域で何かあったら.....とはっぱを....。

 それにしても、前回東京でサミットがあったとき(随分前ですが)に、警備がこんなに厳しかったかな、と。ISとかいろいろ出てきていますから、「警視庁の名誉にかけて首都では何も起こさせない」という気力なんでしょう。

 短期間のサミットでこうだと、2週間以上続くオリンピックはもっと大変だな、と私は思う。オリンピックは実際の選手が集合しないと駄目ですが、サミットはテレビ会議でも.....と思ったのですが、そりゃ無理ですね。そもそもテロに屈したことになる。

 あちこちで誰何されている人、車を見る。配達の人とか後ろにボックスを乗せていますから、結構止められている。可愛そう。私は歩くときはスマホくらいしか持ち運ばないので誰何されたことはないのですが、今の時期はあまり大きな荷物、バッグを持ち運ばない方が良いかも。

 警備は厳しいが、徐々にサミットの行方が見えてきたような。仙台での蔵相会議も終わったし。うーん、今のところ「特に世の中が大きく動くような成果」は期待薄かな。そういう類いの会議になりつつあるのは変えようもない。


2016年05月22日(日曜日)

 (05:30)ありゃ、見れていなかったのですが、稀勢の里は鶴竜にも負けたのですか。うーん、でも応援しますよ。次の場所からも。今場所の稀勢の里は確かに強くなった。下への取りこぼしはなかった。上に惜しいところで負けた。精神面はやや充実。私は13日目ではなく、千秋楽に白鵬と当てて欲しかった。

あえて逆光で撮ってみました  ところでテロ説が強いのだが、今になっても「俺たちがやった」という犯行声明は出ていない。目的地に到着まであと20分と言うときに地中海に墜落したエジプト航空機です。これは従来のパターンとは違う。前回は確か「シナイ半島のIS」とかいう組織が、「清涼飲料水の缶」に爆弾を仕掛けたと主張。

 ここに来て今回のエジプト機墜落に関しては、「墜落する寸前に機内の一つのトイレと操縦室の下部(機器のある場所)から火が出ていた」との報道も出てくるようになっている。飛行機はパイロットが交信できなくても、刻々といくつかのルートを通じて機、機内情報を地上と交信しているシステムが三つほどあるらしい。

 それによると、墜落前3分間(つまりきりもみしていた間 現地時間の午前2時26分から29分までの間)にこの二件の火災情報が当該機からもたらされていたという。むろんそれが一種のテロによって起こされた可能性はある。しかし今までにあまりないパターンです。

ピンクが冴えた  飛行機が機内の火災で墜落したケースは過去にもあったらしい。しかし希有であることは確かなようで、「犯行声明が出ない」ことと合わせて、「それは何だったのか」が今後検証されると思う。

 までも、これだけ飛行機がゲタになると、だからといって飛行機に乗るのを控える人は少ないでしょうね。車の事故があっても、「だから車に乗らない」という人は少ない。乗らなかったら移動そのものができないので。

 ところで写真を二枚ほど。昨日ですが、代々木公園のバラ園がとっても綺麗で、綺麗な朝とマッチしていましたので、その写真を。


2016年05月19日(木曜日)

 (08:30)三菱、スズキが謝罪をしているのに(悪意の程度と中味はかなり違う)、韓国での不正告発には日産は強気を通す。そしてそれには十分な理由があるように思える。多分この問題は韓国環境部の、良くて勇み足、悪ければ直ぐ底が割れる浅はかな陰謀とも思える。

 キーとなる単語は「ユーロ6」です。これは欧州の排ガス規制に付けられた名前で、韓国の当局(環境部)もこれを排ガス規制として認めている。対象になった日産のディーゼル車は、この規制に基づいて英国で検査された際、「合格」とされた。しかし同じ規制で検査された韓国では「不正」とされた。

 だから日産は、「韓国環境部の主張は誤りだ」と声明を出している。それはこうした根拠があるからだ。実は当の韓国でも「環境部の決定には疑念があるとの記事」が出ている。この記事は『日産ディーゼル車、同じ実験で韓国は「不正」、英国は「合法」』というタイトル。

 この記事は中央日報が独自入手した情報。記事は『中央日報は英交通省が4月21日に発表した報告書「自動車排出ガスプログラム」を単独入手した。日産の排ガス操作はフォルクスワーゲンの不正とは違うという点が核心だ。 』と書き始めている。

 ポイントになるのは「ユーロ6」。同紙の記事は次のように述べる。

 報告書は排ガス操作システムを2つに区分している。一つは「実験室パターン認知戦略(Cycle Recognition Strategy)」だ。特定試験場で温度を20ないし30度に維持し、空調機を切った状態で車が走行する時の排ガスを測定する。このように規定された状況だけで排ガス操作システムが作動する場合、これを「実験室パターン認知戦略」と見なす。これは不正だ。フォルクスワーゲンのいわゆる「ディーゼルゲート」がこのような方式だった。

 もう一つは「温度基盤戦略(Temperature Dependent Strategy)」だ。特定の温度になれば排ガス操作装置が作動する。日産キャシュカイのように特定の温度(35度)を超えれば排出ガス再循環装置(EGR)の稼働が停止する。英国政府はこれを不正と見なさない。

 では、欧州ではなぜ温度による排ガス操作を認めるのか。車の安全のためだ。特定の状況でエンジンや主要部品を損傷させる場合、排ガス関連装置を操作してもよいというということだ。

 これは韓国の法でも通用する論理だ。製作自動車認証告示第2条19は「排ガス関連部品の機能が低下するよう部品の機能を停止・遅延・変調させること」を「任意設定(defeat device)」と定義し、不法に分類する。

 しかし同じ告示に「ただし装置の目的が自動車の安全な運行、エンジンの事故または損傷を防ぐために使われる場合には任意設定と見なさない」という例外条項も明記している。英交通省の「温度基盤戦略は合法」という論理と大同小異だ。

 だとすると、なぜ環境部は日産車をなぜ「不正」と断じて、所有者による集団訴訟の動きまで誘発したのか。それは今後韓国環境部が詳しく説明するでしょう。しかし同じ規制で「英国ではok、韓国ではno」では「国際基準に基づいた措置」とは言えない

 その点では韓国環境部の勇み足とみることも可能ですが、環境部か、その中の誰かが対日での”成果”、政治的成果を狙ったとも思える。徐々に明らかになるのではないかと思う。


2016年05月18日(水曜日)

 (23:30)ははは、「病名」として聞いたのは初めてだな。「over use」。

 今日は実はゴルフだったのです。7組のコンペで。その中のメンバーにこれまでで「エージシュートを61回やった」金子さんという猛者がいたのです。私の先輩ですが、なんという方でしょうか。「61回」ですよ。一生で一回出来れば、という偉業をその回数。

今回はリタイアの金子さんと。エージシュート61回の猛者  ところがその金子さんが朝クラブハウス(私は幹事なので早出)に来るなり、「体が痛い。今日はリタイア」と言い出した。歩いてはいるのに、「右腕が途中までしか上がらない。クラブが振れない.....」と。

 おまけに金子さんは、「医者に over use だと言われた」と。つまり体を使いすぎ、ということです。節々が痛い、と。その「use」の中には当然ゴルフが含まれる。「俺ももうちょっとやりたいので、今日は無理しないで.....」と。

 そりゃ結構なのですが、私は「over useね」と。だってそういう職業の人じゃないですよ、金子さんは。つまりご趣味の農作業以外は、要するに「ゴルフのし過ぎ」。ははは。ちょっと休めば直ぐに回復するのでは.....。でもゴルフがお好きなんですね。最後のパーティにもご参加。ははは。直ぐ直りますよ。

 それにしても参加した26人全員が、「うーん、ベスグロ候補の予想外のリタイア」と思ったはず。その通り、ベスグロもチーム戦も大きな変動があった。コンペは年に2回行っている。皆さんも気を付けて下さいね。「over use」

 ところで三菱自動車は18日、「ミラージュ」(日本語では”幻影”)を除く現行のすべての車種」で不正な測定やデータ操作があったことを公表した。これだけ次々と出てくると、もうトップが残ることは出来ない。よって相川哲郎社長(62)が6月の定時株主総会で引責辞任すると発表した。「次々」で言うと舛添知事はどうかな......?

 話を戻して三菱自動車のトップ辞任の理由は、「不正があった期間に開発のトップを務めていた」こと。日産から開発のトップを派遣されることになったのですが、「私が残れば改革の妨げになると判断した」と相川社長は説明。しかし日産には軽やSUVに関する高い技術があるのかどうか。

 いずれにせよ、「三菱」と名前が付いた会社が完全に「日産」の軍門に下るということに。過去にあまり聞いたことのない事態。ゴーンさんは目ざとく三菱自動車を手中に収めたことになるのですが、心配なのは「消費者の信頼感が戻るかどうか」だと思う。

 「ミラージュ」以外全てと言うことなので、三菱の不正対象車種にはパジェロも含まれる。人気車種が含まれた。この車は海外でも人気がある。国内に加えて海外でも売り上げが落ちないかどうか。日産の三菱起動のスタートポイントは厳しい。

 一方スズキは、「政府で決められた通りの手順では燃費を測定してこなかった」として老体の鈴木会長が記者会見で謝罪。風の影響とか、開発時間の制約とかの問題を指摘。「燃費を良く見せる意図はなかった」と。

 思うのは「車は本当に潤沢な資本と技術の争いになった」ということです。つまり三菱にしてもスズキにしても、それほど資本や技術を持つ人材などに余裕のある会社ではない、と思われる。それが一つの問題なのかな、と思いました。

 でもずっと思っているのは、各使用者の事情によって全然違うのに、「この車はこれだけ走ります」と理想的な状況での数値をまるでその車の「勲章」のように発表し、それをウリの一つにしている業界の現状。

 「燃費」は消費者の車購入要素の一つに過ぎない。だってイタリア車を考えれば分かる。もっと違う要素がいっぱいある筈です。だから思うのです。たった一つの数値に「車の価値」を頼りすぎる、と。あまり前面に押し出さない方法もあるのに、と。例えば「軽でも収納スペースが大きい」とか。

 日本の自動車業界に問題続々。今の日本の産業を輸出の側面から見ると、「自動車が唯一の勝ち残り組」状態。そういう意味では日本の自動車メーカーが次々と問題を抱えるのは心配です。


2016年05月17日(火曜日)

 (05:30)昨日は今年3月の初めに若くして亡くなった岡本呻也君を偲ぶ会に。ルポール麹町で。


ルポール麹町 2016年5月16日 午後7時 彼の中央の写真 片方のシャツの襟だけポンと外に出ていたのが笑えた。らしい

 本当に多くの、会場で紹介された数では160人という人が集まった。東北の大きな地震のあとは東京を去り、名古屋で仕事をしていて多くの人が彼との連絡を希薄にした中でのこの人数。「人徳だな」と思いました

 それは彼が「人を繋ぐ仕事」をしていたことと関係している。「B&B」とか「1の会」(https://www.facebook.com/groups/218940378139344/?fref=ts)とかの会合を率先して立ち上げ、かなり長い期間維持したのは彼と、そしてその友人数人だった。私もそれらの会合に何回かお呼ばれしたりして行ったことがある。

 だから、いらっしていた方々の中には旧知の方も多かった。そういう方々と再会できたのも良かったのだが、何よりも岡本君という人となりにも「へえ」と発見することがあって興味深かった。

 ご遺族(弟さんが挨拶)の話しは「この人、話しがうまいな....」と思えるほど的を射た、かつユーモアに溢れるもので、岡本君の独特の喋りの間合い、そしてユーモアはご一族がもっておられるものではないか、とも感じられた。

 それにしても改めて「面白い奴だった」「早すぎるぜ」と思ったのは、いろいろなエピソードが語られたこと。弟さんが、「兄が松山を出て東京に行ってからは、ほとんど何をしていたのか私も、母親も知らなかった。今回兄が亡くなって、またこうして皆さんにお会いして兄が何をしていたのかを知った」と言ったこと。田中さんがちょっとそういうことを書いておられたのですが、改めてえ「そうなんだ」と思いました。

 まそれが彼のおもしろみであったのだが、人懐っこくて色々な人を知っている割には何か不思議な入り込めないようなところがあった。肩を揺らして豪放らい落に笑う割には、人を窺うようなとってもシャイなところもあった。面白い奴だったのですよ。

 でも会場でも話題になったのですが、「とっても良い奴」で周囲の人間には警戒感を与えず、そして完璧と言うことではないだろうが「無欲・無私」な面もあった。今回初めて聞いて「へえ」と思ったのは、出版社の私と彼の共通の友人に「大宅賞を取りたいと言って、「一緒に取材にも行った」と聞いたとき。それで出来た本が「ネット起業! あのバカにやらせてみよう」という本に結実した、と。だから「欲」はあった。しかしそれは決して他人をハームするものではなかった。彼の「人を繋ぐ能力」に関してはローマの塩野七生さんからも手紙が来ていたな。

 本といえば、彼が所蔵していた本の一部(多分200冊以上あった)がご家族から寄贈され、会場の一角で「形見分け」的に「ご興味がある方はどうぞ」と提供されていた。その中には私の著作も2〜3冊入っていて、中を見たら私のサインはなくて、「お、あいつ買ってくれていたんだ」とも思いました。

 でも、ここで書いたように、そして多くの人が会場で言っていたように、「結構心に穴を開けた奴」という印象。それは彼独特の個性のなせる技だと思う。死ぬのはちょっと順番が狂うだけで誰にでもにいずれ来ることで、今からあれこれ言ってもしょうがないのですが、確かに結構彼が開けた穴はでかかった。

 でもお話しできませんでしたがお母様は「順番が違う」と思っていらっしゃるのではないか、と。まそういう意味では、あの会合は彼がお母様にプレゼントした親孝行だったのかも。彼には天国でも親孝行して欲しい。合掌。


2016年05月16日(月曜日)

 (10:30)今朝の新聞では日経の27面「中国情勢をどう見る」が面白かったな。NAR(日経アジアン・レビュー)の宣伝記事の中にあるものですが、松田さんの『習氏に「権力集中のワナ」』という見方は今の中国の姿を正確に捕捉していると思う。

 習近平の権力集中の結果、彼個人の権力は強まったが「共産党政権の制度的な安定性は損なわれた」とこの記事。そうだと思う。「指示待ち部下、物事進まず」と見出しに。それも当たっていると思う。

 私がこの記事(コメント ?)に興味を持ったのは、文化大革命開始50周年に関連して、「今の習近平の政策が当時の毛沢東のそれに近い」との記事が数多く掲載され始めていることです。世界のマスコミ、特に新聞で。むろん時代は違う。当時の中国は完全に内向きの国で、「外交」も防御的だった。

 しかし権力の集中、言論の抑圧、反対者に対する厳しい措置(拘束、投獄)などかなり似てきている。この記事で面白いのは、「習近平氏は海外外遊が多い。その期間は特に部下達は指示待ちで仕事をしなくなる」と指摘している点。

 ただでさえ「汚職撲滅」運動で役人もビジネスマンも慎重になっているのに、全ての権限を集めている習近平本人が中国にいなければ「(その指示を)聞くことも出来ない」ということになって、「物事が進まない」という実体。

 金融そもそも講座では長らく中国の特集をしました。今回一旦特集を終わりました。今後も当然ながら中国は関心対象です。もし今の中国が新たな「文化大革命」状態(今でも近いとの見方もあるが)になったら。想像したくない事態です。


2016年05月15日(日曜日)

 (10:30)東京は今花が少ない季節だな....と思いながら先週は皇居周りを走ったりしていたのですが、この週末に「箱根」に来たら様相が違いました。

綺麗なツツジが一杯  あちこちで綺麗な花を見たのです。ここかしこにお花畑が。しかし一番綺麗だったのは山のホテルの庭園かな。昔からツツジとかシャクナゲで有名なお庭ですが、今まで見たことがなかった。

 私が行ったのは土曜日の朝だったのですが、確かに目が覚めるほど綺麗でした。お庭にかかっている看板は二種類。「今がピークです」という看板と、「ピークは過ぎました」という看板が。つまり見頃の最後と言うことでしょう。看板は一杯ありますから全部統一するのに2〜3日かかるのかもしれない。

山のホテルのお庭では苔もなかなか良い  三菱の創始者である岩崎家がそもそもあの建物とお庭を作ったと言うことは聞きましたが、「よくあのロケーションの良い場所を見つけたものだ」と。右手に富士山を臨む本当に良いロケーションです。

 この庭はツツジが良いのに加えて、苔がまた良い。イ拉した方々はツツジやシャクナゲにしか関心を払っていませんでしたが、私は苔に感心した。私が知っている範囲では銀閣寺の苔も素晴らしかったが、山のホテルの苔はあまり作ってなくて(綿密な手入れはしていないと思う)、自然に盛り上がったりしていて良い。

一夜城から見た小田原の街  箱根の山は今は緑が圧倒的ですが、その中で赤やピンクや黄色、紫、青、藍、白などの色を見るのはなかなか良いものです。各種の緑が一層引き立つし、花々も瑞々しく見える。なかなか良い景色でしたし、芦ノ湖も綺麗でした。

 あそこは一周するのも面白いと思ったのですが、今回はちょっと時間がなかった。


2016年05月13日(金曜日)

 (10:30)「精査」とか「基調」とか、便利に使われる言葉があるものだ、と。

 今朝のフジテレビの報道によると夕べのBSフジの夕刻からの報道番組で、出演した舛添知事は「正月の家族旅行などに政治資金を利用した疑惑」に関して、「精査」という単語を39回も使ったそうな。

 でも私は思うのです。「正月」というそう昔ではない家族旅行に関して、そんなに「精査」と呼ばれるような緻密な調査が必要なんだろうか、と。普通「どこからお金を出したのか」「どのカードを使ったのか」くらい覚えているだろうに。

 後払いにしてちょっと大きなお金を振り込んだとしたら、「どこから振り込んだのか」は調べれば直ぐ分かる。さらに現金をもっていったとしてら、そのお金をどこで下ろしたのかは直ぐに思い出せる筈です。

 舛添さんは今日記者会見して「精査の結果」をおしゃべりになるか、「未だ精査中」というのか、とにかく現時点での説明があるそうです。オリンピックのバリューが低下するようなニュースは非歓迎だな。

 それにしても、今になって言うことではないのですが、「シャープの選択は良くなかったのでは」と思う私。社長も台湾の人になって、安堵された筈の雇用も「7000人をリストラ」とのこと。まだウリになっている技術がIGZOというのも寂しい。

 IGZOって、私がシャープのスマホを買ったとき(5年ほど前 ?)のウリの技術でしたから、「もう古いだろうに」と思う。今私が使っているソニーのスマホの電池の持ちはとっても良いので、その方式が何かは知りませんが、もっと良い技術が生まれていても良いように思う。

 「それにしても」でもう一つ言うと、直近のロイターの世論調査でクリントンとトランプの支持率が並んだ、と。クリントン41%、トランプ40%。むろんまだ途中経過ですが、「それにしても」と。

 いや別にクリントン支持ではないですよ。しかしトランプは危険すぎると思うので、「アメリカ人はそう思わないのかな」と。


2016年05月12日(木曜日)

 (06:30)各紙が「三菱自、日産傘下で再建」と報じているのを見て直ぐに、「そうなんだ。でもうまくいかないんじゃない」と思った。日産が三菱自の新株発行(日産に割り当て)後の全株式の三分の一(筆頭株主に)を抑えるために2000億出す理由は、

  1. 自社では軽生産が出来ない。しかし日産の国内全売り上げの3割は三菱自が作っている軽が占める。このまま三菱自が体力を落とすことは日産としても痛手だ

  2. 三菱のパジェロなどは日本以上に東南アジアで根強いファンを持ち、人気も高いしブランド力がある。この分野は日産にとっても魅力だ
 ということらしい。「しかし」と私は思うわけです。今回の軽の燃費問題は基本的には「三菱自には自社で燃費を上げる技術が無かった。だから誤魔化した」という側面が強い。つまり資金ではなく「技術の欠如」の問題だった

 次に「技術の欠如を技術開発で乗り越えようとしたのではなく、数値をいじって誤魔化そうとした社内の空気」は、容易には変えられないだろうと推測できる点。仮に「今回も救ってもらった」と社内がまた安堵の空気になれば、「何かあれば誤魔化せば良い。会社が危機になっても、どこかが助けに駆けつける」とまたまた社内の空気が弛緩する可能性が高い、と思うからです。

 つまり日産が資金を出して実質子会社化しても、それは基本的には「三菱重工の下の会社」という位置付けがずれるだけで、「技術無し、引き締まった順法意識無し」の事情は変わらない、と。今まで問題が起きる度に三菱グループが助けてきて経緯とあまり違わない。多分日産は三菱系の金融機関に「援助」を申し出るのでしょう。

 だから三菱自の「技術が結局はなかった」という問題が残る限り、「消費者はどう考えるだろうか」と筆者は思う。これだけの事があって売り上げが約半分に落ちている敏感な消費者が多い日本。見通しが甘いのでは。

 日産傘下に入って2000億の余裕資金が出来ても、「燃費を良くする技術は、社内 で自ら生み出すか、どこかからもらってくるか」。教わるとすると、それは多分国内の他のメーカーということになる。日産ではなく。

 でも三菱自と組んで「メリットがある」と思う国内軽のメーカーは出てきそうにないとも思う。ま、今回の決定をとりあえず喜ぶのは、岡山県倉敷市の水島工場で働いている人達でしょう。だからうまく行って欲しくはあるのでですが、ちょっとボタンの掛け違い感が強い。


2016年05月11日(水曜日)

 (23:30)ビルの構造も、入居しているレストランのお値段も、とってもオープンな印象がしました。以前の赤プリのイメージとはちょっと違う。

人が比較的多かったですね。ま、全面開業ではないのですが  今日の昼間です。清水谷公園を通りかかったのですが、とっても間口の広い駐車場の入り口が見えた。警備員が二人。「あ、オープンしたんだ」と思い出した。あくまで部分オープンでしたが、「下の階のレストランが事前オープンした」との記事を思い出した。

 ちょっと時間があったので、新しい駐車場を使ってビルを見るのも良いな....と思って入ったのです。まずビックリしたのは、ちっとも地下に降りていかない。普通日本の大都市のビルの駐車場はまずどこかで下に降りる。場合によっては地下2階に直接。しかし東京ガーデンテラス紀尾井町の場合、そのまま一階を進行します。横に。そしてそのまま機械式駐車場に導かれた。ところでビルの名前が長い。どう短縮されるのか興味があるのですが、「旧赤プリ」に落ち着くかも。

値段がお手頃  これにはちょっとビックリ。普通ない構造です。だから車を預けたその階を、少し見付の方向に歩くと、もう一階のレストラン街がある。なぜそうなっているのかというと、あそこは坂になっている。なのでそのまま一階を駐車場の入り口階にしたらしい。しかし下が深い。機械式だけで260台の車を入れることが可能らしい。

 ビルはとってもオープンな印象です。2階も、そして1階も地上に歩いて出ていける構造。あそこは坂ですから。駐車場もオープンな印象ですし、弁慶橋に向けて大きく口が開いている印象がする。

 10日からオープンしたレストラン街もちらっと見て得た印象は、大部分の店が「とっても入りやすいお値段だな」という点。コンセプトが「カジュアル」だそうなので、場所柄もあるしそれで良いのかもしれない。

自転車道路も整備されて綺麗になりました  ところで今朝は虎ノ門ヒルズの東側、つまり日比谷神社まで伸びる道も通ったのですが、かなりの部分がきれいに整備されていた。以前は地下で工事した後だったりしたこともあって、とっても「綺麗」とは言えなかった。しかし今回は「整備された」と思いました。

 今後、東京では次々とビルが立ち上がる。アメリカ大使館の下の建設中のビルも10数階まで鉄骨が組み上がってきた。オープンは2017年と書いてありますが、考えてみればもう5月ですから2017年もそんなに先ではない。

 ま、しばらく東京はビルの開業ラッシュになると思う。楽しみです。


2016年05月10日(火曜日)

 (06:30)どんな文章だろうと思って「panama papers」でググったら、直ぐにhttps://panamapapers.icij.orgというサイトが出てきて、URLが「icij.org」なので、「このサイトに間違いないだろう」と。

 それにしても、よくここまでサイトに仕上げたものです。整理するだけでも大変だろうに。まだまだすべて解読できていない謎の膨大な文章だ、と言うことが良く分かる。最初の文章(パラグラフ)の中に「Read more about the data release」という文字列があって、そこを経て「searchable database」(リンクにつながる)に進んでいくと、国などカテゴリー別にサーチできるサイトに行き着いて、例えば「mikitani」で検索すると国としては日本ではなくシンガポールで出てくる。

 それは昨日までの段階で「mikitani」という人の名前があると私が知っていたので、「どの国で」と調べた結果。「all counries」のところを「japan」に絞ると、

Offshore Entities (28) Officers (899) Intermediaries (47) Addresses (806)
 と出てくる。entities の数とofficerの数は相当大きな差があって、addressesの所を進むと、「これはミススペリングだろうな」というものも散見される。一番具体的に「名前」と思われるものがあるのは「officers」と「intermediaries」のところで、それらをちらっと見ただけで「良く知られた企業名や名前」が登場する。

 しかしこの文書も最初に述べているように、「世の中には同じような名前は沢山ある」「ここに名前が載っているから、直ちに悪事を働いたことにはならない」ということは常に想起しなければならない

 しかし「ここまで出てきた」ということが非常に重要でしょう。ICIJ(「国際調査報道ジャーナリスト連合」(The International Consortium of Investigative Journalists この組織のURLはhttps://www.icij.org)でかなり調べてきたが、「とても全部は調べきれない」というのは分かる。

 どこかに「何か分かったら当方に連絡を」というリンクが張ってあったように気がする。そこから「より多くの人の眼を通じて調べよう」という狙いでしょう。チェックサイトに「yoichi itoh」で入れても「yoichi ito」で入れても、どこにも見当たらず。ははは。

 いやね、私の名前は東京都の電話帳にも以前調べたら16も同姓同名の人がいたので、「誰か載る人がいるのかな.....」と思って。ははは、自分の名前を入れるだけでちょっと面白いし、「あの人の、そしてあの企業の名前はあるかも知れない」とチェックするのも面白い。


2016年05月09日(月曜日)

 (10:30)毎回ジョコビッチに負ける錦織君。それに関してですが、「錦織はサーブを鍛えるしかない」のではないかと今日思いました。むろん素人意見ですが、今朝マレーとジョコビッチのマスターズ・マドリードの決勝戦を見ていて思ったことです。

 第一セットのジョコビッチは強かった。このままだと非常に短い時間で終わるのでは、と思ったほどです。しかし第2セットはマレーが取った。なぜ取れたかと言えばマレーがサービス・エースを何本か続けたからです。

 それでおかしくなったのかジョコビッチはダブルフォールトを2回ほど続けて出した。第三セットはダブルフォールトを封印したジョコビッチが調子を取り戻した。だからゲーム全体としては「ジョコビッチの強さが光った」試合だったが、しかしジョコビッチにも脆弱性も見えた、と思う。

 もしかしたらジョコビッチは第二セットは「遊んだ」のかもしれない。表情や発声を見ていても、マレーは起伏が激しいのにジョコビッチ非常に精神的に安定している。錦織もジョコビッチタイプのように思えるが、サーブはもっと激しくあって良い。むろん努力はしているでしょうが。

 ところで北朝鮮の党大会に関連してちょっと調べていたら、中央日報に「北党大会の参加者全員に42インチ薄型テレビ」という記事が。結構面白かった。日本でそういう報道がないので。

 「 6日に始まった北朝鮮の第7回労働党大会の参加者は、今週初めから平壌(ピョンヤン)のホテルに宿泊しながら、牡丹峰(モランボン)楽団の公演をはじめとする各種公演と新しく建設された施設を観覧し、「特別待遇」を受けている。

参加者は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の名義で贈り物も受けたと、当局は把握している。米国自由アジア放送(RFA)は6日、「党大会参加者全員に42インチ以上の薄型テレビが贈られるという噂が広まっている」と伝えた。またノートブックなど家電製品も贈り物に含まれたという話もある。

 政府当局者は「金正恩時代に入って最初の党大会であるだけに、多くの費用をかけて贈り物を準備したと把握している」とし「しかし最近の対北制裁などで経済状況が悪化し、1980年の第6回党大会に比べると贈り物は多くないだろう」と話した。

当時の党大会に参加した脱北者(2000年代後半に死亡)は「テレビ・冷凍機(冷蔵庫)・洗濯機・縫製機・扇風機・録音機の『6機』をはじめ、食器など生活用品を2.5トントラックに載せて党大会参加者の家に配達した」と話した。「6機」とは北朝鮮で新婦が準備する家具。そのほかオメガの時計、英国産の服地、靴、ウイスキー、菓子、旅行用トランクなども贈り物の一部だった。家電製品やカバンには「朝鮮労働党6次大会」という文字が刻まれたという。

 贈り物は選挙権がある代表(北朝鮮では決議権代表)約3000人に支給され、一般住民は毛布・ふとん・服地・菓子などを受けた。家電製品は主に日本の日立が製造したもので、80年末には平壌に日立サービスセンターが設置されたという。 」

 面白いのはこういう記事から北朝鮮の実情が見えるということ。まあ党の大会に出ただけで「モノが貰える」ということ自体が笑えるのですが。


2016年05月07日(土曜日)

 (10:30)主催者がちょっと変わった日程を組んだものだと思っていますが、講演会が一つ大阪にあって新幹線に乗っています。ま、逆方向なのでガラガラ。

 北朝鮮。36年ぶりの党大会ね。それまでは成果がなくて開催したくても出来なかったそうな。それを開催した。じゃ「成果」とは何かと思ったら、核とミサイル。金正恩は「前例のない成果」だと。

 しかし西側の観測では、どれが成功でどれが失敗なのかはほぼ分かっていて、「前例のない」などという言葉の使用が不適切であることは明確。核(水爆と主張)とミサイルのかなりの事例は「失敗」と判断されている。ま、成功例しか北朝鮮国民には知らせていないので、その範囲では「前例のない成果」ではあるんでしょう。

 そろそろ開催開始からほぼ一日経過するのに、長々と最低3時間くらいは行った金正恩の演説のごく一部しか北朝鮮メディアは出していない。世界各国から100人以上のメディア人を呼んでおきながら、会場の外観を撮らせただけで会場にも入れないという奇妙さ。

 華々しい(と主張する)党大会を開催しているが、一方で外の空気を吸った北朝鮮の外交官やお食事処の従業員が次々に亡命している。NHKが夕べのニュースで流していた元北朝鮮外交官の話だと、亡命者増加の理由は二つらしい。

  1. 金正恩への献上金の金額が年間500ドルから1000ドルに倍増した
  2. 繰り返される粛正
 が理由とか。国が給料を支払っている外交官に「献上させる」って、「何か悪いことをしろ」と言っているようなものだ。中国のある都市にあった北朝鮮のお食事処は女性を中心に従業員が大量に韓国亡命したために閉鎖になったとか。

 経済や統一問題に関して金正恩が何を言ったからこれから出てくるのでしょうが、結局は「窮鼠」であることに変わりはない。5LDKのマンションをこれ見よがしに見せて、冷蔵庫の中味を開陳して「こんなにあります」と宣伝していた。

 しかし普通日本の家庭ではあんなに冷蔵庫を一杯にしないでしょう。少なくとも我が家は。だって東京では新鮮なものがいつでも買える。冷蔵庫を一杯にするなんて逆に「まともなモノがない証拠」と私には思える。その辺が分かっていない。相変わらず困ったちゃんです。

 それと5月5日のFTの社説はメッチャ面白かったな。多分アメリカの新聞ではあれだけはっきりと書けない。「あんなのを大統領にすべきでない」というイギリスの常識が凝縮しているような文章だった。


2016年05月06日(金曜日)

 (14:30)軽い(?)話題を三つほど。「今度、うちの偉い人に会ったら言っておいて下さいよ......」と。小さな郵便局で。何かというと、「2月01日からシステム変更で振り込みに時間が....」と書いてあった。

 「どうしたの」と私。今朝郵便局(ゆうちょ銀)でしか出来ない振り込みに行った際。そしたら担当者が、「本社のメーンフレームは良くなったのですが、末端の回線と端末と、それに私たちの技量が.....」と。「へえ、暫く遅くなるんだ....」と私。

 私以外客らしい客はいなくて、やや奥深いところにいた局長(郵便局の)とかその他の職員も集まってきて。「で、いつ速くなるの?」と私が聞いたら、「それが2年くらいかかって、しかも今までと同じくらいのスピードに戻るだけです....」と。

 「え !」と私。メーンを代えて、ラストワンマイルと端末も代える設備投資。大金がかかるだろうに、「元と同じスピードですか」という思いで。そしたら「お願いしますよ」の最初の局長さんの言葉になった。

 とすると、狙いはセキュリティ ? 「うちの会社は....こうなんですよ」と。私が考えても、どうせなら振り込みスピードも上げれば良いのに....と思う。もっとも近々ゆうちょ銀行のトップの方とインタビューする予定はないのですが。

 次は「ズリ」について。昼飯に焼き鳥を食べたのです。行きつけの店で。つい「砂肝」を「ズリ」と言ってしまった。関西の呼び方です。そう言ったら親父さんは「分かりました」と。当然知っている。

 でもその瞬間に「なぜ、ズリ」と思ったのです。最初思ったのは「ガリ」と同じで食感から.....。だってズリズリの感じがあるんじゃないですか。おやじさんも、「どうしてでしょうね」と。

 しょうが無いので調べたら、「砂ズリ」から、と。「丸呑みで飲み込んだ食物を胃袋に溜め込んだ小石や砂ですり潰す事から来ています」ということで、完璧な間違いではない。ズリズリ。でも「砂ズリ」と私は言ったことがない。つねに「ズリ」です。

 三番目。今朝の森本毅郎スタンバイでの話題でしたが、ソニーが特許申請したカメラ内蔵のコンタクトレンズは、製品化したら凄まじいインパクトがある、と思いました。

 だって仕掛けを見ていくと、眼、シャッター、メモリー、wifiシステムなどを内臓している。ということは、恐ろしく適用範囲が広い。良きことにも悪しきことにも使える。良い面では、写真を撮るときにカメラが目の前にでんと存在して邪魔と言うことがなくなる。

 悪しきことは「見るだけですよ」「写真は撮らないで下さい」と言っても、眼にこれが入っていれば周囲に気付かれずに写真が撮れる、ということになる。つまり産業スパイがらみ。ま、製品になる前から大きな話題になることは間違いないし、我々の行動パターンも変わる。

 セキュリティ面からの対策も必要になってくるでしょう。サムスンやグーグルもスマートコンタクトを研究中、特許申請中とか。うーん、面白いというか、恐ろしいというか。


2016年05月06日(金曜日)

 (10:30)木曜日に日本に帰ってきて金曜日から通常に戻りました。今回のベトナム訪問に関してちょっと長い文章を書きましたので、興味有る方はお読み下さい。

 ま、今回で3回目のベトナムですが、何時行っても過去と今が同居する面白い国です。確かに開発途上国ですが、とっても速く変化している。しかし変わらない部分も多い。相変わらず天秤棒を担ぐ女性がいっぱいいた。その混在が面白い。

 それにしても思ったのは、ホテルなどに泊まっているとしばしば「ここはどこだ」と思う。世界中のホテルの中などは似てきている。どこにいても、レストランなどではスマホに目をやるお客がいて、私もそうだが、しばしば自分の世界に入る。「日常」を運びながら旅行している。

 だから例えば「戦国時代に日本に来た宣教師」には我々はなれない。彼等は「何が起こるか全く分からない」中を旅した。待ち受けているものは「死」しかもしれないし、事前には分からなかった。情報は希薄だった。加えて、自分が出発した国の事情を知るすべもない。つまり昔の旅人は「今」と「その場」を旅するしかなかった

 しかし今の我々は日本を含めて「今世界で何が起きているか」を知りながら旅をする。敢えて切り離せば良いが、なかなかそれは出来ない。やはり「熊本の天気」が気になる。

 交通手段の進歩もあって我々は「はるか彼方」(昔に比べれば)に旅が出来ている。しかし逆に「うっすらと知っている、情報のある場所」を旅している。もの凄い驚きや感動、それに恐怖はあまりない。ある程度知ってる場所を移動している。

 だから最近は私は旅先の事をあまり調べないで行くことにしている。調べると感動が薄れる気がする。しかし「どこに行くべきか」などは調べないと。しかしこれは言える。「seeing is believing」なので、臭いを感じ、360度の広角で見て雰囲気を感じ...そして少しでも現地の人間を交歓する。それが必要かな、と。

 そういう意味では今回も短かった。もうちょっと長ければ、新しい発見があったかも知れない。またのチャンスを模索します。


2016年05月05日(木曜日)

 (00:30)ビックリしました。ダナンに日本の温泉施設に近い「花の湯」と言う銭湯が出来ていました。結構立派でサウナもある。

「花の湯」の入り口  「ベトナムには火山はない」というのがベトナム人のツアコンの説明なので、多分自然温泉ではない。しかし、多分わき水か何かを温めているのだと思う。この施設があるホテル(Blossom)の一角に写真のようにあって、中の施設もなかなか充実している。それも写真の通りです。かつこの写真には写っていないが、サウナもある。立派な。

 立派な待合室もあり、風呂上がりはそこで休める。だから我々のようにこのホテルに宿泊していなくても、例えば飛行機の待ち時間などで使える。兎に角ベトナムは暑い。マーブル・マウンテン(五行山)などの登ると汗だくです。その後に市内のこの「花の湯」に入れば飛行機に乗る前に快適・快適。

中も充実  ネットにもあまり載っていない。つまりごく最近の営業開始だと思う。一人当たり300000ドンですが、ベトナムの通貨は下のゼロ二つをとって二で割ると円価が出る。なので1500円です。法外ではない。

 奥の風呂も大きくて温度も40度ちょいかな。サウナも立派です。洗い場も五つくらいあって、従業員も親切。あまりダナンに行く人はいないかも知れませんが、なかなか良い。

 私がひとっ風呂浴びている時も、日本の方が二人入ってきた。兎に角ベトナムでは風呂の浸かるというのがあまりない。ホテルもシャワーが多い。なので、一汗落とすという意味ではナイスです。


2016年05月04日(水曜日)

 (18:30)ダナンからホテルのシャトルバスで30分ちょっとのホイアンは、多くの人が推奨してくれた通り良い街でした。旅心を誘う。哀愁のある。何と言ってもランタンの灯りが悲しげで。

ホイアンでは綺麗な花が咲いていました  何よりも良いのは、この人口13万人前後の小さな街(ダナンやフエに比べた場合)が、昔の国際的港街としての面影を残し、街全体が世界遺産になったこと。なんと戦国時代には、わが国からも多くの人が渡って、暮らしていたという。

 当然、日本人街があったし、当時を伝える来遠橋(日本橋)は、同国の2万ドン紙幣にも印刷されている。私たちも行きましたが、観覧料を取られること以外は、「こんな形で日本が残っているのは珍しい」と思いました。ベトナムと日本の長い歴史がうかがえる。

 私が気になったのは「谷弥次郎兵衛」と言う方です。郊外にあるのでとてもお墓には行けませんでしたが、そういう特徴的な名前の人がこの地に住んでいたこと自体が450年も前のことですから、「どんな生活をしていたのだろうか」と想像力をかき立てられる。

 それに街も努力して主要な通りから人、人力車、それに自転車以外の全ての乗り物を閉め出したことが大成功です。だから観光客は人力車くらいに気を使えば良い。だから観光客は荒々しい、予測不可能な運転を展開するベトナムの数多いバイクや、増え始めている車を気にする必要がない。

 かつ私が見た範囲では3階建ての建物もごく少ない。大部分は低層2階建てで、それが街から威圧感をなくしている。中国の足跡もそこかしこに見える。人力車に乗ればすっと連れて行って貰えます。観光客の比率で言うと、ホイアンはコーカシアンが異常に多い。ダナンやフエに比べるとです。

 間違いなく日本人や中国人、それに韓国人も来ているので、加えて大勢のコーカシアン。「その時その時でこの街にいる人の半分は観光客か」とも思う。それくらい観光客に人気の街であり、かつそれだけの価値がある。

ホイアンの夜はもの悲しくて良い  フエは実際に古都で、つい最近まで王宮に王様が住んでいた。1945年までと聞いた。グエン王朝です。その王朝の2代とか4代とか12代の霊廟を見たりするのですが、過去にあまり興味のない私はあまり関心を持てなかった。王宮もベトナム戦争で破壊が酷く、あちこちで修復の最中です。

夜景も綺麗です  ダナンは大都会の方向に向いている。しかしホイアンは過去を向いているが、今に繋がる何かがある。そこがこの街の良いところと言える。古き建物が軒を連ねる街並みがあり、商店が続き、特有の料理があり、川や運河がある。

 今回は半日ほどしか滞在できなかったが、次はもうちょっと長く居たい。10年ほど先になるかも知れませんが。とってもしっとりした良い街です。ないす。

 ところで昨日ダナンビーチに関して「なかなか良い」と書いたのですが、はっきり言って水質は良くない。特に沖縄のそれと比べると。それだけは書いておきます。ベトナムは途上国ですから、いろいろな水が海に流れ込んでいる。なかなか綺麗にはならない。


2016年05月03日(火曜日)

 (10:30)「波乗り」の人達には「使えない」と言われるかもしれない。しかしダナンビーチは言って見れば「100万都市付きの九十九里浜」という感じだ。

地引き網にビックリするような大物が  とにかくその海岸線が長い。私も2時間近く歩いたが、それでもごく一部を歩けただけ。先が見えないくらいに長い。それに幅がある。砂は日本のそれに近いが、少し白い。日本に比べてベトナムは大河が多いからかも知れない。兎に角ダナンの海岸はでかくて長い。

ベトナムにはまん丸な漁船が  それにすごく遠浅で、相当海に入ってもまだ立てる。つまりどこにもスペースは山ほどある。場所取りの必要もない。ある航空会社がダナン直行便を設けた理由の一つはこの豊かな海岸だろう。

 そしてその豊かな海岸は、街の中心部から15分の距離だ。海岸にはホテルやレストランが一杯出来ている。なかなか将来が楽しみ。おまけにダナンはホイアンやフエ(ともにベトナムの古都です)のヘソ、交通の要衝に当たる。

 豊かな、海水浴に条件の良い海岸なのですが、観光だけに使われているわけではない。お椀のような漁船が一杯置いてあって、私が見た限りでは地引網が盛んに行われていた。つまり漁業と観光業が同居している。私が見た網には、写真のような大物が。

昨日のフエではお線香作りに挑戦。といっても簡単です  それにしても、ホーチミンやハノイでは気がつかなかったが、ベトナム人は早起きです。それは多分日中が暑いから。昨日は古都フエに行ったのですが、日中の温度は37度だった。昼間がめちゃめちゃ暑くなるから、その分、朝に涼もうとするのだと思う。

 かつ朝早くは海から上がる水蒸気のせいか、太陽に霧がかかったようになる。つまり朝陽が弱い。これが朝の涼しさを増す。なので今日の場合は朝の5時21分前から人出が海岸で見られるようになって、皆海に入ったり、砂の上で体操したり。ジョギングをする人も。そして午前の7時半になると、もう人が少なくなる。

フエの王様のお墓には綺麗なものも  それにしても見て思うのは、ダナンも大開発が行われた後途上国の経済鈍化によって、今は景気が少し下目で、建設中のビルが途中で捨て置かれたり、建設ペースがスローダウンしているように見える。

J  それにしても、私が取材した1999年と2008年に比べれば、ベトナムの人達の所得は確実に上がっているように思う。4月30日がベトナム戦争勝利、5月1日がメーデーで、それが土日に当たったために月火が振替休日。

 ホテルはベトナムの人達が一杯。多分ハノイやホーチミンからベトナム中部3都市に観光に来ているのだと思う。豊かなレジャーが行えるようになっている。ナイス。


2016年05月02日(月曜日)

 (07:30)結構面白い発見がいろいろありました。ダナン、いやベトナム全土での「歩道の役割」に関してとか、ベトナムの人がえらく早起きな事とか、グープルマップを起動しておいていらぬ道を走って距離を稼ごうとしたタクシーの運転手を懲らしめたりとか。

 ダナン郊外の避暑地Ba Na Hills(当時支配者だったフランス人達が避暑地とした所 今はケーブルカーで一気に2000メートルを上がる)にも行きましたが、若者達であふれかえっていた。とっても良い場所でディズニーの雰囲気もあるのですが、とにかく祝日だったので人が多かった。

 までも、ダナンは日本では味わえない味のある街です。「こうして生活することも出来るんだ」と思う。ベトナムなのであえて「バイク・タクシー」にも乗りました。下に我々が乗ったバイクタクシーの写真があります。ヘルメットをさせられたが、面白かった。本当は自分でバイクを借りようと思ったが.........。

 水質は知らないが、ハン川の夜は綺麗です。特にドラゴン・ブリッジを中心に。とても「水不足」「早魃」が問題となっているとは思えない場所でした。


海岸目線で見たダナンの朝日

海岸でみかけた物売りの叔母さん パワフル

バイクタクシーはホテルで2台を呼びました

このケーブルカーは凄かった

花ヒルズには綺麗な紫陽花が咲いていました

ライトアップされたドラゴンブリッジ


2016年05月01日(日曜日)

 (05:30)昨日は出かける直前でばたばたしていましたので、アメリカの新為替政策について記録をストレートにしておきます。

 私が「従来もあった」と思ったのは「為替操作国認定」でした。「監視リスト」は去年新しく設けられた基準で、条件は三つ。「200、3、2」と覚えれば良い。

  1. bilateral trade surpluses worth more than $20bn=つまりアメリカとの2国間貿易で年間200億ドル以上の黒字を出している

  2. current account surpluses above 3 per cent of GDP=つまりその国の経常収支黒字が年間でGDPの3%以上出ている

  3. is making “repeated” net foreign currency purchases equivalent to more than 2 per cent of GDP in any given year=そして特定年の為替介入額がGDPの2%に達している
 という3条件。言って見れば「数値機械的な基準」であって、名指しされた5カ国・地域(中国、韓国、台湾、ドイツ、それに日本)は全て最初の2条件に当てはまる。しかし米財務省は「今現在3条件全部に該当する国はない」と述べている

有名なダナンのドラゴン橋  では過去にはなかったのか。「過去10年間で見ると、中国と韓国がそれに相当した」とFTは報じている。同紙は「過去10年で中国は5回(つまり5年)該当した」と。日本は確かに最近は為替介入はしていないので、「3」の条件には当てはまらない。ECBも為替介入はしていない、と思う。

 「為替監視リスト」はTPP推進の意味合いもあって、去年の立法で新しく設けられた制度だ。これに載せられて、かつ3条件に該当すると判断されると、財務省は以下の対抗措置を発動できる。

  1. the law requires the president to respond by denying access to certain US development loans

  2. banning them from government procurement contracts

  3. calling for stepped-up International Monetary Fund surveillance

  4. and/or excluding them from any trade negotiations
 正直言ってアメリカへの輸出に直ちに大打撃という報復措置ではない。しかし問題は「リスク入りする」という屈辱感だ。「何か不正をしている」とアメリカから指弾されたような形になる。いくつかの記事には「shame」という単語が使われているが、その通りだ。

多人数が乗るベトナムのバイク  これらの措置は米財務省に「抑止力」と「義務」を与えるものだ。数値化してしまうことによって、例えば今日本は大震災からの復興にあるから.....とか言った「特殊事情」が勘案されなくなる。「200、3、2」が数値機械的に発動される。

 これはTPP発効を狙う米政府が議会を説得する良い材料になる。TPPを発行させるとアメリカの労働者が保護されなくなるとの議論について、「いえ、制裁は数値機械的に発動します」と説得材料になるからだ。

 その政治的効果は、「最後の3番目の基準では該当したくない」という海外諸国の判断に繋がる。例えば週末の2日間だけで分母が110なのに5円以上も円高になった日本に関しては、「介入したいが今回発表されたリスト入りの状態からすれば(介入は)躊躇される」ということになる。

 むろん為替政策を一方的に決められたくない麻生大臣は「必要ならする」的な事を言っているが、客観的にはこのリストが発表された直後によほど世間の誰もが「それは無秩序と言えるものであった」と同意できなければ介入には踏み切れないし、それでも数値機械的に2%には介入規模が届くことは出来ない、ということになる。

 半期為替報告書はルー財務長官がワシントンでのG20の席で言ったように「(この報告書が作成される直前までの107円への円高局面を含めて)為替市場の最近の動きは秩序的」との判断。だとしたら「106円への急騰」を理由に日本が「リスト入り」の直後に為替介入をするのは難しい。

海岸に一杯有る魚介レストランには、こうした陳列が付きもの  ところでどこに出かけているかというと、ベトナムです。ハノイで国内線に乗り換えて今はダナンに居ます。今まで来たことのないベトナム中部の街です。ネットにあるデータによれば人口は100万をちょっと超えたくらい。今までに来たことのあるハノイやホーチミンに比べれば小ぶりの街です。

 まだ着いたばかりで書くに値する印象もあまりないのですが、「とにかくみんな若い」が第1印象。ベトナムには過去2回来ていますが、最後に来たのは2008年かな。その時に確か「国民の平均年齢が30才」と書いた記憶があるので、あまりそれから上がってはいない。

 ハノイの空港にもダナンの空港にもバイクが見掛けられないので、「どうしちゃったのだろう」と思ったのですが、ダナンの街ではぎょうさん。一番多くの人が乗ったバイクには子供を含めて6人。ははは。また面白い事があったらレポートします。

 空港からホテルに来た印象では、「なかなか良い海岸がある」でした。着の日はベトナムは「ベトナム戦争が終結した日=祝日」ということで、ダナンもえらい人出でした。



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