関東学院大学 vs  同志社大学

慶応大学 vs  法政大学

2001年1月2日(火)

大学選手権
国立競技場


■結果
関東学院大学33(8) - 19(12)同志社大学

■試合
試合が始まって5分目ぐらいから。しっかし、国立というのは試合に集中できないねえ。試合が遠くて見づらいし、人は行ったり来たりするし。しかも、得点表示が見えない場所に座っちゃったもんだからね。だから、アバウトな感想だ。なんか、同志社の荒っぽい攻撃に、関東の緻密なラグビーが封鎖されてしまったような前半だった。関東は、よく攻めていたんだけどね。相手陣内へ。でも、決定力がない。というより、同志社のDFにギャップを見つけられずに難儀してる様子。関東がつくるラックに同志社はほとんど巻き込まれない。そして、DFラインをきっちりとつくってくる。スキがない。結局、ペナルティを犯してしまってチャンスをつぶす。うーむ。じれったいというか、いらいらする。で、前半に限っていうと、取ったら取り返すシーソー状態。なんか、ほんと、荒っぽい。しかも、同志社に独走トライを許してしまうなど、いまひとつぴりっとしない関東だった。といっても、風上の同志社は思ったほど点差が開かないことに苛立っていたかもしれないけど。
後半、今度は関東が風上。関東は短いペナルティキックを外すし、なかなかテンポがつかめない。でも、同志社は次第に疲れが出てきた様子。次第に同志社のDFをかいくぐってトライを奪うようになってくる。この、じわじわと得点がひらいていくのが、ボディブローのように効いてきたのかな。ダブルスコアになったころには、ちとキレかかってたみたい。同志社のDFは精度疲労をきたして、自滅への道を歩んだ、といっていいのだろうね。1回戦で関東が筑波のDFに前半は手こずったけれど、後半、筑波の自滅で次第に本領を発揮しだしたのと似ている。まあ、終わってみれば力の差がそのまま出たということだね。終始攻めつづけていたのは、関東。関東はDFに乱れは出なかったけれど、同志社はほころびてしまった、ということだ。

■結果
法政大学15(0) - 13(6)慶応大学

■試合
レフェリーは、岩下さん。
関東は勝つだろうと思っていた。しかし、この試合は慶応が勝つだろうと思っていたので、意外といえば意外。けど、試合内容を見ると、法政の地力が慶応に優っていたことがわかる。一部で準決勝は3強1弱などと呼ばれていたのは知っていたので、法政が慶応の鼻をあかせば面白いとは思っていたけど、ここまできっちりやられると、慶応は形無し。ほんと、慶応はなにもできないまま終わったっていうところだね。
前半はねえ、なんか、動きがないし、もっちゃりしたラグビーをやっとるなあ、と思っていた。慶応が風上なんだけど、攻勢というわけではない。むしろ、法政の機敏な動きにうろうろしている。法政はトライチャンスもあったけど、ミスがでて得点には結びつかない。こういう中で、慶応はPGを狙って6点。前半の得点は、これだけ。なんかなあ、つまんねえなあ。
問題なのは、法政のハイタックルが何度かとられたこと。前半の30分過ぎ、3度目のハイタックルにとうとう法政の選手がシンビンとなる。が、その数分後、40分ぐらいにはまたまたハイタックルで両チーム乱闘。ともに1人ずつシンビン。これで、法政は13人、慶応は14人となった。なんだよ、13人制のラグビーかよ。
んで、後半。16分ぐらいに法政がトライを決めて、5-6。試合が動き始めた。法政PGで8-6。場内、それまで控えめだった法政の旗が威勢良く振られるようになる。それもそのはず。法政のひたむきなタックルが、ばしばし決まっていたからだ。いや本当に、気持ちのいい、胸のすくようなタックルなのだ。それが、ひっきりなし。慶応がボールをもっても法政のタックルで進むことができない。倒れてはつなぐ慶応。それをまた倒す法政。その連続が、ほんと絵に描いたように決まってる。場内からは法政のタックルに歓声と拍手が起き、小旗が振られる。
が、勢いあまってか、後半32分には法政がまたまたハイタックル。また法政は14人で戦うことに。いくらリードしていても、これでは不利。と思った34分に、法政は1人少ないのに力づくで突破してトライ。15-6。場内には、大きな歓声と拍手。そして、ざわめき始める。ほぼ100人に100人が慶応有利と見ていたのに、その評価を振り払うような、目の覚めるようなタックルで法政が突き進んでいく。こいつら、疲れという言葉を知らないのか? と思ったくらいだ。そして、40分過ぎ、慶応の意地のトライが栗原に生まれる。が、それももう遅い。接戦を制した法政が決勝へと進むことになったのだよ。
いやー、私も思わず拍手してしまいました。リーグ戦のチーム同士でも決勝戦というのは、史上初めてだとか。金の取れる試合(慶応vs同志社)ではなく、人の入らないチーム同士の対戦となってしまった。うははは。私はこれでいいのだ。この方が、いいラグビーが見られそうなんだもん。関東も法政も、リーグ戦のときよりも仕上がりがよくなってきている。うーむ。次が楽しみだ。

■出来事
神宮球場の横を過ぎて国立へと歩いておったら、道路に止まっているクルマから声をかけられた。「神宮はどこですか?」と。「神宮?」「明治神宮」なーる。田舎から正月にクルマでやってきて、明治神宮にお参りしようということか。やれやれ。地図をだして教えてやっているまに、5分ぐらい経ってしまった。やれやれ。
メインスタンドのロイヤルボックスのところが、ブルーのシートになって、一般の客らしいのも座っていたねえ。なんなんだ、あれは。
でね、一般自由席の東側(電光掲示板/オーロラビジョンのある近く)だったので、掲示板の内容がまったく見えず。スコアも、リプレーも。くそっ。

■客の入り
入ったのは12時20分過ぎ。すでにB自由席はなく、一般自由席1,000円のみ。おやおや。意外と入っているじゃないか国立、というのが印象。4〜5万人は入っているかな。C席(一般自由席)でも、A席よりの部分はぎっしり。バックスタンドのA席は満員。メインも満員。で、気がついたんだけど、去年、わたし、B指定で入ったのね。当然、バックの聖火台の方かと思ったら、じゃなくて電光掲示板/オーロラビジョンのあるサイドの、C席のすぐ隣だったのです。下には、車椅子用の席がすぐそこ、に。ははあ。B指定の最後はここに回されるのか、と思ったのでした。ところが、今年はB、Cともに指定席がなく、しかも、車椅子席周辺も一般自由席になっている。ま、いいんだけどね、一般自由席が広がるのは。

■天気
雲一つない快晴。しっかし、西風が強かった。ゴミが周囲を舞っていた。まったく、ゴミぐらいちゃんと始末しろよな。ぶりぶり。ゴールポストはぐらぐら揺れているし、座っている席もゆっくり揺れているような気がしたが・・・。さて、前半を風上で戦ったチームが、どっちも負けている。なにか因果関係があるのかな? 

[2001.01.02]

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