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ドクター・ウォール 「ベンガル・タイガー」 ひねり取っ手コーヒーカップと受け皿 (1770年頃）
Dr Wall "Bengal Tyger" Entwined-Handled CoffeeCup and Saucer Ca.1770

　ウースターの「ベンガル・タイガー(Bengal Tyger)」は、多くの窯でコピーされたため、窯印あるいは図柄番号が記されていない作品では注意が必要である。本品は無銘であるが、カップの形状や図柄の細かな特徴などからドクター・ウォール期ウースターの作品だと判断している。（ウースター「W14」及びチェンバレン・ウースター「CW3」参照。）
　形状面では、大陸式のひねり取っ手(entwined handle)が付けられている点が最大の特徴である。この取っ手は、本品のように下部がなだらかにカーブするカップに付けられることが多い。ウースターを代表する取っ手ではないが、作例はそれほど少なくはない。（ウースター「W42」参照。）

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