最初はラジオでの録音聴いていたのですが、最近BARKSでPV(WMPではいきなり音が出るので注意)がフル視聴可能になりました。いきなり「ふわり泳いでる飛行船」だし、第一印象暗かったのだけれど、聞き慣れると馴染んでくるものです。少女時代の自分と今の自分を重ねた歌なんですね。それでもなんか中途半端だと思っていたら、PVでCメロがあることを知ってちょっとびっくり。「ちゃんと答えがあるじゃんこの曲。」最初浮いた感じがしたCメロ部分も何度か聴いていると馴染んでくる。歌詞の一語一句の意味が見えてきたら、思わず拍手してしまった。「やってくれるねぇお嬢さん」おじさんは発売日前日抜け駆けで買いに行きますよ。(Nov.16.2004)
CDを買ってから何度も聴いたが、瀬尾一三の編曲は上手くボーカルの魅力を引き出しながら、暗くてしっとりしがちなしばじゅんワールドをより聴きやすい方向へ上手くまとめている。ただ、試聴段階の記述にもあるように、聞き慣れて馴染まないと、どうしても印象が薄くて暗い感じだけが支配してしまう点は否めない。通勤時に他のシングルと連続して再生したら、サビの部分になってやっとこの曲になっているのに気づくということが何度かあった。歌詞の中身がやや難解なのも、一般受けという点ではマイナスだ。これらの問題は、逆に彼女の個性でもあり、楽曲の質の高さにもつながる部分なので、決して売り上げを狙って妥協してほしくはないのだが、「月光浴」で見せたようなタイトルやジャケットでの印象づけなど、もう少し工夫があってもいいのかなとも思う。厳しいことも書いたが、良曲であることには違いはない。元々レベルの高い彼女の楽曲の中でも、特にラジオでは伏せていたCメロ〜最後のサビなど、メロディも歌詞も歌唱も気合いが入っていて好印象。大化けしてくれるといいですねぇ。(Nov.26.2004)
改めて瀬尾一三編曲の中島みゆきのアルバムを何枚か聴いてみた。確かに合っている。圧倒するような強い声、中島特有のノスタルジックなメロディ。柴田淳にはないものだ。柴田淳と瀬尾一三の組み合わせ、試みとしてはいいにしても、柴田淳の声の細さに勝たないように編曲が遠慮がちになってしまって、失敗だったような気がする。次のニューシングルやアルバム、どう変えてくるか期待して待ちましょう。(Jan.9.2005)
タイトルだけだと冬の雪景色を想像するのだが、心の内面を描いたちょっと難しい曲。今回の編曲は鬼束を手がけていた羽毛田丈史。ピアノとストリングスで柴田の良曲をストレートに仕上げている。
曲自体は「未成年」(8th Single)、上記「ちいさなぼくへ」と従来路線の恋愛から離れたものとなり、柴田の表現力に今ひとつのものを感じる。むしろ恋愛を扱ったC/W「終電」の方がわかりやすくて素直に聴けるだろう。メロディや歌唱は魅力的なのだが、こちらもやや第一印象が薄めなのが難。前回は良好だったPVも今回は箱庭的印象を受け、スケールが小さく、暗い。ヒットがほしいだろうに最近の柴田はむしろそこから逃げているような印象を受けてしまうのは筆者だけだろうか?それとも柴田が考えすぎているのだろうか?昨年色々あってから何か上手く歯車が回っていないように思える。
面白いのはジャケット写真(写真右上)。左側を表にして売っているのだが、右側に替えても使えるようになっている。 (Mar.13.2005)