27年目 〜さらば、背番号13〜

昨年はカップ戦の優勝、Jリーグは年間総合2位、服部と伊武の活躍で世界スポーツ大会本戦への出場など 好成績を残したおかげで収支も40億もの黒字となり、クラブ人気も一昨年75にまで落ち込んだけれど96まで持ち直した。 スポンサーの品川ネジが業務拡大で武蔵野軽金属となり今期からほぼ7倍のスポンサードを受ける事になった。

今年は新規加入選手は無し。4人の選手との契約更改は無事に終了。やや査定が甘かったか。 升田(20歳)が倍増の60百万で5年。青柳(29歳)もほぼ倍増の80百万で5年。ホクホク顔だった2人には 一層頑張ってもらわねば。 岡本(28歳)は5割増しの65百万でまた5年。ディフェンスリーダーの路木(36歳)は微増の160百万で単年。

27年 品川シュトルツ所属選手
 1 チラバート(29歳)  11 佐藤シンゴ(25歳)  21 安東隆敏 (22歳)
 2 伊武左右吉(23歳)  12             22 路木龍次 (36歳)
 3 岡本俊二郎(28歳)  13 大石康二 (36歳)  23
 4 沖田将  (28歳)  14 山岸史俊 (25歳)  24
 5 宮本恒靖 (18歳)  15 田中達也 (21歳)  25
 6 服部年宏 (22歳)  16 升田欣一 (20歳)  26
 7 小田信三 (21歳)  17             27 麻野美喜雄(18歳)
 8             18 常松和宏 (26歳)  28
 9 青柳滋雄 (29歳)  19 ジャビ  (36歳)  29
10 藤田俊哉 (26歳)  20
元代表FWの大石がCMキャラクターに抜擢された。関東を中心にOAされる様だ。 大石もシュトルツも人気上昇の一助になれば嬉しいものだ。 一喜一憂とは良く言ったもので、小田からのエアメールが届いたのもその頃だ。 留学先のリスボンFCの仲間と上手くいかないようで、急遽留学を切り上げて帰国する事となった。 やや早すぎたか?

小田を加えた戦力で2月は<欧州杯>にチャレンジしよう。ゼルベルガー監督の2月タイトル奪取はなるか? 緒戦はフランスの強豪マルセイユ。大石の先制ゴールから、同点に追い付かれるものの青柳が決勝弾。

ところが2回戦はイタリアの名門インターミラノ。 デルベーネ、ロナルド、インザーラ、ゼルドフ、ジャンベーラ、バンチ、マルティニ、ウーゴビッチ・・・ まさに世界選抜とも言える布陣だが、ゼルベルガーも欧州きっての名将。 前半を4−3−3、後半を4−4−2と使い分け、延長戦も凌ぎきると勝負はPK戦に。 こうなるとチラバートの見せ所。1番目のキッカーとしては止められてしまったものの、 ミラノの4番手ロナルド、5番手デルベーネを見事止めて辛くも準決勝進出。

こうなると勢いはシュトルツに味方する。プレミアシップの雄、 リバプールをシンゴと青柳の2ゴールで3−0と一蹴し、決勝戦の相手はダークホース ブカレストFC。拮抗した展開を打ち破ったのは成長著しい青柳。欧州杯を手中に収めた右足に感謝せねばなるまい。

こうして見事に欧州杯初優勝の栄冠に輝いた。 MVPは大会通じて1失点の堅守を支えたGKチラバート。 優勝賞金10億から、住宅投資に2億回す事にしよう。地域サポーターへの恩返しだ。

大会後、強化部を中心にミーティングが開かれた。 先ずはリストに上がったボランチ風祭六広(23歳)の獲得についてだが、私は小田をボランチにコンバートする事を 考えているために風祭は見送る事にした。 その他、宮本のドルトムント留学、升田のリスボン留学が決定した。 宮本は伊武の轍を踏む事を心配されたが、問題無いだろうとの強化部長の言に賭けて見ることにした。

欧州杯の優勝はチームに勝つマインドを植え付けた様で、FCバルセロナとの招待試合も4−3と 打ち勝った。ここに山岸がザグレブから帰国し、今年は以下のような基本布陣でJリーグを戦う事になる。

                     【ベンチ】   【留学】
          青柳                  田中
       大石    シンゴ      安東      小田(途中帰国が決定)
     藤田        山岸     麻野      
          服部          ジャビ   
     沖田        岡本     路木      宮本
        伊武  常松                升田
         チラバート
3月の連勝を支えたのは4ゴールの青柳、大石と、初のマン・オブ・ザ・マッチを勝ち取った山岸である。 6節では10.0評価を得た。入団から7年を経、バルセロナ、ザグレブでの留学が実ったようだ。 勢い余って7節では初のレッドカードももらってしまったが、それはご愛嬌。

5月に小田が失意の帰国を果たした。リスボンの地が馴染めなかったとは。 またドルトムントFCから守護神チラバートに留学のオファーがあったが、これは固辞。 カップ戦の2回戦の大宮アルディージャとの1戦目、激しい打ち合いで3−3とドローで今期の連勝が中断。

しかしチームの勢いは衰える事無く、13節の2位横浜F・マリノスとの天王山を大石のゴールで1−1と引分けると、 次節アビスパ福岡戦も山岸の同点ゴールで引分け、この時点で7年ぶりの1stステージ優勝。 奇しくも山岸入団の年以来と言う訳か。

6月には品川区のインターナショナルカップ誘致失敗の連絡が会長室にもたらされた。 区長はたいそう嘆いている様だ。次の選挙の目玉だっただけにな。これが水を差したわけでもあるまいが、 無敗優勝をかけた最終節はヴィッセル神戸に先制しながらも1−4と大敗。

27年目 1stステージ
優勝 品川シュトルツ  勝ち点37 12勝1敗2分け 29得点17失点
2位 横浜F・マリノス 勝ち点36 12勝2敗1分け 34得点18失点
3位 ジェフ市原    勝ち点30 11勝3敗1分け 30得点18失点
4位 ヴィッセル神戸  勝ち点30 10勝5敗0分け 36得点25失点
今ステージも最小失点が優勝の鍵だった様で、月間ベストイレブンにはチラバートの他、服部が初選出された。 オールスターも岡本、服部がシンゴと共に初選出。 こうした活躍を受けて、服部はU23代表として 7月の世界スポーツ大会に臨む事になった。残念ながら伊武の本戦出場はならなかった。

服部は1次リーグ最終戦のクロアチア戦に途中出場で2−1勝利に貢献。これで3戦全勝のグループA首位で 決勝トーナメントに進出。 トーナメント緒戦はユーゴスラビアに5−0と記録的勝利。 しかし準決勝進出をかけたナイジェリア戦はアグリの2ゴールに沈んだ。服部の途中出場も逆転には至らず。 優勝はイタリアU23代表だった。

8月の2ndステージを前に、シュトルツに希望の新人が合流した。 フランスU19代表のギバール(18歳)である。 新戦力を加え、1stステージに続く両ステージ制覇を狙って開幕した2ndステージだったが、開幕3連敗で早くもつまづく。 4節は最下位鹿島アントラーズと15位シュトルツの裏天王山で麻野のJ初ゴールなどで今ステージ初勝利。

9月に入ると宮本の留学先であるドルトムントから連絡が。 上層部より、コンディションが上がら宮本に対する帰国勧告だそうだ。 小田に続く2度目の留学失敗に強化部の見直しを図らねばなるまい。

やはり1stステージ優勝はモチベーションの低下を招くのか、8節からの連敗記録はカップ戦の準決勝を含めて 8試合となり、引分けを挟んで最終節も負け。何と2ndステージは僅か3勝で15位に沈んでしまった。 これでチャンピオンシップに出場とは、逆に恥ずかしいな。1stステージで最小失点のディフェンス陣が 何故か2ndステージでは33失点の最多失点。メンバーはちっとも変わっていないのだが。

 27年目 2ndステージ
 優勝 大阪エステーラ  勝ち点38 13勝 2敗0分け 44得点15失点
 2位 ジュビロ磐田   勝ち点34 11勝 4敗0分け 28得点16失点
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15位 品川シュトルツ  勝ち点10  3勝11敗1分け 11得点33失点
最下位 鹿島アントラーズ 勝ち点 6  2勝12敗1分け 11得点30失点
得点王は柏レイソルの水原で29ゴール。青柳は僅か5ゴールで11位の15ゴールに終わり、 大石が9ゴール、山岸が6ゴールで続いた。 評価点は最終節の活躍でジュビロ磐田のピルソが、平塚を僅差でかわして7.9で最優秀評価点選手に輝いた。 シュトルツからはチラバートの6.7で13位ランクインのみ。

11月は安東、麻野ら若手を試す事に。まずモスクワFCとの親善試合で2−0と快勝。 これで留学地追加になんてならないか? 続く<アジアウィナーズカップ>では緒戦のドシャンベFC戦で山岸が10.0評価の3−0。 準決勝ではクアラルンプールFCに1ゴール許したが、小田、服部のゴールで逆転。服部が10.0評価。 決勝戦は香港FCと1−1でPK戦にもつれたが、PK戦ならお手のもの。チラバートが大会MVPにも輝く 10.0評価。服部も2試合連続で10.0評価。2度目の優勝である。

世界選抜と欧州選抜との1戦はチラバートが今年も世界選抜のキャプテンとして選出された。 何年ぶりだろうか、5−2で世界選抜が勝利した。ピルソ、岬の活躍も光った。

12月に入るとチャンピオンシップが開幕。 ライバル大阪エステーラをホームのシュトルツスタジアムに迎え、いざキックオフ。 1億のプレミアをかけて臨むが、いきなり被弾。しかし大石のスーパーヘッドなど炸裂。 3−2で辛勝。 アウェイの2戦目は4−4−2でやや守備固め。大石が先制する優位な展開で、結果は2−2でドローで 試合を終えトータル5−4で今年のJチャンプに輝いた。通算5度目の戴冠だ。

ニューイヤーカップは今年もFC東京に泣かされる事になった。 3回戦で佐東のハットトリックに手も足も出ず、ベスト8で終了。 相手がJ2と言う事ですこし甘く見たか。 優勝はジュビロ磐田で本大会で初の栄冠。

今年もオーナー室に独りの客を迎えた。 36歳のストライカー、大石である。 老兵に頼り続ける訳にもいかないので、 引退の申し出には頷かざるを得なかったが、青柳を含めた後続にはやや不安が。 ギバールがカンフル剤になるか。

『元代表FW、シュトルツの大石引退!』 『シュトルツ13番を永久欠番に、とマツオカ氏明言!』

今年も250万人程度の観客を迎え、Jリーグで優勝を果たす事が出来たのは嬉しい事だ。 その他海外タイトルも欧州杯、アジアウィナーズカップを得、 世界スポーツ大会にも服部を送り込むなど上々の出来ではないか?

ところがサポータークラブは25万人を割ってしまった。やはり2ndステージの低調の影響なのだろう。 視聴率も平均23.84%と低迷。これではワールドテレビとの契約更新は微妙か?

区長からの報告で、今年はインターナショナルカップ誘致失敗などもあったが、 住宅投資が実を結んで住人は133万にまで増えたと言う。シュトルツにも感謝状を頂いた。 来期も住宅投資に貢献しよう。


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