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フライト社 「ロイヤル・リリー」コーヒーカップと受け皿 (1792-1840年頃)
Flight Factory "Royal Lily" CoffeeCup and Saucer Ca.1792-1840

　ウースターで長期に渡って（ロイヤル・ウースター社になっても）描かれ続けた「ロイヤル・リリー」図柄のカップである（ウースター「W41」参照）。この図柄が最初に導入されたのがいつのことかは不明であるが、作品はほとんどがフライト社になってからのものである。カップには、大陸風のひねりハンドルが付けられている（ウースター「W15」参照）。このカップと受け皿はセットとして売られていたもので、見た目にも全く違和感がないが、実は製造時期が異なる。カップはフライト＆バー期（1792-1804年頃）であるが、受け皿はフライト、バー＆バー期（1813-40年頃）の作品である。おそらく、同一図柄の受け皿を後に補充したのであろう。

マーク：カップ裏面に彫った「B」。受け皿裏面に刻印で「王冠とFBB」
Mark: Incised <B> on the bottom of the cup. <Crown over FBB> impressed on the bottom of the saucer