2016年09月30日(金曜日)

 (14:34)自動縦列駐車技術は「完成品」だが、「曲がりくねった首都高の高速自動運転の技術レベルはまだまだ安心できない」という印象を持ちました。自動運転がウリのテスラ車について。

白のテスラ「S」でした   先日「テスラにも乗りたい」とこのコーナーで書きました。それもあったし、「この際仕上げだ」と思って様々なタイプの駆動力を持つ車に乗るシリーズ(私にとっての)の最後として、まだ一度も乗ったことがないテスラの「S」に今日乗ってみたのです。蓄電分を駆動力とする完全電気自動車。予約して。午前10時から一時間ほど。伊藤忠の前スタート、戻りで。

 それはルールなんでしょうが、最初テスラ社員のKさんが「伊藤忠前出発→青三左折→西麻布通過→天現寺左折」まで5分ほどお手本運転。いろいろな話をしながら。そこで運転手交代で私が運転席に座り、「天現寺の高速入り口から入って霞ヶ関通過→新宿方面ルート→そして外苑出口出→絵画館前の銀杏並木→右折→帰着」という道程。

 そのプロセスの中でテスラのウリである「自動運転」と「自動縦列駐車」を私自身が体験するという行程。面白かったな。私自身は「i3」に乗った後なので、それやMIRAIとの比較をと思ったのですが、テスラらしい上記二つのテクを体験できた。その話はあとで書くとして、今頭に残っている機能や印象を列記すると以下の通りです。

  1. 前部座席に座って何よりも目立つのはセンターにどんと置かれた巨大パネル。大型PCの画面を縦置きにしたような。この画面に空調から音響までの全てのファンクションのコントロール機能を入れているので、足回り、フロント周りは実にすっきり

  2. 面白いのは常にバック(後方)が見える設定が出来ること。普通、車はバックを入れた時しか後方が見えない。しかしテスラのこの大型パネルではパネル上部に後ろの車や景色がずっと見えている

  3. ナビは運転手前方のハンドル奥。しかし面白かったのは、自車とその周囲の状況を知らせる情報機能が付いていて、それが刻々変わる点

  4. あと、誰も乗っていないテスラ車を、スマホ・コントロールで前後12メートルの距離で動かせる点。これは片側にしろ両側にしろ狭いところで乗り降りするのに便利

  5. 今の「S」のOSのバージョンは7.2かな。それがまもなく8.0にバージョンアップされるらしい。そうすると今までになかった新しい機能が車に付与されたりする。つまりそれわ我々がスマホに対するのと同じで、車が買った時に比して段階的に変化することを意味する

  6. 私が興味があった回生ブレーキの強度については、テスラの「S」には強さを二段階で選べる機能があった。そして重要なのは回生ブレーキを使っている際には後ろの車への警告としてブレーキランプが付くと言うことが分かった(多分それはMIRAIのエンブレ相当シフトでも同じです)
 などでしょうか。さて、「自動運転」と「自動縦列駐車」です。まず後者。素早い。一度お台場で見た日本のメーカーの自動縦列駐車はとってもゆっくりしていて「使い物にならんな」と思ったのですが、「S」のそれは十分素早かった。

 銀杏並木通りでスペースを見付けて前の車(たまたまタクシーでした)の横に付けて。その段階でバックが示され「駐車スペース」と出てきて、開始を押すとさっと後退して、ピシッとそのスペースにはまり、そして少し前進して終わり。ナイス。これはいい。使える。

とにかくセンターのこれが目立つ  次に「自動運転」。Kさんに「やってみますか」と言われたので、「いきましょう」と霞のトンネルに入る前からハンドル左下の自動運転コントローラーを二度引いて開始。あらら、自動的に設定速度に到達し、その後も結構順調。しかし私の気持ちは不安。だって初めてですから。自動運転は。

 「本当に首都高は狭くて曲がりくねっているのでなかなか難しいのですが...」と。「今それを言うかな」と私は思ったのですが、実際に右手にニューオータニを見て下りの左カーブの時(隣に車はいなかった)に、ちょっと車体の右の頭が車線を出るくらいに微妙に振れた。

 「あら、振れたね」と私が言ったら、「そうですね。首都高はちょっと狭いですから....」と。多分右サイドに車がいなかったからだと思うが、車線頼りの自動運転も場所を選ばねば.....と。しかし全体的にはスムーズだし、切れも良いし。「、まずまずかな」と。

 K君は名古屋に営業でテスラ車で行くことがあるらしいが、「東名、新東名だと本当に楽なんですよ」と。そうでしょうね。首都高のあの入り組んだ道、分岐が山ほどある道に比べて動脈的高速道路はよく出来ていますから。

 しかし私自身が思ったのは、「まだまかせられんやろ」ということ。心理的にも実際的にも。自動運転ぶっかけて動画見ていた奴の気が知れない。まだまだ完成には遠いと思いましたし、一口で「自動運転」と言っても、各社各様で、各社の自動運転車でも車種によって違うし、同じ車種でもOSのバージョンでまた違う......という点が重要。今は各様で統一されていない。

 だから、「自分は自動運転に慣れている」というドライバーがいたらそれは思い違いだと思う。それは正確には「自分が乗っている車種の同一OSの自動運転には慣れている」に過ぎない、という点。ま、いろいろ勉強になりました。


2016年09月29日(木曜日)

 (20:34)MRJを何回も取材し、そしてずっとファン、というより期待者である私としては、今日最も嬉しいニュース写真はこれかな。三菱重工業広報部広報グループから送られてきた静止画です。



 ちょっと時間がかかりすぎていますよね。またトラブルも多すぎた。しかしともかく「飛行試験機初号機の北米へのフェリーフライトを本日完了」とはめでたいじゃないですか。慶賀。写真は正に着陸する直前でしょう。夕暮れ ? 綺麗な写真です。一歩だが、同機が日本と世界の空を飛ぶのに接近した。

 「初号機」っていうことは、今後とも何機か飛行試験の為にアメリカに送られるんでしょうかね。とにかく順調な試験経過を期待します。それに「フェリーフライト」って言うんだ。調べたら「日本語では回送や回航といい、航空機自体の輸送のみを目的として航行すること」ですって。知らなかった。

 さっきまで珍しくNHKの「ファミリー・ヒストリー」を見ていました。こんな時間に移動したんだ。たまたまテレビを付けたからなのですが、なぜ見続けたかというと、恵さんはテレビでご一緒したことがありますが、お父様にもお会いしたことがあるから。

 今調べたらそれは2008年の12月30日でした。確か指宿の白水館の前を歩いていたら声を掛けてきた男性がいて、「誰だろう」と思っていたら「恵です」と。お父様の美知雄さんだった。あらら、今(撮影時)は病院ですか。お大事に。今回の番組でなぜ彼の名字が「恵」という珍しい名字なのか分かった。

 それから横浜市神奈川区での病院での「点滴への消毒液混入」に関わる事件。一つなんとなく私が思ったのは、「日本の野外の犯罪のかなりの部分は街頭のカメラで捕捉されているのに、室内は結構映像がないんだな」ということ。映像があればそれが有力な手がかりになるはずなのに、と。

 なんとなく思っただけですが。まあここまで色々情報が出てきたら、真相解明は近いのでは。


2016年09月29日(木曜日)

 (12:34)所用あって出ていたのですが、昼前に戻ってきたら大リーグのヤンキース対レッドソックス。「お、優勝が決まる試合かも」と見ていたら、なんともボストンの惨めな優勝シーンが展開。

 勝っていたのです。ボストンは9回の表まで。3−0で。8回だったかな、ヤンキースのセカンドのカストロの失策やバッテリーミス、それにたった1回で敬遠の四球を三つというあり得ない采配などもあって。普通はそのまま行く。

 しかし、しかしです。8回裏を上原が完璧に抑えて出てきた9回裏の抑えのキンブレルがストライクが入らない。緊張したのかな。ノーアウト満塁のあと押し出し。そこでピッチャー交代。誰だったかな。

 しかしヤンキースのバッターは覚えている。タシエラです。今シーズン限りの引退を発表している。そしてその彼がなんとなんと満塁サヨナラHR。笑えました。しかし実はその時点でアメリカン・イーストの2位のブルージェイがオリーールズに負けて、ボストンの地区優勝が確定した。

 ボストンの選手は当然喜べない。苦虫を噛みつぶしながら、笑顔は作れずに、ただ静かに抱き合って優勝を祝いという雰囲気。こんな優勝シーン初めて見たな。もっと綺麗に優勝したかっただろうに。

 ボストンのそれに比べれば夕べの日本ハムの優勝は綺麗でした。何よりも大谷が素晴らしかった。というより、彼一人の力で勝った。すごいと思う。完投で奪三振は15。許した走者は2人だけ。

 許したヒットは森の1本だけ。見ていた歯がゆかった。日本ハムはノーアウトでランナーを出すのに、ちっともかえせない。チャンスで打てなかった中田などクリーンアップは懺悔だな。

 鮮やかでしょう。最大11.5ゲーム差をひっくり返した。返られたソフトバンクは悔しいでしょう。完全に大谷がもたらした優勝。しかしまだ日本シリーズに出るためにはまだ関門が残っている。日本ハム対広島。希有な組み合わせでいいと思う。


2016年09月28日(水曜日)

 (06:34)日経ネットのニュースを見ながら、「ああ、昨日はあの場所でこれをやっていたんだ」と思いました。どのニュースかというと、映像はここにある。

 記事は『独BMWの日本法人は、電気自動車(EV)「i3」の新モデルを10月1日に発売すると発表した。1回の充電で従来モデルの1.7倍の最大390キロメートルを走れる。普及に弾みをつけたい考えだ。』というもの。

 多分発表場所は虎ノ門の同社インフォメーション・センター(Mega City)です。昨日私はここに充電しに行ったら、「今日はイベントで入れません。すみません」と。なのであるホテルの充電場所に移動した。

 「従来モデルの1.7倍の最大390キロメートルを走れる」はナイスなのですが、昨日実際に「電気自動車への充電」をしてみて、「これはなかなか難儀だ」と思いました。「充電→使用」の繰り返しはスマホで毎日やっている。しかし電気自動車のそれはかなり違う。

 まず第一に認証が必要です。スマホの充電に認証なんてのは必要ない。商業ベースの充電ステーションでは繰り返し使うならどうやら「契約者カード」というのが必要です。充電施設設置会社との。それ、またはそこに記載されている契約番号を使って充電に使っているようです。

 しかし私(普段電気自動車を使っていない)はそれを持っていないので、「それ以外の方は」というインストラクションに従った。つまりそこに記載されているQRコードを読み取って設置会社のHPに飛び、そのページにクレジットカードの番号、氏名、カード使用期限などなどを入れ、それでやっと認証を受ける。その上での充電プラグを使っての充電開始です。結構時間がかかった。ホテルの方々に援助を受けた上で。

 開始したら仰天。午後1時くらいに開始したのですが、最初充電の所要時間が「997分」と示された。「どえらいことやな」と。むろんこの数字が減少するペースは時間の経過とともに速くなるだろう、と思った。

 しかし思い出したのです。夕刻からの夕食会がある。一般に言われる6時間とかでも、間に合わない。でその段階で、「途中でギブアップだな」と思ったのです。充電のギブアップはスマホでもよくある。で、2時間半くらい待って(時間を潰すのは大変でした)ギブアップした。その時に表示時間は「852分」となっていた。

 「じゃ、既充電分は少ないな」と思って車の表示を見たら全体の半分は充電出来ていた。「表示と違うじゃない...」と。だって充電が半分済んでいるなら、必要時間はそれに応じて減らなきゃいけない。しかしそうなっていない。

 この辺はよく分からない。あと「急速充電」(30分で8割)というのは多分専用のマシーンでやるんでしょうね。今日はそれをしてみようと思うのですが、私なんかは「30分で8割だったら、あとの2割も一緒にやってしまえばいいじゃない」と思う。つまりあと10分でも充電時間を延ばせばokじゃないのか、と。

 でも多分そうじゃないんでしょうね。なぜだか急速充電は「30分で8割」。これが原則。分かったのは「電気自動車は家庭用電源を使える戸建ての方々には便利」だが、充電施設のないマンション住まいの住民にはなかなか難しい、ということ。

 だって都合よく使える電気自動車の充電場所を見付けるのは大変なことだ、と言うこと。だって充電の度に車を動かさなきゃいけない、というのは大変ですし、ずっと付いているわけにはいかない。

 ミッドタウンとかヒルズとかの充電施設を使うにしても、その間の時間の使用方法はなかなか大変です。かつ駐車料金がかかる。対してMIRAIの給水(水素充填)時間は3分です。ま、車は一長一短ですね。あと恐らくテスラ車の利用者の方から「通常はブレーキを使わずに乗れます...」と。テスラも「i3」と同じように回生ブレーキが極めて強いのだと思う。

 今度機会があったらテスラにも乗ってみます。伊藤忠東京本社の前でしたよね。


2016年09月28日(水曜日)

 (01:34)それにしても....いいのかな。アメリカ国民はどう思っているのだろう、と私は思う。

 形式は違うが討論の場はあと二つ設定されている。なので「今回は勝った」とか「負けた」というのはあまり関係ない。問題は「この人が勝ったらアメリカはこうなる」「もう一人が勝ったらアメリカはこう変わる」「二人が理念とするアメリカはどのようなものか」という姿が全く見えないのです。

 所用もあって全部は見れていない。しかしテレビで確認できたり、その他のメディアで見ると、要するに討論のかなりの部分は「それぞれの政策に関して討論が行われた」というよりも、お互いに個人的非難を繰り返したというのが当たっていると思う。時に汚い言葉を使い。

 それはそれで瞬間ベースでは面白い。候補者の表情も変わるから。しかしそれがその後の政策にどう反映されるのかは不明だし、大統領とは要するに「誰かを非難するよりは、自分で政策を選択し、国を率いる」というのが大きな仕事だ。実際の仕事はもっと地味で、抑制的で、そして忍耐を強いられるものの筈だ。

 ロシアや中国など市民の権利に対して抑圧的に振る舞う国が力を伸ばし、国際的にも連携を深めている現実にどう対処するのかなどが大きな課題になるのに、その問題に触れた部分などないに等しい討論会だった。

 特にトランプなど「現実の世界とどう対峙するのか」に関してもっと情報が欲しい。がしかし、彼からそうした問題に関してちっとも意見や情報が出てこない。彼は時にプーチンを賞賛してもいる。彼は確かに「うまい」という政治・外交をするが、それがアメリカの大統領の賞賛の的になって良い筈がない。

 はっきり言って私が知る限り最低の大統領選挙だな。「これで本当に大丈夫 ?」と思ってしまう。


2016年09月27日(火曜日)

 (00:34)鋭い出足と、それに反比例+するかのように強い回生ブレーキによる制動。兎に角普通の坂道ではアクセルを離すと車が止まるくらいですから。そして、コンパクトなボディ、キュートなお顔。

 定期点検で車をディーラーに出すときに、「代車にi3はどうですか」と。実はずっと乗ってみたかったので「お願いします」と。BMWには今は二つの電気自動車系の車がある。「i3」と「i8」。「i8」はかっこいいが代車という感じではないし、広い車庫が必要です。

 「i3」は、ちっちゃくてもBMWです。堅い足回りでスポーツスペック。車輪回りの振動が運転席に伝わってくる。ガソリンエンジンとのハイブリッドだが、電池のあるうちは要するに「電気自動車」ですから、その出足は素晴らしい。

 何と言っても特徴は「回生ブレーキの強さ」かな。「回生ブレーキ」とはwikiによれば「電動機(モーター)に対して逆に軸回転を入力して発電機として作動させ、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して回収または消費することで制動として利用する電気ブレーキの一手法」と小難しいが、要するに電気自動車においてガソリン車のエンジンブレーキに相当する。

 一般的に電気自動車の回生ブレーキは強い。MIRAIのそれも結構回生ブレーキが強いのですが、BMWのi3のそれは半端ない感じ。例えば信号待ちの車が前にいて、それにあと30メートルで接近と言う時。普通だったブレーキに足を伸ばす。しかしi3のそれではその必要が無い。回生ブレーキが非常に強いので。

 つまり慣れると運転が非常に楽なのです。小型ボディで足回りが軽いことと併せて。MIRAIはけっこうでかい。クラウン並みかそれ以上ですから。運転していて「楽だな」と思う。 つまりi3は、典型的な「City Car」なのです。航続距離もシティカーの範疇かな。

シフトが右上だったり変わっている  運転席周りも変わっている。「D」とか「N」、「P」を選ぶシフトがハンドルの右上奥にある。通常は左下じゃないですか。最初「あれ、どこだっけ」と。しかしそれ以外は直ぐに慣れます。まごまごすることはない。

 実は電気自動車は今までに何種類も運転している。三菱さんのアイミーブも番組で少し運転させてもらった。今はあまり見ないがどうしているのだろう。日産のリーフもテストコースで20分くらい乗った。世代が違うが、i3は今までで一番「車らしい電気自動車」と表現するのが当たっている。そう言えばテスラはまだだな。そのうち。

 ガソリン、ディーゼル、電気とガソリンのハイブリッド、そして水素自動車といろいろ乗ってきましたが、要するに「一長一短」なんですよ。最後は趣味と用途。MIRAIとかi3は「街周り」と用途を限定する必要がある。

 ま、でも小型の電気自動車を自宅の車庫に入れるのは初めて。3日ほど使わせていただく予定。明日は「充電」というやつに挑戦します。どこで入れるか、どうやって支払うのか。ちょっと面白そう。


2016年09月25日(日曜日)

 (18:34)豪栄道が今場所を全勝で優勝するのを見ながら、「人間、勝負となれば最後に残るのは気力か」と思いました。

 多分、特に恵まれた体力とか運動神経が揃っている力士は、ごく少数ですが、自然体で十分な稽古を積めば優勝に手が届く。比較的早い時期に。大鵬もそうだし、白鵬もそうだと思う。しかしそれらが揃っていない力士は、一場所優勝するのにも非常に強い”気力”がいる。見ていてそう思った。

 千秋楽の豪栄道の相手は、たまたま優勝経験一回の琴奨菊だった。彼はあれっきり。その後は最後の最後まで優勝争いに残ったことはないように思う。あの時は「結婚」がらみで琴奨菊には気力を出す十分な理由があった。

 今場所の豪栄道の「気力」の源泉がどこにあったのかは、今夜のNHKへの出演などを聞かないと分からない。多分「角番だった」ということが大いに関係していたのだと思う。もう30才なので、どちらかと言えば「遅咲きの初優勝」と言える。

 「ぶり」が続く。日本人力士の全勝優勝は20年ぶり、大阪出身力士の優勝は86年ぶりなどなど。それだけ希有な優勝パターンだったのだと思う。そういう意味では、稀勢の里にはどうも”気力”が欠けている。勝手な想像だが。

 稀勢の里は騒がれ始めてから既に二人の大関仲間に優勝という意味では先を越された。琴奨菊と豪栄道だ。しかしまだまだ「日本人横綱の誕生」には時間がかかるような気がする。

 むろん最短距離では次の場所で豪栄道が非常に良い成績を残すことだ。そういう意味では彼にとっての本当の戦いは次の場所ということになる。それが出来るのかどうか。稀勢の里は何回もチャンスがあったのに、ことごとく逃した。

 気力とか根性という意味で言うと、稀勢の里よりも豪栄道の方が「目標に達する気持ち」は強いのかも知れない。大体顔つきが豪栄道は勝負師のそれだ。対して稀勢の里は内に秘めたものはあるのかもしれないが、ここというときに何かが足りない。

 それにしてもNHKが「わんぱく相撲」の頃の小さい頃の豪栄道の写真を掲載していたが、「そのまんま」大きくなった印象だ。来場所の活躍を期待したい。


2016年09月22日(木曜日)

 (05:34)時差よりもちょっとインターバルを置いて出てきた日米の金融政策決定会合の結果を見比べながら、日銀の決定のわかりにくさと、要するに「年末までには0.25%の政策金利(FF金利)引き上げをしたい」意向が明確なFRBとの「分かりやすさの差」を考えています。

 実は昨日はちょうど名古屋での講演というかセミナーの最中が日銀の新政策発表の時間帯に当たっていた。スマホを使って講演していたので、実況中継的に皆さんに「この発表はこうですよ」とか言ってやっていた

 そのプロセスでは日銀のほやほやの発表文をお見せしながら、『「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」って長ったらしい名前ですね。誰も覚えませんよ。あ、中味は二つで「イールドカーブ・コントロール」と「オーバーシュート型コミットメント」ですか。これもややこしいですね』とか言いながら解説していた。

 この展開の仕方は実は講演中に思いついたもので、「金融政策発表の実況中継」のようで面白いのでやったのですが、私自身も「長期金利を飴のように造作するなんて出来るんですかね」とか疑問を表明しながら。ちょっと冒険だったのですが、自分では面白かったし、来ていた方にも新鮮だったと思う。

 だって日銀の政策は「短期金利のコントロールは出来る」「しかし長期金利のコントロールは難しい」という金融市場の常識(今でも通用すると私は思う)に挑戦するものですから。

 だから「イールドカーブ・コントロール」って文字では簡単に書きますが、実際にやろうとすると実は非常な神経を使うし、もし大きな波が市場に押し寄せたときに、日銀は簡単にコントロールを失うのではないか....という懸念が消えない。

 まだ黒田さんの記者会見の模様はしっかり見れていませんが、「本当に出来るのかな」「無理筋じゃないのか」と思う。銀行株が昨日上げたのは当然です。だってもしそれが出来たら経営は安定する。マイナス金利の深掘りもしなかった。「でも..」と思うことが一杯ある。日銀の新政策への反対者は「2」。

 対してFOMCの政策(待ち)に対する反対者は「3」。これは異常に多い。いつもは「1」か多くの場合「ゼロ」ですから。「待ち」に対する反対者が「3」だということは、「アメリカの利上げは近い」ということです。

 声明文の文章の中には「 The Committee judges that the case for an increase in the federal funds rate has strengthened」という明瞭な意思表示が見える。しかしFOMCは「 but decided, for the time being, to wait for further evidence of continued progress toward its objectives. The stance of monetary policy remains accommodative, thereby supporting further improvement in labor market conditions and a return to 2 percent inflation.」と「待ち」を多数派の意見として採用した。

 「待ち」の理由をイエレン議長も記者会見で言ったらしい。つまり「もう既にかなりいいが、アメリカの雇用環境はまだ改善の余地がある」と「インフレ率は依然として2%を下回っている」と。分かりやすいし、ニューヨークの市場はこれを好感した。ダウは180ドル以上の上げで終わったと思う。

 日銀の発表は複雑だし(まだしっかり検討しないと)、本当に出来るのかという点があるなかで、非常に明確な全体的なメッセージは「(2%の物価目標実現は)2年間ではとても出来ませんでした。ゴメンナサイ。なので今後は時期を特定せずデフレマインドの払拭に努めます」ということでしょう。

 名古屋のホテルのドアの下に入った今朝の日経の一面トップの見出しは「日銀、緩和の長期化視野」です。日経もこの一面トップの見出しには迷ったんでしょうね。「何を一面に踊らせるか」で。でも「緩和の長期化視野」というやや意味不明な文を一面に持ってこざるを得なかった。弱い。いや、それだけ日銀の政策が。これはある意味「従来の政策に対する敗北宣言」に等しい。

 昨日は講演の終わりが午後2時半だったので、マーケットの動きをお見せしながら「まずは歓迎しているようです。日本のマーケットは...」と講演を結んだ。「まずは」と言ったのは、「長続きは難しいかも」と思ったからです。

 案の定、今の時間帯(日本の22日早朝)でニューヨークの為替市場を見ると、ドル・円相場のレベルは「100.41〜50」とかになっている。昨日の日銀の新政策発表後のドル・円相場は確か102円台の後半。ニューヨークの相場表を見ても安値は「102.80」とある。

 それがニューヨークの引け近くのドル・円相場は100円切れすれすれ。これは東京の株の上値追いがなかなか難しいこと、円高になる中では日本における物価に対する企業・消費者の見通しがなかなか日銀の思う通りには進展しないことを意味しているように思う。

 ニューヨーク市場の午後になぜ円が急騰したのかについては、日経ネットの短い記事が「低金利環境が続くとの見方から米金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となった」とある。ドル・円相場についてはFOMCの声明の方が響いた、ということ。ま、日銀政策の前途はなかなか容易ではない。


2016年09月21日(水曜日)

 (11:55)実はね、新幹線の中で考えているのです。「なんで今の自分は”7”への乗り換えを渋っているのだろうか」と。いつもだったら「新しモノ好き」なので、発売から一週間もしたら代えていておかしくない。

 お財布機能が10月からとかいった理由はあります。しかしもっと大きな理由がある事に気がついた。それは今使っている「6S」が私を取り巻くシステム体系の中核をなしていて、それを代えると結構大変な作業が待っているのです。

 例えばアップル・ウォッチ。今のシリーズ1の2個は「6S」とブルーツースでデータをやりとりしている。関連づけは「6S」です。走ったり歩いたりの過去データは全部「6S」にある。シリーズ2と「7」を買ったときには全部繋ぎ直さねばならないし、過去データはどうなるのか気になる。

 ウォッチだけではない。MIRAIのナビ機能は基本的にはブルーツースです。電話回線を持っているのでその方向からナビを入れることも出来るが、今私が使っているNaviCon は車に「6S」を持ち込んだときに情報をブルーツースでやりとりするようになっている。

 ということは、数多いブルーツース製品(それ以外にもいろいろある)をコントロールしている「6S」を代えると言うことは、実は大変な「余計な作業」が生まれることになる。昔はケイタイは単体製品で、「代えたら終わり」だった。大変だったのはスイカ、ID、エディの移行だった。

 しかし今からは個体認識によるブルーツースなど多くの電波関係をすべて「繋ぎ直し」にしなければならない。これは今後を考えたとき結構大変です。「7」に比して「8」はもっと革新的だと言われる。としたら「8」も欲しくなる。

 つまり私の生活を見てもそうだが、スマホはある個人を取り巻く情報・生活システムの中核になっているのであって、「それを代える」ということは実は大変なことなのです。代えるのが面倒なわけではない。定期的にやった方が良い。お伊勢さんの20年に一度ではないが。

 「しかしな....」と思うので。「それを毎年やるのはな.....」と。


2016年09月21日(水曜日)

 (10:55)「およよ」と心の中で叫びました。そして「崎陽軒さんは日銀に優しい」と。

 9月に入って東海道新幹線に乗るのは何回目かな。しかし今まではシウマイ弁当を買えなかった。丸の内南サイドの売店に大勢の人が並んでいたり、時間がなかったり。で「今日は久しぶりにシウマイ弁当か」と買ったのです。

結構な値上げ。日銀に優しい  そしたら値段を聞いた瞬間に「あれ」と思った。でも時間がそれほどあるわけでもないので「大きいお茶と一緒に」と言って、「スイカね」と。店員の方が「合計金額を見てタッチ.....」と。珍しく見たのです。気になったので。

 そしたら確か合計が「981」だった。「うーん、結構高くなったな」と私。心の中で。そして、今日が日銀の金融政策決定会合最終日であることは分かっていたので「この会社は日銀に優しい」と。

 二つだけ聞いたのです。店員の方に。「上がったよね」と私。「9月からです」と店の方。「どうして」と私。「諸コスト....」と聞いて、「そうね」と私。

 中味は多分変わっていない。シュウマイが一つ増えたとかはない。ご飯(これが美味しい)も引き続き8パーツです。でも味は変わらず。シウマイ弁当については日銀は勝利したが、全般はあかんですわ。

 今頃ごちょごちょやっているんだろうな。いやもう終わったかな。金融政策決定会合です。だっていろいろ文章を作らねばならない。事務方は大変だろうな。今までの主張との「継続性をどうとるか」とか考えずに、大きく発想を転換して欲しいと思っています。

 内容を詳しく見れるのは夜かな。


2016年09月20日(火曜日)

 (09:55)>今朝の最大のニュースは「あのメルケルさんが、去年の自分の移民政策の失敗を認めた」と言うことかも知れない。もしかしたらそれは、ドイツのメルケル時代の終わりの始まりだろうか。

 英語バージョンですが、メルケルさんはベルリンでの地方選挙での与党CDU(キリスト教民主同盟 自分の党)の大敗に関連して、「If I could, I would turn back time for many, many years, to prepare better」と述べたという。

 「better」が何を意味するのかは不明だ。もっと難民施設を作っておけば良かったということかもしれないし、去年一年間で100万人以上ドイツに入った難民の数を50万人にしておけば良かったと言うことかも知れない。それは分からない。

 しかしメルケルさんはつい最近まで自分の難民政策に関して「absolutely correct on balance」と言っていたのだから、今回の発言は彼女にとって大きな方向転換だ。彼女のこれまでの主張は「 "wir schaffen das" (we can manage it)」だった。

 それを「 a sort of simplified motto」だったと反省した。あの頑固で立場を変えないと言われたメルケルさんにとっては大きな方向転換だ。党内での求心力を回復させようとしたのか、来年の総選挙に備えた戦略なのかは不明。しかし「じゃ、これからドイツの難民政策はどうなるのか」という大きな問題が生じる。これは「ドイツへ、ドイツへ」と流れていた難民の流れを変える可能性がある。

 ドイツでは最近アメリカとの貿易協定(確かTTIPと言った思う)を巡って大規模なデモが展開されたばかり。つまりドイツでもメルケルさんを中心とする「エリート層」への反発が強まっているということだ。CDUが負けたが他の既存政党が伸びたわけではない。

 伸びたのは「ドイツの為の選択肢」(AfD)という移民排斥の右翼政党です。EUにも強い疑念を持つ。ドイツでは国家財政の健全化を追求するあまり「橋、学校などインフラが酷い状態になっている」とも言われる。最近ドイツに行ってないので詳しくは知りませんが。

 「メルケルさんが直ぐに政権を投げ出す」との見方は少ない。何せ彼女には国内にこれといったライバル(首相を務められそうな)がいない。国民は全体的にはメルケルさんが好きだが(支持率は高い)、地方選でお灸をすえているとも言える。

 しかしメルケルさんが抱えた問題は大きい。去年100万人以上入ってきた難民は、その大部分は依然としてドイツ国内にいる。それを大量に本国に帰すのは今のシリア情勢から無理だ。とすると、いつか難民がらみの問題が起きれば、それはメルケルさんにとって致命傷になる、ということだ。

 「メルケルなきドイツ」「メルケルなきEU」を考えておく必要があると思う。


2016年09月20日(火曜日)

 (09:44)また韓国の慶州(韓国南東部)でマグニチュード4.5の地震。KBSなどは大きくこの問題を扱っていて、「原発は大丈夫か」と。

 それもそうですが、韓国の地震のニュースを見ていて気がつくのは「震度」という概念、数字がないこと。私は韓国の地震観測システムに詳しくないが、多分「震度」という概念がないのだと思う。

 韓国はずっと「地震無縁地帯」とされ、韓国の人達も「韓半島は地震とは無縁」という前提で国を作ってきた。だから5.4とか4.5とかのマグニチュードでも韓国は大騒ぎなのですが、韓国の地震情報では「一体あの地下で何が起きているのか」がとんと分からない。

 で思うのですが、もしかしたら「日本の気象庁は韓国の関連省庁よりもデータを持っているかも知れない」という点です。だって韓国の関係官庁より日本の気象庁の方がよほど情報を持っているし、何が起きているのかを知りうる立場にあると思う。もしそうだったら、韓国の慶州の下で何が起きているのか知りたい。

 だってそうでしょう。日本列島の東側には大きな地震の巣があることが分かっていて、実際に3.11もあったし、関東大震災もあった。日本海側でも地震はある。しかし島根、鳥取の北ではあまり地震はなかった。もし慶州の地下に地震の巣があるとしたr、日本は「地震の巣に囲まれる」ということになる。

 そうなったら、やはり気象庁は南海に対するのと同様に日本の中国地方の北についても「監視」して欲しいと思う。他の国の地震については「あれこれ言わない」というのが立場かもしれないが、「気象庁の見解」も是非聞きたいと思う。

 だって地震に国境、国の別はないでしょう。


2016年09月19日(月曜日)

 (21:44)ちょっとtoo much かな。雨が。なかなか思い切って外で体を動かせない。降っていない時もあるのです。たまたまそういう時にrun and walk が出来ている。しかしすっきりしないですよね。

 さっき天気予報を今後一週間の単位で見たら「ずっと」と。つまりずっと雨模様。ま、16号が今は屋久島地方に。ということは東京もあと2〜3日は空は秋晴れとはならないということでしょうか。台風一過というのがないな。

 ところで私の身の周りにも「7にしました」という人が増えている。立ち寄ったお店などでの話しと併せて聞くと

  1. 「凄い人気」とか言われたが、今でも入手が難しいのは256の光沢のある黒などに限られている
  2. その他の機種はメモリーが小さいのを含めて、別に予約がなくてもいつでも量販店や携帯電話会社で入手が可能
  3. 外見も「6S」とあまり変わることはなく、「あ、それ7なの」といった程度
 ということでしょうか。予想した通りです。機能の劇的な向上がなく、「改善の積み上げ」(これは凄い)が主なので、自分のニーズに従って自分のデバイスの入れ替えをすれば良い。

 今日の夜にこのような記事を見付けました。今までアップル・ウォッチのシリーズ2でスイカ、IDなどのフェリカ系お財布を使うには「7」が必要と思っていたのですが、どうやらそうではないらしい。

 つまりシリーズ2の中に機能が入るので、「6S」はアプリベースで導入すれば、店側の対応ができればアップル・ウォッチでお財布が使えると言うことか。ちょっと調べます。


2016年09月17日(土曜日)

 (23:44)最近二つの”自然”に驚いたな。一つは魚の群れ、もう一つは都内に住むタヌキだかハクビシンだかの小動物。都内でもこうした”自然”が見れることはとっても良いことだと。

 まず海。お台場に近い海に小魚の群れを発見。そこは大勢の方が「ハゼ釣り」をしている場所なのですが、体調10センチ未満の小魚が大きな群れを作って海面の直ぐ下でぐるぐるぐるぐる回転している。

お台場近くの海で  その回転で生ずる水しぶきが目に見えるわけです。私はそれを見た時に「東京の海にもこんなに集団でダンシングする魚がいるんだ」と思いました。むろん皇居のお堀にも鯉はいる。しかし海の魚は全くの自然ですから、「ナイス」と思いました。

 もう一つはタヌキだかハクビシンだかの小動物。夜だったのでどちらかは判然としない。ちょっと小型で、タヌキにしては顔と体がすっきりしているような。午後6時半を過ぎたくらいかな。

 歩いていたら突然私の前に二匹。「オー」と思いました。起伏のある大きなホテルの大きな庭なのですが、「へえ、こんなところに君たちは住めるんだ」と思いました。タヌキは皇居でも見掛けたな。東御苑を一周して大手門から出ようとしたとき、お堀の石垣の大手町サイドにいた。

写真の写りは悪いが、ばっちり私の前に2匹出現 そのうちの一匹  何のためにその皇居のたぬきがいたかというと、大手門の少し竹橋よりにいつも「鯉の餌」がかけられる場所が有る。ランニングしていても分かります。縄が垂れていて、一日に何回かは知りませんが鯉の為の餌が置かれる。少しお堀の面にかかるくらいに。

 多分タヌキは「これは絶好の食べ物」と思ったのでしょう。多分東御苑の最後からずっと掘って穴を作っている。そして時間が決まっている鯉の餌を頂戴しに来ているのだと思う。

 「いつだったかな」と思って「ycaster たぬき」で検索したら、2015年の03月04日と分かった。そうだそうだこの半日ツアーに参加した時だ。

 だから都内にたぬきやハクビシンがいるのは驚かない。しかし「ちょっと増えているのかな」「人間圏を浸食 ?」と思いました。あまり急いで逃げもしない。逃げないと言えば都内の雀やカラスもそうです。

 カラスは増えすぎると害を生みますが、皇居のカラスなどランナーに慣れて相当近づいても逃げない。「面倒だな」といった風情。特に雀が逃げずに人間の餌を平気でついばむに来る(例えば紀尾井町のオーバッカナル)のを見ると仰天するらしいが、ええことじゃないですが。

 たぬきやハクビシンも時々目に触れる程度なら。


2016年09月15日(木曜日)

 (20:44)夜7時前ですかね。芝公園の水素ステーションで給水を始めていたら、神谷町の方角から一台のセダン型の車が入ってこようとしている。ステーションに。「あれ」と思っていたら係のオジさんが「クラリティですよ」と。

給水待ちの列 珍しい  「ああ、そうか」と私。でも直ぐに思ったのは「一般売りはまだの筈」「役所の車だろうな」と。ステーションで私の車(MIRAI)の直ぐ後ろで給水待ちとなった。話しやすそうな運転手の方だったので、少しお話をしました。

 「どうですか ? 中見せてもらっていいですか」と私。立ち上がって席を空けてくれた。「運転しやすいですよ」とその方。「ところでどこの車ですか。お役所ですよね」と私。「経済産業省です」「技術の部にはクラリティが2台、MIRAIが二台です」と。

より普通のセダンに近い セパレーターの位置が高い  ステーションの方によると、どうやらクラリティの水素タンクはMIRAIのそれよりちょと大きいらしい。それは以前から聞いていた。なので「最高どのくらい走りました」と聞いたら「498キロですかね」と。どういう基準で計ったのか知りませんが、「高速道路だとちょっと距離が伸びますね」とも。

 しかしそれでもホンダさんの公表走行距離よりは少ない。MIRAIもそうです。街は信号があり、渋滞があるので、どうしても少なくなる。しかし私の印象では「MIRAIより走る」でした。ステーションの人が言うのだから、「タンクが大きい」というのが当たっているのでしょう。車体も大きい印象。

 印象はMIRAIよりも普通の大型セダンに近い。車体色が黒だったからかもしれない。しかしMIRAIはお尻がちょっと特徴的です。しかしクラリティはちょっと目「水素自動車」とは思えない。しかし一つの考え方でしょうね。機会があったら、私も乗ってみたい。

 MIRAIですがステーションの方によれば、去年の生産台数は700台だったそうな。最初は「一日3台」だったから、そんなもんでしょう。やはり東京が一番売れるそうで、去年末段階で東京にはMIRAIが400台だったそうな。「でも今はまた増えています」とステーションの方。実際に私が街でMIRAIを見ることができるようになった。自分以外の。

 ところでiOS10ですが、色々戸惑うことが多い。最初に戸惑ったのは「自動ロック」の場所。以前は「一般」のところにあった。なぜこれが必要かというと、講演の時は「自動ロックなし」にセットするので。切り替えをしばしばする。

 確か「6」だと思ったが、アップグレードの際に「なし」にしていた。なので終わっても「なし」にしていた。スリープさせれば良いので。「あ、5分に戻さねば」と思ったが最初見つからなかった。だって「一般」にないので。まさか「画面表示と明るさ」に入っているとは思えない。まこれは一回覚えればOK。

 「これは便利」と思う機能は「iPhoneを探す」にアップル・ウォッチが入ったこと。時計はiPhoneより小さい。どこかに入ってしまえば分からなくなる。なので「探す」から「アクション」を選んで音を出すことはとっても便利。

 ま、これからですね。いろいろなiOS10の機能を理解するのは。発見をしているプロセスが楽しい。


2016年09月15日(木曜日)

 (12:44)へえ、もうすぐ民主党の新しい代表が決まるんですか。アップデートが重なって身動きできないのでテレビを見ていたら前原さんが「指導者は嘘をついてはいけない」と。どの口でそうおっしゃっているのか。メール問題の時はどうだったのか。

 多分前原さんは蓮舫さんを念頭に言っているいるのだと思う。ということは今回の民主党の代表候補のうち二人は「嘘」と縁が切れないということか。何か「それは過去の事」と吹っ切れるような出来事があればまだ良い。しかしイメージは付いたままだ。払拭できていない。

 もう一人の玉木さんという人も面白い。「魂をちぎって投げる」とかおっしゃっている。何を言っているのか不明。再生を目指した代表戦だとしたら、「それは今の状態では無理だろうな」と。

 要するに政権を取っていた3年半がダメだったという以上に、今の民主党には「訴えるもの」がない。一体何を目指して政党を作っているのか、政権を取ったら何をするのか。

 訴えるものがそもそもなければ、誰を代表に据えてもその政党が盛り上がらないのは明確。明確な訴え、主張があって初めて、その政党を引っ張る代表に注目が集まるというものだ。

 誰がトップになるか知らないが、もっとしっかりして欲しい。繰り返し言いますが、日本には健全な野党が必要なので。


2016年09月15日(木曜日)

 (08:44)アプリが立ち上がらなかったり.........といろいろ有るようですが、私の場合はそれはない。iOS10です。重要アプリは立ち上がる。ただし私の場合スクリーン・ショットが最初 rpt 最初なぜか1〜2回やって出来なかったことかな。なぜだか。スリープ→ホームの順を踏まなかったのか。

 しょうが無いので直ぐにネットでちょっと調べたら「9」の段階で「設定→一般→アクセシビリティ→Assistive Touch→最上位メニューをカスタマイズ→一個のアイコンに削減→それをスクリーン・ショットに指定」という手順でワンタッチで出来ると。

 右下に影のようなタッチゾーンが出て、それを押すと一発でスクリーン・ショットが出来るようになった。これは便利。邪魔にならないのでそれを残すことにしました。使える。ただしこのサイトは、「iOS10のスクリーン・ショット音がうるさい。じゃ、どうする」というサイトだった。

 Assistive Touchを使っても、iOS10では凄く大きな音がします。でそれがどうにも調整できない。よってマシンの右下のスピーカー部分を指で押さえる.....という原始的な方法が一番らしい。でも通常のスクリーン・ショットをしながら(指2本)、三つ目の指を使うのはなかなか難しいでしょう。

 他に仕事をしていて、「そんなはずはないな」と思ってもう一回やったら、従来の方法でスクリーン・ショットは出来た。しかしもう右下に影タッチゾーンがあるので、それでok。またやり方(手順)を忘れそう。ははは。

 まだ一台をアップデート完了しただけですが、iOS10では結構表示の方法などが変わった。直ぐ慣れる程度の変更でしょうが。ダウンロードには多分時間がかかる。昨日は私は寝てしまった。待てないので。朝起きたら「インストールしますか」だった。

 スクリーン・ショットは改善したし(?)、それで全く問題なし。ま新しいOSは色々問題が起き、そして解決策を我々もアップルも探ると言うことになるでしょう。いつも使う機能は損なわれていないのでokかな。まてよブルーツースは.....個体認識だからok。

 結局ゴー君のBuddy には「ヒトカゲ」を選びました。左下にある選択キャラ(自分)の右に「ヒトカゲ」君が小さく登場。選んだのは2段階の「進化」が待っていて、一番時間がかかりそうだから。「アメ」が増えるのはok。

 AR(拡張現実)は科学番組をやっていたときに3年間で3回も取り上げた。その進歩には興味がある。このゲームは実験台かな。


2016年09月15日(木曜日)

 (01:44)「(iOS10の)ダウンロード中」なので14日の朝刊を見直していたら日経の東京・首都圏経済面(37ページ)に『豊洲「盛り土」問題 有識者会議、機能させず 都、議論や提言骨抜き』という記事が。「機能させず」っていうところに私は反応しましたね

 読んだら思った通り。要するに都は自らが設置した「有識者会議」とか「技術会議」をお飾りにしていただけで、最初からそこでの議論や提言を聞く気はほとんどなかった。最初から内部で固めていた方針(つまり主要な建物の地下は盛り土しない)を貫くつもりだったのではないか、という点。

 もしかしたら「提言」を聞きはしたが、実は自分達に都合の良い部分だけを採用して、実施については内部の議論の方向でまとめ、外部には「提言をそのまま聞きました」という形で事を進めていたのではないか、という点。

 だって、都は報道によれば主要建物の下(全面積の3割具合に達するらしい)について「(有識者会議の提言通り)盛り土をしました」として広報していたらしい。私は見ていませんが、そう新聞が伝えていると言うことは、都の公式文章にそう書いてあるのでしょう。つまり都民や国民に嘘をついていたということになる。

 多分こういうスタンスは、国を含めて全ての官庁に見られる傾向なのではないか、という疑問が私にはある。要するにしばしば「有識者会議」なるものはお飾りであって、大部分のケースにおいては「俺たちが情報は握っている。行政的な知恵があるのも我々だ」と官庁サイドは考えているのではないか。

 いい面の皮なのは選ばれて名前を連ねた人々です。それぞれの学会では名前の通った、多くは実績のある方々だろうに、「名前を使われただけ」「権威付けに利用されただけ」という展開。ま、官庁の方も「使える人」を選んでいる可能性がある。

 だとしたら困ったことです。「有識者会議」って聞いただけで「なんだそれ」と思いません。じゃ、そこに入っていない人々は「無識者」か、と私は思う。むろん国民全員を呼べないのは当たり前ですが、結局は「官庁の都合」で良いのか、と思う。


2016年09月15日(木曜日)

 (00:44)「もう既に深夜である」というファクターがちらっと頭にうかんだものの、「いつかやらねば」とiPhoneのOSのバージョンアップを始めたはいいが、「アップデートを要求しています」で既にちょっと時間がかかっている。こりゃ結構大変なことかも.......。

 今回のiOS10で走る次世代機種「7」(もうすぐ発売)については、いずれは切り替えの方向です。今は電話回線付きiPhoneとして「6S」があり、それとは別に電話回線を切断して家のWIFIとか、外に持ち出してもレザリングで使用する「6」(プラス)が我が家にはあるのですが、今後の中味は「どうしようかな」と迷っています。それとあと一つ日本のスマホ。これはもっぱらお財布ケイタイ用。

 二つ問題がある。一つは「7」ではイアホンジャックがなくなる問題。多分付属品で今までと同じ使い方が出来る。しかし周辺器機との接続を確認できないと、簡単に「6S」は捨てられない。講演で使うので。

 第二に、iPhoneのお財布ケイタイ機能発揮がディレイし、かつ「一部機能代替」の形になっている点。スイカとIDは引き継ぎになるらしい。しかしエディとかナナコは継続不可と聞いている。あとの2者はあまり使わないが、エディには「残金」があるので、今までのお財布スマホを「はいやめ」とは言えない。

 結局10月末くらいまでは「様子見」かな、と思っています。新たな全体像が見えるまで。今回は大きな機能上の変化はない。iOSのリリースノートを見ても、「あせって入れる」必要性はなさそうだが、一応OSのバージョンだけは上げておきます。

 いろいろな「新体制」の形が考えられる。

  1. 10月まで待って、ソニーのXperiaを「7」に代える(その場合はエディを使い切る必要がある)
  2. 今のWIFI用の「6」を「7」に代える(その場合、電話回線を「7」につけるか、それとも「6S」の両方にするか、それとも「6S」は切るか)
  3. 「6S」を「7」に代えて、その他2台は今のまま
 とか。ま、ちょっと考えます。「とっても凄い機能の変化がない」ということは、「考える時間がある」ということだと思うので。


2016年09月13日(火曜日)

 (09:44)月曜日の午後に日本橋の新しいビル「東京日本橋タワー」内「ベルサール東京日本橋」で講演をしたあと、山梨県に移動してきています。山梨も冷たい雨。

 最初「ベルサール東京日本橋」と聞いたとき、「それって、どこ」と思ってグーグル・マップで調べたら出てこない。新しいのかなと思って、普通のグーグルで調べたら、「東京日本橋タワー」と出てきた。その中にベルサールが。なんかややこしい。

 東京は本当にビルがどしどし出来る。直ぐ近くが高島屋、ちょっと歩けば野村證券、三越。通りを挟んでコレド(古い方)という立地。高島屋沿いではまた新しいビルが出来ている。マップを調べたのはナビを入れるためでしたが、立派な地下車庫もあって、「地下にこんなスペースがあったんだ」と。

 それにしても新しいビル、施設として完成しつつある豊洲の市場ビルのいい加減な施工、それを指示した都の姿勢にはビックリしますね。何よりも施工を計画通りしていないというのが問題でしょう。「都庁の役人は優秀」と聞いていたが、どうもそうではないような。この際いずれ移転するにしても問題点の洗い出しをして欲しい。

 食品の安全絡みの事故は、大部分が「人がらみ」です。油断だったり、期限の見落としだったり、注意義務違反だったり。「施設依存の食品事故」というのはほとんどない。それは前提が「施設は大丈夫」といのがある。しかし今回はどうも違う。

 今の築地のマーケットから晴海通りを行って晴海大橋を渡り、交差点を右に折れて、新市場駅、そしてお台場というルートは私のランニングコースの一つですが、いつも思うことがある。「今の築地のマーケットは老朽化した。もう限界か。しかしそれにしても新しい豊洲の市場施設はあまりにもでかい。あんなにでかいのが必要か ?」というもの。

 でかくても問題なく使われればいろいろ使い勝手があるだろうに、欠陥ビル、欠陥施設ではしょうがない。早く「大前提としての安全施設」になって欲しい。


2016年09月11日(日曜日)

 (04:44)眼前で繰り広げられるゲームをじっと見ていて、広島のそれぞれの選手とチームには「強い思いがある」と思いました

 「25年も優勝していない」という思いとその間の屈辱。「黒田さんと、そして新井さんが今戻ってきてくれている」「レジェンドと一緒にプレーできるのは今年が最後かも知れない」という思い。

亀井が一塁でアウトになって試合終了  黒田は来年はどうするんだろうと思いながら、「で、今日の試合は」と見始めました。。初回に坂本にライナーのHRを打たれた。2点献上。坂本が阪神戦で打った直前のHRにバットスイングが似ていて、球の軌道は鋭かった。

 調子悪いのかな.....と思っていたが、実は良かった。点は取られたが、投げる球数はあまり増えない。最初の3回くらいは1回当たり10球ちょっとで投げ終えていた。

 対して「こりゃやばいよ」と思えたのはジャイアンツの先発マイコラスです。バックスクリーンに表示される球数を確認しながら見ていたら、マイコラスは2回終了時点で既に投げた球が41球に達していた。ヒットを一本もその時点では打たれていなかった。

 その調子で広島打線に「投げされられる」「粘られる」状態が続いて、確か5回を投げてマウンドを降りるときには146球くらいに達していた。通常はもう完投していなくてはならない球数だ。多分巨人の投手陣は広島に200球以上投げた。これじゃ勝てないでしょう。

 改めてマイコラスについて言うと、3回くらいから「5回投げられないのでは」とも思っていた。だって4回を終えて確か100球を越えていた。多分コーチに聞かれたマイコラスは「投げ続けたい」と言ったのだと思う。広島の胴上げを眼前では見たくなかった。

 しかしその時点、つまり5回を終えた時点で、黒田の投球数はその半分以下だったと思う。いかに黒田が効率的に、そして少ない球数で投げていたかが分かる。先制はされたが、黒田はスケジュール通り投げた。

 逆に言えば、それだけ広島は相手チームの投手に打撃を与えうる打撃レベルに達していた、ということだ。兎に角よくファウルする。黒田までそうだった。球場が広島選手のファイルにどよめいた回数は半端なかった。

 広島の選手達の打撃には見応えがあった。1番から8番まで「打率高いじゃないか」と思えるレベルだった。それに打点。新井の打点は試合が始まるときに98で、「今日100か」と思ったが、なかなか動かなかった。

 しかしそれはジャイアンツの主力の打点と比べると総じて1.3倍くらい多い。繰り返さないが、「阪神時代の新井」はそういう男ではなかった。出てくるとき、いつも弱々しかった。最後は代打要員だった。

 やはり広島に帰って、菊池や丸に、そして帰ってきた黒田に感化されたから今年の新井がある、と思った。そして今改めてセリーグの今日時点の打撃成績を見てびっくりした。なんと新井がトップ。広島は上位6人の中で3人。そりゃ強い訳だ。

 セリーグの打率トップは坂本で0.347。しかし打点は71に過ぎない。昨日の打点も入れて。基本的には広島はこの「攻撃力の差」で他のセリーグチームを寄せ付けなかった。鈴木誠也選手を望遠レンズごしに見た時、「足が柱のようだ」と思った。ありゃ球は当たったら飛ぶ。昨日も2本飛んだ。外野フェンスを越えて。

球場は内も外も真っ赤でした。オレンジがかすんでいた  黒田を見ていて「やっぱ選手として衰えはある」と思いました。体全体の形状です。来年はどうだろう。多分引退すると思う。うーんでも「ボロボロになるまで」って言うかな。でも彼の願いは成就した。アメリカでも大きく報道されると思う。

 黒田の涙は、球場のスクリーンに鮮明だった。黒田はアメリカでも優勝してリングが欲しかったんだろうに。でも古巣で優勝できて良かったのではないでしょうか。そのためにアメリカから帰ってきたのだから。

 でも広島にはもう一仕事有る。それはやはり日本シリーズの制覇だ。今の日本のプロ野球のシステムではリーグ優勝の記憶は希薄だ。日本シリーズに優勝してなんぼ。広島ー札幌の対決でも、広島ー福岡のシリーズでも、なかなか遠い。

 までも、良いんじゃないでしょうか。一試合くらいは見たいな。超レア対立。あ、その前にクライマックスが。しかし今のままではセリーグのどのチームも広島には勝てないと思う。「思い」が違う。巨人は昨日惨めな3失策。気持ちが入っていない。

 去年セリーグ優勝のヤクルトは今年は3位狙いのガタガタ。来年の広島はどうか。広島はヤクルトとはちょっと違うかも知れない。それにしても3ヶ月以上まえに、「この辺か ? ちょっと早すぎるかも」と買ったチケットが大当たり。ラッキー。


2016年09月08日(木曜日)

 (13:44)講演までの時間を利用して、今回のキューバ訪問に関する文章を一本にまとめました。

 このサイトの形式か、このサイトの形式かですが、要するに内容は一緒です。今日の講演にちょっと使うために急いだ関係もあり、まだ良く検証してありませんが、全体的には出来上がっていると思います。

 関心のある方はご笑覧下さい。


2016年09月08日(木曜日)

 (00:44)7日午後のフジテレビさんの仕事を終えた後、同日中に名古屋に移動してきました。キューバでのバス移動に比べて、夕暮れの新幹線移動がいかに確実で快適か。ははは。

 8日に名古屋でのビジネスマン相手のやや大きな講演があるため。名古屋なので当然当日移動と思っていたのですが、主催者さんが「台風が来ていても開催の予定を変えませんが、足(新幹線)の混乱が予想されるので、出来たら前日入りでお願いします」ということだったので。夜の予定がなくて良かった。

 30階からの名古屋の深夜の眺めは、相変わらずちょっと平板で夜目には変わっていない。しかしここには灯りが鮮明にあちこちに見える。灯火管制はない。かつ名古屋の駅回りを考えると過去30年での変化は凄まじい。

 ドーンと世界どこにでもあるブランドショップが並ぶ駅のサイドは、「これでええのか」とも思うが、でも「名古屋という街」の変化は、ここ数年を見てきただけで顕著です。ハバナとは違う。善し悪しの問題は別にして。

 ほぼ2週間ぶりの日本のホテルは、そりゃ快適ですわ。キューバのどのホテルよりも。コンビニで間違って二つ買ってきたアイスクリームの残り一つが、冷凍庫がないが故にゆるくなってしまった以外は完璧。

 シャワーの強さは良く、部屋の温度はよく管理されていて、家具の構造のずれもなく、お部屋は綺麗。WIFIは使いたい放題。時間気にせず。ははは。こりゃ海外の人が来るのは頷ける。

 こんな快適な世界にいるのに、それでも海外に行くのは、「日本にない何か」を見たい、体験したいということなんですな。きっと。世界では圧倒的に日本以外で生きている人間の数の方が多い。帰ってくると直ぐに、「次はどこ」と考えている。

 それにしても、広島はまた勝った。最近ほとんど負けていない。一度は4ゲーム近くに接近されてのに、今や巨人と14.5ゲーム差。新聞には「8日にも優勝決定」と。ちょっとスピード違反でしょう。こんなにスピーディにマジックが減ったチームは、私が知っている限り過去にない。

 鈴木誠也に送られた言葉が「神ってる」ですが、最近はカープというチームそのものが「神ってる」。不思議ですよね。それほど大きな戦力アップがあったわけではない。監督の手腕もそれほど凄いものではない(と思う)。きちんと必要なクレームを出す程度。にもかかわらず。

 なんなんでしょうね。やっぱり変わったのは「いつまでも負けていられるか.....オレ達だってプロなんだ」という選手の気持ちの高ぶりかな。それにファンの願い。新井(貴)なんて、阪神時代の彼とは別人みたい。でも広島に戻ったから、今の彼があると思う。

 今年オバマが来た広島。優勝したのが四半世紀も前の広島。時間の経過の中で選手の気持ちが醸成し、「一丸」が生じていると思う。楽しみだな。クライマックスと日本シリーズ。多分クライマックスは超えられる。その後 ?

 でも、今年の日本シリーズはセリーグ、つまり広島が優勝するような気がする。なんの根拠もないが。これで広島が例えばクライマックスで折れたら、ストーリーが成立しない。日本シリーズは力と力、それに監督達の知恵比べになる。それは大丈夫か ?

 個人的な希望としては、今年の日本シリーズでは広島か、そうでなければ日本ハムが優勝して欲しい。そうなるかどうかは知りませんが。新井が戻って、黒田がいる。ベテランが若手の菊池、丸、鈴木らとかみ合っている。もしかしたらそのバランスが来年は崩れる。

 広島にはストーリー完成を願う。しかし恐らく”試練”はこれからです。


2016年09月06日(火曜日)

 (09:44)トロントの空港に着いて「機内モード」を約8日ぶりに外せたときは嬉しかったな。だってキューバは日本との電話会社契約のない国なので、下手にオープンにしておくとどこかに繋がって、あとから変な請求が来るかわからない。なので基本キューバ滞在中はずっと持って行った各電話は「機内モード」でした。カナダではそれが外せる。

 しかし、普段の我々はデバイスを「機内モード」になんかしない。そこに大きな違和感があるのです。iPhoneの場合、使用モードを通常から「機内モード」に切り替えると、モバイルデータ通信が「機内モード」になるだけでなく、WIFIもオフになり、おまけにブルーツースもオフになる。

 ブルーツースがオフになってしまうとウォッチとiPhoneの情報交換が出来ない。なので機内モードにすると同時にオフになったブルーツースをONに戻し、さらにWIFIが出来る場所ではWIFIもONにするというややこしい手順が必要です。

 それにしてもキューバの通信事情は、日本の電話会社との契約がない、パケホもないということで不便このうえない。良い写真を撮ってもWIFIがあるところでしか送れない。しかもWIFI接続が結構不安定で、PCでもスマホでもIDとパスの入力画面に到達するのに時間がかかるケースが多い。

 気がついたのは「大きいマシンほど、WIFIの電波を拾いやすい」ということです。小型のiPhoneでやってなかなかWIFIをキャッチできない場合、プラスでやると案外素早く出来る。PC(Mac)だともっと楽にアクセスできるという仕組み。なぜだか知りません。受信機が大きい ?

 うーん、正直言って自分でも困ったのはゴーロスになったことかな。ははは。日本は本当に良い。LTEがあるので、言ってみればWIFIさえいらないケースが多い。それでインターネット共有をすればどんなネット環境問題も解決。

 そりゃ、山あいの温泉宿とか日本でも通信事情が悪い場所もレアにはありますよ。しかし人がそこそこ住む場所ではまずない。キューバは大都市でも日本の山あいの温泉宿です。通信環境的には。

 いわゆるキューバの「WIFI広場」をあちこちで見掛けました。それは本当に広場(公園)だったり、有名レストランのWIFI電波が漏れてくる近くのベンチだったり。いろいろだった。でもこうした環境も直ぐに変わるような気がする。ハバナで一番有名な観光地であるモロ要塞に、キューバの電話会社のETECSAの車が止まっていました。きっとWIFIの設置に来ている。その種の車はそこら中で見た。

 キューバに行くときは、「情報発信は何回できるかな」と思って行った。それが、なんだかんだ毎日出来た。「トリニダーは無理」と思っていたが、ホテルに着いたら走っていた。ということは、そういう面ではキューバも急速に変わりつつある、ということです。


2016年09月05日(日曜日)

 (04:44)ついに「その日の朝」が来てしまいました。あと1時間くらいかな。朝5時にホテルを出発して空港へ。そしてトロント経由で羽田へ。「羽田へ」というのが良い。家に近いので。

 はっきり言って「おなごりおしい」。まだ帰りたくない。でもまあ、いろいろ待ってますし、恋しくなったものも沢山ある。また数年後に「その後」を見に来れば良いと思っています。

 50年をタイムスリップしている面があり、その一方で大きな時代の波に洗われている印象もする。人々は印象的で、いくつも思い出す顔がある。トリニダーの街で出会ったおじいちゃんとか、人民ペソを売りに来た男の怯えた目とか。オープンカーの陽気な運転手達。景色も鮮明。

 でもまあ、みんな力強く生きていたかな。「このままで良い」とは思わないでしょう。この国では何か大きな変化が起きる。間違いなく。カリブ海の他の島々に比較して人口も多く、人材もいる。平地もたっぷりあり、農業生産も盛んだ。

 飛行機の中で日々書き切れなかった事をまとめて、多分「矛盾をはらんだ国=2016年の”使用前最後のキューバ”」という文章を書いて、一応のまとめとします。なるべく飛行機の中で。そして仕上げは帰ってから。

 では皆さん、ご機嫌よう。


2016年09月05日(日曜日)

 (00:44)我々が泊まっているホテルの前の前の通りは「セーラ(CELLA)」と名付けられていて、とっても綺麗な通りです。右側車線2車線、左側車線2車線があり、その真ん中がまた2車線分くらい空いていて、そこが自由に走れますよという感じでずっと続いている。綺麗にデザインされていて、「この通りがキューバで一番綺麗なのでは」と思う。

この通りの女性警察官は皆綺麗だ  朝そこに行くと「世界、どこに行っても仲間はいる」と思える。ランニング・アタイアで走っている人、カップルで早足歩きしている人、実に様々です。暑いので皆汗だく。しかし「オレ」と挨拶をすると、ほぼ90%の確率で同じ返事が返ってくる。

 ちょっと違ったスタイルで片手を軽く挙げてみる。すると同じような挨拶が返ってくる。非常にしっかりと挨拶が出来る人達なんだな、と思う。恐らくここで朝運動をしている人の半分は私のような観光客、それに大使館勤めの人なんでしょう。しかしキューバ人も挨拶を忘れない人々です。ナイス。

 この通りには実に多くの警察のポストが置かれている。そして実際にその多くには警察官が配備されている。そして実に見事に、その通りで見掛ける女性警察官は背が高く、足が長く、そして美人です。なかなか良い。キューバの警察車両のバイクは「黒バイ」です。写真の通り。

今でも大きな顔写真はチャベスだ  なぜか。それは左右に各国の大使館が並ぶからです。高さではロシア大使館が一番目立つのですが、各国大使館の中で誰が見ても「あ、あの国だ」と直ぐに分かる建物がある。なにせチャベスの大きな顔が張ってある。写真の通りです。もう死んだのに、「ベネズエラの象徴はチャベス」なのです。

 実はチャベスはキューバではチェ・ゲバラ、フィデル・カストロに次いで顔がしばしば登場する。高速道路を走っていると「Amigo」の文字を挟んで左にカストロ、右にチャベス。ともに反米を掲げていた。チャベスはキューバに実に温情溢れる条件で石油を輸出した。そりゃキューバにとって「Amigo」(友達)です。

酒のコーナーだけは品数が多い  その彼は2013年03月05日死去した。なのにハバナのベネズエラ大使館に飾ってあるのはチャベスのでかい絵です。チェ・ゲバラはそれにずっと先立つ1967年10月9日、満39歳の時にボリビアのバジェグランデ地方イゲラで死去している。

 つまり上位3人のうち、二人はもうこの世にはいないし、残るカストロも90才。そういう意味ではキューバもベネズエラもそれぞれのイメージとしては「過去に生きた国」「まだ現在と未来を作れていない」と言える。滞在中にラウル・カストロやニコラス・マドーロの肖像を見たことは一度もなかった。つまり現政治家は両国国民の関心の対象外なのです。

 だからキューバの人達の心配がよく分かる。ベネズエラからAmigoが去り、加えての経済危機で石油は破格の条件で貰えなくなり、今キューバは世界的にも珍しいエネルギー危機の最中にある。故の「灯火管制」です。

野菜市場は面白かった  世界には正確に知られていないが、キューバの国民の暮らしは実は世界でももっとも貧しい部類に入る。「ハイチは貧乏で有名だが、隣のキューバも同じくらい貧しい」とあるキューバ人。「このままならは危ないよ...。暴動起きるね...」と。

 実は今日、一つだけでは駄目と思ってちょっと大きなスーパーに行ったのです。器はでかい。一見商品は前回よりあるように見える。しかしやはり空の棚が多かった。朝10時の開店と同時に大勢の人が入って牛肉などを買い占めるそうです。残ったのはチキンなど。なぜか酒のコーナーだけは商品が多かった。

 その中に家電コーナーあって、ドラム式の洗濯機が売っていた。上に兌換ペソ、下に人民ペスの値段が入っていて、その下の値段を月給の300で割ったら「48」前後が出た。つまり庶民は洗濯機一つ買うのに48ヶ月分の給与を貯めなければならない、ということです。飲まず喰わずで。

 もう一つ。野菜市場に行った。3人民ペソから20人民ペソの値段が付いている。1パウンド当たりです。ほぼ全ての商品が日本円にして10円から50円の範疇に入る。しかしキューバ人が「ここは配給所より高い。ここでちょっと買い物すると一ヶ月の給料がなくなる」という。300という数字を想起して、「そうだな」と思いました。しかし野菜買って給料がなくなるって.........と思いました。

 不満は抑えられている、と見ます。先日見たアメリカの新聞に「キューバでは毎年数千人が政治逮捕されている」と書いていた。実際に現場を見たことはないが、キューバ人は道路でも警察を恐れる。警察のポストの前では確実にスピードを落とし、オープンカーで立っている客がいれば座らせ......と最大限の注意を払う。ラテンのノリとはやや違った面がある。

 とにかくこの国では現地の新聞もなかなか読めないので分からないことが多いのですが、じっと目を凝らすと見えてくることもある。実体は「警察が幅を効かす国家」なのかもしれない。
 


2016年09月04日(日曜日)

 (06:44)容易に想像できることがある。それは外周りの仕事(貿易、観光など)をしている人々と、国内周りの仕事(農業でもなんでも)をしている人の収入格差は、キューバが外に国を開けば開くほど(制裁が緩和されればされるほど)大きくなる、ということだ。

フローズンダイキリ発祥の店のカウンターに今も座るヘミングウェ  なぜなら、外周りの仕事について回る兌換ペソと、国内絡みの仕事について回る人民ペソの価値は、同じペソでも24倍違うからだ。例えば外国人客を2時間乗せて5ドルのチップをキューバのクラシック・オープンカーのタクシー運転手がもらったとする。

 それは人民ペソに換算すると120人民ペソをもらったということだ。仮に月間で働いた20日の間毎日5兌換ペソ(ほぼ等価なので5ドルでも良い)をもらったとする。それは月ベースだと5×20で100兌換ペソ。それを人民ペソの価値にすると2400人民ペソだ。

 聞いていると、どうやらキューバでの政府が決めた一番低い給与や年金の額は月225人民ペソらしい。タクシーの運転手(公務員)だと月額給与は400ペソ程度。とすると、例えばクラシック・オープンカーのタクシーの運転手がチップでもらう2400人民ペソ相当の月100ドルは非常に高い価値があることになる。

なんもなかったなかでサンペリだけは。だから買いました  それを裏付けするように、タクシーと書いてあるクラシックカー、クラシックオープンカーの運転手の愛想はことさら良い。それは商売の仕方次第で月額400人民ペソとは別の、そしてしばしば膨大な兌換マネーが入ってくるからだ、とも思える(シェアシステムがあるのか、どういう人がチップ周りの仕事に就けるのかは知りません)。

 見ているとキューバにはレストランでチップを置く習慣は普通はないように見える。それゆえか知らないが、総じてレストランのお姉さん、おばちゃん達の愛想は悪い。そこには「社会主義経済の残滓」を感じる事が出来る。

 ラウル大統領はアメリカのオバマ大統領と会談した際に、キューバがアメリカより優れている点として、「国民皆保険制度」と「同一賃金制度」、それに「貧富の格差の程度が低いこと」を挙げたとされる。しかし最初はその通りとしても、後の二つは眉唾だ。なぜならそれは、もらった平等に近い人民ペソの所得では生活できないほど低いし、格差が開く要因は醸成されているからだ。

 医者でも公の給与は月600人民ペソと聞いた。それを24で割ると25兌換ペソに過ぎない。1兌換ペソ=1米ドルと考えると、それは25米ドルに過ぎず、それは今の為替レートでは円貨にすると月2600円に過ぎない。

要塞の中の有名な葉巻屋さんで。85メートルのギネス葉巻あり  一部のホテル、一部の有名レストラン、そしてハバナの街の一部にはきらびやかな場所(もっとも昼間だけですが。夜は灯火管制下)はある。しかし「経済が回っていない」と確認出来るのはスーパーだ。

 別に「これでもか」と商品が並ぶ日本や欧米、最近ではロシアや中国のスーパーが素晴らしいとは思わない。しかし写真の通りキューバのスーパーは棚がすきずきし、「所狭く」ということがない。

 空き棚が多いのに加えて、長い一つの棚にあたかも商品があるかのごとく同一商品が長く並べてあるだけの棚が多い。多分品数は恐ろしく少ない。明日もうちょっと大きなスーパー、市場に行きますから違う景色を見ることができるかも知れないが、初めてキューバのスーパーに入って感じたことは、ベルリンの壁崩壊直後に東ドイツやポーランドで見た、そして3.11の直後、夜の都心のコンビニで見た光景だ。あまりにも衝撃的だった。

 見ているとキューバは本当に面白い。明日一日いて、明後日は帰国です。もうちょっと見ていたい国です。50年近くをタイムスリップして、そして今になってかつての姿を我々に見せているキューバ。中国人、韓国人と増えてはきたが、まだ「アジアからは日本人が一番多い」とオスワルド。ま、キューバは見て感じる価値はある。

 彼が直前にアテンドしたのが、以前私が彼女司会の番組にも出たことがあるテレ東の佐々木明子アナだとひょんな事で分かって、笑った。彼女もとってもキューバを楽しんだそうだ。オスワルドと彼女本人から聞いた。ナイス。


2016年09月03日(土曜日)

 (18:44)土曜日、雲一つなくとてつもなく晴れたピーカンの天気、そしてハバナ。そりゃもうクラシック・オープンカーに乗るしかないでしょう。旧市街まで行きはイエロー2台を使い、その後ちょっと見学したあと、午後から2時間ほど白、赤、そしてブルーの3台を調達して旧市街をしばらく周り、そして最後は新市街のちょっと西のホテルに送ってもらった。

直ぐ後ろにお姉様達、その後ろに彼等の孫達  めちゃ楽しかったし、面白かった。古い街並みと古い車。しかし車は磨き上げて立派です。そしてブルーの海とブルーの空。多分革命前のキューバには砂糖などで儲けた連中が一杯いた。そして彼等はハバナにとっても似合うオープンカーを大量に所有していた。むろんアメリカからの輸入です。それが今観光資源として生きている。

 例のクッションのように乗り心地が良すぎるオープンカーです。しかしエンジンの音は大きい。多分古いか、ディーゼル化で音が大きくなっている。3台つらねたので、ちょっと目立ってしまったかな。私はおとなしく乗っていましたが。ははは。

なかなか良い気分です  その3台でアルカポネも投宿したナショナル・ホテルに行き、そして革命広場に行き。ハバナではオープンカーもいいものだ、と思いました。湘南なんかでは良いが、都内ではその手の車はあまり乗る気がしない。やはり空が開けていないと。そしてピーカンの天気。値段は高くない。だってそれだけ乗って、一台当たり25兌換ペソ。つまり3000円くらい。バリューでしょう。

 面白かったのは、メンバーの中に一人だけ「30年前にキューバに来たことがある」という方がいて、その方に「30年前と今では何が違いますか」と聞いたら、「そのまま」と。つまり全く変わっていない、というのです。これは笑えた。やはりアメリカの経済封鎖のパワーは凄かったんだな...とその時。

 60年近く生きているオスワルドに同じ質問をしたら、「その通り」と。彼も言う。「何も変わっていない」と。なぜ変わらなかったのか。経済封鎖もあるし、キューバのシステムもあった、と彼。最近はちょっと違うが、とにかく引っ越し禁止だったらしい。同じ場所で生まれ、同じ場所で生活していた。

うーん、風景に似合っているよ  新しいビルもあまり出来なかった。だから街が変わりようがない、というのです。30年って凄いですよ。東京の30年前なんて今とどれほど違うか。しかしそこがアイロニーというか、「だからハバナ、そしてキューバは観光資源が豊か」なのです。

 スペイン南部を思わせる石畳の、高層ビルのない昔ながらの街並み、そして1962年以前に製造され、キューバに持ち込まれたアメリカの車群。私が乗ったオープンカーは1947年製と書いてあった。

 だから思う。キューバは大変な観光大国になる、と。30年前の姿を残している大都市なんて世界にない。重要なのは、ハバナは50年前はとっても栄えていたし、観光資源になりそうな館を作った金持ち連中も一杯いた、ということです。大西洋とカリブ海に囲まれたキューバ。周りの島々に比べればその観光都市、観光国家としての優位性は明らかです。

船着き場の近くにあった変わった彫刻 面白かった  そうそう、オープンカーライドを終えてホテルに帰ったら、日本国旗を付けたベンツが正面玄関に。「あれあの関係」と思ったら、いかにも外務省の女性職員という黒スーツの日本人女性と、ちょっとだらしない背広の服装をしたこれまた「日本の役人」という感じの数人が。

 別の一団がホテルの中にもいたので近寄って、「お疲れ様です」とわざと声を掛けたら、「ああ」とか気のない返事。「そりゃ中味は言えないですよね....」とからかっておきました。でもあれじゃ見え見えだな。

 安倍さんが泊まるのか、随行員が泊まるのか知りませんが、数日後にはもっと日本人が増えそうなホテルでした。


2016年09月03日(土曜日)

 (07:44)移動しながら、体験しながら書いているので、いろいろ訂正があってすみません。WIFIカードのことです。1日の記事の最後に載せたカード群がそれですが、一部の比較的良いホテルは「別システム、別料金」「ロビーだけでなく、お部屋でもネットが使える」というシステムを取っていることが分かりました。

ココナツに似ているので「ココタクシーというそうです」  ハバナに戻ってきたのですが、当初泊まったホテルとは別の、一ランク上のホテルに今投宿中。そこのWIFIシステムは、「一時間なんぼ」で変わりはないのですが、あの緑のカードではなく、ホテル独自のシステムです。お部屋でも出来る。快適。

 それから先日「1兌換ペソは4人民ペソ」と書きましたが、それは私がガイドさんの説明を一部聞き間違えたのであって、「1兌換ペソは24人民ペソ」だと判明しました。つまりキューバの人達がお給料をもらっている225人民ペソとか600人民ペソというのはとっても低い金額ということになる。

 しかし繰り返しますが、教育費ただ、医療費ただ。その分をどう勘案するかです。しかし安いでしょう。キューバ野球の若い、有望な若者がアメリカに亡命して高い給料をもらおうとするのは分かる気がする。

 その関連ですが、キューバ人が言うのです。「とっても不安だ」と。何のことかというと「ラウル後」です。つまり指導者の名前から「カストロ」が消えた後の事。

 彼によれば、「ラウルは85才、フィデルは90才。もう二人とも年金生活者だ。今のままでは若者が出て行ってしまう。若者いなくなったら、国の将来はない」と。その通りだな、と思いました。

 体制が社会主義で、指導者が大変なお年寄り。確かにキューバの若者の顔に輝きを見ることはあまりなかった。笑うがこぼれるような笑顔はない。それは国への不満、将来に対する不安、仕事がないことへの不満、所得が低い事への不満、移動さえ苦労する交通事情などだろう。

フローズンダイキリ発祥の店  実際に「カストロ」以外のキューバの政治家の名前を聞いたことはない。不勉強なんでしょうが。85才の指導者が率いる国にいる国民は、確かに不安だろう。これから徐々に社会主義を脱するにしても、誰がどう舵取りするのか。

 いろいろあって2日の夜はハバナ旧市街の「フローズンダイキリ」の発祥の店」であるFloriditaに行きました。確かに美味しい。酒よし、料理よし、音楽よし。モヒート発祥の店より数段上で、モヒートもその発祥店よりこちらのモヒートの方が良かった。ちゃんと味がした。

 ヘミングウェがよく来た店らしく、カウンタの手前奥に彼の銅像が。だれからとなくそこで写真をとっていました。キューバでは珍しく生き生きした店です。


2016年09月03日(土曜日)

 (05:44)ははは、遂に予想以上の「事件」が起きました。2日金曜日のトリニダーからハバナに戻る最中。車の調子が悪くなって「あとハバナまで30キロ」という地点(高速道路上)で遂に運転席の下部から煙が出始め、そして運転手さんもついに運転を諦めて車はダウン。我々は高速道路から少し離れたところで迎えのバンと荷物運搬車など3台を待つ羽目になりました。

パトカーが来てしまいました。高速道路の立ち往生  車の不調は、その前から出ていました。坂の上り下りをちょっと繰り返す行程だったからかも知れないが、まず警告音とともにエアコンが切れた。その前はタイヤ周りが少しボルトの破損や油漏れなどあって、途中で一度修理したのですが(我々が昼飯の間に)、別の危機が発生したわけです。

 もう大変でした。パトカーは来るは、同じ会社のバスは何台か止まってくれたりもしたのですが、スペース不足で乗せてはくれない。結局1時間30分以上待って、バス会社が派遣してくれた迎えのマイクロ、荷物車などを待った。

 エアコンが止まったときに(車はまだ動きました。ただしドアを開けて走行 だって暑い)運転手が下を指して「チノ」「チノ」と。中国製だから壊れやすい、という意味です。それは笑えたのですが、止まっれ動かなくなったこと、エンジン部分から煙が出たこと、高速道路沿いでの車待ちは冗談ではない。

 「こういうことは良くあるのか」と聞いたら、「キューバの観光バスは全て中国製。ごく普通」と運転手。とっても笑えた。しかし男ども(といっても私ですが)はキューバ人の真似をして高速道路で札を出して車を止める練習をしたり遊んだのですが、女性がかわいそうだった。

晴れた、暑い日差しの日でした  ま、道路も悪いんですよ。最高時速100キロの高速道路といっても、時々道に穴ぼこが空いていますから。それにしても、まだ車が動いていてトリニダーからハバナに向けて移動中の時ですが、走っていて思ったのは「この国は緑の砂漠だ」ということです。

 「緑の砂漠」というのは言葉の矛盾のように聞こえる。しかしそういう感じがする。見渡す限りの緑。私は日本は世界の中でも「緑の国」だと思っているのですが、キューバの緑は実に緑色の濃いサバンナの感じ。日本のように林の林立ではなく、緑の砂漠の中に背の高い木がところどころ生育している、という感じ。

 道路でなく、街ではない場所は見渡す限りの緑。それがキューバです。高い木、灌木、そして低木と草。トリニダーからの移動は来る時とは違ってサンタクララという街経由で移動したのですが、その緑のアンジュレーションの綺麗なこと。世界遺産の渓谷もあって、とっても「来て良かった」と思った。

 サンタクララではチェ・ゲバラの霊廟と記念館を鑑賞。記念館には彼が小さかった頃の品々や写真が飾られていて面白かった。2〜3才の頃の写真は可愛い。アルゼンチンで医者になったころに着ていた白衣もある。

 彼が野球のバットを構えた写真もあったし、彼の軍服も飾ってあった。無論使った銃も。殺人もあったのでしょうね。革命家はそれが仕事であるにしても、その前後のドラマは後々見て見たい。

 実はキューバ建国後はゲバラはカストロから疎まれていた、と言われる。ゲバラはアルゼンチン人ですから、新政府ではたいした役割も与えられずキューバでは居場所がなかった。なのでボリビアなどにゲリラ戦に出かけたとも言われる。二人の確執は面白い。

 それにしても、チェ・ゲバラはキューバにとってモンゴルにとってのチンギス・ハーンです。どこにでもその肖像が飾ってあり、絵があり、人々はTシャツの図柄にしている。明らかにカストロより人気がある。それは彼が背負ったはかない人生に対する哀惜なのかもしれない。


2016年09月01日(木曜日)

 (18:44)トリニダーは本当に100年前にタイムトリップしたような街でした。「何年手入れしていないんだ」と思う石畳の道、そこを観光用ではなく実際の庶民の運搬手段として使われている馬車。ゆうに100年は立つと思える建物群。狭い道。

トリニダーの石畳の道  スペイン人は植民地の街を作る時にまず広場を作り、その周りに教会を含めて重要な建物を作っていったそうで、旧市街のマイヨール広場もその形式。綺麗に花植された広場があり、その周りに教会とか市の重要な建物が出来ている。

 こうした広場はキューバの場合、概ね高台にある。海からの風を感じることが出来る。とっても暑いが、海からの風は気持ちよかった。街を歩くと「チノ ?」と聞かれることが多い。「中国人か」という意味です。

 その度に「ハポネ」と訂正する。しかし存在感は多分中国の方が上なんでしょうね。かつては同じ体制だったし、今でも表面的にはそう。中国製のバスはよく走っている。車は日本車もありますが、今風の車は韓国車も多い。古い車はアメリカ製。それが有名です。タクシーによく使われている。

 本当に自分で作っているのかどうか知りませんが、テーブル・クロスとかシロモノをお土産として沢山売っている。街のあちこちで。ネゴシアブルですが、私は面倒だし、その手の店で買い物をして今まで成功したためしがないので、もっぱら行き交う人々を見ていました。

 顔がしわくちゃになった痩身のおじいちゃん。70代の半ばくらいだろうか。買い物のビニール袋をぶら下げて、何か小声で喋っている。何を言っているのかは不明だ。かと思うと、「これを買わないか」と言ってくるオジさんも。

 見たら「チェ・ゲバラが肖像の3人民ペソ紙幣」だった。我々旅行者は普段は目にしない人民ペソ。1兌換ペソでどうだ、と。彼の顔は怯えていて、周囲を気にしている。多分違法なんだろう。はいはい...と。

トリニダー旧市街の中心マイヨール広場  普通の人々が食糧を手にする「配給所」も見ました。入った瞬間にベルリンの壁が落ちた当初のポーランドの商店を思い出した。要するに何もないのです。我々のようにスーパーにモノがこれでもかと並んでいるのを普通に見ている人間には。

 そうした風景を見る度に、「キューバは社会主義国なんだ」と思う。もう一つ「社会主義国」を想起させるのは、ホテルの従業員の態度です。 キューバのWIFIカード 全国共通 一枚2ペソ何をするにも「やる気なし」が態度と顔に出ている。そりゃそうだ。別に愛想良くしても給料が増えるわけではない。

 トリニダーのホテルに今は居ますが、もともと2台あるエレベーターのうち一台は動いていなかったが、残るもう一台も先ほどダウン。ホテルの従業員が「今日中はもう無理かも」と。この染みついた社会主義の根性を直してもらわないと。とっても良い国なんだから。人々は愛想が良い。体制が彼等を怠惰にした。


2016年09月01日(木曜日)

 (04:44)時差的に13時間も遅れているのですが、やっとキューバも9月に入りました。こちらにいる間に、関連する動きが結構あったようです。

 まず昨日も書きましたが、キューバとアメリカの定期航路に基づく第一便がキューバに到着。NHKは「米とキューバ結ぶ航空会社の定期便 半世紀ぶりに運航」との見出しで、次のように報じている。

 「アメリカとキューバの歴史的な国交回復を受けて、両国を結ぶ空の定期便が、およそ半世紀ぶりに運航を始めました。アメリカの航空会社、ジェットブルーの旅客機は31日、フォックス運輸長官などを乗せて、南部フロリダ州フォート・ローダーデールをたち、キューバの都市サンタ・クララに到着しました。」

 ははは、このサンタクララというキューバの都市は、私たちがハバナからトリニダーに移動する際に近くを通ってきました。つまり直ぐ近くで歴史的な着陸が行われたことになります。多分トリニダーから車で2時間くらい。

 しかし繰り返しますが、ハバナではなく地方空港に降りた、しかも来たのがメジャーではない航空会社の飛行機というのが一つのヒントです。「キューバの土地の80%は政府が所有」と先日書きましたが、アメリカは革命の際に接収された土地の持ち主への返還を求めているらしい。キューバ政府はそれには易々とは応じられない。「試運転が続く」とオスワルド

 もう一つ。まぐまぐの担当者からメールがあって、「弊社の新サービスmineですが、 本日11:00にリリースいたしました。下記が伊藤様のページになります。https://mine.place/user/7fb43009-d3f8-4d52-9b0c-2cbdeeb5b00c 」と。二ヶ月前ほどですが「まぐまぐ」さんから提案があって、「たまには面白い」と思って参加することにしました。現時点で3本アップしておきました。

 お世辞かも知れませんが、「また、ひとつご相談がございます。伊藤様の記事が社内でもとても評判がよいので、1号分だけ短期間(3日〜1週間)無料公開させていただくことはできないでしょうか」とのこと。それもokしておきました。

 この関連は「第一線のクリエイターと読者をつなぐ新サービス「mine(マイン)」スタート」といった形で新聞ニュースにもなっているようですが、以上のような経緯で私も参加します。これまで一杯提案があったが、「じゃ、やるか」と思ったのは今回が最初かな。良かったら読んで下さい。

 あ、それから安倍首相がキューバに来る事に関して私は「11月」と書きましたが、どうやら今月の、私が帰国した直後のようです。兎に角この国はインフラが酷い。また書きますが。なので日本にとっても、キューバにとっても実りある訪問にして欲しい。



ALL RIGHTS ARE RESERVED.Copyright(c)1996〜2026 伊藤 洋一