これまでの「今日のコラム」(2005年 9月分)
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9月30日(金) 六本木ヒルズ(東京)に自転車でいってみた。駐輪場が満員で不法駐輪をしたが天気もよく適度のサイクリングを楽しんだ。目的は森美術館(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催されている「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」(11月13日まで開催中、HP=ここ)。この展覧会の目玉はレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)が残した晩年の「レスター手稿」と呼ばれる直筆ノートだ。レオナルドは53歳になって、それまでに取り組んだ幾多の科学的考察を集大成して記録した。内容は天文学、水力学、地球科学など多分野に及ぶ。「レスター手稿」はローマの画家が所有していたものを1717年に英国のレスター卿が入手したのでそう呼ばれるようだが、その後1980年に米国に渡り、1994年以降はマイクロソフトのビル・ゲイツ氏が所蔵するものとなっている。今回はビル・ゲイツ氏の特別な計らいで日本初公開。細かな文字でびっしりと書いた文字がレオナルドの直筆というだけでやはり迫力がある。解説が無いと何も読めないが、自分の周囲のありとあらゆる自然や物理現象の一つ一つに好奇心を持って観察し、そして考える。何事も余りに細分化され過ぎ一つの専門家で生涯を終える事の多い現代においてレオナルドは一つの理想形として歴史を超えて今も勇気を与えてくれる。
「今日の作品」に 「陶芸による球転がり遊具 (水流装置アップ)」を掲載した。蓮の葉(模擬)で給水台を隠すと水が上から流れてくるように見える。水はどこからくるのと聞かれて成功だった。
<「陶芸による球転がり遊具」は明日、10月1日の午後から一週間「陶房テラのギャラリ(東京・代官山、HPおよび場所、地図などはここ)で展示されます。機会があれば是非ご覧ください!!>