2017年11月29日(水曜日)

 (12:55)悲しい知らせと、そしてちょっと朗報。

 築地で食事したのです。店で知り合いの板さんに、「井上は戻ってくるの ?」と。その寿司屋に入る直前に跡地が大分整理されていた。写真の通りです。例の火事に遭った井上は、当時悲惨でした。しかし大分整理されていた。

 そしたら板さんが、「駄目みたいですよ.......」と。何せ(火元なのに)、回りの迷惑をかけた店に2枚しかお見舞いを出さないなど、いろいろ揉めていて、「やっぱり再び店を......というのは無理みたいです」と。

 真偽は知りません。が、その板さんはそう言うのです。ということは、あの井上のラーメンは、もう再び食べられない....ということか。またはあの場所ではなく、他の場所であの方々がラーメンをやるのか。知りませんが、そう板さんは言っていた。

もんぜき通りの火事場あと 大分整理されてきた  朗報。昨日だと思ったが、珍しく個人タクシーに乗ったのです。普段は絶対乗らない。なぜなら電子マネーが使えないので。時にどっさり硬貨のおつりが来る。「やめて欲しい」と思う。

 しかしその時は急いでいる中で、ちょうど個人が来た。「えいや」と乗りました。目的地に着きました。お札で支払おうとしたら、何とスイカマークのデバイスが目の前に。「あれ、スイカ使えるの ?」と運転手さんに聞いたら、「はい、使えますよ........」と。ビックリ。

 その後MKさんに乗って、「個人にスイカが入っていたけど、聞いている ?」と聞いたら、「聞いたことない」と。つまり東京の個人タクシーでスイカを導入しているのは希有だということです。しかしその方向にはあると思う。

 私はよほどのことがないと個人タクシーには乗らない。多分多くの人がそうなってきていると思う。民間タクシーを捕まえてスイカがない場合は運転手さんに、「文句言われるでしょう」と聞く。そうすると、「そりゃ凄いですよ」と。時代は電子マネーに動いている。

 しかし相変わらずスイカ手数料は運転手さん持ちらしい。聞いたら。依然は会社が運転手さんに請求していた。今は一応会社がカード会社に払う。しかしその分を会社が運転手さんの給与から引いているらしい。なんと。悲しい。

 しかし多分私はだからといってスイカ使用を止めない。その分短距離でも必要なときはタクシーに乗るようにしている。タクシー会社には、「運転手さんにスイカの利用手数料を請求しないで....」と言いたい。

 ところで最近の印象ですが、タクシーの運転手さんに若手が増えたと思う。給与を上げた ? だって続々と今東京のタクシー運転手さんは辞めていっているでしょう。お年で。なので会社としては人出は若手に求めるしかない、と思う。


2017年11月28日(火曜日)

 (01:55)ちょっと失礼かな.......と。鳥取に。だって東西に長い鳥取県の東の端の鳥取市にいて、西にある島根県の出雲に行きたい....とばかり考えるのは。

 なので悩んだ割には簡単に「鳥取県内の見所を回る」に切り替えました。日曜日です。行ったのは三徳山三佛寺投入堂三朝温泉。この二つはナビが「ここから8キロの走行距離です」と言っていたので、極めて近い。ので選んだ。

登りたかった  三徳山三佛寺投入堂は「鳥取20選」の写真を見て、「こりゃ行くべきだろう」と思って。思い出したのは2009年に行ったブータンの聖地であるタクツァン僧院です。同じようにどえらいところに寺がある。

 鳥取市から移動して、登り口まで行って、そこの民家(レストランというよりは)で「きなこ餅」(とっても美味しかった)を食べて、「さあ登ろう」と思ったら、「往復2時間です」とか、「同伴者が必要です」(以前遭難者が出たらしい)とか。いろいろうるさい。

 日曜日は一人で行動していたし、時間がタイトだったので、「無理やな」と。登るのは今度にしました。私も下から写真を撮りましたが、サイトの写真の方がはるかに綺麗なので、別の写真を。

 そこから行ったのが三朝温泉。全く知りませんでした。基本関東の人間なので。しかしサイトで見て良さそうだったので、良さそうな旅館の日帰り温泉の時間を聞いて。選んだのは、風呂がいくつもありそうなので依山楼岩崎。風呂が「逢山の湯」(メイン)、「足湯」、「寝湯」、「逢水の湯」(露天)、「掛け湯」、「投入堂」(洞窟風呂)などなど。それが回遊式になっている。面白かった。

 ホテルの方ともお話ししましたが、三朝温泉は小ぶりの、川沿い、山あいの静かな温泉でした。その割には地形が開けている。山陰は紅葉の真っ盛りで、峠道には雪が既にあった。

日帰り温泉で行きました  うーん、思い出したのは夢千代日記かな。三朝が関係しているかどうか知りませんが。印象としては。あのしっとりした感じが良い。吉永小百合さんの。今でもシーンを鮮明に思い出す。

 帰りは再び国道9号線で。今回鳥取から安来まで9号線を走りましたから、いよいよ私の「走破作戦 日本海」も徐々に完成に近づいている。以前(多分一昨年)、津和野から益田に抜けてそこから西に日本海側を走った。長門まで。とっても綺麗だった。

 今年の夏は宗谷岬から北海道の日本海側を走破し、青森から新潟の柏崎までも走った。能登半島も行ったことがあるし、あとは長門から下関など一部区間。出雲は大学生の時に東京から車で行ったが、近々また行きます。

 とっても鳥取は良かったな。イベントのエンドを見に日曜日は再び砂丘に。そこには祭りの後の寂しさも。ははは。


2017年11月28日(火曜日)

 (00:55)あ、この人は「相撲道と私」......という人なんだ、と思いました。

 昨日の直撃LIVE グッディ!で流れた11分間の貴乃花親方の挨拶を見ていて。同部屋が日曜日に恒例の「場所後打ち上げ」をやった。そこでの挨拶。それを番組が独占入手していた。良きことに、番組は11分間のスピーチを全部流した。興味深かった。

 11分間のスピーチ。ちょっと日本語がおかしいところがあったが、原稿を見ずに自らの言葉で語る親方。分かったのは「相撲道」と「私(貴乃花)」の間には、なんも介在していないということだ。彼の頭の中では。直接繋がっている。

 だから「巡業”部長”なんだから、事件・事故があったら理事長(上司)に報告するのが当然だろう。組織人でもあるんだから」と普通は思う。私もそう思っていた。しかし彼の頭の中は、「相撲道と私」なので、「報告する」といった発想がそもそもない、のではないか。

 彼は11分間のスピーチの中で「巡業部長とは何か」を喋っていたが、「250人の力士の巡業を取り仕切る」「自分の部屋以外の力士でも被害者、加害者になったらそれを管理・監督する。警察にも相談する」と言っていた。そこには「まず理事長に報告」といった組織人的な発想が見られない。良い悪いではなく。

 じゃなぜ理事長選に出たのか。多分それは、自分の相撲道を理事長として日本の相撲界全体に普及させたい....と考えたのではないか。つまり一種の布教だ。彼は相撲の上で自分に厳しかったし(あの鬼の形相を思い出した)、部屋の力士にも厳しい。そして支援者にも。

 部屋を開設してから短い間に幕内力士を二人も(rpt も)育てた。それは彼に「相撲道の理想」があって、それに弟子が付いてきたからだと思う。自分も大横綱になったし、部屋の力士も順調に出世している。

 貴ノ岩は今場所を休場したから来場所は十両に落ちるが、貴景勝 は今場所11勝で来場所は三役が有望。彼はこの打ち上げでとっても上機嫌だったそうな。よほどそれが嬉しかったのだろう。自分の道は間違っていなかった....と。

 番組の紹介によれば、「弟子9人。うち今場所に出た8人のうち7人は勝ち越し」らしい。つまり「部屋の師匠としても貴乃花は成功している」と言える。11分間のスピーチの中でも支援者達に「食事」「睡眠」そして「鍛錬」(だったと思う)が必要だから、「うちの部屋の力士をあまり連れ回さないでくれ」といった趣旨のことを言っていた。

 たにまち(大阪の寺が多い谷町筋から)は直ぐに「俺が電話すればあいつは直ぐ来る」とか言って、周囲の人間を驚かし、羨ませたがる。つまり貴乃花は支援者にも「俺の相撲道の邪魔をするな」とやんわり釘を刺しているのだ。

 「相撲道と私」であって、その間になんも介在させていない(彼の頭の中で)と考える事で初めて、前回の理事長選で自分を支持した伊勢ヶ浜親方と今回は角を突き合わせている貴乃花を理解できる。そう私は思う。

 直ぐに謝りに来なかったとか、事前に来訪を告げなかったとか、最初は弟子の事件を知らないと言った.....とか。それはあまり関係ない。彼にとっては伊勢ヶ浜親方の、弟子(日馬富士)が起こした不祥事に対する姿勢が「相撲道から外れているだろう」というのが理由ではないか。

 景子夫人が盛んに「彼は信念を持つ人」と言う。恐らくその信念とは彼の言う「相撲道」そのものなのではないか。それは多分我々には分からない。恐らく、祖父、父、そして自分達兄弟と繋がる系譜の中で、そして子供の頃からマスコミに書かれ続けた(嬉しいこと、頭にくること)中で、「信じられるものは何か」と求めた末に達したものだろう。

 番組の最中にふと頭に浮かんだのはマルチン・ルターだ。15世紀から16世紀(1483年11月10日 - 1546年2月18日)に生きたドイツの神学者、教授、作家、聖職者。 1517年に『95ヶ条の論題』をヴィッテンベルクの教会に掲出。旧来のキリスト教会を改革しようとした。

 貴乃花は「95ヶ条の論題」は提出していない。しかし彼が思い描く相撲道に従って自分を律し、部屋を律し、そして日本の相撲を律したがっているように思う。「日本相撲教会も改革したい。だから理事長にもなれたら良い」と考えているのだと思う。あくまで手段だ。

 狙いが「改革」に有るわけだから、旧来勢力とは対立する。彼はそれを厭わないが、足りないのは言葉だ。しかし良い悪いの問題ではなく、彼は自らの相撲道の実現を目指している。多分守旧派からの強い抵抗を受けるが。しかし多分彼は多くの優秀な力士を輩出する親方ではあり続けるだろう。そう思う。

 別に「貴乃花が好き」とか「嫌い」でなく、彼の言うことを聞いているとそう聞こえる。多分彼の相撲道がいかほどのものかを評価するのは、今の騒々しい世間ではなく歴史だろう。多分。


2017年11月25日(土曜日)

 (23:55)今迷ってます。明日早起きして出雲大社に行くべきかかどうか。二度手間になるのだが、行きたい気持ちは強い。

 今日は安来の足立美術館と鳥取砂丘を見た。両方とも生まれて初めて。足立美術館は、私が撮った写真も何点かアップしますが、それはそれは綺麗、素晴らしい。

 近景から遠景に伸びる砂、植栽、石、滝、そして山並みが一枚の芸術作品のように出来ている。特に私に強く印象として残ったのは「苔の力」かな。正直言って海外で「苔」に注目したことはない。

 しかし日本では「苔」がとっても気になる。なぜでしょうね。それは我々日本人が苔に「力」を感じる事が出来るから。むろん単なる力ではない。思いが籠もる希有な植栽だと思う。

 横山大観の絵は素晴らしかったが、あちこちで見ている。しかし紅葉は、実物のその力強さに圧倒されました。しばし立直。お茶室で頂いたお手前も良かった。素晴らしい。足立美術館の隣は安来節館で、そのなかには「どじょうの店」があったが、時間が悪く超満員。残念。久しぶりに「どぜう」が食べたかったが。

 鳥取砂丘はイベントがらみ。サイト管理人と二人で。初めての鳥取砂丘でした。マスコミは「広大」とよく書くが、ゴビ砂漠に足を運んだ身からすると、「直ぐに一周できる」という気がする。

 しかし足は取られるし、歩き回るのはかなりきつい。「こんなところを子供を含めて大勢の人が」と自分もそうでありながら思った。しかしいつも走り・歩きしているだけに苦難とは感じなかった。

 「これとこれは欲しい」というキャラは取れたし。でも明日は午後ハプニングがあるかもしれないので、再び顔を出す予定。とにかく足立美術館は素晴らしい。比較的新しい美術館。関東の人はまだの人が多いかも。とっても良い。

また来たい

紅葉がまじって綺麗でした

「富貴是吉祥」と書いてあるそうな。「ちょっといやらしいね」と言ったら、係の人が「そうですね」と

足立美術館は苔が良い

景色が美術そのものです

日本海の荒ぶる冬の海は好きだな

地のものがうまい。この店には二日連続して行きました 初日は蟹、二日目は寄せ鍋

ゴビ砂漠では地平線に太陽は沈んだが、ここでは丘に沈む


2017年11月23日(水曜日)

 (23:55)今日のNHK総合の夜10時からの2時間は面白かったな。二人の人物が主役。安室奈美恵さんと、舛岡富士雄さん。どちらが面白かったかと言えば、後者かな。事前宣伝が少なかったから。

 安室奈美恵さんの「告白」には既視感(番宣を何回も見せられて)があり、おまけに半分は歌番組だったが、最後が良かった。finallyが。「守るべきもの」はやはり主にHARUTO君か。

 そりゃそうだろう。でも「親離れ....最近は”おめえうるせいな”だって」。「私が子離れできなくている.....」と安室奈美恵さん。面白かったな。来年は7つものドーム・コンサート、5回の海外公演があるとか。暫く息子を忘れられる。問題はその後か。

 舛岡富士雄さんとその部下達が語る「かつての東芝」「フラッシュメモリー開発秘話」も面白かった。よくこれだけ編集したな....と思う。良く出来ている。フラッシュメモリーやNANDO型のメモリーが出来た経緯が良く分かって面白かった。

 その東芝は今は惨憺たる状況。かつては「侍」が居たんだな.....という印象もする。そのフラッシュメモリーの子会社はまだ時期は不明だが東芝を離れる。当時は「相手にもされなかったNANDO型が今は隆盛」。開発というものには「常識なんてちっとも通用しないんだ」と分かる。

 この二つの番組はもう一度見ても良いと思う。


2017年11月23日(水曜日)

 (12:55)「なかなかの装置イベントになってきたな」と思いました。講演です。

 昨日も秋葉原のUDXビルの4階の200人くらいが入る会場で「AI、IOT」など最新テクノロジーと経済の動きに関する講演会だったのですが、直前に「そうだ。家のグーグル・ホームを持っていって、実際に来た人達に実感してもらおう」と思い立ちました。企業の経営者が多い、と聞いて、「AIスピーカーをまだの人が多いだろう」と思って。

 自分の家のグーグル・ホームを自宅以外で使ったことはこれまでにも一回ある。TBSのスタンバイに持っていって、「最近テク紹介」と言った形でやった。絶対にやらなければいけないのは、「スマホとホームを同じWIFIに乗せる」ということです。

 TBSのWIFIは毎週行って使っているので知っている。難しいのは講演会場のWIFIです。なにせ行ったことが過去にないケースが多い。ビル全体同一のWIFIと言うことはあまりなくて、大きなビルでは「会場ごとに違う」といったいろいろな状況がある。

 今回は問い合わせたら、「あまり使っていないが、その会場で使っているWIFIはある」という話だった。「最悪の場合はスマホを複数台もっていって、そのテザリングでやってみよう」と思った。やったことはないが、「遅いが出来る」筈。

 動かさなきゃ(実物移動)いけないものはスピーカーそのものです。回線がついているので、それも一緒に。通常サイズのやつと、miniの両方を持っていった。車で行ったので良かったが、あれを抱えていくのはなかなか大変。

 やはりセットアップに10分はかかる。まずスマホのGHのアプリの「使えるWIFI」を選び、そこにパスワードを提供してもらう。加えてその自分のスマホのWIFI接続先をセットアップ。

 次にスマホの画面と音声がプロジェクターに出るようにセットする。通常は何の問題もなくいくのだが、昨日はなかなか音が出なかった。接続端子は15ピンとHDMIの両方を持っていき、スマホも一台は今はSIMなしで使っている6Sを入れる。だから結構重い。PCも合間に文章を書いたりするので持っていく。

 HDMIでやれば良いのですが、昨日はそれもうまくいかなかったので、スマホを変えながら。iPhoneサイドには問題がないのに、結構音を出すのに苦労した。4〜5人でああでもない....とか言いながら。

 結局全部うまく行ったのですが、私は慣れているので「そのうちうまくいくだろう」と腹を決めているのですが、心配そうのは主催者側。そこには3者いるわけです。そのビルを会場に選んだ講演会主催者、ビルの装置係、そして使うサイドの私。ははは。一番いつでもビビっているのは主催者です。そりゃそうだ。

 昨日は私の講演の後は「IBMの人工知能のワトソンの実用例」といった形の講演が続いた。展示会場もあっていろいろ勉強になるので、私も残ってIBMの方の講演を聴きました。「開放されたワトソンの人工知能を使って見ようかな.....」なんてことを考えていますので。


2017年11月21日(火曜日)

 (02:55)またちょっと世界が騒々しくなるな。今ちらっと見たら、BBCのサイトに速報が上下に並んでいた。

 上は「US to declare N Korea 'sponsor of terror'」で
 下は「Merkel 'prefers new vote' after talks fail」と

 アメリカ(トランプ)による「北朝鮮の”テロ支援国家”再認定」は、私が日経の「金正恩氏との会談見送りか 中国特使が帰国 」という記事を読み終えた直後に出たように思う。日経の記事は

 「中国共産党の宋濤・中央対外連絡部長は20日、北朝鮮への4日間の訪問を終えて帰国した。中朝関係筋によると金正恩(キム・ジョンウン)委員長との会談は見送られたもようだ。核・ミサイル開発を巡る中朝の立場の違いを埋められなかったとみられる。中朝関係が一段と冷え込む可能性がある。」

   という内容だった。つまりそれ(宋濤・中央対外連絡部長の金正恩との会談なしでの中国帰国)を受けるように、トランプが北朝鮮のテロ支援国家再指定となっていて、明らかにこの二つはリンクしている。

 トランプは「今中国の特使が北朝鮮に行っている。大きな動きだ」と期待を寄せていたが、「なんだ、裏切られた」「じゃ、テロ支援国家の再指定だ」と判断したと読める。アメリカにもその辺の情報は逐一入っているでしょうし、機敏に動くことによって中国に「それじゃダメだ」というメッセージも送れる。

 ということは、既に2ヶ月以上続いている北朝鮮の自粛が「次の展開」に進む可能性がある、ということだ。「次の段階」には当然「核とミサイルの実験再開」が含まれる。北朝鮮ではまた「新たな粛正」が始まっているとも伝えられ(毎日「党指導部が軍幹部を処罰 統制強化の一環か」)、情勢は再び動き出した。

 連立樹立が行き詰まって第四次メルケル内閣を樹立できないでいるメルケル・ドイツ首相。少数与党政権か再選挙かの窮地に立たされていることは報じられているが、この「Merkel 'prefers new vote' after talks fail」というBBCの報道は、ドイツが再選挙の方向を向いていることを示す。

 ということは、 new voteでかなり明確な「国民によるメルケル支持」が得られなければ、長く続いた「メルケルのドイツの時代」が終わることになる。これは世界にとって大きな変化だ。

 BBCの記事は「German Chancellor Angela Merkel has said she would prefer new elections to leading a minority government, after a breakdown in coalition talks plunged the country into political crisis.She also said she did not see any reason to resign from her post despite the failed negotiations.」と述べる。

 つまりメルケルは連立協議が不調に終わった(FDPが協議から離脱)からといって「首相は辞めない」(辞める理由がないと言っている)が、かといって議会で少数与党の政府を率いるつもりはなく、むしろ選挙をやり直す、ということだ。ということは、少なくとも「ドイツの政治の空白」はしばらく続くと言うことだ。

 「prefer」と言っているだけで、「ではいつ次の選挙を行うか」とかの記述はない。今見た範囲ではそれは書いてなく、実際問題としては相当時間がかかる。今の事態を国民はどう考えるのか。「メルケルの威光衰退」「彼女も代わり時」と考えれば、メルケル時代は終わる。

 「やっぱり彼女以外いない」と考えれば、再選挙で再び国民の信任を得てメルケルが政権を維持することになる。結局は、「ドイツのための選択肢」がさらに勢力を伸ばすのか、それとも今の勢力圏を減らすのか。そこがポイントだと思う。

 BBCの記事を読み進むと、「今選挙をやれば、 AfD(選択肢)に有利」という見方が多いらしい。ドイツでは。なので「もうメルケルとは連立を組まない」と言っているSDPが「じゃまた、連立の話し合いに乗りますか」と言うかどうかも一つのポイント。

 多分この二つは明日の日本の朝刊には載らない。なので、ちょっと書いておきます。


2017年11月19日(日曜日)

 (22:55)まだSIMを入れずにテーム(アプリを徐々に入れて最善のフォーメーションにする)している段階なのですが、気が付いたことが二つ。アップルのiPhoneXです。

 まず認証。買って直ぐは当然ながら眼鏡をかけて認証した。私は普段かけていますから。しかしその後直ぐに、眼鏡を外して面と向かうと認証しないということに気づいた。不便。

 うーん、やり直そうかな、と思っているのです。起きた時など眼鏡をかけずに認証したい......ということで、「ほんじゃ」と思って、この文章を書きかけのまま、顔認証のやり直しを「眼鏡なし」でやってみたのです。

 そしたら、あら不思議。今度は眼鏡なしと眼鏡ありで両方でXは私の顔を認証した。 ヒカキンが「Xを買ったが8に戻した」と動画で言っていて、その理由は「眼鏡なしでは認証しない」と言っていた。

 彼も眼鏡をかけて最初の認証作業をしたに違いない。彼も普段眼鏡をかけていますから。彼には「眼鏡なしで認証し直したら」と言ってやりたい。いや、それは他の多くの方にも言えるが。私も今日気がついた。

 ついでに「目をつぶって」と「ごく薄目(細い目)で」を眼鏡なし、眼鏡ありでやってみたら、両方とも認証しなかった。つまり寝起きでXを使うときは、ちょっと無理して目をパッチリ開いて認証しないと....。

 しかし指認証もそうですが、生体認証は便利な一方で危ない。だって指と顔があればスマホが開くって言うことじゃないですか。ちょっと検討します。指認証も顔認証もやめた方が良いか。圧倒的に便利なので、局面で機能を止めるやり方もある。

 一つ不気味なのは、機能のワーク具合を見ていると、「こいついつも横目でも俺も見ているのか」と思うことがある。パスワードを入れたアプリまでも顔認証で起動するようになっているので、ある意味とっても便利。

 しかしあまりにもその認証が素早いので、「ベースとしていつも斜めからでも見てんのか....こいつ」と思う。見ている映像はどうなっているのかな、とも思う。なのでとっても、ある意味で不気味。

 しかし不気味な一方で、女性陣から「顔認証は便利だと思う」という声も。これは私も経験があるのですが、手が濡れているとiPhoneは指認証はしない。女性達が言うので。「だから男の人よりよほど手が濡れる仕事をする女性には顔認証は便利」と。

 なるほどと思いました。不気味さと便利さ。どちらを選ぶかはそれぞれの人の選択。しかし選択肢が出来たこと自体はナイス。毎回6桁(4桁でもそうですが)入れるのは、確かに面倒。


2017年11月18日(土曜日)

 (06:55)今朝の日経新聞は読むところが多くてなかなか良い。一面トップの「サウジ政変 国王退位の影」は、事の潜在的重要性を鑑みれば、非常に妥当な土日版の一面トップだと思う。

 この日経の記事と、CNBCの「Saudi Arabia 'settlement': Why the kingdom is offering detained elites freedom for their assets」を合わせ読めば、この急激に変化する、しかし世界に対する影響力のはなはだ大きい国の先行きをある程度読める。

 つまりムハンマドがすんなり権力掌握に向けて動けるのかどうか。拘留した王族の処分は「cash-for-freedom」で対処するらしいが、それは逆に王族間で同王子に対する反対運動を強めないのか、という懸念も確かにある。

 一方でCNBCで「サウジの多くが職を失った若者の間では、ムハンマドに対する支持が広がるだろう」と予想。しかしその辺は私はあまり良く分からない。何せ私はサウジに行ったことがないし、行ったことがあっても王族間のパワーバランスを読み解くのはなかなか難しいでしょう。

 3面の「日産、まかり通った不正行為」は、あまり今は前面に出てこないが、いわゆる「ゴーン改革」の負の側面が出てきていると思う。積年の弊害という図式を強く感じる。ゴーンさんは確か「コスト・カッター」として有名だった。「省略」はその一つの結末でもある。

 中国の広州で自動車ショーが始まったらしいが、7面の関連記事は「日本やドイツをEVで追い越そうとする中国の狙い」がよくわかって面白い。しかしどうだろうか。「モノを作る」ことへの中国人の最後の執着心は、日独より低いと思う。政治の政策の結果としてのトップ狙いのような気もする。

 15面の「巨人ウォールマート アマゾンに反撃」は面白かった。古い小売業の代表のように言われてきたが、ウォールマートが着々とネット企業の買収を進めていたことは良く知られていた。私も何回も書いてきた。

 アメリカでのネット販売シェアはアマゾン4割に対して、ウォールマートは4%らしい。まだ10分の1。しかしその果敢さは特筆に値するようで、私は知らなかったが「jct」のロゴが増えているという。

 ウォールマートが去年買ったネット通販企業にジェット・ドット・コムというのがあるが、「jet」は同社のロゴらしい。つまり今までの「amazon」一色から、徐々にリアル企業系のネット通販企業のロゴも増えていると言うことでしょう。配達の世界で。

 それに少し関連するが、グーグルの日本法人は今の六本木ヒルズから渋谷の新しいビルに戻るそうな。ネット企業がリアルに手を伸ばし、リアル企業がネットに手を伸ばす。グーグルもグーグル・ホームのCMを各所で開始して(私が一番頻繁に見るのはタクシーの中だな)、リアル感が出てきた。

 今朝の新聞ではないが、昨日の日経夕刊の「GE誤算、ライバルに波紋」も面白かったな。あれだけ優良企業だったのに、GEの株価は今年に入って「42%低下」とある。全体が上がっているだけに、これは痛い。バフェットさんはどうしているのだろう。GE株を(確か持っていると思った)。

 最後になるが、白鵬はきっと思っていますよ。「結局、横綱の地位を守るのは俺か.......」と。他の横綱はあまり横綱らしくないことが分かりつつある。稀勢の里には頑張って欲しいが、今でも不思議なのは怪我をした後の「出たい出たい病」。親方には止めて欲しかった。

 日馬富士事件は徐々に「何が起きたのか」については明らかになりつつある。診断書が二通あるのも「...骨折の....疑い」で大分晴れてきた。しかし分からないのは貴乃花親方の行動とその意図です。それは彼にしか分からないかもしれない。


2017年11月16日(木曜日)

 (06:55)笑ったな、本当に.........

 私はホテルの入り口から入って左側にある角張った(長方形だった)バーの一角で立って酒を飲んでいたのです。ばぶちゃんと時々話しながら。

 ふと気がつくと私の右手に次々と「お酒を飲むニーズではない客」が来ては去る。どうやらフロント作業が進行中。改めて見ると、バーのインサイドにあるPCには「FRONT PC 2」と書いてある。

面白い支配人(captain)でした  「あ、ここはフロントも兼ねているんだ.......バーカウンターがね」と。だって飲み物を注文して飲んでいる私の直ぐ右側。もう私は笑いをこらえてしばしばチラ見していました。コーカシアン、アジア系、そして日本人と次々にチェックイン。

 ニフティのF金融時代から知り合いのばぶちゃんに誘われて、彼がちょっとコンサルした新しいマリオット系のホテルMOXYを錦糸町に見に行ったのです。イベントがらみで。

 11月01日開業。なので既にお客さんが一杯いたのですが、お部屋も見せてもらいました。基本的にツータイプ。ツインとクイーン。削ぎ落としていますよ。スリッパ、寝間着、バスタブなしのなしなし。机と椅子は壁に掛けてある。しかしこざっぱりしてベッドは良い。必要なものはあって、「泊まってみてもよいな」という印象

 地下にはランドリーコーナー、そしてまずまずの大きさのジムがある。だからとっても機能的なのです。ホテル全体が。でも一番のウリは一階。部屋が狭いので入り口入って右側がいってみればビジネスコーナー。長い机があって作業が出来、WIFIが無論使える。

 入り口入って左側のバーが面白い。既に書いたようにフロントを兼ねている。後ろにはバンドが入っていて、ナイスな音楽を。ということは、フロントと同様にバーは24時間営業。カンパリソーダを作ってくれる人が、そのままフロント作業もする。   ばぶちゃんがキャプテン(支配人 のこのホテルの呼び方)を紹介しますと言うので待っていたら、いらっしたのはさっき館内全体を案内してくれた彼だった。写真に掲載しておきましたが。リージェントの。どひゃ。

 彼の右側の壁の表示を見て下さい。「CHECK IN BAR LOUNG」と書いてある。つまりそういうことです。それで価格帯は一泊1万8000円ほど。マリオット系のホテルで、「リーゾナブルかな.....」と。

 このホテルの周囲が笑える。特定目的系のホテルが一杯。当たりを歩いていたら間違われそうな。でも近くに飲食店も歩けば一杯有るし、面白いのではないでしょうか。24時間チェックイン出来て、24時間そこでお酒も飲める....」とね。

 新しいアイデア、新しいベース、そして新しいスペースの提供。面白かった。


ツインルーム





2017年11月15日(水曜日)

 (07:55)買った後にいろいろ忙しくて見れていなかったFinallyのミュージックビデオを全部見ました。結構良かった。

 「ああ、全部はこういう曲だったのか」と思うのは「HERO」かな。NHKのオリンピックテーマソング。ブルー基調の絵が綺麗。一番「(◎o◎)ドキッ」とするのは、二人の今のそのままの思いを歌のタイトルにしたとも言える「 How do you feel now?」かな。何せ16年ぶりの再会(?)。小室哲哉と安室奈美恵の「室室」コンビが復活?。「あれ、戻ったのかな」(?)と一瞬思う。違うんでしょうが。でも二人とも嬉しそうな顔をしている。

 一番曲として優れているし、聞くに値すると思うのは新曲の「Finally」かな。HPの記述によると日本テレビ系「NEWS ZERO」テーマ曲(見たことがないので知らなかった)らしいが、それにしておくにはもったいない曲です。

 なぜならビデオでも音楽アルバム(全52曲)の最後にもこの曲が収録されていて、何が良いって歌詞が良い。今の彼女の思い、これからの彼女の生き方を暗示するような。これを聞いて初めて分厚いアルバムの中に入っていた写真のセピア色が理解できた。

 迷いなく「守るものがあるから 強くなれる」と宣言し、「両手を広げて全てを受け止める」と彼女。「輝かしい未来へ Finally」と。「守るもの」とは。自分(の今後 ?)、HARUTO君、それとも別の人。

 でもとっても踏ん切りが付いている印象がする。いいじゃないですか。あの踊りも40代の後半も続けるのは無理。お母様のこともあり、いろいろ思うこともあるのでしょう。しかし彼女はやはり歌と踊りがウリです。それを我々は楽しむ。

 最後(?)の作品は良いできばえだと思う。知っている曲もあるが、知らなかった曲も一杯あったし。彼女の今後が輝かしい、そして「眩しく煌めく」ものになるように。そして「願い続けた日が今スタート」を切っていて欲しいと。


2017年11月15日(水曜日)

 (05:55)昨日行ったドコモの店の男性店員にはその認識はなかったが、どうやら私が得ている情報や認識では、iPhoneの8とXの一部に「GPSにからんだ不具合」が生じているようで、いろいろな報告が入っている。

 一番多くのクレームを出しているのは、絶対的にGPSを常に使うポケモンGOユーザーが多く、何には「バージョンがiOS11.1.1」から「11.1.2」に上がるまでその遊びは出来ないので「中止します」との報告も。

 私は新しい機種が出るときには「どうせ不具合があるだろう」と前の機種、前のOSを残す癖が付いているので、今のところ被害はない。実は昨日ドコモに行ったのは、「やっとXが来ました」というので、「しばらくはSIMなしで使って見よう」と思って受け取りに行ったため。

 前の機種にも不具合が出ていないが、今回のXも夕べ使ってみただけだが、何らGPSも問題がない。暫くは持ち出してもテザリングで使って、電話はしない方針。不具合がなくなったくらいから使って見ようかな、と。不具合が出れば出たで面白い。

 iPhoneのHPの出し方が変わったとか、今まで使っていたページを出すのは「上げて止める」とかXに関してはいろいろ言われているが、なんちゅうことはない。全く問題無く手が動いてくれる。何が新しくなったのかなど、しばらく使って様子を見る予定。一週間くらいはSIMなしで。

 「8」と「X」のGPSの不具合......で検索すると、この記事など一杯出てくるが、まだ一般マスコミでは報じられていない。「一部」というのがどのくらいの部分なのか、それがいつ解消されるのか、多くの人が悩んでいるようなのでちょっと対応してやった方が良いのでは......と思っています。

 「8」や「X」を運転の時のGPS代わりにしている人はちょっと気を付けた方が良いのかも知れない。詳しくは不具合の内容もよく知らないので分かりませんが。


2017年11月14日(火曜日)

 (05:55)紫の部屋に入れられて、VRの機器を背中に背負って、そして顔の目と耳を覆って....手にランタンを持ち......手と手を繋ぐか、リングを持ち.....の恐怖体験。




 東京お台場のダイバーシティ、その5階。新しい施設がそのほぼ中央に出来ている。誘われて行ったら、「こういうものか」という意味で面白かった。恐怖体験の筈が.....。

 怖い人は少し床にしゃがむとスタッフが助けに来てくれます。「こういうことが出来るのか........」という勉強にはなった。ははは。


2017年11月12日(日曜日)

 (05:55)そうだそうだ。最近黒部アルペンルートを使って立山、黒部を通って、その後上高地(11月の上旬で閉鎖期間入り)を通過して松本経緯で中部地方の典型的な山岳地帯を一周という旅をしました。二晩三日の。

 北陸新幹線で「黒部宇奈月温泉駅」で降り、宇奈月で一晩過ごして翌日は立山経由で黒部アルペンルート、そして一泊して上高地をかなり歩いて松本経由の帰京という。移動距離が長かったのですが、いろいろな気象条件に遭遇して面白かった。

 写真はFBでは時々投げたのですが、ブログにもちょっとまとめておこうと思って。一番は雪の黒部ダムかな。強い風と雪で、雪がダムに当たって下から吹き上げている。これが面白かった。特定の気象条件でしか起きないことなので。ただし、この日は「立山室堂平」から富山湾を眺めると言うことは出来なかった。雪だったので。

 ほとんどの人(数多くの中国人も ?)が肩をまるめて寒そうに歩いていたので、「ほんじゃ」と思って、「186メートルをジョギングしてやれ」と思って始めたのですが、最後の最後にちょっと息苦しく。ははは。標高が高いので。

 翌日は非常に良い天気。今年最後の上高地を楽しみました。穂高や焼岳が綺麗だったこと。その写真も掲載しておきます。そして最後は松本城の夕焼け。駅に午後4時頃着いたのですが、列車は50分。「きっと夕日に映える松本城は綺麗だろう」と思って。タクシーでさっと撮影に。

 思った通りの綺麗さでした。烏城(市民の呼び方 黒いので)の面目躍如。壁が黒光りしている。それはFBに掲載しましたから、ここでは赤い橋と松本城の写真を。撮る角度によって全然見え方が違う。光のいたずらです。

 黒部について改めて思ったのは、「あんなところに良くダムを造ったな.......」ということ。尋常の苦難ではなかったはず。いろいろな交通機関を乗り継がないと到着できない。

 行く前もちょっと見たのですが、帰ってブラタモリの関連3本を改めて。立山、そして黒部のワンツー。面白かった。トロリーバスは来年の11月が最後で、その後はEVに転換するとか。一番上が動画です。その他は写真。

黒部ダムで下から吹き上げる雪(YouTube投稿動画)

私にとっての今季初雪でした

既に紅葉がななり進んでいました

穂高岳がとっても綺麗でした。青空に映えて

噴火の後に雪が......

夕日に映える松本城


2017年11月10日(金曜日)

 (05:55)「へえ」という話題が二つほど。「米国抜きTPP、大筋合意 11カ国で早期発効へ」はまだ「大筋」なので今後もめることもあると思う。しかし大筋でも合意に漕ぎ着けたことがやや驚き。

 ま、「アメリカが抜けただけで崩壊と言われるのは嫌」というのが11カ国にしてみれば本音だったのかも。「そんなにアメリカ次第じゃないですよ。しかもトランプさんのアメリカ次第では....」と。

 なかなか難しいと思っていたのは、ベトナムなど東南アジアの国にとってTPPに参加する最大のメリットは「アメリカという大きな市場へのアクセス」だったが、そのアメリカがTPPから離脱した。TPPに参加する大きな誘因が一つ欠落した。

 なので、「ちょっと紛糾するかな」と思ったのですが、最後の最後にいろいろあったらしいが、「大筋合意」には到達した。アメリカは「2国間交渉」を推進しているのですが、ルールは包括的でシンプルな方が良い。だから多国間交渉です。さて、アメリカがしばらくしてどう出るのか。

 もう一つは安倍首相と中国2首脳との相次ぐ会談。11日に習主席と会談し、その後13日には李首相と会談するらしい。習近平さんとの会談はベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などにあわせたもの。

 李克強首相との会談は、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議の開催地フィリピンで。今回の共産党大会を経て、この二人の中国首脳の力関係は大きくlopsidedになってしまったが、相次いでの主席と首相との会談には、それ自体にメッセージがある。

 中国は最近韓国との関係も修復した。対日でどのような姿勢を見せてくるかと思ったら、安倍政権始まって以来の相次いでの会談。日中間には依然として懸案が多いが、多分中国が欲しいのは日本の技術や資本でしょう。

 トランプ大統領は中国の対米大幅貿易黒字が生まれている責任は、「歴代のアメリカの政権にある」ととんでも発言。これには習近平さんも苦笑いしていた。おまけに今の中国の共産党一党独裁体制をたたえるような発言も。

 中国の2首脳と会談しても、安倍さんにはそのような態度はとって欲しくないし、むろんしないでしょう。そういう意味では、日本の首相の方がトランプ氏よりもはるかに思想的には安定している。

 トランプさんは「大切にしなければならない価値」に関する考えは希薄なように見える。


2017年11月08日(水曜日)

 (05:55)昨日は街を歩いていて、「ショック」と「おや」が。ともに六本木です。

 まず凄くショックだったのは、六本木のグランドハイアットから歩いて直ぐの所にあるローダーデール「年内閉店」。次もないそうだ。最終の営業日が12月の29日とか言っていた。

 「まだ公式HPにも書いていないんですが.......常連さんには少しずつ」と。「なぜ」と聞くと、つまりあの地区が住居地区に当たるので、「テラス営業にいろいろ問題が......」と。

 都内には「パンケーキの店」は一杯有る。骨董通りにも多い。しかし私はずっと「ローダーデールが最高」と思っていた。焼き具合と生地の粘り。うーん、次を探さなくては。あのテラスが好きだったのに。フレンチトーストでも好きな店があるが、それはここでは....。

 失望のうちに交差点に向かって歩いていたら、今度は「おや」。ヒルズを過ぎてなにやら右側の景色が違う。たしかバナナリパブリックだったのが、見慣れたロゴが。「google」と書いてある。

 ほとんど通り過ぎていましたが、しょうがないので足を戻しました。「いつからですか」と聞いたら「今月1日からです」と。そりゃ知らん。説明もろくに聞かずに中に入って見たら、結構綺麗に出来ている。

 グーグルの日本法人はヒルズのオフィスビルに入っていますから、近い。最初「うーん、充電ステーションに良いな」と思ったのですが、急いでいたのでその時は直ぐに外に出た。

 その時思ったのは我が家にある「グーグル・ホーム」もそうだし、ネット的にしか存在していなかった会社だが、ラウンジを設定するなど「ちょっとタッチャブルな会社に」というもの

 しかし今朝ネットで検索したらアスキーの記事があって、そもそもは『働き方改革を応援する3つの施策とともに「Google テレワークトライアル」を実施する』という目的だそうな。しかも重要なのは「一ヶ月の限定設置」

 もう今日は8日ですから、あと20日+しか存在しないテレワークラウンジ。

 そう言えば入って奥手の方で3人の若者が「テレワーク」らしきことをしていた。ま、PC打っているだけにしか見えなかったが。

 興味のある人は是非今月中に。私ももう一度は行こうと思う。(でもテレワークって、私はいつでもそうですが.....)


2017年11月08日(水曜日)

 (05:55)まだ「遠い脅威」なのかもしれないが、どうも気になるのがサウジアラビアと同国を巡る中東情勢だ。

 今終わったニューヨークなど海外のマーケットを見ると、3代表株価銘柄が反落したのと同じように、週明けでバレル64ドルを超えたブレント価格を初めとする原油相場は反落したようだ。

 CNBCによると、WTIの引けは57.20ドルと前日引値より15セント反落した。前日のWTI引値は2015年6月以来の高値だったから、それよりは少し下げたが、高い水準は維持したという形。

 また欧州のマーケットではブレント相場は引けが63.70ドルで、これは前日引けよりも57セント安。ブレントは週明けでは先週末比で3.5%も上がっていた。このパーセンテージで見た上げ幅は過去6週間ぶり。

 原油相場の高水準維持の背景は、サウジで進む国内政変とそれに関連したイランとの関係悪化。サウジの国内政変は、「汚職対策と銘打った権力闘争」だ。 4 日から同国で始まったもので、同国当局は新たに設置された反汚職委員会の 下で、王子11人を拘束したと発表した。

 その時にサウジ系の衛星テレビ局「アルアラビーヤ」が伝えたところによると、これに関連して閣僚ら3人も解任された。同国の反汚職委員会は、「サウジの発展を妨げる問題への積極的対策」の一環としてサルマン国王が設置を命じ、ムハンマド皇太子がトップの座に就いたという。

 同委員会には汚職に関与したとされる人物の捜査や拘束に加え、海外渡航を禁止したり、資産 を凍結したりする権限がある。筆者がこの報道を見て直ぐに思ったのは、「自分の息子であるムハンマド皇太子への権力委譲を狙う国王が、“汚職撲滅”の旗を借りて王族の中での権力闘争を開始したのではないか」というもの。

 問題は「それによって、世界にばらまかれているサウジのお金の流れが、今後どうなるのか」という点だ。まだサウジの汚職撲滅の動きは初期の段階だが、手法は習近平が中国で取った方法と似ている。

 ロイターはサウジの高官筋の話として拘束された具体的人物名を報じている。投資会社キング ダム・ホールディング・カンパニーを率いるアルワリード・ビン・タラール王子や、サウ ジアラビア国家警備隊大臣のムトイブ・ビン・アブドゥッラー王子、リヤド州元知事のト ゥルキー・ビン・アブドゥッラー王子そして王室裁判所の元長官のハリド・アル・トゥヴ ァイリー氏、アーデル・ファキーフ経済企画相、アッサーフ元財務相、海軍司令官である アブドゥッラー・ビン・スルタン・アル・スルタン海軍中将など。

 今朝のウォール・ストリート・ジャーナルのネット上の最初のニュースはこの問題で、「委員会がらみの逮捕・拘留は拡大へ」がタイトルだ。つまり4日からの一連の動きはフェーズ1に過ぎなく、第 2 幕、 第 3 幕があるとも想像される。

 それとの関連で興味深いのは、サウジの外相が対イランで非難を激化させていること。イエメンのシーア派勢力がサウジの首都めがけてミサイルを発射、サウジがそれは撃ち落としたことは報道されているが、それに関連して同外相は「イランによる直接的な侵略行為だ」と非難した。ミサイルを供給したのがイランだと見られるからだ。

 その真偽を筆者は知らないが、一連の流れの中では「外交では良くある他国批判パターン」を読み取ることが出来る。つまり国内がガタガタしているが故に、国民を団結させる意味からも関心を「外に向ける」ための行動だ。この場合はサウジはイランに批判・非難を向けて、国民の関心外しを狙っているとも思える。

 サウジの王族の範囲は広い。王族の数が半端ないのだ。サウジアラビアの語源となっている「サウド家」の流れを組む王族達。

 その中でサルマン国王は第7代サウジアラビア国王に2015年1月23日に就任。彼は初代サウジアラビア国王イブン・サウードの25番目の男子。第6代国王アブドゥッラーの異母弟。つまり複雑なのだ。

 その国王が先に、当時王位継承順位が1位のムハンマド・ビン・ナエフ皇太子(57)を解任し、自身の子である継承順位2位のムハンマド・ビン・サルマン国防相兼副皇太子(31)を”皇太子”に昇格させる異例の人事勅令を出していた。

 同皇太子は内外の政策全般を事実上取り仕切っていた。この新皇太子への権力集中を一段と進める狙いが同委員会にはあるとされる。当時から「新皇太子のもとでサウジは国内改革を加速する一方、対立するイランに一段と強硬に出る可能性がある」(日経)が報じられていたが、実際にそういう展開だ。

 サルマン国(81)からムハンマド皇太子(31)への権力委譲がどの程度スムーズにいくのか。行かないから今回の「国内での汚職撲滅運動に名前を借りた権力闘争」が始まったし、対イランでの強硬姿勢誇示とも読める。

 サウジ政府は公式には逮捕者、拘留者の氏名を公表していない。しかし報道の通りのメンバーだとすると、その中で一番の注目はタラール王子だ。同氏は世界屈指の富豪として知られ、ニューヨー ク・タイムズによると、ツイッターやシティグループ、21 世紀フォックスなどの株主だ。

 さらに、ビル・ゲイツ氏やルパート・マードック氏、マイケル・ブルームバーグ氏といっ た「ビジネス界の巨人」との取引関係でも知られる。彼が取り仕切っているようなサウジ系の投資が、今後この汚職撲滅運動でどうなるのかが問題だし、原油相場はそもそも「供給不安」(サウジ国内でも)を考えた。それ故の週明け6日の相場高騰。

 7日の小反落は「撲滅運動は目立った反対もなくスムーズ」という判断だろう。しかしそのままの展開で行くのか ? 株式市場など金融マーケットに対する影響も当然出てくるだろう。


2017年11月06日(月曜日)

 (07:55)ここ数日で一番興味を持った新聞記事は、日曜日の日経朝刊にあった「強権プーチン体制に綻び」でした。世界中の体制が何らかの揺れを経験している中、いままで「盤石」と思われているロシア。プーチンのロシアですが、そのロシアにも異変かと。

 副見出しは「ロシア各地で反政権デモ」とある。そういうことが散発的に起きていることは知っていたが、これだけまとまったデモがあったとは知らなかった。

 プーチン大統領の出身地であるサンクトペテルブルク(沈み行くが、綺麗な街です)では、彼の誕生日の10月07日に「プーチンのいないロシアを」などのスローガンを掲げて5000人規模のデモがあったそうな。

 当然警察が出動して、治安機関に数十人が拘束されたそうだが、緻密に思われているプーチン政権の政策があちこちほころびが出ていることは確かだ。クリミアを併合したのは国民の拍手喝采を呼んだが、その結果の西欧諸国の制裁でロシア経済は力強さを失った。つまり成長が難しくなった。

 自分達に都合良くなるように....とアメリカ大統領選挙に容喙したが(その証拠がアメリカで次々に明らかになりつつある)、その結果は逆にアメリカによるロシア制裁のムードを強めた。頼りのトランプ大統領もロシアの希望する方向には動けない。

 ロシアはずっと昔から汚職の多い国。この時のシベリア鉄道を利用したロシアの旅でも、各所でそれを確認出来たが、国民も全体的に経済のレベルが上がっているときは良かったが、厳しくなったら「(プーチン体制を)容認できない」という雰囲気を高めているのでしょう。

 プーチンに何が出来るのか。これがなかなか難しい。欧米の制裁を解除するためにクリミアで妥協する選択肢はない。アメリカの大統領選挙に容喙したのは過去の事で、これが劇的に良くなる見通しはない。

 結局「国内の締め付けを厳しくする」がその選択肢として残りそうだが、その場合には中国の国民より遙かに自由の使い方、情報収集能力に長けたロシア国民の反発が大きくなる、ということだろう。

 今までロシアは変数としては小さかったが、国際政治の上で「国内政治が必ずしも盤石ではない国」に入ってくる可能性がある。むろんちょっと先だとは思う。「プーチン以外に誰がこの国を動かせるのか ?」というロシア国民の声は強そうなので。


2017年11月02日(木曜日)

 (06:55)一言で言えば「待ちモード」のFOMC声明と言うことでしょうか。トランプ大統領の2日今日の次期FRB議長指名待ち、一般的に予想されている12月の利上げ待ち、そしてトランプ大統領の選択発表後の最初で、FRB議長としての最後の会見になるかも知れない12月FOMC時のイエレン会見待ち....の。

 今FEDHPを確認したら来年1月のFOMCは1月30〜31日(アスタリスクなし)に実施される。つまりイエレン議長が確実に議長であるが、あるとされる退任数日前。確か2月3日が現任期だった。彼女のその次のFRB議長を、アジア歴訪直前の大統領が2日発表する。

 ということは、もし仮にイエレン氏以外がFRB議長になるのなら、12月のアスタリスク付きのFOMCが、イエレン議長の最後のFOMC後記者会見となる。どうなるんでしょうね。アメリカのマスコミもパウエル氏だと言っている。

 トランプ氏は「意中の人物がおり、おそらくとても素晴らしい仕事をしてくれ る人だ」と語っている。「素晴らしい仕事をしてくれる」という未来形の使い方を考えると、 言外に「イエレン議長ではない」と言っているようにも聞こえる。

 もし意中の人が彼女だったら「素晴ら しい仕事をしている」になる筈だ。大統領は、そう、彼女の事を評価している。トランプ大統領は「イエレン議長はオバマ大統領の任命なのがマイナス」と述べている。でも最後に意見をころっと変える人だから。

 でも一読して思ったのは、「なんかい”2”という数字をつかってんねん」ということでした。2017の「2」、午後2時発表の「2:00」を含めると「2」が声明文の中にちょうど10個登場し、その内「 2 percent」として使われている「2」が五回。「多いな」と思って前回の声明を見たら、やはり「五回」だった。

 それだけ「 2 percent」がFOMCにも「気になる数字」ということです。ダブル・マンデートのうち「完全雇用」はほぼ達成できている。しかしいかんせん「 2 percentの物価上昇」が達成できない。声明文にも「 inflation for items other than food and energy remained soft」と出てくる。多分とっても気になっている筈だ。

 むろんいつもの「Inflation on a 12-month basis is expected to remain somewhat below 2 percent in the near term but to stabilize around the Committee's 2 percent objective over the medium term. 」という文章は忘れていない。しかし「中期的」っていつのこと ?

 ハリケーンが二つも来てアメリカ経済はどうなのという点については、FOMCは見方を変えていない。声明文には「hurricane」の単語が4回登場するが、その前に「despite」とか、「Although」があったり、その後に「however」がある。つまり「それは一時的や」という考え方。

 今後について何と言っているのか。「Consequently, the Committee continues to expect that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace, and labor market conditions will strengthen somewhat further. Inflation on a 12-month basis is expected to remain somewhat below 2 percent in the near term but to stabilize around the Committee's 2 percent objective over the medium term.」と。

 引用が長くなったが、ポイントは「with gradual adjustments in the stance of monetary policy」の「gradual」。次の単語が「adjustments」なので上げも下げもあるが、でも今の景気状況では「上げ」でしょう。当然ながら「それは12月」なんて言ってない。しかし今の「ハリケーンは関係なし」という景気認識なら、12月は利上げするでしょう。米株価をそれを織り込んだ上で上がっている。

 今朝もダウ平均は57.77と下三桁はパチンコの当たり揃いで上がった。引値は手元のスマホベースだと23435.01と、全て5以下の数字で構成されている。SP500の引けは2579.36で、4.10のアップ。但しNasdaqは−11.14。なんでやろ。後で調べよう。

 米株式市場は12月の利上げを織り込み、むしろ「もうやってほしい」と思っているのは間違いない。だって「gradual」なんだから、そしたらその後数ヶ月はない。今朝のニューヨーク株のCNBCの市況記事の見出しは「S&P 500 and Dow close higher after Fed leaves door open for December rate hike」だ。むしろ待っている。

 そりゃ、全会一致でしょう。色々なことが決まる直前に「割れ」を示すのはちょっと。Jerome H. Powellの名前は最後から2番目に出ている。声明全文は以下の通りです。

Federal Reserve issues FOMC statement
November 01, 2017

For release at 2:00 p.m. EDT

Information received since the Federal Open Market Committee met in September indicates that the labor market has continued to strengthen and that economic activity has been rising at a solid rate despite hurricane-related disruptions. Although the hurricanes caused a drop in payroll employment in September, the unemployment rate declined further. Household spending has been expanding at a moderate rate, and growth in business fixed investment has picked up in recent quarters. Gasoline prices rose in the aftermath of the hurricanes, boosting overall inflation in September; however, inflation for items other than food and energy remained soft. On a 12-month basis, both inflation measures have declined this year and are running below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed, on balance.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. Hurricane-related disruptions and rebuilding will continue to affect economic activity, employment, and inflation in the near term, but past experience suggests that the storms are unlikely to materially alter the course of the national economy over the medium term. Consequently, the Committee continues to expect that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace, and labor market conditions will strengthen somewhat further. Inflation on a 12-month basis is expected to remain somewhat below 2 percent in the near term but to stabilize around the Committee's 2 percent objective over the medium term. Near-term risks to the economic outlook appear roughly balanced, but the Committee is monitoring inflation developments closely.

In view of realized and expected labor market conditions and inflation, the Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 1 to 1-1/4 percent. The stance of monetary policy remains accommodative, thereby supporting some further strengthening in labor market conditions and a sustained return to 2 percent inflation.

In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its objectives of maximum employment and 2 percent inflation. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments. The Committee will carefully monitor actual and expected inflation developments relative to its symmetric inflation goal. The Committee expects that economic conditions will evolve in a manner that will warrant gradual increases in the federal funds rate; the federal funds rate is likely to remain, for some time, below levels that are expected to prevail in the longer run. However, the actual path of the federal funds rate will depend on the economic outlook as informed by incoming data.

The balance sheet normalization program initiated in October 2017 is proceeding.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Janet L. Yellen, Chair; William C. Dudley, Vice Chairman; Lael Brainard; Charles L. Evans; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Neel Kashkari; Jerome H. Powell; and Randal K. Quarles.

 Implementation Note issued November 1, 2017

 最後に気がついたが、「The balance sheet normalization program initiated in October 2017 is proceeding.」という文章が、これだけで1パラグラフを形成している。最初声明全文を眺めたときに、「どこか声明文のバランスが悪い」と思ったら、ここか。はいはい分かりました。「進行中」ですよね。


2017年11月01日(水曜日)

 (06:55)会場を回りながら、テーマの「BEYOND THE MOTOR 」を静的に置いた車で表現するのはそもそも難しいな......と思っていました。

実にかっこよかった  「車である事を超えて」を現実的に担保するのは「CONNECTED」という既にかなり前から使われている単語が示す世界です。つまり「繋がる車」。しかし自分が使っている、そして乗っている車が「connected」であることを実感するのは、利用者がアクションを起こしたときです。

自動運転が可能になった後の車  乗る前にスマホなどを使ってナビを入れる、車内を暖房(冷房)しておく、乗ってからはボイス入力で近くのレストランを検索し、その結果を表示する、レストランを予約するなどなど。事故ったらセンターが呼びかけてくれる.....など。

 そのいくつかは既に実現しているのですが、総合的にそれを止めている車で表現するのは非常に難しい。なので「BEYOND THE MOTOR 」「CONNECTED CARS」を思い描きながらも、実は単体としての車に目が行ってしまう。

 だから本当にモーターショーをその概念でやろうとしたら、「車を実際に車を走らせるスペースがある場所」でのショーが良いのではないか、と思いました。街全体をショーの会場にするといった。でもまあ、前回は80万を超える人が来たTMS。なかなかそうは出来ないでしょうが。

 「connected」であること、「BEYOND THE MOTOR」であることを各車で確認しながら歩く事など無理なので、結局は会場を回って「これ....カッコいいな」などと思いながら、2〜3の関心のある車で立ち止まって係の人と話をする....という形で。

 「MIRAIの新型車はいつ出るのか」というポイント(自分の車がモデル落ちになるので)はあったのですが、それは出ていなかった。会場を回っていて一番目が止まったのは、一番目の写真の車でした。

面白い車でした。何かには入れず  「ポルシェ・356」の最新(?)バージョン。気品のある白、丸みのある車体、それにも関わらず「どれだけ出せるんだ....」という可能性を感じさせる。全く実用的ではないが、「買えるんなら買いたい」と思わせる車でした。うーん、触ることも許されず。

 次に「面白い」と思ったのは、完全自動運転が出来るようになったときに、車の内部がどう変わるのかをイメージしたと思われる車。確かトヨタさんのコーナーにあったと思う。

フランスの新しいメーカーが出品していました  道路交通法がどう変わるかにもよるのですが、完全自動運転では理論的には運転手も後ろを向いて同乗者と話をしたら、コーヒーを飲んだり.....といろいろ出来るようになる。今では想像も出来ないものを持ち込むことも可能です。面白かった。

 東1はトラック・バスでしたが、結構面白かった。普段触れない車なので。目を引いたのは、三番目の写真のそれかな。「まろやか」「トラックの印象ゼロ」という代物だった。未来のマイクロバスのような。「こんなトラックで配達に来てくれたら、中を見せてもらいたくなる」と思いました。

 今年もアメリカの自動車メーカーの影も形もなかったが、フランスから新しい自動車メーカーが出品していました。DS Automobiles。そう言えば一回だけこのロゴを街で見たことがある。「なんじゃいこれは」と思った。

 シトロエンから分離したメーカーらしい。「どこで試乗できるんじゃい...」と思いましたが、街でディーラーさんでも見掛けたら乗ってみようと思う。その他バイクなども面白かったな。(そう言えばテスラは出品していたかな....)

 反省したのは、いつも車に乗るときは持っているJAF会員証を持っていなかったこと。ゆりかもめで行きましたから。寒いので大阪から急遽帰ってきて行ったので。もっていたら200円安く入れた.....ははは。

 あ思い出しました。私は家にAIスピーカーが来たときから、「これは車に入るべきだ」と思っていました。「最新ニュースをやって」「誰々の音楽をかけて」と実に使えると思う。今のAIスピーカーはwifi 接続なのでちょい難しい(と思う)。

 今度スマホのテザリングで動かしてみようと思うが、5Gになったら十分に稼働するのかどうか。あのスピーカーは身の周りの彼方此方に置くことで利便性が高まると思う。



ALL RIGHTS ARE RESERVED.Copyright(c)1996〜2026 伊藤 洋一