■試合
こんな弱いウェールズ代表に勝てないようじゃ、JAPANの未来はないな、と思った。わざわざ弱い代表チームを送ってくれたんだ。こういうときに勝利をゲットしておかないと、僕らは一生強豪相手のテストマッチ勝利は拝むことはできない。絶好のチャンスだったのに、JAPANもぼろぼろだった。
キックオフから3分ぐらいの、JAPANの素早い攻撃だけが見どころだった。村田は低く構えてサイドを狙う。岩渕は飛ばしパスでスペースを狙う。けど、そこまで。あとは、へろへろだったね。
テストマッチにしては、両チームともミスが多すぎ。ウェールズ代表は、パスミスによるノックオンやノットストレート、オフサイドと、相変わらずくだらんミスおよび反則が多い。ミスがなかったら、あと4つや5つはトライをとられていたろう。でもって、まともな一軍代表だったら、100点ぐらいとっているんじゃなかろうか。それぐらい迫力のないウェールズ代表だった。NZあたりの学生チーム、といったら失礼になるかな？ そんなレベルだったね。
JAPANに欠けているのは、まず緊張感。フィットネスも必要だけども緊張感がすぐ緩むのはどうにかしてほしい。栗原なんか初っぱなからプレースキックを2度連続して失敗。こういう試合でマイボールか否かは大きいことを知らないはずはないだろうに。タッチキックも中途半端は危険だという前例はいくらでもあるのに、今日もタッチライン上でジャンプされて生かされてしまったりした。トライをとられたときもそうだ。「ああ、抜かれた」と判断するともうチェイスしない、回り込ませないようにインゴールで詰めることをしない。となんとも淡泊。意地でも点数をあげさせないぞという気迫が感じられないのは、見るに耐えない。体力でも、とーもね。前半の20分ぐらいにはJAPANのFWが走れなくなってしまった。
一方のウェールズ代表は、JAPANの裏側にボールを蹴り込んでも(こういうシーンが1度あった)、そのボールをあわよくばゲットしようという気迫で全力で走り込んでくるのだ。JAPANが、攻撃のオプションがなくて苦し紛れにウェールズ代表の裏に蹴り込んではとろとろ小走りしているのは大違い。JAPANのタッチキックを出さないようにしたプレーもしかり。ゲームにかける意気込みが違う。それが、プレーにでてくるんだよ。
JAPANもなんとか3つトライをとった。前半は20-19とリードして終わった。けど、自陣ゴール前に釘付けでヒヤヒヤもののディフェンスで、見ていられない。1本目のトライはなんとかカタチになっていたような気がするけど、連続してとれた2本目はラッキーな、つまり、ウェールズ代表がラインを上げすぎて戻れなくなったという、JAPANを舐めきったプレーから生まれたんだろうと思う。後半の3本目も、これもラッキー、ってな感じ。取りに行ってトライがまともにとれなかった。
■出来事
バックスタンド北側、立ち席で観戦。北側のスタンドに警察か消防のみたいなプラスバンドがいた。ここから生の国歌演奏。ウェールズの国家は知らなかったので、途中でみんなが拍手したとき一緒に拍手してしまった。あはは。知らないって恥ずかしい。
入ったら、JAPANの小旗をくれた。あらめずらしや。ありがたくいただいておいたけど、使わなかった。
ウェールズの選手1人が試合後にバックスタンドにやってきて、シャツのようなのを何枚か投げ込んでいたけど、あれはプレゼントだったのか？ 知り合いでもいて投げ込んだのだろうか？
■客の入り
いやあ、入っていたね。2時5分ぐらい前に入ったら、左右両翼が空いている程度。それもあっという間に埋まって、2万数千人は入っていたかな。天気もよかったし、都心でもテストマッチで、客も期待をもってやってきたんだろう。でも残念だったね。
■天気
1時に家を出るときは曇り空だったけれど、秩父宮に着いたら快晴。それも陽射しが強くて頭が焼けるほど。強烈な暑さだった。
[2001.06.17]