2016年11月30日(水曜日)

 (23:45)もうそれを見た時には笑っちゃいました。「へえ、ソニーの前身の会社(東京通信工業)は電気炊飯器を作っていたのか....」と。失敗作第一号と書いてあった。

ソニービルの今後について書いてある  昼に時間を見付けて「築地魚河岸」に行った後、「そうだソニービルにもそろそろお別れだ....」と思って寄ったのです。そしたらそのコマーシャルから取ったのでしょうIt's a Sony展をやっていた。あまり昔のものを見るのは好きではないが、ビルそのものを潰して、その後を公園にすると聞いていたので「見ておこう」と思って寄ったのです。

一回炊いてみたい  そしたら一番最初に目に入ったのが写真の電気釜。「こんなの作っていたんだ」と。でも我が家にはない。それも当たり前で「失敗作」で売りにも出なかった奴らしい。でも笑えたな。

 それだけじゃなくて、懐かしいモノ、我が家にまだあるでかいカメラ、今でもその使い心地を覚えているプレミニ(ケイタイ)などいろいろあって面白かった。でも思ったのは、「ソニーは昔の方が身近に輝いていたな....」ということ。製品がありましたから。

 Xperiaを契約解除したので、本当に私にとって身近なソニー製品はテレビとビデオデッキくらい。しかしこの展覧を見ると、「ソニーはいっぱいものを作ってきた会社なんだ」と分かる。携帯電話だけで100種類以上並んでいる。

まだ我が家にあるな、このカメラ  今はデバイスが優れた会社になってしまった印象も。もったいないと思いました。アイボなんて懐かしかったな。手作り感があった時のソニーが好きだなあ。あの一等な角地がしばらくは公園に。4月かな。ちょっと楽しみ。展覧は来年の初めまでとか。

 「築地魚河岸」はちょっとがっかりかな。でも行ったのが午後の1時過ぎなので、エンド(午後3時)が近い時間帯。3階で食事もしましたが、あまり美味しくなかった。豊洲に市場が移っても、築地の賑わいを.....というんで作ったらしいが、今のことろ思惑違い。

ちょっとがっかり。今度早朝に行こう  でも今度朝早く行っていみよう。午前5時からやっていると聞きましたから。そしたらまた様子が違うかも知れない。ちょっと気になったのは甘味の店がないのと、寿司屋が入っていないことかな。ま、場外にはこれでもかというほどありますが。


2016年11月29日(火曜日)

 (15:45)かねてから私は「結局朴大統領は任期満了を待たずに辞めることになるだろう」という見方でしたが、同大統領がついさっき一連の事件が始まって以来3回目の国民向け談話を発表。

 「身辺の管理をできなかったことは自分の大きな過ち」「任期短縮を含む進退問題を国会の決定に任せる」と言明。要するに2018年2月の大統領任期を全うせずに「大統領を任期前に辞める」ということです。

 ただし彼女らしく「時期は国会に任せる」と。この問題に関しては韓国の専門家や韓国出身のコメンテーターの見方は「彼女は絶対辞めない」でした。その見方の背景は分からないではない。彼女の性格とか、辞めた後への彼女自身の心配とか。

 しかし実際には彼女に対する政界内での支持基盤は、日々細っていた。与党の自派の陣営の重鎮達も彼女を見限ったことから、「逃げ場がなくなった」ということでしょう。加えて国民のあの整然とした「朴拒否」デモ。繰り返し展開した。彼女が「辞める」というのは時間の問題でした。

 でも何か条件がありそうですね。だって辞めれば直ぐに訴追の対象になる。「共謀関係」とまで検察が言っている中で不訴追特権でもなければ、なかなか丸裸で一般人になるのは無理でしょう。

 それにしても、「では大統領選挙はいつやるのか」「誰が出るのか」「その人物は今までの日韓の協定や取り決めを守るのか」など多くの疑問がある。またまた韓国の政界はごちゃごちゃになりそう。韓国は、次々に頭の痛い事態を生む国であり続けそうです。


2016年11月28日(月曜日)

 (23:45)「なかなか面白い店だ。結構食べられるし....」「若手を連れて行くのに最適」と思っていたのに残念だな。

 「しゃぶしゃぶ温野菜」です。6〜7人で集団で食べに行ったこともあるし、2〜3人で行ったこともある。かなり追加できるし、肉の種類も多かった。

 ところが同チェーンの船橋の店かな。アルバイトをしていた大学3年の男子学生(21)が蹴られたり、殴られたり.....という問題が生じていたという。最近のニュースによると、この学生を殴った疑いで千葉県警が先輩格の元従業員(53)を逮捕したと。

 この逮捕された先輩は「とにかく勤務態度が悪かった」と学生に関して言っているらしいが、だからといって蹴ったり殴ったりは酷いでしょう。28日にはこの男子学生が東京都内で記者会見し「辞めたいと言ったら殴られたり、蹴られたりした。首も絞められた。すごい重圧だった」と話したという。

 しゃぶしゃぶ温野菜がブラックではしゃれにならない。もう暫く行くのは遠慮しよう。


2016年11月27日(日曜日)

 (05:10)それだけ気になっていたんですね。昨日の午後3時前。車で首都高を走っていたときでしたが、ラジオを聞いていた。アナウンサーがやや沈痛な口調で「キューバの......」と言ったときに直ぐに、「カストロが死んだのか...」と思いました。そしてニュースはその通りだった。

2016年11月25日 フィデル・カストロ死去  私が10日間ほどキューバに居たのはつい2ヶ月ほど前です。そして帰国して私はリンク先のように「<歌、酒、太陽と緑、そして抑圧と貧困(2016年夏 キューバ)-Cyberchat>」という文章を書いた。そう、楽しい面と悲惨な面と。旅行者としてはタイムスリップしたような街と、歌、酒、太陽と緑。とっても楽しかった。

 しかしそこには抑圧があり、そして貧困があった。フィデルが90歳、今のトップの弟のラウルが85歳。「カストロの時代」が終わるのは目に見えていた。それが早めに来ている。

まだ石畳のキューバ、トリニダの道  敢えて言えば、兄フィデルの死去で「カストロの時代」は90%終わった、と言えると思う。問題は「その後のキューバ」の行方が分からないことだ。あの貧しさから、あの国がどうやって抜け出るのか。

 革命家の常として、フィデルは豊かな層の生まれです。確か父親は豊かな農園主だったと思った。彼が希有なのは革命家として成功したし、その後の半世紀以上に渡るキューバ統治も続けることが出来た、ということだ。革命家の資質と、統治者(独裁者とも言われる)の資質の両方を持っていたと言うことだ。

 チェ・ゲバラ(もともとはアルゼンチン出身の医学生)は前者の道を選び、早く亡くなった。だからキューバの市民の間では彼の人気が極めて高い。対してどうだろうか。キューバ国民は今の自分達の生活が貧しいことに関連して、フィデルには複雑な感情を持っているのではないか。国を大きく見せてくれた。しかし.....。

 旅行中、あるキューバ人が私に言った。何もないスーパーを見せてもらったあとだった。「ハイチは貧乏で有名だが、隣のキューバも同じくらい貧しい」「このままならは危ないよ...。暴動起きるね...」と。そういうキューバを作ったのもフィデルの半世紀だ。

 キューバは日本の本州の半分の国土、そして1126万の国民を抱えるだけの小さな国なのに、最近の世界の歴史を見るとキューバは存在感があった。「アメリカの目と鼻の先で社会主義革命を実現させた」(フィデルの言葉)し、世界を核戦争に導きかねない危機の舞台となった。

 そして今も社会主義を標榜し、そして北朝鮮とはまた別の意味で「主義を前面に出しながら、その理想を実現できずに貧しいままの国」でいる。歌を歌っている時以外は、普段はキューバの人は結構不機嫌な顔をしている。σ(^^)とする理由が無いからだと思う。

 むろん北朝鮮とは随分と色合いが違う。どこに行っても監視員が付いてくると言われる北朝鮮に対し、キューバは旅行者に対しては「ご自由にどうぞ」という国だ。国民も基本は優しいし、排他的では無い。

なんもないキューバのスーパー  しかし社会主義の残影を色濃く残す。「配給所」があるし、スーパーにはさすがに酒は多種あるが、その他の物品は驚くほど少ない。「これ」という特徴の有るレストラン以外のメニューは「またか」という同じモノ。かつての中国やその他の社会主義国を思い出す。

 観光資源になっているからいいようなものの、街のビルも車も半世紀をタイムスリップしている。トリニダでは依然として馬車が交通手段だし、道路は石畳。スーパーの鶏肉は朝一番に売りきれる。彼等の所得は驚くほど低い。教育や医療がタダだと言っても、酷く貧しい暮らしだ。

 主要な庶民の交通手段のバスは、なかなかこない。なので皆ヒッチハイクのポーズをしている。中にはお札をかざしている連中も居る。日本が出来ることはいくらでもある、と思うと同時に、「カストロはその類い希なる演説でキューバ国民を陶酔させたが、それ以外は失望を持ってきたのではないか」と思う。

 それでもカストロの体制が半世紀も続いたのは、北に巨大、かつ抑圧的なアメリカが存在し、国民が「またあの国に飲まれたくない」という気持ちだったのと、対抗できるネームは「カストロ」くらいしか無かったからでは無いか。理想はかなり剥げ落ちてはいたが、彼を中心にまとまるしかなかった。そういう気がする。

 繰り返すが、ラウルも85歳。カストロの息子は政治からは遠ざけられている。ラウルには兄フィデルが持っていたカリスマ性はない。多分キューバは観光だけで相当外貨を稼げる。ギリシャに似ている。

キューバではどこに言っても歌が、そして踊りが  しかしそのためには、ホテルのレベルを上げ、食事のレベルも上げる必要がある。歌は今のままで良い。そして電波環境の改善か。街や車は直すべきか。これが難しい。30年前にキューバに来た旅行の仲間が今回も、「見事にハバナの街は変わっていない」と言った。そのタイムスリップ感がキューバの今のウリだ。

 多分トランプを頂くアメリカとは揉める。ラウルにその舵取りが出来るかどうかは知らない。だから楽しみではあると同時に、キューバはとっても難しい時期に入ったと思う。願うのは「南米一の安心できる旅行環境」の維持は保って欲しいと。

 90歳でなくなったフィデル・カストロに合掌。


2016年11月25日(金曜日)

 (12:10)それにしても、アメリカの選挙制度ってどうなっているの......と。だってミシガン州の選挙結果は投票から2週間たった今もまだ出ていない。つまりまだ勝者が確定していないのだ。酷い途上国並み ?

 おまけにペンシルベニア、ウィスコンシンなどの州では「何らかの不正が行われた形跡もある」と指摘する専門家もいて、刻々と時間が過ぎ、事実が積み重なる中で、「もし結果がひっくり返ったら」といった「想定」も出来そうな状況になってきた。

 アメリカの大統領は獲得した選挙人の多寡によって決まる。その分岐点が270。今の状況ではトランプがこれを明確にクリア。しかし一般投票の数は今のカウント(CNNの報道)では

 ヒラリー・クリントン  6396万4956
 ドナルド・トランプ  6213万9188

 となっている。つまり「実は一般投票では200万票ほどクリントンが多かった」という事態になっている。ちょっと大きい。

 当初結果では「クリントンはオバマより500万票も獲得票が少ない」「それがクリントンの自尊心を傷つけた」と言われたが、時間の経過と共に票が増えて、「実はクリントンはオバマ並み(確か6500万票ちょいだった)に票を取っていた」という実体が明らかになりつつある。ミシガンの票が開いたらどうなるのか。

 クリントン陣営は今のところ相手にしていないが、「リカウントをしたらどうだ」という主張もある。そしてもしリカウントが行われて「クリントンが勝っていた」などとなった、どうなるのか。

 上がっていた株や、高くなっていたドルはどう反応するのか。それにしてもミシガンの票はいつ確定するのか ? 分からん......。


2016年11月24日(木曜日)

 (22:10)あらら、今見たら海外市場でもドル・円が113円台ですか。ちょっと速いような気がしますが、相場は先取りですから。

 背景はアメリカの金利の上昇。しかし米10年債の利回りを見ると、一旦小休止の段階になっているように見えるが、ここに来て強まっているのはアメリカFOMCの12月の委員会での利上げ。「ほぼ確実」との見方だし、私もそう予想しています。

 米長期金利の上昇は、言ってみればトランプ相場の一形態。「インフラ投資大統領の登場」を背景にインフレ懸念、高圧経済予想が強まって長期債がスパイク。ただし「では実際にどうやって」ということとか「deficit-neutral といってもそれは可能か」など色々問題がある。長期金利の上昇は、「それは無理」と言っているようでもある。

 しかしトランプ登場とは直接的に関係なくても、短期金利も上がるとなれば「長期金利もしばらくは一段高」と予想する人も出てきている。その短期金利の上昇で景気が冷えれば、実は長期金利は下がる可能性もある。

 ま、今は分かれ目なんでしょうね。どちらに動くかの。政権も正式発足していない。しかしモメンタムとしてはもうちょっと円安が進むかも知れない。先日出た日経CNBCのヴェリタス・トークでは、もうちょっとの円安を予測しておきましたが。


2016年11月23日(水曜日)

 (22:10)今日は言ってみれば、「客散らしの...天気予報」とでもいいましょうか。よく私の商売をやっている友達が言うのです。

 いえね、9時過ぎにちょっと街に出たのです。そしたらいつもは遅くまでやっているラーメン屋が閉店の準備。「どうしたの」と聞いたら、「今日は9時までで....」と。そう言えば「あれ、もう店じまいしている店が多いな.....」と。

 その原因は「深夜から雪...」という天気予報です。店主は従業員の帰りの足が確保出来ないといけない.......と早く帰そうとする。できる事は「早めの閉店」です。その手の店が今夜は多かった。

 客はどうか。今日は私が見た限りでは非常に少ない。いつもの半分以下。店が早じまいするのは「客が少ない」ということもあるのだと思う。いつもは混んでいる店も本当に客は少ない。例え開いていてもです。そりゃ多くの人は帰るでしょう。今日は。

 確かに天気予報通りに寒くはなってきている。既に10度を切った。歩いている人もどこか足早です。最近は天気予報は何かあるとなると、徹底的にそれをやる。今回もそうです。

 それは実際に必要な事なのだが、お店を夕方から開く身になってみれば、「事実としてもそれほどくどくどとやらなくても」という気分になるのでしょう。だって確実に客足は落ちますから。

 さて、明日はどうなるのか。


2016年11月23日(水曜日)

 (14:10)もうほんと、わたしゃ笑いましたよ。いえね、諏訪に行った後、帰りに山梨フルーツ公園内の「ぷくぷく温泉」に寄ったのです。せっかくだから。そしたら本当に空いていた。私を入れて二人、三人。露天だけで樽を入れて五つも湯船がある風呂なのに。

綺麗な黄葉でした  いつもはとっても人気のある温泉で、結構休日になると混んでいる。今日もある程度覚悟して行ったのです。そしたら本当にゆっくり。極言すれば「だーれもいない感じ.....」なんです。

 風呂から上がって腹が減ったのでレストランに行って従業員の方に、「どうして今日はこんなに空いているんですか.....」と聞いたら、最初は「天気が悪い」とかありきたりのことを言っていたのですが、そのうち「皆さん、タイヤ交換らしいですよ...」と。とっても納得

今から準備。だからフルーツ公園は綺麗?  だって今夜本当に雪が降れば東京でも山梨でも半世紀以上ぶり。11月の降雪。ということは、昨日か一昨日まで油断していて、今日になって慌てて...休みだし...という構図。だって山梨なんて一家に一人一台ですからね。

 ということは、3台ある家では最低6本はレギュラーからスタッドレスに替えないといけない。そりゃ大変でしょう。私はタイヤ交換というのをしたことがないが、「結構大変だろう....」とは分かる。

 そういう私も、実は雪を恐れながら、しかし雪予想をテークチャンスして諏訪まで行った。「絶対道は空いている...」と。案の定風呂ばかりが空いているのではなく、中央高速も空いていた。普段の休日と比べると超スムーズ。

 それにしても中央高速で大きな工事を山梨から長野にかけてやっていました。いや完全に長野県に入っていたかな。なにせ昔懐かしい「対面交通」ですから。「リニューアル」工事」と書いてあったな。

100才の大将は本当に元気でした  諏訪に行ったのは、親戚の今年の夏に100才になった方の顔を見るため。感動したな。しゃべりもしっかりしている、握手しても力強い。握り返してくる。頭の回転も速い。私の親父の昔話までしてくれたし、「俺は結構これを読んでいる」と「日刊ゲンダイ」を見せてくれた。

 しかし100才は凄い。だって市長の表彰状だけでなく、県知事、それに内閣総理大臣・安倍晋三の表彰状まで届いている。へえ、と思いました。でも息子さんが面白い事を言っていた。「今まで批判的だったのに、表彰状をもらったら急に安倍さんを評価するようになった......」と。ははは。

 むろん、今夜遅くならない時間に東京に戻ります。私の車は冬でもスタッドレスを付けない。多分今年も。で、明日は白銀の世界......ほんとかな。


2016年11月21日(月曜日)

 (22:10)今朝はビックリ。銅板の奉納のために名前を名簿と銅板の両方に書くのですが、銅板に「伊藤.....と」書き始めたら、「あの.....ブログを書いておられる伊藤さんですか......」と神社の女性が。

宝船を製造中。野菜で。  そりゃそうですよね。自分のところがどう書かれているか。チェックしている人はいるのでしょう。明治神宮にもそういう方がいらっしたということです。でも「伊藤」と書いただけで「あなたが....」という感じなのにはビックリ。

念願達成  それだけ私が良く明治神宮について書いている....ということでしょうか。だっていいですよ。あまり観光客のいない早朝の明治神宮は。空気も雰囲気も厳粛で。また近く行こう。

 でも良かった。やっと明治神宮の本殿の屋根に使われるであろう銅板を奉納できて。朝の原稿書きを終えて日程を見たら夕方にテレビが。加えて午後は雨が降りそうなので、午前中に体を動かしに出たのです。

 足が明治神宮に向いた。それには理由があった。菊花展の最終日が迫っている。確か23日までです。しかし行ったらそれも重要だったが、いつもは早朝に行くのでない銅板奉納デスクが作られていた。ラッキー。そこで二枚を奉納。

 お世話になっていますから。今日は「野菜の宝船」の構築も行われていました。これも毎年のことですが、私は製造過程を見させて貰ったのは初めて。今までは完成品だけを見ていた。

 今日の表参道ツアーにはおまけも。「餃子が食べたい...」と思ったので11時過ぎに表参道の大通りから道一つ入った人気の餃子屋さんに行ったらまだ開店前。で、過去2度ほど行ったことがある近くのラーメン屋に。そこには餃子がある。

 しかし行ったらビックリ。クラムチャウダー・ラーメンというのがあった。そりゃ試すでしょう。考えてみたら合いそうだし、まっとうな店ですから。試したら、具だくさんで美味しかった。クラム....とつくくらいだから、アサリはたっぷり。

クラムチャウダー・ラーメン  加えて野菜、チャーシュー、キノコなどなど。店の名前はちょっと変わっていて、「俺流塩ラーメン」だったかな。むろん餃子も頂きました。


2016年11月19日(土曜日)

 (16:10)いつも思う。住んでいる人はそうは思わないかも知れないが、北海道の沈む陽、登る陽はとっても綺麗だと。何物にも代えがたい。海と共に地平線があるからです。

 講演を終えて南千歳から列車(スーパー北斗)で函館に向かっています。南千歳→苫小牧→登別→洞爺→長万部→八雲→函館のルートですが、この一枚は「A座席」に座っていた私が、「待てよ、Dの方がいいかも」と移った瞬間に撮ったものです。

 洞爺の駅を出て直ぐ。トンネルとトンネルの間から西に沈む夕陽を。自分でも「これが撮れたのは奇跡だ」と思いました。構えていたので撮れた。

綺麗でした 座席Dから

 実はA席からも一枚夕陽を撮れた。線路が西に向かった長万部の近くです。これはかなり陽が落ちてからだし、線路の向きの関係で正面から太陽を見ることはできなかった。
線路が西に向かった長万部で 座席Aから

 それ以前ですが、北海道らしいものに二つ遭遇しました。それは第一に白鳥の群れ。なぜかその畑にだけ写真のように大量に。家畜用のトウモロコシを栽培していた畑らしい。それが耕して土興しがしてあって、多分土の中にトウモロコシが一杯あるのでは。

 よく見ると白い鳥の中に灰色の鳥が。手前でも三羽います。それは「子供」だそうです。まだ成鳥になっていない。こんな光景は北海道でした見れないでしょう。送ってくれた砂金、間宮のお二人は「よく見ますよ....」と言っていましたが、私は感動した。

 下の写真は、これも驚いたのですがカボチャの汁粉。うーん、北海道はやはり食材が豊かだ。


見た時にビックリ

 列車は今「八雲」です。全行程3時間超。まだ函館まで1時間かかる。


2016年11月18日(金曜日)

 (16:27)今とっても面白い本を読んでいます。その本の題名は長い。入試倍率は東大の3倍! 卒業後は行方不明多数!! 「芸術界の東大」の型破りな日常というのです。

 私などは大学入試の時に「芸大」なんてのは思いもよらなかった普通の学生でしたが、この本を読むと「2浪、3浪覚悟」の面白い日本人が一杯登場する。まず著者の奥さんの話が面白い。最初の方です。韓国の一斉入試など笑い飛ばせるような。

 こういうのがいるから日本は面白い、と本当に思える。それにしても「美術」と「音楽」の差の著しいこと。笑えるな。タイトルにある「卒業後は行方不明多数 !!」も笑える。とっても、ある意味ワクワクする本です。ご推薦。

 ところで本と言えば今日の午後ですが、ある著作権許諾代行業務を行っている会社から、「先生の著作物を使用させていただきたく」ということで、以下のメールが。

 弊社は、『大阪産業大学 2017年入学試験問題集(小論文) 』の著作権事務を委託されております。この度、伊藤先生の著作物である『情報の強者』の一部が大阪産業大学の2017年度入学試験として出題されており、入試問題となりました先生の著作物を上記の入試問題集に掲載させていただきたく、ご連絡させていただいた次第です。
 と。これを読んで、「え、著作権って使ってから連絡くるのか」と思いました。対象の本は「情報の強者」です。普通「使いますが、よろしいでしょうか」となるはずですが。それは違うのかな。今出版社の新潮社と相談中。


2016年11月18日(金曜日)

 (14:27)温度を見たら朝晩は1度ほど、そして昼間でも9度くらいで二桁に届かずの日も多い、と。ちょっと身構えます。これから札幌に。

 講演の為ですが、数年前に二度ほどこの時期とか2月とかに行ったことがある。旭川の道路の圧雪アイスバーンはよく覚えているな。今回はどうなるのか。講演はこのフェスタの一環として。

 安倍首相とトランプ次期米大統領のトランプタワーでの会談は、1時間半にちょっと満たない長さで終了。予定された1時間ではなく、予想通り長引いた。事前の電話でトランプさんが「夕飯でもどうだ」と言ったが、安倍さんの南米への出発の関係もあって「今回は無理」ということで、「次の機会」となったらしい。

 相手は「次期大統領」なので、あくまで会談はプライベート。基本的には非公式。安倍首相が会談後の記者会見で「信頼できる指導者だと確信した」とトランプを評せば、トランプ氏は珍しくFBで「安倍晋三首相が私の自宅に立ち寄り、素晴らしい友人関係を始められたことは光栄だ」と書き込んだそうな。加えて2人が並ぶ写真もトランプが掲載したという。自分でやっているのか、お年の割によくネットを使える。

  別に深読みする必要は無くて、あまり詳細に入らずに双方が諸問題について意見を言って、あとはゴルフ談義でもしたのでしょう。最初はその程度が良い。オバマ大統領が日本に先に来たときには、次郎さんで寿司を食べ始めて直ぐにビジネスとなって、安倍さんは閉口したそうな。

 トランプ次期政権の陣容は徐々に固まりつつあるようだが、身体検査もしないといけないし、今挙がっている候補の中にはいろいろと問題が多かった人も居る。最後まで陣容全体を見ないと政策の方向性は不明です。閣僚間でもいろいろ争いが出そう。

 ところで今週はこの番組の300回記念のパーティもあった。ヒルズで。週一の番組なので300回は6年間。これは凄い。私は5年半お付き合い。

 実は北海道から帰って直ぐに日曜日にこの番組出演なのですが、NHKの大河にぶち当てるというあっぱれな番組で、大河ドラマを決して見ない私にとっては「そうだそうだ」と応援したくなる番組です。

 この週末の番組では私の特集コーナーもありますので、良かったら見て下さい。


2016年11月16日(水曜日)

 (12:27)朝のまだ余裕のある時間に皇居の東御苑「富士見多聞」にまっしぐら。午前9時直後だったので、私がこの日2番目だとか。

 15日から公開が始まっていたのですが、その日は行けなかった。「多聞」とは変な名前ですが、これについては調べたことがある。要するに大和の多聞山城(または多聞城)にこの手の建物が最初に作られたので、そこから来ている。作ったのは松永久秀という人らしい。全国に「多聞」の名前で作られた。江戸城の富士見多聞はその代表の一つです。

古い床が残っていて興味深い  何に使うかというと、戦時には防御に、平時の第一は武器庫です。中に入ってみるとそれが良く分かる。しかし武器庫にしては外見が櫓と同じように白い壁で出来ていて、とても綺麗です。東御苑には目立つのに入れない建物が二つ。ともに「富士見」の名前が付いていて、「富士見多聞」と「富士見櫓」。そのうち多聞について入ることが初めて許可された。

 外側から見ていて「それほど大きくは無いだろう」と思っていたが、その通りで、狭めです。当然ながら横長。武器なので鉄砲とか、弾薬、石垣の上から落とす石とかが入れられていたのでしょう。

 使わないときには「女中部屋にも使った」そうな。むろん「諸道具」や「文書」の保管庫としても。一回見るとどうということはないが、松の廊下の直ぐ近くだし、格子から見る外の世界も面白い。

富士見櫓にはぐっと接近できます  今回は同時に「富士見櫓」が「接近公開」されている。この有名な櫓には引き続き入れない。しかし従来より50メートルくらい接近して見ることができる。富士見櫓は二重橋から桔梗門を歩く間には城外からも見える。桔梗門の奥の詰め所の近くです。

 江戸城は早くに天守閣を焼失した城で、当時一番高かったのはこの富士見櫓だったそうだ。櫓の上からは品川や、その近辺で行われる花火も見学出来たとか。殿様も見たとか。当然「富士見」なので、富士山も見えたし、どうやら今でも晴れた日には見えるらしい。ただしビル群で品川の海は見えない。

御苑には寒椿やサザンカが綺麗に咲いていました  うーん、いつか「富士見櫓」も公開して欲しいな。多分「多聞」よりは警戒を厳重にしなければならないでしょうが。今回も宮内庁の方々が一杯出ておられた。でも繰り返しですが、あの富士見櫓の上から見える景色には興味がある。

 あ、それから、御苑の中は色とりどり。江戸城は現役の城なので外側に常緑樹で「緑の壁」を作っていますが、内側は寒椿やサザンカなどが咲いているし、紅葉・黄葉も綺麗です。もっとも紅葉は今正に終わりつつある。


2016年11月16日(水曜日)

 (00:27)昨日のホームでの日本チームの試合ぶりは「勝って当然の出来だった」と思ったのですが(サウジの監督も認めた)、「オーストラリアはタイに勝つだろうから勝ち点11で、日本やサウジの上に来るのだろうな」と思ってテレビを消して他の事をやり、そして今ネットを見たら、なんと違う

 タイが頑張ってオーストラリアと「」2−2」で引き分けている。「何があったんだ」と思って探したらここに動画があった。じっと見ると、入った4点のうち3点はPKという荒れた試合。真面なシュートはタイが決めている1点だけ。

 つまりオーストラリアは2点ともPKで得点している。展開はオーストラリアがまずPKで一点。次の2点はタイで、まともなシュートとPK。つまりタイは「2−1」でオーストラリアに勝っていた時間帯があった。

 オーストラリアが対に持ち込んだPKのシーンは、この動画にはほんの短くしか出ていないのですが、何回見ても「それってPKに値する」というようなシチュエーション。一見オーストラリアの選手はPK狙いで倒れているかのように見える。タイも金星を逃したものだ。

 いずれにせよ、勝ち点8で3が加わればサウジ、日本の上の11の筈が、豪州は勝ち点9で今年を終える。ということは、日本は勝ち点では10でサウジとともに首位だが、得失点差で1負けて、サウジ(同勝ち点)に次いで2位で年末を迎えると言うことになる。ま、気分は良い。

 でもね、昨日の試合ではもう2点は取れたでしょう。あせってシュートして、結局得点出来なかったことが多かった。ちょっとまだチームは落ち着いていない。しかしアクティブで良い。本田、香川、それに岡崎は後半に出てきたが、特に凄い...という場面は作らなかった。今後は若手中心に行くんでしょうね。

 ところで昨日の朝ですが、とっても良い写真が撮れました。紅葉・黄葉の。主に代々木公園です。絵画館前の銀杏はまだ早い。「いちょう祭り」は今年は中止。18日からの予定だった。代々木公園の紅葉はもう最後かな。しかし落ち葉の絨毯はまだ薄かった。これから厚くなる。


明治神宮北門の外

代々木公園で一番の紅葉ぶりだった

グラデーションが面白かった

この白菊は本当に素晴らしい。本殿の前の門に据えられています

菊は展示中に咲き誇るんですよ


2016年11月14日(月曜日)

 (08:27)そろそろかな....と待っていたら、次期ホワイトハウスの主席補佐官に、共和党全国委員会(RNC)のラインス・プリーバス委員長が決まった、と。これは重要です。

 候補は二人と言われていた。選挙対策本部の最高責任者を務めたスティーブ・バノン氏か、今回発表になったプリーバス氏。バノン氏は右派オンラインメディア、ブライトバート・ニュースの会長。トランプ氏の顧問の間で評価が高いとされていたが、トランプ氏の娘イバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏は「プリーバスが好ましい」と考えていたという。トランプは、顧問よりもイバンカとその亭主の意見を聞いた、ということかも。

 主席補佐官がこの二人のうちどちらになるかで、トランプ次期政権の色合いは大きく違ってくるはずだった。仮にバノン氏になれば、次期政権は「トランプの選挙公約」により添った政権になる可能性があった。

 しかしプリーバス氏が主席補佐官になったことで、彼はポール・ライアンなど共和党主流派の評価も高い人物であり、トランプ政権はより共和党主流派に近い政策運営になるとも言える。

 もっともスティーブ・バノン氏も「chief strategist」としてホワイトハウス入りするという。証券会社に多そうな役職ですね。「主任ストラテジスト」。私は「この辺がトランプ流」と言えるかも知れない、と思う。

 だって二回目ですよ。最初は移行チームのトップ。彼はそれまでのクリス・クリスティーをクビにして、ペンス次期副大統領を移行チームのトップに据えた。昨日かな。しかしクリスティーをスパッと切らなかった。役職を付けてチームに残した。言ってみれば「半分クビにした」という形。案外スパッとできない人なのかも知れない。トランプは。口ほどには。

 またここで言える重要な事は、「トランプは身内の言うことに耳を傾ける人物かも知れない」ということだ。先に書いたがプリーバスを押したのは娘のイバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏だからだ。

 この二人は暴言を繰り返すトランプ氏よりもはるかに常識人に見える。とするとこの二人の発言権が強い(少なくとも今は)と言うことは、トランプ政権を占う一つの鍵になるかも知れない。  もっとも、トランプ次期大統領が「どのくらい身内や補佐官の言うことを聞くか」に関しては依然として大いに疑問がある。直感と瞬発力でビジネスの世界を生き抜いてきた面があり、選挙運動の責任者も「何を話し出すか分からない」とこぼしているくらいだからだ。「結局はトランプという予測出来ない人物がアメリカの今後4年間の舵取りをする」と言うことだ。

 全体的な印象を言うと、「ますますベルルスコーニに似て見える」。ま、彼は辞めさせられましたがね。「辞める」で興味深い記事を一つ紹介しましょう。「‘Prediction professor’ who called Trump’s big win also made another forecast: Trump will be impeached」という見出し。

 この教授は早くから「クリントン苦戦」「トランプ勝利も」と予想していたらしい。彼独自のシステムに基づいて。しかし「トランプ弾劾」は「it's just my gut」だそうですが。確かにその可能性はあると思う。


2016年11月13日(日曜日)

 (11:27)「それはやっぱり不便だし、アップルさんやJRさんにはきちっと対応してもらわねばならないな....」と思い、実際にAppleCareの人にはそう伝えました。

 何の話かと言うと、iPhone7とApple Watch Series 2の組み合わせでスイカを使って電子決済するときの話です。 先週ですが、「7とウォッチの両方でスイカを使える状態にはしておけない」と分かった。つまりウォッチ2でスイカを使えるようにすると、iPhone7のスイカ決済機能は失われる。両使いが出来ない。IDは出来るのに。

 先週です。それまで面白いのでスイカの決済はずっとApple Watch Series 2に入れたスイカで行っていた。しかしウォッチをしていない時だったかな、iPhone7を出してもタクシーの決済がスイカで出来ない。その時はIDでしましたが、「おかしいな...」と。ちゃんとスイカはiPhone7の中に入っている筈。

 気がついたのは入れたはずなのにスイカがワレットの中から消えている(アプリはあります)。「おかしい。これを戻したい」と思ってドコモに行ったのです。iPhone7を買った。

 時間かかりましたよ。昔はドコモの従業員は自分達が売っているものについてはほぼ完璧に知っていた。しかしアップル製品になると「Appleさんに....」、スイカの事では「JRさんに....」と相談先を振るようになった。なかなか進まない

 結局私がドコモの店頭からAppleCareの女性に電話すると言うことになった。なぜスイカをiPhone7の wallet に戻せないのか。そしていろいろやって女性から出てきた言葉が、「失礼しました。スイカはApple Watch Series 2に入れた瞬間にwallet から外れる仕様に最初からなっています。私もその点はよく知りませんでした」ときた。

 つい最近始まった機能ですから、そりゃ周辺の人もナレッジが統一されていない。しかしそれがスペックだとしても、不便です。場面によっては右手の甲を差し出しにくく、iPhoneで決済したい場面がある。

 AppleCareの女性は一旦Apple Watch Series 2に入れたスイカ機能をiPhone7に戻す方法を教えてくれました。

  1. iPhone上のアップルウォッチのアプリ(腕時計のマークの watchと書いてある奴です)を開き
  2. その中の「マイウオッチ」の中の「 walletと apple pay」に進み
  3. 入っているカード類の中の「my suica」 を押す
  4. その下の方にある「カードを転送:iphone7」を押す
 という手順です。スペックが最初からそうなっているのなら、しょうがいないのですが、「IDは両使いが出来るので、対応をお願いします」と彼女に頼みました。あともう一つ。Apple Watch Series 2の電子決済に必要なカード各種はサイドボタンを素早く2回押すことによって出るのですが、そのカードが出現する順番に関して。

 今の私の設定ではスイカが三番目に出てきてします。それを最初にしたい...と言ったら、「それは出来ません」と。つれない。そうかと思っていたのですが、この文章を書く直前にまじまじと「 walletと apple pay」を見ていたら、下の方に「交通系カード」の下に「エクスプレスカード」があって、それは「My Suica」になっている。

 それは当然で、カードが何枚あってもJRの改札の時は自動的にスイカ支払いになるように出来ている。さらにその下に「支払い設定」があって、それはタクシーのように支払うカードを選べる場合に「どれをメインにするのですか」という意味。

 そのメインカードを「スイカ」なり「dカード」にすると、 Apple Watch Series 2のサイドボタンをダブルクリックした時のカードの順番が簡単に変わった。つまりカードの順番は変えられる。

 ま、新しい機械なのでいろいろとまだ共通知識が出来上がっていない。でもこんな状態は続くんでしょうね。次々と新しいマシンが出てきますから。売っているサイドの人も大変だ。


2016年11月11日(金曜日)

 (21:27)規模は小さくなっているらしいが、二日連続の「NOT MY PRESIDENT !」の抗議が米東部・西部の主要都市で。次期大統領に選ばれたドナルド・トランプ氏は何も反応しないのか、もう当選したからか、本当に変わったのかと思っていたら、彼は今から10時間前に以下のようにツイートした。

 Just had a very open and successful presidential election. Now professional protesters, incited by the media, are protesting. Very unfair!
 「professional protesters, incited by the media」という部分は誰が読んでも刺激的だし、多分間違っている。このツイートは当然ながらネット上に多くの反論を呼び起こしたし、二日目のデモの一部の暴徒化に火を付けた可能性がある。「結局変わっていないのか」と思っていたら、ついさっきですがトランプ氏の名前で次のようなツイートが。
 Love the fact that the small groups of protesters last night have passion for our great country. We will all come together and be proud!
 この二つは約9時間の時間を置いてツイートされている。顕著なのは明らかなトーンの違いです。前者は反トランプのデモに怒っている。選挙戦中のトランプ氏のトーンだ。しかし後者のツイートは、むしろデモも「アメリカを思う情熱」として捕らえて、「(自分に反対しているとしても)誇りだ」と受け取れる。

 あるアメリカの新聞によれば、「この9時間の間に、トランプ陣営の誰かがトランプからツイートする権限を取り上げた」とも報じている。とすると、後者のツイートは彼ではない人物が書いた可能性もある。苦労しているんですな。スタッフ達も。

 確かに夜中(朝の)の3時、4時に乱暴なツイートをくり出す(選挙中はトランプ氏はしばしばそうした)のは、誰もチェックできない時間帯であり、政治的にも外交的にも極めて危険です。私の母親は、「夜書いた手紙は出すな」とよく言っていた。

 だから試行錯誤の最中と言うことです。選挙後のトランプ氏に「大統領らしさ」を持って貰うためにどうすれば良いのか。

 しかし最初のツイートでは「(彼という人間は)変わっていない」とも思える。まだ政策も人事も出てきていない。しかしSNSは一刻一刻です。オバマ大統領もツイッターが好きだったが、彼はツイッターで物議を醸したことは記憶していない。トランプの場合はどうか ? そもそも続けるのかどうか。続けるとしたらリスクがある。


2016年11月10日(木曜日)

 (07:27)今朝は6時半過ぎに家から走りに出たのですが、寒かったですね。決して10度に届かなかった。久しぶりに皇居の周りを回ったのですが、お堀には渡り鳥が一杯。「冬の到来」を感じました。

 ところで家を出る前にiPhone のアプリ・アップデートが貯まっているのに気がついて、「何が...」と見たら、久しぶりにポケちゃんが入っていたので、「久しぶりやな」と思ってそれだけアップデートして出たのです。

渡り鳥が一杯  多分「車での操作不可」関連だろうと思ったのですが、具体的にそれ以外で「何が違うか」とやって最初に気がついたのは、一つのポケストップで取れる道具の数が目の子2倍に増えていること。10個以上ぞろぞろと出てくるストップもある。

 多分これは地方のストップが少ない人達の要望を入れたのだと思う。逆に大きな都市の、ストップが数多くあるエリアに住んでいる人は、直ぐに道具箱が一杯(1000個)になる。

 実は最近ずっとやっていなかったのです。国内で取れる142のうち141を取って面白くなくなったから。レベルも31で、「これ以上上げて何になる」と思っているからです。ジムもちょっとやったら飽きた。

 しかし今日は、「そう言えば、俺は何キロ歩いたり、走ったりしたのかな。アプリをONにした状態で」と。そしたら家を出るときに「あと7キロほどで1000キロ」だと判明。「よし、じゃ今日はずっとONで。時々ストップで道具を仕入れて」と出たのです。

 その結果は今朝家に到着するときにこのメダル。ははは。アプリを入れたのは7月22日。そう表示されている。それから3ヶ月半くらい。しかし実際には10月末からあまりなんもしていない、アプリをONにしていないので、「3ヶ月で1000キロ」という計算

 それだけ聞くと自分でもちょっとびっくり。だって東京の大阪の間がほぼ500キロと覚えているので、1000キロと言うことは大阪に歩いて行き、そして帰ってきたということ。これはちょっとどえらい距離でしょう。

 しかしそんなところですかね。平均で一日10キロ強の走ったり、歩いたり。まあポケ君を141匹捕まえた以上に(専門の一つがデジタル・エコノミーです σ(^^) )、この歩行・走行数字にはちょっと自分で納得できるものがある....と思っています。

 退屈なんですよ。ただ走ったり歩くときは。なので過去3ヶ月はこのアプリ(ポケ君)でちょっと遊んだ。しかしもう飽きてますね。出てくるキャラも同じだし。正月はオーストラリアに行くので、そこで特殊君を。それくらいかな。だからアプリ削除しません。歩行、走行のお供はまた何か他のものを考えます。また原稿入力したり。ははは。

 それにしても、アメリカのマスコミは大反省会ですね。世論調査会社は大反省会以上でしょう。私も気がついたし、上田さんがワシントンから「これ面白いですよ」と言ってきてくれた「The media didn’t want to believe Trump could win. So they looked the other way.」という記事が面白い。反トランプの急先鋒のワシントン・ポストですから。そうなんですよね。人間は「快楽情報」にしばしば犯された状態になる。それを建て直すのは容易ではない。これだけ情報社会が進んでも最後は我々は「選択情報」で生きているので、なかなか「あらゆる情報を自分の頭で整理する、それを常にし直す」のは難しい。

 それにしても大反省会の中で「自分達は間違っていた..」と思う余りに、トランプを見る目を鈍らせないで欲しい、とも思う。結局彼の評価が決まるのは、新たに得た今の地位で何を語り、そして何をするか。「予想を裏切る結果を導いた」というの選挙結果はそれで凄いが、繰り返すが最後は「何をするのか」が重要だと思う。

 それにしても、今回のアメリカの大統領選挙やイギリスのEU離脱をAIに予測させたらどう出ていたのか。どこかやっていないかな。IBMのワトソン君でもいから........。


2016年11月09日(水曜日)

 (19:27)改めて思うのは、「選挙の予想は難しい。特に住んでいない国の選挙の予想は.....」というものです。アメリカの情報は「これでもか」と入ってくる。しかし実は一票一票を持つアメリカ国民の感情を事細かに拾った情報というのは普段は少ない。

 実は我々が得ている普段の情報は言って見れば「濾しとられた情報」です。アメリカのメディアによって拾われた。選挙間近になって「恵まれないアメリカ国民のエスタブリッシュメントに対する怒りは相当だ」ということは伝わっても、やはり自分達の知識の範囲で「でも、こうなるだろう」と思ってしまう。

 多分、いつまでたっても解消しないであろうこの「情報取得の難しさ」を痛感しながら、今のクリントン敗北、トランプ勝利の大きな背景としては、

  1. 既存の政治家が戦後何十年にも渡ってふりまいた夢(アメリカン・ドリーム)が多くの国民にとって実現しない夢であることが見えてきてしまった現実

  2. その「既存の政治家、既存のエスタブリッシュメントの代表選手」のようにクリントンが見えてしまっていて、敵意が彼女に集中したこと

  3. ワシントンに新しい空気を吹き込みたい。聞き慣れた名前には飽き飽き。メチャメチャな奴だが、とにかくトランプにかけて見ようと思った国民の多さ

  4. 対してクリントンという長年ワシントンで活躍してきた政治家に対する飽き、不信感、さらには嫌悪感
 に加えて、今回特有の二つのクリントン敗北の理由があると思う。それはやはり10月28日のコミーFBI長官が発表したクリントンの新メール群の再調査。あれで形勢は大きく動いたし、クリントン陣営では支持への熱意が失われ、トランプ陣営は完全に勢いづいた。

 一度「シロでした」と言った人に対して再調査という宣言は、一般的には「限りなく黒に近い」という印象を与える。実際に多くの人は「やっぱり問題のある人か」と思った筈だ。それは投票日の数日前になって「やっぱり問題はありませんでした」と言っても回復不可能だったと思う。Damege has been done。

 次に私が「間違っていたのではないか」と思うのは、クリントン陣営が形勢が良くないことを取り戻そうとセレブまで引き出して、まるで賑やかしのように最後の数日間の選挙運動を行ったこと。

 正に歌手からスポーツ選手まで総動員の様相。しかしその時トランプはペンスやメラニアなどの数少ない手駒を使って必死で身内の選挙運動をしていた。あれは見ている人にとって「けなげ」と写ったはずだ。彼には似つかわしくない単語だが。それは私はこの数日心配していた。

 しかし二つの要因があっても、言えることは結局世論調査に出てこない「隠れトランプ支持」「隠れクリントン嫌い」が多かったということだと思う。今となってはコミー長官があの時点で「再調査を発表しなかったら」という想定は意味がない。

 選挙人の数でもトランプの優位は大きい。選ばれた後のトランプ次期大統領は「皆さんの為の大統領になる」「分断の傷を癒やし、国民が一つになる時だ」と述べた。それを政策や人事でどのような具体的な策を打ち出すのか。それが問題だと思う。


2016年11月09日(水曜日)

 (07:27)福岡の道路陥没事故ね。直ぐに思い出したのは、現場の直ぐ近くに「キャナル・シティ」があるということ。キャナルは「canal」で「運河」なので、今もそうかも知れないが「水運が発達していた場所」という意味でしょう。つまり水が多い。広島は地下鉄は作っていないが、福岡は昔から作っている。

 東京に住んでいる人間ですが、あの場所にはとっても馴染みがある。福岡に行くとほぼ確実にキャナル・シティのホテルに投宿するし、福岡の友人である馬場ちゃんがご推薦の「太郎源」という店があって、つい先月もその別館で食事をした。事故現場はその直ぐ近くです。確かあの辺を何回も歩いた。あのセブンは覚えているな。入ったことがあるので。

 しかし問題は福岡での地盤沈下事故は既にこれで「3回目」と聞きました。そりゃなんでも多いでしょう。そもそも地層に水の通り道がいくつもあると分かっている筈で、水は地下鉄建設の現場の上から流れ込んできたという。近くのビルが本当に心配です。

 アメリカの大統領選挙は今日の午後にでも結果が出るようで、「醜い選挙戦も終わり」と思いきや、アメリカの各地投票所ではいろいろなトラブルが起きているようです。今朝のFTやニューヨーク・タイムズが報じている。

 加えて「選挙後もアメリカは落ち着いた状態にはならない」というのが大方の見方。民主党は「上院は取れるかも知れないが、下院は共和党の議席は減らせても、多数は取れない」との見方が多い。ということは、アメリカの政治はまだまだごたごたするということです。hung government

 夕べは内藤忍君のお店でちょっとした集まり。面白かったな。半分は知らない人だったのですが、「その人に歴史と思いあり」という感じで。またやるそうです。

 しかし一番面白かったのは、「人事部のワープロ変換ミスで大学の専門を踏みにじられた配属になった男」の話しかな。その後いろいろ変遷し、しかし今は赤プリの跡地の開発に携わったそうな。「あそこの肉やはうまい」と言っておきました。

 昨日の昼間はちょっと所用もあり富士山麓に行ったのでついでに「五合目から六合目当たりまで歩こうかな」と思って上ったら、とっくに富士吉田ルートは閉鎖。しょうがないので忍野八海を全部見て回ったりしていました。

 もうかなり紅葉が進んできて綺麗でした。それにしても、五合目も忍野八海もまあ中国の方々が多いこと。しかし服装を見ていて、「しゃべらないとかなり見分けが難しくなっている」と思いました。

 あ、それから夜銀座に行って八丁目から中央通りを歩いたら松坂屋の跡地に建設途中だったビルが、相当いかつい感じで出来上がりつつある。「銀座シックス」とか言うんですか。それは「六丁目」だから。ちょっと安易だが、まあ分かりやすいと言えば分かりやすい。


2016年11月07日(月曜日)

 (07:27)ああ、このFBIの議会指導者への通告でとっても明らかですね。コピーできないのでリンクだけを紹介するのですが。

 読むとFBIの担当官達はまさに24時間体制で新たに見つかったクリントン関連のメール群を調べた結果、7月に公表した立場を覆す証拠はなかった、と言っている。とっても急いでやったんだ。

 その結果、「Based on our review, we have not changed our conclusions that we expressed in July with respect to Secretary Clinton」と。ということは「調査終了」ということです。


2016年11月07日(月曜日)

 (05:50)一体なんなんだ君は.....FBIさんよ、という感じですね。今アメリカのメディアが報じたところによると、FBIは選挙日の二日前になって議会(多分指導的立場にいる人達)に「FBI has not changed its conclusions about Hillary Clinton’s use of a private email server as secretary of state」(ニューヨーク・タイムズの書き方)との立場を通告したという。

 FBIの通告をもっと原文通りに掲載すると、「based on our review, we have not changed our conclusions that we expressed in July with respect to Secretary Clinton」となっているらしい。

 これは何を意味するかというと、「Although Mrs. Clinton and her aides were “extremely careless,” there was no evidence of intentional mishandling of classified information.」という7月時点の立場(極めて不注意だが、無実)にFBIが立ち戻ったということです

 これは明らかにクリントンには良い材料、トランプには不利に働きます。多分トランプはこれを「不正な選挙の証」と呼ぶ。クリントンのスポークスマンであるBrian Fallonは「the campaign was always confident that she would be cleared of any wrongdoing」とツイッターでコメントした。トランプの反応はまだない。

 むろんその可能性は指摘されていた。しかし「今回の米大統領選挙はFBI選挙かも」とまで呼ばれている中で、選挙前にFBIが新たな通告や発表を行うとはあまり考えられていなかった

 しかし今回の声明は「新たに見つかったメール群を再調査したが、新しい発見はなかったので」7月時点の「極めて不注意だが秘密情報に関する意図的なミスハンドリングの証拠はない」との立場に立ち戻ったとも受け取れる。

 なにせ重要なのは、「based on our review」と言っている。つまり「再調査の結果」ということだ。つまり新しいメール群を再調査したが、「なんも犯罪の兆候を見付けられなかった」と読める。いうことはクリントンは「不注意だがシロ」ということに立ち戻った、ということだ。FBIは選挙があるので調査を急いだと受け取れる。キーワード検索をしたのか?

 だとしたら、コミー長官のクリントンのメール再調査通告以来の大統領選挙に起きた大きな変化(トランプ候補の台頭)は一体何だったのか。Damage has bee done.「職務に忠実」と言われるコミー長官だが、選挙後の敗者、政界からの指弾は免れそうもない。


2016年11月06日(日曜日)

 (05:50)やっぱり本物は違うな....と。いえね、夕べですが、都内の某ホテルまで出張ってきて、名古屋のひつまぶしの元祖・あつた蓬莱軒がフェアをやっていたのです。で行って、頂いたのです。

 最近は東京都内でも「ひつまぶし」は色々な店がやっている。しかしどれもやはり物足りない。うーん、鰻の焼き方、切り方、詰め方、それにご飯への鰻タレのしみ具合が違うんだな。昨日名古屋の本物バージョンを東京で頂いて、「やっぱり本物の味だよな」と思いました。

 「急いでも....3度楽しむひつまぶし」とよく言われる。いかし名古屋の店の推薦は「4度楽しむ....」です。茶漬けのあと、もう一度最初に戻る。その分を残しておく。ははは、私も昨日は「4度楽しむ....」でした。やはり茶漬けエンドはいかん。よくまぶして元に戻るのが最高。

 あとはあのお櫃ですかね。銘々に来る。重厚で黒光りした色合い良し、使い込んだ感触良し。聞いたら「栃の木」で出来ているそうで、あれだけのお櫃でひつまぶしを出してくれる都内の店はない。

 ところで今ちょっとニューヨーク・タイムズを見たら、「Live Updates: Hispanics Surge to Polls as Race Nears the End」という記事が。リンクを飛んだ先は「Presidential Election: High Early Turnout Among Latino Voters Could Mean Trouble for Donald Trump」というタイトルですが、そりゃ当然でしょう。自分達を排除するかも知れない大統領の登場は阻止しないといけない。

 どうなんでしょう。トランプは「今回の大統領選挙はイギリスのEU離脱を巡る国民投票の再来になる」と言っている。そうかもしれない。当該国民投票では、世論調査とは違う結果が出た。しかしあの時は「まあ残留だろう」という見方の、そして油断の中で「離脱」が決まった。

 今回の米大統領選挙は、「いよいよクリントンが危機かも」「冗談ではなくトランプ大統領が生まれるかも」という中で行われようとしている。なので、危機を感じているのはラティノを含めてクリントン候補の支持者達で、そういう意味でラティノの投票増加は「危ないかも」とされるクリントン候補にとっては朗報でしょう。

 ニューヨーク・タイムズは「両候補の当選確率」というのをずっと流しているのですが、それだと「世論調査拮抗」と言う今朝の状況でも、「大統領選挙予想:勝つ確率はクリントン86%、トランプ14%」としている。まクリントン支持の新聞ですが。

 韓国では既に「政治空白」「外交空白」への懸念が強まっているようだ。土曜日に韓国各地で行われた大規模デモは日本でも報じられていますが、今の韓国の外交の世界では「2週間後に迫っているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議には誰が行くのか」が大きな懸案になっているようだ。

 同会議は今月19日と20日にペルーの首都リマで開かれる。オバマ米大統領、習近平・中国国家主席、安倍首相、プーチン・ロシア大統領などが早々に出席を決めている。しかし今の韓国の政治情勢、それに「朴大統領に対する検察の事情聴取」が今月半ばに予想される中で、韓国では「誰が行けるのか」という話になっているらしい。

 政治・外交の空白を作らない...というのが朴大統領の続投理由だが、実際には直ぐに空白が生まれるリスクが高まっていると言うことだ。韓国はこれまでずっとAPEC首脳会議には大統領を出席させてきた。

 現状では韓国はAPEC事務局にまだ、出席するかどうかさえ通知していないという。


2016年11月04日(金曜日)

 (14:50)朴大統領の談話読み上げをテレビで見て(NHK総合がライブでやっていました)、そしてその後も少し考えて、「結局朴大統領は任期満了を待たずに辞めることになるだろう」と思いました。私の勝手な分析ですが。その辞任時期は、多分半年以内だと思う。

 今朝書いたように「検察の捜査を受け入れる」ということは、朴大統領が犯罪と背中合わせ、または同体になり「言い逃れ不可」の状態になることを意味する。韓国の大統領職に就く人間として検察の捜査の対象になるのは初めて。

 どこで聞き取り捜査を受けるのか。検察に大統領府に来て貰うのか、それとも自ら検察庁に赴くのか。いずれにせよ大騒ぎになる。その上で彼女は談話で、「捜査で過ちが明らかになれば私も全ての責任を取る覚悟ができている」と述べた。この言葉は重い。

 私はもし朴大統領が辞任を免れるとしたら、それは「国民の同情」だろうと思っていた。野党が辞任を迫り切れていないのも、それが読めないからだ。野党には過去(盧武鉉時代)に手痛い失敗がある。しかし今朝韓国の新聞を読んでいたら、「韓国ギャラップが4日発表した世論調査結果(1〜3日実施)によると、朴槿恵大統領の支持率は5%になった」とあった。これは衝撃的でしょう。

 この支持率は、同社が1988年に調査を開始して以来最低という。もっと重要なのは世代別の支持率の分布です。朝鮮日報によると「世代別に見ると、20代の支持率は1%、30代が1%、40代が3%、50代が3%、60代以上が13%」ということらしい。

 これは衝撃的です。要するにこれから韓国を担う人にはもう全く信頼・信用されていない、ということ。この中で大統領職を続けるのは無理です。また「いくら何でも、朴さんが可愛そうだ」という声は広がりそうもない。

 次に「遂に相談する人が一人もいなくなった」という現実。俄には信じられないが、「朴大統領は自分では何も決められない人」という見方は確立したものになっている。何か重要な事を決めるときも「電話をして誰かと相談していた」という証言が多い。それがチェ・スンシル氏(逮捕済み)なのか、それとも「3人組」と言われる彼女を長く支えた秘書団なのかは不明だ。

 しかしチェ氏は逮捕された状態になり、3人組は皆クビを切られた。かつその内の何人かは逮捕状が既に執行されたか、発行済みの状態になっている。そして側近だった彼等が知っていることを話す、しばしば朴大統領に不利な証言を平気でする、という状態が生まれている。

 ということは、朴大統領は追い込まれた上に機能不全(大統領としての)になる可能性が極めて高い。内外の情勢は「政治の空白を許さない....」とは政治家が辞任を避けるためにしばしば使う言葉ですが、今の客観的情勢は「彼女が大統領でいるので、韓国の政治が進まない」という状況が直ぐに生まれると考えられる。皆がそれに気がつく。まもなく。

 では次は誰か、が重要です。潘基文分国連事務総長ではない。なぜなら彼は総長としての任期が今年末まで残っている。かつ確か1年間は公職に就けない不文律だったと思う。とすると朴さんが早期に辞めると、彼が次期韓国大統領になるのは難しい。彼の支持率も下がり気味だ。

 残る人物で今下馬評に上っているのは、二人の元代表だ。一人は文在寅(ブン・ジェイン)共に民主党前代表、もう一人は安哲秀(アン・チョルス)国民の党元共同代表。このうち後者は「次の大統領選挙には出る」との姿勢を示している。前者については今までもいろいろ問題が指摘されている。

 むろん突然彗星のごとく出現する人物がいるかも知れない。しかし確実なことは、韓国は朴さんが残ると意地を張って残っても(韓国の大統領は内乱罪以外では起訴されない)、辞任しても混乱は続くと言うことだ。多分北朝鮮は何かを画策する。それが心配だ。


2016年11月04日(金曜日)

 (05:50)多分まだ「辞める」とは言わないと思う。しかし仮に「検察の事情聴取に応じる」と表明した場合、それを切っ掛けに最後には任期(残り1年4ヶ月)前の辞任に繋がる可能性もある。首相や政権幹部のクビをすげ替えても、批判は収まらなかった。当然です。正に「追い込まれた」状態の朴大統領。

 彼女の今朝の「国民向け談話」の発表時間は、韓国メディアによると10時半だそうです。極めて注目される記者会見です。まずは国民に謝罪すると思われる。チェ・スンシル氏と同じように「世間を騒がせたこと」で言うのかも知れない。次は自分の罪、自分の良心に照らした罪をどう認めるか、認めないのかが重要だと思う。

 そういう意味では、今日と言う日は韓国にとって「大きな曲がり角」になる。朝のスタンバイには間に合いませんが、夜のラウンドアップには間に合います。今日のポイント・ニュースの中では大きい。

 昨日のワールドシリーズ第7戦は、テレビの前でなるべく体を動かしながら見ました。だってテレビの前でカウチ・ポテトをずっとやっていると、「一日に体を動かす時間」がかなり短くなってしまう。野球の試合は長いので。だから試合前の選手達のストレッチにあわせて自分もストレッチするとか。ははは。

 「完璧なルーズベルト・ゲーム」、つまり結果が「8対7」。ルーズベルトが「野球が一番面白い」といった展開。チャップマンは明らかに疲れていた。前日の足のせいかな。いや彼だけでなく、クルーバーもミラーも。比較的日頃の投球が出来たのはカブスの先発のヘンドリックスかな。彼も疲れたような、難しい顔をしながら投げていた。

 「6対6」になったときは「どうなるの」と思ったが、それでも最後までカブスに勝機があるなと思っていたのは、インディアンズの4番のナポリに当たりが出ていなかったからです。確か彼の打率は2割前後。最後は下回っていた。

 彼は「ワールドシリーズに登場するチーム」に確率高く登場する。ボストンでもそうだった。でも全体的に見ると、レッドソックスやヤンキースの出身者の同窓会の雰囲気もあったし、ゾブリストはロイヤルズでお馴染み。

 だから「108年ぶり 対 68年ぶり」のチームの対戦というよりは、「馴染みの選手達の対戦」の側面もあった。だってカブスのチャップマンとインディアンズのミラーだっけな、二人ともヤンキースが放出した選手だった。ヤンキースはワールドシリーズで活躍できた投手二人もシーズン途中で出した、ということだ。

 もっとも来年はまたナポリがボストンに戻るという話もあるらしい。オルティーズが引退しましたから、彼並みの打撃が出来る選手は他になかなかいない。このシリーズのナポリでは足りない感じですが、それでもボストンは彼を欲しがるかも知れない。言えるのは、アメリカのチームの選手の入れ替わりは激しい。

 それにしても、昨日はNHKのBSで番組を見ていたのですが、ロスがレスターと一緒に出てきたときに斎藤隆が「これでカブスの打力が落ちるので......」と言った直後にロスがHRを打つなど、「この二人は何を解説しているのか......」と思うような場面がしばしば。結局ロスのソロの1点が最後に生きた。

 二人が興奮してしまって、「野球は面白い」と何回も繰り返すなど、「それって解説」という場面があまた。確かに試合は面白かったが、もっと見ている人が参考になるような事を語って欲しかったな。あと二人とも喋りをきびきびして欲しい。見ていて試合は面白いのに二人の話で間延び。だから暫く音を消していたり、英語に切り替えたり。

 日本のスポーツ放送にはもっとしっかりして欲しい。選手名の言い間違いも多いし.....。


2016年11月03日(木曜日)

 (03:50)FOMCの声明を読みながら、「それにしても」と思う。「アメリカ経済も、たった一回のFF金利の0.25%の引き上げに一年を要する時代なのか」と。「それが悪い」という意味ではなく。

 予想通りFOMCは今回も利上げを見送り。先ほど発表になった声明で明らかに。で中身を読むと「The Committee expects that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace and labor market conditions will strengthen somewhat further.」とあって、「次の会合(12月13-14日)には利上げするんだろう」と予感できる。

 しかしそれでも、前回FOMCが利上げを発表したのは昨年の12月です。今年12月に利上げできたとしても、「1年ぶり」ということだ。確か昨年の12月頃の予想では「2016年には4回ほど」という見通しだったと思う。それが「2016年はあったとしても一回」に確実に変わった。

 利上げを説明した去年12月の声明に目を通しながら、景況判断で何が違うのかと見たら、最初に気がついたのは「 Household spending and business fixed investment have been increasing at solid rates in recent months....」と去年12月の声明にはある。今回のその部分を見ると「Household spending has been rising moderately but business fixed investment has remained soft.」となっている。つまり去年12月の利上げ時の方が景況は良かったということだ。今回は「産業界の固定投資」はソフトだ、と言っている。

 「これだけ緩和を続けたのに景況(特に企業部門の)が目立って良くなっていない。むしろ表現的にはペースダウンしている」というのが、一つの大きなポイントです。今週は日銀も金融政策の据え置きを発表。毎度の記者会見で黒田総裁は責任を問う質問にも耐えていらっしたが、「緩和を続けても、特に企業の設備投資が伸びない現状」に関してはイエレンさんにも聞いてみたい気持ちだ。

 今回11月のFOMC声明では「金利据え置き」への反対者が2名。「Voting against the action were: Esther L. George and Loretta J. Mester, each of whom preferred at this meeting to raise the target range for the federal funds rate to 1/2 to 3/4 percent.」とあって、つまりこの二人は「待てない。直ちに利上げすべし」という主張。

 面白いのは9月のFOMCでは「待てない。利上げすべし」と主張した委員は実は3人いたという事実。今年9月のFOMC声明から拾うと「Voting against the action were: Esther L. George, Loretta J. Mester, and Eric Rosengren, each of whom preferred at this meeting to raise the target range for the federal funds rate to 1/2 to 3/4 percent.」とあった。

 つまりEric Rosengren(ボストン連銀総裁)は「待てない。直ちに利上げすべし」派から離脱したということだ。つまり反対者の数だけ見ると、FOMC内部で「まだ分からない。待て」という主張の人の数が増えているように見える。

 しかし声明の内容はたっぷりと「12月利上げ」を予感させるような用語使いになっているし、マーケットも「12月利上げ」派が圧倒的。それは多分、「アメリカの利上げペースは過去よりも落ちたと言っても、一定のインターバルでは続く筈だ。またそうあるべきだ」との既成概念がFRBにもマーケットにもあるからだと思う。

 多分、この常識的発想からすると、そしてFOMCがそれに拘るとすると、12月には利上げはある。なぜなら、最初の利上げから1年してもまだ次の利上げが出来ないとなると、「それはいったい利上げ局面なのか ?」という疑問さえ沸くからだと思う。最初の利上げから一年以上も次の利上げが出来なかったら、それはもう「利上げフェーズ」というよりは、「保ち合いフェーズ」と呼んだ方が良い。

 去年12月のFOMC声明にもう一度戻ると、「FOMCは今回利上げを決定した」(0.0%〜0.25%→0.25%〜0.5%)という文章が入っているパラの最初の文章は「The Committee judges that there has been considerable improvement in labor market conditions this year, and it is reasonably confident that inflation will rise, over the medium term, to its 2 percent objective. 」とあって、明らかに当時のアメリカ経済に勢いがあったことが想起される。何と言っても「reasonably confident」ですから。

 しかし今はどうか。景況判断を示す第一パラを見ると、かなり弱さを指し示す単語が多い。赤で示した部分だ。

 「Information received since the Federal Open Market Committee met in September indicates that the labor market has continued to strengthen and growth of economic activity has picked up from the modest pace seen in the first half of this year. Although the unemployment rate is little changed in recent months, job gains have been solid. Household spending has been rising moderately but business fixed investment has remained soft. Inflation has increased somewhat since earlier this year but is still below the Committee's 2 percent longer-run objective, partly reflecting earlier declines in energy prices and in prices of non-energy imports. Market-based measures of inflation compensation have moved up but remain low; most survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed, on balance, in recent months.」

 つまり、相場用語で言うなら「今のアメリカ経済は保ち合い状態じゃないの」とも言えると思う。つまり「拡大の強い勢い」はない。ではそれなのに何故「12月は利上げ」という観測が強く、かつFOMCもそうしそうか。「待ちすぎている」とか「前回の利上げからもう一年もたつから」「ゆっくりしたここ一年の経済拡大の溜まりの部分がある」といった感触・議論があるからだと思う。

 しかしこれは多分フラジャイルです。例えば一発「11月の米雇用統計が非常に弱かった」というニュースが伝わるだけで吹っ飛ぶような。私も現状では過去の既成概念との葛藤もあってFOMCは12月に利上げする可能性が高いと思う。

 しかしそれが正しいのかどうか。FRBは12月に再利上げした瞬間から「次の利上げを用意する」というよりも、「正しいことをしたのかどうか」に悩む日々が始まると思う


2016年11月01日(火曜日)

 (22:50)今日の夕方です。所用あって新宿のビックロでエスカレーターに乗って、何気なく周りの広告を見ていたら、「スマホアプリでビックで買い物.....」といった表示を見付けた。

 「あれ、こんなのあったっけ?」と。以前家電量販店ではヤマダ電機がカードをスマホに取り込んでいた。あれは便利だったが、新橋の店も駅の片側はなくなったし、あまり行く機会が無い。他の店が何故やらないのか、と思っていた。

 しかしビッグがやったということは、ヨドバシも?。各店がそれぞれのカードを作り、「カードを持っている人にはその場でポイントを提供」というのは、我々利用者にとってはとっても不便です。

 なぜなら、誰もがそうだと思うのですが、そんな多数のカードをいつもは持ち歩かない。私も普段は家電量販店のカードはどれも持たない。しかしふっと思いついて、例えばビッグに行って買い物をするときがある。これが不便なんです。「今はカードを持っていないので.....後付けで」と。

 買い物をした時のレシートをもって、後日ポイントを付けてもらうのです。しかししばしばそれを忘れてしまう。確か期限があったと思う。なのでビッグのカードがスマホに入ってくれるのはとっても歓迎です。なぜならスマホは常に持ち歩いているので。

 思うのです。実は同じようなカード(しばしば家電量販店バージョンよりクレジットも付いていて立派ですが)をデパートも発行している。あれをなぜスマホ対応にしないのか。なぜなら、家電量販店のカードと同じように全てのデパートのカードを持ち歩きはしない。しかしカードがないと割引、ポイント付与などを受けられない。

 多分デパートは「消費者の囲い込み」をしたいのでしょう。私は一つだけ三越伊勢丹のカード(確かMIカードとかいった)をいつも持っている。よく行くので。しかしデパートは皆個性があって、入っている店が少し違う。

 食べるもので直ぐ思い出すのは、伊勢丹三越には鼎泰豊の小籠包や岡埜栄泉の大福はない。なので時々「高島屋さんにも行って買い物、そのついでに....」と思う。しかしそう思っても「今日は高島屋のカードを持っていない....じゃやめよう」と思うことが多い。

 つまりデパートは囲い込みをしているつもりでも、そのツールとなっているカードが同時に「客を遠ざけている」という側面に気がついていない。高島屋を主体に買い物をしている方々は、なかなか伊勢丹や三越には行かないでしょう。その時にカードをもっていなければ。

 デパートも合体してカードの数も減ったが、我々が持っていたいと思えるカードはデパート以外にも実に様々で、全部は持ちきれない。いつも持ち運ぶカード以外に家にはまた数多くのカードがあるのが実情。

 せっかく気がついたので、ビックロにいる間にアプリを取り込んで実際に使ってみました。これが良いのは、いつでもポイント残高がアプリで確認出来る点。今までのカードでは「確か何ポイントあった」くらいしか分からなかった。つまり記憶依存。

 しかしこれからはいつでもポイントが明確に分かるので、全体的な買い物のプランも立てられる。かつカードが無くてもスマホ・アプリからポイントを瞬時に登録できる。これはナイスでしょう。ビッグの場合、カードとアプリは完全に繋がっている。両用できるのが良い。

 ところで、チェ・スンシル問題。「死に値する罪を犯しました」と検察庁に入る前にマスコミに言いながら、どうやら聞き取り調査では「全ての疑惑を否認」しているようです。ということは、「死に値する罪」というのは自分の過去の行為に対してではなく、例えば朴大統領に迷惑をかけたことや国を騒がしたことを指すらしい。

 ややこしいことを言うものだ。もっともチェ・スンシル氏に関しては、今朝のニュースを見ても次々に「新疑惑」が報じられている。ドイツでも彼女に関連するかも知れないロンダーリング疑惑で捜査を開始したらしい。

 そういう意味では、彼女と彼女が「お姉さん」と慕う朴大統領の関係が表面化するのはこれからということです。



ALL RIGHTS ARE RESERVED.Copyright(c)1996〜2026 伊藤 洋一