慶応大学 vs 大東文化大学
2000年12月24日(日)
■試合
12時25分ぐらいに入ったら、12-0で関東リード。ま、順当かな、と思った。トライがとれずにPGを再三狙う早稲田。そのPGも大きく外したり。ボール処理でとんでもないミスをしたり。なんか、浮き足立っている様子がうかがえる。こりゃあ、ノートライに押さえ込まれたりして・・・という危惧さえ浮かんだ。だって、関東の攻撃は絵に描いたように、流れるように美しいのだ。左右に展開してスペースを見つけて走り込む。こういうラグビーって、昔は早稲田が、そして、日体がやっていたラグビーだよな。それが、まったくお株を奪われてしまっている。力強さも、かなわない。関東のディフェンスが、早稲田の選手を一気に叩きつぶす。早稲田のラグビーが、小さく見えた。
とはいうものの、大量点に結びつかない関東。2トライを奪われると同点、または、逆転というスコアでは、気が許せない。何年か前の国立で圧倒的にリードしていながら、後半にまさかの逆転を許したこともあるわけだし。なのに、後半になると関東はPGを狙うようになる。ああ、これは守りに入ったな、と思わせる選択だった。こういうことをしだすと、危ないのだよね。というわけで、さっそく早稲田にトライが生まれ、早稲田が勢いづきはじめた。このとき、早稲田がもう1つトライを奪ったら、試合はもっと錯綜したに違いない。けれど、今年の早稲田の地力はさこまでなかったのだろう。関東のモチベーションの前に反撃を封じられてしまった。
40分前後に、早稲田が2つのトライを奪ったけれど、これは試合には影響なし。まあ、こういうところで気を抜いてしまう関東にいまひとつ心配はあるのだけれど。
■結果
慶応大学78(36) - 31(12)大東文化大学
■試合
レフェリーは石井さん。
なんか、大ざっぱな試合展開だったね。いきなり大東がトライを奪ったときは、面白そうな展開になるかな? と思ったんだけど。結局、システムがちゃんと機能している慶応が順当勝ち。ダブルスコアぐらいで勝つだろうとは思っていたけれど、でも、慶応が78点も奪い、31点も奪われるとは思わなかった。大東は、いつもながらトンガの2人が起点となっての突破。後ろ手のパスとか、トリッキーで面白いんだけど、これがあまりつながらない。この、ボールを活かすことができたら、大東は慶応に肉薄できたんじゃないだろうか。ということは、まあ、トンガの2人と他の選手の力に差がありすぎるってことかな。
あと、気になったのはマイボールをキープする力が両チームともあまりなかつたこと。ラックなどで、いつの間にか相手ボールになっていることがよくあった。だから、めまぐるしく攻守が交代する。なんか、安心して見ていられないというか、危なっかしい試合だ。これが、大東がそうなら理解できるんだけど、慶応も同じようにマイボールを取られたりする。なんでえ? それだけ両チームの攻撃力が相手チームにプレッシャーとなっていたっていうことかな。ってことは、慶応はディフェンス力に難あり、を露呈したってことか。うーむ。
栗原は、大東のWTBの独走を追撃してタッチに押し出したり、長いPGを成功させたり、あちらこちらで大活躍でした。
■出来事
うへ。満員。第一試合のとき見たいにメインスタンドの両端の一般自由席を狙ったんだけど、満員。バックの立ち見席も階段に座っている状態。バックスタンドから北側スタンドに曲がっていく、下の方の段の立ち見席をみつけてバーにとりつく。角度がないので、見にくいよ。てなわけで、ここで3時間あまりずっと立ちっぱなしであった。疲れたよ。早稲田ファンが多かったのかな。これが最後の試合になるという予感でこれだけ集まったのか? 秩父宮が満員だなんて、早慶戦とか、何年か前の東芝府中vs三洋電気とか、限られた試合しかないと思っていたのに。こんなに入るとはね。ラグビー人気が低調といわれながら、どうしたんでしょ。
■客の入り
満員の秩父宮を久しぶりに見たよ。12時25分ぐらいに入ったのだけど、当然ながら座れない。新聞によると2万6000人の入りで、試合開始後20分(ってーことは12時35分か)には当日券7,000枚が売り切れたとか。1回戦のときみたいに第一試合の後半から見ればいいや、なんて1時前を目指して出かけていたら、入れなかったっていうことだ。じゃあ、入れただけでもラッキーってことか。それにしても、秩父宮の定員は3万4000人ぐらいじゃなかったのかな。あれかな。メインスタンドの座席を変えたせいで、定員が減っているのかな。
■天気
快晴であった。
[2000.12.25]