2016年10月31日(月曜日)

 (23:50)あれだけ政争が激しい国で、簡単に言いますが、「挙国中立内閣」ってどうやって作るんでしょうね。大統領を任命権者から外し、そして与野党が一致して....というが、簡単では無いでしょう。だって「合意」がそもそも難しい国ですから。

 韓国メディアによれば、韓国の検察はチェ・スンシルという朴大統領の古くからの知人を「緊急逮捕」したという。精神的に不安定で証拠隠滅や逃亡の恐れがあるから、というのが理由らしい。

 それにしても、チェ氏は検察に午後3時に出頭する際に記者団に囲まれて、「国民の皆様、許してください。申し訳ありません」と話し、さらに検察庁舎エレベーターの前で「死に値する罪を犯しました」(朝鮮日報)と語ったという。

 検察に入る前に自分が罪を犯したことを認めているわけで、「これは尋常ではないし、朴政権への打撃は計り知れない」と思っていましたが、検察がまずしたことが「緊急逮捕」とは。

 伝えられるチェ氏への疑惑は二つ。事前に大統領府の文書・書類に目を通す中で、何の資格も地位も無いのに国政に介入、「公文書の流出」などの法律違反に関与したのではないか、との疑惑が一つ。考えてみれば、これは大統領サイドの罪が重い。真実なら国民の朴大統領への信頼は完全に崩れる。

 もう一つは大統領府も設立に尽力したと言われる二つのチェ氏設立の財団(韓国の大企業に拠出の圧力が大統領府からあったとされる)の資金流用疑惑。二つの財団の資金規模は73億円相当に上るとされる。もし「チェ氏の流用」が事実だとしたら、豪勢なことが出来たはずだ。

 本人の口から出たとされる「死に値する罪を犯しました」がどちらを指すのか、それとももっと別に何があるのか。今の段階では分からない。しかし一つ明らかなことは、チェ氏が自ら「死に値する罪を犯した」と認めるなら、その相方の朴大統領も強く罰するに値する罪を犯しているのではないか、と推察されることだ。

 とすれば、少なくとも残り1年4ヶ月の朴政権は「終わった」「死に体」と見るのが妥当だと言うことだ。では誰が韓国という国の舵取りをするのか。「挙国中立内閣 ?」。そもそも機能するんですかね。仮に作られても。

 ということは、もしかしたら北朝鮮が大混乱になる前に、韓国が大混乱になる可能性も出てきた、ということです。数日前に「韓国があまり弱体化するのは良くない」と書きました。それがとってもリアルになったし、それはまた実に心配な事だと思う。


2016年10月30日(日曜日)

 (00:20)ベンチからは遠くて見えていなかったのかな....テレビに大写しになったジャクソンの顔には「俺はもう投げたくない。自信ないな....」と書いてあるようで、実際にそんな話をテレビの前でしていたのです。

 彼がレアードに満塁ホームランを浴びる前です。なにせ「ツーアウトでランナーなし」から満塁になって、そして押し出し、さらにピッチャーにセンター前に運ばれ.....。代え時はあまたあった筈です。点が入る前にも、1点の時も、そして2点の時も。しかし緒方監督は動かなかった。あれはもう戦略というより性格でしょう。

 ちょっと残念だな。4−4であれだけ緊迫して面白かった試合が、あれで完全に壊れてしまった。彼のインタビューもそうですが、栗山監督の采配はよく配慮されている。戦略的に、心理的に。

 中田の打席の時にネックストバッターボックスに大谷を立たせたのには、笑った。そりゃ広島ベンチ、そしてジャクソンにはプレッシャーになる。本当は打たせるつもりはなかったのに。うまい。1点とったら、とっとと引っ込めた。

 そして出てきたのが投手のバースです。彼は第三戦にもヒットを打っている。肝心なところで。大谷を引っ込めたのは依然として栗山監督は「第7戦」を考えていたからでしょう。それとあるとしたらバースの最近の投球の素晴らしさと、運と打撃。

 それが見事に当たって彼はヒット。2アウトから2点リード。この段階では絶対的にジャクソンを代えるべきだった。本人に自信もなかったし、気力もなかった。そのずっと前にもジャクソンを代えるチャンスはあった。岡にヒットを打たれた時もそうだった。

 このシリーズで日本ハムには満塁ホームランが二本出た。西川とレアードに。それだけで8点。広島のHRは昨日の試合で丸がソロで打ったが、やはりハムに比べれば出ていない。本数も少ないし、肝心の所で「大きいの」を打者が打てていない。その代表は新井ですが、彼だけを責められない。

 私は今シーズンを見ていてずっと思っていていました。今回の広島もそうですが、セリーグの打者は「しっかりバットを振れていない。チャンスになればなるほど」と。別に柳田や大谷ほど振らなくても良い。しかし昨日の丸とレアードのHRを比べてもセリーグの打者のHRとパリーグの打者のHRの違いが分かる。パの選手の方のHRが遙かに遠くに飛んでいると思う。

 多分そんな統計はない。セリーグ全選手の全HRの飛距離とパリーグ全選手の全HRの飛距離の比較。私ははるかにパリーグの打者のHRの方に飛距離が出ていると思う。それは「パリーグの打者がしっかり振っているからだ」と思う。柳田や大谷は代表選手と言うだけです。

 試合が決まって面白くなくなったとき、私は「日本シリーズ 優勝チーム」で検索し、過去の優勝したチームを改めて眺めていました。そして2007年から今年まで10年間でセリーグのチームは3回しか日本シリーズを制してないことに気がついた。「少ない」とは思っていたが、3ー7とは思わなかった。

 パリーグの優勝7回にはいろいろなチームが詰まっている。ソフトバンク、楽天、ロッテ、西武。対して過去10年でセリーグで日本一になったのはたった2チームです。巨人と中日。そしてその中日は今年は最下位。去年のヤクルトも、そして今年の広島も第7戦を戦うことなく終戦。今日の「黒田ー大谷」を楽しみにしていたのに。

 セリーグは野球を変えないといけない....と改めて思う。最後に日本一になれない野球では、いくらリーグの中で「神ってる」としてもそれまでです。セリーグのチームと選手にはそれを自覚して欲しい。で、日本のプロ野球がもっともっと面白くなって欲しい。


2016年10月29日(土曜日)

 (12:20)クリントン陣営に打撃であることは確かなこととして、「どの程度の打撃になるのか」は俄には予想しがたい、というのが実情でしょう。FBIによるクリントン候補のメール問題の再捜査です。

 クリントンにメール問題があることは以前からだった。トランプが支持率を下げているのは、彼自身に問題があるからだ。FBIは「新しいメール群が見つかったので再捜査」と言っているだけで、どのくらいかかるのか、起訴に至るのかはむろん不明。

 思うのは、「それにしてもマーケットはクリントン勝利を織り込んでいたんだ」ということ。金曜日の東京で105円台で推移していたドル・円相場はニューヨークの引けでは104円台の後半に。ドル安が進行。

 もっと「そうだろうな」と思うのはメキシコ・ペソがこの再起訴のニュースで1%も下げたこと。理由は二つで、

  1. これでメキシコ国境に壁を作ると言っているトランプが勝つ可能性が少しだが出てきた

  2. クリントンが捜査対象になったままの当選者、大統領が生まれる可能性が出てきた
 ということ。2番目は非常に大きな問題です。私の記憶ではFBIが捜査中の大統領候補というのは記憶にないし、よってそういう人が当選者になったことも多分ない。仮にクリントンが当選したとして再捜査状態の次期大統領、そして大統領が生まれるのも例が無い。

 今回の選挙を経てもまだ下院は共和党が多数を占めそうですが、共和党はこの下院でクリントンのメール問題をしつこく追求すると宣言している。久しぶりに共和党は団結を示した。

 トランプのコメントが面白い。「思ったほど今回の選挙は不正まみれではないかもしれない」と。もしかしたらFBIは「大勢は動かず。今再捜査を開始し、大統領就任までには問題クリアかもしれないし」と考えたのかも知れない。トランプの事後の訴訟に備えたとも言える。

 それにしても大勢に影響は無いと思うが、アメリカの大統領選挙はいろいろな要素を持ち込んでくれる。前向きでないものを。


2016年10月28日(金曜日)

 (09:20)今朝はちょこっと嬉しいな。iPhoneでPDFを作る方法を見付けたからです。「見付けた」というのが重要で、ずっと前からあったが、私は今朝気がついたと言うことです。

 なぜ重要か。それはiPhone(全体的にスマホでも良いのですが)で見付けた記事は今までURLをメールに送るなどしてその後に資料として改めて見ていた。しかし最近はURLで示された記事が、例えば新聞だったらフロントに繋がったりして、私が欲しい当該記事に直ぐに到達しなくなった。

 その場合はまた記事を探さねばならない。「どこにあったっけ」と。それが面倒。多分日経のサイトもそうだったと思う。なので、PCでは簡単にできるPDFの作成が「スマホできないかな」と思っていた。

 iPhone7の「ヒント」を何気なく見ていたら、「iPhoneでPDF作成」というのがあって、それをそのまま試したわけでは無く、「iPhoneでPDF」をグーグルで検索したのです。また新たなアプリを入れる羽目になりそうになった。

 しかしページの下の中央にある渡りマークの先をまじまじと見ていたら、「PDFをibooksに保存」という送信先があった。「これで良いじゃん....」と。やったら他の本と一緒に当該PDFが格納され、それは簡単にメールに載せることが可能。ははは、ずっと前からあったんだ。ナイス。

 「7」関係で言うと、スイカの他に私が持っているカードのうち四つが入りました。VIEW関係のVISAが2枚、ドコモのdカード、それにSAISON。これだけ入れたらどこでも対応出来るでしょう。

 良いのは「指認証」。今までのAndroidのスマホではIDでも持っている人が使えばスルーした。しかし今後は指の指紋の所持者が正統なカード所持者であることが証明されないと使用できない。セキュリティは高まります。タクシーの730円でもIDでは指認証を求められるのは面倒ですが、まその方が望ましい。


2016年10月27日(木曜日)

 (10:20)見るそれぞれの人の気持ちにフィットするかどうかは別問題です。しかし私としては一度は「銅ピカに輝く明治神宮の本殿の屋根」を見て見たいな、と。でもそれもきっと非常に短期間です。直ぐに鈍い銅の茶色が出てきて、その後は比較的素早く緑青色になっていく。

南玉垣鳥居  今朝は明治神宮に行って「ラッキー」と思いました。実は昨日も夕方にちょこっと行って、「27日から菊花展」とあって大鳥居の奥に展示が進んでいた。「ということは、明日には大鳥居が通れるようになるんだ」と思っていた。今まで暫く通行不可だった。

 それを忘れていたのですが、今朝起きてなんとはなしに明治神宮に足が向いたのです。そしたら、菊花展は見れるし、新装なった南玉垣鳥居(通称は第三鳥居)は見れるし、神官の方や守衛の方とお話が出来たりと。ナイス。

今は銅ピカの第三鳥居の右サイド  今朝の読売新聞のこの記事にもあるのですが、このところ明治神宮は鎮座100年の2020年に向けて大規模な改修をずっと続けている。砂利道に歩行路を作り、そして本殿の前の門を改修し。

 今回は南玉垣鳥居とその周辺での改修終了。今朝からの公開はその一環でしょう。同鳥居の周辺の塀の上の屋根や右手の事務所の屋根が銅ピカで綺麗です。それだけでとっても新鮮。加えて神社の方と話をしていたら、「本殿周りの屋根も2020年までには全部葺き替えを行う」とのこと。

この屋根が銅ピカになったら  神社の方が言うところによると、今の本殿の屋根は「相当古くなっていて、雨漏りもする」らしい。そりゃ代えなきゃ。でも銅は非常に色が変わる性質がある。ピカピカの時期がごく短くあって、それが直ぐにくすんだ銅色になって、それが緑とブルーが入り交じったような淡い緑青色になる。今の明治神宮の屋根の色の通りです。

「ドーム菊」という名前でした。なるほど  本殿の前の大きな正面の門の屋根は、最近葺き替えたばかり。しかし直ぐにくすんでいる。なので本殿の屋根が「銅ピカ」なのは、多分1ヶ月くらいしか続かない。その間に「絶対写真に撮りたい」と思うのです。

 それにしても明治神宮は外国人に大人気です。都会の真ん中にあの深い森林がある、というのが彼等の人気の秘密らしい。日本人だって「この森は何千年続いているんだ.....」と思うが、実際には100年未満。設計した人も偉いが、日本の気象の自然を作り上げる力の強さには驚く。

 でもこれからは「掃き屋さん」が忙しくなる。朝行くと必ず前日の枯れ葉をまず真ん中に長く集め、それをいくつかの山にして、それをまた森に戻す作業をしている。箒の長いこと。神宮の朝の森を歩くのは気持ちが良い。また今朝は晴れの良い天気でしたので。


2016年10月26日(水曜日)

 (20:20)ここ2〜3日、韓国の新聞に目を通すといつも心配な気持ちになる。「このお隣の国はどうなってしまうのか....」と。

 今読んだ朝鮮日報の社説タイトルは「大韓民国の国民であることが恥ずかしい」というもので、その最後の方には「朴大統領が今の国の状況をどう認識しているかも明確ではない。昨日の会見も現実離れした過去の様子と何も変わっていなかった。このままでは国全体が深刻なまひ状態に陥る恐れもあるだろう」という一文も。

 この新聞が問題としている「大統領の行動」とは、今朝の日経新聞にも大きく取り上げられている「朴大統領が友人の女性に政府の内部文書を見せたり(情報漏洩)、ルート外の助言を受けていた」とされる問題。

 この問題については朴大統領は既に国民に謝罪している。その段階(謝罪に追い込まれた)で、あと1年以上ある彼女の政権は完全な「レームダック」になったということだが、韓国内には「辞職」「弾劾」という意見もあるようだ。

 しかし私は思うのです。「そんなことをしている暇は今の韓国には無いだろう」と。韓国経済の屋台骨と言えるサムスンはノート7で業績に揺らぎが見えるし、造船、海運、自動車などで韓国の大企業は軒並み行き詰まり状態。ロッテもそうだ。中小企業はあまり育っていない。

 経済全体を見ると「韓国7〜9月0%台成長 消費・輸出さらに減速」(今朝の日経)という状態だし、韓国の新聞が盛んに報じているところによると「中国政府は韓国に行く中国人観光客の数を昨年より20%以上減らす」よう国内業界に指示しているらしい。「その分をフィリピンに回せ....」と言っているらしい。これは韓国には痛い。

 私がいつも思うのは、「韓国が弱体化し過ぎるのは日本にとって良くない」ということだ。韓国の北は北朝鮮だし、西は中国。どちらの国も日本にとっては良くない存在だ。今の両国の政治は日本にとって。だから、そうした状況の中で韓国が弱体化するのは、日本の繁栄と安定には脅威だ。

 しかし恐らく朴大統領が残す1年余の時の経過の間は、韓国は朝鮮日報が言うところの「深刻なまひ状態」を解消する国民的合意は無理だろう。朴大統領は任期に拘り、野党はそれを攻めるのに忙しいだろう。一方で怪しい女性の友人に国政に関する助言まで受けていた大統領の発言に振り向く人はいないだろう。先頭に立つ人がいない。

 冗談じゃなくて、今の韓国は本当に心配です。


2016年10月25日(火曜日)

 (20:20)ははは、本当に出来るのか実際に自分で地下鉄一駅分を乗って、行って帰ってみました。iPhoneの画面にスイカのあのハーフ緑の紋様とペンギン君が出てくるのを見るのは、「やっぱし出来るんだ」と一瞬感激します。今まで考えもしなかったことなので。実にスムーズ。使うときは。それまでちょっと大変。

 既に書いたのですが、「今日からiPhone の apple payが出来る交通機関などで....」と知ったのが午前10時。確か車で移動していたFMラジオ放送のニュースでだったと思う。予定表を見たら午後少し時間が空いていたので、せっかくだから今日中に出来るようにしようと、午後にドコモの店に。

 Androidの機種(ソニーのXperiaかな)を手放して iPhone7への機種変。結構大変でした。ドコモの店頭の女子も、「(iPhoneでスイカを使えるようにするのは)今日が初めてです」と。

これは設定したとき  彼女らも事前には知らされていなかったようで、初めて。むろん私も初めて。二人で知恵を出し合って。とにかく「機種変」「apple pay の使用を可能にするiOSのバージョンアップ(今日手にした「7」も対象です)」「旧来機からのデータ移管」などなどが一緒に来る。2時間以上はドコモの店頭に居たな。

 とにかくごちゃごちゃ。やることが多い。思い出さねばならないパスワードの数も多い。ドコモのネットワーク暗証番号から始まり、iCLOUDの番号から、その他もろもろの数字が必要。

 Androidにはスイカが14500円分くらい残っていた。それをとっとと機種変で戻し、新しいマシンに送れば良かったのに、「面倒だから近くの量販店で使ってくる」と言って(私が)スイカの残金をゼロにして、「これで移管は必要ない」と考えたのが間違いだった。

 残金がゼロでもやはりスイカの枠組み(番号とか)を移しておくべきだった。兎に角OSのバージョンアップ後の最初に出てくる画面が pay の画面で、それは結構面白い。カメラが稼働して、「この枠内にクレジットカードをラフにでも良いから入れろ」と来る。そうすると自然にカードの番号、所有者、カード期日などを読み取る。手動も可能です。

 つまりチャージに使うクレジットカードを先ず読み取るのです。その上で、スイカを機種変更か新規かでiPhoneに入れる。そこに入れておいたクレジットカードから入金し、そしてやっと使用可能に。

 IDは家で自分で使用可能にしました。WALLET を起動して「カードの追加」を選び、DCMXのカードをかざしてカードを読み取らせ、必要項目を入れて、そして「使用可能」に。これでタクシーに乗った時に、IDかスイカかのどちらかの使用を選べる。ほぼAndroidの日本のマシンを使っていた昨日までと同じようになった。

 今回のマシンはクローンを作ることをやめて、一つ一つアプリが「必要かどうか」と検討しながらコンフィグレーションを考えていくつもり。やはり時間の経過の中で「なんでこんなアプリ入れたんだ」というのが出てくる。それには数日かかるかな......。


2016年10月25日(火曜日)

 (14:20)全く突然な事ですね。朝10時かな、車に乗っていてラジオのニュースを聞いていたら、「今日からアップルの端末で apple pay が使えるようになり........」と。ビックリ。昨日までそんな話しは全くなかった。

 午後ドコモに行って、「使えるようになったんですね....」と言ったら、「私たちもビックリです。昨日まで聞いておりませんでした」と。10月末とは聞いていましたが、間に合ったとは言え、突然「今日からです」とはアップルらしい。

 アップルマシンのスイカ、ID対応に関しては結構興味があって、見たら6SのiOSもアップデートがかかっていて、中味を見たら pay 関係のアップデートが。早速アップデートしたら最初に「支払いが出来るようになります。枠内にカードをかざして.....」と。

 やってみたらなかなか早い。しかしまだ手続き中で物理的に違う「6S」と「7」で apple pay が同じなのかどうなのかもまだ不明。手続き中なので。しかし残念ながらAndroidとは今回でお別れです。また戻ることもあると思いますが。


2016年10月24日(月曜日)

 (11:20)最初にニュースに接したときに「テロか」と思いました。ほぼ同時に複数箇所(場所)で発火や爆発が生じていた。問題の人物の自宅、その人の駐車した車両、そして自殺現場の公園。

 その3箇所を繋ぐリンクは最初は分からないわけで、私ばかりでなく多くの人が「テロか」「日本でも遂に」と思ったはずです。しかし徐々に経緯と繋がりが明確になって、一人の元自衛官(よって爆発物の扱いには慣れていたもと思われる)の「自殺」に関連した事件だと判明してきた。

 しかし単なる自殺には分類できないような気がする。なぜなら爆発物を腹に抱えてかがんだ上に死んだとしても、強力な爆発であり(自作でコイルを使っていたとされる)、公園周辺にいる人に影響が及ぶことが十分に予測できる強力な爆発だった。ということはテロの要素がある、と考えるのが自然だと思う。

 それにしてもとんでもない話です。72歳の男が自殺を決意したことは選択としてはあり得るとしても、それに巻き込まれて全く関係のない12歳、13歳の中学生が巻き込まれるなんてのは許せないでしょう。

 現在調べが進行中の事件ですから、今後もっと詳しい経緯が出てくると思う。ところで、今朝アメリカの大統領選挙の2週間前情勢に関連して長い文章を書きました。興味のある方はどうぞ。


2016年10月22日(土曜日)

 (11:20)今私がいる福岡は雨。なので気になって広島の天気を見たら夕刻(午後6時以降)は降雨確率20%。ヤフーだったかな。だから日本シリーズの初戦は微妙。良い天気の下でやらせてあげたいのですが。

 昨日の前田は悔しかったと思う。4回だったかな。ランナーが1、2塁だったがツーアウトを取って迎えたのはピッチャーのレスター。ボストンにいた凄いピッチャーです。打撃も良い。

 しかしツーアウトなので「投げきるかな」と思ったらロバーツ監督が出てきて「ピッチャー交代」を前田に告げた。前の試合で前田はレスターに確か四球を二つ与えていて投げにくいのかも知れない。しかし初回に一点取られて以降は持ちこたえていた。チームもその時は1−1。

 ビックリしたな。前田もそうだと思う。日本のテレビの解説陣もビックリしていた。確かに不安定ではあった。しかし同点の4回にピッチャーを迎えて代えられるほど悪くはないと思った。多分ピッチャーを早め、早めに代えたからだと思うが、その後ドジャースは打たれて負け。第六戦のカーショーに賭ける羽目に。

 「ケンタは経験のあるピッチャーで、粘り強く投げれる」と言っていたのだから、あそこはまかせて5回まで彼を引っ張った方が良かったのだと私は思う。そしたら多くのベンチ・ピッチャーを使う必要がなくて、その分リスクは減っていた、と。

 ところで久しぶりの福岡・博多でしたが、メシは美味いし、改めて「良い街だ」と。誘ったのは馬場ちゃん。最近独立的に仕事をするようになって、お顔も綺麗になったし、髪型も変えたし、そして体もちょっと締まったかな。やはりやりがいがあるんだろうな。

 行った飯屋は「福岡県福岡市博多区博多駅前2-6-17 オクターブ」の「太郎源 別館」。大将が本館から別館担当になってからはこちらに来ることが多い。魚は新鮮だし、お店もすっきりしていて良い。何よりも何を食べても美味しい。また来たくなる。いつもお客で一杯。

 馬場ちゃんの話によると博多駅からキャナルシティーに繋がる道路の車道を狭めて(片道1車線)、その分歩道を拡幅し、歩きやすくする計画があるそうな。ナイスじゃないですか。車が通る道路が街を分断するケースが多いだけに、福岡がどのくらい変わるのか。

 博多はもともと色気のある街ですが、もっと素敵になってくれたら嬉しい。


2016年10月21日(金曜日)

 (11:20)えらい迷惑やな。今日は講演で福岡に行くのですが、JALが前日20日の夕方になって「機材調達不調」だったっけな、理由を付けて私が乗る筈の便をキャンセルしたのです。

 なので昨夜遅くですが、「じゃ、JALの21日の他の便は....」と探したら全部一杯。「ひどいじゃない」と思ってANAを見たらずっと満杯で、一つだけ昼過ぎの便にかすかに空きがあった。

 それに今乗ろうとしているのですが、週末で混み合うことが分かっているのに一便を機材調達不調で欠航にするってどういうことですか。「あり得ない」と思いました。そのANA便で福岡空港着は、講演の50分前。

 幸いなことに福岡の空港と博多の中心部である天神の距離は短い。車でも地下鉄でも20分弱です。しかし忙しない話しです。飛行機がちょっとでも遅れたらアウト。いろいろ事情もあるのでしょう。しかし忙しい週末に「欠航」を作るのはやめて欲しい、と切にお願いしますよ。


2016年10月20日(木曜日)

 (20:20)今朝は時間が無かったので途中まででしたが、今日の第三回の米大統領候補者討論会であった一番重大な発言はトランプの「“I will tell you at the time. I will keep you in suspense”」です。司会者から「今回の選挙の結果を、仮にあなたが負けたとして、受け入れるか」と聞かれたことに対して。

 つまり彼は選挙結果を受け入れるかどうかを今の段階では言わない、「その時に言う」と先延ばしし、最終的に「選挙結果を否定する可能性」を示唆したものだ。もしその場合、理由に挙げるのは「今回の選挙は不正な選挙だった」だろう。これは驚くべき事だ。私は驚いてFBにそれだけを書き込んだ程だ。

 この問題に関する日本のメディアの感度は鈍く、見ていたNHKのBSの番組は「女性問題が....」とか「激しい舌戦が....」とか言っていたが、この発言ほど驚愕すべき、そしてトランプという男の本性を現したものは無い。

 これはアメリカの民主主義の根幹に関わる問題だ。であるが故に、アメリカの新聞の今回の討論会に関する記事の見出しは、皆この問題に集中している。「潔く負けを認め、勝った相手を祝福し、団結してこれからの国の運営に協力する」というのがアメリカにおける大統領選挙敗者のあり方。トランプはそれをしないかも、と示唆しているのだ。

 ではどうするのか。拒否して反乱でも起こすのか。またはクーデターでも。この発言に驚いたのは、共和党の選挙運動トップだ。討論会後に「我々は選挙結果を受け入れる」と改めて表明。なぜなら彼はトランプが言ったことがいかに重大かを知っているからだ。

 実はアメリカの多くの人々はトランプがあまりにも「今回の選挙は不正操作だ」というので、「では結果を受け入れるのか」と疑問を持ち始めていた。しかしトランプの副大統領候補のペンスは、「我々は受け入れる」と表明し、彼の妻のメラニアも「夫は受け入れる」と述べてきた。

 それはひっくり返したのがトランプの今回の発言だ。聞いていて司会者に拍手を送った部分だったが、さすがのトランプはこの質問には「yes」というだろうと思っていた。アメリカ国民の意識がアメリカの多くのメディアと同じで無いことは今回証明されている。しかしさすがこの発言は問題になるだろう。

 本当に今回の選挙が不正だと考えるなら、討論会にも出てこなければ良い。自分に都合が悪くなると「陰謀だ、不正だ」と騒ぎ立てる。本性が現れたトランプをアメリカ国民はどう評価するのか。


2016年10月20日(木曜日)

 (10:20)最後の米大統領候補討論が始まりましたが、いやにトランプ氏が抑制的になっていて、露骨な非難の応酬がないのが特徴ですね。ま、どのくらいもつか知りませんが。

 「最高裁の判事の指名」が最初の議題になったのは、いかにもアメリカらしい。移民政策ではトランプは「壁を作れ」と。しかし経済的視点から言うと、アメリカがあまりにも移民を絞ると、経済成長率が落ちることもある。

 むろん移民の問題は経済的視点のみでは語るべきでなく、もっと根源的な問題で、かなり難しい。しかし「壁を作れ」という視点はちょっと短絡的に過ぎるし、実際に出来るとは思わない。移民問題やロシアのプーチン大統領に関する議論でちょっと熱くなってきた。

 それにしても、このアメリカ型の「トップ選出プロセス」が良いのかどうか、非常に疑問です。マスコミの報道はこのシステムを前提に、それをいかに面白くして報道するかという視点で、「このシステムは良いか悪いか」という視点が少ない。

 私の一つの視点はトランプが「この選挙は不正(rigged)」と言うか言わないか。ま、しばらく見ます。


2016年10月19日(水曜日)

 (09:11)やっぱしそうですか。そうじゃないかと思っていたんですよ。でも日本シリーズが終わった後では........とも考えていた。

 広島の黒田選手。彼が凄いのは日本で103勝して、その後アメリカに渡って80勝近い79勝し、そしてその後日本に帰ってきて「日米通算200勝」を達成したことかな。実は彼がMLBに行くと行ったとき、「良い選手だが、MLBで通用するのかな」と思った。正直な話。

 しかし最初はドジャースで、その後はヤンキースでローテーションを守り続けた。もうこれは十分な力のあった何よりの証拠です。防御率は3点台の半ばで、その面では特に凄くはないが、「長きにわたってローテーションを守り続けた」のは凄い

 彼がヤンキースを辞めるときにMLBのいくつかのチームから20億近いオファーがあったというのも分かる気がする。それだけ「頼れる戦力」だったのだと思う。お疲れ様。そして、日本シリーズが彼にとって良い結果になるように。

 なぜなら、広島のセリーグ優勝は、明らかに「黒田さんも帰ってきてくれたから」ということで、うまくチームのパワーが若手を含めて一致・団結して成ったモノだと思うから。


2016年10月17日(月曜日)

 (09:11)今朝見直しましたよ。YouTubeで。昨夜の日本ハムーソフトバンク戦の9回に大谷が投げた15球。凄かったですね。「江夏の21球」を思い出しながら見ていました。それよりも6球も少ない。

 ストレートのマックス165キロ。日本新記録というか、自分の記録を更新。フォークのスピードが実に151キロ。あり得ない数字ですが、もっと重要なのは彼はそれまでDHとして4回打席に立っていたこと。ヒットも打っている。

 「凄い」の一言で、久しぶりに見応えがある日本の野球シーンだった。多分大リーグのスカウトが何人かいて、じっと見ていたはずです。大リーグにも100マイルを出す投手は少ない。チャップマンとか。しかし彼は163、164、そして165と、それぞれ複数投げて、ストレートのアベが164。

 日本シリーズがとっても楽しみになってきた。大谷の「優勝したい。優勝できたら嬉しい」という気持ちと、広島の「今年こそ」という気持ちがぶつかる。広島の打者が大谷をどうやって打とうとするのか。菊池、丸など。楽しみや。新井には....どうかな。広島の打者は今からイメージトレーニング、物理的トレーニングでしょう。

 昨日の講演は行ったら会場に大きなテレビがあって、それからHDMIケーブルが下がっていた。たまたま鞄の中にiPhoneとのHDMIの接続端子を持っていたので、「あ、これで出来る....」と思ってやったら完璧。

 なので、 皆さんにもってきてもらったスマホ、PCはちょこっと使っただけ。でもやはり150人くらいいる会場で大きめとはいえテレビ画面というのはちょい小さい。しかし私としては所謂大学生の男女が聴講者の半分以上を占める若者相手の講演というのは新鮮で良かった。

 寮の理事とか委員とかに知り合いがとっても多かったのは、予想外だっただけに嬉しかったな。中には何十年ぶりという人もいて、でもみんな元気そうで良かった。最初話を受けたときは「日曜日で面倒だな」と思ったのですが、今は「良かった、良かった」と思っています。

 その後は台場のダイバーシティかな、その8階でバーベキューだったのですが、月が満月でとっても綺麗でした。


2016年10月16日(日曜日)

 (07:11)ついさっきまで「困ったな」と思っていたのですが、ちょっと良いアイデアが浮かんできました。

 今日は知り合いに頼まれて白山にある同盟育成会の同盟学寮白山寮の創立記念講演会の講師をするのですが、いつもの通り「どういう話をしようかな」とここ数日で頭を纏めていたのです。あのページを出して.....とか。

 しかし今朝、「当然だけどプロジェクターはあるよな....会場に」とふと思ったのです。通常私が講演をするホテルとか、大きな施設には必ずある。聞く必要もない。「でも、学生寮って書いてあるな....」と思って今朝寮に電話したのです。そしたら「寮なのでありません....」とつれない返事。困った。講演は無論喋りだけでも良いのですが、共有できる情報が少なくなる。やはり写真や動画があれば良い。

 少し考えて、「そうだ。学生さんが主で、その他OB、そして財団関係者なら、PCやスマホはあるだろうから、それらを各自に持ち込みをして貰おう」と思い至ったのです。例えばですよ、それを使うかどうか分からないが、

 「伊藤洋一 キューバ」
 「伊藤洋一 テスラ車に乗ってみました」

 など、今日私が使ってみたいサイトを呼び出す検索をしてもらって、それを自分のデバイスに表示して貰えば、部屋にプロジェクターがあるのと同じ効果を出せる。多分「俺は電子デバイスは嫌いだ。持っていない」という変わった奴もいると思うので、「じゃ、隣の人と画面をシェアして...」と。

 もともとはこの本に関連して喋って....という依頼だった。うーん、だからこの本も検索してもらおう。多分、あまり問題なくいけると思う。「今日はどんな奴が喋るんだ」と私を検索する学寮の寮生やその先輩はいらっしゃると思うので、参加者に徹底しておいて下さいね。「会場にスマホ、PCを持ち込むように....」と。

 それとも小型のプロジェクターを用意して下さるかな.....。音も欲しいな.....。いや、ないんだったら結構です。ご出席される方が「150人」というので、まずまずの人数です。白山寮の事は学生時代から知っていた。クラスの友人の一人がそこにいましたから。でも行くのは今日が初めて。

 「おまけ」で「MIRAIに乗っていこう」と思ったのですが、「寮の車庫はケータリングで使いますので」とつれない。「でも、近くに時間貸しの.....」と。うーん、どうしようかな。


2016年10月15日(土曜日)

 (06:11)朝目覚めて外気温をちらっと見たら「4度」。予想していたこととは言え、「おー、寒いぞ」と。

 今の東京の温度を見ると「快晴 12度」とあるので8度も違うことになる。今いるのは山梨県の河口湖の上にある鳴沢村という場所。同名のゴルフ倶楽部もあるので、ご存じの方も多いのでは。またまた先輩のお宅にお邪魔しています。

 ところで今FTを見たら「Twitter suitors vanish as Salesforce rules out bid」と。「vanish」って酷いじゃないですか。つまりいなくなった、消えたと。副見出しは「Chief executive Benioff says messaging platform is not ‘right fit’ for his cloud software company」と。

 ツイッターの身売りに関しては、最初は華やかな名前が並びました。セールスフォースの他にもグーグルとかウォルト・ディズニーとか。いろいろ名前が出ていた。しかし徐々に静かに撤退して、先週までにセールスフォース一社が残り、そして今回そのセールスフォースも消えた。

 FTによるとこのセールスフォースの決断で同社株は6%上がり、ツイッター株は6%下がったということなので、マーケットの判断としては「正しい」ということになる。ツイッターがなぜ他社にとって魅力がないのか。

 だって珍しいでしょう。これだけ名前は知られているし、3億2000万でしたっけ、頭打ちとはいえ世界に多くのユーザーがいる。そのうちの約1割が日本人だと今年の初めに同社が公表している。米大統領選もそうですが、メディアにも頻繁に登場する。

 セールスフォースがツイッターの買収を諦めのは、株主から強い反発があったとか。ソフトウエアの卸しの会社が、なぜ消費者向けのネット企業を買うのだ.....と。セールスフォースが「not ‘right fit’」と言ったのは、経営陣もそう判断したということでしょう。つまり自社には合わない、と。

 ツイッター社は「自主再建」「自力でのユーザーベースの拡大」を目指すことになる。私はもう数年来ツイッターは使っていませんが、だからといってなくなって良いツールだとは思っていない。どうなるのかなツイッターは。


2016年10月13日(木曜日)

 (21:11)それにしても、スズキっていう日本の自動車メーカーは、ある意味凄い存在ですよね。過去に提携したのはアメリカ第一位のGM(1981年)、その次がドイツ最大手のフォルクスワーゲン(2002年)。そして今回は日本最大のメーカーであるトヨタとの提携(交渉開始)。世界自動車大手国の最大手を提携相手に渡り歩いている。

 なぜそんなことが可能か。それはやはりスズキが「特徴有る、他社にとって魅力的なコンテンツを持っている」ということでしょう。何と言っても「小型車に強い」ということであり、次には世界のどの自動車メーカーもまだ地歩を築けていないインドで非常に大きな存在である、ということ。

 そのGMとVWとの提携の解消の経緯を見ると、大が小を見限った、つまりGMやVWがスズキを見限ったというより、小が大を見限ったという印象がする。つまりスズキが「こいつら何も無い」と見限ったという印象。

 それが鮮明だったのはスズキとVWの提携解消の経緯。未練たらたらのVWを「数年で彼等に学ぶことは何も無いと分かった」(鈴木会長の発言 私が覚えている範囲で)と言って切ったら、あのVWの偽装問題。「天才的縁切り」だと私は思いました。

 しかし重要なのはスズキの提携のペースのインターバルが短くなっていること。それはやはりスズキのサイドに提携を求める理由があると言うことでしょう。私が知る限りではスズキにはハイブリッドも電気もない。しかし大きな流れはエネルギー源の多様化です。

 多分スズキが欲しいのはハイブリッドやMIRAIに代表される水素系、それに電気自動車のノウハウだと思う。MIRAIも大きな括りでは電気自動車です。車内で電気を発生させているというだけで。

 トヨタにもメリットがある。交渉がこのままうまく進むかどうかは知りませんが、トヨタにとっては「ダイハツ+スズキ」となれば、これはもう自動車(乗用車)一貫メーカーの誕生のようなものです。スズキのインド市場での存在感も魅力でしょう。

 ある新聞が「オール・ジャパン」と表現しているのは、ある意味当たっている。世界の自動車メーカーにこんな存在はない。そういう意味ではトヨタの地歩は固まる。しかし私は「これでもうトヨタは大丈夫」とは思わない。

 なぜなら、今後自動車業界の競争は、在来メーカーとの競争というより、新規参入組との争い、という形になると思う。それはテスラかも知れないし、アップルかも知れないし、その他の新興メーカーかも知れない。

 しかし提携交渉がうまく進めば、またまた面白い存在ができる事になるし、トヨタとしては「数年で何も無いことが分かった」と鈴木さんに言われないようにしないと。ははは、鈴木さんはもう高齢なんですが、まだしっかりされている。


2016年10月13日(木曜日)

 (20:11)ボブ・ディランね。ちょっとビックリですね。だって、所謂「作家」じゃ無いわけですから。ロンドンの賭け業者もビックリの選考委員会による選択。当てた人がいたならとっても大きな配当を受け取る筈です。

 確かに「文学」の側面は彼の歌にはある。特に詞にはメッセージを強く感じる。それは「文学」とも言える。きっと文学賞の選好委員会も「(従来の選考プロセスの)打破」が必要だと思ったのだと思う。「米国歌謡にのせて新しい詩の表現を創造した」というのが選考委員会の選考理由。

 これではっきりしたのは、ノーベル文学賞の選考委員会は「メッセージ重視」だということです。しかも明確な。反体制であれ、反戦争であれ。ボブ・ディランの歌にはそれがある。ハルキストはまたガッカリですが、そういう意味では村上文学は「曖昧模糊なメッセージ、つかみどころのないメッセージ」を一つの特徴している。

 選好委員はスウェーデン人の男性を中心に高齢者が大部分らしい。そういう意味では村上春樹の文学が選考委員達に特に好まれているという印象はしない。なので、「対抗馬がいない」と言われた今年でも難しかった、ということはちょっと先になる印象もするし、文学賞なので来年は作家と考えれば、「いよいよ来年は」という印象もする。

 ちょっと残念なような、「やっぱりな」というような。複雑な心境ですね。ま、また高齢者の受賞。そういう意味ではまだ村上春樹は若い、とも言える。


2016年10月12日(水曜日)

 (01:34)ところで、昨日のサムスンの株価はどうなった......と思って調べたら、私がぶち当たったインターネット上のデータでは「引値 155万4000ウォン 前日比12万6000ウォン安 7.50%の下落」と出てきた。一日の下げ幅としてはむろん大きい。

 イニシアル・リアクションとしては当然なところかもしれない。フラッグシップ商品を販売・生産中止ということは、「発売直後にも関わらず、もう製品としては捨てた」ということを意味するわけだから。

 スマホ中心の同社の経営にとって打撃にならないわけがない。iPhone7の直前に出して「アップルに打撃を...」と狙ったら、サムスンにとって予想外に自社製品で大打撃となった。次も出しにくくなる。

 サムスンは洗濯機の爆発という問題も抱える。韓国の新聞の記事を読むと、「アメリカの行き過ぎた韓国製品叩き」という主張も見える。そうじゃないでしょう。やはり製品に欠陥があるから、問題があるからアメリカに「叩き」の口実を与えている面がある。

 別の韓国の新聞記事には、「ギャラクシーノート7、設計ミスか」という記事も。私もそうだと思う。だってリチウムイオン電池(中国製だったとの説も)を代えても発火したというのだから、電池以外に原因がなければならず、確かに設計ミスの可能性がある。

 サムスンの株価は昨日大幅に下がったと言っても、長い目に出見るとまだ高い水準にある。株価水準そのものが同社の先行きにアラームになっていると言うことはない。しかし相次ぐ製品の欠陥、そして同社としては最近では一番力を入れたギャラクシーノート7の販売・生産中止は「この先、サムスンはどうなるの」という懸念を呼ぶ。

 昨日は昼頃だったと思うが、TBS(ニュース23)が「コメントをくれ」というので韓国経済全体に占めるサムスンの大きな地位を含めて喋っておきましたが、全体的な印象を言うと、財閥中心の韓国経済全体が大きな曲がり角に立っている印象がする。

 少し想起してみても、ロッテ、韓進グループ、ヒュンダイ、そして今回のサムスン。「経済民主化」が大統領選挙のテーマになるほど韓国経済における存在が大きい財閥が、軒並みと言って良いほど大きな問題に直面している。

 朴さんは任期の残りが少なくなって多分動かない。とすると、韓国経済改革の動きは相当先になる。


2016年10月09日(日曜日)

 (05:34)今日やっぱし一番に見たビデオはワシントン・ポストのこの記事「 Trump recorded having extremely lewd conversation about women in 2005」に埋め込まれたものでしょう。

 当然ですが、翻訳するのも憚られる。今まで彼を擁護してきた共和党の幹部、議員の中にも「トランプは選挙戦から撤退すべきだ」という発言が出ているが、これで実際的に彼が11月の大統領選挙で勝てる見込みはなくなった、と言える。

 「今世界で自分で自分の口をコントロールできない男が二人いる」というのがここ数ヶ月の私の意見で、むろん一人はドナルド・トランプ。もう一人はフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領。ドゥテルテの方はまだ「ぶらない」ところが許せるが、トランプはアメリカの新聞が盛んに書いている通り「嘘つき」なのが良くない。とても大統領などまかせられない。

 それに今までアメリカの方々が気がつかなかった、というのが不思議。彼はワシントン・ポストに「絶対撤退しない。私の人生で撤退と言うことはない」と述べているが、これでは周りから人がいなくなる。

 私の関心は「じゃ、アメリカの政治制度の中で誰が代わりの共和党大統領候補になるのか」にある。彼があくまで候補者でいるというなら、誰かが発議し、どうやって「候補者代え」を決められるのか。

 2回目の大統領候補同士の直接対決が迫っていて、それはちょっと見物かな、と。


2016年10月07日(金曜日)

 (14:34)既に始まっているアメリカのポスト・シーズンは既にとっても面白い。「やっぱりこいつら来たか」と思うのはサンフランシスコ・ジャイアンツ。しっかりメッツとのワイルドカード争いで勝利。選手では「今回も何かしそうだ」と思うのはトロント・ブルージェイズのホセ・バティースタ(Jose Bautista)かな。

 いや、ボストンのオルティーズも面白いですよ。最後の年だから。しかし見ていて面白いのはチームとしてはサンフラン、個人としては彼です。「なんかやりそうだ」という臭いがぷんぷん。

 ポスト・シーズンが面白いのは、選手が明らかに目の色を変えて試合に臨んで来るからです。特にバッターの目の色が違う。松井がよく言った「10月も野球がやりたい」を実現したチームが盛り上がるし、選手は気持ちを入れる。

 気持ちが入るのはファンもそうで、どの試合もポストは球場がフルになる。普段の試合は空席だらけのMLBなのに。そんな力の入っている選手が多い中で、「こいつ何か感じているのかな」という印象がするのが、サンフランのバムガーナー。ワイルドカードの試合でも、しらっとした顔をして9回を投げきった。

 「困ったときのバムガーナー頼み」というサンフラン。他のチームには彼ほどポストに頼れる絶対エースはいない。一昨年も彼の活躍は凄かった。そんなに球威があるように見えないが、右打者の外からストライクゾーンに入ってくる球はどう見ても打ちにくそうだし、「打とう」という気をバッターから奪う。

 ボストンのエースはポーセロですが、今朝はインディアンスとの第一戦で1イニング3ホームランだった。尋常じゃないのがポスト・シーズンなんですな。なのにバムガーナーはいつも涼しい顔。

 明日の朝はそのバティースタがいるジェイズとテキサスのダルビッシュが戦うんですよ。この第二戦を落としたらテキサスはやばい。その後の2戦はトロントですから。そういう意味ではダルビッシュの役割は大きい。

 うーん、毎回しぶといサンフラン以外のチームが優勝して欲しいと思っているのです。今年は。例えばカブスとか。監督同士の因縁も面白い。今日ボストンに勝ったインディアンスの監督は前はボストンの監督だった。テリー・フランコーナ。ちょっと太った。

 日本のポストも今日からですか。ま、改めて言いますが、10月は普段と違う力を選手が出すので、野球が面白い。そう言えば今日のNHKのBS1に元ボストンの岡島秀樹投手がゲストで。初登場らしい。ちょっとあがっていたかな。アナウンサーが「ユニフォームを脱いだ」と説明していた。そうなんだ。

 FBで奥様に聞いたら、「初登場」だったと。落ち着いて話していましたよ。中味も面白かった。なんでもセントフォース所属だと。セントフォース所属の男性タレントというのは初めてだな。ご活躍を。


2016年10月07日(金曜日)

 (15:34)「それにしても、アップルはややこしい時期に”7”とシリーズ2のアップルウォッチを発表したものだ」と昨日思いました。

 いえね、「全然急がないので、ジェットブラックの256が10月末に入ったら連絡頂戴」と意向を伝えておいた店から昨日、「入りました」と連絡。「早いな」と思いながら行ったのです。聞いていないけど「スイカ対応が完了したのかな?」と思って

 しょうがないので、近くの家電量販店でプリンター関連のサプライを買ってエディの残高をゼロにして。だって引き継ぎが行われないことは知っていた。スイカとIDはそのままにして。そして当該店舗に行ったのです。「もう、スイカ対応出来たのですか?」と。

 そしたら全然。「10月中」というだけで、時期も示されていない、と。今までの日本製のスマホ(お財布として使用)を「7」に代えようと思って行ったので、「対応がまだなら空白期間ができるじゃない」と私。でも店はジェットブラックがやっと入ったので.......と。

 そうじゃないんだけどな。機能の引き継ぎが出来て初めて新しい端末に意味があるというもの。しかも驚いたことに、「スイカの残高もゼロにして頂かないと、お客様にご迷惑がかかります....」と。

 こちらはきょとんですよね。だってスイカは残高を含めて今回も引き継ぎが出来るものと思っている。しかし今回はそうはいかないらしい。つまり日本製スマホのスイカ機能のアップル7への移行は、従来の意味での「移行」ではないらしい。7に新しくスイカ機能がついただけということらしい。

 お財布ケイタイに「空白期間」が出来るのは不便。なので、「最初から私は10月末にお財布機能の引き継ぎが出来るようになったら買う予約を入れた....」と言ったら、なんかごちゃごちゃ店内でやっていて、「わかりました、ではその時に改めてご連絡を....」ということになった。

 スイカの残高が引き継ぎ不可能なんて知らなかったのでびっくりしたのと、「やっぱり製品発表は新しい機能がきちんと揃ってからの方がいいな」と思いました。それはウォッチのシリーズ2にも言える。

 先日伊勢丹のコーナーに行ったら、商品は並んでいたが、「製品の一部はこれからまだ出てくるので....」というのが多かった。ナイキ系かな。シリーズ2が意味があるのは、それだけでスイカ、IDに対応することですが、当然ながら製品も機能もまだと言う状態。店の方も「揃わないと売りにくい」と。そりゃそうだ。

 もう出直しですわ。JR東日本さんが早く「7のスイカ対応」を発表してくれないと。ま、今回は全然急いでいないので、「8」まで待っても良いのですが.......。


2016年10月06日(木曜日)

 (22:34)驚くべき企業ニュースが多い一日でした。日経朝刊の「ホンダとヤマハの業務提携」が最初で、セブン&アイとH2Oリテイリングの業務提携が続き、最後はツイッターの身売り入札観測でしょうか。

 日本の企業にとっては「人口減少圧力」が強く企業行動を制約・方向付けしているのが分かる。ホンダとヤマハは「国内向け排気量50CCスクーターの生産・開発」という限定提携ですが、かつての競争関係を知る人間としては隔世の感がある。

 セブン&アイとH2Oリテイリングの業務提携は、要するにデパート事業の不振。人口は減り、中国人の爆買いも一巡。地方デパートの閉鎖も続く。前者が関東を、後者が関西を......ととりあえずの棲み分けでしょうか。

 ツイッターの身売りは、「ついに来たか」という印象です。テレビ、ラジオでは盛んに「ツイッター」という単語が登場するが、私の日常生活にはツイッターは場所なしです。もう発信しなくなってから相当時間が立つ。障害はやはり「匿名」でしょうか。

 富士通のレノボへのPC売却も「えっ」とちょっと驚くような話でした。いろいろあるな。


2016年10月04日(火曜日)

 (07:34)以前仙瑞は紹介しましたので、今回はそれ以外の富士山山麓の河口湖周辺の良いレストランを。

スターターから異彩を放つ  まず中華。湖宮はつい最近お伺いしましたが、ログハウス的な雰囲気もある落ち着いた中華料理のお店です。料理も品数は多くはないが、山王飯店で修行した宮沢さんが丁寧に作ってくれる。

 スターターで出てきた二品はちょっと変わっていて良かった。一品はトマト味の一見「イタリアン ?」という感じだが、しっかり中華。二つ目はキュウリと鶏肉の辛味噌和え。あと何品か頼みましたが、韮饅頭も良かったし、野菜とお肉の炒め物も良かった。

 地元住民になった先輩の津田さんによると、この「湖宮」には別荘滞在中の安倍さんも御一行様とよくいらっしゃるそうで、それは何よりも味が安定していると言うことでしょう。良いレストランだと思いました。

 所在地は〒401-0302 山梨県南都留郡富士河口湖町小立5407で、電話番号は 0555-83-3340です。

「和わいの蔵」のタイトルも  もう一つ。和食です。ネット上で写真を探すとこのサイトなどが出てきますが、私のこの店に対する印象は「ダイナミック」です。味も量も。鯛の兜煮をしてもらったのですが、実にダイナミックで美味しかった。残った味の染みこんだお汁を蕎麦の付け汁に使いたい雰囲気。

 山の中ですが、お造りも良かったし、その他の料理も良かったな。でもちょっと頼みすぎてしまったのか。私は大食漢なので結構食べましたが、他の二人は残し気味。あかんな。でもコストパフォーマンスは凄く良いです。

 所在地は 〒401-0302 山梨県南都留郡富士河口湖町小立3603−30 で、電話番号は 0555-73-1055です。この地方に行かれて機会があれば楽しんで下さい。


2016年10月03日(月曜日)

 (21:34)「えっと、オートファジー....オートファジー。でも良く分からないな....」と思っていて、海外の新聞にはなんて書いてあるのかと見たら、「cell recycling」と。「これの方が良く分かる.....」と思いました

 ノーベル賞ウィークの初っぱなに日本人の受賞。ええですね。2年連続。過去数年間で3回目。東京工業大の大隅良典(よしのり)栄誉教授(71)。テレビなどが解説してくれないので「栄誉教授」を調べたら、「学術の発展に著しい貢献をした者に対して、大学や研究機関から授与される名誉称号。 学校教育法で定められる名誉教授の称号とは異なり、機関独自の規定により授与される称号である」と。

 なるほど。名誉教授より「学術の発展」に寄与したことに対して送られる称号ですか。「オートファジー」は「自食作用」(一発転換は出来ない)と訳されて、それでも自らを食べてリニューアルというニュアンスは伝わってくるが、「cell recycling=細胞のリサイクル」と聞いた方が分かったような気になる。

 どの記事で見付けたかというとワシントン・ポストのこの記事です。世界中に速報で「日本人の大隅良典さんが......」と伝わって。また悔しがる国が二つほどあるんだろうな...。

 までも、ノーベル賞は過去の業績に対するものなので、「現在進行形での日本の科学技術の進化」も望みたいと思う。あとワシントン・ポストの記事がとっても分かりやすいので、以下の部分を残しておきたいと思います。

 Known as autophagy, this process plays an important role in cancer, Alzheimer's, type 2 diabetes, birth defects from Zika virus and numerous other devastating diseases.

 In making the announcement, the prize committee in Stockholm said the work involves a series of "brilliant experiments" in the 1990s involving baker's yeast that have helped explain how a cell, the smallest unit of life, adapts in response to stresses such as starvation and infection. In studying thousands of yeast mutants, Ohsumi identified 15 genes essential for autophagy. It turned out that virtually identical mechanisms exist in human cells as well.

 "His discoveries opened the path to understanding the fundamental importance of autophagy in many physiological processes, such as in the adaptation to starvation or response to infection," the Nobel committee wrote. "Mutations in autophagy genes can cause disease, and the autophagic process is involved in several conditions including cancer and neurological disease."

 Autophagy, which literally means "self-eating" in Greek, is a process of cell renewal that removes damaged proteins and organelles. When this process fails, it can speed up cell aging and causes diseases associated with aging. On the flip side, "too much" autophagy can promote growth of tumor cells in cancer and resistance to treatments.

 「autophagy」については、 auto はギリシャ語の「自分自身」を表す接頭語、phagyは「食べること」の意とネットに説明がある。


2016年10月03日(月曜日)

 (07:34)言って見ればこれは「アメリカによるEUへの意趣返し」ですよ。米司法省のドイツ銀行に対する140億ドルの和解金提案。

 先週のマーケットもそうだし、今週のマーケットでも大きな問題になりそう。なにせこの140億ドル、日本円にして1.4兆円は、和解金提案が出てくる直前のドイツ銀行株の時価総額180億ドルの8割近い。「ドイツ銀は大丈夫か」とマーケットが思うのは当然だ。

 「意趣返し」と思ったのは、EUがアメリカのアップルなりグーグルなりに「そこまでするか」という形で罰金や税金逃れに関連して巨額の支払い要求していることを思い出したからだ。

 アップルの問題に関しては、アメリカ国内で「EUはアメリカのIT企業を狙い撃ちしている」との見方、一種愛国的見方が強まっていた。米司法省の和解金持ちかけを見て、「やったな」と筆者は思った。

 これは随分古い問題です。今から10年も前の2005〜07年にドイツ銀がアメリカで販売した住宅ローン担保証券(RMBS)の不正販売を巡って。それが今になっての和解金提示の表面化。折からヨーロッパの銀行はマイナス金利の影響もあって経営が苦しくなっていた。

 これは「ふと気がつけば、大西洋を挟んで罰金・税金戦争が始まった」ようなものです。世界の株価を押し下げ、円相場には上昇圧力となる。世界経済の健全な発展を図るべき欧州とアメリカの当局が当該企業に大きなダメージになることを分かっていながら罰金や税金を過度に要求している構図。「この面からも世界経済は制約要因を抱えた」と思わざるを得ない懸念すべき事態だ。

 筆者の見方は「欧州サイド、特にEUが過度な企業叩きの哲学を振り回している」との印象で、「何事にも過剰なEU」の弊害が出ていて、アメリカもそれに応じているという印象。

 もっともアメリカも負けてはいない。VWには巨額の罰金が。しかしあれは言い逃れできない。ドイツ銀行の問題は、一つの銀行の行方以上に、「市場経済のあり方」「企業統治と当局とのあるべき姿」にも関係する問題だ。

 ドイツの銀行について言うと、最近コメルツ銀行(ドイツ大手)の大量レイオフ(1万人)の報道もあった。「マイナス金利」という観点から言うと、ドイツのみならず欧州全体の問題とも言える。同じくマイナス金利を実施している日本はどうか。

  ドイツ銀行は当然ながら欧州最大規模の銀行であり、日本と同じく未だ間接金融が主流のドイツ経済にとっての屋台骨。その銀行の健全性がアメリカの司法当局の判断で揺らぐ可能性があるとなれば、ドイツの政界にとっても大きな問題だろう。

 しかし移民問題もあって国内で不人気なメルケル政権が「いくらドイツ銀行と言えども欧州でも不人気な銀行に公的資金を入れるとは言えないだろう」との観測と相まって、「欧州金融危機」のイメージが拡散している。

 「意趣返し」を一種の戦争だ、ととらえることも可能だ。今朝のフィナンシャル・タイムズは「US accused of waging ‘economic war’ over Deutsche」という見出しを使ってそれが”戦争”の色彩を帯びていることを報じている。

 世界貿易が縮小傾向にあるなかで、当局同士のさや当て。問題があると思う。ドイツ銀に対する罰金については「減額報道」もある。いずれにせよ今週のマーケットの一つの注目点だ。

 


2016年10月01日(土曜日)

 (19:34)最近とっても気になる単語があるのです。その単語が話し言葉の中でとっても存在感を増している。特に子供の世界で。そして時に大人も。それは「大丈夫」です。当然ですが「だいじょうぶ」と読む。

 辞書で調べてみると従来の「大丈夫」の意味は

  1. あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。「地震にも大丈夫なようにできている」「食べても大丈夫ですか」「この病人はもう大丈夫だ」

  2. まちがいがなくて確かなさま。「時間は大丈夫ですか」「大丈夫だ、今度はうまくいくよ」
 我々がよく使ったのは、「あいつ大丈夫かよ...」「今度は大丈夫じゃない」といった感じ。しかし暫く前ですが、子供達がこの「大丈夫」をとっても広い意味に使っているのに気がついた。

 一番多いケースは「いらない」の意味です。食事の時に親から「これを食べなさい」と言われると多くのケースにおいて彼等は「大丈夫」と答える。それは要するに婉曲に言っているが「いらない」「食べない」という意味です。

 彼等は「いらない」とか「食べられない」とはほぼ100%言わない。直接的な答えを避けて「大丈夫」という。最初聞いていて「どっちなんだろうな」と思ったが、100%要らないという意味です。

 大丈夫の使われる範囲はもっと大きくなっていると思う。「要らない」に加えて、「可能」があり、「許す」がある。要するに「大丈夫」は「万能語」になりつつある。私にはそう思えるのです。

 あと面白いのは子供達が使う「弱気」です。例えば「オレ、今日弱気だから」と子供達が言えば、それは「オレ、今日は本気じゃないから」という意味のように聞こえる。この使い方は広まっていないだけに、最初聞いてビックリした。

 私の一貫した立場は、「言葉は時代の変化とともに変わる」「言葉も陳腐化し、そして新しい意味を持つ」。だから子供達が自然に新しい意味で従来の言葉を使ったとしても、それは許容すべきだと。

 まあでも、意味の変化、付加を目撃しながら時を過ごすというのも、なかなか興味深い。また発見したら書きます。



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