18年目 〜捲土重来 リネッティ1年目〜

「会長ぅ、元気を出して下さいな。千代反田さんが引退されてから、執務が滞っておりますわよ」 篠原クンに指摘されるまで気付かなかったが、やはり10年以上もチームを支えてきた選手の離脱は淋しいものだ。 昨年はニューイヤーカップの決勝などでバタバタしていたからな。昨年の報告を篠原クンからまとめて受ける。 収支は23億の黒字、観客動員は218万人。視聴率は平均で19%か。 品川区は100万人にあと少し、我がクラブのスポーツ投資も実を結んでいる様だ。 (住宅11%、商業22%、スポーツ14%、自然16%、その他37%)

今年はスポンサーの入替りが激しい。関東ガスをはじめ4社との契約が満了し、新たに百貨店など5社からの協力を 得られる事になった。今年は恥ずかしくない試合を見せなければ。 118億のキャッシュフローでチーム再建を図ろう。

先ずは朗報。川崎高校の快速ウイング佐藤真悟(シンゴ)クンが品川シュトルツの トップチームに参加してくれると言う。今年からリーグの規約変更に伴いトップチームの選手枠が22人となったのも 佐藤入団の追い風になっただろう。

和登(135百万)、水城(130百万)との5年契約を終えた頃、また一つの別れが。 森岡にガンバ大阪からオファーがあり、森岡自身が移籍を望んだのだ。 5年契約の森岡は契約期間を残していたため、移籍金込みで3億。それが30歳の森岡の価値と言う訳だ。 別れあれば、出会いあり。手薄なSDFの補強として青森出身の新人沖田将クン(19歳)を獲得。

今年は他チームに海外新人が多く入団している。これも22人枠の影響か。 ジュビロ磐田がパラグアイからゴンザレス、エリゼッケ。 モンテディオ山形もユーゴスラビアのプトロビッチ。 京都パープルサンガは16歳のマディナットをモロッコからスカウトしたと言う。 どのチームも侮れないな。

U23監督へのオファーがあったと、篠原クンから聞いたが今のシュトルツを放っておく訳にはいくまい。 就任すれば、岡本、青柳、沖田、佐藤など代表入りさせる事も容易いのだが・・・ 残念ながら今回も固辞する事にした。

「会長ぅ、選手の皆さんからシャワールームの水漏れの不満が出てますわよ」 言われてみると、6年前に改築して以来、いろんな所にガタが来てる感じだな。 総務部長に見積を取らせた所、250百万程度だと言うのでクラブハウスを補修する事にした。

さて、品川シュトルツの出直しは2月の海外タイトルから。 4度目となる<南米杯>への挑戦である。若手が多くなったチームにはキャンプと言う選択肢もあったのだが、 私がどうしても海外タイトルを願ったのだ。ベストメンバーで織田監督の手腕を問おう。

                   (控え)           (留学)
     水城  大石         青柳、原
 山形          源      
     アシモビッチ         シンゴ
       阿部                          ジャビ
 路木          岡本     バイティンガー、沖田
    和登    宮田
       岩下           佐藤             チラバート
緒戦の対戦相手はリマFC。好調の青柳を先発起用するものの、ゴールを割ったのはリマFC。 しかし後半早々に相手がレッドカードで10人となると、スーパーサブ大石を投入。 阿部のFKにアシモビッチが合わせて同点。このままPK戦にもつれるとPK職人岩下が2人を止めて2回戦進出。

強豪ブエノスアイレスFCとの2回戦は激しい試合となった。 この試合も青柳が先発。前半は華麗なるパスワークの末、水城が先制。 ハーフタイム後は守り固め、逃げ切りを図ったがしっかり同点弾を叩きこまれた。 こうなったら大石投入だ。ここからはアシモビッチ、岡本がイエローカードと引き換えにブエノスアイレスの攻撃を止める。 延長戦で試合を決めたのはエース水城。決勝ゴールを決めて2−1で2回戦突破。

3回戦のアスンシオンFC戦が大会の肝。 プレミア1億を弾んで選手たちを奮起させる。またも青柳が先発し、ポストプレーとしてボールを集める。 水城がそのこぼれダマを押しこんで、この試合もシュトルツが先制。ところが後半に源が一発レッド。 直後に失点したところで、ベンチは大石投入。スーパーサブ大石が118分に本領発揮。アスンシオンFCの 鉄壁ディフェンス陣の足が止まった所を大石が急襲。今大会はFWが結果を残しているなぁ。

源がピッチに立てない決勝戦。右MFに大石を先発。そして2TOPは青柳ではなく原と水城。 そのスタメン大石が前半だけで2得点の大暴れ。しかしメキシコシティFCも決勝に残るチームだけの事はある。 フェルナンデス、ザモラがゴールを奪い、一歩も譲らず。 ハーフタイムに織田監督が打ち合いに応じず、守り固める様な指示が出た。 浅いラインにメキシコシティがつり出される。その裏をカウンター一閃、水城が決勝ゴール。 4回目にして念願の<南米杯>初優勝だ。 FWが光る大会だったが、MVPはゲームキャプテンとしてチームを統括し続けた宮田に与えられた。

1stステージを前に、ファンクラブへの会報をチェック。 今年は随分と背番号が変わったものだ。 変更があったのは「5」岡本、 「6」阿部、「8」源、「11」シンゴ、「15」原、「17」青柳、「18」山形、 「22」バイティンガーの8選手である。 若手の台頭が楽しみな1年だ。

プレシーズンマッチは大分トリニータには1−2で敗れたが、今年からCDFにコンバートしたバイティンガーが8.5評価。 続くパープルサンガ京都戦(2−1)、柏レイソル戦(4−2)で凡その戦力の目処は立ったか。 オランダの誇るFWベルバーグに惹かれ、リーズFCを招いての親善試合。 そのベルバーグに岩下が前半で3失点、後半は佐藤も1ゴールを奪われる完敗。もちろんベルバーグは10.0評価だ。 これが刺激になれば良いが。でも0−6は辛いね。

桃が色づく3月。1stステージが開幕。今年は捲土重来を期すシュトルツである。 開幕戦でいきなりルーキーのシンゴが左MFとして先発。早々に柏レイソルに退場者が出たため、試合運びを優位に 進める事が出来た。前半に2得点の後、後半は阿部のCKからシンゴがルーキーとして開幕初出場、初得点を挙げた。 柏も片切叡山を投入するが、反撃実らず。今年は幸先良いぞ。

ところが、昨年のステージ優勝チームである清水エスパルス、ヴィッセル神戸に連敗すると、一時的に順位が12位に降下。 さっそく関東百貨店の副社長からスポンサー契約破棄の申入れ。おいおい、そんな性急な。と言っても仕方あるまい。 8億円の違約金である。篠原クンと財務スタッフからは厳しい目で睨み付けられてしまった。 私のせいではあるまいに。

内心、織田監督更迭を決意する。テクニカルスタッフに密かに次期監督の検討を進めさせる事にしよう。 その後はJ1復活のアビスパ福岡、FC東京と連破し、6節の横浜FC戦では3試合連続の水城のゴールなどで3連勝。 今年は3月の段階で清水エスパルスもヴィッセル神戸も既に1敗。シュトルツは4勝2敗で5位につけている。 ベストイレブンには輩出できなかったが、上々の滑り出しか。

4月も4連勝でキャプテン宮田くらいはベストイレブンに名を連ねるかと思ったんだがなぁ。 10節の大分トリニータ戦のレッドカードが痛かった。 9節の京都パープルサンガ戦ではシンゴがまたしても阿部のCKに飛び込んで嬉しい2点目。 エース水城は今月6ゴールと大当たり。8節の浦和レッズ戦で4得点の10.0評価。

テクニカルスタッフからの待望の連絡がもたらされた。 イタリアのリネッティ氏と総額15億強で5年契約を締結。 4−4−2の中央突破に磨きをかけようではないか。

リネッティ監督の緒戦はカップ戦2回戦のパープルサンガ京都戦。 水城を温存し、原、青柳の2TOPで臨むと、青柳が同点ゴールを決めて1−1のドロー。 2戦目はホームで水城の1ゴールを守りきりトータル2−1。 11節のベガルタ仙台戦はアシモビッチの攻めとカルドゾGKの守りが拮抗。120分で決着が付かず スコアレスドロー。前述の2人が共に10.0評価と言う珍しい試合だった。

12節に1stステージのムードメーカーであるシンゴが負傷退場。 まだプロを戦い抜くコンディションに無かったか?先ずは一刻も早い復帰を願おう。 代わって久しぶりにピッチに立つ山形はしっかりFKに合わせて1ゴール。頼もしいではないか。 源も40mのスーパードリブルシュートを決めて3−1とホームのサポーターは大満足の様だ。

リネッティ監督の指導は的を射ている様だ。特にアシモビッチのゲームメイクに冴えが見られ、 13節にはサガン鳥栖を破り勝ち点31の3位に浮上。 首位清水エスパルスの勝ち点は36、2位ヴィッセル神戸は35と、2強の下で優勝戦線に顔を覗かせている形になっている。 こうなると視聴率も上がる。13節に続き14節のジュビロ磐田戦も20%を超えたと言う。 ジュビロ磐田からは原、アシモビッチ、青柳がそれぞれ1ゴールを奪い勝ち点を34に伸ばした。 14節は清水エスパルスがFC東京に敗れ、ヴィッセル神戸は柏レイソルに延長戦まで粘られたため、勝ち点は 首位の清水が36、神戸が35、そしてシュトルツが34と優勝の可能性すらあるのではないか?

5月のMVPは平塚に代わって神戸のFW城。トップスコアラーとしてゴールを量産している。 水城もランク7位と検討はしているが、流石に若かりし頃のキレは無い。 それでも青柳のポストに最も相性が合うのは水城だろう。大石は局面を変える力を持っているし、 原も契約金額を考えれば、十分なコストパフォーマンスを発揮しているだろう。FW陣は充実した リバァセ スカウトにはMFとDFを中心にスカウティングしてもらおう。

カップ戦の準々決勝は1stステージの暫定首位、清水エスパルスとのアウェイゲーム。 0−0で引分けかと思われた90分、まさかの伊東からの被弾。佐藤の油断があったか? さて1stステージの最終節。3位シュトルツと4位ジェフ市原、1位清水エスパルスと2位ヴィッセル神戸の直接対決。 この試合に勝利しても優勝は無いと言う訳だ。 これが寧ろ目前の試合に集中させたか、相手の退場にも助けられ原、アシモビッチ、青柳の3ゴールで快勝。 頂上決戦はヴィッセル神戸が4−1で清水を下し、最終節での逆転優勝。シュトルツは2位に食い込む健闘を見せた。 10失点はリーグ随一の鉄壁ディフェンスであり、またも堅守が好成績に直結する事が明らかになった。

18年目1stステージ
優勝 ヴィッセル神戸 勝ち点38 13勝2敗0分け 57得点13失点
2位 品川シュトルツ 勝ち点37 12勝2敗1分け 31得点10失点
3位 清水エスパルス 勝ち点36 12勝3敗0分け 33得点14失点
4位 ジェフ市原   勝ち点33 11勝3敗1分け 37得点11失点
ところがリーグ戦の好成績で油断が生じたか、カップ戦3回戦のホームでの2戦目は満員のスタジアムでドローに止まり、 トータル1−2でベスト8にて敗退してしまった。大石は85分からピッチに現れ1点を奪ったが、さすがに5分間では 流れを変えるには至らなかった。無念。

オールスターには路木、阿部が選ばれた。Westには、かつてシュトルツで鳴らした森岡も選ばれている。 ピッチ上で阿部と何やら笑顔で言葉を交わしていた様だった。 試合はPK戦にまでもつれ、阿部が失敗、森岡が成功で4−5とWestが勝利した。

7月を目の前にして、ジャビが留学から帰ってきた。これで中盤は前にアシモビッチ、源、下がって阿部とジャビから成る ボックスで臨む事になるだろう。左サイドで活躍したルーキーのシンゴの出番は如何に? スカウト部からオーストリアのヘルツォーグとコンタクトが取れていると言う報告があったが、今は外国籍選手は欲しくない。 残念だが縁が無かったと言うことだ。

さぁ、世界スポーツ大会の予選が始まる。 案の定、品川シュトルツへの代表オファーは無かった。 青柳、岡本、シンゴと、この大会への出場を目標に頑張った選手には、更なる奮起を期待しよう。 まだ、本戦での代表入りのチャンスだってあるのだから。日本U22代表は5戦全勝と言う 圧倒的な強さで来年の本戦出場を決めたそうだ。

「会長ぅ、リバァセスカウトからフランスの・・・」「篠原クン。外国籍選手は要らないと言ってあるだろう」 「でも、バルサのミシェル選手ですわよ。会長のお気に入りの」「う・・・、いや、駄目だ。リバァセ氏には 国内選手に絞る様に伝えておきなさい」

さて、2ndステージが開幕する。中盤を追われたシンゴだが、FW陣のコンディションが軒並み低調なので、 開幕戦は水城とシンゴの2TOPと言う形になった。 満員のホームスタジアムで気負ったか、ジャビが前半でレッドカードを受け退場。こうなると柏レイソルの分厚い攻撃の前に 手も足も出ず0−3と完敗。これが躓きの始まりだった。 ジャビを欠く2節はアシモビッチをボランチに下げてシンゴを左MFとして先発させるが奮わず0−1、 ヴィッセル神戸には1−4と大敗し、何とアビスパ福岡にも1−2と競り負けてしまった。マン・オブ・ザ・マッチに 輝いた福岡の選手よりも路木、ジャビが好評価だったのを見ても判る通り、試合は制していたのだが。

リネッティ監督も堪らず、GKに岩下を起用。FWも青柳、水城を2TOPとして先発起用。 これが奏効したか水城、青柳がその後2試合で共に2ゴールと爆発し、8月は2勝4敗の11位となった。 清水エスパルス、ヴィッセル神戸、柏レイソルが6戦無敗で首位を争っている。 神戸には城、柏には黄、水原というストライカーがいるのが強みだろうか。

9月に入っても1stステージの勢いは取り戻す事が出来ず、大阪エステーラとの7節、浦和レッズとの8節を 120分スコアレスドロー。選手には疲労だけが蓄積する。それでも下位に喘ぐ京都パープルサンガ、大分トリニータを下し 7位まで浮上。関係者の目に止まったのは宮田と共にCDFを守る和登である。サンパウロFCより1年間の招待留学の オファーが着た。28歳と言う年齢は千代反田の留学を彷彿とさせたが、私は賛成した。幸いリネッティ監督も指示してくれ、 和登の1年間の留学が決定した。空いたCDFは路木が入り、左SDFに新鋭沖田を抜擢。 バイティンガーよりも未来のある沖田に経験を積ませようと言う訳だ。

沖田スタメンの緒戦は11節のベガルタ仙台戦。やはりディフェンスラインは揃わず、裏を抜かれて0−2。 沖田のデビューはほろ苦い思い出となった。 柏レイソル、ヴィッセル神戸と言った上位陣の連勝を止めてきている好調ガンバ大阪との対戦が続く12節。 互いに決め手を欠く展開となり、シュトルツも原、青柳、大石、水城と4人のFWを起用するものの、 またしてもスコアレスドロー。拮抗した展開だったが、森岡がマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。

10月最初の試合で首位清水エスパルスが3位柏レイソルに破れて首位陥落。 代わって1位に踊り出たのはカップ戦を制したばかりのヴィッセル神戸。ヴィッセル神戸はこの後、 柏レイソル、清水エスパルスとの直接対決を連勝して文句無しの2ndステージ優勝を手中に収め、年間チャンピオンの座を得た。 シュトルツは6位で最終節に臨んだが、阿部の退場が響きジェフ市原に敗れて8位でステージを終了した。

18年目2ndステージ
優勝 ヴィッセル神戸 勝ち点42 14勝1敗0分け 47得点10失点
2位 清水エスパルス 勝ち点37 12勝2敗1分け 36得点10失点
3位 柏レイソル   勝ち点36 12勝3敗0分け 33得点11失点
4位 ガンバ大阪   勝ち点35 11勝2敗2分け 26得点11失点
5位 FC東京    勝ち点25  8勝5敗2分け 20得点10失点
6位 ジュビロ磐田  勝ち点22  7勝7敗1分け 21得点20失点
7位 ジェフ市原   勝ち点21  7勝7敗1分け 26得点22失点
8位 品川シュトルツ 勝ち点20  6勝6敗3分け 13得点17失点
品川シュトルツの年間順位は4位だった。昨年はあわやJ2降格かと言う苦しいシーズンで、 いっそJ2に落ちてしまえば言いなどとも思ったが、やはりJ1にあってこそと言う思いで一杯だ。 リネッティ監督にはまだまだ豪腕を奮ってもらわねばなるまい。

個人タイトルの行方だが、得点王は34ゴールを挙げたヴィッセル神戸の城彰二。 今年は水城が16ゴールを挙げ、8位にランクインした。その他、ランク外で原が8ゴール、 アシモビッチが7ゴール、青柳が6ゴールと続く。 評価点もヴィッセル神戸の平塚浪馬が平均8.0の高得点で受賞。なるほどチャンピオンチームは強い。

チームに強い味方が帰ってきた。 アカプルコからチラバートが戻ってきたのである。 帰国後すぐに第1GKとして練習に参加し、デビュー戦こそプレシーズンマッチのマンチェスターFC戦で ブロヘンに4ゴールを叩きこまれたが、昨年のカップ戦優勝チームで争われる<アジアウィナーズカップ>は チラバートの堅守もあり、全試合無失点で挑戦3度目にして初優勝を飾った。 緒戦のドバイFC戦で青柳が重傷を負ってしまったが、 水城の3試合連続ゴールと、シンゴの2発、MVPジャビのディフェンスなどで完勝であった。 シンゴが高く優勝杯を掲げる姿に、私は胸が詰まる思いで一杯だ。

シュトルツの活躍は海外でも注目されている様で、今年の欧州選抜にジャビとアシモビッチと言う攻守の要が出場。 あのベルバーグと共にピッチに立った。結果は残念ながら世界選抜の見事なコンビプレーの前に手が出ずに0−3と 破れはしたが、また貴重な経験を積んで帰国する事だろう。

栄誉に浮かれていた訳ではあるまいが、12月に品川区長から図書館建設の打診を受けた時も、 選手会からスピードジムとパワージムの改修要望があがった時も、広報部長から報道室設置の 上申を受けた時も2つ返事でそれを是としてしまった。

勝って兜の緒を締めよと言う諺があるが、なるほどその通り。ニューイヤーカップの2回戦でJ2の横浜F・マリノス相手に ヒヤリとする試合展開。帰ってきた俊輔にゲームを支配され、延長にまでもつれてしまった。最後は混戦の中、 アシモビッチのミドルでVゴール。3回戦進出を決めた。今大会最大の目玉、清水エスパルスvsヴィッセル神戸は リーグ戦の屈辱を雪がんとするエスパルスの気合が神戸を上回り、2−1で清水エスパルスが勝ち上がった。

シュトルツはベスト4をかけてジェフ市原と対決した。 失点の後にセットプレイから路木が合わせて同点。PK戦に突入したが1人ずつ外して迎えた7人目。 シュトルツのキッカーはチラバートである。 ところが、これが防がれて何と準決勝進出は成らず。ジェフ市原はこの勢いをそのままに、大会初優勝を決めた。

去年はリーグ戦を低迷したが、カップ戦とニューイヤーカップでタイトルを取った。 今年はカップ戦、ニューイヤーカップは共にベスト8であり、リーグ戦も総合4位。 但し、2月の南米杯、11月のアジアウィナーズカップと海外タイトルを2つも手中に収めた。 果てさて、どちらを喜ぶべきなのかは分らないが、リネッティ体制1年目は満足して年を越せそうだ。

今年は海外への大会遠征もあり観客動員は200万人を割ったが、お蔭様で視聴率は伸びた。 特に2月の南米杯では25%を超える試合もあったと言う。この人気に応え続けなくては。 品川区も住民100万人を突破し、街は活気付く一方だ。来年も品川区民に喜ばれる戦績が収められる様に努力しよう。


目次へ

前の年に戻る次の年へ進む

タイトルへ戻る