オックスフォード大学 vs  慶応義塾大学
2000年9月10日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果
オックスフォード大学49(28) - 19(16)慶応義塾大学

■試合
レフェリーは下井さん。慶応が4分に栗原からのパスでトライを挙げたときは、いい勝負になるのかな、と思ったのですが、甘かった。なんとか勝負になっていたのは前半の半ばぐらいまでで、あとはメロメロ。
体格がどうのこうの言いたくない。体格とパワーは関係ないこともあるしね。でも、今日のオックスフォードは、体格とパワーのバランスが取れていたように思う。とくに、フォワード。ロックがどんどん突進して慶応ディフェンスをぶちやぶる、そのままゴールへ行く。または、ロックの5番やフッカーなどが突進して慶応ディフェンスを引きつける。1人に3人もタックルしているから、慶応の逆サイドはがら空き。で、ボールは左サイドに展開されてあっけなくトライ。とにかく、オックスフォードのロックが突進すると、倒れないんだから。3人ぐらいかかってやっと止めても、ボールはつながれちゃう。その前に、右に展開するパターンもあった。14番のルビーという選手が、SHよりも小柄で、でも動きが良かった。たまたまパスが通らないシーンが何度かあったけど、通っていたらトライは生まれただろう。こうした動きは休まるところなくつづく。
一方の慶応は、ボールをもってもプレッシャーを受けて蹴るばかり。蹴れば相手ボールで突破されるの繰り返し。たまに突進しても、オックスフォードの厚いディフェンスが必ず待ちかまえている。そこに突進するものだから、あっというまにクラッシュ。で、ボールを簡単に取られてしまう・・・。密集での弱さを露呈していたね。たまにシザースなどやっても見抜かれてダメだし。スペースを見いだすことができなかった。ラインナウトも誉められたものではなかったね。
レフェリーがオックスフォードの反則をさんざんとって攻め込んだときがあった。ゴールラインまであと少し。相手がまたペナルティ。で、慶応はスクラムを選ぶ。「ええっ?」てなもんだよね。パワーを考えても勝てるわけない。結果は、ぐっと押されてつぶされてしまった。みっともない。

■出来事
シーズン開幕。初めての青山。銀杏並木もまだ青々としている。場内にはいると眼に入ってくる芝生の絨毯。傷もなく、均一に張られた緑が美しい。この一瞬が、たまらない。
“ツムラ日英大学ラグビー対抗戦”と冠つきですが、製薬会社のツムラがスポンサーになっていました。入るとき、「ツムラ日本の名湯」をひと袋くれました。それから、抽選ナンバー付カード、アンケート用紙。「ツムラ日本の名湯」にはチラシがステープラーでくっつけられていましたが、家に帰ってみたらカバンの中に名湯の白い粉がこぼれだしていました。おーい。気をつけてくれい。ハーフタイムの時抽選ナンバーが読み上げられましたが、当然ながらハズレ。

■客の入り
1万5000人ぐらい入っていたのかな。メインはかなり埋まっていました。あっちは、陽が射さないから、灼熱地獄ではないのだな、と羨ましくなりました。みな、夏の装い。裸になっている人も、少なくありませんでした。

■天気
晴れ。湿気は少ないものの、陽射しは強烈。頭頂部がぢりぢりと焼けるような暑さでした。バックスタンドへは徐々に下がっていく太陽の光が正面から照りつけられ、とんでもない状態。黙っていても、じっとしていても汗が流れ、くらくらしそう。こんな気候の中でラグビーをやるだなんて、正気の沙汰ではないわいな。

[2000.09.10]

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