2018年04月30日(月曜日)

  (00:45)午前零時近くになって、「オーケーグーグル、最新ニュース」といつものように言ったら、NHKの午後9時のニュースが始まった。「ちょっと古くネ.....」と思いながら聞いていたら、驚きの、ちょっと笑えるニュースが。

 ノーベル賞がらみで二つ言っていたな。「ロンドンの街角のブックメーカーで、来年のノーベル賞の最有力に金正恩と文在寅の二人の名前が.....」と。加えて、ミネソタかどこかでトランプ大統領が演説していたら、会場から「ノーベル賞.....ノーベル賞...」のかけ声が....とか。

 今度は「ちょっと早くネ.....」と私。もう done dealのような動きが世界で。ブックメーカーの話は分かる。しかしトランプ氏はまだ金正恩とは会ってもいないし、どのような合意が出来るかも不明。

 むろん「今後」を予想することは必要だし、今までの一つ一つの動きは「変化が始まっている」とも思える。ポンペオ米国務長官が言うように「a real chance」はあるのだと思う。

 しかしですよ、例えdeal done になっても、あの国内体制の、抑圧的な、叔父・兄を無残に殺す金正恩にノーベル賞 !!。驚き桃の木です。少なくともdeal done になってから2〜3年たっての話だと思う。自信を持って評価するなら。

 そう言えば土曜日の午前中かな、一本原稿を書いた。完成前の形だが、今の私の考え方をコンパクトにした。政治の劇場化はいつものことだが、それにしても結果が出る前に評価しすぎるのはいかがなものか。


2018年04月28日(土曜日)

  (23:45)忙しくて見れていなかった幾多の録画ビデオ。今日見返した中で一番面白かったのは「広島カープの奇跡〜弱小球団30年目の革命」かな。NHK「アナザーストーリーズ」の一つ。

 強く思ったのは、「広島カープには球団としてのストーリーがある」「ストーリーがあるチームは強い」というもの。日本の女子サッカーがワールドカップで優勝したのも、ある意味3.11が”ストーリー”として背景にある。監督はそのビデオを見せて選手達をアメリカとの戦いに送り出した。

 見ていてとっても良かったのは、先日亡くなられた衣笠さんが、かなり枯れたお声になりながらも、当時の広島を熱く語っていて下さったこと。無論山本浩二さんも登場するし、外木場や大下、池谷などの懐かしい顔も登場するのですが、やはり衣笠さんの出ているシーンを一番見入った。

 そうだったんですね。広島が初めて優勝した昭和50年は原爆投下から30年。チーム創設26年目。ルースという監督の名前も覚えていて、「ああ、そういう監督だったな」と。負け犬根性をたたき出すために彼なりにできる事を全てやったんだ。今はアメリカに住む奥様とかご家族が番組に出てきていた。

 どうやら3月27日に放送された分だったらしい。その間に衣笠さんが亡くなられて....。日頃はあまり日本の野球は見れないのですが、今年も2回くらい広島ー巨人などを見に東京ドームに行こうかな、と思いました。だって広島ではチケットが絶対取れない。まだ東京ドームのチケットの方が取れる。

 午前11時からの「エンジェルス対ヤンキース」はほぼ全部見ました。午前中に新聞社向け文章を書き終えて。大谷選手の第一打席のHRには度肝を抜かれ、第2打席の左足ねんざのシーンは繰り返し。

 ちょっと以前から気になっていたのは、彼は毎回全力でとっても気持ち良い。しかしアメリカの選手の中には「もうこれはアウト」と思ったら、あまり全力で走らない。で今日思ったのは、あのバットが折れたが、タイミング的にはアウト確実な二塁(?)ゴロのシーンで大谷選手が多くのアメリカ選手並みの走りだったらどうだったのか、という問題。

 恐らく怪我はしなかった。「ねんざ」なしです。彼の「軽いねんざ」がどの程度かは、本人にとっても明日にならなければ分からないでしょう。別に私は推奨するわけではないが、時には「常に全力」でない対応も大谷選手の万全な体調の維持には必要かな...と思いました。

 いろいろ意見はあると思うが。多分彼の前を打つプーホールズ並みの走塁(内野ゴロを打った際の1塁への)をしていたら、彼は怪我をしなくて良かった。「時には必要かな」と思う。

 それと今日の両チーム。打順の2番はヤンキースがジャッジ、エンジェルスがトラウト。「2番重視が徐々に定着か」とも思いました。その理論でいけば、エンジェルスにとっては「2番 大谷」もなかなか良いのではないかと。

 より多く打席が回ってくる。当たり前だが8番よりは。もっともねんざが完治したあとの話ですが。


2018年04月26日(木曜日)

  (13:45)そうだ、これを「トランプ・インフレ(懸念)」と名付けよう。私(わたし)的に。米指標10年債の3%台乗せ。

 今見たウォール・ストリート・ジャーナルのデータでは3.03%の利回り。2.99%と3.01%と何が違うのか....という問題はある。確かにその差は小さく、主にはサイコロジカルな問題だが、一旦乗ると「天井がブレーク」という状態になって、通常は一段と上げやすくなる。

 3月の20〜21だったかな、FRBが利上げした。声明文はここですが、米指標10年債はその後はむしろ軟化していた。先行きの米経済の鈍化・インフレ抑制(姿勢)が読めたからだ。

 しかしチャートで見ると分かるが、最近になって急速に上がった。その理由の一端は明らかにトランプ大統領の政策そのものにある。理由は二つあると思う。第一は保護貿易、第二は財政赤字拡大の経済政策。

 前者の代表は鉄鋼・アルミなどへの新たな関税賦課、それに中国との貿易戦争の懸念だ。なぜ「保護貿易」が世界的な低インフレ状況を脅かすのか。それは「自由な貿易」の大きな流れを止めるからだ。

 自由貿易は、WTOの体制やTPPに代表される。アメリカの貿易政策もずっとそれを目指した。肝心なのは、「貿易が自由」ということは世界的に「一番良質な安価な製品が割高で質の悪い製品を駆逐する」ということ意味する。つまり「自由貿易」は物価の下落環境を作る。

 それを一部でも止めれば物価に上昇圧力が生じる。実際に鉄鋼・アルミ価格は上昇した。加えて原油高。アメリカで高まるインフレ心理の大きな背景だ。これもトランプ大統領の中東政策、対イラン姿勢が響いている。これ以上は書かないが、ここは重要だと思う。

 加えての財政の手当がすまない現状での財政赤字の拡大。この辺はまたゆっくり考えたい。


2018年04月25日(水曜日)

  (23:45)そうですか。明後日が南北首脳会談ですか。どうなるんでしょうか。

 何と言っても今日驚いたのはこのビデオかな。「Kim Jong Un very open and honorable」ですからね。つい最近までの彼に対するトランプ大統領の評価(彼が言うに「チ○のロケットマン」など)を思い出すと、「こうも変わるのか」と。ホントに驚く。

 もっともこの「変わり身の速さ」「本音がどこにあるか分からない」が、金正恩を動かしている可能性がある。「読み切れない男」なので、「今までのやり方では駄目」と思ったから金正恩のサイドが動いたのかも知れない。

 米朝会談の前座が明日の南北首脳会談です。韓国の政府回りは歓迎ムードらしく、料理まで決めて公開された。テーブルの幅も2018センチとか。一番長いところです。そして形状は楕円。「より親密感を出すため」とか。

 しかしボルトンは「出過ぎるな」と繰り返し警告したそうな。韓国サイドに。大きな流れを作るのは米朝関係なので、その前に「制裁の軽減」などを小出しにすれば、金正恩が間違ったシグナルを感じ取ってしまうかも知れない。韓国に釘を刺している。

 釘が刺さった状態でどのような話し合いが行われるのか。まさかケソンの工場団地の再開なんて事は言わないでしょう。一番可能性があるのは「戦争状態の正式な終結」かな。

 情勢の展開は速い。しかしここは冷静に北朝鮮の出方を見ながら、「もし決裂したら」の危険性を考えながら情勢判断するのが良いと思う。私が一貫して「それで良いのか」と思うのは、非人間的な北朝鮮の政治体制そのものです。

 それが今のまま残るなら、それは解決とは言えない。いつまでも北朝鮮は周辺の国々にとって脅威です。


2018年04月23日(月曜日)

  (23:45)寝る前にチラッとチェックしようと思って見たら、米長期金利が片足3%に接地していた。「乗った」とは言えないが、実に久しぶりではある。

3%に片足が付いたのかな  問題は本当に「乗った」と言える大台のレベルになるのか、その上で3%なにがしかの水準が持続性を持つのか、です。ドル・円が今の段階で108円台の半ばになっているのは、この米長期金利との関係が大きい。

 なぜ寝る前にチェックしたかというと、今週のマーケットの一つの焦点はタイトな労働市場環境に加えて、トランプ大統領の鉄鋼・アルミに対する関税引き上げの動きで鉄鋼製品などが値上がりして、アメリカで「インフレ懸念」が強まっている背景がある

 焦ったトランプ大統領は「石油価格を上げているのはOPEC....」と。無論石油もWTIなどが70ドルに接近するなど騰勢を強めている。依然として「オイルシェールの天井」はあると思うが、不安定な中東情勢を懸念している状態。

 「持続性チェック」なので、週、月単位で見る必要がある。その意味では「寝ている間に....」という話ではない。事実だけを書き残しておくと、米指標10年債の3%台は2014年以来だそうな。もし週明けのニューヨークで記録したら。

 「株は....」と見たら、小動き。長期金利の上昇は、むろん株価には朗報ではない。


2018年04月21日(土曜日)

  (07:00)朝の富士山麓は、綺麗で、かつびっくり。とにかく気持ちが良い。空気と天気が綺麗で。

 いつものごとく、ちょっと早起きして散歩したのです。近くを。大きな道を歩いていたら、反対側から富士山を背に人間にしては小さい、でこぼこの集団が接近してくる。直ぐに「鹿か ?」と思いました。

綺麗でした  「よし、もうちょっと接近したらカメラで.......」と思ったら、その狙いを彼等が察知したのか、方向を変えて去ってしまった。おしいことをした。5頭はいました。多分親子。地元の人は嫌がるのですが、私はいつも「鹿に会いたい」と思ってくる。

 それにしても富士山が綺麗なんですよ。朝の綺麗な空気の中。凜として立っている。白い、大きめの帽子をかぶって。しかも富士山楼は、「富士桜」というちょっと小ぶりの花を持つ桜が今は満開。綺麗でっせ。

 ところでここに来て思い出しましたが、美味しい中華があります。名前は「湖宮」と言います。所在地は「 〒401-0301 山梨 県 南都留 郡 富士 河口湖 町 船津 7673」で、電話番号は「0555-83-3340」。

 富士山麓に来るとまず毎回来ます。前回も、そして今回も四人の予定。値段がとってもリーゾナブルなのに、お味は非常に良い。四人の「これはうまかった」というメニューを列挙すると

 I 君=腸詰め、チャーハン
 K君=餃子(焼き)、その他「全部」
 T君=前菜の春菊とシラスの和え物、かに玉
 M君=酢豚と新玉ネギ、総じて「すべて」

 T君はジモチー。いい歳をして、「毎回ここではかに玉を頼むんだよ」と。皆で大笑い。店のメニューでは「オムレツ」なんですが。笑える。


2018年04月19日(木曜日)

  (07:00)いろいろな問題の展開が早くて興味深い。国務長官に指名されたポンペイオ元CIA長官が4月初めに北朝鮮に行っていたという話は興味深いし、韓国は半島の戦争状態を終焉させる平和条約の締結を視野に4月27日の南北首脳会談を行うという。

 フロリダでは安倍首相がトランプ大統領と初日だけで4時間も会談して、北朝鮮問題などなどを話し合っている。南北首脳会談に関しては、どうやら「出来るだけ公開」の方針も示された、「衆人監視の中での首脳会談」の演出も考えられているようだ。手順が徐々に決まってきている。

 疑問なのは二つです。北朝鮮ペースで進められている今の和平ムード。なぜ北朝鮮は大きな方針転換をしたのか。次に今の我々から見ると国民を無視した、絶対的独裁制はどうなるのか ?

 前者については、「このままでは中国とアメリカに我が国は潰されてしまう」という金正恩の懸念が背景との見方が一番説得力がある。しかしそれを「我が国のペース」に切り替えられる金正恩の外交手腕はある意味評価できるし、油断ならないとも思う。

 一番問題なのは後者です。実は習近平の中国は、形としては北朝鮮の政治状況が似てきているので、「なぜ北朝鮮だけを問題とするのか」という疑問はある。しかし「政策の一貫性」「予測可能性」の面から言うと、前者の方がはるかに予測可能性が高い。

 「豹変した北朝鮮」は「またまたの豹変」もあり得る。むろん「ここで豹変したら我が体制も終わり」ということは金正恩は知っているでしょう。その意味では「なかなか後戻りできない構図」を作ることは出来る。

 しかし金正恩はなるべく「見返」を高く得ようとするでしょう。小国だけに「脅しの材料」を手元に残しておきたい筈だ。その手法をトランプ大統領、同政権がどう防ぐことが出来るのか。そこがポイントだと思う。

 財務省の福田元財務次官はどうするのでしょうね。「裁判する」と夕べの段階では強気に言っていましたが、今朝未明にテレビ朝日が「我が社の社員の強い希望」ということで、「当社社員がセクハラを受けた」「(その際の会話を)録音もし、新潮社に持ち込んだ」と述べている。

 つまり「女性記者さんと二人で会っていない」「あんな発言をした覚えもない」と言っていて福田さんはこのテレビ朝日の発表を見て今朝の囲み(自宅を出たところでの)にどう反応するのか。それにしてもテレビ朝日の対応にも問題が残った。

 それにしても私は思う。財務省はマスコミ的表現として「最強官庁」と当然のごとく言われる。確かに「カネ」は握っている。その意味では強い。しかし今はカネよりも時に情報、そのハンドリングが重要な時代。

 その意味でも「財務省が最強か ?」と言えば私は疑問符がつくと思う。そして新潟県.......もう出ないと。長くなるのでまた書きます。


2018年04月19日(木曜日)

  (07:00)昨日だったかな。買ってはみたものの、重いし、ちょっと使いにくいので様子見でSIMを入れずに、家ではWIFI、外ではテザリングで使っていた「iPhone10」に、SIMを入れました。買って初めて。半年ぶり。

 有楽町の数寄屋橋を歩いていたら楽天モバイルのリアル店舗があった。

 見ると「iPhone乗り換え.....」の文字が。確かに安い。「乗り換えじゃなく、私のXは初乗りなんだけど.......」と思ったものの、「話だけ聞いてみよう」と思って寄ったのです。次の予定まで時間があったので。

 聞くとプランがいろいろあって、データだけのSIM(データSIM)もあるし、それに会話も付いたほんのちょっと高いプランもあった。前者だと1000円ちょっと(確か1020円)。新しい会社の、新しいサービスを受けてみるのも良い、と考えてXにSIMを入れることをまず決めた。

 やっぱり外で毎回テザリングに切り替えるのが面倒だったし、そもそもマシンを立ち上げると毎回「SIMが入っていません」と通告が来る。「」PCにはこんな通知は来ないのに、うるさいな......」と思っていたので。

 次はプランです。最初ちょっとの違い(料金)なので電話も利用で来るプランにしようと思ったが、「バイバーとの契約が必要です.....」と言う。その説明の中で「為替レートで....」という単語が出てきた。

 それが気になった。「為替レートとは何と何の為替レートか?」と聞いたら、店員が答えられない。「そもそものバイバーとは、どこの会社 ?」にも答えられない。「そんな訳の分からないサービスには参加できない」と思って、通話能力は削除。結局データSIMだけに。完全に情報端末としてのiPhoneが出来上がった。

 ドコモの回線を使っているので、別にどこにいても電波が良好に入れば4Gで対応。比較的順調です。それにしても「バイバーって何だったの ?」。今でも不明ですが、思うのは「客にちょっと聞かれて答えに詰まるようなサービスはしないで欲しい」ということ。


2018年04月17日(火曜日)

  (07:00)今朝起きてニューヨークの株価指数を見て、「そうなんだろうな」と思いました。昨日の東京の株価もそうでしたが、ニューヨークも「今回のシリアでの米英仏の化学施設攻撃は、発生当時ほど世界に緊張感をもたらすモノではない」ということでしょう。

 私は月曜日の朝に書いた長い文章で、「当然多少のリアクション(若 干の円高や株安)は予想されるが、影響は長引かないと考えるのが自然だ」と書いた。週明けのニューヨークの株価は上下はあったものの、落ち着いた動き。私が月曜日の朝に考えた理由は次の通りです。

  1. トランプ大統領やメイ英首相、それにマクロン仏大統領がその前数日間ずっと「警告」を行い、攻撃実施は確実であり問題は「いつ」だけだったので、マーケットはかなり織り込んでいると思われる

  2. 当然ながらシリアのアサド政権とその後ろ盾であるロシアは攻撃に強く反発していて、「今回の米英仏の行為は侵略であり、“結果”を伴うことになる」と報復を示唆している。しかしロシア・サイドの“報復”実施の前に、問題は国連安保理に持ち込まれている

  3. 米英仏の攻撃にも関わらず、問題となっているシリア反体制派の拠点である東グータ地区のドゥーマでは、まさに米英仏の攻撃があったその日、つまり14日にロシア軍とアサド政権による支配が確立した

  4. つまりアサド政権によるシリア支配は大部分の地区で揺るぎないものになった。米英仏の攻撃は「シリアの化学兵器使用」に向けられており、今のところ政権転覆の計画はない。東グータ地区制覇によって、アサド政権が今更化学兵器を使う理由は大きく低下した。つまり同政権とロシアはきっちりと果実を手にしている

  5. 前回のアメリカの対シリア攻撃がアサド政権に大きな揺さぶりとならなかったように、今回の単発的、かつ限定的攻撃は中東全体の図式を直ちに、かつ劇的に変える性格のものではない。トランプ大統領も「任務完遂」と言っていて、米英仏サイドの攻撃継続はアサド政権による次の化学兵器使用がない限り予想されない

  6. シリア・アサド政権のもう一つの後ろ盾であるイランとアメリカとの関係は改めて緊迫するが、どちらも直ちに中東で新たな動きを起こす状況ではない。国際機関がシリアのグータ地区を検証するのには数日の時間を要する
 です。むしろ心配なのは「長期的な西側とロシアの対立構造のエスカレート」が、シリア情勢だけではなく、様々な分野で進行し始めていることです。今朝「おや」と思ったニュースは「Russia targeting millions of web users in west, warn US and UK」というニュースです。

 「なんの為に」と思って読み進むと、「with a view to espionage, intellectual property theft or pre-positioning for offensive action」と出てくる。アメリカの国土安全保障省のJeanette Manfraという女性次官補の発言です。サイバーでも英米とロシアの対立は激化の兆し。

 それにしても今の世界は騒々しい。日本では財務次官がらみの話も出てきたし、相変わらずモリカケは「芋づる式」展開。アメリカではトランプ対コミー、トランプ対ストーミー・ダニエルズ。ま、こんな状態が続くんでしょうね。


2018年04月15日(日曜日)

  (23:00)うーん、倫理的に許せないのでシリア(政府、または事件関連施設)を攻撃.....というのは分かる。もう二度とさせないために....も分かる。しかしその攻撃がアメリカの中東戦略の全体図の中でどの部分をなすのかが不明。そこが気になる。

 トランプ大統領は「任務完了」とツイート。しかし「攻撃」という任務は巡航ミサイル「トマホーク」やB1戦略爆撃機の空爆で確かに完遂されてかも知れない。しかしつい最近まで「シリアからは撤退する」と言っていた。この攻撃を最後に徹底するのか ?

 今回が違うのはイギリスとフランスがシリアの化学工場関連の施設への攻撃に加わったこと。イギリスは巡航ミサイル「ストームシャドー」で、フランスはミラージュ、ラファールが空爆。

 イギリスとフランスの行為は、今までのトップの発言の延長線上で理解できる。それはシリアの政府が反政府勢力地域に化学兵器を使ったとの証拠をつかんだと主張した上で、「倫理的に許せない」ということが前面に。

 アメリカも無論この気持ちは同じだろう。しかし中東全体の平和維持に戦後深く関わり、今も「私なら容易に中東に和平をもたらせる」と言っているトランプ大統領としては、「その後」の絵を示して欲しいと思う。

 むろん政権の中にも攻撃やそのやり方への異論があったようだ。一番慎重だったのはトランプ大統領が「Mad dog」と紹介したマティス国防長官。彼は「中東に関する全体の戦略の中での位置づけ」にこだわったそうだ。当然だろう。

 今回もトランプ大統領は化学兵器の犠牲になったとされる子供達の写真に強く心を動かされて「行動」を決意したと報じられる。重要な要素だが、多分国際政治はそれ以上の 論理とリパーカッションへの読みが必要だ。

 多分イランと北朝鮮への警告の意味もある。しかし肝心のアサド政権は、前回の攻撃があったからといって特に行動を慎んではいない。むしろロシアとアメリカの対立が深まった。少なくとも表面的には。

 国内政治への配慮もあるのだろう。中間選挙がアメリカでは迫っているし、トランプ大統領の外堀は徐々に埋められている。こうした環境で「何をするか分からない」という不安がこの大統領には付きまとい続ける。そこが心配だ。


2018年04月13日(金曜日)

  (12:00)今朝は笑ったな。スタンバイを終わってTBSの社屋から出て、「さて私の送りの車は....」と見たらMIRAIが一台。黒塗り。へえと思ったら女性ドライバーが私の所に。

 初めてです。そのまま出掛けたのですが、近い場所。聞いたら国際さんで、同社に一台だけあるMIRAI。それに専属でその女性ドライバーが付けられているらしい。むろん私がMIRAIの所有者だとは知っておらず、偶然でしょう。

 しかし彼女はMIRAIに詳しいので、暫く話していて面白かった。水素ステーションの配置と営業時間の関係から、行ける場所が限られること、しかし乗り心地はとっても良い事などなど、MIRAI回りに関してはかなりの部分で頷けた。

 MIRAIも当初の「納期は2年」とかいう時期を過ぎて、今は3ヶ月くらいになっているらしい。なのでコマーシャルが始まった。「もうちょっと増えて、ステーションも全国津々浦々に」というのが所有者の気持ちです。

 車関係では今日のニュースとしてはトヨタ傘下の日野とVWのトラック子会社の協業発表が面白かった。そう言えばバスとかトラックも大きな転換期を迎えている。排ガス規制の問題あり、運転手不足で乗用車よりも「自動運転」に舵を切りたい環境。

 記事を見ていて面白いと思ったのは、バス、トラックの自動運転には乗用車にない問題があるらしい。それは重いのでなかなか停止しない、という問題。あまり急にブレーキがかかるようになると、バスの場合は中に乗っている乗客はパニックになるし、トラックなら荷台の荷物が道路に溢れたりする。

 そりゃ研究そのものに資金が必要ですよ。乗用車では激しく競っていると思われるトヨタとVW。しかし考えてみれば自動車メーカーが直面している問題は同じ。自動車メーカーはそちらの方の問題意識が強いんでしょうね。

 あとは「全固定電池」の進展具合でしょうか。まだしっかり調べてないのですが、この電池は完成したら素晴らしい車を生み出す可能性がある。楽しみです。


2018年04月11日(水曜日)

  (22:00)「シリアに飛んでくるミサイルを全て撃ち落とすって....じゃ新しい、凄くスマートなのを打つから、ロシアよ待っていろ....」(Russia vows to shoot down any and all missiles fired at Syria. Get ready Russia, because they will be coming, nice and new and “smart!” You shouldn’t be partners with a Gas Killing Animal who kills his people and enjoys it! 私の意訳)といったツイートを、アメリカの大統領が書く......。

 ちょっと驚きですよね。だからニューヨークの株も驚いてダウで200ドル下げて始まっている。困ったものです。このような乱暴な言葉が飛び交うようなら、世界の不安定化は止まらない気がする。

 ところで昨日今日は結構あちこち動いた。昨日は新宿のアップルストアに。初日に見れなかったので、「どない」と思って。しかし「もしかしたらバッテリーを代えて貰えるかも」と思って。

 iOS11.3になって、「バッテリーの状態」(ベータ)が表示されるようになって、調べたら比較的今でもよく使っている「7」が78%と、推奨の80%を下回っていることが明確になっていたため。

 直ぐに対応してくれて、順番待ち、交換所要時間はかかるが、その間に新宿回りでその他の用事をしたりして、同日午後には交換完了。表参道にネットで予約を入れていたが、それはキャンセル。「7」はとっても長持ちするようになった。

 今日は草刈りで、面白いメンバー。旧知のメンバーですが、それぞれ海外経験が豊かな人達で、「日本が電子決済でいかに遅れているか....」という昼飯話題になった。中間省略的に進んでいるのは中国です。

 それは良く報じられている。10日の日経にも『キャッシュレス「後進国」に焦り』という記事があった。後進国とは日本の事です。本当にそう思う。最近は個人ベースでキャッシュレス化に努力している人もいる。例えば個人タクシーの運転手さん。

 しかしシステム全体で言えば、日本の遅れは酷い。中間省略しないで全部経験してきたし、今でも円札の偽札は少ない。だからキャッシュ信仰がまだ強い。しかし考えてみればあんなコストのかかる代物はないんですよね。

 運搬・充填・保守作業。街で見掛ける警護員の大部分はキャッシュ関係。訪日客が「日本は遅れている」という印象を持って帰るそうな。残念なことです。


2018年04月09日(月曜日)

  (08:00)それはまさに「It’s Sho Time !」でした。

 「7回を投げきって球数91、奪った三振は毎回の12、与えたヒット一本、与えた四死球1」。途中まで「このままいったら大変(嬉しい)。「ソーシア監督も困るだろうな」と思っていました。

7回1安打ピッチングの大谷2勝目  だって6回までパーフェクトピッチング。打者を一人も出さず。それって「もしかしてパーフェクトができちゃう....」。そりゃファンも見たいし、二刀流だからこそパーフェクトは過去に例が無いだろうから。「途中で降ろす」という訳にはいかない。

 しかし7回に一死の後に一本ヒット(三遊間をライナーで抜けた)を打たれた。そしてその回(2死ランナー2、3塁)を打者三振で切り抜けて、そこで降板。素晴らしいスプリットだった。その段階でエンジェルスは6-0。

 ちょっと残念だが、7回に打たれたヒットでソーシア監督には代える理由も出来た。彼の今後は長い。しかしあのメジャーで「7回1ヒット、ゼロ封」は凄いでしょう。ダルも田中も時としてパカパカ打たれるのがメジャー。

 アスレチックスはもう以前に一度大谷の投球を見ていますからね。それでも大部分の打者はバットにかすりもしなかった。メジャー投手の平均球速でも、大谷は今は一番をいっているらしい。157キロ台。

 投手としての次の段階の真価は、MLBの打者がもっと慣れてきたときでしょう。大谷は6回まで本当に頑張っていたが、7回は明らかに疲れていた。そりゃそうだ。本人も「今日は負けられない」と思って投げたでしょう。

 打数はまだ少ないが、大谷の打率は4割に近い。打者出場の4試合で3HR。投手としては2勝。完璧な two-wayです。アメリカでも大騒ぎ。そのうちエンジェルスでも「一試合の中で投げて打つ」という局面が来るかも知れない。

 結局試合はエンジェルス6ー1アスレチックス。見ていて心地よい良い時間でした。


2018年04月08日(日曜日)

  (23:00)今ニュースを見ていたら、トランプさんが日曜日に次のようなツイートをしたらしい。

 「In his tweet on Sunday, Trump said he and Chinese President Xi Jinping would always be friends despite the dispute, adding: “China will take down its trade barriers because it is the right thing to do. Taxes will become reciprocal and a deal will be made on intellectual property. Great future for both countries!”」

 ロイター電に出ている。「米中間の貿易紛争にもかかわらず、私と習近平は常に友達でいるだろう。そうすることが正しいことであるが故に、中国は自国の貿易障壁を取り下げるだろう。関税は互恵的なものになり、知的財産に関しては取引が成立する。米中両国には偉大な将来が....

 この楽観論の根拠は分からない。金曜日に株価が急落したので、口で支えようとしたのかもしれないし、米中間のテーブルの上での「報復の応酬」とは別に「手を握ろうとしているのか」という印象もする。

 その辺は今週分かってくるかも知れない。習近平は今週の火曜日に重要演説を行うので、その時に「中国側の出方」がある程度分かる。もうだいぶ飽きてきたが、トランプ相場は続く。


2018年04月07日(土曜日)

  (06:00) 金曜日は結構忙しい一日。朝の放送を終わった後ですが、ラウンドアップの1000回収録。そのスタジオにテレビカメラが入った。

 長野放送さんの信州夢山河という番組の。1000回だからテレビが入ったわけではなく、テレビの話は別筋で。「あまり貢献していないので.....」とちょっと躊躇したのですが、「ぜひ出て下さい」ということで「じゃ」となった。

 2ヶ月ほど前に「4月6日に」と決めたと思う。それがたまたま1000回収録日となった。その時点では私は知らなかった。しかし良かったのでは。いつもの収録風景を撮られるより、1000回時の方がちょっとバリューが。

 撮影が入ることはたまにあるのですが、テレビカメラが入ったのは多分ラウンドアップ収録では初めてだと思う。普段通りの格好で臨んで、普段通りと思ったが、いろいろ考えるのでちょっと普段通りではなかった。でも良い緊張感でした。

 昨日の日経朝刊の11面には「番組1000回」の告知が。局が教えてくれました。先日も書きましたが「20年」。過去のこの重みを感じる事なく、「常に新たな流れ、事象に敏感」でいたい、と思います

 いつも国内・国外の大勢の方々と共に考えていきたいと思います。今後ともよろしゅう。


2018年04月07日(土曜日)

  (05:00)やることが乱暴で、私も、そしてマーケットも不安に思っています。

 600億ドル 対 30億ドル
 600億ドル 対 500億ドル
 600+1000億ドル 対   ?

日本時間7日午前5時現在  この「?」の部分について中国は「最後まで付き合う」と言っている。ということは、アメリカサイドの1600億ドルに相応する数字を今後ぶつけてくる、ということでしょう。

 数字は左がアメリカの対中制裁額。右側が中国側が発表した対米制裁額。主な時系列的推移です。どれもまだ発動されていない。脅しあっている段階。アメリカは「中国は対米で巨額の貿易黒字を出している。甘んじて受けるべきだ」と言っている。

 対して中国は、「(米側の通商法301条に基づく制裁措置を1千億ドル上積みに関し)「米国が単独主義と保護貿易主義を堅持するならば中国は最後まで付き合う。いかなる代償も惜しくないし、必ず反撃する」(中国商務省の報道官)と声明。つまりアメリカが額を上げれば上げるほど、中国は「付き合う」と言っている。

 普通それは「貿易戦争」の範疇だが、アメリカも中国も「貿易戦争ではない」と言っている。いずれも実施はまだだから、その通りかも知れない。アメリカのムニューシン財務長官は「the U.S. is in "communications" with China.I'm cautiously optimistic that we will be able to work this out [with China.」と述べている。

 だとしたら、株は「下げ」に実際に追いやられているわけだから、「下手なコミュニケーション」だと言える。もっともムニューシンは「there is the potential of a trade war」と自分で言ってしまっている。種を蒔いている。

 ともに強気だ。交渉にはそれが必要だから。「我々は貿易戦争をやりたくないが、怖がってもいない」と中国。「国家と人民の利益を断固守る」と強調。「今回の米中貿易摩擦は米国側が一方的に起こしたもので、本質的には米国の単独主義による多角的貿易体制への挑戦、米国の保護主義による自由貿易体制への挑戦だ」と批判。「中国は多角的貿易体制を擁護し、世界の貿易投資の自由化と利便性向上を推進する」と。

 つまりこれは「単独主義」と「多国間主義」の戦いでもある。トランプは貿易政策で基本「単独主義」。アメリカは世界が悲惨な戦争の後に注意深く作ってきた「多国間貿易協定」の枠組みを壊そうとしている。

 「脅しあい」から「互いに手が出たとき」が、アメリカも中国も望まない実際の貿易戦争の端緒になる。もしかしたら、その結末は「Trump's tariff gamble with China could be catastrophic for the economy, the GOP ― and his own presidency」ということかもしれない。

 米共和党の中間選挙敗北、トランプ大統領に対する弾劾だけか、と私は思う。それは世界の枠組みを我々が住みにくい状況にする危険性がある。そうならないように願う。


2018年04月05日(木曜日)

  (01:00)その単語がとっても印象に残っているので、備忘のために書いておきますね。「一方的に制裁をかけられて、報復しなければ失礼に当たる....」と。確か華春瑩さんの言葉だった。

 「失礼」ね....。ま、中国的な政治感覚なんでしょう。で、中国は4日に新たに500億ドル相当のアメリカ製品(大豆、自動車など)に対する新たな報復関税を追加発表した。最初の報復関税は30億ドル規模。

 アメリカが発表した対中国制裁関税は600億ドルで、「中国の反撃・報復はその二十分の一」と思わせておいての、新たな報復関税の発表。同程度になった。お互いに同程度にやり合うのを英語では「 a tit-for-tat」(しっぺ返し)といい、今回は「 a tit-for-tat trade war between the world's biggest economies」ということになる。

 マーケットがビビるのは当然だ。この文章を書いている時点のニューヨークのダウは156ドル安。オープン直後の500ドル安からは大分戻した。しかしまだ安い。戻したのは多分、「嚇しあっているが、実際は手を打ちたがっているのが見え見え」だからでしょう。アメリカも中国も。

 そもそも中国は総額500億ドルの報復関税を発表したが、「実施時期」は言っていない。なんも。アメリカの実施が時間を区切っているのと対照的で、かつ「中国は貿易戦争を望まない」と繰り返し政府高官が言っている。

 「(貿易戦争の勃発では)誰でもが敗者になる」というのが最初からの中国側の台詞。中国の方が今までの発展の基を作ったのが「国際貿易」であることを知っているので、「それだけは避けたい」と思っているのでしょう。

 アメリカも株価が不安定になるのを見て、「こりゃまずい展開」と思っている筈だ。中国と机の下でディールして、「中国の対米貿易黒字の削減」で合意し、「一件落着」で事を収めたいと思っている筈だ。

 お互いに「失礼」の報復に連鎖にならないことを望む。


2018年04月04日(水曜日)

  (06:00)なんちゅう不安定なマーケットなんだろうね。まるでトランプ(大統領)の精神状態の映し鏡のような。ドスンと下がった後、今度はキュンと戻す。

2018年04月04日 ニューヨーク株引値  三指数の引値はスクショの通りだが、その理由はブルームバーグが、「White House had no plans to take action against the company」と「筋」の情報を伝えたことが大きいという。「the company」 というのはアマゾンです。

 トランプ大統領は多分「中間選挙での票集め」の狙いもあって最近やけにアマゾンを攻撃している。例えば先月29日のツイートは I have stated my concerns with Amazon long before the Election. Unlike others, they pay little or no taxes to state & local governments, use our Postal System as their Delivery Boy (causing tremendous loss to the U.S.), and are putting many thousands of retailers out of business!」と。

 ポイントは@州や地方政府にアマゾンは少しか、全く税金を払っていない Aアメリカの郵政システム(郵政公社)を配達少年(delivery boy)のように使い、我が国に損害を与えている B無数の小売業者を廃業に追い込んでいるーーー。

 恐らく多くの事実誤認がある。アマゾンは各州では税金を支払っているし、トランプ大統領は米郵政公社に関して「アマゾンの一つの荷物を運ぶのに平均1.5ドルの損を出している」と具体的に指摘。

 しかしその因果関係や正当性は検証されていない。また「多くの小売業者が廃業に追い込まれている」は、確かに「アマゾン効果」という単語がある通り同社主導で進んでいる面がある。多分、「それが本当かどうか」というのはトランプという人はあまり気にしない。「どのくらい票につながるか」が重要だ。

 しかし経済全体で進むオンライン・ショッピング化は大きな流れであって、同社だけが責められる筋合いはない。最後のポイントに関しては、トランプ大統領はどうやら不動産業界の旧知の友人に嘆かれたようなのだ。「アマゾンがアメリカ中の小売業者(リアル店舗)にとって大きなプレッシャーになっている。廃業や規模縮小が続く。故に、それらが入っている商業ビルの価値が下がって困る.....」と。笑える。

 つまり最初から不動産業界擁護的意味合いのある発言なのだ。郵政公社の問題に関しては、日本でも起きている問題(ヤマトの対応を見れば分かる)で、配達する側が単なる「配達少年」になることを拒み、拒否ないし値上げすれば良いとも思う。

 しかし繰り返すが、一番大きな問題は、「トランプによるアマゾン叩き」が持つ「政治的意味合い」だ。アメリカは秋には中間選挙(初任の大統領にとっての通信簿)を控える。

 アマゾンを叩くのは、選挙戦術としてはたけている。アマゾンの脅威にさらされている業界、企業、団体は多い。「アマゾンさえなければ」と思っている人はアメリカで多い筈だ。日本よりも。「輸入品さえなければ」というのと同じ心理。

 アマゾンへの世間の嫉妬は別の面にもありうる。同社の経営者のジェフ・ベゾス氏はフォーチュン誌掲載の「世界最大の富豪」に新たに選出された。トップとしては新顔。ビル・ゲーツがトップなら、「またか」で済むが、新顔は羨望の的になる。

 アマゾン叩きは、「経済政策」としては当然疑問だ。アマゾンを叩こうが、経済全体のデジタル化は進む。間違いなく大きな流れだ。経済の形も激しく変わる。アマゾンはその先導役を果たしているだけだ。

 全体的に見て、米ハイテク産業そのものが「問題を抱えた」という印象は確かにする。「存在」が大きくなれば、その会社やそれら会社の一挙手一投足が大きな話題を呼ぶと同時に、大きな批判も起きる。

 FBやテスラの問題はこのコーナーでも頻繁に取り上げている。昨日のマーケットでは「Netflix shares rose 1.2 percent while Amazon gained 1.5 percent in volatile trading, while Facebook advanced 0.5 percent.」とCNBC。しかし「a reaction to an oversold condition」というのが見方らしい。

 今朝のドル・円はまたまた106円台。東京市場も忙しい.........。米指標10年債の利回りは2.78%。株価反発でちょっと上がった。しかし先月のFOMC時点の2.90%アラウンドを下回ったまま。


2018年04月02日(月曜日)

  (08:15)素晴らしい。初登板・初勝利。アメリカでも二刀流達成。凄いことですよ。

 長い文章を書きながら、ちらちらと目をテレビに。MLBでの大谷選手の初登板。対アスレチック戦。日本時間の今朝5時頃からNHKがBSテレビ中継していて、気になってしょうがなかった。アメリカでは二刀流は「two-way」と表現される。

9回にハラハラ。初勝利お目出度う  オープン戦はあまり良くなく心配していたのですが、今日は落ち着いていた。試合後の記者会見で何を言うか知りませんが、私には「落ち着いている」と思えました。敵地なのですが、声を上げての力投でした。

 立ち上がりは良かった。アスレチックスの最初のバッターを空振りの三振で順調な滑り出し。2回に甘いスライダーを3ランされたが、その他は非常に良かった。特に最後の6回は中軸相手でしたが、見事。見ていて感動しました。調整力が凄いな、と。

 何よりも凄いのは、「よく考えて投球している」という事。頭の良い選手だと思った。6回で降板したのですが、その時は4-3で勝ちパターンでの交代。その後も味方が点を取って、9回裏にアスレチックがチャンスを作ってちょっとハラハラ。しかし最後は7-3でエンジェルスの勝ち。

 大谷のMLB初登板・初勝利。彼は6回92球を投げ6奪三振。被安打はHRを含めて3。合格でしょう。ソーシア監督も6回終了で大谷に近寄って「良かったよ」と大谷の肩を叩いていた。今年の楽しみが増えた。日本でも、そしてアメリカのMLBでも二刀流。凄い。


2018年04月01日(日曜日)

  (13:15)我が家は比較的さくっさくっとメンバーが増える家なのですが、最近また一人メンバーが増えました。その名前を「ミュウ」と言います。昨日の深夜、夜中過ぎにいらっした。 新たなメンバーのミュウ

 どちらかというと希少種のメンバーです。現時点的には。まだまだ多くの方が捕捉に走り回っている段階。2016年の7月22日に始まったゲームは、こうしてまだまだ多くのファンを抱えながら続いているし、終わりなき展開となっているのです。

 これは「デジタル経済」を守備範囲にしている私には結構興味がある問題です。「なぜ ?」と。普通1年もしたら飽きるでしょう。しかしこのゲームが好きな人は年齢層を問わずに多い。しかも最近また増えている。

 私的に言うと、このゲームは「体を動かす誘因」になります。これはナイスです。歩数を重ねないと得られるものが少ない。楽をするとどこかでそれより前に行けなくなる。最近もそれが判明した。続々と試練を課してきます。

 経済の観点から言うと、「仮想の力」を考える上で非常に役立つ。同じ景色を見ても、ある意味それぞれの人が違う思いと視点で広がる世界を見ている。そのどれもが真実のようであって、しかしそれぞれの人が違う世界を見ているということは真実ではない、仮想であるとも言える。

古くからのメンバーのミュウツー  これはずっと前に書いたのですが、「仮想」と「現実」は実は背中合わせなのではないか、と考えているのです。現実の中にある仮想、仮想の中にある現実。これだけの人に誘因を与えれば、それはもう「現実」としか言いようがない。

 「広告→購入」などのプロセスを考えてみても、「仮想」というか「勝手な想像」の部分は非常に大きい。これは無視できない大きな要素で、それは実は政治や経済でも大きな役割を果たしている。

 このゲームには多種多様な考え方の人が参加している。体調維持の為の人、図鑑埋めが趣味の人、新しいモノはゲットしたいという人。哲学も様々です。ゲームに絶対課金しないという人達もいます。それは「無課金組」という。

 一方で、急ぎたいので遊びに使うお金の一部はOKという人もいる。いわゆる「課金組」ですが、それも程度の差がある。絶対足で歩く人、自転車を使う人。それぞれの人の哲学が集約されるのですが、その中でまたコミュニティーが出来る。

 ま、私も今暫くこのゲームに参加し続ける予定です。


2018年04月01日(日曜日)

  (05:46)どうやら、不動産業界の旧知の友人に嘆かれたようなのです。「アマゾンがアメリカ中の小売業者(リアル店舗)にとって大きなプレッシャーになっている。廃業や規模縮小が続く。故に、それらが入っている商業ビルの価値が下がって困る.....」と。

 それもあってか、トランプ大統領の「アマゾン叩き」が日々激しくなっている。掲載したチャートは過去一ヶ月のNasdaq株価指数の推移です。多分Nasdaq100だともっと下がっていると思う。

 攻撃のスタートは「アマゾンはあれほど儲かっているのに税金を払っていない」というもの。印象としてはそうかも知れないし、経営者のベゾス氏はフォーチュン誌掲載の「世界最大の富豪」と。世間受けはするかも知れない。

 次にトランプ氏は米郵政公社(ポスタル・サービス)の大赤字は「アマゾンのせいだ」と言い出した。「同公社がアマゾンの荷物を一つ運ぶごとに1.50ドルの赤字をだしているせい」と。(日本のように運搬料を値上げすれば良いのに)

 その主張の正当性は怪しいが、「選挙戦術としてはたけているかもしれない」と思いました。アマゾンの脅威にさらされている業界、企業、団体は多い。「アマゾンさえなければ」と思っている人は多い筈だ。これは「輸入品さえなければ」というのと同じ心理だ。

 しかし「経済政策」としては大いに問題がある。アマゾンを叩こうが、経済全体のデジタル化は進む。間違いなく。経済の形も変わる。アマゾンはその先導役を果たしているだけ。

 重要なのは、フェースブックともども米IT産業をある意味引っ張ってきたアマゾンに政権の攻撃の手が伸びていることだ。4月の第2週にはザッカーバーグ氏が議会で(恐らく)つるし上げにあう。テスラもおかしくなってきた。

 アメリカがもっとも得意とし、世界的企業を生んできたITの分野で「企業叩き」をする意味は大きい。ちょっと注目だと思う。



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