筑波大学 vs  早稲田大学
1998年10月25日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果
筑波大学29(15) - 29(10)早稲田大学

■試合
話にもならない凡戦。お互い、悪いところバッかり出し合った試合だ。イマジネーションのかけらもない。見ていてうんざりしてくる。こんな試合に、2万人弱も集まるんだから、こっちも話にならない。まったく、やれやれだ。
先取点は、早稲田。でも、さっさと筑波がひっくり返す。ところが、後半の終盤に早稲田が再びひっくり返した。ところがところが、筑波が同点に追いつく。で、PGのチャンスがあったけれど、失敗して同点。で、ノーサイド。早稲田はガッツポーズ。筑波はがっくり。この仕草から分かるのは、早稲田の「なんとか同点」と筑波の「勝てる試合を落とした」という気持ちだろう。
しかし、筑波は、勝てたかも知れないけど、内容がこれじゃ勝っても仕方ない。一方の早稲田も、負けなくてよかったなんて言ってるようじゃ、情けない。低レベルの感想を言っていても、進歩はないのだ。
筑波は、スペースを使う、スペースを活かす発想が、ない。マイボールをつないで、前進しようとしていない。パスする相手は、すでに早稲田にマークされているから、すぐ止められる。止められた選手がまたつなぐが、次の選手もマークされている。がんがんと相手の壁に突き当たっているだけ。かわす、とか、振り切る、とか、広げる、とかいう思想がない。これでは、スペースは活かされない。猪突猛進だ。短いパスをこまめにつなぐのが戦法だとしたら、そりゃ失敗だと言うしかない。もっと広く、もっと自由に動いてくれと言いたい。たとえば、グラバーキックをもう少し多用したら、どうだろう? ラックによるポイントをしっかりつくって攻撃したらどうだったろう?
早稲田は、無策だった。なにんもない。ただ、止めていただけ。で、ときどきずっぽりと穴があいて、筑波に独走を許してしまう。なんか、マヌケだった。攻撃にも、もちろんリズムはない。(筑波の方が、ワンパターンだったけれど、リズムはあった)金を出して見るような試合ではなかったぞ。

■出来事
相変わらず、早稲田が出るとカメラマンが多い。それも、早稲田のトライを狙うカメラマンばかり。あほだね。なに? そういうニーズがあるからだ? 早稲田のトライが望まれているだ? なーに、バカいってんだかね。それじゃワイドショーのカメラマンと発想が同じじゃないか。万一早稲田がAグループを転落してBグループに行ったとしても、需要があるから、っていう理由だけでスポーツジャーナリズムは早稲田のトライを追いかけるのだろうか? こっちも無策だねえ。
早稲田ファンも、おんなじ。サイドが変わると、早稲田のトライを見るために座席を変わる。やれやれ。応援するチームのトライだけ見てればいいってか。やんなっちゃうねえ。

■客の入り
2万弱か、1万強か、そんな感じ。たくさん入っていた。

■天気
快晴。温かい。みんな、半袖だったりした。


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