日本代表 vs  カナダ代表

フィジー代表 vs  サモア代表

2001年7月8日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果

日本代表39(20) - 7(7)カナダ代表

■試合
後半から観戦。前半リードしているのに驚いた。ゲームが始まってもジャパンの勢いが優勢。動きもいい。結局、後半は3つのトライがあり、栗原が2つ決めた。おお。栗原くん、スピーディ。なんて思ったんですけどね。これはおそらく、カナダがサモアやウェールズと比べるとパワーに欠ける、動きが鈍い、やる気があまりない、といったことのせいじゃないかな、と思った。これまでのテストマッチに比べてジャパンのプレイの精度が上がっているようにも見えないし、やってることが変わったようにも見えない。つまり、通じる相手と通じない相手がいるっていうことなんじゃないか。と思う。
ジャパンのラインアウトはボロボロ。マイボールがとれない。このことだけでカナダに攻め込まれて、防御一方になってしまう。こういう場合、サモアやウェールズなら、トライして帰るんだろう。でも、カナダの攻めなら守りきることができた。それだけのことだ。栗原だけじゃなくて、斉藤の突破もそう。通じる相手と通じない相手がいる。それだけのことだ。
ジャパンは、後半の終わりになっても、そう足が止まっているようには見えなかった。よく走っていた。30度以上なのに。しかし、尊敬に値するのは、おそらく母国では考えられない暑さの中、最後まで切れたりしないで走りつづけたカナダだ。ようやった。賞賛するぞ。しかし、彼らもあの暑さで自分でも何をしてるのか分からなくなったりしたんじゃないのかな。それが、たびたびのラフプレーにつながったんじゃないだろうか。そのラフプレーだけど、パンチ攻撃が多かったね。でも、タッチジャッジがあまりアピールしない。なんて主審に説明しようかと、英語の構文を考えているうちに、ゲームが進んじゃったとか、そういうことはないのだろうか? と、疑ったりして・・・。


フィジー代表28(12) - 17(9)サモア代表

■試合
試合開始後、両チームの選手がぶつかり合う音が凄い。バシッ、バキッってな感じで、こりゃあジャパンがかなう相手ではないというのはすぐ分かる。で、レベルの高い戦いだったかというと、そのようでもあり、違うようでもあり。う〜む。力が接近していたのは事実。剛走のサモア、柔走のフィジー。とくに、サモアのDFの素早さ、タックルのがつんがつんさは素晴らしかった。一方のフィジーだけど、ミスが多い。なんでそんなにハンドリング悪いの? っていうほどボールをぽろぽろこぼす。どこにもマジックはなかった。結局、PGを多く狙うチャンスがあったフィジーが、PGの数の差で勝った、ってな印象が深い。両チームともに、ほとんど快走って見せ場もなかったし。正直にいうと、つまんなかった。まあ、専門家にいわせれば、タックルがよかったDFがよかったとかなるんだろうけど、華々しさがないだけ、ちと寂しい。

■出来事
一般自由席で入ろうとして、チケット売場に「一般自由席は南側スタンドを除いてすべて立ち見席です」という注意書きがあるのに気づいた。おお。とうとうこの日が来たか。バックスタンド一般自由席では座れない・・・。バックスタンドの特別自由席なる妙な空間がどんどん広がっていく。料金を、急激にではなく次第に、なるだけ客に気づかれないように高くしていこうという魂胆だろうか? んなことよりさ、バックスタンドの立ち見席を撤廃して、ここに椅子を設置すればいいんだよ。私はそれを願う。あと、照明設備と、屋根と・・・。
フィジーとサモアの国歌演奏の後、ハーフウェイラインを挟んで両チームが向かい合い、同時にウォークライを始めた。これは、とっても感動ものだった。いままでセブンズでNZとフィジーのを見たことはあった。けど、あれは勝利後のセレモニー。あと、サモアvsジャパンやフィジーvsジャパンも見たことがあるので、この両国のは見たことがある・・・んだろうと思う。記憶が定かではない。しかし、試合前の、本気のバトルのようなのはこれが初めてだろう。いや〜。鳥肌がたったぞ。

■客の入り
この暑いのに割と入っていたような気がする。といっても、ウェールズのときと比べたら半分ぐらい? バックの特別自由席の、元は一般自由席だったところはがらがらだったぞ。

■天気
快晴。30度以上の熱気。4時過ぎから風が吹いてくるし、陽射しも弱まったけれど、暑いことに変わりはない。裸のオヤジがいっぱいいた。

[2001.07.09]

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