2017年01月31日(火曜日)

 (22:50)あらら、もう明日からは2月ですか。2月と言えば私にとっては、「警戒的に花粉症の薬を飲み始める時」ですが、実は私の周りには「もう来ている」という人が結構いる。2〜3日温かかった時から。私はまだですが。

 一昨年から先生にもらって飲んでいる薬は一日一回飲むだけ。それで結構効くのです。今年は早めに10日ほど前に処方してもらってあった。なので、ちょっと遅いかも知れないが、明日から飲もうかな。今年の花粉予想はどうなっているのかな ? 多目 ?

 そう言えば「沈黙」を見ました。ごちゃごちゃ書くと営業妨害になるので書きませんが、最近見た映画の中では見応えがあった。長い映画です。2時間半くらいあったかな。「ころび」が一つのテーマですが、極限の選択を迫られたときの各自の選ぶ道と、その持つ意味。

 うーん、後になっても考えさせられる映画でした。特に気分が爽快になるというタイプの映画では無い。でも映画の一つのジャンルとしては、「もし自分だったらどうする」と考えさせられる。なかなか良かった。


2017年01月30日(月曜日)

 (22:50)午後から朝鮮問題に関する勉強会に行ったのですが、「それにしても韓国はimpossibleな状況に追い込まれているな」と改めて思いました。日本語で言えば「にっちもさっちも行かない状況」ということです。それをあまり韓国の人々が気づいている様子がない。

 大学の先生が一時間ほど講演、その後Q&A。驚いたのは、「法理は別にして、憲法裁判所で朴槿恵大統領が弾劾されるのはほぼ確実」という話。繰り返しますが、「法理は別にして」です。そこが重要です。この点が日本人の理解を超える。

 国民は「朴槿恵、絶対許すまじ」の雰囲気であり、憲法裁判所の裁判官が「弾劾ノー」の判断をすると、その判断は全員分が公開され、その場合「ノー」と判断した人には「何が起こっても、時には生命に危険が及ぶ場合も予想される」「故に、弾劾がノーの結論が出ることはほぼない」というのが講師の話。

 よく韓国には「国民情緒法」があると言われる。それは「大韓民国の罪刑法定主義を否定する法論理で、韓国人の国民情緒に合うという条件さえ満たせば、行政・立法・司法は実定法に拘束されない判断・判決を出せるという概念である」とWIKIには書いてある。今の韓国の国民感情は「朴槿恵に囚人服を着せなければ気が済まない」というものらしい。

 もし弾劾に「ノー」が出たら、「韓国は大混乱に陥る」とも。なぜなら、今の韓国の雰囲気では「はいそうですか」と国民が納得する可能性はない、という。よって大規模なデモ、ストなどが起きて、韓国は大混乱になるという予測でした。

 「よって韓国の関心は”次の大統領”」に既に向いていると。弾劾を超えて。その中では「潘基文は候補として生き残れるか」という問題意識が面白かった。駅の自動販売機で切符も買えない人物像(韓国に10年いなかった)が拡散し、支持率は低迷中。「どこの国でも外交は票にならない」と。

 また「安哲秀が今回は絶対撤退しないと言っている」という点も面白かった。よって文在寅と潘基文の一騎打ちはない見込み、とも。ただし文在寅に対して「保守の大合同」(ビッグ・テント論と言うそうだ)があれば、状況は変わりうるらしい。確実なのは、次の韓国の新政権は、今まで以上に国家運営に苦労すると。国会との関係で。つまり国内情勢はimpossibleな状況。弾劾の可否にかかわらず。

 外交関係のimpossibleな状況はよく知られている。特に問題は対中国。日本との関係も微妙。北は勝手なことをしている。文在寅が大統領になれば、もっと状況は悪化しそうだ。その場合は対米関係の悪化も。

 経済もimpossibleな状況。韓国経済を支えている財閥の多くは厳しい状況。サムスンでもそうです。本当は韓国の人々は「経済の財閥支配」を抜け出したい。しかし財閥なしには韓国経済は成り立たない。だから「嫌いだが頼る」という状況がずっと続いている。今後もそうだろう、と。

 一番面白かったのは、日本で対韓感情が急速に悪化しているのを「韓国の人達は殆ど知らない」という講師の方の話かな。ほんとにあの国はどうなるのか....。


2017年01月29日(日曜日)

 (14:50)「このままではうまくならん」と思って、今日は午前中2時間、レッスンしてもらいました。一同で地元の先生に。優しい人で、課題のいくつかは出来た気がする。エッジの使い方、体重移動。

地元の人も驚く天気の良さ 月山 鳥海山が一望  体重移動はうまく出来るようになったのが(いや、従来の私に比べて...ですが)、自分でも分かって良い。しかし言ってみれば「まあまあの滑降が出来るようになった」程度。スムーズな方向転換を体重移動で出来るくらいかな。スキーは奥が深い。

 パラレルなんてまだまだ先だな。しかし先生は、「何でも(スケートでも)滑ると言うことを経験した人は違う」と。先生をやっていて一番大変なのは、九州からの修学旅行生にスキーを教えること、と聞きました。雪の上で前に進むと言うことが出来ないらしい。最初は。

 つまり「滑る」と言うことに関して全くの無体験。体重を前寄りにしないと進まないというのはスケートもスキーも同じですが、「暖かい地方の人にはそれがない」と。私は子供の頃スケートを嫌と言う程やったので、「入り」はまずまずらしい。しかし先は長い。

 蔵王高原駅の近くに「百万人ゲレンデ」という広いコースがあるのですが、その上にとっても良い眺望スポットがある。そこから見たら月山、鳥海山がくっきり。「こんなに見えるのは本当に珍しい」と先生。

月山を遠望する私の後ろは樹氷  私もそこで一枚写真を。左が月山、その右奥にあるのが鳥海山らしい。先生が「鳥海山が麓まで見えるは極まれです」と。普段は頂上は見えても、麓は雲や霧で見えないらしい。ラッキーな時に蔵王に居ました。

 それにしても温かい。なにせ蔵王温泉駅の直ぐ近くまで道路の雪は完全に溶けている。「これだったら東京の車でも走れる」と思いました。ま、やりませんが。なので、昨日と今日を比べても、木にかかっている雪が急速になくなっている。

 日差しも春のよう。「こんな陽気が続けば、去年のように3月中旬には下では滑れなくなる」と先生。蔵王山頂近くは5月連休までらしい。東京も一時寒かったが、特に明日は20度近いという予報。スキーを予定している方は早めに。蔵王方面では。


2017年01月28日(土曜日)

 (17:50)ちっともうまくなりません。大体が足が思うように動かせないのが気に入らない。まるで重いギブスをされているよう。歩くのもままならない。ま、うまく滑れた時には爽快さはありますが。

 スキーです。今年も蔵王まで来ましたが、なにせいままで習ったことがないのでスキーは下手。パラレルも出来ない。だからスピードが出せない。うまい人(スキーにしろスノボにしろ)がスイスイ滑っていると、「いいなあ」と思いながら、パラレルをどうしたら出来るかを考える。考えるより慣れるですがね。

 でも自己流では無理かな。子供の時はスケートだけだったので、スキーにエアポケットが出来てしまった。ま、スキーは下手なので大きな怪我もしない。今日はスノボとぶつかりましたが、大したことはなかった。

 今日の蔵王は風も弱く、晴れていて、雪もそこそこ多くて絶好のコンディション。しかし全体的には人の数は少なかった。しかし国籍は多彩です。無料休憩所で休んだら、右隣がマレーシアかどこかのイスラム教徒、我々の後ろが中国。言葉を聞いていると韓国も。

 ホテルの人に聞いたら、「数年前は欧米系が多かったが、最近は台湾、香港、メインランドなどなどが多い」と。蔵王の多国籍化は今後も進むんでしょうね。全体的には行儀良し。

 スキーはうまくなりたいが、前回やったのが一昨年。そもそも、スキーをやりだしたのはここ数年です。スケートは子供の頃から結構やりましたから出来ますが、スキーはちょっと出遅れ。しかし気持ちが良いのは確かなので、いつかチャンスがあったらきっちり習いたいなと思っています。

 それにしても、蔵王の山頂は寒い。麓が温かくて風がなくても、上は必ず強風。今年も樹氷は出来ているのですが、ちょっと小さいかな。山頂から滑り降りようとしたが、なかなか難しい。

 なので後半は下の方のリフトで中腹まで行って、そこから滑り降りるのを繰り返していました。温かいし風もない。1年のブランクはなかなか大変。でも最後の方に調子が出たらもう午後3時で寒くなった。またですね。


2017年01月27日(金曜日)

 (14:50)閣僚が揃っていない中での次々の大統領令の発布、そして記者会見での一方的な政策・方針の発表。そりゃ混乱する。今朝も酷かった。

 森本毅郎スタンバイが始まる直前です。「アメリカはメキシコからの全輸入に20%の関税を課す。壁の建設費用捻出のため」というニュースが。ホワイトハウス報道官の発言としてあった。

 「もし実施されたら大きい」と思いました。アメリカの企業を含めてメキシコ生産・アメリカ販売を行っている全メーカーが関連する。アメリカでのメキシコからの輸入品の価格は上がる。保護主義と言うことはそういうことです。

 報道官は「これで年間100億ドルの資金が生まれる」と言ったそうな。壁建設には200〜250億ドルの必要経費だから、3年ほどで回収できる計算。「だろ、俺たちはメキシコに払わせる方法があるんだよ」と言わんばかり。

 しかし少し考えれば、この関税で高くなったメキシコ製品をアメリカの消費者が買えば、「それは結局アメリカの消費者が支払っていることになる」ということに気がつくはずだ。

 アメリカの共和党の議員の中でも早速それを指摘する人が何人も。FTに引用されている文章には「Lindsey Graham, a Republican senator and frequent critic of Mr Trump, tweeted that “any policy proposal which drives up costs of Corona, tequila, or margaritas is a big-time bad idea. Mucho Sad”」という発言が掲載されている。その通り。

 なので、ホワイトハウスは直ぐに沈静化に乗り出した。 Sarah Sanders, deputy White House spokesperson, said it was “just an idea, nothing firm has been decided”.」と。人騒がせです。よく検証されていないアイデアを打ち出して、混乱を招く。

 とにかく急いでいる。焦っている。就任式でも出席者数を巡る論争もそうだし、一般投票でヒラリーに負けた件(不正投票を正式に調べるそうな)もそうだが、「もう大統領になったのに、なぜそんなに焦るの」と思う。

 今朝のサンケイ新聞によれば、就任以来トランプ大統領が出した大統領令は既に12に達するという。まだ商務長官の承認も終わっていないのに、「TPP参加国とは二国間交渉」と宣言。今日のメイ・イギリス首相との会談も「自分がやる」と。

 あまり見たくないトランプ劇場はまだまだ続く。


2017年01月26日(木曜日)

 (22:50)とにかく「壁」というものは自分の背丈以上の高い物になると、向こう側がとっても気になるし、暗い、嫌な感情になるものです。拒絶の象徴のようで。

 東京の住宅の中にも極まれにそういう壁を持つ家がある。いつも思う。「効果あるのかな」と。むしろ「ここを狙って下さい」と言っているようにも見える。それが国と国の間に出来る(かも知れない)。メキシコとアメリカの国境にです。

 フェンスではなく壁です。筆者はNHKの番組でアメリカとメキシコの国境に既にある(ブッシュが承認した)壁とフェンスを取材したことがあるが、両方は実感として全く違う。フェンスは向こう側が見える。しかし壁は全く見えない。トランプは後者を作ると言っている。

 壁のところでは、実に暗澹たる気持ちになったことを覚えている。それをトランプ・アメリカは3200キロの長さで作るという。このキロ数は日本列島の長さに等しい。高さは背丈をはるかに超える。平均して「背丈の3倍」だという。

 ベルリンの壁(165キロ)が消えたのに、今度はその20倍の長さの壁が作られようとしている。そりゃメキシコは怒る。そしてアメリカでも反対論が噴出する。「俺たちを何だと思っているんだ」とメキシコの人達は思うでしょう。

 トランプは「壁」を作る費用をメキシコに払わせると言っている。アメリカで働くメキシコ人は多く、その多くがメキシコに送金をしている。そこに税金などを課すとの案があるようだが、それではメキシコ人は送金を回避するでしょう。

 アメリカにも「壁」反対論が根強い。そもそも「理念に反する」との意見がある。多少の不法移民が入ってきても、アメリカが基本的には移民の国であり、国境が開いている方が国柄に合うと考える人達が居る。私もメキシコ国境3200キロに壁を作るようなアメリカではあって欲しくない。

 しかし大統領令は発せられた。お金はかかりますよ。アメリカでも必要経費に対する推定数字には大きな違いがある。最大限250億ドルとも。3兆円近いお金です。それをメキシコに支払わせると。まあ無理でしょう。

 結局アメリカが負担することになるでしょう。大統領令は発せられたが、ファンディングは議会の仕事。だからトランプの思う通りには行かない可能性がある。かつ「壁」の有効性も疑問だ。アメリカに入ってくる人の多くは短期VISAをとって入ってくる。そして「そのまま」のケース。砂漠を走る人は少ない。

 かつアメリカ経済はある意味「移民の労力、消費力」で成り立っている。そこを勘案しないトランプ政策は行き詰まりが見えているような気がする。株価はまだ織り込んでいませんが。


2017年01月25日(水曜日)

 (18:50)危ないあぶない。2月の予定を入れようとiPhoneで勢いよく月をめくって「5日 日曜日ね」と入れようとし、それでもと改めて「月」を確認したら、それは3月でした。

 今年はまた2月が7で割り切れる28日でエンド。ということは、2月と3月の日にちと曜日が全く同じ組み合わせ。28日まで。ははは、気を付けないと。去年は2月が29日まであったので、日にちと曜日が一日ずれたのですが。

 今日は昨日ほどではないが、依然として寒い。寒いと手を手袋から出すのがいや。そういうときに「写真でもSNSにアップしよう」となると、さっさと音声入力でそのまま送信........と。暖かい日は「どう転換した」かをチェックするのですが。

 音声入力でも「冬眠中の.....」って言った後なら「こい」は「鯉」と転換するだろうと思っていたら「恋」と転換しやがった。よく見ずに送信。最近ちょっとそういうのが多い。

 音声入力機能も、もうちょっと賢くなってくれないと。推測機能を。PCはそうとう賢くなっているが、スマホはまだですね。ATOKを入れると辞書機能は充実するのですが、Appleが対応してくれれば良い、と動いていないのですが。

 ところでここ数日で撮影したまずまず綺麗な写真をいくつか。最初のは靖国神社に出来た新しい施設です。去年の暮れらしい。完成したのは。「参拝者休憩所」とあって入ったら「WIFI」が無料で使えると書いてある。

 実際に使ってみたら、そこそこ速い。たまたま来た神職さんに聴いたら「利用者が少ないときは120出ます」と。正面を右に抜けて、お池に向かう右側です。

 寒いときは中は温かくて良い。飲み物やちょっとした神社的小物が置いてあったような。あとは咲き始めた寒桜とか、ペーパーホワイトなどなどです。最後の写真は大京町サイドから見た御苑からの新宿ビル群。


去年の末に出来たそうな

新宿御苑日本庭園の近く

本当に白い

名前を忘れました

名前が右上に「ビカクシダ」

大京町サイドの御苑から見た新宿のビル群。ええ天気やった


2017年01月25日(水曜日)

 (11:10)多分、大統領選挙に勝ったのだから「自分に投票した人々の現状認識・それへの怒り」はワシントンにどっぷり浸かった民主党の連中よりよほど分かっているのだと思う。彼は長年プロレス興行をしてきた男なので、よほど民主党の幹部よりは全米を回って、大衆と接している。

 何を言えばウケるのかの感度は凄いと思う。これは誰もが一票を持つ民主政治では非常に重要なことです。ワシントンやニューヨーク、それに西海岸で起きている事にしか興味が無い人々にはない嗅覚があるのだと思う。

 多くの人がアメリカの西と東に興味を集中するのは、はるかに動きがあってベンチャーも生まれるし、時代の変化を感じられるからです。対してトランプ大統領を生んだ中西部は退屈で、decaying な地域に見えた。しかし選挙人の数は人口比です。トランプはそれをつかまえた。

 しかしではその問題(工場が海外に出て行っているといった)にどう対処するのか、という点になると、「古色蒼然」さが前面に出て、「今頃それ ?」と思わざるを得ない解決策が並ぶ。労働者を教育しようなんて発想は無い。

 「Buy American」はとっても懐かしい。私は彼の就任演説をそれを聴いてひっくりかえった。また「日米貿易摩擦」「日米自動車摩擦」は、とうに過ぎた時代の話かと思っていたら、それがまたまた頭をもたげてきた。

 しかし彼は候補ではなく、れっきとした大統領です。今後何が起きるかわらないが、言ってみれば彼を中心に世界は回る。「政治は副大統領に任せる」的な見方もあるようだが、あの手の人は「常に目立つ、常に自分が中心」でなければ気が済まない筈です。

 それが価値判断の基準なので、多分「自分に振り回される周囲」を見るのが好きでしょうう。だから「ずっと俺が大統領だ」と思い続けていろいろやってくると思う。それが論理性に欠けるとか、打ち出す言葉や政策が「矛盾している」ということは関係ない。気にしない。

 自分では「next 8 years」と言っているが、どうでしょう。しかし最低4年はアメリカの大統領の可能性が高い。予期せぬ事が起きなければ。となれば、周囲がそれに対応しなければならない面もある。しょうがないことながら。

 それにしても就任式の出席者、聴取者の数や一般投票でヒラリーに負けたことに対する悔しがり方は尋常では無い。故の「虚偽の事実の持ち出し」を平気でする。次の日には政権のスポークスマンが「間違っていた」と言ったり、「あれはこういう意味だった」と問題をすり替える。

 そんな政権だから、「語っているどこまでが真実か」を把握するのが多分もの凄く難しくなる。だって都合の悪いことは言わない、公表しない可能性が高い。米メディアももうそれに気がついているのでしょう。

 いつかの時点で決定的な間違いを政権側がする可能性もあるが、その時に初めてトランプの「テフロン度」が試される。既に「支持率」は落ちてきているが、彼はそれをまた「嘘」と断じるだろう。調査会社も選挙で間違っていたので、言われてもあまり今は反論できない。しかし静かに出し続けると言うことになる。

 それらが続くうちに、かなり可能性が高いと思うのは「彼の言うことをあまり本気に聴かない人が多くなる」ということだ。しかし彼はそれに我慢出来ないので、なにか突飛なことに手を染めそうな気がする。それが恐ろしいな.....


2017年01月23日(月曜日)

 (18:10)先週も番組で取り上げたのですが、MRJ引渡の5回目の延期を三菱重工の宮永俊一社長が記者会見で正式発表したのですか。『三菱重工、骨身に染みたMRJ「100万点の壁」』にはそう書いている。

 「100万点の壁」か。それはよく使われる数字で、航空機の部品の数。「自動車の30倍ほどに達する」とよく表現されるし、私も使ってきた。しかし実際の製作に携わっている人は確かに大変でしょう。

 それら部品のたった一つに欠陥があっても、それは機として認証を得られない、得られてもその後の事故の可能性がある、ということ。延期はやむを得ない面がある。しかしそれをやり遂げての総合メーカーです。最近の三菱重工は失敗続き。

 確か客船はWIFI設備などの不備で大きな損失を出したはずです。ネット上の東洋経済の記事には「受注金額約1000億円に対して、関連損失は1872億円。これほどまで損失が膨らんだのは、ゼロベースで造り上げなければならない1番船建造の“落とし穴”にはまり込んだためだ」と書いてある。

 具体的には、「欧米向け豪華客船を基本設計から手掛けた経験はなかった。(中略)設計段階からアイーダの承認がなかなか得られず、客室や空調などの仕様の確定作業は難航。(中略)全室Wi−Fi完備に戸惑うなど、最新の客船技術への認識もまた甘かった」とある。

 まだ飛鳥などの設計実績がある客船と違ってジェット旅客機は同社にとっても初めて。日本にとっても初めて。技術者でもない私は応援することしか出来ないのですが、「なんとかして欲しいな」と心から思います。

 納期が2年ずれ込むらしい。納入延期は5回目。初号機の新たな納期の見通しは2020年半ばとなるそうで、要するに東京オリンピックの直前。もう延期になりませんように。と同時に同社の開発体制も抜本的に刷新して欲しい。あまり延期が続くと応援する気力が萎えてしまう。


2017年01月22日(日曜日)

 (22:10)ラッキーだな。稀勢の里が優勝賜杯を抱いた日に誕生日が当たって。何かもう一つ別の喜びがあった方が良いので最高です。

 稀勢の里。ちょっとだらしない力士の面影もあったが、今場所は千秋楽に白鵬にも勝って。立派な優勝です。一つ不戦勝があるし、危ない取り組みも多くあった。実は今場所も「どうなんだ。体調悪いのか.....また駄目かも」と思っていた。だって顔が冴えなかった。

 今日は中継を見れなかったので今NHKのSunday Sportsで見たのですが、最後の一番も押し込まれてのうっちゃり気味。しかし顔には余裕があったから不思議だ。かつまたまた眠そうな顔をして。あれは何でしょうね。照れ ? それでも最後まで勝ちを重ねた。柳腰 ?

 今目の前のテレビで稀勢の里がインタビューに答えていますが、晴れ晴れとした顔で素晴らしい。目も開いていて、眠そうでもなく。これで横綱確実でしょう。何せ去年の最多勝力士ですから。その上の本場所優勝。

 「19年ぶりの日本人横綱誕生が確実になった日」というのも嬉しい。しかし何よりも彼のこれまでの努力が実ったのが良い。「もっともっと稽古して....」と稀勢の里。もう迷いはないでしょう。

 今場所の白鵬は4敗ですか。一場所休んで万全の状態で出ての4敗。日馬富士は休場で、鶴竜も途中休場。遅まきながら「稀勢の里の時代」もあり得る

 それはそうと、多くの方からコングラメールありがとう御座います。今後とも自分の好奇心に忠実に時間を過ごしていきたいと思います。皆さんにも良い日々を。


2017年01月21日(土曜日)

 (03:15)大統領がオバマからトランプに変わったばかりのホワイトハウスのHPはまだ「スキャター」という感じ。中味もあまりなく、リンクで飛べるところも少ない。

 しかし「issues」というところから徐々にコンテンツが入ってきていて、今のところ以下のトランプ政権優先事項が短い文章とともに掲載されている。もっともダブリも多い。

America First Energy Plan
America First Foreign Policy
Bringing Back Jobs And Growth
Making Our Military Strong Again
Standing Up For Our Law Enforcement Community
Trade Deals Working For All Americans

 それぞれのリンク先に飛ぶと、「これを真っ先に訴えたいのか」という文章が短く掲載されていて、例えば5番目の「Trade Deals Working For All Americans」には「This strategy starts by withdrawing from the Trans-Pacific Partnership and making certain that any new trade deals are in the interests of American workers. President Trump is committed to renegotiating NAFTA. If our partners refuse a renegotiation that gives American workers a fair deal, then the President will give notice of the United States’ intent to withdraw from NAFTA.」とあって、TPP離脱とNAFTA再交渉を明言。

 なぜ「America First Energy Plan」が最初に来ているのか知らないが、ここでは「アメリカ国内にはシェールオイルがある」「石炭がある」と両エネルギーを賞賛し、エネルギー独立を主張。

 「America First Foreign Policy」ではISの打倒をまず第一の外交政策課題に掲げ、次が「軍装備の立て直し」を主張。艦船も軍機も減った。それは建て直すと。「Next, we will rebuild the American military. Our Navy has shrunk from more than 500 ships in 1991 to 275 in 2016. Our Air Force is roughly one third smaller than in 1991. President Trump is committed to reversing this trend, because he knows that our military dominance must be unquestioned.」と。

 そんなに作ってどうするでしょうね。どこで使うのか。対中国 ? ま、3G政権の一つのGは「generals」(将軍)ですから、将軍達の意には沿っているのでしょう。就任演説を聴いていて、「この人はまだ選挙戦を戦っている」と思いました。CNNは「トランプの大統領就任演説は、彼の共和党全国大会の演説に似ている」と。私もそう思った。

 株はご祝儀もあってか60ドル近くの上げ(ダウ)、その他の指標も高い。ドル・円は115円近辺。繰り返しであまり材料にもならない就任演説だった。議会承認された閣僚候補も少ないし、4000人とも言われる政治任用の大部分はまだこれから。判断するには早すぎる.....ということでしょう。

 しかしオバマ就任の式典を覚えているからでしょうが、トランプ就任演説に対する聴衆の拍手もまばらだった気がする。投票した人も大分不安になってきていたが、一段と不安になった可能性があるし、式典に出ていたワシントン常連組は露骨にトランプに非難されて居心地が悪かったと思う。

 ワシントン市内では一種の暴動状態になった場所もあるそうで、「騒々しいアメリカ」の始まりです。彼の就任演説でもここの「issues」にも「America First」が繰り返し出てくる。ではその中味は.......? はてなマークで寝ます。


2017年01月20日(金曜日)

 (19:34)トランプ大統領が登場するまで、あと数時間。その前にオバマ大統領がアメリカ国民に「サヨナラレター」を送っている。

 ホワイトハウスのメールシステムに登録している私にも今朝方送られてきた。それを読んで彼は「アメリカは大丈夫」とは言っているものの「心配しているんだな.....本当は」と思いました。その心配が、彼の最近の顔に出ている。

 今日就任するトランプ氏を意識せざるを得ず、そして彼に警告を発しながら退任するオバマ大統領の姿が鮮明です。本心では、自分がレガシーとしたいものを意図的に壊すことを鮮明にしているトランプを彼は歓迎していない、と思う。

 それでもオバマさんは品良くお上品に批判している。メール全文(短い)を読んで、面白かったのは最後の部分かな。最後まで彼の頭に残っていたものが何かが分かる。

 I've seen you, the American people, in all your decency, determination, good humor, and kindness. And in your daily acts of citizenship, I've seen our future unfolding.

 All of us, regardless of party, should throw ourselves into that work -- the joyous work of citizenship. Not just when there's an election, not just when our own narrow interest is at stake, but over the full span of a lifetime.

 I'll be right there with you every step of the way.

 And when the arc of progress seems slow, remember: America is not the project of any one person. The single most powerful word in our democracy is the word 'We.' 'We the People.' 'We shall overcome.'

 Yes, we can.

 President Barack Obama

 彼の最後の言葉として記憶しておこうと思う。騒々しい時代が始まる前に。


2017年01月19日(木曜日)

 (09:34)全く筋が違う問題をわざわざ関連づけて、それを取引材料にする....というのがトランプ的思考の一つの特徴かな.....と考えています。

 例えばロシアとの関係。「核軍縮に応じたら制裁の一部を解除してもよい」とトランプ氏。しかしこの主張にはとっても違和感がある。なぜならアメリカや欧州の一部が実施している対露制裁はクリミア半島をうやむやなうちにロシアが併合したことに対して実施されているもの。

 第二次世界大戦後に確定された国境を動かさない、という基本的な考え方が欧州では強い。なぜなら歴史をさかのぼれば欧州の国境はとっても入り組んでいるし、動いた。ロシアのサンクトペテルブルクはもともとはスウェーデン領。今はロシアで最も魅力のある大都市。

 今のポーランドの領土はその西や南のかなりの部分は、第二次世界大戦前までは殆どがドイツ領だった。ポーランドは国自体がない時代も長い。それ以前を振り返ればフランスにイギリス領があったり、とっても複雑。

 「それは俺たちのものだった」と言い合って奪い合いになれば、欧州では必ず戦争になる。その種に不足はない、というのが欧州だ。だから「もう確定しよう。変えないでおこう」という考え方が、ロシアのクリミア併合までの共通認識だった。

 それをロシアがひっくり返したのだから、そりゃ欧州は怒る。欧州の安定希求とロシアの伸張を警戒したアメリカもその怒りに加わった。なのでロシア制裁だ。なのにトランプは「核軍縮と制裁の解除」を結びつけようとしている。筋が違うのに。

 要するにトランプは「欧州の歴史、欧州の人々の思いなどどうでも良い」というスタンス。「どうでも良い」という彼のスタンスは対メキシコ、対中国、対政敵、対共和党などいろいろなところで目立つ。つまり一言で言えば「関係の履歴、複雑な構図」に対する無関心。自分第一。

 多分それは性格でもあるし、生い立ちでもありそう。彼は家業を継いでいるが、その家業の対象はクイーンズからマンハッタンに移った。マンハッタンはアメリカでも特殊な不動産市場だ。

 「下落局面でもっとも下げ渋り、上げ局面ではもっと素早く上がる」というのがマンハッタンという場所だ。アラブの投資家など世界中の金持ちのカネが集まるから。ノリは「俺は42丁目と5番街のかどっこにビルを持っているんだよ」といった類いだ。

 世界で誰もがその場所の重要性が分かる土地は少ない。六本木や香港よりもやはり世界ではマンハッタンが一番有名でしょう。その街にビルを持ちたい輩はいっぱいいる。一種の「金持ちのステータスシンボル」。

 だから私はいつも思う。「成功したビジネスマン」というトランプ評は多分割り引いて考える必要がある。法律には詳しいだろうが(不動産取引には一杯法律がからむ)、あとは建設業者や土地保有者との「取引」に人生の大部分を掛けてきた。家業だし非上場だから乗っ取りを懸念する必要もない。

 繰り返すが、マンハッタンの不動産は下がってもその後に上がるのは世界で最初で大きい。何回も挫折したそうだが、トランプがその度に立ち戻ってきたとされることには「マンハッタン的特徴」があったと思う。

 トランプには多分その分野から出てきた人物故の所作、考え方がある。「何でもディール」というのはそういう履歴の中から生まれたと思う。「何でも」なので、とんでもない結びつきが生ずる。

 例えば台湾問題(「一つの中国」という考え方)と中国の対米黒字を結びつけるなど、過去のアメリカ大統領だったら絶対しなかった。しかしトランプはそれを平気でする。多分びっくして、「どうするべ」「何考えているの」と思っているのは中国だ。

 中国人が得意とする戦略的思考(善し悪しの問題は別にして)には全くなじまない。だからトランプが次期大統領に決まって以降の中国首脳の発言は少なくなった。多分報道がトランプ集中になっているからだろうが、中国としては「何をするか、何を言うか分からないトランプ」へのある種の恐れがあるのだと思う。

 そりゃ読めない。本来は関係ないことを突然結びつけてくる。「核軍縮とクリミア問題での制裁解除」。なんじゃそりゃ、という感じ。多分それが増える。「なんじゃそりゃ」のトランプ。しかしもう少しすれば、彼の思考パターンは読める気もする。それまでは観察だ。


2017年01月19日(木曜日)

 (08:34)おやおや、イタリアの地震はローマ郊外の大雪の町や村を襲ったのですか。普通に考えても「大雪下の地震」は大変だ。どこに地割れが出来ているかも分からないし、そもそも救助隊を動かしたりがれきを片付ける機器(車や重機)を動かすことが、うまく出来ない。

 私の記憶では「雪に覆われた街や村の大きな地震」は、あったのかな。なかったような気がする。あったとしても例が少ない。しかし日本でも「雪の町を地震が襲う」可能性はある。3.11がもう一ヶ月早かったらどうなったか。

 完璧に備えることが出来るわけではないが、「大雪下の地震」に対する可能性を、日本も頭に入れておいた方が良いような気がする。それにしても、最近のイタリアは地震が多い。今回の地震はローマでもはっきりと感知できたという。

 アメリカではオバマ大統領が最後のホワイトハウスでの記者会見。最後の質問は「あなたはトランプ大統領に楽観的になれると言っているが、本当にそうか ?」でした。彼の返答は、

 「時に不安、不満になる。それは皆さんと同じだ。しかし心から我々は大丈夫だと思っている.....政治には介入しないが、ここは発言した方が良いという時には発言する」と。

 BBCが「オバマが引っ越す家」とその引っ越し風景を放映していた。瀟洒な2階建ての戸建てです。多分警備もつくのでしょう。同大統領は今後一年間は「執筆と家族との時間」にするそうだ。

 多分彼は本を出す。ミリオンセラー間違いないでしょうね。その時の大統領はとっても支持率が低いでしょうから、「あの時代は良かった」という回想と同時に、「黒人が大統領に」という過去にない歴史を作った。彼が書いた本(幼少期からの回想も含めて)を読みたい人は多いでしょう。  トランプ大統領の就任式は日本時間ではいよいよ明日の20日です。正午。ということは日本時間は土曜日になりますが、どのような状況になるのか。史上最低の40%台での支持率。

 一つだけ言えるのは「騒々しい4年間」の始まりです。


2017年01月17日(火曜日)

 (12:34)ここ数日間で「それはありえんだろう....」という話。

 寒いので宮前平のとある源泉(炭酸泉がない)に行ったのです。比較的近い。露天がいくつか。外に出て左の薬草風呂を見たら、タオルにスマホ本体の大部分を隠し、カメラの目だけ出しているように見える男が一人。「あり得ない」と思いました。

 男女が別れていても絶対禁止です。どこでも。防水の機能があるなしに関係ない。風呂の従業員に注意されてロッカーに入れに行きましたが、後でその従業員に聞いたら、その男は露天エリアで2回、ロッカールームで1回の合計3回注意されたらしい。あり得ない。

 そんなのは注意だけではなく罰金、放り出しでしょう。または警察連絡。そういう輩はどこか暗い。温泉はあまたあってそれぞれ方針があるのでしょうが、「もしかしたらその映像を悪用 ?」と思えるケースは罰則を設けた方が良いと思う。

 次に今朝の話。青一の交差点。某大手自動車メーカのショールーム。スーパーカーが展示。ちょこっと見ていくかと寄って、制服を着た女性に「これってガソリン車 ?」と聞いたら、「ハイブリッドです」と。そこまでは良かった。「何と何のハイブリッド」と敢えて聞いたら、もうストップ。

 「うーん、一つ折りで憤死か」と思いました。せっかく展示場にいてその製品をアピールしているのだから「三つ折り」くらいまで説明できないと。多分派遣。しかし関係ないでしょう。そういうケースはあちこちで見られる。

 例えばデパートなど小売り店。何かを聞く。大体一つ折りの対処は出来る。しかしその後は「ごにょごにょ」のケースが多い。毎度家電量販店で思うが、店の質って置いてあるもの(品物)ではなく、実はそこの従業員の質(耐質問能力)に依存しているのだと思う。せめて三つ折りくらいまでのご説明を

 最後のびっくりは、ゲストに来た人の名前を間違えた某有力テレビ局のアナウンサー。もう飛び上がりましたよ。一番失礼。その面でもテレビの質は落ちた。あり得ない、と。


2017年01月16日(月曜日)

 (12:34)読売新聞のネット記事の見出しを読み間違えました。『トランプ氏「不支持」51%…異例の不人気』とあったのを「支持51%」と。それでも「支持51%か。少ないな」と

 で本文を読んだら「不支持51%」だと改めて気がついた。じゃ、支持率は ? なぜ読み間違えたかというと、「支持51%」でも就任を控えたアメリカの大統領としては異例に低い。この記事にもありますが、歴代大統領の支持率はクリントン氏が68%、ブッシュ氏が61%、オバマ氏が83%。つまり3人とも不支持率を大幅に上回っていた。あのブッシュでさえも。

 ところがトランプの支持率はわずかに「44%」だという。つまり不支持率が支持率を最初から上回っている。異例中の異例でしょう。「ご祝儀相場」など全くない。トランプ支持率は、昨年11月8日の大統領選直後と同じらしい。

 今週は金曜日の20日に、トランプ大統領就任式・パレード、そしてパーティがある。多分めちゃ騒々しい。今の段階で99の団体がワシントンで「トランプ反対のデモ」などを計画している。

 その合計動員数は不明だが、就任式・パレードに参加しないと表明している連邦議会議員、著名人は、民主党のジョン・ルイス下院議員を初め数多い。戦後のアメリカの大統領就任式では見られなかったような「分断を象徴する就任式」になる。

 そしてそれにトランプ新大統領がツイッターなどで強く息巻けば(もうしているが)、アメリカが今後四年「いかなる国になるのか」が心配にもなる。また「どういう国になるか」が見えてしまう。セリーヌ・ディオンだけでなく、ごく最近まで就任式での出演が決まっていた有名歌手も、「ファンの反対」で式を辞退。

 その週末を挟んで来週の月曜日23日。実質的に「トランプ大統領」が仕事を開始する。多分多くの驚きと同時にさらなる疑念が惹起されるだろう。騒々しい「トランプ時代」の幕開けだ。

 上に記した数字は米ギャラップ社の世論調査。ギャラップ社の調査は今月4〜8日に全米の有権者を対象に行われたそうな。どのくらい信用できるのかは分からないが、一つの考える目安にはなる。


2017年01月14日(土曜日)

 (12:34)一転して金曜日は「お仕事、お仕事」の一日。生・収録で3本の番組(ラジオ2、テレビ1)に加えて、夕刻からはある別番組の新年会。その中では午後にこのスタジオで収録したテレビ大阪・日経映像さんの番組が面白かった。

 記憶に残ったのは「縦の物流」「館内物流」という概念。東京など日本の大都市ではスカイツリーもそうですが、大型ビルがにょきにょき。考えてみればビルの中の物流は、これまた難しい。ほっておけば混乱する。

 そこでは「縦の物流」のシェア争いが起きているというのです。気がつかなかった。だってそれぞれの地上で見掛ける物流会社(横の物流が目立つ)が、それぞれに荷物を持ち込んで、統制もできないまま勝手な時間に荷物を持ち込み、上に下に運んでいたら大変。ビルとしては狭くしたい縦の物流ラインは稼働不可になる。

 どうするかというと、例えばスカイツリーとかアベノハルカス、日本の六本木ヒルズ、ミッドタウンなど一つ一つの施設に関して館内物流(縦の物流)の担当会社が決まるのだそうです。そう言われればそうだ。

 その館内物流担当会社がその館内の物流全体を仕切る。コンピューター・システムで。別の会社が当該ビルマに荷物を持ち込んでも、館内は佐川だったりヤマトだったりが単独支配。これは商売としては大きい。ビルの上に商業施設があるビルは数多い。ビル単位でシェア争い。

 面白かったな。都市と、それを彩る高層ビルを見る視点がもう一つ出来たような気がする。勉強になった。この番組は今月28日(土)に放送となります。テレビ大阪発・全国放送の「経済スペシャル物流特番」(BS7)です。面白いので是非どうぞ。

 番組では合計5本の話題を取り上げたのですが、他のセクションも面白かった。白浜のイタリア・レストランの伊勢エビは最高やった。たまに行く海舟の近くらしい。「とくし丸」も良かった。それにしても、今回初だったMCの谷原章介というお方は凄い。子供が6人と。

 上が中1で下が1才半とか。あっぱれでんがな。そこまで徹底すれば。ぐっと好感度が上がったな。ははは。


2017年01月13日(金曜日)

 (00:34)一番びっくりしたのは、白装束(純白正絹の浄衣)の官職さんが風日祈宮(かざひのみのみや 風の神様)に入って暫くして、本当に大風の音が三回したことかな。本当です。多分神職さんが何かを操作したのだと思う。風の神様と通じるために。

3回も風神の咆哮が聞こえました  それにしても、良い写真が撮れました。嬉しい。その神職の方の後ろ姿を撮ったものです。砂利道の左側の程よいところを歩いておられ、かつ左足が前に出た瞬間。自分でも「やった」と思いました。

2017年01月12日 午前7時頃  この場所がどこかというと、神社内宮の御神札授与所の正面。一本道が延びている。風日祈宮に通じる風日祈宮橋が見えるのですが、その前での一枚。「絵になる写真になってくれ....」と思いながら。そしてそうなってくれた。鳥居に朝日があたって神々しいのも良い。

 外宮参道沿いのホテルに投宿したのですが、前日から「内宮まで歩く」と決めていた。走れない。革靴なので。ホテルを出たのが朝の5時40分くらいでしょうか。外宮参道を歩いてちょっと外宮入り口の早朝の様子を窺って、そのまま回り込んで内宮まで。

 1時間くらいですかね。それほどの距離ではない。5キロほど。ほぼほぼ真っ直ぐの道(県道かな)。猿田彦神社を過ぎたところで右に曲がればまた一本道で伊勢神宮内宮の宇治橋に到達する。

 三重地方の木曜日の日の出が7:01だったので、その少し前に着こうと思って出発時間を調整した。グーグルのマップでは「外宮から内宮まで5キロ弱。1時間03分」と出ていたが、思った通りそれより早く着いた。着いたらもう宇治橋の前で神社の腕章をしたカメラマンさんが橋の正面でカメラを構えている。

 「毎日ですか...」と聞いたら、「毎日は無理です」と。あの位置からの日の出写真は神社としてもかなり頻繁に使うのでしょう。だから頻繁に写真に残しているのだと思いました。

風の神と対面へ  カメラマンの方に「日が出るのは何時ですか」と聞いたら、「7時45分くらいです」と。そりゃそうだ。山の上から出るので。1時間あるし早朝なので、「何か良い写真が撮れるかも知れない」と入っていったら、正宮の方から白装束の神職の方が。

 これが絵になるんですよ。正面からだと失礼だと思って見ていたら御神札授与所で左折。それから少しして撮ったのがこの写真です。風日祈宮橋の手前。神官の方以外誰も写っていない。早朝だけの醍醐味です。多分別宮を神官の方が回るのも朝だからでしょう。

 その後聞いたのが「風神の三回の咆哮」です。結構凄い音だった。聞けたのは、風日祈宮までその神職の方と一緒に移動したため。間隔を開けて。何をなさるのだろう、と思って。あの大きな風の咆哮はまた聞きたい。多分風の神様にご挨拶をなさっていたのだと思う。

山からでるのに45分かかり、午前7時45分でした  荒祭宮(あらまつりのみや)にも今回はゆっくり。全体的に言えば、もう暫く行かなくてよい....というくらいに堪能しました。夕暮れと早朝のお伊勢さんの静寂、端正さ、そして清楚な綺麗さをたっぷりと。

 神社はやはり夕暮れと早朝に限る。どの神社もそうだと思う。原宿の明治神宮もそう。実は昼にもおかげ横町に買い物があったので神社内宮に行ったのですが、凄い人出。まるで違う場所に来た感じ。

 今回気になったのは、みちひらきの大神「猿田彦神社」かな。だって「みちひらきの神」ですよ。縁起が良い。道案内という以上に、「道を開いてくれる」神様。

 タクシーの運転手さんに聞いたのですが、地元の人は何かをするときには寧ろ「猿田彦神社にお参りする」のだそうです。お伊勢さんは正宮に到達するまでに時間がかかりますから。お土産は神代餅赤福を多少。粒あんとこしあんの違いがある。

 今回泊まったのは、伊勢外宮参道 伊勢神泉という「4年前に出来ました」という新しいホテルでしたが、特に「ここが駄目」という点がなかった。だから全体的に良かった。料理も美味しかった。各部屋に風呂がついているのも良い。


2017年01月12日(木曜日)

 (04:34)トランプの記者会見(昨年7月27日以来初らしい)はライブで見れなかったので、ちょっと早起きして米メディアで斜め読みしましたが、「chaotic」という表現を見付けました。CNNの記者からの質問を受け付けず、記者と言い合いになったり。

 この記者会見に関し、膨大な量の報道を米メディア各社はしている。それだけ関心が高いと言うことだろうし、いくつかのメディアはライブでこの記者会見を伝えたようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルとか。ネット上の文章でライブ中継した。

 一応読んで思ったのは、「相変わらず理念なし、理想なし、そして哲学なし」でした。前日のオバマのサヨナラ演説とは全くトーンが違う。「もっとも職を生み出す大統領になる」というのが一番のメッセージかな。

 しかしアメリカの失業率は既に4.6とか4.7%で「完全雇用」と言われる水準。これからさらに失業率を下げるほどに職を生み出そうとしたら賃金が上がる。それは良いことだが、拍車がかかるとアメリカ経済に打撃になる。

 結局「ビジブルな職の増加をする」ということでしょう。今回の記者会見でも、「自動車業界は良くやっている」的発言があった。GMを名指しし「もっと出来る」と言ったらしいが、トヨタには言及なし。もっともドル・円は私が見たときには114円台。

 騒々しい大統領になりますよ。だって記者会見で記者と怒鳴りあい的なことまでする人ですから。ロシアが自分に対するセックステープを含む秘密情報を持っているとの情報機関情報が漏れた件(真実かどうかは不明)については、「俺たちはナチの支配したドイツに生きているのか」とツイートしたが、記者会見ではこれらの情報に関して「ウソ情報」と切り捨てた。

 あと10日もせずに大統領。自分の利益相反に関する説明は弁護士に任せたようですが、娘婿のクシュナーの問題もあり、「過去一番騒々しい大統領」の登場となりそう。


2017年01月11日(水曜日)

 (22:15)伊勢に移動してきただけで、日の出の時間が10分とちょっとずれました。地元のテレビによれば明日の伊勢の日の出は7:01、iPhone的には7:00。東京が6:50なので10分の差。ま、東京と熊本は日の出が30分違うから、そんなもんか。

人影もまばらな夕刻。ナイスでした  7時台の日の出が問題なのは、内宮、外宮ともにお伊勢さんは朝5時から参拝できるから。朝一の参拝は多分真っ暗。今日夕刻の外宮を堪能したので、明日は早朝のお伊勢さんを堪能したい。多分内宮を。

 しかし朝5時ではまだ暗い。月を見たらほぼ満月だったから、明日の朝もほの明るいかも知れないが、それでも寒いしまだ暗い。「どうしようかな」と思っているのです。うーん、朝6時頃内宮に着くのが良いかも.....。

 四日市で講演して、伊勢市駅に着いたのは4時ちょっと過ぎ。直ぐホテルに荷物を置いて参道を歩き、そして外宮へ。静かで良かったな。まだ正月の参拝客は多い時期でしょうが、さすがに夕暮れが近い午後4時過ぎにはぐっと人出が少なくなっている。

 外宮には過去何回も来ていますが、全て日中。夕暮れ時は初めて。なので明日は早朝の内宮が楽しみなのです。伊勢の街では「車も静かに走っている」という印象がする。日本の車は全体的に静かになりましたが、伊勢では一段と。多分、伊勢の豊かな森が音を吸収している。

 それにしても伊勢市周り、外宮を回りながら、「伊勢は白板、白木の街だ」と思いました。2000年も続く神社だが、式年遷宮があるためでしょう、神社は何時も新しい。綺麗で新しく、そして白い木がふんだんに使われている。

 周りの建物を見ても、「檜の白さが目立つ店が多い」と気づく。お土産屋さんも、そして神社絡みの木工製品を売っている店も。本体の神社が20年に一回必ず綺麗になるのに、周りがくすんでいられないからでしょう。

外宮正宮  宮を新しくし、そして遷すということは、神社そのものが生まれ変わる、新しくなるということだ。そういうことのない古い街は、それなりきの色になる。しかしお伊勢さんは、ある意味常に新しい。

 当然街も変わる。多分式年遷宮の去年に、民間でも店舗を新しくしたり、化粧直ししたところが多かったのではないか。というわけで、明日は早朝の内宮にトライします。早朝の内宮も初めて。その後はおかげ横丁に。今年春の一定期間には「白小豆を使った白あんの赤福餅」が作られるそうな。食したい衝動がメキメキ。


2017年01月11日(水曜日)

 (10:15)もうJRには頭にくるな。今東京駅を通過して新幹線に乗ったのですが、EXーICで取ったチケット(発券の必要があったので)で丸の内南口から入ろうとしたら、一発では通れない。マシン拒否。しょうがないので駅員の居るレーンに。

赤坂見附、交番の奥の陸橋の袂です  そこの駅員が「入り口が違います......」と。「こちらはJR東の改札でJR東海の改札に行って下さい」と暗に言っているよう。紙一枚(多分証明書)で通してくれましたが、その次(新幹線改札)もまた駅員のいるレーンに。

 EXーICでの入場が普通とは違うと言うことは知っていますが、面倒じゃないですか。東京駅入場にはいつも丸南を使っているのに、わざわざ八重洲に行くのは。昨年末JR北海道で特急列車を予約しようとしたら駅ネットが使えない。しょうがないのでJR北海道の会員にもなった。

風もなく、小鳥も楽しそう  国鉄の民営化も良かったし、分社化も妥当だと思う。しかしJRサイドの事情で駅の使い勝手さえ我々にとってパズリングなものになるのは感心しない。「東の入り口」「東海の入り口」と書いたって、外国人には何のことか不明です。

 新幹線に乗ったのは四日市で講演し、近いのでお伊勢さんに小旅行。明日には帰ってくる予定。今富士山の横を通っていますが、今日は本当に綺麗です。空気が澄んでいる。北京や上海、はてまたソウルの方々に送ってあげたいような。

 それにしても昨日のスタンバイ宴会会場だった汐風(上目黒店)のお料理は美味しかった。あんなに料理が美味しい宴会も珍しい。実は私はこの店は2回目。前回は仲間で「クエ鍋」でしたが、今回のコース料理もナイスだった。

私が今まで見た中で一番でかい  魚拓が一杯。中でも圧巻は183センチのイシナギ。102キロ。撮影に付き合ったことがあるという山崎君がFBで「昔、釣り番組で釣り師が釣る所を撮りましたが大迫力でした!」と。付き合いたいというか、釣りたい。


2017年01月09日(日曜日)

 (09:15)短い旅でしたが、ケアンズは面白かったな。湿度が高いし、いつ雨が降るかも知れない、しかも猛烈なシャワーがあったりして、不安定な天気。しかしオーストラリアの中では常に温かい、いや暑いから、冬の日本から行けば気分転換になる。

 見るものは沢山ありますよ。既に書きましたが、世界遺産がキュランド村と、日本人なら誰でも知っているグレートバリアリーフがあり、それぞれ楽しもうと思えば数日楽しめる。

 旅の初めの方に書きましたが、全く気を使わない。街も小さいし、店店には日本の方も従業員として働いている。ちょっと働きに来て、そのまま居着いた人が多いような気がした。二つの世界遺産以外にも、この街には楽しめるものがある。車も左側通行。

 ただし街は小さい。歩けば直ぐに街の端に到達する。しかし海岸とヨットが多く停泊している港沿いの木組みで出来た道は非常に気分が良い。滞在中に5回くらい行ったり来たり。また行きたい。うーん、いくつか美味い店もありました。

 ところで、昨日は「いま世界は」の300回の記念放送日。パーティは既に昨年末に行っていたのですが、実際の300回は昨日。出番だったので、お祝いまで頂きました。TKS

 でもBSで週1の番組が300回っていうのは凄い。私もMCとして、そしてコメントする人として数多くのBSの番組に出ていますが、300回というのは記憶にない。BSの報道番組は続いても3年。それが300回ということは「1年は52週」ですから6年。

紅白のおまんじゅうつき  初期からこの番組には呼んでもらっていますが、楽しいし勉強になる。今回は写真のようなお花と紅白のおまんじゅうまで頂きました。昨日はまた記念と言うことでゲストが最近の2人から一挙に6人に、加えて内外の学生さんが10人もスタジオにいらっして、賑やかでした。

 その分だけ発言できる場面が減ってしまった残念さはあるが、お祝いだから良いでしょう。昨日の川村さんのテロの話も面白かった。続いて欲しい番組の一つです。


2017年01月07日(土曜日)

 (15:15)昨日紹介した「ザ・殺し文句」に関連して、今朝ふと「使えるかも」と思われる文句(?)を思いつきました。

 「能ある鷹は爪を隠す....という。その通りだと思う。あたなも隠しているのだと思う。しかし隠したまま息絶えてしまうのはいかにも残念だ。なのでここは一つ.....
 ははは。もっと違ったバージョンが出来るかも知れない。能力があるのに逡巡している人を動かすには使えるかも。

シェードがない飛行機 すっきりしている  ところで、今回乗った飛行機の話です。乗ったら離陸前に寝てしまう私ですが、今回は日中のフライト、しかも時間は7時間もあったことから、座席周りを結構しっかりチェックする時間がありました。そして「とっても進化しているな」と思った。

 まず窓側の座席に座ってふと気がついた。窓にシェード(ブラインドとも呼べる)がない。着陸するときに「皆さん、窓を開けて下さい」とよく言われるあれです。しかしそもそも開けるものがない。

 よくよく見ると、窓の下に半月形のちっちゃな操作盤があって、その上半分を押すと窓がゆっくり明るくなり(外光を取り入れる)、下半分を押すとゆっくり暗くなる。ちょっともどかしいが、なかなか良く出来ている。

 このサイトには「GENTEX社の開発したジェル状のエレクトロクロミック材料を用いた航空機用電子カーテンシステム」という説明があった。このようなシステムは、航空機だけでなく、例えば車などにそのうち導入できるのではないでしょうか。家でも。

 「多分離着陸の時にはコックピットで飛行機の窓全部の操作が可能なんだろうと思ったら着陸するときに、「窓は全部クリアにします」とアナウンスがあった。なるほどね。で調べたのです。そしたら「たゆたえども沈まず-有機化学あれこれ-」というサイトがあった。

 なるほどね、乗った飛行機が「ボーイング787-8ドリームライナー」だったんだ。フライトに使ったのはオーストラリアだったのでジェットスターでした。つまり格安航空会社。それはそれで面白かった。

 映画を見るのも10豪ドル。なんでもマネー。面白い事態に。キャビン・アテンダントにでも支払うのかと思ったら、スクリーンの下にスレッドがあってそこに使えるクレジットカード(VISA、マスターなど)の上部を入れてスワイプすればok。なかなか効率的に出来ている。

 驚いたのは「SeatChat」という機能が付いていたこと。むろん両方が設定でokを出さないといけないのですが、機内の座席間(離れていても)でチャットが可能という機能。席が離れてしまっても「一緒にいる感じ」が持てる、というわけです。


2017年01月06日(金曜日)

 (15:15)そう言えば最近読んだ何冊かの本の中に「韓国は裏切る  病的反日は終わらない」という新潮社の新書がありました。今日菅義偉官房長官が発表したことを見ながら、この本のことを思い出していました。

 市民団体の行動だから、世論がそうだからと言って、国家間の約束・協定(慰安婦に関する)、それに国際条約(在外公館の品位維持に関するウィーン条約)に違反する行動を取っても良い、対処できない.....という韓国サイドの独特の考え方は正当化できない。当然です。それを今回の措置はリマインドした、という意味合いでしょう。

 誰にリマインドしてもらうかというとまず韓国政府です。今機能不全に陥っていると言うことは関係ない。合意を守る努力が見えない。それに弾劾訴追された朴大統領の次を狙っている人々に。

 今回の日韓の合意にはわざわざ「不可逆的」という単語が使われている。それを簡単に「俺ならひっくり返す」という韓国の政治家の態度は呆れる。今回の通告を韓国サイドの担当者は「相当ビックリして聞いた」と記事にある。合意違反の意味合いを軽く見ていた、日本は何もしないと軽く考えてた証拠です。

 もう一冊本を読みました。それは「ザ・殺し文句」です。例が具体的、加えて思い出すことばかりで、本に書かれていることに親近感が持てる。そこが良い。笑えますよ。人間の心がどういうときに動くのかが分かる点。

 この本はいくつかの原則まで上げている。使い方まで。思い当たることが多い。しかし殺し文句の効果は「短期間」なのも多い。しかし人の心がそれで動いた、という事実が重要です。


2017年01月05日(木曜日)

 (21:15)ケアンズにいて思ったのは、「今年アメリカでトランプ政権が誕生して米中対立が深まったときに、もしかして一番おろおろするのはオーストラリアかもしれない」と思いました。なぜなら股裂きになる可能性があるからだ。

 今のオーストラリア経済を支えているのは中国の成長、それに向けた輸出です。地表を掘ると潤沢に出てくるオーストラリアの資源のかなりの部分は、中国に向かう。それ故にオーストラリアの経済は繁栄を謳歌できる。その結果の物価高です。

 しかしオーストラリアはアングロサクソンの系譜を引く国であり、「市場経済と民主主義・自由主義」を標榜し、陣営としては西側。例えば南シナ海などでもめ事があれば、オーストラリアはアメリカを中心とする陣営(日本なども加わる)の一員になる。

 オーストラリアの新聞を読むと「その辺(股裂き)への懸念」がしばしば取り上げられている。「アメリカと中国が衝突すれば、オーストラリアの繁栄は危うくなる」という論調。オーストラリアは、アメリカが一番気にするロシアは視界に入れていない。遠いし、貿易関係も重複(同じ資源輸出国)があって盛んではないからだ。

 昨日かな、オーストラリアの新聞に面白い記事を見付けた。それは人口で6倍のロシアとオーストラリアのGDPが「ほぼ同じになった」というものだ。ロシア経済が縮小し、通貨ルーブルが急落したことも大きいが、この文章を書いた御仁には「ロシアはどうでも良い」という気持ちがあるのだろう。

 「しかし中国とアメリカが対立したら話は違う」とこの記事を書いた人は強調する。その通り。難しい立場に立つのは、経済的には依存関係が深いオーストラリアだ。むろんアジア周辺の国は例外なくこの超大国同士の対立関係発生には問題に直面する。韓国もそうだ。

 しかし一方で中国の拡張主義を放置してはおけないし、いけない。中国に抑止力を掛けることが必要だ。その辺の舵取りをオーストラリアのターンブル政権がどのように処理するのか。興味がある。


2017年01月05日(木曜日)

 (07:15)うーん、私には「ケアンズ」ではなく、どうしても「ケインズ」と聞こえるが、まーいいでしょう。マクドナルドと同じで、今から名称変更もややこしい。

早朝のケアンズのカジノ ホテルの部屋から見下ろせる  で、この街にはよく知られたグレートバリアリーフとキュランド村以外にも、あまり多くは語られない、知られていない観光資源がある。それはカジノとスポーツ・シューティングです。

 昨日はその二つを見に行きました。二つとも短時間で出来るので。まずカジノですが、入りましたがやりませんでした。カジノ場は街の中心部にある。ドーム型をしている。

 入ったのにやらなかったのは、おしゃれな感じじゃなかったから。地元のご老人と、そうでなければ中国からの観光客が主体。客も少なかった。1階と2階があるのですが、2階は夜のピーク時と思われる時間帯でもガラガラ。軽く飲みに複数回入ったので分かる。あれじゃ盛り上がらない。

 アメリカに居る時は、ニューヨークから足を伸ばせるところにアトランティックシティが出来たので、機会を見て行っていて、結構好きです。いや「好きでした」かな。出来た頃は面白かった。

 特にブラックジャックは好きですが、気心の知れた人とやらねば面白くない。どんな手を打つか知らない人が多いところではやらないことにしている。だってあのゲームはエンドの人の技量次第のところがある。

 でも以前はなかった「complete pair」などの新ルールを初めて見たのだから、多分私はとっても長くやっていない。その他にも知らないゲームもあった。しかしやらなかった。雰囲気の問題かな。日本でもカジノが出来るのでしょうが、「本当に観光資源になるのか」と思う。

「結構腕は良い」と言われました。ははは  ラスベガスが魅力を保っているのは、カジノ以外の見所が一杯あるからです。ショーが凄い。街に居ることが魅力です。ケアンズも街自体が魅力なのですが、ちょっと具体的な二つの魅力(リーフとキュランド)とカジノがアンバランスかな。

 もう一つのスポーツ射撃は久しぶりで面白かった。射撃はオリンピックの種目でもあるが、日本では決して出来ない。ずっと前に中国でちょっとやったかな。今回はライフルを試したいと思って行ったのですが、「もうやっていない」と言われた。

 なので「ゴールド」というコースを選んで、「22」の小型、「9mm」「357Magnum」「44Magnum」をヘッドフォン(防音で必要)型装置を装着して50メートル先のターゲットを狙った。全部で40発くらい撃ったかな。安全装置はびっしり。

 日本でも有名な「44Magnum」が最後でしたが、ほんと「こりゃ凄い」という感じ。体がもろに衝撃を受ける。砲身も長い。クリント・イーストウッドが似合っていたのを思い出す(?)。場所は、市の中心部から見てケアンズ・センター(大型商業施設)の裏側です。

 私がやったのは、むろん「slow」です。連射ではない。ゆっくりターゲットを狙って、静かに引く。結構ターゲットの良いところに何発も行って、おせじでしょうが「結構うまいじゃないか」と言われた。穴の大きさが玉の大きさです。やはり大きいのは難しい。ははは。

 それにしてもケアンズは「センター」という呼称が好きです。街を歩いていると「なんとかセンター」と良く出てくる。「センター好き」はケアンズだけ。そう言えばシドニーでも「なんとかセンター」が一杯あった。


2017年01月03日(月曜日)

 (19:15)海外に来てこんなに気を使わなくてすむ街も珍しい。オーストラリアのケアンズです。

今は完全な観光列車 以前は金などの鉱物を運んでいた  もともとが人口15万ちょいの小ぶりな街。「街並み」と言える部分は、歩いて直ぐに制覇が可能です。海岸線があるので道に迷うことがない。全く安全で、セキュリティを気にすることもない。車は左側通行で日本と同じ。去年はこの時期同じオーストラリアのシドニーとその周辺だったのですが、それよりももう一段気楽です。

 完全に観光の街。世界遺産が二つある。登録された順番で言うと、地球上でもっとも古いとも言われる熱帯雨林(1億2000年前 アマゾンの7000万年前より古い)のキュランダ村と、次に登録された巨大な珊瑚礁で有名なグレートバリアリーフ。

 今日はのんびり走るキュランダ鉄道に乗って村に行き、とっても貴重な青い蝶の「ユリシス」、和名で「オオルリアゲハ」をサンクチュアリーではなく雨林の中で3回見付けたりしていました。あとはコアラだっこ。

とっても無理して作っているので、曲がりが多い  コアラは別に興味はなかったのですが、オーストラリアの他の地区(州)では既に「だっこ禁止」令が出ているそうで、とっても貴重な体験になると聞いたし、このキュランダ村のコアラも「一日の勤務時間は30分限定」と聞いたので。

 それでも「ストレスを与えるからもうやめるべきだ」との意見があるそうで、今は議論が「一日の勤務時間をもっと短くする」「だっこ写真の金額を今の1.5倍に引き上げる」の二つの案を中心に検討が進められているそうな。もしかしたら豪州でも完全にコアラを抱っこできなくなる日も近い。

 3〜4日いればちょっと退屈しそうな街ですが、明日は一応フレートバリアリーフに行く予定。やることは決まっている。兎に角、「高いビルがあるな....」と思ったら、それはビジネスビルではなくホテル。よって住民より観光客の方が多い印象もする。何もせずゆっくり出来る、というメリットかな。この街は。

 ケアンズだけの話ではないのですが、オーストラリアは物価が高い。何に対してお金を払っても。乳製品以外は「えっ !」という価格。タクシー代も高い。賃金も高いらしい。なにせホテルの近くのMacの特技なしの従業員の時給は1時間2000円と聞きました。

コアラは今は抱けるのはこの周辺だけだそうです  掘れば貴重な資源が出てくるという恵まれた地球最古とも言われる大陸の残り。昔は南極大陸と一緒だったとされるが、その後分かれ、今も北に向かって1年で数センチ動いている。火山はなくなり(よって温泉なし)、よって地震もない。

 シドニーとの距離は車移動で27 時間、2419.5 km(Gregory Hwy経由)とネットで出てきた。地図を見るとパプア・ニューギニアの方が近い。よって暑く、しかも高湿度。毎日スコールがあるので天気予想を見ると毎日雨マーク。しかしそれは一時のスコールで、今の時期でも日中の6割以上は雨なし。

 今日もキュランド村で凄いスコールがあったが、30分もしたらやんだ。もっともその凄いスコールで停電が生じ、熱帯雨林の上を通過するケーブルカーも短時間止まったそうな。私たちがSkyRailに乗る直前の話しです。


2017年01月01日(日曜日)

 (14:15)あけおめ、アケオメで御座います。本当に天気予報通りの良い天気で良かった。今年も1年よろしゅう。

 多分天気が良かったせいでしょうね。神社はどこも長蛇の列。出発が午後だったので午前中に4カ所ほど回ったのですが、ちゃんと最後まで行けたのは2カ所だけ。あとは列の長さを見て諦めました。

 思ったのは「大きな神社ほど入りやすい」という点。中途半端に小さいのに有名な神社は、本当に長蛇の列。私の場合、結構いつも行っている神社が多いので、「今日はご勘弁を」ということで、やや遠くでご挨拶して退散しました。

 タクシーの運転手さんと話をしたら、「今日は凄いですよ.....無線が」と。なるほど、流しているタクシーが少ない。なので皆さん無線やネット経由で先手で予約ですな。どこそこに来て下さい、と。

 今週末には日本に戻ってきます。今年はちょっと温かいところに行きます。去年のシドニーよりは。皆様には良い2017年を。祈念いたします。



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