Leon/レオン (2004.05.09) 国境へ到着すると、また子供ギアが登場した。しかも今度はいっぱいいる。全員を引き連れて国境をうろうろするのもどうかと思い、「君がMy Boyだ」とひとりを指定した。コスタリカ出国は手数料もなく、簡単に完了する。ところがニカラグアの入国が最悪だ。まずはコスタリカと同じくバイク消毒。そして10箇所近い窓口をまわり、その都度根拠不明の手数料を要求される。金額も合計で40米ドル近くかかり、陸路越境としては世界最高額ではないかと思った。どうせその時の職員の小遣いがどのくらい足りないかで、手数料が変わってくるのだろう。手数料の価格が不適切だと、頑張っている外国人旅行者の姿も見かける。ニカラグアほど観光資源もなく、国土も1日で通過できてしまう小ささを考えると、旅行者の不満が爆発するのも理解できる。 ニカラグア湖を右手にパンアメリカンを進む。湖の対岸に火山を臨む、なかなかのロードだ。ニカラグア湖の端に位置するグラナダの町に寄ってみた。落ち着いたたたずまいで、雰囲気のいいカフェや宿もあるようだ。この国ではいろいろなものがくたびれた感じであるが、ガソリンスタンドは大手のものがあり近代的で利用価値が高い。国境にいる両替屋はどうにも胡散臭いので、入国後にATMで現地通貨を入手しようと考えていたが使えるATMが少ない。クレジットカードの使えるガソリンスタンドは有難い。グラナダから首都マナグアへ行ってみる。日曜日でなんとなく閑散としているのは仕方がないにしても、これが一国の首都かと疑うような静けさだ。中南米諸国の町ならどこでもあるセントロらしきものも見当たらない。町の中心部でも空き地が多い。なんだかそこにいても仕方がない気がして、さっさとホンジュラス国境に近いレオンまで移動して、宿をとることにした。 ニカラグアのパンアメリカンを走っていると、ところどころその国の景観にはそぐわない近代的な橋を通過する。橋のたもとに目をやると、どうも日本の経済協力で建設された橋のようだ。この橋にどんな意味があるのだろうか。 レオンは鄙びた感じだが、マナグアに比べれば随分活気がある。家の軒先でロッキングチェアに腰をかけ、くつろぐ人たちが多い。ニカラグアに入ってから現地通過を入手できなかったので、やっと見つけたカードの使えるカフェで夕暮れ時の人々の往来を眺めて過ごした。貧しい印象は否めないが、平和そうではある。翌朝、宿の庭でくつろいでいるとハチドリが花の蜜をついばんでいる。なんだか中米らしい光景に思わず眺めいってしまった。 |
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