13年目 〜世界戦略〜

世界戦略。今年のテーマはこれで行こう。 その為には国内から足元を固めなければ。Jリーグ優勝は絶対目標として臨もう。 早く選手の補強を完遂しなくては。そして先立つのはお金だ。 今年も玩具メーカや電力会社など大口スポンサーが契約期間満了したが、代わりにワールドテレコムや製菓メーカなど 総額26億のスポンサードを頂いた。

今年は世界戦略の一環として試合を全アジアに衛星放送してもらう事になった。 「アジアサッカートゥディ」で品川シュトルツの試合はアジア全土の注目の的となる。 これで恥ずかしい試合は出来ない。

選手との契約も今年は3選手のみ。 エース水城とは5年契約で130百万、サイドバック中村も水城程度で済ますつもりだったが顔色が良くないので165百万と 少々甘かったかもしれない。中村も5年契約。最後は若きDF和登でこちらも5年契約で90百万で契約延長。 今年は源、路木が帰ってきたら千代反田を留学させたい。その時は和登と宮田に中央を務めてもらおう。

そしてスカウト部に激震が。 長らくシュトルツを支えてきた岡津スカウトの解任だ。52歳の彼を解雇するのは忍びなかったが ここ2年間は新しい選手の獲得には至らず、メニリティ監督が希望した大型FW、展開力のあるMFが 得られなかった事に対する評価だ。 新しいスカウトはパラグアイ人のリバァセ氏(38歳)。137百万の3年契約である。 しっかり頼むぞ。早速パラグアイ出身の新人を何人かリストアップしてくれたが、私は国内タレントに拘りたいので、却下。

今年も年初は千代反田をキャプテンに任命。インターナショナルカップ本戦でチームを離れるかもしれないが。 サポーターズクラブの予算は185百万を確保。 資金的に余裕があったので、マッサージルームの設置と ラウンジの改修を行った。マッサージルームが疲労回復に単はケガ未然防止につながると良いが。

昨年の世界クラブランキングで、シュトルツは60位にノミネートされているらしい。 国内では優勝圏内を争う強豪だが、世界は広い。 そんなJ1に今年から初参戦するのはサガン鳥栖。そしてベガルタ仙台が帰ってきた。

今年の2月はキャンプではなく、世界戦略の一環で<南米カップ>に参戦する事にした。 昨年のアジアトーナメント優勝の実績によって招待参加が許されたのである。 名誉な事だ。 メデジンFCとのトーナメント緒戦。 先制を許したが、水城がきっちり同点弾をネットにぶち込み、試合はPK戦へ。 岩下もPK戦は得意にしているが、今回は8人目の中村が枠を外して勝負あった。 良い試合をしながら惜しくも緒戦敗退。

リバァセが早速、パラグアイの有名GKチラバート(24歳)とコンタクトを取っている。 岩下は確かにムラッ気があるが、当面は控えGK佐藤もいるし、また却下。

2月後半はポルトアレグレを含めプレシーズンマッチで3勝1分け。 今年は以下の布陣で戦おう。インターナショナルカップ目指して、皆奮起してくれよ。

  
                  (控え)   (留学)
      水城 原         大石

バイティ アシモ 森岡 山形     長橋     源、阿部
ンガー  ビッチ 
  
  中村  千代反田  和登            路木

       宮田          
  
       岩下          佐藤
新任スカウトのリバァセの実力は本物だ。 海外との強いパイプで大物と次々とコンタクトを取っている。 今月もパラグアイのガメレイラ(22歳)、アルゼンチンのアラビレーズ(33歳)といずれも有名選手を リストアップしてくれたがDFは当面良いだろう。アラビレーズは高齢のため却下。

さて参戦11年目となるJ1リーグ。3月は幸先良く連勝スタート。4節までで水城の6ゴールなどで10得点無失点。 得失点差で僅か1点劣り2位につけ、5節の浦和レッズ戦。水城がいつものようにゴールを決めた。 一方のシュトルツゴールを守るのは佐藤。今期は岩下のコンディション不良につき、開幕から5試合連続でスタメンをはっている。 その佐藤がエメルソンに今期初ゴールを許す。流石にレッズのカウンターは鋭い。 メニリティ監督は後半から岩下をピッチに送り守備重視の布陣。ところが後半、浦和FW大橋にラインの裏を取られ逆転。 新加入のCBシレオを中心にガチガチに守り固める浦和レッズ。リードされる展開に浮き足立つシュトルツ。 しかし値千金のゴールは、やはり水城の右足から。ロスタイムに同点に追い付くと延長戦は凌ぎを削るが得点は動かず。 この引分けで4位後退。 6節はライバル大阪エステーラの本拠地へ。岩下をスタメン起用し、様子を見ながらと思ったが いきなりの2失点。鵜野、志野田にやられた。なりふり構わぬメニリティ監督は後半から山形に代え長橋を投入。 同じく原に代わって後半からピッチに立つ大石が意地の1点を返すが、ゴールは遠い。なんと9位エステーラに痛い一敗。 水城の月間8ゴールは首位だが、MVPはオルザデベが受賞。ベストイレブンも千代反田のみと後味の悪い開幕1ヶ月となった。 このままでは代表選出もままなるまい。 嬉しいニュースと言えばサポータークラブの会員が16万人を突破したと言う事くらいか。

一度狂った歯車は、なかなか噛み合わない。 世界戦略のスローガンがプレッシャーになったと言うのか? 7節FC東京に引分けると、8節のジェフ市原戦は辛くもVゴール勝ち。 視聴率は20%を超えたと言うが、それだけハラハラする試合展開だという事か。首位清水エスパルスとの勝ち点差は7。 4月後半もギアは上がらず、9節ヴィッセル神戸戦も2−2のドロー、首位エスパルスとの10節は0−1で遂に敗戦。 ここ4試合で勝ち点は僅か4。順位は6位へ。 ベストイレブンに千代反田、宮田、森岡が選出されてはいるのだが。 個々に10.0評価されても、試合で勝てなければ意味が無い。代表へのアピールが空回りしているのだろうか。 月間MVPは首位を行く清水エスパルスから市川が受賞していた。

そんな空回りの中、リバァセのみが着々とオルコナー(27歳)の移籍話を進めてくれていた。 しかし、やや歳を取りすぎている。またしても契約には至らず。 品川区長の来訪を受け、区民が70万人を突破したとの事。経済投資の協力を求められたために2億ほど協力する事にした。 区長がお帰りになった後で久しぶりにサポータークラブに寄せられた投書に目を通すと、グッズショップの改善を 求める声が多かった。ふむ、検討する必要があるな。

5月の連休シリーズが始まった。先ずはカップ戦の2回戦。ホームで名古屋グランパスを迎え撃つ。 リーグ戦でも3節に3−0で一蹴しており、安心して観戦。アシモビッチと森岡がゴールを決めて無難に2−0と先勝。 これが躍進の契機になるか? 続く11節の柏レイソル戦では久しぶりに水城の2ゴールで3−0の完封勝利。 良し良しと喜ぶんだのも束の間。カップ戦の第2戦はアウェーながら0−0のスコアレスドローと決定力を欠いた。 これがリーグ戦に尾を引いてしまう。 昇格組であるベガルタ仙台のFW間中に先制を許し、長橋を投入するものの1−1の引分け。順位逆転はならず。 4位アビスパ福岡との13節。大石が先制するものの、呂比須、古賀誠史と連続ゴールで逆転。最後の水城のシュートも クロスバーを超えて万事休す。1−2で3敗目。 14節は2位ガンバ大阪をホームに迎えたが、マグロンに出鼻をくじかれる。後半相手は一人少なくなったものの 運動量で劣ったシュトルツが先に失点。大石の3試合連続ゴールも焼け石に水。再び1−2で4敗目。

最終戦を待たずして1stステージの優勝は清水エスパルスに決まった。 我がシュトルツは現在6位。 6月に入りカップ戦の3回戦の相手は、その清水エスパルス。 ホームでの1戦目を前にリスボンから源が帰ってきた。山形に代えて早速スタメンとして源を抜擢したメニリティ監督。 奇襲も実らず、先制はエスパルス。しかしバービーの退場で数的有利に立ったシュトルツ。 後半からアシモビッチに代えて長橋も投入。ところが清水に追加点。敗色濃厚となった後半30分。 スーパーサブ大石がゲットゴール。流れは俄然シュトルツに。ホームの応援に後押しされる様に森岡のラストパスに詰めたのは アシモビッチ。劇的な同点ゴールで辛うじて2−2の引分けに。

リーグ最終節の直前に路木も帰国した。サガン鳥栖との最終節には源に加え、路木もスタメンに名を連ねた。 コンビネーション不足か時差ボケなのか、路木、源の回りでボールがもたつく。前半にまさかの2失点。 好調大石が1点を返すが、失った流れは返って来ず。5敗目を喫し、優勝を狙ったシーズンでまさかの8位と低迷。 メニリティ監督の更迭か、フロントの更迭か、と新聞記事は囃し立てた。

優勝 清水エスパルス 勝ち点40 14勝1敗0分け 36得点 9失点
2位 ガンバ大阪   勝ち点34 12勝2敗1分け 35得点14失点
3位 ヴィッセル神戸 勝ち点31 10勝4敗0分け 34得点23失点
4位 アビスパ福岡  勝ち点27  9勝4敗2分け 17得点12失点
5位 ジェフ市原   勝ち点24  7勝5敗3分け 22得点13失点
6位 ベガルタ仙台  勝ち点24  8勝5敗2分け 20得点19失点
7位 大阪エステーラ 勝ち点22  7勝7敗1分け 18得点21失点
8位 品川シュトルツ 勝ち点21  6勝5敗4分け 25得点16失点
低迷自体も悔しいが、大阪エステーラを下回っている事が許せん。昇格したてのベガルタ仙台にも負けているではないか。 2ndステージは源、路木をうまく噛み合わせて捲土重来を図るしかあるまい。 メニリティ監督、頼むぞ。 1stステージで独り奮起した大石だが、 サブとしての交代起用について不満を持っているらしく、しばらくチリのサンチャゴFCへと 留学に出す事にした。本来であれば千代反田を留学に出し、CDFに和登、SDFで路木と考えていたのだが、 契約年数の関係で千代反田が2年留学できないのである。これは痛い。

さ、リーグがダメならばカップ戦。清水エスパルスに一泡ふかせてやろうと 意気込んで日本平スタジアムへ乗り込んだが、長橋を前半から起用しても先制は清水。 後半60分に本人の強い意思もあって源をピッチへ。早めのプレスでボールを散らさない様にと 懸命に走るが、澤登のスルーパスでバロンが追加点。それでも諦めない源。 森岡のCKにピンポイントで飛び込み1点を返す。 が、今年はここまで。今年に入ってからの敗戦は全て1点差負け。ここ一番の決定力の差なのだろうか。 カップ戦もベスト8敗退となった。

イタリアの若きストライカー リーベ(21歳)や、コロンビアの鉄壁DFアスコバル(25歳)など 相変わらずリバァセの働き振りには目を見張るものがある。 しかし出来るだけ国内タレントにしたいのだ。既にバイティンガーとアシモビッチを擁するので 極力外国人国籍選手は避けたい。が、リバァセ氏に対しては失礼な依頼だろうな。

8位と低迷したが人気はまだ捨てたものではない。 オールスターには千代反田、長橋、森岡が選ばれた。 コンディションの問題でピッチに立ったのは長橋のみ。千代反田と森岡はベンチから大きな声でチームメイトを応援していた。 が、試合はこれまた1−2の敗戦であった。

いよいよインターナショナルカップが開催。 シーコ代表監督が品川シュトルツから戦力として選んだのは、予選同様DFの宮田、千代反田の2名であった。 森岡もリーグで良いプレーを見せたとは思うのだが。やはり8位という順位がネックであったか。 予選リーグC組で日本と争うのはサッカーの王国ブラジル、東欧のシャンペンサッカー ユーゴスラビア、 アフリカの雄カメルーンである。

シーコ監督の選んだスタメンは以下の通り。

GK 西原()
DF 千代反田(品川シュトルツ)、實好、片桐誠(ガンバ大阪)、太崎宣輝(大分トリニータ★)
MF 澤登、市川(清水エスパルス)、松橋、遠藤悟郎
FW 加東右京!(横浜FC★)、呂比須(アビスパ福岡)
予選リーグの開幕戦でいきなりブラジルとの対戦。 流石は王者。日本代表も奮起したが遠藤が退場するアクシデントもあり、ソクラウスのハットトリックなど5失点。 一方的な展開となり、早くも予選リーグ突破に黄信号。

予選リーグ2試合目はカメルーンとの対戦。遠藤の出場停止を埋めるのは宮田だ。 ここはどうしても勝っておかねばならぬ試合だったが、先制したのはカメルーン。 日本代表も松橋が同点ゴールを挙げ反撃の狼煙を上げた。 拮抗した展開に終止符を打ったのはカメルーン。80分の失点は重すぎる1点となった。 1−2で予選リーグに赤信号が点滅。

こうなれば、とにかく勝利が欲しいユーゴスラビア戦。 再びベストメンバーで臨むが、お互い守りを固めてのカウンター狙いに試合は膠着。 このままドローかと思われた85分。 ユーゴスラビアも決勝トーナメントの為には勝ち点3が欲しい。 ステファノビッチの単独突破で決勝ゴール。

結局予選リーグ3試合で1得点8失点の3戦全敗。 シーコ監督の手腕を以ってしても埋め難かった世界との差。 好調だった清水エスパルスの選手をもう少し連れていっても良かったのだろうか。

決勝トーナメントに進んだのはイングランド、ベルギー、アルゼンチン、ナイジェリア、ブラジル、ユーゴスラビア、 チリ、スペイン、ドイツ、ポルトガル、イタリア、ノルウェー、ウルグアイ、ルーマニア、フランス、オランダの 16ヶ国であった。激戦を制し、優勝したのはアルゼンチン。メニリティ監督はさぞ喜んでいることだろう。

祭は終わりぬ。 8位と低迷した1stステージの屈辱を雪ぐ2ndステージが始まる。 私の重い腰も動いた。リバァセがリストアップした一人の選手のビデオに目が止まる。 若いのにシャープなプレイスタイルに、十分な素質を感じる。 「これは?」「スペインU23代表キャプテンのジャビです」 なるほど、バルセロナでもトップ出場した事のあると言うジャビか。 契約更新でもめて現在無所属と言う。これは獲得しない手は無い。 『スペインU23代表 品川シュトルツ入団』『ジャビ(22歳)の新天地はJリーグ』 円満に190百万で契約締結できた。アシモビッチ以来の3年ぶりの新加入選手だ。 共に紹介してくれたドイツ代表の主将バウアー(27歳)は残念ながら見送ろう。

中盤の補強に目処が立ったので、リバァセにはFWにターゲットを絞ってスカウティングしてもらう事にした。 すると翌月早速ミューレス(27歳)、カムー(29歳)と言った代表クラスの選手と接触してくれた。 しかし3人の海外選手がいるので、やはりFWは日本人ストライカーを探したいものだ。

8位と低迷した1stステージの反省として、システムを多少見直すとメニリティ監督からの連絡があった。 中盤にMFを4人並べていたが、バイティンガーを1列下げてボランチに固定。 森岡をセンターハーフとして、左にアシモビッチ、右に源と3人のOMFを並べる。 大石が留学中のため、追いかける展開によってはバイティンガーを前線に上げて、山形をボランチ起用も考えると言う。 また、ディフェンスも中村を右SDFに移し、左のポジションには路木をスタメン起用。 和登はSDFよりCDFの資質を持っているので、サイドのオーバーラップを活性化させるつもりだそうだ。

新しい布陣は成功だった様で8月は浦和レッズにこそ延長まで粘られるが6戦全勝で2位。 水城がハットトリック1試合の5得点、原、森岡が4得点と攻撃陣も好調。 ディフェンスは相変わらず宮田、千代反田がベストイレブンに選ばれ、6試合で4失点とまずまず。 月間MVPは代表でも活躍したガンバの片桐だった。

好事魔多し。 気を抜いた訳ではあるまいが、7節に8位のFC東京とアウェー戦。 デニソンにカウンターで一発くらうと、この試合は分厚い攻撃もあと一歩届かず。 完封負けで3位転落。 これが良い刺激になっただろう。続く2試合で水城が5ゴールと大爆発。 和登、山形、佐藤も展開に応じてピッチに送る余裕あり。

10節で首位をかけてホームで清水エスパルスと対戦。 メニリティ監督は勝利の為に長橋をスタメン起用したいと言う。 脱長橋を検討する必要はあるが、現有戦力をフル活用する事に異存は無い。 持てる力を全て注ぎ込んだ。この一戦がまさに剣が峰。 選手たちも期待に応える。エース水城が待望の先制点。メニリティ監督からはすぐさま守り重視の指示が。 岩下を含め、清水の猛攻を耐えに耐える。しかし魔の時間帯は実在した。45分に岩下が一度はファインセーブするが、 そこにバロンが詰め1−1の同点。後半は再び攻める気持ちを奮い立たせるが、清水ペースで試合は続く。 岩下のファインセーブで何とか後半45分は無失点。しかし、緊張の糸はここまで。延長開始2分。 澤登にディフェンス陣を突破されVゴール。座りこむシュトルツイレブン。うーん、強いな、清水エスパルス。

「会長、そんなに険しい表情をされると眉間のしわが取れなくなりますよ」 高嶋クンだ。「リバァセ スカウトからの報告です」 相変わらずリバァセの働きっぷりには脱帽だ。『リベリアの怪人』ことウィトラ(22歳)ときたか。 確かに惹かれるが、やはり外国籍4人は大変だろう。済まない。

清水エスパルスとの敗戦のショックは引きずらず柏レイソル、ベガルタ仙台との2試合は今ステージ3度目の水城の ハットトリックなどで2連勝。9月は4勝2敗ながら、岩下の健闘が光り自身初のベストイレブンの受賞に輝いた。 おめでとう、岩下。

10月1日。待ちに待ったジャビの来日だ。 背番号は年齢と同じく「22」。チームに早く馴染むと良いが。 入団会見は清水エスパルスのカップ戦優勝の隣の小さな記事になった。

2ndステージも残り3試合。エスパルスはほぼ優勝を手中に収めているが、まだ最後まで諦めてはいけない。 最後の一踏ん張りと行きたかったが13節のアビスパ福岡はスコアレスドローで3位転落。 続く14節は替わって2位浮上したガンバ大阪との直接対決。これも1−1で120分を終え、順位は動かず。 そして清水エスパルスの両ステージ制覇が決まった。3度目の偉業には、ただただ畏れ入るばかりだ。 最終節は森岡が退場するアクシデントがあったが、1失点後に原、水城、アシモビッチが得点を挙げ逆転勝ち。 89分にはジャビがJリーグデビュー。

優勝 清水エスパルス 勝ち点43 15勝0敗0分け 43得点 8失点
2位 ガンバ大阪   勝ち点35 11勝2敗2分け 38得点 8失点
3位 品川シュトルツ 勝ち点34 11勝2敗2分け 36得点13失点
エスパルスは最終節も勝利し、15戦全勝の完全制覇。そのエスパルスを延長に持ちこみ勝ち点1を奪ったのは せめてもの誇りか。 得点王争いはデニソンが32ゴールでFC東京のチーム初となる戴冠。思い返せば7節もデニソンの1点に泣いたものだ。 水城は5点及ばず27ゴールの4位。ランクに続いたのは17位の森岡11ゴール。 評価点はオルザデベが7.7で2年連続の栄誉。千代反田が僅かに0.2届かず、こちらも4位。 年間順位は4位だと言う。2ndステージの賞金5億でサポーター待望のグッズショップの改築と 選手の為にクラブハウスのサウナの拡充を行った。サポータークラブもいよいよ18万人に。

年初に立てた世界戦略のテーマを実践する最後のチャンスが訪れた。 昨年同様<プラチナリーグ>への参戦である。

先ずはリュブリャナFCとの開幕戦。アジアTVが3億のスポットに付いてくれた。 これはありがたい。この試合も当然アジア全土に中継される。気を引き締めて臨もう。 Jリーグの疲れもなんのその。水城が2ゴールを挙げ、80分にはジャビがピッチに立つ余裕もあり3−0と幸先良くスタート。

2戦目で最大の山場と目されるイタリアの強豪ラツィオFCと激突。 ここは50百万のプレミアを準備し、選手を鼓舞する。 いきなりの失点にひるまず、メニリティ監督は原を下げてバイティンガーをFWに上げた。ボランチには最終兵器 長橋を投入。すると、前線に上がったバイティンガーが期待に応える同点ゴール。 決勝点は右サイドから駆け上がった源のミドルシュート。2−1で見事逆転勝利。

それでも2位のシュトルツは首位モスクワFCに何としても大差で勝利したい。 しかし、この試合は先制を許し、森岡のゴールで何とか追いつくのが精一杯。 70分から長橋を投入しても流れは変わらず。相変わらず得失点差1の差でモスクワFCの後塵を拝する。

ワシントンFCとの4戦目。開幕戦以来の水城の先制ゴール。 前半に同点ゴールを許し、後半開始早々逆転ゴールまで決められるが、Jリーグで悔しさは十分味わった。 このままでは終われない。 先ずは森岡が同点に追いつくゴールを決め、長橋投入後は水城、原の両FWが得点を挙げ結果的には4−2と大勝。 この勝利で首位奪取。

最終戦はポルトガルのコインブラFC戦。勝利すれば先ず優勝は間違い無い。 しかし、前半の内に中盤の要バイティンガーがまさかのレッドカード。 ハーフタイムの指示でアシモビッチが退き、長橋がボランチの位置に入る。 膠着した試合を打破したのが原。スルスルっとコインブラDFを交わし正に値千金の決勝ゴール。 2度目の挑戦でプラチナリーグ初優勝。 これで何とか世界戦略の面目躍如。 大会MVPには千代反田が選ばれた。優勝賞金10億と言うのも嬉しい。

優勝 品川シュトルツ  勝ち点13 4勝0敗1分け 11得点 4失点
2位 ラツィオFC   勝ち点12 4勝1敗0分け 16得点 2失点
3位 モスクワFC   勝ち点10 3勝1敗1分け 10得点 5失点
4位 リュブリャナFC 勝ち点 6 2勝3敗0分け  2得点13失点
5位 ワシントンFC  勝ち点 3 1勝4敗0分け  6得点12失点
6位 コインブラFC  勝ち点 0 0勝5敗0分け  2得点11失点
僅か2得点で2勝と言うリュブリャナFCも凄いな。最下位コインブラFCよりも得失点差は悪いのだが。

帰国後はニューイヤーカップに向けての調整。 名古屋グランパス、ジェフ市原と文句無く連勝。宮田、森岡、水城、千代反田、路木と2試合で5人も10.0評価とは。 チームが形になってきたか。

今年も秋の風物詩、世界選抜vs欧州選抜の試合が行われた。 絶好調の清水エスパルスFW上田克己が世界選抜に選ばれていた。 その上田がしっかり1ゴールを挙げ世界にアピール。それでも試合はPK戦に持ちこまれ、3−2で欧州選抜が辛勝。

11月は申し分無い成績を修めたシュトルツ。 最後のニューイヤーカップで悲願の初優勝と行きたかったのだが。 1回戦の相手はライバル大阪エステーラ。1stステージの仇は2ndステージで果たしたが、駄目押しと行こう。 このゲキが肩に力を入れ過ぎてしまったか。 何と前後半90分で決着が付かず、延長戦に突入。 メニリティ監督はバイティンガーを前線に上げて、ジャビをボランチに入れる新布陣で勝負に出たが、 肝心のVゴールが揺らしたのはシュトルツのゴールネット。 J1昇格した就任3年目以来の、まさかの緒戦敗退だ。

「メニリティ監督の進退も考える必要があるか・・・」

ニューイヤーカップを制したのは清水エスパルス。 これで両ステージ及びカップ戦の完全制覇である。 あのガンバ大阪でさえ成し得なかった偉業達成。これは参った。

大きく一息つき執務室のテレビの電源を切った。 世界戦略をテーマに今年1年戦ってきた訳だが、2月の南米カップは緒戦敗退。 1stステージは8位と低迷し、インターナショナルカップにも千代反田、宮田を送り出しただけに留まった。 しかし新スカウト リバァセのおかげでジャビと契約も出来、2ndステージは3位と盛り返し 最後まで優勝争いの中、高いモチベーションで試合を戦う事もできた。 その勢いがプラチナリーグの初優勝に繋がったと言えよう。 ホームの観客動員は117万人となり、サポータークラブも今年1年で20%増の18万人突破。 幾つかの施設を拡充した上で22億も黒字決算であったと言うから、今年は良い一年だったのかもしれないな。 品川区民は74万人を数え、住宅9%、商業23%、スポーツ12%、自然13%と経済投資の効果もあっただろう。 さて、来年こそはJリーグ優勝を目指して挑戦者として一から頑張ろう。


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