今年度より海苔の陸上採苗により、安定的に海苔の生産、高品質化を目指していきます。
インターネットを通じて、金沢海苔ブランドをアピールするとともに皆さんにも販売できるように努めいきます。

陸上採苗とはどういうものなのか、また、画像を通して海苔養殖の状況を伝えていこうと思います。 


平成20年1月8日に横浜で開催された漁業者交流大会で、金沢の海苔養殖漁業者でつくっている金沢海苔グループの研究発表を行ないました。金沢海苔グループでは金沢名産海苔というブランドをつくって宣伝するなど活動の発表を行ないました。金沢海苔グループは3月5日、6日に東京で開催される全国大会で、活動発表を行ないます。

活動の主な内容は、金沢の海苔について、アンケート調査を行なってマーケティング調査を行なっている点です。また、アンケート調査から課題を見つけ出し、今後のグループ活動にいかしている点です。発表課題については、そのうちアップして披露したいと思っております。皆様、今後とも金沢の海苔をよろしくお願いいたします。


 今日は、9月15日です。陸上採苗もいよいよ本格化します。左の写真はカキ殻です。そう、カキといえば広島や仙台の名物ですね。実はノリの糸状体といわれる種は、このカキ殻の中で育っていくのです。皆さんご存知でしたか?
 このカキ殻から糸状体を海水中に放出させて、収穫するための網(ノリ網)につけるのです。やはり水温が重要になりますね。光の調整も非常に重要です。9月16日には種を付けられると思います。
 協業体のメンバーも9月のあたまから大忙しです。これはカキ殻から種を出しやすくする状況にするためにやっている作業です。水温調整と光の調整が非常に重要です。
 ノリの陸上採苗としては、先輩である走水(はしりみず)の仲間からいろいろノウハウを学んでします。


走水(はしりみず):横須賀市の東京湾側にあるところで、ノリ陸上採苗を神奈川県で初めて取り入れたところ。ノリ養殖経営体数は神奈川県では一番多い。
 カキ殻からノリの種が出ているかどうか、顕微鏡で見ているところです。これは数日前の写真ですが、16日ころにはたぶんいい感じで出るのではないかなと思っています。
 ここで種がでていることが確認できれば網に種をうまくつけることができるのです。ここでうまくいかないと水車を回してもノリ網はできあがりません。顕微鏡で見るという作業は非常に重要なのです。
 前回、水車の骨組みだけ写真でお見せしましたが、ノリの網をまきつけるとこんな感じになります。だいたい150枚くらいを水車に巻いています。この水車を回して種付けを行なっていきます。1シーズンに何千枚もつくるので大変です。それでも皆さんにおいしいノリを食べてもらいたいという意気込みでやっておりますので、ご期待下さい。
 ノリの天日干しです。こんな感じで金沢漁港を賑わしたいですね。ノリは11月には収穫に入りますから、この時期の風物詩として復活させたいなぁなんて思ってます。
 普通、商品は大量につくるので、自動乾燥機などを使いますが、ブランド化や高品質でよいノリを皆さんにお届けしたいので、天日干しもいいななんて思ってます。歴史のある金沢のノリ、是非、皆さんにも食べていただきたいと考えております。

海苔の収穫が始まりました。この時期は秋芽と言って一番よい海苔が獲れます。

横浜金沢は、東京湾の神奈川県側ではほとんど見かけなくなった自然海岸の野島海岸があります。潮干狩りで有名な海の公園にも海岸がありますが、人工で造った海岸です。神奈川県側では工業地帯が多く、コンクリートの岸壁ばかりなので、貴重な自然海岸です。

金沢漁港は、この自然海岸の前面で海苔ひびをたてて海苔養殖を行なっています。夏にご報告していた、水車で種付けした網がこのひびにつけられています。

金沢漁港の海苔は東京湾の栄養ある海水と自然の残る地形など美味しい海苔の育つ環境がそろっています。
海苔の収穫の仕方は、左の写真のとおりです。
海苔網の下に船を潜り込ませて、網についている海苔を収穫していきます。港に置いてあるときはちょっと怪しい船のように見えますがこれが今一番海苔を収穫する船としてはポピュラーです。

ひと昔は皆さんがご家庭で使用している掃除機を大きくしたようなものを使っていました。

秋芽の海苔は、なかなかいい出来です。
海苔を収穫した後の漁船です。網の下に潜り込めるような構造になっているため、船首(船のへさき)からパイプが後ろ側に向かって設置されています。

海苔網全体が、この船の上側を通過するため、海苔養殖を行なっている漁師は、大変です。

どうですか黒々とした海苔です。美味しいですよ。実は海苔は、病気が出やすい海藻です。海水の温度、塩分濃度など自然にたよる部分も多く、海苔網を展開した後は漁師はいろいろ気を使います。
収穫後の工程作業も皆さんに見ていただきます。
こうした工程をオープンにすることで、どのように作っているのか見てもらうためです。この写真は収穫してすぐのまだ船上です。海苔を吸い上げるホースが見えています。

収穫した海苔をまとめてミックスしているところです。
収穫して、すぐに皆さんがよくお店で見るぜん判のサイズにできるわけではありません。

きれいにして、不純物を取り除き、この後、海苔をぜん判サイズにできるように海苔を適切な大きさまで小さくしていきます。
皆さんがよくお店で見るサイズになってきました。
今は大量生産で、このように機械化されています。

今年の海苔が出来上がりました。
黒々として、つやもあって美味しそうな出来上がりです。

機械化されたとは言え、この工程までは、自然との戦い、収穫作業も含めて大変です。
このように10帖単位で、完成品が出てきます。
それぞれの漁家で販売も行なっています。
今年はよい海苔をお届けできそうです。
海苔の販売所です。
どの販売所でも丁寧に海苔を作っています。
お電話お待ちしております。

野島(夕照橋先)販売所
番敏丸(ばんとしまる) 電話番号 045−781−8786
忠彦丸(ただひこまる) 電話番号 045−701−3086
番只丸(ばんただまる) 電話番号 045−786−8997

金沢漁港内販売所
川俊丸(かわとしまる) 電話番号 045−786−1771


横浜市金沢区海の公園9
tel 045−781−8929
fax 045−781−8965