J1に昇格した今年は遂にあの男がやってくる。東福岡高校から筑波大学まで 内定の決まっている(笑)はずの 千代反田がチームに帯同することになった。 ディフェンスラインの補強は適った。 中盤の補強を新スカウト岡津氏に依頼しよう。 今年はJ1リーグと言うこともあり、12局ネットの新東京テレビが全試合を放送してくれると言う。 恥ずかしい試合は出来ない。一層の奮闘を誓おうではないか。優勝後と言うこともあり、契約更改も多少難航。 すっかり主力となった大幡は40百万から大幅増の130百万。少し甘い査定かもしれないが、 ここでチームを離れてもらっても困るので2年契約とした。 喜沢はやや低めの97百万で単年契約。何と曽我部が150百万を要求。これには閉口したが、 昨年の最強評価点を獲得した選手だ。現在のチームにフィットしているDMFも彼以外に見当たらない。 取敢えず今年は言い値で契約しよう。 期待の長橋は4年契約の年俸70百万。 主だった契約を済ませ経理スタッフとの打合せを終えようという時、テーグFCから 加東に対して180百万のオファーが来たと言う。 彼の人生にとっては海外での挑戦も有意義なものかもしれない。 しかしここは国内最高峰のJ1リーグでの活躍を望もう。 新人の獲得、サテライトの設置は今年は見送り、今年の1月は過ぎていった。
品川空港への出資8億の協力依頼があったが、これはお断りすることにした。 18億のキャッシュフローしかない我がクラブの経営の根幹を脅かしかねない。 空港公団の局長には何とかご理解いただけたと思うのだが。
今年はブラジルのベロオリゾンテFCでキャンプを行う事に。 更なる基礎能力の向上が成績に直結する事を期待しよう。 第2練習場の増設はもう暫く見送る事にした。 建設会社の協力が得られて22億貯まればスタジアムを増築できるという。 先ずはJ1に見合うスタジアムに増築する事を当面の経営目標とした。
いよいよJ1リーグが開幕する。 そんな折、長橋がチームを離れてサンチャゴFCに 2年間留学する事になった。 エドワード監督からは戦力として残留の希望もあったけれど、 契約更改時の4年契約は留学を見越してのこと。 今年の戦いも去る事ながら、長期的なチーム強化の一環だ。
さて、1stステージの緒戦はジュビロ磐田。 気持ち良いくらいの完敗。 選手達は0−5というスコア以上の戦力差を肌で感じた事だろう。 続く清水エスパルスとの試合も落とした第3節。相手は共に昇格した大分トリニータ。 絶対落とせない一戦だったが、これを制す事ができず。 J2の常勝軍団であった彼らにも動揺がうかがえる。 新戦力のマルティン、大野が中盤でまったく機能していない。
連日スタッフ会議が続く。 妙案を見出せないでいたものの、案ずるより生むが易し。 第6節の浦和戦、第7節の市原戦で連勝。 浦和戦では相手のタックルで宇野が 負傷するというアクシデントもあった。 4敗も喫したものの、ベストイレブンにGK袴田が選出されるハプニング(?)もあった。
カップ戦にも上向き調子は持続。 緒戦はアルビレックス新潟に1勝1分けで2回戦に進出。 リーグ戦でもアビスパ福岡から3勝目。J2時代には完膚なきまで叩きのめされた相手であったが、 J1で雪辱をはらす。この試合でアビスパ福岡の古賀誠史に興味を。
好調な品川シュトルツに立ちはだかるJ1の高い壁。 ヴィッセル神戸、柏レイソル、FC東京に3連敗。リーグは清水エスパルスが 市川の活躍で首位戦線をリードする。
5月に入ってカップ戦の2回戦。またしても大分トリニータとの激突。 リーグ戦の借りを返す良いチャンス。 ところが1戦目を0−2で落とすと、雨中の2戦目は1−1のドローでまたしても苦汁を飲まされた。 やはりFW宇野を欠き、苦しい台所事情。前線の補強が肝要か。 その後も着々と黒星を重ね、最終的には1stステージは3勝11敗1分けの13位に沈んだ。 J2では優勝賞金7億もいただけたのに。これは頑張らないとマズイな。 1stステージ優勝は逆転で横浜F・マリノス。 12勝2敗1分けか。そんな成績を修める日が、いつか来い。
7月にはサテライトを設置した。 FW補強のための選手枠確保にも活用してもらいたい。 サポーターの声にも耳を傾ける。品川の街に足りないものは住宅とスポーツ環境か。 今年は少し投資額を増やそう。とは言え経営に影響を与えない範囲の微々たる額ではあるが。 品川シュトルツからオールスターに喜沢が選ばれた。 J1チームの人気選手に混じっての活躍が期待されたものの、 残念ながら喜沢の見所も無くスコアレスドローの末、PK戦は3−4で負けてしまった。
8月の2ndステージ開幕。 相変わらず清水エスパルスの市川が大活躍。 品川シュトルツは8月に2勝、9月にも2勝を重ねて、何とか中位をキープ。 10月に岡津スカウトから朗報。 才能に満ちたFWを2人とアポが取れたと言う。 先ずは23歳の沢田重クンと接触。年俸70百万で合意が得られた。 続いて22歳の竹村裕次クンをオフィスに招いて2時間にも渡る入団の説得。 年俸90百万でサイン。
2人の合流が待ち遠しい4週間。 チームは鹿島アントラーズ、東京ヴェルディに連敗し、最終節の横浜F・マリノス戦を迎えた。 横浜F・マリノスは品川シュトルツに勝てば逆転優勝の目もある一戦。 ところが品川シュトルツにも意地がある。 セットプレイから虎の子の先制点をもぎ取ると、逃げきりの1−0で辛勝。 貴賓席でガッツポーズ。 優勝は清水エスパルスの手に。少し賞金分けてくれないかな。
勝利で2ndステージを締めくくり、戦績は5勝7敗3分けの10位。 年間順位は12位で残留が決定。2ndステージ勝ち星無しのジェフユナイテッド市原が降格。 来年の目標は5位以内といきたいところだ。
11月にFW2人が合流。 プレシーズンマッチで連携を高める事に。 初めて海外にも遠征し、ドシャンベFCの胸を借りる。 竹村、沢田の2TOPも奮闘し、CKを任されたGK袴田の蹴ったボールが決勝点を演出。 2−1の逆転勝ち。次のルサカFC戦では時差ボケもあったようで、0−3の完敗。 国内に戻ってからは2勝1敗3分けとチームもまとまりつつあった。
秘書からの資料に目を通す。 品川区は若干人口が減っているようだ。38万人余りの住民は住宅が不足していると、 区議会に改善を求めていると言う。スポーツにも力を入れたいと地元PTAから署名を求める動きもあった。 先日、私の不在時に品川区役所から助役が訪れたと言うのもこの件だろうか。
さて師走。今年のチャンピオンシップは横浜F・マリノスが制したと言うスポーツ誌にざっと目を通す。 我が品川シュトルツが一面で報道される日まで、頑張らなくてはならない。 気分を一新し、ニューイヤーカップに臨む。竹村と沢田はベンチスタート。 相手は強豪ジュビロ磐田。熱戦に終止符を打ったのは高原。袴田も飛びつくが、空しくゴールネットが揺れる。 例年通りの年越し準備が始まった。 ただし、早速の補強として中盤の底を任せる選手として21歳の 円藤正男クンと70百万で契約。 ニューイヤーカップも横浜F・マリノスが制したと言う報道に目を通し、3年目の仕事納めとなった。