■試合
先週の慶応戦を見ていたし、その次の同志社戦でも破壊力を見せつけたようだったので、関東がどれだけ失点を減らせるかに注目していた。ところが、なんと、前半は関東が試合のイニシアチブを握ってしまうほど。関東が強いのか、オックスフォードの調子が最悪なのか。よくわかりませんが、互角以上の戦いを見せてくれて、日本の大学のレベルも面目躍如です。
関東は、オックスフォードに当たり負けしていなかった。攻撃でも、ボールを持ったら敵陣にクラッシュしていく。そして、ポイントをつくって素早い玉だし。SOが機敏な動きをしていた。で、前半6分に右オープンに展開してトライ。まさに、取りに行って取ったトライ。立派なものだ。関東の力強さ、スペースをつくる能力、オックスフォードのたじたじさがつたわってきた。その後、PGを成功させて10-0。オックスフォードもPGのチャンスがあったけど、簡単な角度をはずしている。こりゃ、ラッキーである。関東は、同じようにポイントをつくっては左右に展開。窮すると、グラバーキックで陣地をとる作戦。動きの悪いオックスフォードが際だってしまう。こないだと同じオックスフォードか?
後半、オックスフォードは機敏に立ち回るようになった。そのせいで、関東はDFが間に合わない。さっさとトライを奪われてしまう。13-7。しかし、ここでがたがたとこないのが、関東の力強さ。負ける気もしないし、必ず止めるだろうという信頼感もあった。ほんとうに、DFはすごかった。だって、1対1で止めているのだ。足をすくう、抱え込む、しがみつく。ちゃんと仕事をしている。慶応のときの、1人に3人がかりとは雲泥の差。きっちり倒すから、DFががら空きにならない。要所ではちゃんと止めて、相手のミスか反則をまつ。そして、関東2つ目のトライは、スクラムからNo.8が突進して、さらにそのボールを拾って突進という、パワーでもぎとったもの。立派。この20点を最後まで守りきった。オックスフォードには後半3つのトライをとられはした。しかし、当然とられるだろうトライであって、DFがら空きだとか、DFぶっ飛ばされてたじたじ、というのではない。なかなかに、見応えがあって、面白い後半だった。
関東の14番がNo.8に入っていたりしたね。7番、13番、14番が、突進では目立っていたよ。ハーフ陣も、決断の鈍さが少し目立ったけど、動きは速い。ミスも、あったにはあったが、失点につながるようなアホなのはなかったし。
あせりからか、オックスフォードはしきりにレフェリーの岩下さんに何やら聞いていたね。文句かなあ。
両チームとも、意味なくオフサイドの位置にいることなく、さっとオンサイドに戻る。そのきれいなオフサイドラインが、印象的だった。
■出来事
“ツムラ日英大学ラグビー対抗戦”という冠つきの大会です。先週、入るとき「ツムラ日本の名湯」付きの抽選カードをもらいました。2つも。きっと、入場客が少ないので、用意した抽選カードが余ってしまったんでしょう。やれやれ。当然ながら、抽選には当たりませんでした。
■客の入り
オリンピックと台風に邪魔され、一般的大学ラグビーファンからは目を背けられ・・・。観客は2000人もいたかしら? ってな程度。いい試合だったのにねえ。
■天気
台風で大雨・・・という予報はほとんど当たりませんでした。朝から出歩いていましたが、小雨でちょっとさしたぐらい。2時からはじまった試合中も、降らず。それどころか、後半の途中からは青空が除いてかんかん照り。刺すような日差しでした。グラウンドは、湿気がひどかったかもしれません。観客席は風も通って、なかなか快適だったんだけどね。
[2000.09.17]