11月1日(月) <岩頭の鵜図・・・> 「岩頭の鵜図」という葛飾北斎の絵が面白いので絵はがきに模写をして孫娘への絵手紙とした(表紙の「今日の作品」に掲載)。「鵜(う)」は長良川の鵜飼いなどで知られる鳥だが私は野生の鵜を見たことはない。北斎がこの絵を描いたのは天保初年、1830年前後と解説されており、当時は北斎自身も目の前で鵜を観察できたのだろう。岩頭に首を下げて留まる姿は次の瞬間眼下の獲物(魚)に狙いを定めて飛び立つ気配が感じられる。・・それにしても絵手紙という描くチャンスがあることを有り難く思う。ほんのわずかな時間で描く絵手紙でも描くことの楽しさを思い出させてくれる。絵手紙を描くことで大きな絵に挑戦する気持ちが復活してくる。そうだ、陶芸もいいが絵も描こう。"模写”でなくオリジナルなアイデイアを正月までに考えるなんてどうだろう・・。 「今日の写真」は秋らしい色を撮影。 2010-11-01@目黒区/東京 11月2日(火) <湿度計のバラツキ・・・> 湿度計のバラツキを検証した。今日は天気予報で最低湿度の予報が20%とか、とんでもなく低い予報がでたので久しぶりの快晴の中、部屋の風通しをしたり物干しをしながら湿度計の数値に注目する。まず、居間の湿度計(A)をみると60%前後。この湿度計はメインが気圧計で湿度と気温がサブの計器。同じ部屋の机上にある湿度計(B)では45%。これは時計、湿度、気温が三つ並んだ小型の計器である。いくらなんでも数値が違いすぎるので、私の部屋の計器(C)を合わせて比較することとした。私の部屋の計器は時計がメインでサブに湿度、温度がついたもの。同じ場所で、同じ条件で比べるために半屋外にA、B、Cを並べて数値を調べる。結果は、A、B、Cの順に50、33,34%など(時間をかけて何通りもみた)。結論はAの湿度表示は誤差が過大で信頼性なし。考えてみるとこのドイツ製の計器Aを手に入れたのは40年以上前だ!A、B、Cの湿度計共に感湿剤をゼンマイ状の金属に張り合わせたバイメタル式の湿度計と思われるが、湿度計メーカーの言い分では長年使用すると内部に埃などが蓄積し水分を吸ったりするため誤差が生じやすくなるので”3〜5年を目安にお取り替え下さい”とある。愛用した湿度計(A)は"目安”の10倍を楽しんでハッピー・リタイアメントだ・・。11月3日(水) <student of the weekで自己紹介・・・> student of the weekで自己紹介をした孫娘のブログを読んだ。ニューヨーク・マンハッタンの学校に通っている孫娘(小学4年)が今週studentof the weekの担当になって自分の紹介を終えたとのこと。父母も祖父母もその親も日本人で一つの血しか流れていないのはクラスで自分だけかも知れないと書いている。クラスメートはアメリカ人といっても色々なルーツを持っている。”ボクにはアイルランドとドイツとイタリアの血が流れています・・”という調子で祖先のルーツから自己紹介を始めるのが一般的らしい。孫娘は世界地図を広げて日本の位置を説明することから日本をアピールしたらしい。自分のルーツから自己紹介を始める話はアメリカやイギリスで大学生活を送った人からも聞いたことがある。「以心伝心」、「阿吽(あうん)の呼吸」など、単一民族の日本人同士だから理解できる感覚もある。一方でルーツの違いをそれほど過大に見ることもないとも思う。私の場合、自分と全く違うルーツを持った外国人の方が日本人より気が合ったという経験もある。国やルーツの違いではなく人間として考え方が理解し合えるか否かが問題であろう。 「今日の写真」は自然教育園(東京・白金)の秋風景。今日は祭日で誰でも入場無料だった。