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4/3-4/15/2001
4/21-23 (London)
4/28-5/4 (Denmark/Germany)
5/6-5/29/2001

Rejoice always, pray without ceasing, in everything give thanks.

ひとりごと
(Scotland)

4/24-4/27/2001

*Eとスコットランド

4月23日のお昼頃 Glasgow Airportに着き、いつもながら賑やかでエネルギッシュなEが私を出迎えてくれました。 御主人のDが働きに出ている間は、毎日一日中御姑さんとずーーーーっと一緒にいるわけで、 そこは日本と同じように嫁姑の問題が色々あるようだ。お嫁に行った12月から1、2ヵ月は、 ホームシックで随分不安定になっていて、私も心配して何度かグラスゴーに電話をしたりしていましたが、 今ではだいぶ慣れてきたようで私もホッとしています。 ただ、東京のように働く場所がないので、そういう意味では可哀相ですが、 彼女の深かった眉間のシワが完全に消えてなくなっており(笑)、表情もずいぶん穏やかになっているのを感じました。 東京はストレスフルなところなので仕方がないのですが、彼女曰く「明るい農村」をしているせいかなということでした。(笑) 私が「大阪のおばちゃん(そう呼ぶのがピッタリの彼女だ(笑))、農村にふさわしいように、 かすりのもんぺとかっぽう着でも送ってあげようか?(^_^)」と言うと、 「失礼ね、heidi。(^_^;;」と笑っていました。(笑)

御主人のDの車で、中心街を離れて郊外に出ると、景色が全く変わり、どこまでもどこまでも緑の牧草地が続きました。 ドイツなどの景色と違うところは、牛ではなくて羊が多いことです。 面白いのは、スコットランドの羊の顔は白くなくて真っ黒なことです。 どの羊も黒い顔をしています。残念ながら例の "Foot and mouth diseases" の為に、 観光客は羊に触ることも出来ず、牧草地に入ることも出来ないのです。 観光客がぐっと減って、イギリスは今大変な状態です。 残念ながら、美しい湖水地方への旅も今回はおあずけです。 こういう可愛い羊達を見てしまうと、ラムはかわいそうで食べられないとEが言っていました。 Dに聞くと、この羊達はウールか食用になってしまうそうで、やっぱりかわいそうだなぁと思いました。

羊を見ていると自分に見えて来ます。羊飼いであるイエス様が、私の名前を呼んで導いて下さるからです。 知らない土地に来ると、誰も私が誰だかは知らないわけですし、本当にちっぽけな取るに足らない存在のような気がします。 でも、いつでもどこにいても、主は私と共にいて下さっている、私の名前を呼んで下さるのですから、 何と素晴らしいことでしょう。

門番は彼のために門を開き、羊は彼の声を聞く。そして彼は自分の羊の名をよんで連れ出す。 自分の羊をみな出してしまうと、彼は羊の先頭に立って行く。羊はその声を知っているので、彼について行くのである。 ほかの人には、ついて行かないで逃げ去る。その人の声を知らないからである」。 (ヨハネ10:3−5)

クリスチャンもイエス様の御声に聞き従っていれば間違いありませんね。 そんなことをEと話していたら、Eが、「heidi、最近の羊は羊飼いの言うことを聞かなくなっているそうよ。」 と言いました。それって今どきの羊?(笑)

*サイレン

今回ロンドンでは空港近くのホテルアイビスに2泊、グラスゴーではトラベルインに3泊しましたが、 どちらのホテルでもサイレンにはまいってしまいました。(^_^;; アイビスでは、一日目にちょうどお風呂からあがった時間に、自分の部屋の火災警報機がけたたましく鳴ったので、 私は一瞬お風呂の湯気のせいかと思い、慌ててドアを閉めましたが、サイレンがなかなか止まず、 どうしようかとドキドキしてしまいました。同じ日の夜中に寝ている時にも、何もしていないのにいきなり鳴り出し、 私は理由がわからずこわくなってしまいました。次の日の夜は、お湯を使うのもドキドキしました。(^_^;; そんな話を電話でEにしていたら、電話を切った直後に又サイレンが鳴り出しました。 私は、わけがわからないので、Receptionに電話をし、昨日も今日も一体このサイレンは何なのかと聞きました。 すると、Non-smoker用の部屋で誰かがタバコを吸ったから警報機が鳴っただけなので、 気にしないようにと言われました。気にするなと言われても・・・。(^_^;; タバコを吸う人はスモーカー用の部屋に泊まって欲しい!!

しかし、トラベルインはもっとすごかった。Eも最初の2日間一緒に止まりましたが、 一日目の夕方、Eとお部屋でくつろいでいた時に、サイレンが鳴り出しました。 私はアイビスで慣れていたので(^_^;;、「E、これよこれなのよ〜、誰かがタバコを吸ったのよ。(^_^;;」と、 サイレンが止むのを待っていましたが、一向に鳴り止みません。 まさか本当に火事?と思って、私達は貴重品だけ持って非常階段を降りて行きました。 ホテルの人がお客をビルの外の左側に誘導していました。消防車も2台来ました。 でも、何か悠長なので変だなと思っていたら、それは本当の火事ではなく防災訓練だったのです。(^_^;; 旅行者の中には、何だかわけもわからず飛び出して来たような裸足の人もいて、4月末とはいえ寒かったので可哀相でした。 部屋に帰る途中に会った初老のおばちゃんは、「This is ridiculous!私はこれで3回目よ。」 と怒っていましたが、「又、近いうちに(訓練で、あなたたちと)会うかもね。(^_-)-☆」と笑っていました。

次の日はエジンバラに一日行っていたのでわかりませんが、私がコペンハーゲンに立つ日の朝10時すぎに、 又サイレンが鳴り出しました。(^_^;;まだパジャマ姿で顔も洗っていない私は、 やれやれと思いながら着替え、二日前と同じように階段を降りて行きました。 もう要領は分かっていました。『ビルの外の左側に行けば良いのよね・・(^_^;;』と。 ホテルの避難訓練なんて、生まれて初めてでした。イギリス人はこういうのが好きなのかなぁと思いましたが、 どうやら少し前にイギリスのどこかのホテルで大きな火事があり死者も出た為に、 それが教訓となって、他のホテルでは防災訓練を徹底してやっているようなのです。 それはそれで良いのですが、いつエンドレスにサイレンが鳴り出すのかわからないので、 部屋でくつろいでいられない感じがします。(^_^;; 本当の火事か訓練が区別がつかないのがやっかいです。 このように、イギリスでは非常に貴重な体験をしました。(^_^;;

私はふと、イエス様の「10人のおとめ」の譬えを思い出しました。 5人の思慮深い者と5人の思慮の浅い者が花婿を迎えに行く話です。 花婿が遅れて夜中にやって来た時、思慮の浅い者は余分に油を用意していなかったので、 花婿と一緒に婚宴のへやにはいることが出来ませんでした。

『ご主人様、ご主人様、どうぞ、あけてください』と言った。 しかし彼は答えて、『はっきり言うが、わたしはあなたがたを知らない』と言った。 だから、目をさましていなさい。その日その時が、あなたがたにはわからないからである。 (マタイ25:11−13)

私は聖霊のバプテスマを受けて洗礼を受けるまでに半年かかりましたが、 聖霊を受けて2ヵ月後に、白い洗礼服を着て携挙される夢を鮮明に見ました。 (詳細は、「でこぼこ道」に書いてあります。) 又、ノンクリスチャンには到底信じられない、むしろ馬鹿馬鹿しいと思われるかも知れませんが、 イエス様を信じてクリスチャンとなった人は、その日には天に引きあげられるのです。

そのとき、ふたりの者が畑にいると、ひとりは取り去られ、ひとりは取り残されるであろう。 ふたりの女がうすをひいていると、ひとりは取り去られ、ひとりは残されるであろう。 だから、目をさましていなさい。いつの日にあなたがたの主がこられるのか、あなたがたには、わからないからである。 このことをわきまえているがよい。家の主人は、盗賊がいつごろ来るかわかっているなら、目をさましていて、自分の家に押し入ることを許さないであろう。 だから、あなたがたも用意をしていなさい。思いがけない時に人の子が来るからである。 (マタイ24:40−44)

「その日」はいつ来るのか、誰もわからないので、その日に備えて油を用意しておかなければならないのです。 又、いかにも信仰がありそうな人が地上に取り残されることもあります。 うわべだけの信仰を持った羊ではなくヤギは、そうなるでしょう。 ロンドンでウェストミンスターに入れなかった時、天国に入ろうとして門前払いされるショックはこんなものじゃないだろうなぁと思いました。 いつも主に信頼して従い歩む生活を第一としなければと思いました。 「あなたなんか知らない」なんて、「その日」に神様に言われないように・・。(^_^;;

*エジンバラ

以前から、スコットランド人は誇り高く、イギリス人と呼ばれるのを嫌うと聞いてはいましたが、 実際に行ってみて良くわかりました。 イギリスでは、イングランド銀行が発行したお馴染みのエリザベス女王の顔がプリントされた紙幣を使いますが、 スコットランドにはスコットランド銀行が発行した紙幣があるので、スコットランドではどちらの種類でも使うことが出来ます。 ただし、日本に持ち帰っても日本円に両替することは出来ません。 もうひとつ、エジンバラに行って良く目にしたのは、様々なタータンチェックでした。 マフラー、スカート、傘、などなど、いたるところで見ました。

スコティッシュアクセントにも少しずつ慣れてきましたが、グラスゴー空港でチェックインした時、 スタッフの人の英語が全くわからないほど、普段の英語と違っていました。 Eはスコティッシュイングリッシュは、日本語の東北弁だと言っていましたが、何となく分かるような気がします。 たとえば、OK[oukei]を[ouki]、Sundayの[dei]を[di]と発音しているようだ。 そこで私は、『あれ、確かニュージーランド人も、Penを [pin]、Headを [hid]などと発音していたな。』 と思い、Eの御主人のDに聞いてみると、やはり、スコットランドから多くの人がニュージーランドに移住しているということでした。 ところで、Edinburghをエディンバーフと発音してしまいそうですが、これはディンバラと発音します。 ラは舌を巻いて強く発音するのが特徴です。

Eとグラスゴーから電車に乗ってエジンバラに行きました。時間にして50分くらいでした。 エジンバラの駅の近くのお店で、私が想像していた通りのテディベア(バクパイプを持ったキルトを履いたクマ) を見つけて喜んでいました。テディベアのコレクションをしているくま太郎と約束したので、 ドイツのギーンゲンアンデアブレンツ(テディベアの発祥地)に行く前におみやげを買うことが出来ました。 お天気が良かったので、オープンルーフの赤い二階建てバスに乗って市内観光に行きました。 このバスは何台も市内を走っているので、バスストップがあるところでは、好きな時に乗ったり降りたり出来るので便利です。 バスの中でヘッドフォンをかぶりチャンネルを選ぶと、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語で観光案内を聴くことが出来ます。 エジンバラは古い町でした。黒い石で作ったような古い建物で、同じ古い町でもプラハとは全然違いました。 エジンバラ城の入り口で、衛兵と一緒に写真を撮りました。Rタイプの背の高い金髪の青年は、 観光客に写真を年中撮られているせいか、妙に愛想が良い感じでした。(^_^;; 写真を撮られるのも、 仕事のうちなのかなぁ。(笑)

スコットランドミュージアムに行きました。そこに行くまで全然知らなかったのですが、 電話を発明したベルを始めとしたたくさんの発明家がスコットランド出身だということです。 ギロチンを発明したのもスコットランド人だそうで、Dは誇らしげにそのことを語っていましたが、 私は「ちょっと(それを得意がるのは)違うんじゃない?(^_^;;」とEと話していました。 もうひとつ驚いたのは、赤いタータンチェックのキルト(スカートと殆ど同じ)を毛むくじゃらのおじさんが履いていたことでした。 バグパイプを路上で演奏している人(それぞれの家のキルトの柄が違う)は東京でもいるので、 驚きもしませんでしたが、本当に一般の男性でもキルトを履いているのを見て驚きました。 そして、Eと私は、「ねぇ、あの毛むくじゃらのおじさん、キルトを履いているのに足を組んでいるわよ。 あのおじさんもパンツ履いていないってこと?いや〜ん、気持ち悪い〜。(^_^;;」 と騒いでいました。レベルが低いなぁ、私達は・・。(笑)

*D

前もってEには、日記のネタにさせてもらうからと断ってあるので、彼女の御主人のことを書きます。(笑) バリバリのアメリカ英語を話す大阪のおばちゃん(笑)Eと、 東北弁のような英語を話すビルゲイツ似の明るい農村タイプの御主人は、 インターネットで知り合って、あれよあれよと言う間に結婚してしまいました。 私もまさかと思ったので、ホントに驚きました。惚れられている強みなのか、 Eの態度はでかい。(笑)そして、Dのことを、ダサいとか気持ち悪いとか散々言っていた。 でも、裏を返せば、もてない安全パイの男性と言うことですね。 でも、彼の家系は女性が強いようなので、Eの手のひらに乗っかってあげている感じがしました。 どうすれば上手くやっていけるかを良くわかっているわけで、非常にかしこいなと思いました。(笑)

DはEのことを「ウィーゾウ」と言ってからかっていた。これは、「Wee 象(小さなぞう)」という意味です。(笑) スコットランド人は、小さいものを 「wee」とというらしい。 「Wee flower」「 Wee holiday」などと使います。 私は面白がってDに、「おばちゃん」という日本語を教えました。(英語ではアーンティかな?) どうやらニュアンスは伝わったようで(^_^)、「今度電話をする時は、『May I speak to "Oba-chan"?』 っていうからね。」とDと大笑いしていました。Dは「オッバチャーン」と気に入ったようです。(^_^) いつもは強気のEですが、こうしてからかうのは面白い。(^_^) 彼女の英語の発音もどんどんスコティッシュになっていくのかなとチラッと思ったのは、 「better」を「(米語の)ベラー」でなく、「ベッタ」と発音していたからです。 そのうち、「You had better・・・」を「ユー、ハッ、ベッタ」のようになるのも時間の問題かも。(笑)