関東学院大学 vs  慶応大学

(関東大学ジュニア選手権)



東芝府中 vs  NEC

2000年11月26日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果
関東学院大学31(12) - 17(9)慶応大学

■試合
関東大学ジュニア選手権の、これが決勝戦らしい。昨日の試合は、じゃあ3位決定戦か。前半の18分に入ると、関東学院が7-0とリード。どうも、慶応の選手が再三ラフプレーを指摘されていたようですが、一時14人でプレーもしていたし、これはシンビンか? と思ってみていても、ポールの下に選手は来ていない。いったいどうだつたのか、よく分かりませんでした。関東学院の7番の選手も、ラックに向かっていかずに、ラックのはるか向こう1mぐらいのところにダイブして行ったのを咎められていました。どうも、ラフな試合だ。レフェリーのコントロールが足りないのかな?(レフェリーは沢田さん) この試合、攻撃にはいると攻撃しているチームがががっと優勢に試合を展開し、逆に不利になると一挙にゴールラインを背負うというような、攻守はっきりと分かる試合で、ちょっと大味。しかし、どちらのチームもDFは厚く、なかなかトライを進呈しない。どちらかというと、しつこい攻撃は慶応の方。相手ゴールライン間近でスピーディに攻める。関東学院は思わずラインオフサイド。押し込まれて、慶応トライ、というシーンが2度あった。関東が同じような攻めで攻めきれずに相手ボールになってしまうのと対照的だ。そういう関東は、しつこい攻めではなく、できるだけオープンに展開したり、突進したりとバリエーションが豊か。見て面白いのは、関東のラグビーでした。慶応は、1本目のチームがよくやっているラック周辺の相手プレーヤーへのタックルなど、オブストラクションじゃないか? と思うようなプレーもあった。関東だって負けずと、ラック周辺でオンサイドにもどらず成り行きを見守っている選手がいたり。どーも、すっきりきれいな試合とは言えない。
けど、昨日の早稲田と法政の試合と比べたら遙かにスピーディ。これは、1本目とあまり変わらないレベルではないのかな、なんてね、思ったりした。このまま1本目と入れ替わっても、各グループで最下位になる、なんていうことはないだろう。

■結果
東芝府中26(14) - 59(33)NEC

■試合
レフェリーは、御領園さん。
ラグビーというのは、こんなにスピーディで楽しいものかと再認識するほど、見て楽しいラグビーだった。とくに、前半はめまぐるしく攻守交代して走る、走る。しかも、レフェリーが流している、というわけでもないのに笛がとても少ない。流れるようなラグビーが、とても快感だった。ラックもモールも、敵味方がきれいに分かれている。前の試合では、ラック周辺にオフサイドプレーヤーがうろうろしてい亭多のと、大違い。こういうレベルの試合ばかりだったら、プロ化しても客が入るんじゃないのか? なんてね。思ったぐらい。もっとも、後半も10分過ぎになると、前半での動きがウソのようになり、ラックは団子、ラインオフサイド頻発状態になる。これは、80分間、体力がもたないからだろう。前後半30分ハーフにして、動きのあるゲーム展開、というスタイルにしたらイケルんじゃないかな、と思ったのでした。
試合は、前半はじまるやいなや、いきなり東芝がトライ。しかし、その後はNECがもちなおして着実にトライを重ねていく展開。前半終了間際には東芝が2つ目のトライを返して、14-33。このトライは、面白かった。攻め込んでいたNECのボールがルーズになって東芝の選手が蹴り込んだ。転々と転がるボール。全員が一直線になってボールを追う。東芝の選手が先に追いついてさらに蹴る。転々と転がるボールはインゴールへ。東芝とNECの2人の選手が併走のまま競い合ってインゴールへ。押さえようとしたした東芝の選手にNECの選手が絡んで・・・NECの選手がタッチダウン。が、その前のプレーがオブストラクションと認定され、ペナルティトライになった。ふーん。こういうプレーでも、ペナルティトライをとるようになったんだね、日本も。
後半は、さすがのNECもへばったか、オフサイドが目立つようになる。攻撃側に有利なルールになっているから、いったん守勢に回ると、ペナルティ→ノット10m→オフサイド、オフサイド・・・と、自陣のゴールラインまで簡単に攻め込まれてしまう。これを解消するのは、攻撃側のノックオンかノットリリース・ザ・ボールぐらいしかない。しかし、今日はミスが少なかったから、攻撃側が有利だったね。スピードのある試合は、たいていこうなるねえ。
両チームともミスは少なかったけど、東芝の方がパスミスなど、肝心なところでやらかしていた。もったいない。うーむ。東芝は凋落の一途をたどっているね。
それにしても、NECは魅力あるチームになった。カーワンだけに頼っていた昨年までとは大違い。FBにニールソン、No.8に箕内、CTBに川合レオと、見栄えのする選手もいるし。前半はずっとNECばっかり見てました。ニールソンは、位置取りを見ていても興味深い。後半、ポール・トムという選手が入ってからは、FBからCTBの位置についてたなあ。

■出来事
慶応ジュニアのジャージは、黒のなんだね。
2試合目の東芝府中vsNECの試合前、両チームの選手が例によってミニボールを場内に投げ込むとき。東芝府中のFLアダム・パーカーは、ボールを最前列まで取りに来た知人に手渡していたよ。なんてやつだ。ぷりぷり。
本日も銀杏並木見物客で賑わっていた。“いちょう祭り”では、演歌も聞こえたが・・・。
隣の神宮球場では、ヤクルト・スワローズのファン感謝デーらしく、賑やかな音が聞こえてきた。

■客の入り
第1試合は1,500人ぐらい? 第2試合は7,000人ぐらいか。昨日よりずっと入っていた。

■天気
快晴。暖かかったね。汗ばむぐらい。バックスタンドはみな上着を脱いで。いや、Tシャツ姿の人もいたぐらい。さすがに3時すぎると寒くなったけど。

[2000.11.27]

back next
 
 

|ホームページへ戻る|