ときどき上流から流れ着いたメダカが、ワンドの止水域に住み着いているのが観察できるが、大きな群れになることは基本的にない。近年は秋にかけて豪雨によって起こる増水が恒例になっているため、越年で繁殖するのはますます難しくなっている。 調査を始めた当初は、川幅があり流れもあることからてっきりいないものと思っていたが、メダカがいない場所のデータも必要かと思い立ち寄ったことが発見のきっかけとなった。2004年までは数年にまたがって群れも観察できた。 中州の水辺ではキシュウスズメノヒエやツルヨシの匍匐茎(ほふくけい)が水面の下で伸びて、生き物たちの隠れ処となっている。ただし、メダカが棲むのに適したワンドは、賀茂川〜鴨川にいたる数キロの区間にわずかしか存在しない。 》コラム「メダカと仲良しの植物」 ちなみに、ここからすぐ下流側に京都府立植物園があるが、園内の池や川には賀茂川の水が引き込まれているそうで、もともと賀茂川にいたと思われるメダカが繁殖している。 》コラム「こんなところにもいる」
(その他の淡水魚) カワムツ オイカワ カワヨシノボリ カマツカ ドンコ オオクチバス (水辺の植物) キシュウスズメノヒエ ツルヨシ (水生生物) プラナリア ヒル(水が汚いと増える) ヒゲナガカワトビゲラ ニンギョウトビゲラ ヒラタドロムシ フタツメカワゲラ シロタニガワカゲロウ |