□□ □ Book Diary □ □
shopping & reading
11月28日 号泣する準備はできていた 江國香織 新潮社 昔、森瑤子さんが書いて書いて書きまくっていた頃、私はまだ この頃の江國さんも書きまくっていると思う。でも、なんだろ 「噂の真相」って雑誌では、江國さんには不倫相手がいること そして。 私は、ここに恋愛のリアリティを感じるんだ。 |
11月10日 アッコちゃんスタイルブック 矢野顕子 角川書店 月刊カドカワの連載をまとめたもの。1991年発行。 証言構成「わたしのキライなことば」が笑った。 井上陽水さんは、 岸田今日子さんは、「生きざま」がキライ、矢野顕子さんは 誌面には、龍一さまも惜しげなく登場。仲良しだったのよね。 |
11月9日 anego 林真理子 小学館 彼女の書くエッセーは好きなのに、小説が好きじゃない理由が anegoは、30歳を過ぎたある女性のこと。仕事ができて、頼りに ただ普通に「好き」って感情はないわけ? 『合コン、お持ち帰り、セクフレ、不倫、泥沼・・・女性なら誰 編集会議 11月号 というのが、「エッセイストになる!」というテーマで、林真 しかし、エッセイ誌上添削は、どうかなあ。いやあ、これなあ。 マリコ・ジャーナル 林真理子 角川文庫 凝りだしたら、止まらない・・・ってほどではないけど、図書 ただし実感であっても、やっぱり私は男性とうまくやるコツっ しかし、林さんは、 ある作家の人に、私は編集者にとってものすごくラクな相手だ でも、思うんだ。林さん、夫は本当にあなたのこと、守ってく やがて幸福の糧になる 柳澤桂子 ポプラ社 なんとなく名前だけは知っていた。確か学者系の人、と思って 医療を受ける力のある人、たとえば英語で医学論文を読める人 というあたりに、わりと納得した。そう、意識の高い低い、知 がんから始まる 岸本葉子 晶文社 そしてまたまた、能力の高い患者さん。 「病は気から」という言葉、確かにそれが当てはまる場面もあ 青豆とうふ 安西水丸 和田誠 講談社 おじさんたちのほのぼのエッセイ、なんだけど、たぶんこうい ファッションファッショ 山田詠美×ピーコ 講談社 一番笑ったのが、おすぎさんの話。 ピーコ: おかまっぽさが最高! |
10月11日 買った本 新潮45 10月号 「名古屋アベック殺人」少年少女たちのそれから だけど、その事件を起こした加害者の少年少女の母親たちは、 私はこれまで、子供の犯罪を親の責任とする風潮にはどうして そして、この記事のテーマは「更生は可能か」というものだっ 家庭の大切さをどんなに政府が説いても、それが本当に必要な en-taxi 03 扶桑社 よかった、出てた。 彼が彼女の女だった頃 赤坂真理 講談社 彼女と阿部和重くんが、同じ時期に話題になって、文藝という エコノミカル・パレス 角田光代 講談社 角ちゃんの本を買ったのはは「カップリングノーチューニング」 「資本主義社会にどっぷりつかって生きていくわけにはいかね そういう気持ちに賛同はしないけど、「本当の自由」にすがり この主人公の女性は、雑文を書きつつ、バイトにもいそしむ34 anego 林真理子 小学館 こちらの主人公は33歳。微妙な年頃なのかしらね。 文藝春秋 11月号 ふと手に取ったらば、岸本葉子さんの癌告白があって、びっく このまとまりを書くのに1週間以上費やした。 |
10月6日 ア・ハッピー・ラッキー・マン 福田栄一 光文社 書店で何気に手にとってみたら、著者のプロフィールがあま トーキョー偏差値 林真理子 マガジンハウス 彼女のエッセーって、働く女の必需品というか、ストレス解 美女入門 パート3 林真理子 マガジンハウス と、パート3を読んでいないことに気づき、早速買う。 低温関係 亀山早苗 WAVE出版 前々から読んでみたいな、と思っていた。 土曜日、夫がめずらしく、休日出勤をした。 |
9月15日 ニッポニアニッポン 阿部和重 新潮社 読書人(単に本を読む人という意味)にとって、積読がはけ で、小説。 この小説は、トキを通して、国家に挑戦しようと考えた少年 たぶん、小説の組み立て方が好きなんだろうなと思う。 |
9月7日 翻訳夜話 2
サリンジャー戦記 村上春樹/柴田元幸 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読み始める前から、読 これを楽しむために、キャッチャー読んだ?ってくらい。 春樹氏の丁寧な訳者解説は、本来、単行本のほうに収録され 彼も、そういうの、いやがるような気がするんだよな。 『en TAXI』という雑誌に坪内祐三さんが、村上春樹はサリ あー、この読書日記はぜんぜん冴えないなあ。 |
9月3日 キャッチャー・イン・ザ・ライ J.D.サリンジャー なんてことはない一冊。 浅井健一くんのうたに「サリンジャー」というのがある。 |
8月31日 僕の小鳥ちゃん 江國香織 新潮文庫 これまでそんなに興味を持たなかった一冊で、読み飛ばしてい 自由で、わがままで、さびしい小鳥ちゃんは、彼女のようにき 彼女の場合は、どちらも本気だと思う。 彼女は、きちんと毎朝早起きをして、きちんと車を磨いたり、 でも、もしかすると、彼女は案外、山本文緒的浮気を繰り広げ ああ、そう。 それで、私が出す結論は、「たぶんきっと本当に好きな人なら、 自分の恋愛経験を振り返る趣味はあまりないんだけど、 |
8月22日 とるにたらないものもの 江國香織 集英社 江國ワールド。 放送室の裏 松本人志・高須光聖 ワニブックス 前に読んだ『放送室』よりは、ずいぶん充実していた。 美女たちの神話 森瑤子 講談社 森さんの本はたくさん読んだので、たまに読んでいないものを |
8月9日 デッドエンドの思い出 よしもとばなな 文藝春秋 本を買うときは、いつもまとめ買いなんだけど、これは、たま で、結論から言うと、好きじゃなかった。 私は、人生に癒しって求めない。 そういえば、「ハゴロモ」もあまり好きじゃなかったんだ。 と、熱心に語っているのは、これまでわりに彼女の書くものに |
8月4日 買った本。 といいつつ、今日、靴を買った。55000円。 Oh,my
god! 類語大辞典 講談社 ある雑誌の書評欄で見て、欲しくなった。 とるにたらないものもの 江國香織 集英社 内容はわかってる・・・というと真実ではないけど、なんかきっ 村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ 三浦雅士 翻訳夜話2 サリンジャー戦記 村上春樹 柴田元幸 この2冊と少し前に買っていた、キャッチャー・イン・ザ・ライ |
7月20日 宮本輝全集 第2巻 錦繍 避暑地の猫 新潮社 輝さん第2弾は、錦繍。 お嬢様で、頑なで、凛々しくて、自分の考えをきちんと持ってい と、言いつつ、引き続き読むつもり。 『避暑地の猫』は、ミステリー風だったけれど、ミステリー的な 全集には、別冊のようなものがついている。春樹さんのもそうで、 例えば、小説が書けなくて、暴れまくって家の中をズタズタにし 自分が特別だと思うのは悪いことじゃないと思う。 だれかのいとしいひと 角田光代 白泉社 角ちゃんは、ずっと昔に「カップリング・ノーチューニング」を 収録されている8つの短編のうち、一番好きだったのは「だれか あしたはうんと遠くへいこう 角田光代 マガジンハウス 主人公の1985年から2000年までの15年間を途切れ途切れに描いて その時に気付かないことっていっぱいある。「そんなに好きじゃ 泣いた赤鬼は、たくさんの親切な村人と仲良しになれたけれど、 角ちゃんのもまた読むとするか。 最後の息子 吉田修一 文藝春秋 「最後の息子」というその言葉は小説にでてくるんだけど、いい しかし、今回の4冊はすべて図書館本。 |
7月11日 放送室 松本人志 高須光聖 TOKYO
FM 出版 久々に本を買った。 『放送室』は、まっちゃんが好きだから。 『手紙の行方』は、なんとはなしに、ずっと気になっていたので。 文藝は、川上弘美特集につられて。彼女のインタビューっていつ カーサ・ブルータス。六本木ヒルズの特集が読みたくて。 |
7月5日 海岸列車 宮本輝 宮本輝全集10 新潮社 輝さんの書く女性が今ひとつ、好きではない・・・と思い込んで 小説としては、ああ、そう、昔の小説ってこうだったよなーと、 25歳の若い女性と、40代の働き盛りの男性の恋が物語の中に出て しかし、男の人ってやっぱりそうなのか、と思ったのは、その25 20代の頃の私ならば、その男性の心情ってのを憎んだと思う。 |
6月 愛のモンダイ 素樹文生 メディアファクトリー 素樹さんのエッセーは、嫌いではもちろんないんだけども、個人 プラナリア 山本文緒 文藝春秋 直木賞受賞。うまいと思った。この本で直木賞をとりにいった、 ファースト・プライオリティ 山本文緒 幻冬舎 ちょっと短すぎるかなあ。私は文章からにじんでくる光景をかみ ルージュの伝言 松任谷由実 角川文庫 最近、ユーミンをよく聴いている。十分すぎるほど、大人の女が ユーミンはずっとだんなさんと一緒に仕事を続けてきたわけだけ 『ラブソング書いていても、ラブソングを書いているとは思って それはすごくわかる、と思った。この人の詩には、そういうとこ ♪同じ景色に 心を動かして こういうの、私にとっての「最高に幸福な瞬間」。 そして私は一人になった 山本文緒 幻冬舎 文緒さんの小説によくケチをつける私だが、江國さんと文緒さん、 モルヒネ 安達千夏 祥伝社 「あなたが欲しい」から、何年経ったかな。 瞬きもせずに 氣志團 綾小路翔 ロッキング・オン よかったよ。まじで。 氣志團も紆余曲折。團長もいろんなご苦労がおありで、でも苦労 首輪 佐藤亜有子 とある友人が熱烈にほめていて、手を伸ばした。 しかし、読み終わって、人の感想を見に行くまでこれが「短編集」 |
4〜5月 PAY DAY!!! 山田詠美 新潮社 安心して読んだ。好きとも嫌いとも、いいとも悪いとも思わなかっ 双子の兄妹の恋。 バイブを買いに 夏石鈴子 角川文庫 下ネタというのが苦手で、男の人とはもちろんのこと、女同士で 豊かに生きる 朝吹登水子 世界文化社 サガンの翻訳で知られる、朝吹さんのエッセー。 紙婚式 山本文緒 角川文庫 単純に面白かった。 風俗嬢菜摘ひかるの性的冒険 菜摘ひかる 光文社文庫 菜摘さんの本もついにあと数冊になってしまったような気がする。 小学校1年生か2年生の頃の体験が書いてあった。老人にスカー と、ぜんぜん関係ない感想になってしまった。 沈黙 村上春樹 全国学校図書館協議会というところが出した、小さな小さなブック 顔 葉加瀬太郎 TOKYO FM 出版 仕事がらみで読んだのではあるが、心に残ったところがあったので といいつつ、私自身、昔はずいぶんと迷いの中におり、「どうすれ じゃあ、私は何が好きなんだろう、何に夢中になれるんだろう、と 月の砂漠 青山真治 角川書店 立て続けに読んだので、私の中で2人はかぶってしまった。 青山真治さんは、名前がかっこいいと思う。シャープだけど優し パレードは、読みやすくてふつうに上手。 思うのだけれど、私は宮本輝さんが書く女性ってのがどうも好き |
5/1 2003 江國香織編 活発な暗闇 いそっぷ社 海の見えるレストランに行ってきた。 最高に幸せだった。 そこに持っていった詩集が、これ。 でもまずはカーヴァーの「ぼくの船」。 谷川俊太郎さんの「手紙」は、胸にことんと落ちた。 「朝の食事」。 「女王様のおかえり」 詩は、これまでひとりの人の詩集を読むのが好きだったように思 料理はすみずみまでおいしかった。 でも、まだ私は別荘を買ってはいないし、夢をかなえてもいない。 |
3/31 2003 Piss 室井佑月 講談社文庫 人と人とはわかりあえない。 前に書いたんだけど、また書くことにした。 私が一番好きな映画は「あんなに愛しあったのに」というイタリ だけれども、私がこの映画をどれくらい愛しているか、わかって そこから、少しずつ少しずつ互いの距離が近づいていく。 人と人とはわかりあえない。 PISSを読んだとき、激しく揺さぶられたのは、結論としての、 私には、いわゆる「健全な向上心」がある。 風俗という職業に何をそんなにびびっているのかと、自分でも不 職業に貴賎はないと思う。ライターも風俗も変わらない。 何かが違う。 人と人とはわかりあえない。 |
3/25 2003 村上春樹全作品1990-2000 2 サガンの小説で一番好きなのは、『熱い恋』で、 全集は、春樹氏による『解題』を読むためだけに買っている。 この解題を読んで、ちょっとだけ泣いた。 この小説は、彼の他の作品とは少し毛色が違う。 「自分が大切にしたいことは、なんだろう」。 毅然としたところのある小説が、好きだ。 『国境の南、太陽の西』は、どんよりとしている。 |
3/24 2003 いつか記憶からこぼれおちるとしても 朝日新聞のサイトに、江國さんのインタビューが載っている。 高校時代は、私の人生の中の最大の暗黒時代で、ぜんぶがぜ 満たされているようで、満たされていない。 江國さんの書くものは、だいたいが好きで、それはなぜかと サガンもそう。 |
3/23 2003 編集者と渋谷のホテルのティールームで打ち合わせをして、 基本的に、私が間違っている。 相手が女性なら、なんとも思わない。 だけども、私にとって、男の人は「守ってくれる」存在だ。 だから衝撃を受けた。 菜摘ひかる 「男なんてみんな誰でも女と見ればやりたくて」という世界を 性の対象として自分が存在することに対して、私は恐ろしく無 自分自身の存在意義。 お金を得ること。 家事と、風俗業との間に大きな違いは感じない。 だから私は彼女の職業について、とやかく言うつもりはない。 残念だけど、小説(えっちな気持ち)はそんなにうまくはな 風俗業でも満たされず、書くことでも満たされない。 そんなにも瞬間、瞬間での、存在価値を見出すのは無理よ。 存在するだけで、よかったのにな、と思う。 ご冥福をお祈りいたします。 結局のところ、水商売と風俗の違いはなんとなくわかったけれ |
2/20 2003 Piss 室井佑月 講談社文庫 人はひとりだと思う。 これを読んで、私の胸の深いところが、がつんとした。 例えば、 私は、もう親から自立しているつもりでいるが、それでも そんな私の言葉が、彼女たちに届くのかな。 男の人に関して言えば、私は彼らの性的部分をまったく知 ・・・引用 連れて行かれるのはいつも居酒屋かファミレスで、品性に ・・・終わり 私は、たぶんおそらく、私を安く使おうとする人がキライ そんな匂いのある人を切ることに、私はまったく容赦しな ひどい目にあうこともたまにあるけれど、私は、たぶん私 そんな私の、「仲よくしたい」は、どうなんだろう? 私がショックだったのは、私が思う「仲よくしたい」は、 電車でカバーもかけずに読んでいたら、前に座っていた同 犯されるってのとは、ちょっと違うし、汚れる汚れないの 私が、排除した男の人たちを、受け入れる女の人がいる。 そんな生き方もあるんだって、心の中に大切にしまってお |