馬場小室山遺跡 (ばんばおむろ山遺跡)

back

縄文遺跡「馬場小室山」保全運動の記録

さいたま市緑区大字三室字東宿2017-2

近隣の地図

さいたま市立三室中学校に隣接する縄文遺跡、「馬場小室山」を守ろうとした約5500人の署名運動の記録と、アイダ設計による開発、さいたま市教育委員会の発掘調査、さいたま市の史跡指定に至る、住民運動の記録です。その後、馬場小室山遺跡研究会の発足、馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラムの開催など、市民と考古学者が、ともに活動する場として活動が続いています。

事務局 さいたま市緑区三室1972-9 東大能研内 電話048-874-3159(飯塚)

●2010年5月4日  第6回 馬場小室山遺跡のクリーンアップと青空考古学教室

●2010年4月5日  明治大学博物館友の会の皆様と共に「見沼通船堀の馬場小室山遺跡を巡る花見の会」

●2009年5月4日  第5回 馬場小室山遺跡 クリーンアップと周辺遺跡の見学会

          当日の模様を伝える埼玉新聞の記事 2009.05.05

●2008年10月19日 第5回 「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」開催

          井山真里さんらが明治大学の考古学研究室の皆さんと「縄文むらの踊り」を実演。

●2008年5月4日  第4回 馬場小室山遺跡 クリーンアップと青空考古学教室

●2007年10月8日(体育の日)第4回 「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」開催

●2007年5月4日 第3回 馬場小室山遺跡クリーンアップのお知らせ
         第4回 馬場小室山遺跡 クリーンアップの報告

● 2006年10月15日「第3回 馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」開催

● 2006年3月5日「第2回 馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」開催
  紹介記事  埼玉新聞  東京新聞  日本経済新聞  産経新聞

● 2005年10月2日「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」開催されました。
  当日は、約200人の方にお越しいただきました。ありがとうございます。
 (10/1考古学研究者のプレフォーラムにも約100人の方にご参加いただきました。)
  報道記事 産経新聞東京新聞埼玉新聞朝日新聞の各紙でフォーラムの紹介

●これまでの出来事(詳細)   概要は下記に

● ご注意 残された文化財のある場所

秋の小室山

冬の小室山

2004年10月19日 小室山

2004年11月3日 小室山

馬場小室山遺跡の図書

馬場小室山遺跡研究会発行
(2007.07.07鈴木正博)


(2005.10.02飯塚邦明)

【経過概要】

2003年春、さいたま市立三室中学校の隣接する「小室山」に「売地」の看板が立てられた。売主は財務省関東財務局。相続で物納された土地を競売するという。

ここは三室中学の生徒が教室の窓から毎日、眺めている貴重な緑。しかも「馬場小室山遺跡」の一部。何とか保全できないものかと、近隣の人たちが話合って、署名を集め始めた(2003年7月)。

署名は、1次分、2次分あわせて5500人となり、財務局には競売の中止を、さいたま市には、保全策求めて8月と9月の2回にわたって提出した。財務局の話では、競売されない唯一の方法は、市が公共用地として買い取ることだ、という。

しかし、市には保全のための手立てがなく、財務局は予定通り競売し、2003年10月に業者が落札。宅地開発されることとなった。

開発に先立って、2004年6月末から遺跡の発掘調査がおこなわれた。かつて、浦和市文化財保護課の人たちが協力して「馬場小室山遺跡」(さきたま出版会)という本も出版されており、合併後のさいたま市としても遺跡の重要性は当然、認識しているものと思われた。しかし、旧大宮からきた担当者は十分な調査期間を見積もらず、調査の進行にともなって2度、期間延長が行われたが、9月30日、アイダ設計との契約上のタイムリミットを迎えて調査は終了となった。

考古学協会では、遺跡調査が不十分であるとして、さいたま市文化財保護課に調査の継続を要望。アイダ設計にも調査の可能性を打診した。しかしアイダ設計の代理人の弁護士から「ご希望にはお応えできない」との通知が届いた。

重機が入り樹木が伐採された「小室山」の未調査部分で、2004年10月21-23日にわたり、新たな出土品が多量に発見さた。考古学協会の鈴木正博氏が文化財保護法に拠りさいたま市に届出をした。しかし、25日、文化財保護課は「すでに調査の終わった所である」という見解を示した。これに対し、考古学協会の鈴木氏らは、「小室山」の環状盛土遺構と多量の土器の出る大土坑との組み合せは国指定級の遺跡であると、遺跡と残存文化財の保護を訴え、知り合いのつてを頼って市議会議員に相談、議員の紹介で助役に面会した。

11月5日、助役から回答。(1)すでに工事の始まった部分について教育委員会は、さらに調査をする考えはない。(2)隣接した市有地については、遺跡として保存の検討を始める、とのこと。

11月16日、馬場小室山遺跡の事態を知った文化財保護審議会委員が、「小室山」を視察。行政の責任で残存文化財の記録保存することを確認。24日、現場打ち合わせのため、文化財保護課職員が「小室山」に来た。

12月13日、さいたま市議会の一般質問で、二人の議員が「馬場小室山遺跡」について質問。教育長は、今回の発掘調査の結果をふまえて東側の市有地部分約4000平方メートルを市の史跡に指定することを検討すると答弁。

地元では、12月26日のワークショップ、1月30日のセミナー、3月27日の「馬場小室山クリーンアップ作戦」など住民の企画による小室山行事が始まった。

2005年3月29日、馬場小室山遺跡のうち、東側の市有地部分がさいたま市の指定文化財となる。4月1日には、小室山にかわいらしいプレートが設置された。

6月12日、月例の「馬場小室山研究ワークショップ」の開催とともに、「馬場小室山遺跡に学ぶ 市民フォーラム」の打ち合わせが行われた、参加した18人の合意で事務局がスタートした。

馬場小室山遺跡の発掘調査の強制終了から1周年となる2005年10月2日に、さいたま市緑区のプラザイーストで「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」を開催。実行委員長の大田 堯 氏(緑区在住・東京大学名誉教授)の挨拶に始まったフォーラムには約200人の方が参加していただいた。

第2回のフォーラムは2006年3月5日に開催。馬場小室山遺跡の調査に長く関わってきた青木義脩先生や、今回の発掘調査を行った柳田博之氏の講演が行われた。

第3回のフォーラム(2006年10月15日)では作家の宮田正治氏の講演「見沼の竜はいずこへ」をはじめ、馬場小室山遺跡で特に有名な第51号土坑の発掘に立ち会った小倉均氏の講演が行われた。

第4回のフォーラムは2007年10月8日(体育の日)に「見沼文化と漆工芸」というテーマで、さいたま市プラザイースト多目的ルームにて開催。

第5回のフォーラムを2008年10月19日にさいたま市プラザイーストで開催。

2009年から、毎年春の復活祭「遺跡のクリーンアップ」、夏の

関連リンク
http://homepage1.nifty.com/sawarabi/
http://www.geocities.jp/chibaiseki/