Tatry, Budapest/タトリー、ブダペスト (2003.09.27-2003.10.01) Elizaの仕事の関係で早朝家を出なくてはならない、ということで一緒に出ることにした。 朝5時のワルシャワは気温5℃。さすがにこれは寒い。凍えながら南下する。ここまで北欧諸国を含め、5℃まで下がったことがなかったこともあり、体感温度はもっと低いように思える。しかも早朝なのでカフェのひとつも開いておらず暖がとれない。。 ポーランドは広大な国土のうちほとんどが平坦であるが、スロヴァキア国境付近だけは山岳地帯となる。 そういうわけでポーランド側の国境近くの町ザコパネは、同国民にとっては貴重なリゾートエリアである。しかし今回ばかりは南へ南へと向かっても一向に暖かくならない(山に向かって走っているので、太陽の上昇にあわせて気温が上昇しない)。ザコパネは国境に向けて通過しただけだが軽井沢のような避暑地の雰囲気だった。 深い谷間にあるひっそりとした国境を通過する。大した面倒はなかったが、スロヴァキア用のグリーンカードを購入する必要があった。このグリーンカードの発行手続きをしてくれた事務のおばさんが、ひどい仕事の遅さで通行者をいらいらさせている。おかげで1時間近く国境にいた。 国境を隔てる山脈タトリーの裾野を軽く回遊してみる。終わりかけた夏を惜しむように、意外なほど観光客がいた。山小屋風のペンションで一晩を過ごす。翌朝は天気が良かったので、ロープウェイでタトリーの山に登ってみた。少々冷えるがなかなかの絶景でおもしろい。 タトリーの山から出てスロヴァキアの平原を走ると、後方に見えるタトリー山脈が平原にとび出たような感じでちょっと不思議な感じだ。 だがこれといった観光地もないスロヴァキアであるが、実際に走ってみてもこれといった見どころはない。 そんな感じで淡々と先に進み、ハンガリー国境までやってきた。スロヴァキア-ハンガリー国境は簡単に通過でグリーンカード類についても何もなかった。日が暮れてきたのでミシュコルツまで出て宿をとった。 ハンガリーは欧州の中でも特に温泉地が多く、このミシュコルツにも洞窟温泉なるものがあるというので立ち寄ってみた。 もう少し銭湯のような地元の公衆浴場というイメージだったが、どちらかというと健康ランドだ。そして風呂というよりプールという印象が強い。 ちょっと期待はずれだったので、首都ブダペストにあるもう少し雰囲気ある方に行こうと先を急いだ。 ブダペストも土地勘のある町のひとつだが、到着と同時に土砂降りになりはじめた。さすがにこれで宿を探すのも手間なので、ここはひとつ豪華に、ということでゲッレールト温泉併設のホテルに飛び込んだ。 雨はいっこうに止む様子がないため、ブダペストではゲッレールトで温泉三昧を決め込むことにした。 ここは立ち寄り湯も可能であるが、宿泊客は専用のパスローブやら浴場への直行エレベータがあり快適である。浴場そのもののブダペストでは歴史があるほうなので、なかなか趣き深い。前に来たときにはキラーイ浴場などもう少し庶民向けの温泉めぐりをしたが、ここはさすがにホテル併設なので金持ちの休み処という感はあるが、それはそれで悪くない。でもゲイの兄さん、おじさまはちゃんといた。 天気が回復したのを見計らい、ハンガリー南東にあるバラトン湖へ向かった。ここでの目当ては湖近くのヘーヴィーズにある温泉湖である。 小さい湖がまるまる温泉になっているというので、行ってみた。湖というより池という感は否めないが、確かに温泉が湧いている。浮き輪でじいさん、ばあさんが浮き草と一緒に湖に浮かんでいる。なんともいえない光景である。その晩は湖の近くでキャンプをしたが、湖につながる川から蒸気が森にたちこめひどく幻想的な夜になった。 |
<East/North Euro TOP> <Previous> <Next> |