16年目 〜迷走、監督人事〜

さて、就任してから15のシーズンを過ごしてきたが、国内での戴冠はカップ戦が3度、 Jリーグチャンピオンが2度、ここらでもう一度シュトルツ旋風を巻き起こしたいものだ。

今年は帝国AVや関東総合ガスと言った地元有力企業から再びスポンサードを頂く事が出来、 強化資金は72億になる。契約更改で22億を使ったものの、残り50億。 いやはや、一年前の倒産寸前の経営状態から、よく持ち直したものだ。

路木(24歳) 50→ 90(5年) 若手の路木も既に24歳と中堅に。引き続きサイドを疾走してくれ。
森岡(27歳)110→150(5年) 13年目のシーズンとなる森岡。攻撃陣のスタメン争いに勝てるか?
源 (25歳)130→152(5年) もう一皮剥けると頼もしいのだが。天才的なドリブルで敵陣を引き裂け。
山形(26歳) 45→ 45(3年) シュトルツの「10」を背負う山形。ここ一番ではやはり頼りになる男。
佐藤(23歳) 33→ 33(5年) バックアッパーとして辛い日々が続くが、長期契約は期待の証拠。
リバァセ スカウトと契約を延長し、バイティンガーをキャプテンに選んで今年の陣容は決定。 今年はどうやら不況との政府報道。今年も貯蓄の一年か。サポータークラブ予算も240百万で現状維持と行こう。 宮田にグラスゴーFCから297百万のオファーがあった。毎年毎年宮田は注目選手と言う訳だ。 当然却下。

新人獲得では注目新人の行方が気になる。 宮川ピエールはモンテディオ山形、人見俊哉はFC東京に入団した様だ。 我々は有能なDFを探していたが、注目度特大の石田貴志クンと交渉を続けたが結局は不調。 しかし地元東京出身の岡本俊二郎クン(17歳)を獲得。年俸は30百万で合意。 背番号「22」を与え、シュトルツ自慢(?)の鉄壁ディフェンスを早く習得させたいものだ。

一通り今年のチーム構想が固まったところで2月。 今年は昨年姉妹都市提携を結んだコペンハーゲンへ親善もかねてキャンプを。 岩下にラツィオFCから264百万のオファーが舞い込んだ。 さては、千代反田が何か吹聴したか。守護神を譲れる訳が無いだろう。 嬉しいニュースとしては昨年12月に十字靭帯断裂で戦列を離れた大石だが、思ったよりも程度は軽く 3月の1stステージに間に合うと言う事だ。

Jリーグ開幕前にチーム首脳陣が一同に会し、今年の大会規約の説明を受ける。 その席上で参考資料として配られたクラブランキング表で、品川シュトルツは70位だった。 大阪エステーラはJ2降格も響き113位と後退。代表ランキングでは日本代表はU23代表が 世界スポーツ大会1次リーグ敗退などもあり50位であった。

スロースターターとして評判のシュトルツ。今年はアルビレックス新潟との開幕戦。 ホームスタジアムに8万人強の観客を集めた。まず唸らせたのは水城。って、いきなりのイエロー。熱いねぇ。 ところが次はいよいよ唸り声。前半終了直前に失点。しかしCKから原が同点ゴール、延長に突入後もまたまた原がVゴール。 2節はサガン鳥栖相手に水城が奮起の2ゴールで快勝、3節はアビスパ福岡から阿部がPK、FKで2点、原がまた2ゴール。 攻撃陣快調かと思いきや、京都パープルサンガ、柏レイソル、ジェフ市原と3試合連続でドロー。これでは実質1勝2敗。 視聴率は京都戦、柏戦と20%を超えた様だが。ま、ハラハラドキドキとね。 不調の源に代えて山形がスタメン起用されているのだがゴールには絡めず。 月間ベストイレブンも中村のみ選出で7位に。

桜満開の4月。シュトルツの戦績も白星街道と行きたいのだが。 カップ戦は水戸ホーリーホックと1回戦。相手GKトマセビッチのファインセーブに苦労したが、スタメン起用の大石が 2ゴールで先勝。アウェイでは早々に水戸DF栗田が退場で大石、水城、原がそれぞれゴールを挙げて2回戦進出。 1stステージ初黒星は8節の2位清水エスパルス戦。阿部のPKで先制したものの、バロンに同点ゴールを割られ振り出しに。 後半は阿部のアシストに水城が勝ち越しゴールで今度こそと思ったのだが。90分に路木がまさかの一発レッド。 しかもそのFKを澤登に決められ延長戦突入。守り固めずにDF3枚のまま、森岡に代えて山形を投入するものの 今度はエマラがVゴール。昨年無冠だがエマラ、バロンは相変わらず強い。

次節は3位ベガルタ仙台相手に、阿部をSDFでボランチにバイティンガー、ジャビを並べるスタメンで対したが 今度は大石が一発レッド。数的有利を活かした仙台が福永の2発で勝利。さぁ正念場。10節は首位ヴィッセル神戸と ホームで対戦。水城と2TOPを務めるのは何と山形。前線からやや守り固めるつもりか、オライリー監督。 城、三浦和良、牧野、平塚、太崎と言った錚々たるメンバーを向こうに回し、一歩も引けを取らないシュトルツ。 水城が2ゴールを挙げ、反撃は薮田の1発に抑え首位ヴィッセル神戸に土を着けた。これでまたしても神戸は首位陥落。 替わって清水エスパルスが首位浮上。神戸キラーだな。しかし月間MVPは神戸の牧野高志、シュトルツからはベストイレブンも 該当無し。

風薫る5月。シュトルツは更なる足踏み。 カップ戦はアルビレックス新潟に源のスーパードリブルシュートなどもあり1勝1分けで ベスト8進出を決めたが、11節に昇格組の横浜FCに0−1とホームで敗戦。 12節は13位大分トリニータ相手に攻めども打てどもゴールが決まらず。最後は114分にカウンターからV負け。 ここで私はオライリー監督の更迭を決意する。

「会長ぅ、私って格闘技が好きな人なんですぅ」篠原の誕生日にねだられたものは実物大レスラーフィギュア。 断ると間接技でも決められそうなので 軽い返事をしてしまったが、何と2億もするプレミアものらしい。マニア垂涎のフィギュアだとか。 おい、そんな所に置いたらカレンダーが見えないだろう・・・

さて終盤は13節ジュビロ磐田に打ち勝って3−2、14節FC東京とのダービーマッチも原の2ゴールで連勝。 ダービーマッチのおかげで今年の地元祭は大盛況だ。50百万の出資もお役に立てたかな。 6月に入ると監督候補リストにドイツのイェーガー氏の名前を見つけた。 ブレーメンFCと強いパイプを持つ彼ならば、今後のチーム運営にとっても有用であろう。 2度目のオライリー監督解任。今回は会見も無く彼はアイルランドへ帰っていった。

4−4−2システムを得意とするイェーガー監督だが、戦術は右サイド、ゾーン、リベロだそうだ。 中央突破、ノーマル、ラインのシュトルツに果たしてマッチするか? 就任後初采配はカップ戦のクォーターファイナル、ガンバ大阪戦。 大石が先制するが浪花の大将、当年33歳のオルザデベがきっちり同点。相棒のマグロンが逆転ヘッドで1−2。 イェーガー監督の初勝利は1stステージ最終節の浦和レッズ戦。先制されたが源が追い付き、スタメン山形が ドリブルで切り込み絶好のアシストを。原が勝ち越しゴールで2−1勝利。

16年目1stステージ
優勝 ヴィッセル神戸 勝ち点42 14勝1敗0分け 46得点 9失点
2位 清水エスパルス 勝ち点36 12勝2敗1分け 47得点14失点
3位 ベガルタ仙台  勝ち点27  8勝4敗3分け 24得点22失点
4位 品川シュトルツ 勝ち点26  8勝4敗3分け 24得点16失点
上位2チームが傑出しているが、混戦の中位争いではシュトルツも久しぶりに顔を覗かせ4位で閉幕。 首位ヴィッセル神戸に唯一土をつけたり、まぁ存在感は合ったのではないかな。 ガンバ大阪は奮わず9位であった。MVPは平塚で、シュトルツからは宮田がベストイレブンに返り咲き。

カップ戦クォーターファイナルの2戦目。ホームで大声援を味方に付けたい。 ところが意外なところで有利な展開に。小嶋がレッドカードで退場。数的有利に。 山形、ジャビと2列目からの得点で2点リード。しかしガンバも粘る。後半に遠藤が1点返して90分終了。 2試合の合計得点が3−3となり延長戦突入。ところが規約上、延長戦も小嶋の退場が適用で10人のガンバ大阪。 ジャビに代えてバイティンガーをピッチに立たせるが、Vゴールは生まれずPK戦に突入。 PK戦は絶対の自信を持つ岩下。6本中2本を止めて5−4と勝利し、ベスト4進出。ふぅ。

オールスターにはジャビ、森岡、阿部と中盤から3人が選出。ハッスルプレイを披露するが、試合は2−3で 今年もWestが勝利。6月末にはアシモビッチがリスボン留学から帰ってきた。入替る様にジャビがリスボンに2年留学。 ジャビもアシモビッチも同い年なのだが、やや留学の遅れたジャビは働き盛り(25歳)でのチーム離脱となったか?

7月。私はオフィスで代表監督からの連絡を待っていたが、何と4位と復調の品川シュトルツからは インターナショナルカップ予選に臨む代表に選出は無し。宮田くらいは選ばれると思っていたのだがなぁ。 こればかりは監督の思考なので仕方なし。それでは中央突破、オフサイドトラップの戦術に磨きをかけるとするか。 代表に選ばれたのは以下の選手たち。J2からの起用が多過ぎやしないか?

GK 上埜幸治郎(大阪エステーラ★)
DF 中澤佑二 (横浜F・マリノス★)
   海本慶治 (名古屋グランパス★)
   玖珂次郎 (大阪エステーラ★)
MF 佐々木伸彦(サガン鳥栖)
   伊東輝悦 (清水エスパルス)
   牧野高志 (ヴィッセル神戸)
   平塚浪馬 (ヴィッセル神戸)
   市川大祐 (清水エスパルス)
   今橋健児 (大阪エステーラ★)
FW 城 彰二 (ヴィッセル神戸)
   妹尾正和 (名古屋グランパス★)
   小峰康之 (ジェフ市原)
ま、予選Bグループを32得点3失点で10戦全勝とアジアの雄としての実力を示した様だが。 Bグループ2位は中国、Aグループでは韓国とサウジアラビアが翌年のインターナショナルカップ本戦への切符を手に入れたそうだ。

活躍が足りないと言うならば、2ndステージで大暴れするしかないな。 イェーガー体制で巻き返しだ。アシモビッチは来年の契約更改に備えて今年は出場を抑える事にするが、 以下スタメンで優勝と行くか?不安材料を挙げるなら森岡と源の連携が今一つな事くらいか。

    大石  水城
  森岡      源
    阿部  バイティンガー
 路木        中村
    宮田  和登
      岩下
8月早々、リバァセがベルギーの若手注目株バンホースト(22歳)をリストアップしてくれた。 しかしバイティンガー、アシモビッチ、ジャビと中盤の助っ人はこれ以上は望むまい。 それにもう少し若くないと、チームの世代交代もままならない。

さて2ndステージ。イェーガー体制で巻き返し、などと言うものではなかった。 有言不実行がシュトルツの常。1勝1敗の白黒街道が続き中位低迷。 3節の水城、10節の大石と代わる代わるの負傷が痛い。FWは山形と原の2TOP。 最近和登の成長振りが目を引く。中盤に上がりパスを回す様はすっかり千代反田のお株を奪うプレーではないか。

こうなったらカップ戦に目標を切替えるか? 準決勝はベガルタ仙台と1−1、2−2の拮抗した結果でPK戦に突入。 相変わらず岩下はキレが良い。PK練習を積ませている事が、キッカー心理の習得になったか。 8人目までもつれたが3本を止めて決勝進出。

しかし2ndステージは10節から泥沼の5連敗。しかも僅か1得点と言うのが末期症状だ。対戦スコアは以下の通り。 順位は対戦時のものである。 3位ヴィッセル神戸(0−4)、11位横浜FC(1−2)、15位大分トリニータ(0−2)、 13位ジュビロ磐田(0−1)、13位FC東京(0−1)。 10位にまで失墜。帝国AVとの契約条件はステージ10位以内である。心配は無いと思っていたが、 最終節の結果如何では契約違反になってしまうなぁ。サテライトで練習を続けている佐藤は出場機会を求めて コーチに移籍希望の相談をするなど、チーム状態はガタガタ。

この状況ではカップ戦決勝もヴィッセル神戸相手に一蹴されても已む無しか。播戸、城、牧野の3ゴールで一方的スコアの大敗。 準優勝に終わった。MVPは代表FW城彰二。

アシモビッチにテーグFCから595百万の移籍話が浮上。留学から帰っても出場機会に恵まれないアシモビッチだけに 一部のメディアはアシモビッチのKリーグ入りか?と報道されたが、当然これは却下。 さて、剣が峰の最終節。10位シュトルツと11位浦和レッズとの対決。水城が先制したが、終了直前に田北に追いつかれる 嫌な展開。手に汗握った展開に決着をつけたのは伏兵和登。豪を煮やした和登が113分に何故か最前線へ。 チームを救うVゴール。何とか契約は守る事が出来た。が、なぁ・・・

16年目2ndステージ
優勝 清水エスパルス   勝ち点39 13勝1敗1分け 38得点 7失点
2位 ヴィッセル神戸   勝ち点32 11勝3敗1分け 43得点11失点
3位 柏レイソル     勝ち点32 10勝3敗2分け 27得点11失点
4位 ガンバ大阪     勝ち点31 11勝3敗1分け 30得点17失点
5位 ジェフ市原     勝ち点30 10勝5敗0分け 28得点17失点
6位 サガン鳥栖     勝ち点25  9勝5敗1分け 23得点20失点
7位 京都パープルサンガ 勝ち点21  6勝6敗3分け 14得点20失点
8位 アルビレックス新潟 勝ち点21  6勝5敗4分け 14得点22失点
9位 品川シュトルツ   勝ち点17  6勝9敗0分け 13得点23失点
エスパルスが盛り返し、神戸の両ステージ制覇は成らず。シュトルツは年間順位7位に終わった。 得点王はオルザデベを振り切って神戸の三浦和良が28ゴールでトップスコアラーに輝いた。 水城、原は共に10ゴールを記録したがランクには入らず。おいおい。 年間最優秀評価点選手には2ndステージに巻き返した清水エスパルスから3名が7.6で同時受賞。 即ち市川、バービー、伊東である。シュトルツの最高位は6.8の阿部で17位。

2ndステージ終了直後、イェーガー監督更迭がスポーツ紙の裏1面を飾った。僅か5ヶ月でドイツの大物監督に 見切りを付けたのは英断となるのか、拙速と評されるのか。後任候補は3人。 フランスのデュジャルダン、同じくフランスはアントニオ、そして織田道三である。 私の就任後、監督は全て海外から招聘していたが、4−4−2、中央突破を旨とする 織田道三にチームを委ねる事にした。

織田監督の下で11月は今年もプレシーズンマッチを重ねよう。 出場機会に恵まれず不平をこぼしていた佐藤も起用するか。山形にしばしのサテライト行きを告げる事にした。 青柳、岡本の若手や留学帰りのアシモビッチも送り出し先ずは京都パープルサンガと対戦。 青柳のクロスに水城が閃光ボレーを放つなど5−0で快勝。 何と水城は4ゴールで10.0評価。これを2ndステージ後半で見せてくれれば・・・

続くサガン鳥栖との対戦も同様に水城が4ゴール、森岡も1ゴールを挙げ両名が10.0評価。 柏レイソル戦では嬉しい青柳の初ゴール。阿部、源の中盤が10.0評価。 そしてラゴスFCとの親善試合。一転ベストメンバーで挑むと大石、阿部(FK)と連続ゴール。 1点返されるもののリズムはシュトルツ。その後も源とアシモビッチの2ゴールで5−1の大勝。 これであわよくば姉妹都市契約できるか?

ミュンヘンFC、モナコFCを招いての親善試合は再び青柳、岡本達に挑ませた。 1−3、0−3で世界との差を感じた事だろう。 感謝祭ではカイロFCに原が1ゴールを挙げて勝利してしまった。ラゴスFCとの姉妹都市契約の妨げにならなければ良いが。 リバァセがライバル大阪エステーラ所属の代表候補である玖珂(21歳)と交渉。しかし 幾らなんでもライバルチームのユニフォームに袖を通した選手を獲得はできんよ。 ところが、その玖珂。月末の世界選抜に大抜擢。試合出場こそ無かったが、世界が見つめる逸材と言うことか。

師走。今年はラツィオFCから水城に221百万でオファー。千代反田がまた何か吹き込んだか。 衰えが感じられなくも無いが、2億では手放せない。再来年は水城も30歳。このまま行けばユースのコーチを 兼任させるつもりだ。

不況とは言え、チーム改善の為に必要な手は打っておかねばなるまい。 関東総合ガスとの契約条件である年間収支黒字を維持できる範囲で施設整備を。 まずはクラブハウスのデータ分析室戦術指導室を改善。 後はスタジアムのグッズショップを拡張し、ラーメンショップを開店。 総額10億だ。 不況の中、地元企業にはカンフル剤になったのでは?

シュトルツが施設整備に追われる頃、チャンピオンシップは昨年と同じ顔合わせで ヴィッセル神戸と清水エスパルスの対戦。オレンジ軍団の捲土重来かとも思われたものの、ヴィッセル神戸の 牧野、平塚、城、播戸が爆発。2年連続のJリーグチャンピオンとなった。

今年最後のタイトル。 ニューイヤーカップが開幕。コンサドーレ札幌との1回戦はホームスタジアムで。 開店直後のラーメンショップも大好評だった様だ。良かった。この季節、応援に来てくれるサポーターの 皆様には温かいラーメンで熱くなってもらおう。ところが試合はパッとせず原、大石の2TOPが攻めきれず。 後半にどうにか大石が決勝ゴールをものにした。

リバァセから社会人リーグで今期得点王になった中沼健太(28歳)をリストアップしたとの知らせがあったが 如何せん28歳では。 さて、2回戦横浜FCとの対決。大城が2ゴールで食い下がるが、大石、森岡、原の3得点で辛勝。 ベスト8の対決となる3回戦。相手は柏レイソル。1−1の延長戦で東城がレッドカードで退場。 数的有利のシュトルツが大石のVゴールでベスト4進出。そして、驚きはヴィッセル神戸の敗退。

準決勝は清水エスパルスとのアウェイ戦。 勝てば相手はパープルサンガ京都の可能性が高い。これは初優勝のチャンス。今日が事実上の決勝戦だ。 さぁ、織田監督はどう出る。エマラの先制にも微動だにせず。森岡の同点ゴールにも笑顔は無い。 流石に前半終了直前の市川の失点には悔しそうな顔を見せたが、泰然自若。 ハーフタイムの指示は一言。「バランスの見直し」だった様だ。

中盤のバランスをとって、清水にスペースを与えない様にプレイすると、好機がシュトルツにも訪れた。 カウンターから原が同点ゴール。そしてその後はテクニカルエリアから守備固めの指示。 延長戦も守りきって、一発勝負のPK戦に。こうなれば岩下のいるシュトルツは有利。 期待に応えて岩下はエマラと伊東を止めて4−3勝利。当然マン・オブ・ザ・マッチは岩下。

さぁ、予想通り決勝戦は京都パープルサンガをホームに迎えて88,000人満員のサポーターの目の前でキックオフ。 前半にゴールまで25mの位置から阿部が直接ねじ込んで先制。スタジアムは興奮の坩堝に。 そして試合は1−0のまま90分を終え試合終了のフエ。 織田監督の初タイトルは品川シュトルツにとっても初となるニューイヤーカップ優勝 であった。万歳。大会MVPはいぶし銀の活躍が評価された森岡。決勝戦でも10.0評価であった。 視聴率も好調で決勝戦こそ19%だが、1回戦から4回戦までは全て20%超えだった。 「会長ぅ、おめでとうございます」篠原クンか、ありがとう。でも、その前傾姿勢は止めなさいって。

さて、今年は満面の笑みでの大晦日だ。 監督人事に悩まされた一年だが、結果は吉と出た。 観客動員は206万人。サポータークラブも21万人を突破。年間収支は25億の黒字で関東総合ガスの副社長からも 労いの言葉を頂いた。帝国AVの専務にはステージでも頼みますよとチクリ。 ま、それも良いさ。 「会長ぅ、除夜の鐘でも突きに行きません?」 「その格好で除夜の鐘?」 「いけません?」 「いや、それも良いよな」 終わり良ければ全て良し。今年は満足な1年だった。


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