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めだか調査レポート > [高野川(高野橋)

□ 京都市内における野生メダカの生態調査 □



【 高野川(高野橋)】

 ごくまれに上流から流れ着いたメダカが住み着いているのが観察できるが、西の賀茂川とは違い、理想的なワンドがほとんど存在しないため、安定して繁殖することは基本的に考えられない。私たちの調査でも近年はほとんどボウズに終わっている。

 2008年以前は水深があり、いろんな種類の淡水魚がみられたが、近年、川底に土砂が堆積したせいかやや浅くなっており、見かける魚影も少ない気がする。一方、広い川幅の中で流速にばらつきがあるせいか、さまざまな水生生物が確認できる。

 高野地域一帯にかつて染色工場がたくさんあったなごりか、パックテストのpHではいつも強いアルカリ性を示す。これほど特徴的なのは私たちの調査地点の中ではここだけである。 》コラム「高野川アルカリ性の謎」


2005年、ヒメダカがいた

強いアルカリ性を示す

岸のようすはコロコロ変わる

(その他の淡水魚)
カワムツ ムギツク アブラハヤ コイ 
カワヨシノボリ ドンコ

(水辺の植物)
キシュウスズメノヒエ ツルヨシ イヌタデ ミゾソバ

(水生生物)
ヒゲナガカワトビゲラ オオヤマカワゲラ エルモンヒラタカゲロウ ニンギョウトビゲラ カワカゲロウ
シロタニガワカゲロウ ウルマーシマトビゲラ サワガニ ヒラタドロムシ ヒル