サントリー vs  トヨタ
2001年2月18日(日)

日本選手権準決勝
秩父宮ラグビー場


■結果
サントリー31(13) - 17(17)トヨタ

■試合
トヨタは、頭の固いラグビーをしているなあ、と思いながら見ていた。機械的に、こうやったらこう動け、と教えられた通りやってるだけ。柔軟性がない。ボールが出た後の短く素早いパスも、最後まで変わらずやっていたけど、あれって読まれているんだから通じないよなあ。ちゃんとサントリーのDFが来て、がっちり止められていたもんな。もうちょっと意外性のあること、別のことをすればいいのに、練習でやったとおりのことしかやってないみたい。で、始めはそれでもよかった。No.8の突破が功を奏してトライに結びついたし、それなりに効果を発揮していた。つまりまあ、これはどちらかというと、サントリーが奔放だったからじゃないのかな。この奔放さはつまり、柔軟さ。相手に応じてラグビースタイルを変えられる。対応力だね。サントリーは前半からいいタックルでトヨタを止めていたけど、止めているだけだった。攻撃も、ウルイナヤウの突進しても軽く止められていた。けど、後半になると、がらりとラグビーが変わる。
サントリーの奔放さ、柔軟さが、トヨタのワンパターンのDFを崩していく。そして、自由に走れるようになってきた。14、15番の選手が抜けるようになってきて、見ていて面白いラグビーになっていく。ところが、トヨタは相変わらず同じラグビー。サントリーのDFを崩すことは、前半以上に難しくなっていく。そしてなにより、オフサイドとノット10mの繰り返し。かなりの数のオフサイドを取られていた。あげくは露骨なオブストラクション。
なんかな。やっぱ、頭が固いよ。
それにしても、ラック周辺はボールへのアタックと言うより、敵を排除するためのダイブや走り抜けが目立つ。まるで、アメフトのようだ。なんでああいうプレーにオブストラクションを当てはめないんだろう。これは、両チームとも同じ。いつか、正面衝突して頭蓋骨折なんてことになりませんように。

■出来事
ちょっと時間を勘違いして、1時に秩父宮に着いてしまった。とはいうものの、すでに客はかなり来ていて、とくにバックスタンドはあと10分おそければ座るのがちと困難、ってな具合だった。もっとも、メインスタンドの両翼は空いていたけれどね。みんな、陽射しが射すバックの方がいいもんね。
今日は、青年係員たちが念入りな座席詰め奨励運動をやっていた。とてもいいことだ。詰めれば2〜3人座れるのに間隔をあけて座っていたり、荷物を置いていたり。そういう輩が少なくないどころか大半だからなあ。こういう運動はもっとしつこくやってもらっていいだろうね。
私の2列前にサントリーの旗をもった方々が連なって座っていた。かれら、チャンスが来るとすぐ立ち上がる。「おい、見えねえよ!」と、言ってやろうと思ったのだけれど、ちと離れているしな。周囲に目立ってしまうし。前の列の方々がおやりになったら、後ろから肩に手をかけて「座れ」と言えるんだが。まつたく、他人の迷惑を考えて応援して貰いたいものである。

■客の入り
2万人前後? かな。

■天気
ときどき晴だけど、曇っても寒くはない。とても暖かだった。

[2001.02.18]

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