関東学院大学 vs  法政大学
2001年1月13日(土)

大学選手権 決勝
国立競技場


■結果
関東学院大学42(17) - 15(7)法政大学

■試合
からっきしやる気と気迫のない法政と、手抜きの関東。なあなあで、なんとか試合みたいな格好にしてみたよ、ってな印象。C自由席の上の方から見ていると、選手も小さいし、動きもそんなに速く見えないから、よけいそう見えるのかも知れないけど。でも、とてもつまんない試合だった。こんなんで大学ラグビーの頂点だなんて言って欲しくないね。
だいたい、前半のラインアウトはなんだい。法政ボールなのに関東に取られること3回。関東ボールなのに法政に取られること2回。こんな無茶苦茶な話が、どこにある。ボールを手にすると、とりあえず蹴る。出ない。また蹴る。出ない。何やってんだよ。戦略は、どこにある。まったく気合いが入っていないとしか言いようがない。慶応戦のときに見せた法政の火の玉タックルは、とうとう披露できず。あたふたバラバラとDFの連中はうろたえ、呆然と立ちすくむ。なすすべなし。まったくのふぬけ状態だったぞ、法政。
もう、慶応戦で性も根も尽き果てたのか? それでやる気がないのか? 関東とは知り合いの中だから、勝てないと始めっからあきらめてかかったのかい? なんか、蛇ににらまれたカエルみたいに、いいところが出せないで終わってしまったね、法政は。
関東は、最初のうちはきびきびしてた。とても精巧に造り上げられたロボットのように、知的で機能的な動きをしていた。最初のトライも、つないでつないで、突破してつないで・・・と、さすが関東らしい美しいトライだった。けど、関東の選手はだんだんやる気をなくしていったんじゃないか、って思えたよね。だって、あまりにも法政がふがいないから。前半の終わりぐらいから、力が入らなくなっていったみたい。HOが故障して、戻ってきたあたりから、へん。法政にトライを許すし、ラインアウトはへたくそになるし。
でもって、後半。5分も経たないうちに関東が2トライ。これも、蹴り込んだりライン際だったり、達者。けど、それだけに、こんな簡単にトライがとれちゃっていいの? って、見ていた私も思ったが、やってる選手も思ったんじゃないのかな。後半も20分を過ぎると、関東のプレーはだんだんアバウトになつてくるしねえ。サポートがちゃんといるのにパスしないで強引に走ってトライチャンスをふいにしたり。手堅すぎるんじゃないか? と思えるようなPG狙いをしたり。(強引ではなくて)果敢に攻めてトライを取るという姿勢がなくなっていく。しかも、法政のラフ(大ざっぱ)なラグビーにつられて、関東もバタバタしたラグビーになっちゃったり。どうも、後半は関東の精緻でクレバーなラグビーは見られなかったぞ。私はあくびが出たぐらいだ。やれやれ。

■出来事
新聞に、関東学院が学生に5000枚ものチケットを無料配布した、というので、これは4万人ぐらい入るのかな? と、思ったら、3万人ぐらいなのかな? まあ、でも、予想以上に入ってよかったよかった。1万人目まで配ったという抽選券はもらえなかったけど。見たのは、C自由席。南側の、いっとう東側。隣はすぐB自由席・・・なんだけど、B自由席の両側はかなり空いていた。実はね、当日券のB自由席で見ようと思っていたのだ。ところが、チケット売場のB自由席には赤い線が引いてあった。売り出してない。で、仕方なくC自由席にしたのだ。なのに、空いている。どういうわけだ、まったく。
ダフ屋も、少数ながらいたね。
でも、寒かった。

■客の入り
3万人ぐらい? メイン、バックはよく入っていた。C席がすかすか状態。でも、こんぐらいがちょうどいい。当日ふらりときて入れる大学選手権の決勝。それがいいよね。そういや、初めて見たラグビーは、1988年1月10日の早稲田vs同志社の大学選手権決勝。こんときも、当日に行って自由席で見たのだった。そんなに混んでなかったけどね。チケットのために発売日に並ぶなんて、ごめん被りたいです。

■天気
くもり。風はないけど、さぶい。

[2001.01.13]

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