帝京大学 vs  早稲田大学
2000年10月15日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果
帝京大学19(14) - 6(0)早稲田大学

■試合
お互いに力強さが見えないチーム。その2チームが互いに得点にからんでミスを繰り返していくといった印象。そんな中で、目立ったのは帝京のDF。本日の見所はこれだけといってもいい。
帝京についていうと、DFが厚い。ではタックルが凄まじいかというと、そういうのではない。ボールを持った早稲田の選手に、2〜4人が群がるようにしてなぎ倒す。または、身体のどこかに必ず触れるようにして突破を遮ろうとする。この根性は見上げたもの。というか、1人にあんなにたかっちゃっていいの? バックスラインが疎かになるんじゃないの? と、思ったんだけど、そうならなかった。てーことは、帝京が素早いということか、または、早稲田がとろいということになる。しかし、帝京がスピーディというように見えなかったねえ。というわけで、早稲田がのろいのかな。帝京のフォワードがときどきガガッと抜けていった。これに早稲田たじたじ。これ、帝京のフォローがしっかりしていれば、もっとボールをつないでゲインできたのに。もったいない。そういや、いいチャージを見せていましたね、帝京は。あと2つぐらいトライがとれても不思議ではなかった。得点能力に不安が残る帝京だ。
では、早稲田。見かけはスピーディ。マイボールになるとがんがんと攻めていく。ラックからボールを出してポイントをつくり、またボールを出して・・・と、かなりのゲインをしていた。ところが、このプレーはゴールライン近くまでは行くけれど、その後の決定力がなかった。この、ラックをつくるシーンで、どうも納得がいかないプレーが見られた。ボールを持っている選手がタックルで倒される。ラックになる。帝京の選手が加わる。そこに、早稲田の選手はどういうふうに加わるかというと、身を投げるようにしてラックの上にかぶさるのだけれど、ボールを持っているプレーヤーにではなく、ラックに加わった直後の帝京の選手か、加わろうとしている帝京の選手に向かっていっている。ラックを飛び越えて、相手選手にアタックしているのだ。これは、正しいプレーなのだろうか。私は、とてもいららしいプレーのように見えましたが。ま、こういうプレーの効果で、マイボールを確保している時間がとつても長かった。けど、得点には結びつかなかった。早稲田に、得点できるようなカタチは、とうとう見ることはできなかった。これが実力なんだろう。
ラインアウトは、帝京も早稲田もどっちもどっちで、よく相手に取られていた。
レフェリーは岩下さんだれど、早稲田のノットストレートやノックオンを見逃していたように思う。ま、早稲田のトライのようなプレーを2度そうじゃないという判定をしているので、贔屓しているとはとくに言いませんが。
帝京の1つ目のトライは、攻め込んで相手陣内にキックを蹴り込んで、それを右から回った選手がトライしたもの。これは、なかなかクレバーだった。残りの2つは、あれよあれよで早稲田DFの穴を攻めていったもの。ま、こういうトライを見ると、早稲田のDFの甘さがありありと見える。

■出来事
帝京の部員のような一団がメインの上の方にまとまっていましたけど、「おせー、おせー」とか、ああいう声援は対抗戦グループの上位校としては恥ずかしい・・・なんていう揚げ足取りの対象になるから、やめた方がいいかもよ。

■客の入り
10,000人程度かな。

■天気
始まったときは曇りだったんですが、暫くしたらぽつりぽつり。みなさん、どどっと屋根のある方へ避難していきました。私は折り畳み傘を出して観戦。


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