これまでの「今日のコラム」(2014年 9月分)

9月1日(月) <この夏最後の鷺草・・・>
この夏最後の鷺草(サギソウ)の白い花をみた。サギソウは夏の季節に白い花を咲かせるが、花の形がシラサギ(白鷺)が飛んでいるような姿であるのでその名がついた。毎月欠かさずお墓参りをしている九品仏浄真寺(世田谷区)は都内でもサギソウの咲く寺として有名だ。今日は息子の月命日には一日早いが九品仏まで小雨の中を歩いて行ってみたのである。お墓参りとしては明日の月命日に行く予定をしているが、今日は朝から雨で予定していたテニスも出来ない。このところの雨続きでもう2週間もテニスなしで、さすがに危機感を持った。少しは運動をしようと傘を持ってウォーキングで九品仏を目指した。転居してから、このお寺まで歩ける距離となったことが有難い。大袈裟な墓参りといわなくても散歩をかねてお寺にいくことができるようになった。ところで九品仏浄真寺の地は歴史的には奥沢城というお城があったところで今も境内に奥沢城址がある。城の堀周辺には「奥沢の底なし田園」といわれる深い田が広がっていたというから湿地帯であったのだろう(今は奥沢)。サギソウは専ら日当りがよい湿地に生息するから鷺草は歴史とも繋がっている。「風が吹き 鷺草のみな 飛ぶが如」(高浜虚子)。
 
2014-09-01 @九品仏浄真寺(東京・世田谷区)
にて

9月2日(火) <久しぶりの青空・・・>
久しぶりの青空の下、今日も歩いて九品仏浄真寺に墓参りにいった。今日は息子の月命日。昨日は妻が行けなかったので今日は一緒にゆっくり歩いてお寺に向かう。墓参りは信仰心というより非日常の行事の意味合いが強くて気分転換には絶好だ。今日は天気もよくゆとりがあったせいか家の墓だけでなく周囲20mほどの清掃もやった。次に同じ墓地の離れた場所にある母方の祖父母の墓周辺の掃除をやると40リットルのゴミ袋が一杯になった。昨日は境内の鷺草(サギソウ)の写真を紹介したが、今日はやはり境内にある百日紅(サルスベリ)の写真を掲載する。「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」」(加賀千代女)」。・・毎日続けているWiiのバランス年齢計測をしようとすると、”9月2日は○○さんの誕生日です。プレゼントは準備しましたか”と教えてくれた。そう、今日は妻の誕生日でもある。プレゼントでなく夜の外食はどうかと作戦を立てている・・。
 
2014-09-02 九品仏浄真寺(東京・世田谷区)にて  右は百日紅(サルスベリ)

9月3日(水) <早朝6時からのNHK教育テレビ・・・>
早朝6時からのNHK教育テレビ「スーパープレゼンテーション」をみて感動した(その後、6時25分からのテレビ体操をやるのが日課)。「スーパープレゼンテーション」はアメリカのTEDという世界的講演会で評判の良かったスピーチを紹介する番組でビル・ゲイツなど著名人のプレゼンテーションでも評判になった。今朝の番組は再放送であったが私は見たことはなかった。プレゼンテーターは17歳で登山中の事故で両足をなくし。その後自ら最新のバイオニック義足の設計開発に携わり”走り、登り、踊る”こともできる義足を造り上げたヒュー・ハー氏。彼はMIT、ハーバード大で博士号を持つ技術者であるので技術的な説明も興味深かった。最新の義足がここまで進化していることも初めて知った。あれこれ説明するより幸いプレゼンテーションの内容がインターネットでそのまま見られることが分かったので=ここ=を是非見て欲しい<このサイトから更に以前のプレゼンテーションにリンクされており、どれもが感動的だ!>。表現するテクニックだけでなく内容があるので人を感動させられる。ヒュー・ハー氏のプレゼンテーションは人間の可能性について希望を与えてくれた。
9月4日(木) <全米オープンテニスで錦織がベスト4・・・>
全米オープンテニスで錦織がベスト4(準決勝)に進出したことが今日のテニスでは専らの話題となった。今日の早朝から準々決勝の生中継(有料BS)があり、テレビを見続けて眠いので今日のテニスは休みますと連絡してきた仲間もいる。錦織の準々決勝での相手は世界ランキング4位のS.ワウリンカ(スイス)。ワウリンカは今年の全豪オープンテニスの覇者でもある実力者だ。一方、錦織は世界ランキング11位。そして錦織は4時間14分に及ぶ大激闘(フルセット)の末にワウリンカを破った。日本人が全米オープンで4強入りを果たしたのは96年振りとか。私は一部しかこの熱闘をみることができなかったが、これほどのニュースは一生のうちに一度聞くことができるかどうか、それほどの価値があると興奮する。錦織の準決勝での相手は世界ランキング1位のジョコビッチ(セルビア)。後は楽しむだけ・・。・・「テニスの世界ランキング」を見ていて面白いことに気がついた。今のランキングは、一位=ジョコビッチ(セルビア)、二位=ナダル(スペイン)、三位=フェデラー(スイス)、四位=ワウリンカ(スイス)、五位=フェレール(スペイン)。その他上位に何とアメリカ人がいない。かつて、コナーズ、マッケンロー、アガシ、サンプラスなど名選手を輩出したアメリカはどうしたのか。女子はかろうじてセリーナ・ウイリアムズが一位で残っているが、やはり凋落の傾向は否めない。大相撲では日本人横綱がなくなり、全米ーオープンテニスでアメリカ人覇者がなくなる。ウィンブルトン現象は留まることを知らず。万物流転、諸行無常は何でも同じ・・。

9月5日(金) <表紙に「動物クラッカー/mieuへの絵手紙」・・・>
表紙に「動物クラッカー/mieuへの絵手紙」(ペンと水彩)を掲載した。最近(といってもこの何年間も)「絵手紙」が流行っているようだが、私のは「絵手紙」と云えないかも知れない。普通、絵手紙というと絵と合わせて言いたい言葉を大きく入れる。私の場合は絵の面は私が担当でその裏面、住所を書く面の半分に妻が便りを書く。私は妻がどんな文章を書いたか知らぬ間に投函される。私が絵を描いた後、妻がいつ便りを書くかも妻任せ。先ほど妻の机の上を見ると前に絵を描いたハガキが2枚溜まっていたので、今日のハガキが3枚目の保留分となる。このホームページの表紙に掲載するのはニューヨークに住む孫娘mieuのところに着いた後にして欲しいと一時言われたこともあるが、そうなると何時掲載できるか分からない。未だ娘や孫娘のところに到着する前の「絵手紙」を掲載することとなる。絵に描いた「動物クラッカー」は娘から土産にもらった米国製「ANIMAL CRACKERS」。描いた後、今は腹の中に収まっている。そうだ、今日は丁度Mieuちゃんのお誕生日。HAPPY BIRTHDAY MIEU ! 学校が楽しいことはすばらしいですね! 

9月6日(土) <智美術館で期待以上の元気・・・>
智美術館で期待以上の元気をもらった。今日の土曜日には陶芸教室に行って新たな陶芸をスタートさせたいと以前から心づもりをしていたが、今朝になっても創作のアイデイアが浮かばない。制作の意欲もなく無理矢理教室に行くこともなかろうと、一転して「菊池寛実記念・智美術館」にでかけた。「陶の空間・草木の空間」と題した川崎毅と関島寿子の展覧会が開催されており是非行ってみたいと思っていたところだ(9/28まで、案内=ここ)。先ず陶芸家、川崎毅さんは私と同年代(私の一歳下)であり、私は川崎さんの名を存じ上げなかったが正に私の好みのタイプの作品ばかりなので感激した。この展覧会では陶の街と称して浮遊都市、崖の上の家など様々な風景を表した作品が多く、金属やアクリル材料を適宜陶器と組み合わせる手法も面白かった<なんだプロの陶芸家も私と同じことをやる!>。縄や蔦、樹皮を編んで籠などの構造物を作る関島寿子さんの作品群もまたユニークですばらしい。毎日続く整理仕事の気分転換をして少しでも創作の意欲作りに役立てればと思って行った展覧会であったが、家に帰ってきたとたんに、陶芸のアイデイアが次々と湧き出てきてメモをするのに忙しい。人は新たなものに接してよい刺激をうけることが不可欠にみえる。過去の整理ばかりするのは生きる上では最低だ。
 
2014-09-06 智美術館(港区虎ノ門)

9月7日(日) <全米オープンテニスで史上初めて日本人・・・>
全米オープンテニスで史上初めて日本人・錦織圭が世界ランキング1位のジョコビッチ(セルビア)を破って決勝進出を決めたニュースは今朝のトップニュース。5セットマッチのテニスではfluke(いわゆるフロック、まぐれ)で勝つことはあり得ない。錦織選手は世界一の選手に一歩も引けをとらず冷静に戦況をとらえ果敢に攻めて勝利した。次の決勝での相手はかのフェデラー(世界のテニス4大大会で何と17回も優勝し史上最高のテニスプレーヤーと称された)をストレートで下したチリッチ(クロアチア)。錦織選手は次も存分にやってくれるだろう。私たちを元気づけてくれる錦織圭に感謝。
今日の写真として「ブラックティー」という薔薇の写真を掲載する。先日の妻の誕生日にニューヨークに住む娘からプレゼントされたもの。今はどんなに遠くからでもネットで注文すると都内の花屋さんから簡単に配送できるようだ。たまたま新調したカーテンの柄とマッチしたのであえてカーテンをバックにした。渋めの赤茶色の花色が特徴であるブラックティーは日本で生まれた品種だという。心地よいティーの香りがする。
2014-09-07 ブラックティー・薔薇

9月8日(月) <地下通路を抜けて地上に出ると・・・>
地下通路を抜けて地上に出ると雨だった。今朝の東京・渋谷駅での話。テニスの格好をして家を出た時には曇り空だったが、東横線で渋谷駅の地下5階のホームに着き、階段やスカレーターを延々と乗り継いで地上に出ると雨だったという次第。それから更に地上3階の銀座線のホームまで歩き電車に乗る。この間の渋谷駅の構内図があるサイトにでている=ここ=が、ここまでくる不便と言って不満を漏らすより、よくぞこれだけ複雑な構内を造り上げたと褒めてもあげたい・・。外苑前でも雨が降っていたが雨は間もなく止み、思う存分テニスをすることができた。「錦織効果」とでも言うのだろうか、テニスの仲間は皆全米オープンテニスでの錦織の快進撃に刺激を受けて元気になっている。明日の早朝いよいよ決勝戦。早起きをしなければならない。

9月12日(金) <突然のコンピュータフリーズ・・・>
突然のコンピュータフリーズ、続いて起動不全、コントロール不能となり、3〜4日間コラムの更改もできなかった。これまで愛用してきた24インチ画面のi-Macは2008年7月購入だから6年間以上を経過しているので止むを得ないのかもしれない。それにしてもバックアップもとらずにいたので、しばし呆然。今は新規に購入したMacBook Air13コンピュータを使って各種テストの真っ最中というところ。この文章も新しくダウンロードし直したソフトを使って書いているのでうまくリモートサイトにPUTできるか、ホームペイジは確保できるか、勝負はこれからだ。毎日、当たり前で使っている必需品である道具が突如だめになることがあることを、いい教訓として必死に復旧に取り組んでいま〜す。


9月13日(土) <コンピュータの更新後の手続き・・・>
コンピュータの更新後の手続きには毎度ながら苦労する。コンピュータの初期設定とか、アップルIDの作成、、WiFiの登録、インターネットやメール関連の再設定など、あるところまでは完了したがまだまだやるべきことが山積している。コンピュータが最新のバージョンになると古いソフトも使えない。メールアドレスなどデータの復旧も故障したパソコンからのデータ取り出しに依存するのでこれからの課題として残っている。このホームページ更新は昨日のテストが成功してひとまずメドはついたが今日は写真の掲載を試みる。突然のコンピュータ不具合で引越後の整理どころでなくなった。整理整頓をしなくても生きていくのに関係がないといいながら、ふと思う。コンピュータやアドレスデータがなくなっても同じこと。ある日、突然の津波で家財一切を流されてしまった人たちのことを思えばこの程度は平穏無事と感謝しなければならない‥。
2014−09−13玉川聖学院/散歩の途中で

9月14日(日) <毎日、故障修復とか片付けの話題ばかりでは・・・>
毎日、故障修復とか片付けの話題ばかりでは気が滅入るので、少しは創造的なネタがないかと、今日は表紙に「角皿タイル」(陶芸)の写真を掲載した。ほとんど陶芸には手がつかないといいながら、2ヶ月以上前に粘土をこねて制作した角皿の焼成が終わり陶芸教室に保管してあった。自分の思っていたようにできかなかったけれども、世の中に同じものが二つとない作品には違いない。‥今日は故障したコンピュータの復元に甥が来宅してくれた。何と、どうしても起動できなかったコンピュータがデイスクを使って起動させ、あれこれやってハードデイスクをチェックすると問題なしとでて、そのうち正常に動くようになった。とにかくも既存のデータを部分的にコピーをとり、メールアドレス、ホームページの資料その他を新しいコンピュータに取り込むことができた(バージョンが異なるコンピュータの間であるので、それなりに技がいる)。現在、まだTime Machineというソフトで全面的にバックアップをとっている最中(何時間かかるかわからない!)であるが、まずは一安心。それにしても甥はケイタイが専門であるがコンピュータの知識、技能はすばらしい。これからはノートパソコンMacBook Airを存分に活躍させるつもりだ。


9月15日(月) <谷中のお寺までお墓参り・・・>
谷中のお寺までお墓参りにいった。昨年6月に亡くなった義兄の墓参を月一回は欠かさないようにしているが今月のように必ずしも月命日に合致せずに多少ずれた日となることもある。今日は祝日でお彼岸も近いのでお寺ではいつもになくお墓参りの人を多く見かけた。お墓の側には彼岸花。猛暑と突然の雷雨など荒れた天候にさらされた今年の夏もようやく終わり秋の到来だ。せっかく谷中(日暮里駅の側)に来たからと近くの上野の美術館に立ち寄ったが、今日は休日の大混雑。長い待ち行列をみただけで直に方針変更して新宿に行き、妻の買い物に付き合った。新宿の店の中に美しい胡蝶蘭の花があったので写真に撮った。俳句では「蘭」は秋の季語となるらしいが「胡蝶蘭」はどうなのか知らない。胡蝶蘭を詠んだ俳句が意外に少ないのは清純すぎるからだろうか。その点、彼岸花は名前の周辺から形状まで全てが怪しすぎる。彼岸の入りには少し早いが、彼岸花の句にこんなのがある:「まことお彼岸入の彼岸花」(山頭火)。
 

2014-09-15 彼岸花@谷中墓地                胡蝶蘭@新宿の店内

9月16日(火) <いつもお米を買うのは・・・>
いつもお米を買うのは私の役目。夕方、妻に頼まれてスーパーまで買い物に行った。バスで二駅程度のところまで歩いていくのは散歩としてちょうど良い。秋田小町の無洗米5kgとカットトマトの缶詰、豚肉、グレープフルーツなどを持って帰るのもまた腕のトレーニングに絶好と言っておこう。家に帰って日暮れ時の空をみると色づいた雲が動いている。家で空そして雲をみることができるのが引越前の住居との最大の相違点かもしれない。思い通りにいかない新しいパソコンの習得に飽きてくると空をみられるのが有り難い。秋の雲というと鰯雲を思うが今日の夕暮れの雲はまた独特でしばし見とれてしまった。小林一茶にこんな句がある:「夕暮れや 鬼の出さうな 秋の雲」。
 
2014-09-16

9月17日(水) <起動不能になったり・・・>
起動不能になったりフリーズしてしまうパソコンの復旧を試みているところで人間の老化を連想させる類似点をみて苦笑してしまう。パソコンの故障はハードデイスクの基本的な欠陥でもなく、また機械的な回転部品の摩耗などに起因するものではなさそうだ。本質的な機能とは関係のない積もり積もった垢のような不要なものを取り除き、はじめの状態に返してやるとひとまず問題なく正常に機能し始めた。人間もまた初心に戻って謙虚に過ごせば争いごともないだろうに、長年の既得権やら不要品の山々に埋もれて何が本質的に重要かを間違える。それにしても人間の毎日排出するものの多さよ。ある時には役立つものもやがて蓄積するに従ってゴミと化すこともある。パソコンの中でもまるで同じことをやっており、ゴミ処理をするとその膨大さに気がつく。気楽に撮影する写真データも不要となるものの一つかも知れない。それを承知で今日の写真は、久しぶりに訪れた目黒ー白金近辺の風景を掲載する<白金幼稚園は40年以上前に娘が通っていたところで懐かしい>。
 
2014-09-17 白金幼稚園(今も土の遊び場が残る)&その前の通りは片側4車線

9月18日(木) <10日ぶりのテニス・・・>
10日ぶりのテニスが気分を一新させてくれた。週に月曜日と木曜日の二度テニスをやる習慣なのだが、雨であったり休日と重なると平日のみの会員であるので間隔が開く。最近は毎朝欠かさずテレビ体操をやり、時には腹筋トレーニング用のマシーンでも遊ぶが、一人で身体を動かしたり訓練しても何か物足りない。やはり、グループで競い、声を出しながら運動する方が楽しい。休憩時にはいろいろな情報交換もできる。今日は私が引越した話をすると、ある女性(おばさん)が以前全く同じ町内に住んでいたことが分かった。彼女はいま神楽坂(東京‐新宿区)に住んでいるが、私の家の周辺の事情について私よりはるかに詳しかった。木曜日のメンバーであるもう一人の彼女は今はフランス旅行中とか。彼女のご主人からは正多面体の種類等について教えを受けて陶芸の作品作りに大いなるヒントとなったことがある。人はどこでどうつながりがあるか分からない。読書などで得るものも多いのは確かだが、外の世界で刺激を受けることが必要とつくづく思う‐‐。

9月19日(金) <もしかすると道路掃除や草取りが好き・・・>
もしかすると道路掃除や草取りが好きなのかもしれない。引越前まで住んでいた恵比寿の家に行き(未だ古い家具など残存物の処理が終わっていない)、本来の用事の後で、家の前の道路掃除に続いて玄関周りと庭の掃除や草取りなどを1時間以上丁寧にやってきた。この家に住んでいる時には毎朝7時前に道路掃除を欠かさなかった。毎日掃除をするにも拘らずタバコの吸い殻だけでも毎回10個以上拾い集めた。「破れ窓理論」を実証しようとゴミをなくしておけば汚れもなくなると期待して掃除をして、確かに吸い殻やゴミは減ったけれどもゼロにはならなかった。この掃除の習慣を引越後の今の地で実践しようと試みたが、何と初めから汚れ方が違う。掃除をしなくてもタバコの吸い殻はほとんど見かけないし、ゴミや落ち葉の量も少ない。今のところは周囲が住宅ばかりの住居専用地域、前のところは商業地域に近い住居専用地域である差がこれほど顕著に表れるのかと少々驚く。今の場所ではゴミ出しの日にしか道路掃除をしなくなったが、掃除のやりがいがないと嘆くのは変な話ではある‐‐。
「今日の写真」は今朝6時前にみた東京の遠景。東京タワー(右)とスカイツリー(左)がこれほど鮮明に見える日は少ない。

2014-09-19

9月20日(土) <陶芸の新作・・・>
陶芸の新作に取り組んでいる。陶芸教室で仲間と並んではいるが各々が我が道を進んで制作に励んでいる姿は独特の雰囲気がある。技術的なことで先生に相談することはできるが何をどう制作するかは全て自分の思い通りにやればよい。今回作り始めたのは今まで以上に「自由」な作品。一応小さな一輪挿しの役目は持たせるが、いわばオブジェ作品で、どうあるべきとかモデルは一切ない。一つだけ家の階段フロアの出窓部分に置くという条件がつく。今回は全く設計図も作らず、粘土を前にしてから閃くままにやりたい放題。大きな筆を持って一気に描き上げる抽象画と同じように勢いよく粘土を盛り上げ、ナイフで削り、穴をあける。何も制約なく形を作ることはこれほど楽しいことかと今更ながら気持ちのいい思いをした。世の中には精緻を極める技能が山ほどあるが最近は決まりきった精緻さよりも「閃き(ひらめき)」が好きになった。ただし、閃きは独りよがりとなってはならない。この兼ね合いが難しいところだ。


9月21日(日) <初めて老人になるあなたへ・・・>
「初めて老人になるあなたへ」という本がある(米国の心理学者、スキナー博士の著、成甲書房発行)。人は60歳、70歳、80歳になるステップのどれもが誰でも初体験であるのは間違いない。この本では老人としての初体験の場にどう臨むべきか心理学者としてのアドバイスが記されている。考えてみると、人間は”初めて老人になる”だけでなく、どの時点においても初体験の連続で人生を送る。幼児やこどもの成長期ばかりが初体験としてクローズアップされるけれども、一方で親にしても初めての子育て、初めての子供の反抗期、初めての子離れなど全て自分で経験を積みながら「現実」を認識する。教科書通りにはまず進まないのが現実である。親は決して子供の上ではなく一緒に体験を続ける仲間であろう。”初めての老人”をちょっぴり体験し始めた身としては、体力の低下、記憶力の衰えなどをいちいち初体験といって嘆いていても何も始まらない。初体験とは人生でまだまだやりたいことがある中で、もっと積極的に経験を積む方向にいきたいものだ。

9月22日(月) <調子が良すぎると・・・>
調子が良すぎると反動がある。このことをテニスで幾度思い知らされたことか。今日のテニスでもそうだった。このところ朝晩のトレーニングを欠かさないためか身体を軽く感じる。テニスの練習の時も身体がよく動き快調だった。こんな時に限って試合をすると結果が悪い。調子に乗りすぎてプレーが雑になりミスが増えるのだ。今日も試合ではよくミスをしてよく負けた。普段はほどんど自滅しないと自負しているのに今日は自滅のオンパレードで相手ばかりを喜ばせた。・・調子に乗りすぎてつけあがることを「図に乗る」というが、語源的には図に乗るのがどうして悪いのかよく分からない。「図」とは仏教儀礼で用いられる声明(しょうみょう)の転調のこととされる。お坊さんがお経を唱えながら実に巧みに転調するのはよく耳にするが、図に乗るのが上手でないと一人前のお坊さん言えないだろうに、どうしてつけあがると悪くとられるのか。こんなことを考えながら、現代の声明にはこんなものもあると珍しいYouTubeサイトを紹介する(=ここ)。果たして図に乗れているのかどうか‥。

9月23日(火) <今日は秋分の日・・・>
今日は秋分の日。彼岸の中日でもあるので妻と墓参りに行った。引越後の今の家からは墓のある寺まで歩いて行けるようになった。東京地方の天気は秋晴れ。買ったばかりのウォーキングシューズを履いて途中、西友ストアで買い物をして墓のある九品仏浄真寺を目指す。歩く道にはまだ不慣れなところもありお寺の正門ではなく裏門に到着してしまった。ところがその裏門は閉じられている。以前(といって20年ほど前)にはお墓のすぐ近くの裏門から自由に出入りできたのに・・。やむを得ず、お寺の塀に沿って正門の方に歩いて回ったのだが、2mほどのお寺の塀の上に更に高く鉄条網が全周にわたって張り巡らされているのに異様な思いがした。お寺にしろ教会にしろ、本来は”来るものは拒まず”であるはず。無法者が侵入すれば改心させるのが筋でないかと・・。もちろん、お寺としてはそんな甘ちょろい話でなく暴力団絡みの対応であるようだが、それにしても刑務所のような鉄条網はお寺に相応しくない。
 
2014-09-23 @九品仏浄真寺(東京‐世田谷区)にて

9月24日(水) <表紙に「mieuへの絵手紙/ファーブルのきのこ」・・・>
表紙に「mieuへの絵手紙/ファーブルのきのこ」(水彩)を掲載した。ファーブルが描いた「きのこ」の模写である。ファーブルとはあの「昆虫記」を著したフランスの生物学者ジャン・アンリ・ファーブル(1823~1915)。ファーブルの昆虫記は100年を経た今でも世界中で愛読される名著だがファーブルは故国フランスでは生前その業績はほとんど評価されず、今でもフランスより外国で名が知られるという。そのファーブルは「きのこ」についても実に細かい観察をして多くの水彩画を残している。今回模写したのは「ジャン・アンリ・ファーブルのきのこ=221点の水彩画と解説=」(同朋舎出版)という豪華本の中の一つだ。定価が70000円となっているこの豪華本は亡き息子の形見でもある。息子がIT絡みの会社を創設した際、社名を「きのこ」に関連した名前を採用し、記念に購入した本であると聞いた。キノコ狩りのシーズンにマッシュルームはいろいろな思いを呼び起こす・・。


9月25日(木) <歴史に名を残した人物も・・・>
歴史に名を残した人物も実生活では意外に泥臭いエピソードを持っていることがある。江戸時代の俳人として誰でもが親しい小林一茶が遺産相続で長い間継母と争いを続けたとか、かの可愛らしい「真珠の耳飾りの少女」(=ここ)を描いた17世紀オランダの画家・フェルメールが晩年大量の負債を抱えていたとか、例を挙げれば枚挙にいとまがない。当然のことながら、どのような時代でもまず生活ありき。後の世に何が残るかは本人はあずかり知らぬ。・・今日、自分がやったことは小さな生活の中の一シーンで明日以降は何事もなく埋没してしまうと思いつつ、内容を綴ってみる。通販で購入した台所用の照明器具を以前のレール型照明を取り外た上で一式交換を開始。以前のレールへの電源接続位置がレールの端で新しい照明具(中央接続)と合わないため、天井の中央部に穴あけ、その穴からまず誘導用の針金を天井内部に逆に通す。天井の裏をのぞき針金を手元に引き寄せる。以前の電源接続配線を天井裏に押し込み、天井裏で針金に接続。中央部の穴から針金をたくり寄せて電源配線を天井の下まで取り出す。そして新たな照明具の端子に接続。・・何だか分かりにくいが電気工事の人がやることを自分で工夫してやった。こうしてみると、これが正に日常の典型だ。価値はなくても、目先の問題解決に全力を尽くすのみ。

9月26日(金) <スーパー「ダイエー」の屋号がやがてなくなる・・・>
スーパー「ダイエー」の屋号がやがてなくなる。ダイエーは業績不振で昨年イオンの傘下に入ったが、イオンはダイエーを完全子会社とした上で、ダイエーの上場廃止、2018頃にはダイエーの屋号を完全になくす計画と言う。ダイエーの創業は1957年。日本のスーパーの先駆者、日本最大のスーパー、売上高1兆円突破(1980)など輝かしい経歴を持つ。プロ野球にも進出しとどまるところがなく見えたがまさに栄枯盛衰。かつて家電業界のリーダーだったソニーは赤字続きで無配となる見込み、ファーストフードの代名詞だったマクドナルドも冴えない。外野で眺めているだけの野次馬は気楽なものだが当事者たちは大変だろう。それにしても野次馬として理解できないのは、あらゆる業種で統廃合を繰り返し社名をかえて必死の生き残りを計っているのに、1879年(明治12年)に創刊された「朝日新聞」が現在に至ってもなお同じ社名、「新聞」として継続できていること。情報はインターネットとテレビとなり新聞とは縁がなくなった身としては、いまだに毎日配達される紙の新聞を読む人がいるというのは驚きだ。

9月27日(土) <大相撲が久しぶりに活気・・・>
大相撲が久しぶりに活気づいている。話題の主は新入幕の逸ノ城。今日、秋場所14目の取り組みは共に13勝1敗の横綱白鳳と逸ノ城との対戦。逸ノ城はこれまで2大関、1横綱を破っているが、さすがに今日は白鳳に敗れた。この逸ノ城はモンゴル出身。またモンゴルとは言うまい。他のモンゴル力士とひと味違って、逸ノ城はウランバートルから400km離れた草原を移動して生活する遊牧民出身という。素質を見いだされて鳥取の高校に相撲留学し、高校卒業後すぐに大相撲に入らず、昨年、日本の実業団の相撲選手権で優勝する実績をつけたうえで相撲部屋に入門。今年の1月が初土俵で、一年足らずで大相撲の大関稀勢の里、豪栄道、そして横綱鶴竜を破った。テレビで見るところでは素人目にも実に相撲のセンスがいい。一人の逸材が相撲界全体を活性化する。逸ノ城の今後を注目だ!

9月28日(日) <静岡音楽館で姪のバイオリンのコンサート・・・>
静岡音楽館で姪のバイオリンのコンサートが開かれたので久しぶりに新幹線に乗って静岡に行った。コンサートの前に「登呂遺跡」と登呂遺跡博物館の隣にある「芹沢C介美術館」に立ち寄ったら、これが大当たり。初めて訪れた登呂遺跡が興味深かったし、以前から好きだった芹沢C介の文様の世界にもたっぷりと接することができた。芹沢C介が収集した世界各国の木工、陶磁器、家具、玩具なども展示されており、これがまたいつまで見ていても飽きない名品揃いだった。本番のコンサートでは今度は「バイオリンとピアノによるデュオの調べ」に酔った。目で見る脳への刺激に対して、耳から脳への心地よい刺激を今日ほど感じたことも珍しい。更におまけがついて、久しぶりに乗車した最新型の新幹線の振動が極めて少なく滑るように走る様にこれまた感動してしまった。その気になれば世界最高の列車の乗り心地を楽しみながら東京の自宅から2時間ほどで未知の世界に行くことができる。
  
2014-09-28 @登呂遺跡(静岡市)            新幹線の車窓からみた富士山

9月29日(月) <執念深くまだパソコンの修復・・・>
執念深くまだパソコンの修復に挑戦をしている(一度は復調したかに見えたが、画面が異常かつ不安定)。以前のコラムに書いたが6年間愛用した24インチのI-Macが突然故障し、今は新たなノート型パソコン MacBook Air 13インチに交換して毎日のコラムも継続できるようになってはいる。お金を払って前のI-Macを修理しようとは思わないが、甥のアドバイスを受けながら”駄目もと”で色々と修復を試みている次第だ。今日はI-Macの下部の蓋をあけてメモリー2枚をとりだして再度挿入して様子を見た。本当は接点復活材で接点部を掃除したかったが埃をとる程度しかできなかった。結果は変わらず。修復が成功するかどうかは分からないけれども、パソコンのハードに触れられるのでこの種のことは時間をとってやっても楽しい。グラフィックカードの交換などもできればやりたいが、今の機種ではできない。パソコンの種類によって素人がどこまで手を出せるか限界があるにしても、どうせゴミとして処分されるのであれば心いくまでI-Macを分解してみたい・・。

9月30日(火曜)
この日のコラムは30日午前中に掲載したにも拘らず、保存を失敗してなくしてしまいました!
<内容は9月28日に80歳の誕生日を迎えたフランスの女優ブリジットバルドーに関するもの。そして、加山雄三(77際)、小室等(70歳)、小椋 佳(70歳)ら元気に活躍する日本のお爺さん歌手の話題。そして、榛名へ旅行することなど>


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