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ボウ 2つの少年像 (1760年頃)
Two Bow Boy Figures Ca.1760



 

 ボウの少年座像2体。どちらも裸体で切り株に腰をかけ、壺を抱えている。この2体は、それぞれ異なる時期に異なるディーラーから購入したものではあるが、対になるべき2モデルである。(実際、素地の質感から色付けまで、両者はよく似ている。特に壺に描かれている紫の花絵は類似性が高い。)

 背面下部には、四角い穴が開けられている。これは蝋燭立てなどを取り付ける場合に金属の支柱を差し込むための穴で、この穴が四角いのはボウの特徴である。(ダービー「D0-1」を参照。)

 裏面は平らで、丸い小さな穴が開けられている他、細長い楕円の中に縞模様のある刻印がある。これは「はしごマーク(Ladder mark)」と呼ばれているもので、窯印ではなく、製造過程でフィギュアをはさんで支える道具によって付けられた痕だとされている。


高さ(Ht):9.5cm
マーク:裏面に「はしご」マーク
Mark: A "Ladder" mark on the back.
参照文献/References:
- Peter Bradshaw "Bow Porcelain Figures circa 1748-1774" B134 (Plate173, p158 and p179) and pp43-44 (Ladder mark)

(2017年5月掲載)