Mexico City/メキシコシティ (2004.05.17-2004.05.20) プエブラを出発して、首都メキシコシティに高速道路を進んだ。ところが料金を払って間もなく、通行止めで高速道路を下ろされる。なんだか詐欺みたいだ。他の車と一緒に長い山道を並ぶがどうにも進まないので、対向車線を逆走して追い越しまくる。市街地に入ってくると、さすがに道が分かりにくい。メキシコシティは何といっても世界最大の人口を擁する巨大都市だ。東京と同等、もしくはそれ以上の都市部の広さを覚悟していた。(詳細地図なしに生まれて初めて東京都市部に進入することを想像して欲しい。大変なことだ。)なんとなく街の中心と思われるほうへと進んでいった。 聞いていたところではメキシコシティは交通マナーが悪く、排気ガス等の大気汚染がひどいという話だったが、実際に走ってみるとそれほどではなかった。確かに新市街の大通りは交通渋滞がひどく、まったく動かなかったりでとんでもないが、それ以外は特にひどいという印象は持たなかった。なんとなく街の中心と思われるところまで来て、あとは人に尋ねながら世界三大日本人宿のひとつ「ペンションアミーゴ」へと到着する。 横江の首都入りの唯一の目的は、ラストランに備えて正規のBMWディーラで最後のメンテナンスをすることだ。到着の翌朝、ディーラを探しエンジンオイル交換、消耗品交換といくつかのチェックをお願いした。消耗品はスペアを持っていたので、作業を同日中にやってくれることになり、待ち時間の間だけメキシコシティの街を散策することにした。ディーラは新市街にあり、新市街の雰囲気はつかめたので、地下鉄を利用して旧市街のソカロへ行ってみた。シティのソカロは他の都市と規模が違い、圧倒的に大きく威厳に満ちている。広場でイベントが繰り広げられ観光客も多いが、周辺の建物の影に浮浪者があまりにも多くこの国の厳しい現実も垣間見える。 メンテナンスを終えて、次の日にはメキシコシティを出た。アミーゴの面々に「横江さん、何にも観光してないんじゃないですか〜。」と言われつつ、近代的な新市街と高級住宅地を抜けて、北上を再開する。高速道路に飛び乗り、グアダラハラを経由してマサトランへと2日かけて進む。この路線は全線高速道路利用したが、その高額さにびっくりした。メキシコの高速道路は区間ごとに支払う仕組みなので、各区間における距離あたりの料金は日本の高速ほどではないが、700〜800Kmを越えると距離辺りの料金が逓減する日本の高速道路より確実に高くなる。あんな馬鹿みたいに高額の料金を徴収する高速道路は日本以外に世界にはないと思っていたが、上手がいた。いやはや、驚きである。 マサトランから先はそのまま北上する方法もあったが、淡々と高額の高速道路を北上するよりは変化に富んだバハカリフォルニア半島に渡ったほうが面白いと踏んで、マサトランから海路でコルテス海を渡ってラパスへ向かう。マサトランに着いて港へ直行するが、ちょうどその日の船が出港したあとで休憩がてら1日停泊することになった。マサトランは波の高いきれいな海岸沿いの町で、素人目にもレベルが高いと分かるサーファーが数多く波に乗っていたのが印象的だ。 翌日、港で船を待っていると、自転車に乗った日本人がやってきた。自転車でアフリカ、中南米を縦断してきた佐藤君だ。話相手ができて、船旅は退屈しないで済んだ。 |
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